JPH0743079A - 取鍋敷部の不定形耐火物流し込み施工装置 - Google Patents

取鍋敷部の不定形耐火物流し込み施工装置

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JPH0743079A
JPH0743079A JP18774193A JP18774193A JPH0743079A JP H0743079 A JPH0743079 A JP H0743079A JP 18774193 A JP18774193 A JP 18774193A JP 18774193 A JP18774193 A JP 18774193A JP H0743079 A JPH0743079 A JP H0743079A
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Keisuke Adachi
啓介 安達
Michihiro Kuwayama
道弘 桑山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 取鍋の永久張り敷煉瓦上に水で混錬した不定
形耐火物を流し込み、所定の厚さに均す作業の機械化を
図る。 【構成】 作業床2の中央部に回転自在に垂下された受
入れシュート5の下端部に水平方向に移動自在なベルト
コンベヤ48を設ける。上流側ベルトコンベヤ60から搬送
される不定形耐火物44を受入れシュート5を介してベル
トコンベヤ48に導く。ベルトコンベヤ48の前後進と受入
れシュート5の回転運動を組み合わせて取鍋1の敷煉瓦
43上の全面に不定形耐火物44を流し込む。受入れシュー
ト5に配設した同様な動きをするバイブレータ支持体40
と加振ロッド42との振動作用により流し込まれた不定形
耐火物44を均して所定の厚さに施工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶銑取鍋や溶鋼取鍋等
の溶融金属を収容する取鍋の敷部に不定形耐火物を流し
込んで補修する施工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】耐火物による取鍋の内張り施工において
は、省力や作業環境の改善を目的として、従来より不定
形耐火物を使用した施工がなされていた。その不定形耐
火物による取鍋の内張り施工は、取鍋の側壁部において
は、例えば特開昭55−92880 号公報に記載されているよ
うに、取鍋の中に振動可能な中子を配設し該中子を振動
させることで、取鍋の側壁と中子の外周面との間に流し
込まれた不定形耐火物を強制的に流動させて均一に充填
するようにしたり、実開昭62−189867号公報や実開昭62
−189868号公報に記載されているように、取鍋と中子と
の間に流し込まれた不定形耐火物に棒状バイブレータを
差し込み、棒状バイブレータを振動させて、不定形耐火
物を強制的に流動させて該不定形耐火物が均一に充填す
るようにして、該不定形耐火物を側壁部へ均一に被着せ
しめ、もって取鍋の側壁部を補修していた。
【0003】これに対して、取鍋の底である敷部への不
定形耐火物による内張り施工においては、不定形耐火物
はさほど流動性を持っていないため、取鍋の敷部に不定
形耐火物を流し込み配設した中子で振動させても、該不
定形耐火物の表面を振動させて流動させるだけであっ
て、敷部全面を不定形耐火物で均一に被着するように該
不定形耐火物を流動させることはできない。また、中子
を配設した状態で該中子の底面と取鍋の敷部との間には
棒状のバイブレータを挿入することはできない。
【0004】このため、取鍋の敷部への内張り不定形耐
火物施工は、従来においては、取鍋内に中子を配設する
前に、取鍋の敷部に不定形耐火物を流し込みながら、取
鍋内に入り込んでいる作業員が棒状、もしくはアイロン
型のバイブレータを使用して不定形耐火物を振動させ
て、該不定形耐火物のガスを脱気させつつ該不定形耐火
物を強制的に流動させ、該不定形耐火物を取鍋の敷部全
面へ均一に被着するように施工していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の棒状やアイロン型のバイブレータを使用した取鍋の
敷部への内張り不定形耐火物施工では、敷部に被着させ
た不定形耐火物の表面に凹凸が残り易く、凹凸を滑らか
にする作業が別に必要であり、その作業のために再度作
業員が取鍋内に入って、前記バイブレータを用いて施工
表面が水平に且つ滑らかになるように微調整する必要が
あるという問題がある。
【0006】また、棒状やアイロン型のバイブレータを
