JPH0742662B2 - 粉末染料の秤量採取装置 - Google Patents

粉末染料の秤量採取装置

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JPH0742662B2
JPH0742662B2 JP1044972A JP4497289A JPH0742662B2 JP H0742662 B2 JPH0742662 B2 JP H0742662B2 JP 1044972 A JP1044972 A JP 1044972A JP 4497289 A JP4497289 A JP 4497289A JP H0742662 B2 JPH0742662 B2 JP H0742662B2
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    • D06B23/20—Arrangements of apparatus for treating processing-liquids, -gases or -vapours, e.g. purification, filtration or distillation
    • D06B23/205—Arrangements of apparatus for treating processing-liquids, -gases or -vapours, e.g. purification, filtration or distillation for adding or mixing constituents of the treating material
    • D—TEXTILES; PAPER
    • D06—TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は繊維製品，合成樹脂製部品などの染色を行う場
合において、染液調整のために用いられる粉末染料を秤
量採取する装置に関するものであり、特に粉末染料の所
要量に対する誤差を極めて少なくすることのできる粉末
染料の能率的秤量採取手段の提供を目的とする。
〔従来の技術〕
染色処理を良好に行うためには、適正所要量の染料を含
有する染液を調整することが基本的条件であるが、染料
が粉末の場合、所要量の粉末染料を正確に秤量採取する
ことは必ずしも容易ではない。
容器内に収容された粉末染料を秤量採取する従来の方法
としては、計量カップなどの採量具、あるいは容器下部
からの流出によって略所望量を得た上、さらに電子天秤
などの秤量器によって過不足量を補正する方法あるいは
前記と同様にして採取した所望量より僅かに過剰量の粉
末染料を水などの液体で稀釈して染料濃度既知液とした
上、該液から適正量を含有する容量の液を採取する方法
が行なわれている。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記の従来の粉末染料の秤量採取方法において、粉末と
して採取する前者の方法は実験室的には普通に行なわれ
ている。しかし工業的には過不足補正秤量が面倒で非能
率であるため、これを省略して容器からの粉末流出量を
定量送出し装置により調整して、±0.5〜0.25gの誤差範
囲の採取量とすることは一般に実施されている。染色に
おいて染液含有染料量が所要量に対して１％以上の誤差
率となると視覚的に相違する染色結果を生ずるものであ
り、したがって前記の粉末染料採取方法は精度のよい採
取の場合において50g以上の染料所要量を含有する染液
を用いる大ロット染色の場合に採用され、染料所要量50
g以下の場合には面倒な再秤量補正が必要であった。
一方、後者の粉末染料を稀釈液として染料所要量を秤量
採取する方法はその稀釈程度によって著しく精度のよい
採量ができるものでかるが、染料の所要量が増加するに
したがい稀釈液量が増大し、設備，操作上の問題点を生
ずるとともに、大量の稀釈液を保存した場合に経時的劣
化の可能性があるので、実用的には試し染め，サンプル
染め，極めて限られた小ロット染色の場合の少量の染料
採取の場合に採用されているに過ぎない。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は所要量の粉末染料を採取するに当たってその所
要量の大部分を粉末のまま採取するとともに残余部分の
粉末を稀釈液として採取する手段を行うことによって、
染料所要量の多少に係わらず精度のよい迅速な秤量採取
を可能にした装置であり、該装置としては秤量採取する
