JPH0742833Y2 - 車両用ドア装置 - Google Patents

車両用ドア装置

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JPH0742833Y2
JPH0742833Y2 JP1989042210U JP4221089U JPH0742833Y2 JP H0742833 Y2 JPH0742833 Y2 JP H0742833Y2 JP 1989042210 U JP1989042210 U JP 1989042210U JP 4221089 U JP4221089 U JP 4221089U JP H0742833 Y2 JPH0742833 Y2 JP H0742833Y2
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JP
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slider
door
guide rail
vehicle
rear direction
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喜吉 相川
克也 阪野
征二 本城
正樹 成田
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Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、車両特にトラックに採用されて好適な車両用
ドア装置に関するものである。
(従来の技術) 混雑した商店街や狭い倉庫内等狭隘なスペースでの乗員
の乗降性を改善するために、トラックのキャブにおける
ドアを略平行リンク機構を構成する少くとも一対のアー
ムによって車体に対し枢支し、開扉時に、先ず上記アー
ムを車体外方に廻動させてドアを閉扉位置より僅か車体
外側に平行移動させ、次にスライドレール又はガイドレ
ールに沿いドアを後方に移動させることによって、乗員
の乗降に必要なドア開口面積を確保するようにしたスイ
ング・スライド方式のドア装置は、既に知られている。
しかし、従来のスイング・スライド式ドア装置では、上
記スライドレール又はガイドレールの車体前後方向に延
在した溝状の開口が、例外なく車室側に開口しているた
めに、視覚的観点から居住性が劣り、また開口からスラ
イドレール内に異物が侵入し易い等の不具合があった。
更に、上記スライドレール又はガイドレールと協働して
ドアを車体前後方向に移動させるための複数個のローラ
を支持するローラ支持部材がダイキャスト製品であるた
めに製造コストが高くなる不都合があった。
また、従来のスライドドア支持構造には、実開昭63−14
2218号公報に開示されているように、スライドドアの内
部に車体前後方向に延在する帯板状のガイドレールを固
定すると共に、同ガイドレールに、上下各2個の縦方向
ガイドローラを介して可動ブラケットを装架し、同可動
ブラケットを一対の回動アームを介して車体側に枢支し
た構造のものがある。この既提案のドア支持構造では、
上記縦方向のガイドローラが、夫々の外周にV字溝を具
え、同V字溝を上記帯板状ガイドレールの上下縁に形成
されたV字状レールに装架することによって、ドアを車
巾方向に関し位置決めすると共に、車体前後方向に自在
に変位し得るように支持している。
しかしながら、この構造では、縦方向のガイドローラと
ガイドローラとを、通常の自動車製造ラインにおける工
作精度の範囲内で、上下方向に遊隙を存することなく組
付けることは実際上極めて困難であり、多少の遊隙の存
在を免れないので、走行中にドアが上下方向に変位して
異音が発生し易い欠点があり、また、上記可動ブラケッ
トが、プレス等による成形が容易な溝型断面又はC字型
断面の部材ではなく、プレス成形が困難な特殊な形状を
なしているためダイキャスト製品とするのが一般的であ
り、製造コストが高くなる不具合がある。
(考案が解決しようとする課題) 本考案は、上記事情に鑑み、車室内の見栄を向上して居
住性を改善し得ると共に、上記スライドレール又はガイ
ドレール内部への異物侵入の可能性を低減することがで
き、また走行中にドアのがたつきに基づく異音の発生が
なく、更に安価に製造することができる車両用ドア装置
を提供することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本考案に係る車両用ドア装置は、上記目的を達成するた
めに創案されたもので、夫々の一端を車体に枢着されて
略平行リンク機構を構成する少くとも一対のアームと、
同アームの他端に枢着されて車体前後方向に延在し車体
外方の側面に開口を設けたC型断面のガイドレールと、
車体前後方向に自在に移動し得るように上記ガイドレー
ル内に装入されたスライドと、同スライダに固着され車
