JPH0742695Y2 - Tダイ - Google Patents

Tダイ

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Publication number
JPH0742695Y2
JPH0742695Y2 JP1993001970U JP197093U JPH0742695Y2 JP H0742695 Y2 JPH0742695 Y2 JP H0742695Y2 JP 1993001970 U JP1993001970 U JP 1993001970U JP 197093 U JP197093 U JP 197093U JP H0742695 Y2 JPH0742695 Y2 JP H0742695Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
die
inclined surface
tip
molten resin
forming plate
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1993001970U
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English (en)
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JPH0659026U (ja
Inventor
弘信 榮嶋
Original Assignee
株式会社ムサシノキカイ
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Filing date
Publication date
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  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は基材にラミネートするた
めに溶融樹脂をTダイで押出成形する合成樹脂のフィル
ムの成形時に発生するネックインを最小限に小さくする
Tダイに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紙等の基材に合成樹脂のフィルム
をラミネートするためのTダイとしては、図3に示すよ
うに図示しない樹脂溶融装置から圧送される溶融樹脂は
供給管2が中央に設けられたダイ本体1の内部に、この
ダイ本体1の長手方向に全幅にわたって設けられている
第一マニホールド3と、この第一マニホールド3の下側
にその全幅にわたって設けられた第一面状通路4と、こ
の第一面状通路4の下端に同じくダイ本体1の全幅にわ
たって設けられた第二マニホールド5と、この第二マニ
ホールド5の全幅にわたって設けられた第二面状通路6
がダイ本体1の下端まで設けられて下端が開放されてい
る。なお、18は基材、19はラミネート基材、21は
クーリングローラー、22はプレッシャーローラーであ
る。
【0003】一方、ダイ本体1の両側面の下部にはそれ
ぞれリップランド7、8がボルト7a、8aでダイ本体
1に固定され、ダイ本体1の下端の開放部分の下側に全
幅にわたって薄いリップランド部9が形成されるように
構成されている。
【0004】このリップランド部9はリップランド7、
8をボルト7a、8aで調整可能に固定されているの
で、押出されるフィルム10の厚さを調整出来るように
構成されている。
【0005】第二マニホールド5、第二面状通路6、リ
ップランド部9の両端部分には図4、図5に示すように
押出されるフィルム10の幅を規制するためにフォーミ
ングプレート11とシールロッド12が両端のシールプ
レート13を貫通して外部で調整可能に設けられてい
る。
【0006】なお、上述のTダイは従来の改良されたも
のであるが、一般的にマニホールド及び面状通路がそれ
ぞれ単一の構成のものでも良いことは勿論である。
【0007】従来、一般にはシールロッド12は丸棒が
使用されているが、この場合はダイ本体1の下端とリッ
プランド部9との間の三角形の空間にはシールロッド1
2の上側及び下側にシール不可能な空間14、15が形
成されてしまうので、この部分に溶融樹脂が回り込み、
不完全シールとなってしまう。
【0008】これを防止するために、本出願人は図6に
示すようにシールロッドを上記三角形の空間と同形の断
面を有する三角形のシールロッド16を提案し、溶融樹
脂の回り込みを防止していた。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上述のような
改善を施しても、押出されるフィルム10の幅を規制す
るフォーミングプレート11及びシールロッド16の幅
で押出されても、フィルム10が図3に示す冷却ローラ
ー21とプレッシャローラー22との接触点P迄の間の
高温過程で両端が中央側に収縮するネックイン現象のた
め、幅が狭まり、かつ肉厚となってしまう。
【0010】本考案は上述の問題を解決して、ネックイ
ン現象を最小限度に押さえて両端部が肉厚にならないフ
ィルム10の押出しが可能なTダイを提供することを課
題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、合成樹脂成形装置で、溶融樹脂圧送装置から圧送
された溶融樹脂を受け入れるために、ダイ本体1の内部
の中央部に設けられた供給管2の先端側で一直線方向に
延びるマニホールド(第一マニホールド3及び第二マニ
ホールド5を含む)と、このマニホールド3、5の下側
の全幅に連設している面状通路(第一面状通路4及び第
二面状通路6を含む)と、この第二面状通路6の両端部
に挿入されたフォーミングプレート11及び下端に設け
られたリップランド部9よりなるTダイにおいて、第二
面状通路6の下端とリップランド部9の上端との間の三
角形の断面の空間にフォーミングプレート11の下端に
接して挿入される同形の三角形のシールロッド16の先
端を斜め下向きの傾斜面16aとなるように切断し、フ
ォーミングプレート11の下側先端部に設けられ曲線端
部11aとシールロッド16の先端の傾斜面16aとで
連続した合成傾斜面を形成したものである。
【0012】
【作用】押出されるフィルム10の幅を規制するフォー
ミングプレート11の下側の丸みの曲線端部11aに沿
って流れる溶融樹脂の流線が、上述のシールロッド16
の下向きの斜面16aにより、実質的に大幅に外側に拡
大されると共に、この拡大された流線部分への溶融樹脂
の供給量は増えないので、必然的にこの部分のフィルム
10は肉薄となる。この結果、ネックインにより内側に
収縮した部分がその収縮量に応じて肉厚となっても、元
のフィルム10の厚さに対して殆ど肉厚とはならない。
【0013】
【実施例】図1は本考案のTダイのフォーミングプレー
ト及びシールロッド部分の側面図で、(イ)はフォーミ
ングプレート及びシールロッドの使用状態の側面図、
(ロ)はシールロッドの側面図、(ハ)は(ロ)のA−
A断面図、図2は溶融樹脂の流線説明図である。
【0014】図1に示すように、フォーミングプレート
11は従来例のフォーミングプレートと同じであるが、
シールロッド16は図6に示す改良されたTダイのシー
ルロッド16と同様に断面が三角形のもので、相違する
点はTダイの内側の端面が斜め下向きに大きく傾斜した
傾斜面16aとなっている。この傾斜面16aは三角形
の上側の一辺から下側の頂点までの間にわたって傾斜し
ているものである。
【0015】次にこのシールロッド16を使用した場合
の溶融樹脂の流線について説明する。図2に示すよう
に、溶融樹脂の幅はフォーミングプレート11により規
制されるが、このフォーミングプレート11の下側のT
ダイの中央側は丸みを持った曲線端部11aとなってい
る。
【0016】更に、このフォーミングプレート11の下
端に接触して配置されているシールロッド16はその端
部が図1(ロ)に示すように大きな傾斜面16aとなっ
ているので、フォーミングプレート11と組み合わせた
場合にはフォーミングプレート11の曲線端部11aと
シールロッド16の傾斜面16aとで更に大きな傾斜面
を形成する。
【0017】又、シールロッド16は断面が三角形であ
るので、一度セットすれば回転することはないので、傾
斜面16aの方向も変わらない。
【0018】この結果、フォーミングプレート11の垂
直端部11bで規制された溶融樹脂の流線(従って溶融
樹脂の供給量)は曲線端部11aと傾斜面16aの部分
で大きく外側に拡大する。
【0019】しかし、既に溶融樹脂の供給量は垂直端部
11bで規制されているので、幅が外側に拡大された部
分の溶融樹脂量は増加せず、必然的に肉薄のフィルム1
0として押出されて来る。この場合、リップランド部9
を離れて冷却ローラー21とプレッシャーローラー22
の接触点Pに到達するまでの間にまだ高熱のフィルム1
0はネックインにより両端部が収縮して幅が狭まると同
時にこの部分は肉厚となってくる。
【0020】
【考案の効果】上述のように、最初から肉薄となって押
出されて来たフィルム10はネックイン部分の肉が厚く
なっても、本来の調整されたフィルム10の厚さに対し
て大きく肉厚となることなく。不良部分を最少に押さえ
ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のTダイのフォーミングプレート及びシ
ールロッド部分の側面図で、(イ)はフォーミングプレ
ート及びシールロッドの使用状態の側面図、(ロ)はシ
ールロッドの側面図、(ハ)は(ロ)のA−A断面図で
ある。
【図2】溶融樹脂の流線説明図である。
【図3】一般的なTダイ及びラミネート部分の断面図で
ある。
【図4】従来のTダイの縦断面図である。
【図5】従来のTダイの下端部の横断面図(フォーミン
グプレート部分)である。
【図6】従来の改良されたTダイの下端部の断面図(フ
ォーミングプレート部分)である。
【符号の説明】
1 Tダイ 6 第二面状通路 7 リップランド 8 リップランド 9 リップランド部 11 フォーミングプレート 11a 曲線端部 11b 垂直端部 16 シールロッド 16a 傾斜面