粉末染料が単一種の場合に適する第一の装置、複数種の
粉末染料の場合に適する第二の装置を包含するものであ
る。
すなわち、第一の装置は一個の粉末染料の収容槽、該収
容槽の下部に設けたそれぞれ定量送り出し装置が付いた
粉末大量流出管，粉末小量流出管、粉末大量流出管の下
方に位置して第一秤量装置上に置かれた第一染料容器、
粉末小量流出管の下方に位置して第二秤量装置上に置か
れた第二染料容器、第二染料容器に対する染料溶媒，分
散媒用の液体供給管、第二染料容器内の特定染料濃度の
稀釈液を第一染料容器へ定量移送するポンプ配管系統を
有し、前記粉末大量流出管，粉末小量流出管のそれぞれ
の定量送出し装置、流体供給管，ポンプ配管系統のポン
プの作動を二つの秤量装置の何れかまたは双方の秤量値
に関連してコンピュータ制御されるものであることを特
徴とするものであり、第二の装置は、列設された複数の
粉末染料の収容槽，各収容槽の槽下部に配設した前記槽
列の一側方に突設した定量送出し装置付き粉末大量流出
管、槽列の他側方に突設した定量送出し装置付き粉末小
量流出管、各槽の粉末大量流出管の下方で槽列に平行な
経路を移動可能に設けた第一秤量装置、該第一秤量装置
上に載置された第一染料容器、各槽の粉末小量流出管の
下方で槽列に平行な経路を移動可能に設けた第二秤量装
置、各槽の粉末粉末小量流出管の下方で第二秤量装置の
移動経路との間に位置して各槽毎に、第二秤量装置によ
って選択的に秤量され得るように配置支持された第二染
料容器、該各第二染料容器のそれぞれに対して設けた染
料溶媒，分散媒液の特定染料濃度の稀釈液を第一染料容
器へ定量移送するようにそれぞれに設けられたポンプ配
管系統を有し、前記第一，第二の秤量装置の粉末染料の
収容槽列中の特定槽位置への移送、該特定槽の粉末大量
流出管，粉末小量流出管のそれぞれの定量送出し装置、
二つの秤量装置，液体供給管，ポンプ配管系統のポンプ
の作動を特定プログラムと二つの秤量装置の何れかの秤
量値に関連してコンピュータ制御することを特徴とする
ものである。
〔作用〕
本発明の第一の装置によれば、一つの収容槽に収容した
単一種の粉末染料は、染液調整のための所要量より僅か
に少ない量の粉末染料を粉末大量流出管を介して粉末の
まゝ第一染料容器に流入採取秤量する第一段階と、該第
一段階の秤量値と所要量との差量値より僅かに多い粉末
染料を粉末少量流出管を介して第二染料容器に流入採取
秤量し、その秤量値に対して特定比率の溶媒または分散
媒となる液体を、液体供給管を介して流入して染料濃度
既知の稀釈液を得る第二段階と、第二段階の稀釈液から
前記差量値の染料を含有する液量を、ポンプ配管系統を
介して第一染料容器に分取流入する第三段階とよりなる
秤量採取方法を実施することができ、これによって粉末
定量送出し手段の粉末流出量の誤差範囲の悪影響を実質
的に排除して精度の良い秤量採取を容易に行うことがで
きるものであり、また第二の装置は複数種の粉末染料を
それぞれ収容する複数個の収容槽から、それぞれの粉末
染料の所要量に応じて、前記の秤量採取方法を順次連続
的に実施して所望の混合比率の混合染料の秤量採取を行
うことができ、前記第一の装置を複数用いる場合に比べ
て、設備，操作の点で極めて有利となるものである。
〔実施例〕
本発明の装置についての実施例を図面を参照して説明す
る。
第１図は第一の装置の要部を断面とし一部を省略して示
した正面図である。
図において１は一種の粉末染料の収容槽、２は収容槽１
の下部から突出した定量送出し装置付きの粉末大量流出
管、３は定量送出し装置付き粉末小量流出管、21は粉末
大量流出管２の下方に位置した電子天秤である第一秤量
装置、19はその上に置かれた第一染料容器、22は粉末小
量流出管３の下方に位置した電子天秤である第二秤量装
置、20はその上に置かれた第二染料容器である。
25は第二染料容器20内へ水その他の染料溶媒，分散媒な
どの液体供給管、26は撹拌器、30はポンプ31を介して第
二染料容器内に挿入された吸込パイプ32,第一染料容器1
9上に開口した吐出パイプ33が接続されたポンプ配管系
統である。
なお、40は架台、41はカバー、42,43は前記の大量及び
小量の粉末流出管2,3に設けた定量送出し装置を作動せ
しめる回転駆動軸4,5を支持するブラケットであり、44
は秤量装置への電気配線である。
第２図，第３図，第４図は収容槽１の下部に設けた粉末
大量流出管2,粉末小量流出管３並びにそれぞれに併設し
た定量送出し装置を示すものであり、粉末大量流出管２
は槽壁外方に突設した大口径管で、その対向槽壁に貫設
