JP2697263B2 - セグメントの取付構造 - Google Patents

セグメントの取付構造

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JP2697263B2 JP2198409A JP19840990A JP2697263B2 JP 2697263 B2 JP2697263 B2 JP 2697263B2 JP 2198409 A JP2198409 A JP 2198409A JP 19840990 A JP19840990 A JP 19840990A JP 2697263 B2 JP2697263 B2 JP 2697263B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、例えば各種の切断工具等において、平板状
基体の端面に砥粒セグメント等のセグメントを固定する
ための構造に関する。
「従来の技術」 上記切断工具の一例として、石材用の切断砥石を例に
挙げて説明する。
この種の切断砥石は、第15図および第16図に示すよう
に、大径の円板状基体1の外周にダイヤモンド砥粒層チ
ップ2を間欠的に配置したもので、一般には前記チップ
2がろう付け等により固定されている。
しかし、このようにチップ2をろう付けした構造で
は、磨耗したチップ2の交換に加熱設備が必要で手間が
かかるうえ、基体1に熱劣化を引き起こす等の問題があ
った。
そこで、例えばドイツ国特許2314977号では、第17図
ないし第19図に示すようなセグメント取付構造が提案さ
れている。これは、基体1の外周面に、断面が逆台形状
で先細の蟻溝3を有するソケット4を固定する一方、砥
粒層チップ2の裏面には、前記蟻溝3と相補的な形状を
なす両端の開口した蟻突条5を形成し、この蟻突条5を
前記蟻溝3に滑り込ませてチップ2を固定するものであ
る。
ところがこの構造では、切削中にチップ2が受ける切
削抵抗により、蟻突条5が蟻溝3に強く押し込まれ、蟻
溝3が楔作用で開いてしまい、長期使用後にはチップ2
の取付位置が狂ったり、甚だしい場合はチップ2が固定
できなくなる等の欠点があった。
そこで、この問題を解決するため、実公昭61-6050号
公報では、第20図および第21図に示すチップ取付構造が
提案されている。これは、ソケット4の上面を蟻溝3側
で高く、ソケット4の幅方向両側に向けて低くなる傾斜
面4Aにするとともに、チップ2の蟻突条5の両側を前記
傾斜面4Aと相補的な傾斜面6にしたもので、この傾斜面
6により傾斜面4Aを図中矢印イのように挾み込み、蟻溝
3が変形して開くことを防止する。
「発明が解決しようとする課題」 ところで、この種の切断砥石においては、基体1の剛
性を増し、基体1を薄くすることにより切断代の低減を
図る試みがなされているが、上記のセグメント取付構造
では、基体1がある程度薄型化すると、十分なセグメン
ト固定強度を確保できなくなるとともに加工が困難にな
り、対応できなくなる欠点があった。
また、セグメント2は基体1の接線方向に着脱される
ので、セグメント2の配置間隔を狭めると隣接するセグ
メント2に干渉して着脱が困難になり、セグメントの配
置間隔が制限される問題を有していた。
さらに、蟻溝3の側面および蟻突条5の両側面のみな
らず、各傾斜面4A,6まで高精度に形成しなければならな
いため、現実的には成形が困難で、加工コストがかかり
過ぎる欠点があった。
「課題を解決するための手段」 本発明のセグメントの取付構造では、上記課題を解決
するために以下の手段を講じた。すなわち、請求項1に
記載されたセグメントの取付構造においては、基体にセ
グメントを着脱可能に固定するためのセグメントの取付
構造であって、 前記基体には、前記セグメントを取り付けるための装
着用凹部が設けられ、 一方、前記セグメントには、前記装着用凹部と相補的
形状をなし、該装着用凹部と嵌合して固定される装着用
凸部が設けられてなり、 前記装着用凹部の側縁のうち第1の側縁には波形状の
波形係合部が形成されてなり、 前記装着用凸部の前記第1側縁と対応する側縁には、