両のドア開口を開閉するドアとを具え、上記スライダ
が、板金製のスライダ本体と、同スライダ本体に支持さ
れ上記ガイドレールの上方及び下方フランジに当接して
転動する複数個の縦ローラと、上記スライダ本体に支持
されガイドレールのウエブ並びに上記上方及び下方フラ
ンジの自由端部にウエブに対し略平行に形成された屈曲
部に当接して転動する複数個の横ローラとを有し、上記
縦ローラのうち少くとも2個のローラがその中央部分を
上記スライダ本体に固着されて車体前後方向に延在する
板ばねの両端部分に装架されて上記上方フランジに弾性
的に圧接されていることを特徴とする第1の構成、並び
に上記ガイドレール上に、前記アームに形成されたカム
と協働して制御されるロック部材が配設され、同ロック
部材は上記アームがドア閉位置にあるとき上記カムによ
って前記スライダの本体前後方向の変位を禁止する鎖錠
位置に保持され、かつ上記アームがドア開位置に廻動し
たとき上記カムにより解錠されて前記スライダの車体前
後方向の変位を許容するように構成されたことを特徴と
する第2の構成を夫々提案するものである。
(作用) 本考案によれば、上記第1の構成においてC型断面を有
するガイドレールの車体前後方向に延在した溝状の開口
を車体外方の側面に配置したことによって、車室内の美
観が向上し、かつガイドレール内への異物の侵入が効果
的に防止される。また、複数個の縦ローラ及び横ローラ
を支持するスライダ本体が板金製であり、かつ上下方向
の遊隙吸収のため少くとも2個の縦ローラが板ばねの両
端部に装架されて上記ガイドレールの上方フランジに圧
接されるので、走行中におけるドアの上下方向のがたつ
きが効果的に防止され、従って異音の発生が防止される
と共に、構造簡単でしかも安価に製造することができ
る。更に第2の構成により、ドアの開閉に際して、同ド
アの車巾方向の変位と車体前後方向の変位とが、簡単な
構造によって節度正しく行なわれる。
(実施例) 以下本考案の実施例を添付図面について具体的に説明す
る。先づ、第1図の概略斜視図において、符号10はトラ
ックにおけるキャブのドア開口を開閉するドアを総括的
に示し、12は上記キャブのフロアであって、その上面に
乗員の座席(図示せず)が配置される上方フロア12u
と、乗員の足の踏面となる下方フロア12lとから構成さ
れている。上記上方フロア12uの車巾方向の側端部に平
行リンク機構を構成する一対のアーム14f及び14rの一端
を回転自在に枢支するブラケット16が固着されている。
同アーム14f及び14rの他端には、ブラケット18を介して
断面形状がC字状をなし車体前後方向に延在したガイド
レール20が枢着されている。同ガイドレール20内に車体
前後方向に自在に移動し得るようにスライダ22(第1図
には示されていないが、その詳細な構造については後述
する)が装入され、同スライダ22は上記ドア10に固着さ
れたベースプレート24に固定されている。
第2図ないし第4図、特に第4図に明示されているよう
に、上記ガイドレール20は、縦方向のウエブ26と、横方
向に平行に延びた上方フランジ28u及び下方フランジ28l
とを具え、これら上方及び下方フランジ28u及び28lの自
由端部には夫々上記ウエブ26に平行に屈曲部30u及び30l
が形成されていて、屈曲部30u及び30l間に車体前後方向
に延在する溝状の開口32が形成されている。上記ウエブ
26に前記アーム14f及び14r用のブラケット18が溶接等適
宜の手段によって固着されている。
一方、総括的に符号22で示されているスライダは、第5
図の斜視図に良く示されているように、基本形状がコ字
状をなすプレス成形された板金製のスライダ本体34を具
えている。スライダ本体34の上方フランジ36uには、車
体前後方向の前端部分に一組の横ローラ38f及び40fが回
転自在に支持され、また後端部分に一組の横ローラ38r
及び40rが回転自在に支持されており、更に同フランジ3
6の中央部分には、車体前後方向に延在した板ばね42の
中央部がボルト等の固着手段によって固定され、同板ば
ね42の前後端部に縦ローラ44f及び44rが回転自在に支持
されている。
また、スライダ本体34の下方フランジ36lには、前方、
中央及び後方の横ローラ46f,46m及び46rが夫々回転自在
に取付けられ、更に同フランジ36lの前後端部には下向
きに折曲げた屈曲部が形成され、各屈曲部に前方及び後
方の縦ローラ48f及び48rが回転自在に支持されている。
スライダ本体34の上側に配置された上記四個の横ローラ
38f,40f及び38r,40rはガイドレール20のウエブ26と上方
屈曲部30uとの間に介装され、また下側に配置された三
個の横ローラ46f,46m及び46rはガイドレール20のウエブ
26と下方屈曲部30lとの間に介装される。一方、上記縦
ローラのうち上方の二個のローラ44f及び44rは、ガイド
