JPH0742649Y2 - チップソー - Google Patents

チップソー

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JPH0742649Y2
JPH0742649Y2 JP1993009613U JP961393U JPH0742649Y2 JP H0742649 Y2 JPH0742649 Y2 JP H0742649Y2 JP 1993009613 U JP1993009613 U JP 1993009613U JP 961393 U JP961393 U JP 961393U JP H0742649 Y2 JPH0742649 Y2 JP H0742649Y2
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JP
Japan
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tip
chip
main body
thickness
brazed
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JP1993009613U
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JPH0663301U (ja
Inventor
幸仁 長谷川
Original Assignee
ハリマ興産株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、刈り払い用、あるいは
木工用、金属加工用等の丸鋸歯の刃の部分に硬質チップ
を用いたチップソーに関し、より詳細には鋸歯本体に対
するチップの取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のチップソーは、超硬合金製のチッ
プを丸鋸歯本体にロー付けしてある。その一般的なチッ
プ形状とその取付け構造を図4に示す。(a)はチップ
1の背面2と下面3で本体4の凹所5にロー付けしたも
の、(b)はチップ1の背面2と下面3と前面の下部6
を本体7の凹所8にロー付けしたもの、(c)はチップ
9を斜めに傾けてチップの刃先部を除く他のU字状の周
面10を本体11の凹所12にロー付けしたものであ
る。チップは、時折刃先に大荷重が作用することがある
用途に適用すると、その大荷重を受けたときに欠けた
り、折れたり、脱落したりする。(a)のものはロー付
けによる接合面積が他のものに比べて小さい。刃先に大
荷重が作用した場合、ロー付け接合面積の点からは
(a)よりは(b)の方が脱落し難く、(b)よりは
(c)の方が脱落し難い。従って、これらを刈り払い用
の丸鋸歯に適用する場合は(c)のものがよい。木工あ
るいは金属加工では刃先に比較的大荷重が作用する用途
に(a)を適用すると、ロー付け部分で剥離して脱落す
る危険があり、この場合も(a)よりも(b)、(b)
よりも(c)の方が脱落しにくい。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】一般的に鋸歯の刃には
断続的に切削荷重が作用するものであるから、チップソ
ーのようにチップをロー付けして刃先を形成してあるも
のでは鋸歯本体とチップが強力に結合されていなければ
ならない。しかし、図4に示した中で最も強力に結合さ
れている(c)のものでも大荷重が作用するような用途
には必ずしも適していない。刈り払い用のチップソーの
場合は、切削条件が非常に過酷であるから刃先の小さい
欠けはやむを得ないとしても、チップの折損や脱落は事
故につながりやすいためにできうるかぎり防止すること
が必要であり、その場合に従来の前記図4(c)の構造
では不十分である。すなわち、図4(c)のものでも、
丸鋸歯本体の厚さが薄くてチップが本体の厚さと同じ幅
であるときにはチップの折損が起こりやすく、チップの
幅が本体の厚さよりも大きいと脱落が起こりやすい。
た、木工及び鉄工用の場合には、一般的には切れ味のよ
い状態では重切削というほどにはならないが、切れ味が
低下してきたときにそのまま使用していると切削抵抗が
増大してチップに大荷重が作用するようになり、チップ
が折損したり脱落したりする。一般的に、丸鋸歯本体の
厚さが薄くてチップの幅が本体の厚さよりも大きいもの
としては、チップソーの切れ味をよくするために、チッ
プの配列をチップが丸鋸歯本体の両側面に交互に突出す
る千鳥配列としたものが多い。しかし、図4(c)の構
成ではロー付け面積は変わらないから前述したように脱
落しやすい。ロー付け面積を大きくできる従来例として
は、チップの切削作用時の移動方向後面に本体の厚さ寸
法に対応する幅寸法の溝を形成し、その溝と本体ろう付
け部とを嵌合させた状態でロー付けする構成(例えば、