使用して不定形耐火物を流動させて敷部へ均一に被着さ
せる際、流動させた不定形耐火物の施工厚さが所定厚さ
になっているか絶えず注意しながら振動させて均す必要
があるという問題もある。なお、作業員が溶湯容器内に
入ることなく、棒状、又はアイロン型のバイブレータを
自動昇降可能にしてバイブレータを敷部上の不定形耐火
物に降ろし、バイブレータを振動させて、不定形耐火物
を強制的に流動して敷部に不定形耐火物を均一に被着
し、もって内張り不定形耐火物施工を自動化することも
考えられるが、敷部施工厚の調整が大変であると共に、
上記と同様に施工した不定形耐火物表面に凹凸が残り、
最後に作業員が取鍋内に入って該凹凸を滑らかにする微
調整が必要であり自動化が困難であるという問題があ
る。
【0007】本発明は前記のような従来技術の問題点に
着目してなされるものであり、所定厚さでかつ滑らかな
平面に均しながら不定形耐火物を敷く作業を機械化し、
自動化を可能とする取鍋敷部の不定形耐火物流し込み施
工装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の請求項1記載の本発明は、取鍋の上端部に差し渡して
取外し可能にセットされた作業床と、この作業床の中央
部に設けた開口を貫通して垂下され、上端部に設けた環
状支持板を介して前記作業床上に配設された支持ローラ
およびガイドローラにより支持されると共に回転駆動装
置により回転自在に配置された受入れシュートと、この
受入れシュートの高さ方向中間部に上下方向に向けて設
けた溝形ガイドフレームと、この溝形ガイドフレームに
沿って移動するローラを介して上下方向に昇降駆動装置
によって移動自在に支持され、取鍋内壁方向に水平に延
在する昇降フレームと、この昇降フレームにガイドされ
前後進駆動装置により水平に前後進する移動フレーム
と、この移動フレームの下端に固定したチェンまたはワ
イヤを介して吊り下げられ、下面が水平面を形成してい
て上面にバイブレータを設けたバイブレータ支持体と、
前記受入れシュートの下端部に設けた一対の支持ブラケ
ットに配設した複数個の支持ローラを介して横方向駆動
装置により水平に前後進自在に支持された水平フレーム
と、この水平フレームに搭載されたベルトコンベヤとを
具備したことを特徴とする取鍋敷部の不定形耐火物流し
込み施工装置である。
【0009】請求項2記載の本発明は、上端部に設けた
環状支持板の下方に位置する受入れシュートの途中に設
けた環状ガイド板と、作業床の下端から下向きに配設さ
れたブラケットに取り付けられ前記環状ガイド板の外周
に接してガイドする複数のガイドローラとを具備したこ
とを特徴とする請求項1記載の取鍋敷部の不定形耐火物
流し込み施工装置である。
【0010】
【実施例】以下、本発明装置の構成および作用を実施例
に基づいて詳細に説明する。図1は取鍋1のみを断面で
示す本発明の不定形耐火物流し込み装置10の全体構成を
示す正面図であり、図2は図1のA−A矢視を示す平面
図である。図1および図2に示すように補修ピット63内
に取り込んだ取鍋1の上端部に差し渡して作業床2が取
外し可能にセットされている。なお取鍋1上への作業床
2の着脱は作業床2の側端部に設けた吊手3に天井クレ
ーンのフック(図示せず)を引掛けて取り付けおよび取
り外し作業が行われる。なお、作業台2上には、制御盤
61が設置されている他、一端部には階段62が取り付けて
ある。また上流側ベルトコンベヤ60によって水またはバ
インダで混練した不定形耐火物44が搬送される。
【0011】作業床2の中央部に開口4が設けてあり、
この開口4に受入れシュート5が貫通して垂下されてお
り、この受入れシュート5は水平断面が四角形(図6参
照)になっていると共に、上端部にはホッパ状の受入口
5aを備えている。そして受入れシュート5は、上部に
設けた環状支持板6を介して図3および図4に示すよう
に作業床2上に配設された支持ローラ7およびガイドロ
ーラ8により支持されている。すなわち開口4近傍を囲
むように作業床2上に配設された4個の支持ローラ7が
環状支持板6の下面を回転可能に支持している。各支持
ローラ7は作業床2上に設けた軸受7aに支持されてい
る。
【0012】また環状支持板6の外周面に当接して囲む
ように作業床2上に4個のガイドローラ8が配設されて
おり、これらガイドローラ8によって環状支持板6が半
径方向にずれないように支持し、これによって受入れシ
ュート5が軸中心に回転するのを可能にしている。各ガ
イドローラ8は、作業床2上にブラケット8bを介して
配設された軸受8aに支持されている。なお、各支持ロ