前記波形係合部と嵌合可能な波形係合部が形成され、 かつ、前記装着用凹部の内周面の少なくとも一部と、
前記装着用凸部のそれと対応する箇所とには、互いに前
記基体の厚さ方向に離脱不能に嵌合し合う係合部をそれ
ぞれ形成し、 前記第1の側縁と対応する前記装着用凸部の側縁は、
装着用凹部の開口幅を増減する方向に弾性変形可能とさ
れていることを特徴とする。
請求項2には記載されたセグメントと取付構造におい
ては、 基体にセグメントを着脱可能に固定するためのセグメ
ントの取付構造であって、 前記セグメントには、前記セグメントを前記基体に取
り付けるための装着用凹部が設けられ、 一方、前記基体には、前記装着用凹部と相補的形状を
なし、該装着用凹部と嵌合して固定される装着用凸部が
設けられてなり、 前記装着用凹部の側縁のうち第1の側縁には波形状の
波形係合部が形成されてなり、 前記装着用凸部の前記第1側縁と対応する側縁には、
前記波形係合部と嵌合可能な波形係合部が形成され、 かつ、前記装着用凹部の内周面の少なくとも一部と、
前記装着用凸部のそれと対応する箇所とには、互いに前
記基体の厚さ方向に離脱不能に嵌合し合う係合部をそれ
ぞれ形成し、 前記第1の側縁と対応する前記装着用凸部の側縁は、
装着用凹部の開口幅を増減する方向に弾性変形可能とさ
れていることを特徴とする。
請求項3に記載されたセグメントの取付構造において
は、請求項1又は請求項2に記載されたセグメントの取
付構造であって、 前記基体又は前記セグメントには、前記波形係合部と
連なるとともに弾性的にその幅を広げることのできるス
リットが設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載されたセグメントの取付構造において
は、請求項1から3までのいずれかに記載されたセグメ
ントの取付構造であって、 前記装着用凹部の第1の側縁と対向する第2の側縁及
び前記装着用凸部のうち、前記第2の側縁と対応する側
縁は、中心が前記第2の側縁の近傍に位置する円弧状に
形成されていることを特徴とする。
請求項5に記載されたセグメントの取付構造において
は、請求項1から4までのいずれかに記載されたセグメ
ントの取付構造であって、前記第1の側縁及びこれと対
応する装着用凸部の端縁は、中心が前記装着用凹部の第
1の側縁と対向する第2の側縁の近傍に位置する円弧状
に形成されていることを特徴とする。
請求項6に記載されたセグメントの取付構造において
は、請求項1から5までのいずれかに記載されたセグメ
ントの取付構造であって、 前記各波形係合部は鋸刃状とされ、その個々の鋸刃片
の装着用凹部の内方側の斜面は、装着用凹部の外方側の
斜辺に比して、前記セグメントの取付箇所の端面に対す
る角度が小さいことを特徴とする。
請求項7に記載されたセグメントの取付構造において
は、請求項1から6までのいずれかに記載されたセグメ
ントが砥粒セグメントであり、 該砥粒セグメントが前記基体に切削方向に複数、間欠
的に取り付けられ、前記装着用凸部の反対側に前記基体
に取り付けた際に、該期待の表面から突出する砥粒層チ
ップを具備してなることを特徴とする。
「作用」 このセグメントの取付構造においては、前記第1の側
縁と対応する前記装着用凸部の側縁とを係合させること
により、この装着用凸部の側縁の弾性力により前記装着
用凸部と装着用凹部の嵌合力を保持する。一方、この装
着用凸部の側縁を弾性的に広げることにより、前記第1
の側縁とこれと対応する側縁の波形係合部の係合が解除
され、セグメントを基体から離脱することができる。
もちろん、セグメントの基体への取付時にも、両側縁
間を離間させることによりセグメントの装着が可能とな
る。従って、従来のセグメント固定構造に比して、基体
の厚さ方向に複雑な蟻溝加工等を要せず、基体の薄肉化
に対応できるうえ、基体のセグメント取付端面と直交す
る方向にセグメントの着脱を行なうので、着脱時に隣接
する他のセグメントと干渉せず、セグメントの配置密度
が制限されない。
また、セグメントの着脱方向と切断抵抗のかかる方向
が直交するため、楔作用などによって装着用凹部が開く