実開昭55−142221号公報参照)が提案されてい
る。しかし、この構成のものは、ロー付けにおいて、均
な加熱が困難で良好なロー付け状態を得難く、また、
チップの千鳥配列には適していない問題がある。すなわ
ち、一般的なロー付け方法としては一つの加熱板をチッ
プに面接触させて行うが、片面からの加熱では溝の両側
面が均等に加熱されない点で一般的なロー付け方法を採
用できず、また不均等な加熱ではチップが割れやすくな
る問題もあり、そして千鳥配列とするためにチップに溝
を片寄せて設けることはチップの溝の両側壁の厚さが異
なるものとなり、チップの成形上の問題を生じるからで
ある。
【0004】チップソーの場合には基本的に鋸歯本体の
厚さがあまり厚くなく、このために前記図4(c)のも
のでもそれほど広い面積でチップと本体がロー付けされ
ているわけではないのであり、必然的にロー付け面で剥
離しやすい状態である。本考案は、薄い本体に対して
一般的なロー付け方法で強力にロー付けできてチップも
折損や脱落が起こり難い構成のチップを千鳥配列とした
切れ味のよいチップソーを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案のチップソーは、
所定厚さを有する円盤状の丸鋸歯の本体外縁部に適当な
間隔で形成された凹所に刃を形成するチップを配置して
ロー付けしてなるチップソーにおいて、前記チップが、
前記本体の厚さ寸法よりもその厚さ方向の幅寸法を大き
く形成され、その大きく形成された範囲内の厚さで前記
本体の側面にロー付けされる突出縁部をチップの片側に
形成され、前記本体外縁部の各凹所にロー付けされた状
態で夫々のチップの前記突出縁部側が本体の両側面に順
次交互に位置した千鳥配列とされていることを特徴とす
る。
【0006】
【作用】丸鋸歯の本体に形成されている凹所にチップを
配置してロー付けした状態は、従来のロー付け面積に加
えて突出縁部の本体側の面が本体にロー付けされてロー
付け面積が多くなっており、その余分にロー付けされた
部分があることによって従来よりも強力に本体とチップ
が結合している。そのロー付けにおいては、突出 縁部の
本体側と反対側の面が本体側面より突出状態で露出する
構成であるので、この面に加熱板を面接触させることに
よって容易に均等にチップを加熱することができ、また
加熱時に加熱板で適度に一定した力で加圧することによ
って突出緑部が本体に対して位置決め作用し、各チップ
を正確な位置に確実に良好にロー付けを行うことができ
る。しかも、チップ側の突出縁部はチップの抗折力を効
果的に増大させる断面形状であるから、前記ロー付け面
積の増加と相乗的に作用し合ってチップが折損し難く、
脱落もし難い。丸鋸歯の本体の両側面に順次交互にチッ
プの突出縁部側が位置する構成は、チップを千鳥配列し
た構成であり、切れ味のよいチップソーにおいて千鳥配
列は一般的な構成ではあるが、チップのロー付けが正確
な位置にできることから、同じ側に突出したチップの突
出量が均等になる。これによってチップ側面は研磨しろ
が少なくても確実に揃うように研磨できる。
【0007】
【実施例】本考案の1実施例を図1〜図3を用いて説明
する。図において、21は丸鋸歯本体であり、所定の厚
さtを有する円盤状に形成され、外周に所定のピッチで
鋸歯22を形成され、本体21の所定回転方向に対して
各鋸歯22の前端側にチップを配置してロー付けするた
めの凹所23を設けてある。凹所23は最も単純なU字
形の切り欠き状のもので、本体21を厚さ方向に一定形
状で貫通する形で設けられている。24はチップであ
り、図2(a)に示す正面形状が左右対称形状で細長く
一端に刃先25を有するものであり、図2(b)、
(c)に示すように丸鋸歯本体21の厚さtの方向と同
じ方向の幅寸法Wが丸鋸歯本体21の厚さより寸法eだ
け大きいもの(t+e)としてある。その厚さ寸法tと
同じ幅tの部分24aが前記本体21の凹所23に対応
するU字形状の輪郭を有するように形成され、その寸法
eの幅の部分がその厚さで両側へフランジ状に突出した
突出縁部26、27に形成され、突出部26、27の突
出量が寸法eと同程度の突出量であり、長手方向の略全
長にわたって設けてある。
【0008】このチップ24は、図1及び図3に見られ
るように、丸鋸歯本体21の各凹所23に、本体21の
一方の側面から見て交互に正面と背面が見えるように順
次嵌め込まれてロー付けされている。ローによる接合
は、従来のものと同様にチップ24の部分24aのU宇
状輪郭を形成している面と本体21の凹所23の内面が
接合しており、これに加えてチップ24の突出縁部2
6、27の内側の面とこれに対向する本体21の一方の
側面部分が接合している。しかもその長手方向に直角な
断面形状がチップ24の抗折力を増大させる形状であ
る。従って、従来の一般的な矩形断面のものと比べて、
チップ24を折れにくい形状としてより強力に本体21