ーラ7およびガイドローラ8は干渉しないように作業床
2上に配置してある(図4参照)。
【0013】さらに受入れシュート5には、環状支持板
6の直下に位置させて従動スプロケット13(図3参照)
が設けてある一方、従動スプロケット13に近接する作業
床2上には回転駆動装置9が設置してある。この回転駆
動装置9は、作業床2上のブラケット9aに支持された
減速機付きモータ11と主動スプロケット12とから主とし
て構成され、この主動スプロケット12と前記従動スプロ
ケット13とは駆動チェン14により連結されている。減速
機付きモータ11を駆動して主動スプロケット12を回転す
ると駆動チェン14を介して従動スプロケット13が回転
し、これによって受入れシュート5が軸中心に回転され
る。
【0014】環状支持板6の下方に位置する受入れシュ
ート5の途中に環状ガイド板15(図3参照)が設けてあ
り、この環状ガイド板15の外周面は、作業床2に設けた
開口4近傍から下向きに配設されたブラケット16に軸受
16aを介して取付けられた4個のガイドローラ17によっ
て周囲から支持されており、これによって受入れシュー
ト5が軸中心からずれることなくより確実に回転するよ
うになっている(図5参照)。
【0015】受入れシュート5の高さ方向中間部に図7
および図8に示すように一対の溝形ガイドフレーム18が
受入れシュート5に固定した支持部材19を介して取り付
けてある。この溝形ガイドフレーム18に沿って上下に移
動するローラ20を備えた昇降フレーム21が設置してあ
り、この昇降フレーム21は取鍋1の内壁方向に延在して
いる。また溝形ガイドフレーム18の上端部近傍における
受入れシュート5には昇降駆動装置24が設置してある。
【0016】この昇降駆動装置24においては、減速機付
きモータ25を駆動して主動スプロケット26を正転または
逆転すると駆動チェン28を介して従動スプロケット29が
正逆回転する。この従動スプロケット29が回転すると、
従動スプロケット29の軸29aに同心に固定されている二
次スプロケット30aが回転される。この二次スプロケッ
ト30aに対応して溝形ガイドフレーム18の下端部近傍に
おける受入れシュート5に二次スプロケット30bが配設
されている。そして上下の二次スプロケット30a、30b
には駆動チェン31が掛け渡してあり、この駆動チェン31
の両端部は溝形ガイド18に沿って昇降する昇降フレーム
21の上端部および下端部にそれぞれ固定してある。
【0017】昇降駆動装置24は前記の構造であるので減
速機付モータ25を正転または逆転するとこれに従って主
動スプロケット26、駆動チェン28、従動スプロケット29
が回転し、さらに二次スプロケット30a、30bが回転す
るので、駆動チェン18を介して昇降フレーム21を上昇ま
たは下降することができる。昇降フレーム21の水平部両
サイドは溝形ガイド21aとなっており、この溝形ガイド
21aに沿って移動するローラ22を備えた移動フレーム23
が前後進可能に配設してある。この移動フレーム23は昇
降フレーム21に設けられた前後進駆動装置32を用いて前
後進自在となっている。すなわち前後進駆動装置32は減
速機付きモータ33と主動スプロケット34とで主として構
成されており、この主動スプロケット34と移動フレーム
23上に配設した従動スプロケット36とには駆動チェン35
が掛け渡されていて、駆動チェン35の両端部は移動フレ
ーム23に固定してある。
【0018】前後進駆動装置32は前記の構成であるの
で、減速機付きモータ33を正転または逆転すると、これ
に従って主動スプロケット34、駆動チェン35、従動スプ
ロケット36が回転し、これによって移動フレーム23がロ
ーラ22を介して溝形ガイド21aに沿って前後進される。
移動フレーム23の下端部には複数個のチェン取付金具37
を設けてあり、このチェン取付金具37には、吊り下げチ
ェン38が接続してある。
【0019】吊り下げチェン38の下端部は、複数個のチ
ェン取付金具39を介して下面が水平面を形成すると共に
端縁が上拡がりに傾斜した形状を有するバイブレータ支
持体40が支持されており、このバイブレータ支持体40に
は、図9および図10に示すように上面にバイブレータ41
が配設されると共に、好ましくは下面から下方に垂直に
突き出すように複数本の加振ロッド42が配設してある。
加振ロッド42の突き出し長さは取鍋1の敷煉瓦43の上に
被着する不定形耐火物44の施工厚さと同じか、少し短い
長さとする。なお、バイブレータ支持体40は円形でもよ
いが図示のように大円形部と小円形部とを接線で接続し