レール20の上方フランジ28uに板ばね42のばね力によっ
て弾性的に圧接され、下方の二個の縦ローラ48f及び48r
はガイドレール20の下方フランジ28lに当接する。
ガイドレール20のウエブ26上に、前方アーム14f用のブ
ラケット18に隣接してブラケット50が固着され、同ブラ
ケット50上に枢軸52を介してロック部材54が回転自在に
装架されている。ロック部材54には、上記スライダ本体
34のウエブ36wの後端付近に固着された角柱状の係止片5
6に係合することによってスライダ22の車体前後方向の
移動を禁止するコ字状のロック歯58と、前方アーム14f
の枢着端外周部分に形成されたカム60と協働するカム摺
動面62と、上記カム60の半径方向の係止面64と協働する
保持面66とが設けられている。また上記枢軸52の周りに
捩りばね68が装着され、同捩りばね68は、その一端を上
記ブラケット50に係止されると共に他端をロック部材54
に係止され、同ロック部材54を枢軸52の周りに第6図に
おいて反時計方向に廻動させる方向に常時弾性的に付勢
している。
なお、第2図に示されているように、ガイドレール20の
前端部分には、レール端部のシャープエッジを覆う安全
カバー70が装着され、更に前端付近及び後端付近にスラ
イダ22の前方行程端及び後方行程端を限界するゴム製の
ストッパ72及び74が配設されている。一方、前記ブラケ
ット16には、後方アーム14rに当接して動アームの車体
外方への最大廻動角位置を限界するゴム製のストッパ76
が配設されている。
上記構成において、ドア10はそのベースプレート24に固
着されたスライダ22を介してガイドレール20に支持さ
れ、更に同ガイドレール20と共に平行リンク機構を構成
する前方及び後方のアーム14f及び14rを介して車体即ち
キャブフロア12上のブラケット16に枢支されている。ド
ア10のガイドレール20に対する車巾方向の相対変位は、
同レール内に装入されたスライダ22に装架されている上
方及び下方の横ローラ38f,38r,40f,40r及び46f,46m,46r
がガイドレールのウエブ26及び同ウエブに平行な屈曲部
30u,30lに当接することによって抑止される。また、ド
ア10の自重及び走行中の車体の上下動に基づく同ドアの
ガイドレール20に対する上下方向の相対変位、並びに第
5図矢印A及びBで示したような垂直面内の廻転運動
は、スライダ22に装架された上方及び下方の縦ローラ44
f,44r及び48f,48rがガイドレール20の上方フランジ28u
及び下方フランジ28lに当接することによって抑止さ
れ、特に上方の縦ローラ44f及び44rが板ばね42の前後端
部に装架されて上方フランジ28uに弾性的に圧接される
ことによって効果的に抑止され、走行中の動揺によるが
たつき、異音の発生等が防止される。
さて、ドア10が閉扉されているとき、一対のアーム14f
及び14rは夫々第2図に実線で示されている位置を占
め、アーム14f及び14rの外方端に枢着されたガイドレー
ル20内に装入されているスライダ22は、スライダ本体34
のウエブ36wに固着された係止片78(第2図及び第3図
参照)が前方ストッパ72に当接する前方行程端に位置し
ている。この閉扉位置において、スライダ22の係止片56
がロック部材54のコ字状ロック歯58に挾持され、またロ
ック部材54は、そのカム摺動面62が、捩りばね68により
付勢されて第6図に実線で示されているように前方アー
ム14fのカム60の外周面に当接され、同ロック部材54の
枢軸52の周りの反時計方向の廻動が禁止されている鎖錠
位置にあるので、スライダ22は車体前後方向に移動する
ことができず、勿論ドア10は通常のロック装置(図示せ
ず)によって車体に錠止めされている。
次に、ドア10を開放する場合、同ドアのインナハンドル
80(第1図参照)又はアウタハンドル(図示せず)を操
作してドアロックを解錠したのちドアを車体外方に押す
か又は車体外方に引くと、一対のアーム14f及び14rがブ
ラケット16上の枢支軸線の周りに廻動し、ガイドレール
20、スライダ22及びドア10が一体になって車体外方に平
行移動し、後方アーム14rがストッパ76に当接する位置
即ち第2図に二点鎖線で示した位置で停止する。前方ア
ーム14rの廻動中に、同アームの先端部分に形成したカ
ム60がロック部材54のカム摺動面62に沿って摺動し、上
記停止位置又はその直前の位置でカム60の外周作用面が
カム摺動面62から離脱するので、ロック部材54が捩りば
ね68の付勢力により、枢軸52の周りを第6図において反
時計方向に廻動し同図中に二点鎖線で示した解錠位置で
停止する。
この解錠位置では、ロック部材54のロック歯58がスライ
ダ22の係止片56の車体後方(即ち第2図において左方)
への移動を許容するので、ドア10に車体後方への開扉力
が加えられることによって同ドアがスライダ22と共にガ