等の問題が生じず、長期使用後にもセグメントの着脱性
悪化や取付位置の狂いが生じないうえ、高精度加工の要
求される面数が少ないため、加工コスト低減が図れる。
また、各波形係合部の嵌合深さは比較的小さいにも拘
わらず、セグメントの脱落方向に対する嵌合力が大きく
とれるうえ、各波形係合部の基準面はセグメントの取付
端面に対してほぼ垂直に形成されているから、セグメン
ト着脱時に第1側縁の変位量が小さくてよく、セグメン
ト着脱が容易である。
一方、装着用凹部の内周面にスリットを形成した場合
には、装着用凹部の開口径を弾性的に拡大することが容
易になり、セグメントの着脱がいっそう容易になる。
また、装着用凹部の第2側縁および装着用凸部の対応
する側縁が、ともに中心が第2側縁の近傍に位置する円
弧状に形成された場合、ならびに第1側縁が、中心が第
2側縁の近傍に位置する円弧状に形成された場合には、
前記中心点を中心としてセグメントを回動させ、装着用
凹部へ着脱することができ、各波形係合部の嵌合・離脱
に必要な第1側縁の変位量がさらに小さくなる。
さらに、各波形係合部が鋸刃状とされ、その個々の鋸
刃片の装着用凹部の内方側の斜辺が、同じ鋸刃片の装着
用凹部の外法側の斜辺に比して、セグメント取付箇所の
端面に対する角度が小さく設定されている場合には、各
波形係合部の嵌合力をさらに高めることができる。
「実施例」 第1図は、本発明に係わるセグメントの取付構造の第
1実施例として、円板型切断砥石の外周部を示す平面図
である。
図中符号10は大径の円板型台金(基体)で、この台金
10の外周部には半径方向に延びるスリット12が周方向等
間隔に形成され、矩形状のセグメント取付座10Aが多数
形成されている。
各セグメント取付座10Aの外周中央には、台金10の周
方向に長い矩形状の装着用凹部14が形成され、その底辺
の端面には全長に亙って断面V字状の係合溝(係合部)
16が形成されている。
装着用凹部14の台金回転方向(第1図中矢印)の前方
側の側縁(第1側縁)20は、セグメント取付座10Aの外
周縁とほぼ垂直で、かつ反対側の第2側縁24の若干後方
に位置する点Oを中心とした円弧状に形成されている。
第1側縁20には、その全長に亙り鋸刃状の波形係合部
22が形成されている。この波形係合部22は、第4図に示
すように突出量が揃った小さな鋭角三角形状の鋸刃片23
を一定間隔毎に多数形成したものである。
これら鋸刃片23の台金中心側の端面23Aが台金10の接
線方向に対してなす角度αは、台金外周側の端面23Bが
同接線方向に対してなす角度βよりも小さくなってい
る。具体的には角度αは3〜30°、角度βは30〜60°程
度であることが望ましい。
角度αが上記範囲未満であるとセグメント着脱に要す
る労力が増し、上記範囲を越えると後述するセグメント
側の波形係合部50との嵌合力が低下する。一方、角度β
が上記範囲未満であると個々の鋸刃片23の幅が小さくな
って強度が低下し、逆に上記範囲を越えると鋸刃片23の
数が減り、その分、嵌合力が低下する。
第1側縁20の基準面20Aから各鋸刃片23の頭頂部まで
の高さは、後述する弾性係止片34の弾性変形許容値、お
よび波形係合部22,50に要求される嵌合力を考慮して決
定すべきである。
一方、第2側縁24は、その台金外周側の部分24Aが前
記円弧中心Oを中心とする円弧状に形成されている一
方、台金中心側の部分24Bは前記底辺と鋭角をなす直線
状に形成されている。
また、第2側縁24の端面には全長に亙って断面V字状
の係合溝26が形成されるとともに、前記底辺と第2側縁
24との間には、応力緩和用の半円状のぬすみ18が形成さ
れている。
装着用凹部14の底辺と第1側縁20との間には、スリッ
ト12とほぼ平行にスリット28が形成されている。これら
スリット28の末端にはぬすみ30が形成され、またスリッ
ト28の開口端側には、半円状の治具挿入孔32が形成され
ている。スリット28で区画されるセグメント取付座10A
の細長い部分は弾性係止片34とされ、これを回転方向前
方に向けて弾性変形できるようになっている。