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂成形装置で、溶融樹脂圧送装置
    から圧送された溶融樹脂を受け入れるために、ダイ本体
    の内部の中央部に設けられた供給管の先端側で一直線方
    向に延びるマニホールドと、このマニホールドの下側の
    全幅に連設している面状通路と、この面状通路の両端部
    に挿入されたフォーミングプレート及び下端に設けられ
    たリップランド部よりなるTダイにおいて、前記面状通
    路の下端と前記リップランド部の上端との間の三角形の
    断面の空間に前記フォーミングプレートの下端に接して
    挿入される同形の三角形のシールロッドの先端を斜め下
    向きの傾斜面となるように切断し、前記フォーミングプ
    レートの下側先端部に設けられ曲線端部と前記シールロ
    ッドの先端の傾斜面とで連続した合成傾斜面を形成した
    ことを特徴とするTダイ。
JP1993001970U 1993-01-28 1993-01-28 Tダイ Expired - Lifetime JPH0742695Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993001970U JPH0742695Y2 (ja) 1993-01-28 1993-01-28 Tダイ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993001970U JPH0742695Y2 (ja) 1993-01-28 1993-01-28 Tダイ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0659026U JPH0659026U (ja) 1994-08-16
JPH0742695Y2 true JPH0742695Y2 (ja) 1995-10-04

Family

ID=11516429

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993001970U Expired - Lifetime JPH0742695Y2 (ja) 1993-01-28 1993-01-28 Tダイ

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JP (1) JPH0742695Y2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6253812A (ja) * 1985-09-02 1987-03-09 Johoku Seikosho:Kk Tダイ
JPH0650177Y2 (ja) * 1988-11-09 1994-12-21 株式会社武蔵野機械設計事務所 Tダイ
JPH0643089B2 (ja) * 1990-11-01 1994-06-08 株式会社城北精工所 Tダイ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0659026U (ja) 1994-08-16

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