イドレール20に沿って移動し、同スライダ22の後端係止
片56がガイドレールの後端に設けられたストッパ74に当
接して停止し、ドアが全開される。(なお、図示は省略
されているが、ドア10は上記全開位置において通常のド
アチエッカによりに一定の保持力をもって同位置に保持
される。)上述したようにドア10は、最初車体外方に第
2図に符号Sで示した僅少寸度だけ張り出したのち、ガ
イドレール20に沿って車体後方に移動することによっ
て、乗員の乗降に便利な十分に広いドア開口が開放され
るので、混雑した商店街や狭い倉庫等での乗降を容易に
行ない得る利点がある。また、この際スライダ22の車体
後方への移動は、前記多数の横ローラ及び縦ローラの転
動によって極めて軽快に行なわれ、過大な開扉操作力を
必要としない。
一方、上記ドア10の開放中、ロック部材54は、カム摺動
面62に隣接する保持面66が前方アーム14fのカム60に形
成された半径方向の係止面64に当接した状態即ち第6図
に二点鎖線で示した位置で捩りばね68に付勢されたまま
停止し、従って前方アーム14fの閉扉方向への廻動即ち
第2図において時計方向への廻動は禁止され、換言すれ
ば平行リンク機構は固定された状態になる。
次に、ドア10を閉鎖する場合は、車室内からインナハン
ドル80を握り又は車体外部からドアのアウタハンドルを
握って同ドアを車体前方に押すと、上述したようにアー
ム14f及び14rの閉扉方向への廻動が禁止されているの
で、ドア10と一体のスライダ22がガイドレール20内を軽
快に車体前方に向って移動する。同スライダ22の前方部
分に設けられた係止片78が前方ストッパ72に当接する直
前で、同スライダの後端部に設けられている係止片56が
ロック部材54のロック歯58の前方突起又は歯部分58f
(第6図参照)に当接してこれを押し廻すので、同ロッ
ク部材54が捩りばね68の反時計方向の付勢力に抗して枢
軸52の周りに時計方向に廻動し、上記ロック歯58がロッ
ク部材54を挾持する鎖錠位置に強制的に復帰されること
となり、同時にロック部材54の保持面66がカム60の係止
面64から外れるので、前方アーム14fのロックが解除さ
れ閉扉方向への廻動が許容される状態になる。また上記
保持面66と係止面64とが係合している際に、両者の接触
面圧の中心Pと枢軸52の中心Oとを結ぶ線POと上記P点
における保持面66の接線に垂直な線QPとのなす角θを適
当(一例として7°前後)に選択することによって、ド
ア10に過大な閉扉操作力を加えることなく、ロック部材
54を第6図に実線で示した鎖錠位置にフィーリング良く
復帰させることができる。
続いてドア10を車体前方に引き或いは押すことによっ
て、一対のアーム14f及び14rが第2図において時計方向
に廻動し、ガイドレール20、スライダ22及びドア10が一
体的に平行移動して車室のドア開口の戸当り部に当接
し、ドア10のロック装置が車体側のストラィカに係合す
ることによって閉扉操作が完了する。またこのとき、前
方アーム14fの先端に形成されたカム60の外周作用面が
再びロック部材54のカム摺動面62に当接する位置に廻動
するので、同ロック部材54は最初の鎖錠位置に保持され
ることとなる。
上述したドア装置によれば、ガイドレール20の車体前後
方向に延在する溝状の開口32が車体外方の側面に形成さ
れているので、車室内の美観を損なうことがなく視覚的
観点から居住性を改善することができ、また車室内の異
物がガイドレール20内に侵入することを効果的に防止し
得る利点がある。また、スライダ22が、プレス成形され
た板金製スライダ本体34と、同本体に装架された夫々複
数個の横ローラ及び縦ローラとから構成され、かつ縦ロ
ーラのうち二個のローラが板ばね42の両端部分に装架さ
れてガイドレール20の上方フランジ28uに弾性的に当接
する構成であるため、構造簡単かつコンパクトで著しく
安価であり、しかもがたを生ずることなく重いドアを支
持して円滑に車体前後方向に移動し得る利点がある。更
に上記ガイドレール20に対するスライダ22従ってドア10
の車体前後方向の移動を禁止するロック部材54の鎖錠作
用が、上記ガイドレール20を支持するアームに形成され
たカム60によって、同アームの開扉時における廻動に伴
ない自動的に解除され、また閉扉時におけるスライダ22
従ってドア10の車体前方への移動によって自動的に鎖錠
位置に復帰する構成となっているので、構造簡単でドア
の開閉操作を容易にかつ節度正しく行ない得る効果があ
る。
なお、上記実施例においては前方及び後方のアーム14f
及び14rがガイドレール20及びブラケット16と共に実質
的に正しい平行リンク機構を形成しているが、ドア10は
近似的な平行移動すれば実用上何等支障がない。
(考案の効果) 叙上のように、本考案に係る車両用ドア装置は、夫々の
一端を車体に枢着されて略平行リンク機構を構成する少