と接合してあるから、折損や脱落が起こり難い。
【0009】上記実施例において、突出縁部26、2
チップの刃先と反対側の端部には設けられていないも
のを示してあるが、場合によっては端部の円弧状の輪郭
に同心円状に突設してもよい。これによってチップが使
用や再研磨によって短くなったときに本体との切合力の
低下が少なくなる。また、上記実施例において、チップ
4は細長い直方体状のものに突出縁部を設けた構成と
したが、刃先と反対側に細くなるようにチップ及び凹所
がテーパに形成されたものであってもよい。これによっ
て、ロー付け時の凹所に対するチップの挿入が容易とな
る。また、上記実施例において、突出縁部26、27を
示してあるが、この内のいずれか一つがあれば抗折力の
増大と接合強度の増大効果があるから、一方を省略する
場合もある。
【0010】
【考案の効果】本考案によれば、チップの片側に丸鋸歯
本体の側面にロー付けできしかもチップ自身の抗折力を
増大させることができる突出縁部を設けてあり、各チッ
プの突出縁部側が丸鋸歯本体の両側面に順次交互に位置
した千鳥配列とした構成により、一つの加熱板を押し当
てる一般的なロー付け方法により容易に正確にロー付け
でき、チップの幅方向の研磨しろを小さくでき、従来よ
りもチップの折損や脱落 が少なくなる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例の部分概略斜視図である。
【図2】同実施例のチップの形状を示し、(a)は正面
図、(b)は側面図、(c)は平面図である。
【図3】同実施例の刃先側から見た部分平面図である。
【図4】従来の一般的なチップソーのチップとその取付
け部の構造を示す部分側面図である。
【符号の説明】
21 丸鋸歯本体 22 鋸歯 23 凹所 24 チップ 25 刃先 26 突出縁部 27 突出縁部 t 丸鋸歯本体の厚さ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定厚さを有する円盤状の丸鋸歯の本体
    外縁部に適当な間隔で形成された凹所に刃を形成するチ
    ップを配置してロー付けしてなるチップソーにおいて、
    前記チップが、前記本体の厚さ寸法よりもその厚さ方向
    の幅寸法を大きく形成され、その大きく形成された範囲
    内の厚さで前記本体の側面にロー付けされる突出縁部を
    チップの片側に形成され、前記本体外縁部の各凹所にロ
    ー付けされた状態で夫々のチップの前記突出縁部側が本
    体の両側面に順次交互に位置した千鳥配列とされている
    ことを特徴とするチップソー。
JP1993009613U 1993-02-12 1993-02-12 チップソー Expired - Lifetime JPH0742649Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993009613U JPH0742649Y2 (ja) 1993-02-12 1993-02-12 チップソー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993009613U JPH0742649Y2 (ja) 1993-02-12 1993-02-12 チップソー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0663301U JPH0663301U (ja) 1994-09-06
JPH0742649Y2 true JPH0742649Y2 (ja) 1995-10-04

Family

ID=11725150

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993009613U Expired - Lifetime JPH0742649Y2 (ja) 1993-02-12 1993-02-12 チップソー

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Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55142221U (ja) * 1979-03-30 1980-10-11
JPH0423601Y2 (ja) * 1987-06-11 1992-06-02
JP3059802U (ja) * 1998-12-11 1999-07-13 株式会社園田製作所 低層建築物における床部の排水処理構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0663301U (ja) 1994-09-06

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