た円形平面体にするのが望ましい。
【0020】さらに受入れシュート5の下端部に設けた
下方に延在する一対の支持フレーム45に図11および図12
に示すように軸受45aに取付けた複数個(図面で片側2
個で計4個)の支持ローラ46を介して水平フレーム47が
前後進可能に支持されており、この水平フレーム47には
ベルトコンベヤ48が搭載されている。なお、支持フレー
ム45はリブ45bを用いて補強してある。
【0021】ベルトコンベヤ48は駆動装置(図示せず)
によって矢印方向に回転されるヘッドプーリ49およびテ
ールプーリ50を備えており、ヘッドプーリ49とテールプ
ーリ50との間に掛け渡されたエンドレスベルト51は上部
のキャリアローラ52および下部のリターンローラ53によ
り支持されている。また、支持フレーム45の下部には横
方向駆動装置54が設置されており、水平フレーム47を横
方向に前後進自在となっている。すなわち、この横方向
駆動装置54においては、一対の支持フレーム45の一方側
に減速機付きモータ55が設置してあると共に、支持フレ
ーム45の下部中央部に軸受56aを介して主動プーリ56が
設けてあり、さらに主動プーリ56の少し上方に位置する
前後に軸受57aを介して2個の従動プーリ57が配設して
ある。水平フレーム47の下部前後端部に設けられたブラ
ケット58a、58bの間には駆動チェン59が張設してあ
り、この駆動チェン59は図11に示すように主動スプロケ
ット56および従動スプロケット57と噛み合っている。
【0022】このため減速機付きモータ55を駆動して主
動スプロケット56を正転または逆転するとチェン59を介
して従動スプロケット57が追従して回転し、これによっ
て水平フレーム47が支持ローラ46にガイドされながら水
平フレーム47上に搭載されたベルトコンベヤ48と一体的
に前進または後進させることができる。なお、図13に示
すように受入れシュート5に対する昇降フレーム21およ
びベルトコンベヤ48の位置は平面的に見て互いに干渉す
ることのないように一直線上から任意角度をなしてずら
した状態で配置するのが好ましい。
【0023】次に本発明装置の作用について説明する。
不定形耐火物流し込み装置10を使用した取鍋1に対する
敷部の不定形耐火物施工方法は、まず取鍋1の永久張り
敷煉瓦43および永久張り壁煉瓦43aに残留している古い
不定形耐火物を解体除去する。そして取鍋1の敷煉瓦43
上に敷く不定形耐火物44が上流側ベルトコンベヤ60で搬
送され、このベルトコンベヤ60からホッパ状の受入口5
aに投入された不定形耐火物44は受入れシュート5内に
導かれる。
【0024】このようにして受入れシュート5内を通過
した不定形耐火物44は、受入れシュート5の下端部に設
けられた予め駆動されているベルトコンベヤ48のベルト
51上に落下する。ベルト51は矢印方向に回転する(図11
参照)と共に、横方向駆動装置54の減速機付きモータ55
を駆動して主動スプロケット56を正転または逆回転させ
ると水平フレーム47の下部前後端部に設けられたブラケ
ット58a、58b間に張られた駆動チェン59の前進または
後進移動に連れて水平フレーム47がベルトコンベヤ48と
一体的に前後進される。これによってベルトコンベヤ48
のヘッド部から敷煉瓦43上に流し込まれる不定形耐火物
44の取鍋半径方向への流し込み位置が調節される。なお
ベルトコンベヤ48のベルト51の回転方向は、図示のよう
に一方向のみではなく、正転、逆転が可能な構造にする
こともできる。
【0025】それと共に、適宜タイミングで作業床2上
に設置した回転駆動装置9の減速機付きモータ11を駆動
して主動スプロケット12を正転または逆転させる(図3
参照)と、駆動チェン14を介して受入れシュート5の上
部に設けた従動スプロケット13が追従して回転する。こ
れによって作業床2上に配設された支持ローラ7および
ガイドローラ8を介して支持された環状支持板6が受入
れシュート5と一体的に軸中心に回転される。
【0026】そのため受入れシュート5の下端部に配設
したベルトコンベヤ48のヘッド部から敷煉瓦43上に流し
込まれる取鍋円周方向への不定形耐火物44の流し込み位
置が調節される。このようなベルトコンベヤ48の取鍋半
径方向への直線移動と取鍋円周方向への回転移動とを組
み合わせることにより取鍋1に敷かれた敷煉瓦43上の任
意の位置に不定形耐火物44を流し込むことができる。
【0027】なお、不定形耐火物44は、図示しないミキ
サによって水またはバインダと不定形耐火物の粉体とを
所定時間かけて混練したものであって、通常、不定形耐