くとも一対のアームと、同アームの他端に枢着されて車
体前後方向に延在し車体外方の側面に開口を設けたC型
断面のガイドレールと、車体前後方向に自在に移動し得
るように上記ガイドレール内に装入されたスライダと、
同スライダに固着され車両のドア開口を開閉するドアと
を具え、上記スライダが、板金製のスライダ本体と、同
スライダ本体に支持され上記ガイドレールの上方及び下
方フランジに当接して転動する複数個の縦ローラと、上
記スライダ本体に支持されガイドレールのウエブ並びに
上記上方及び下方フランジの自由端部にウエブに対し略
平行に形成された屈曲部に当接して転動する複数個の横
ローラとを有し、上記縦ローラのうち少くとも2個のロ
ーラがその中央部分を上記スライダ本体に固着されて車
体前後方向に延在する板ばねの両端部分に装架されて上
記上方フランジに弾性的に圧接されていることを特徴と
する構成、並びに上記ガイドレール上に、前記アームに
形成されたカムと協働して制御されるロック部材が配設
され、同ロック部材は上記アームがドア閉位置にあると
き上記カムによって前記スライダの車体前後方向の変位
を禁止する鎖錠位置に保持され、かつ上記アームがドア
開位置に廻動したとき上記カムにより解錠されて前記ス
ライダの車体前後方向の変位を許容するようにしたこと
を特徴とする構成によって、構造簡単かつ安価で車室内
の美観が優れ、更にガイドレール内への異物の侵入を防
止し得ると共に、走行中におけるドアのがたつきを効果
的に防止して異音の発生を確実に防止することができ、
ドアの開閉操作感が優れた車両特にトラック用ドア装置
を提供することができるので、実用上極めて有益であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す概略斜視図、第2図は
第1図の要部を拡大して示した平面図、第3図は第2図
におけるスライダ22の正面図、第4図は第2図の線IV−
IVに沿い矢印方向に視た断面図、第5図はスライダ22の
斜視図、第6図は第2図におけるロック部材54の作動態
様を示す拡大平面図である。 10…ドア、12…フロア(車体)、14f及び14r…アーム、
20…ガイドレール、22…スライダ、54…ロック部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 阪野 克也 愛知県名古屋市緑区鳴海町小森46番地 株 式会社立松製作所内 (72)考案者 本城 征二 神奈川県川崎市中原区大倉町10番地 三菱 自動車エンジニアリング株式会社川崎事業 所内 (72)考案者 成田 正樹 東京都港区芝5丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭63−142218(JP,U)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】夫々の一端を車体に枢着されて略平行リン
    ク機構を構成する少くとも一対のアームと、同アームの
    他端に枢着されて車体前後方向に延在し車体外方の側面
    に開口を設けたC型断面のガイドレールと、車体前後方
    向に自在に移動し得るように上記ガイドレール内に装入
    されたスライダと、同スライダに固着され車両のドア開
    口を開閉するドアとを具え、上記スライダが、板金製の
    スライダ本体と、同スライダ本体に支持され上記ガイド
    レールの上方及び下方フランジに当接して転動する複数
    個の縦ローラと、上記スライダ本体に支持されガイドレ
    ールのウエブ並びに上記上方及び下方フランジの自由端
    部にウエブに対し略平行に形成された屈曲部に当接して
    転動する複数個の横ローラとを有し、上記縦ローラのう
    ち少くとも2個のローラがその中央部分を上記スライダ
    本体に固着されて車体前後方向に延在する板ばねの両端
    部分に装架されて上記上方フランジに弾性的に圧接され
    ていることを特徴とする車両用ドア装置
  2. 【請求項2】上記ガイドレール上に、前記アームに形成
    されたカムと協働して制御されるロック部材が配設さ
    れ、同ロック部材は上記アームがドア閉位置にあるとき
    上記カムによって前記スライダの車体前後方向の変位を
    禁止する鎖錠位置に保持され、かつ上記アームがドア開
    位置に廻動したとき上記カムにより解錠されて前記スラ
    イダの車体前後方向の変位を許容するように構成された
    ことを特徴とする請求項(1)記載の車両用ドア装置
JP1989042210U 1989-04-11 1989-04-11 車両用ドア装置 Expired - Lifetime JPH0742833Y2 (ja)

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