一方、符号40は装着用凹部14に着脱可能に固定される
砥粒セグメントである。このセグメント40は、台金10と
同厚で矩形板状をなす金属製のチップ支持体42と、この
チップ支持体42の端面中央に固定された直方体形の砥粒
層チップ44とから構成され、砥粒層チップ44の肉厚はチ
ップ支持体42よりも厚い。
この実施例の場合、第2図および第3図に示すよう
に、チップ支持体42の全体が装着用凸部となっており、
その形状は前述した装着用凹部14と相補的に形成されて
いる。
すなわち、装着用凹部14の係合溝16と対応する端縁に
は、断面V字状の係合突条46が形成され、前記波形係合
部22と対応する箇所には波形係合部50が、また第2側縁
の係合溝26と対応する箇所には断面V字状の係合突条48
がそれぞれ形成されている。
波形係合部50は、第4図に示すように波形係合部22の
鋸刃片23と同形・同寸法の鋸刃片52を、波形係合部22と
逆向きに形成したもので、セグメント装着時には、各鋸
刃片52と鋸刃片23が噛合するようになっている。
一方、砥粒層チップ44は、例えばダイヤモンドやCBN
等の砥粒を含むメタルボンド砥粒層であり、チップ支持
体42にろう付けや一体焼結、レーザー溶接、電子ビーム
溶接等の手段により固定されている。なお、砥粒の粒
度、集中度および厚さは、切断砥石の用途に応じて決定
される。
第6図および第7図はセグメント着脱用の治具を示し
ている。このセグメント着脱治具60はハンドル62と軸64
とかなるT字状をなし、軸64の先端部64Aは、前記治具
挿入孔32に挿入可能な半円形とされている。そしてこの
先端部64Aを治具挿入孔32に差し入れ、ハンドル62を180
°回転すると、先端部64Aにより弾性係止片34がこじ開
けられ、波形係合部22,52の嵌合が解除され、セグメン
ト40が装着用凹部14内へ装入可能となる。
次いで、セグメント40を装着用凹部14に装入した後、
治具60を半回転して治具挿入孔32から引き抜けば、弾性
係止片34が戻って各波形係合部22,50が嵌合するととも
に、係合溝16と係合突条46、および係合溝26と係合突条
48の各組が厚さ方向移動不能に嵌合しあい、セグメント
40がいずれの方向にも離脱不能に固定される。
上記構成からなるセグメントの取付構造によれば、従
来のセグメント固定構造に比して、基体の厚さ方向に複
雑な蟻溝加工等を要せず、基体の薄肉化に対応できるう
え、台金10の半径方向にセグメントの着脱を行なうの
で、着脱時に隣接する他のセグメント40と干渉せず、セ
グメント40の配置密度が制限されない。
また、セグメント40の着脱方向と切断抵抗のかかる方
向が直交するため、楔作用によって装着用凹部が開く等
の問題が生じず、長期使用後にもセグメント40の着脱性
悪化や取付位置の狂いが生じない。
また、各波形係合部20,50の嵌合深さは比較的小さい
にも拘わらず、個々の鋸刃片23,52の力を受ける面23Aの
総和が大きく、しかも面23Aが第1側縁20に対してほぼ
垂直(角度α)に形成されているため、セグメント40の
脱落方向に対する嵌合力が大きくとれる。
さらに、装着用凹部14にスリット28が形成されている
から、装着用凹部14の開口径を弾性的に拡大することが
容易で、セグメント40の着脱が容易である。
また、この例えば、第1側縁20が台金外周縁に対して
ほぼ垂直であり、かつ第1側縁20および第2側縁24がい
ずれも中心Oを有する円弧状に形成されているため、セ
グメント装着時には、第2側縁24にセグメント40の突条
48を当接させつつ、セグメント40の回動させて装着用凹
部14に収めることができる。これにより、波形係合部2
2,50の嵌合を解くのに必要な弾性係止片34の変位量が小
さくて済み、その分セグメント40の装着が楽で、弾性係
止片34の金属疲労も最小限に抑えることが可能である。
なお、本発明は上記のような円弧状台金10以外に、幅
の狭い板状合金を用いるギャングソーや、後述するフラ
ップチェーンカッタ等の異形状台金にも適用可能であ
る。
また、セグメント40に装着用凹部14およびスリット28