した平歯車付き回転支軸８に後端が固定支持された螺旋
条体16が槽内から粉末大量流出管２内全長にわたって設
けられ、その上部には両側槽壁を貫通してその軸方向に
摺動可能に支持された撹拌翼付き回転軸６がその一方軸
端に摺接カップリングを介して第一エアシリンダー14の
作動端に連結され、他端には前記回転支軸７の平歯車に
噛合う平歯車付き傘歯車12が固着され、第一エアシリン
ダー14の押出し作動にしたがって、回転駆動軸５に設け
た傘歯車10に平歯車付き傘歯車12が噛合い、翼付き回転
軸６が回動されるとともに、平歯車噛合いによって回転
支軸８、これに固定された螺旋条体16が回動し、収容槽
１内に収められた粉末染料は翼付き回転軸６の撹拌を受
けつつ比較的大口径の粉末流出管２内を比較的大ピッチ
の螺旋条体16の回動による急速な粉末送出し作用を受け
て粉末大量流出が行われ、第一エアシリンダーの復帰に
よって、回転駆動軸５との連結が解放されて停止するも
のである。
粉末小量流出管３は前記の粉末大量流出管２より小口径
管で、これに挿入された粉末送出し作用を生ずる螺旋条
体17は前記のものより小径，小ピッチでより精度の良い
粉末送出しができるものである外は翼付き回転軸7,回転
支軸9,回転駆動軸４の傘歯車11に対する第二エアシリン
ダー15の作動による連結，解放による粉末送出し作用並
びにその停止は前記と全く同様に行い得るものである。
以上説明した第１の装置による粉末染料の秤量採取方法
を説明する。
この装置の粉末大量流出管の粉末取出し精度は最大誤差
量±0.5g、粉末小量流出管の粉末取出し精度は最大誤差
量±0.35g、２つの電子天秤の測定精度は±0.005g、ポ
ンプ配管系統の液供給精度は最大誤差量±0.25ccであ
り、粉末染料の所要量は図示しないコンピュータに入力
され、例えば染料所要量値が9.36gとして第一秤量装置2
1にその値を出力すると同時に収容槽１の粉末大量流出
管２に設けた定量送出し装置に対し、所要量値の１位の
数より１だけ少ない8gの取出しを指令する。そして第一
染料容器19に受入れた染料の秤量値が8.5gであり、所要
量との0.86gの差量値の染料の補充がコンピュータに記
憶されるとともに、粉末小量流出管３の定量送出し装置
に対し、その精度誤差範囲をカバーするため差量値に0.
7gを加えた。1.56gの取出しを指令し、第二染料容器20
に1.50gの染料が取出されたことを秤量し、次いでコン
ピュータは0.2％の稀釈液を得るよう液供給管25に750cc
の水の供給を指令し、これと同時に撹拌機26を始動し
て、次いで得られた稀釈液の430cc（0.86gの染料を含
む）を第一染料容器19に移すように、ポンプ配管系統30
のポンプ31に指令し、±0.25ccの誤差範囲の精度で染料
液補充が行われ、第一染料容器19に所要量に対し殆んど
誤差のない9.36±0.0005gの染料量を含有する液状物が
得られた。
つぎに、第二の装置の実施例を、要部を断面とし一部を
省略して示した第５図の正面図と第６図の平面図によっ
て説明する。
この装置は前記の第一の装置と略同一の基本的構成を有
する単位装置を複数列設配置し、それぞれの収容槽１に
異種の粉末染料を収容して、各収容槽１毎に前記の順次
連続的に行うようにしたものであり、前記第一の装置と
同一の機能部分については同一の符号を付して説明す
る。この装置は収容槽１が複数列設され、それぞれの粉
末大量流出管２が槽列の一側方に、粉末小量流出管３が
槽列の他側方に突設され、それらの下方にそれぞれ槽列
と平行して２つの案内レール38,39が配設され、電子天
秤の第一秤量装置21が案内レール38上を移動可能に、ま
た電子天秤の第二秤量装置22が案内レール39上を移動可
能に設けられ、両秤量装置21,22は移送チェーンによっ
て、特定の収容槽１に適合する位置に移動，停止するよ
うに制御される。
第一秤量装置21は第一染料容器19を載置保持し、また第
二秤量装置22は、各染料槽１毎に、棚35の開口部に上昇
可能に緩嵌した台座36上に載置した第二染料容器20を台
座36とともに、その受皿面で支持上昇することによって
秤量動作を開始し得るようにする。
ポンプ配管系統30は各染色槽１毎に、また液体供給管2
5,撹拌機26は各第二染料容器20毎に設ける。
そして、前記の第一，第二の秤量装置21,22の粉末染料
の収容槽１列中の特定槽位置への移動をコンピュータで
制御しつつ、それぞれの槽における粉末染料の秤量採取
を前述の第一の装置の場合と同様にしてコンピュータ制
御して、各収容槽１からそれぞれの異動粉末染料の所要