火物の水またはバインダ量は10%以下になっているた
め、そのまま取鍋1の敷煉瓦43上に流し込むだけではさ
ほど流動しない。そこで、取鍋1の敷煉瓦43上に適量の
不定形耐火物44が流し込まれた段階(図13参照)で昇降
駆動装置24の減速機付きモータ25を駆動して主動スプロ
ケット26を回転し、駆動チェン28を介して従動スプロケ
ット29を回転させ、これによって二次スプロケット29
a、29bに掛け渡した駆動チェン31を移動させて昇降フ
レーム21を下降させる。
【0028】このような昇降フレーム21の下降により昇
降フレーム21の両サイドに形成された溝形ガイド21aに
ローラ22を介して前後進自在に配設された移動フレーム
23を下降させることになり、移動フレーム23から吊り下
げチェン38により支持されたバイブレータ支持体40が下
降される。バイブレータ支持体40は、その下面が不定形
耐火物44の敷施工厚の上限レベルに達する位置まで下降
される。
【0029】このときバイブレータ41からの加振により
ハイブレータ支持体40が振動して不定形耐火物44が強制
的に振動され、バイブレータ支持体40を中心にして周囲
に広がって行くことになる。また、より好ましくはバイ
ブレータ支持体40の下面から下方に垂直に突き出す加振
ロッド42の下端の突出量を敷施工の不定形耐火物厚み相
当とし、加振ロッド42の下端が敷煉瓦43の上面に接する
か、少し上方に位置するレベルまで下降させ、上記と同
様な下降の操作を行う。これにより不定形耐火物44を表
層、内層部より強制的に振動させて不定形耐火物44をバ
イブレータ支持体40で均等厚に広がらせる。
【0030】このような敷煉瓦43上への不定形耐火物44
の広がりに追従して昇降フレーム21に設置した前後進駆
動装置32の減速機付きモータ33を駆動させ、主動スプロ
ケット34を正転または逆転させると、主動スプロケット
34と移動フレーム23上に配設した従動スプロケット36と
の間に掛け渡された駆動チェン35が正転または逆転す
る。
【0031】このため駆動チェン35の両端部が連結して
ある移動フレーム23が前進または後退移動し、移動フレ
ーム23から吊り下げチェン38を介して吊り下げられたバ
イブレータ支持体40がほぼ半径方向に前後進移動し、こ
れによって不定形耐火物44の取鍋半径方向への広がり範
囲を拡大させる。なお、バイブレータ支持体40は大円形
部と小円形部とを接線で結んだ形状としてあり、4個の
チェン取付金具39は大円形部の側に偏った位置に配置し
てある。このため、吊り下げチェン38により支持された
バイブレータ支持体40を取鍋1の中心部に最も近づけた
場合に、バイブレータ支持体40の小円形部が受入れシュ
ート5の下方に達するので取鍋1の中心部に位置する敷
煉瓦43上にも不定形耐火物44を広げることが可能にな
る。
【0032】さらにベルトコンベヤ48の前後進移動によ
る取鍋半径方向へ流し込まれる不定形耐火物44の増量に
追従して作業床2上に設置された回転駆動装置9の減速
機付きモータ11を駆動し前述の場合と同様にして受入れ
シュート5を軸中心に少し回転させる。このような受入
れシュート5の回転によりバイブレータ本体40およびベ
ルトコンベヤ48のヘッド部が図13に示すように取鍋円周
方向に移動する。このため取鍋1の敷煉瓦43上に流し込
む不定形耐火物44の取鍋円周方向への広がり範囲を拡大
することができる。
【0033】このような一連の操作を繰り返すことによ
り、取鍋1の敷煉瓦43上へ流し込まれる不定形耐火物44
はバイブレータ本体40の下面により滑らかにならされた
状態で所定の施工厚さに被着される。前述のようにして
取鍋1の敷煉瓦43上の全面に不定形耐火物44を敷き均し
たら、バイブレータ支持体40を上昇させて加振ロッド42
を不定形耐火物44から抜き去る。このようにして取鍋1
の敷煉瓦43上への不定形耐火物44の被着作業が終了した
ら天井クレーンにより装置10を作業床2と共に吊り上げ
て取鍋1上から撤去する。
【0034】なお、前記実施例では、回転駆動装置9、
昇降駆動装置24、前後進駆動装置32および横方向駆動装
置54として減速機付きモータを用いると共に主動スプロ
ケットと従動スプロケットと駆動チェンとを組み合わせ
た構造のものについて説明したが、これに限定するもの
ではなく、油圧シリンダあるいは減速機付きモータとラ
ック・ピニオン機構を用いるなどの適宜手段を用いるこ
とが可能である。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明の装置によれ
ば、作業員が取鍋内に入る必要がなく、バイブレータに