量を極めて誤差の小にして第一染料容器19中に収集する
ことができる。
このさいに、第一秤量装置21に対する所要量指令値は異
種染料所要量の積算値によって行うようにすることは勿
論である。
かくして、染料を秤量採取した第一染料容器21は稀釈液
供給管45,助剤供給管46位置に移送されて、所望の染液
組成とした上、染色装置に運搬される。
〔発明の効果〕
本発明の装置によれば、粉末染料の所要量の大部分を粉
末として秤量採取し、残余部分を稀釈液として正確に秤
量採取することによって、粉末秤量採取による誤差量の
悪影響を排除することができる自動化装置が得られ、し
たがって良好で能率的な染液調整作業を実施することが
できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すものであって、第１図は第
一の装置の要部を断面とし一部を省略して示した正面
図、第２図は収容槽１の水平断面の平面図、第３図，第
４図はそれぞれ第２図III III線,IV IV線における矢
視方向の縦断面を示す正面図であり、第５図，第６図は
第二の装置の要部を断面とし一部を省略して示した正面
図，平面図である。 １……収容槽、２……粉末大量流出管 ３……粉末小量流出管、4,5……回転駆動軸 19……第二染料容器、20……第二染料容器 21……第一秤量装置、22……第二秤量装置 25……液体供給管、26……撹拌機 30……ポンプ配管系統、31……ポンプ 35……棚、36……台座、44……電気配線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】粉末染料の収容槽（１）、該収容槽（１）
    の下部に設けたそれぞれ定量送出し装置付きの粉末大量
    流出管（２），粉末少量流出管（３）、粉末大量流出管
    （２）の下方に位置して第一秤量装置（21）上に置かれ
    た第一染料容器（19）、粉末少量流出管（３）の下方に
    位置して第二秤量装置（22）上に置かれた第二染料容器
    （20）、第二染料容器（20）に対する染料溶媒，分散媒
    用の液体供給管（25）、第二染料容器（20）内の特定染
    料濃度の稀釈液を第一染料容器（19）へ定量移送するポ
    ンプ配管系統（30）を有し、前記粉末大量流出管
    （２），粉末少量流出管（３）のそれぞれの定量送出し
    装置、及び液体供給管（25），ポンプ配管系統（30）の
    ポンプ（31）の作動は二つの秤量装置（21）（22）の何
    れかまたは双方の秤量値に関連してコンピュータ制御さ
    れるものであることを特徴とする粉末染料の秤量採取装
    置。
  2. 【請求項２】列設した複数の粉末染料の収容槽（１），
    各収容槽（１）の槽下部に配設した前記槽列の一側方に
    突設した定量送り出し装置付き粉末大量流出管（２）、
    槽列の他側方に突設した定量送出し装置付き粉末少量流
    出管（３）、各槽の粉末大量流出管（２）の下方で槽列
    に平行な経路を移動可能に設けた第一秤量装置（21）、
    該第一秤量装置（21）上に載置された第一染料容器（1
    9）、各槽の粉末少量流出管（３）の下方で槽列に平行
    な経路を移動可能に設けた第二秤量装置（22）、各槽の
    粉末少量流出管（３）の下方で第二秤量装置（22）の移
    動経路との間に位置して各槽毎に、第二秤量装置（22）
    によって選択的に秤量され得るように配置支持された第
    二染料容器（20）、該各第二染料容器（20）に対してそ
    れぞれ設けた染料溶媒，分散媒用の液体供給管（25）、
    並びに第二染料容器（20）毎に、その中の特定染料濃度
    の稀釈液を第一染料容器（19）へ定量移送するようにそ
    れぞれに設けられたポンプ配管系統（30）を有し、前記
    第一，第二の秤量装置（21）（22）の粉末染料の収容槽
    （１）列中の特定槽位置への移動、該特定槽の粉末大量
    流出管（２），粉末少量流出管（３）のそれぞれ定量送
    出し装置、二つの秤量装置（21）（22）、液体供給管
    （25）、ポンプ配管系統（30）のポンプの作動を、特定
    プログラムと二つの秤量装置（21）（22）の秤量値に関
    連してコンピュータ制御することを特徴とする複数種の
    粉末染料の秤量採取装置。
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