よりバイブレータ支持体および加振ロッドを振動させな
がら取鍋の半径方向および円周方向に移動させることに
よって取鍋の敷煉瓦上に不定形耐火物を目的とする一定
の施工厚さで流動させて広げると共に表面を滑らかに均
すことが可能になり、省力化が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置を取鍋のみを断面で示す正面図で
ある。
【図2】図1のA−A矢視を示す平面図である。
【図3】図1のB部を示す部分拡大図である。
【図4】図3のA−A矢視を示す平面図である。
【図5】図3のB−B矢視を示す平面図である。
【図6】図3のC−C矢視を示す平面図である。
【図7】図1のC部を示す部分拡大図である。
【図8】図7のA−A矢視を示す平面図である。
【図9】本発明に係るバイブレータ支持体を示す平面図
である。
【図10】図9の側面図である。
【図11】図1のD部を示す部分拡大図である。
【図12】図11のA−A矢視を示す正面図である。
【図13】本発明に係るバイブレータ支持体とベルトコン
ベヤとの位置関係を示す平面図である。
【符号の説明】
1 取鍋 2 作業床 3 吊手 4 開口 5 受入れシュート 6 環状支持板 7 支持ローラ 8 ガイドローラ 9 回転駆動装置 10 不定形耐火物流し込み装置 11 減速機付きモータ 12 主動スプロケット 13 従動スプロケット 14 駆動チェン 15 環状ガイド板 16 ブラケット 17 ガイドローラ 18 溝形ガイドフレーム 19 支持部材 20 ローラ 21 昇降フレーム 22 ローラ 23 移動フレーム 24 昇降駆動装置 25 減速機付きモータ 26 主動スプロケット 27 従動スプロケット 28 駆動チェン 29 従動スプロケット 30 二次スプロケット 31 駆動チェン 32 前後進駆動装置 33 減速機付きモータ 34 主動スプロケット 35 駆動チェン 36 従動スプロケット 37 チェン取付金具 38 吊り下げチェン 39 チェン取付金具 40 バイブレータ支持体 41 バイブレータ 42 加振ロッド 43 敷煉瓦 44 不定形耐火物 45 支持フレーム 46 支持ローラ 47 水平フレーム 48 ベルトコンベヤ 49 ヘッドプーリ 50 テールプーリ 51 エンドレスベルト 52 キャリアローラ 53 リターンローラ 54 横方向駆動装置 55 減速機付きモータ 56 主動スプロケット 57 従動スプロケット 58 ブラケット 59 駆動チェン 60 上流側ベルトコンベヤ 61 制御盤 62 階段 63 補修ピット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取鍋の上端部に差し渡して取外し可能に
    セットされた作業床と、この作業床の中央部に設けた開
    口を貫通して垂下され、上部に設けた環状支持板を介し
    て前記作業床上に配設された支持ローラおよびガイドロ
    ーラにより支持されると共に回転駆動装置により軸中心
    に回転自在に配置された受入れシュートと、この受入れ
    シュートの高さ方向中間部に上下方向に向けて設けた溝
    形ガイドフレームと、この溝形ガイドフレームに沿って
    移動するローラを介して上下方向に昇降駆動装置によっ
    て移動自在に支持され、取鍋内壁方向に水平に延在する
    昇降フレームと、この昇降フレームにガイドされ前後進
    駆動装置により水平に前後進する移動フレームと、この
    移動フレームの下端に固定したチェンまたはワイヤを介
    して吊り下げられ、下面が水平面を形成していて上面に
    バイブレータを設けたバイブレータ支持体と、前記受入
    れシュートの下端部に設けた一対の支持フレームに配設
    した複数個の支持ローラを介して横方向駆動装置により
    水平に前後進自在に支持された水平フレームと、この水
    平フレームに搭載されたベルトコンベヤとを具備したこ
    とを特徴とする取鍋敷部の不定形耐火物流し込み施工装
    置。
  2. 【請求項2】 上端部に設けた環状支持板の下方に位置
    する受入れシュートの途中に設けた環状ガイド板と、作
    業床の下端から下向きに配設されたブラケットに取り付
    けられ前記環状ガイド板の外周に接してガイドする複数
    のガイドローラとを具備したことを特徴とする請求項1
    記載の取鍋敷部の不定形耐火物流し込み施工装置。
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