を形成する一方、台金10のセグメント取付座10Aに装着
用凸部42を形成してもよい。
この場合には、台金10の側に多数のスリットを形成す
るのに比して加工が容易で、量産しやすく、製造コスト
を低減することができる。また、弾性係止片34に変形や
破損等の支障が生じても、セグメント40のみを交換すれ
ば済むから、台金10の使用寿命を延長することができ
る。
なお、装着用凹部14および装着用凸部42の形状は上記
の例にのみ限定されず、必要に応じて適宜変更してよ
い。例えば、第5図に示すように第2側縁24の形状を凸
円弧状から凹円弧状に変更してもよい。ただし、この場
合にも、円弧の中心は第1側縁20と一致していることが
望ましい。
また、装着用凹部14の内周の装着用凸部42の外周に形
成される係合部の形状は、例えば第8図ないし第12図に
示すように変更してもよい。
第8図に示す例は、台金10の側に断面V字状の突条66
を形成し、チップ支持体42に係合溝68を形成したもので
ある。この例によれば、突条66の傾斜面が切粉の流れ方
向後方に向いているため、突条66と係合溝68の隙間に切
粉が入り込みにくく、切粉の蓄積によりセグメント40の
着脱が困難になる等の問題が生じにくい。
また、第9図は係合溝68および突条66の形状を断面コ
字状とした例、第10図は断面半円状とした例を示してい
る。
第11図に示す例は、3枚の金属片42A,42B,42Cをスポ
ット溶接等により張り合わせてチップ支持体42を構成
し、中間の金属片42Bの寸法を他より短くすることによ
って凹溝68を形成したものである。
また、第12図は、台金10の側も3枚の金属板10B,10C,
10Dを張り合わせて構成した例であり、中間層の金属板1
0Cを突出させることによって突条66を形成している。
これらの構成によれば、各金属板42A〜Cと10B〜Dは
単純な打ち抜き加工で成形できるから、係合溝68や突条
66の加工コストが低下でき、しかも嵌合深さを十分に確
保することが容易になる。
次に、第13図および第14図は本発明をチェーンカッタ
に適用した例を示す平面図および側面図である。
このチェーンカッタは、本発明者らが発案した新規な
切断工具で、一定厚の矩形状をなす金属製フラップ(基
体)70を、平面内でのみ回動可能に多数連結して無端状
のチェーン体を構成し、各フラップ70の外周側端面に砥
粒セグメント40をそれぞれ固定したものである。そし
て、互いに離間した一対のスプロケットSの間に巻回し
たうえ、各スプロケットSを回転してチェーンカッタを
走行させることにより、その直線部において石材等の被
削材を切断する。
この例においても、セグメント40の固定構造は前述し
た第1実施例と全く同様であり、図面に同一符号を付し
てその説明は省略する。
各フラップ70には、回転方向前方側の側面中央部に半
円板状の連結用凸部72が一体に形成されるとともに、回
転方向後方側の側面には連結用凸部72とほぼ同寸法の半
円状をなす連結用凹部74が形成されている。
連結用凸部72の一対の円弧面には、全長に亙って凸V
字形の係合突条72Aが形成されている一方、連結用凹部7
4の各円弧周面にはこれら係合突条72Aと嵌合する係合溝
74Aが形成されている。そして、連結用凸部72は連結用
凹部74内にはめ込まれ、係合突条72Aと係合溝74Aを噛合
した状態で、一定角度回動可能とされている。また、連
結用凸部72を連結用凹部74内に押し込むと、係合突条72
Aと係合溝74Aの噛合が外れ、連結用凸部72はフラップ70
の厚さ方向に外せるようになっている。
各フラップ70の内周端の両側には、それぞれ円弧状に
切り欠かれて被駆動用凹部76,78とされ、これらはスプ
ロケットSの外周部に一定間隔毎に固定された駆動ピン
Pと係合し、チェーンカッタの空転を防止する。
また、各フラップ70の回転方向前方の側面には凸部80
が形成され、各フラップ70が直線状に並んだ状態で、隣
接するフラップ70の側面に当接するようになっている。
上記のチェーンカッタにおいても、本発明のセグメン
ト固定構造は、前述した第1実施例の場合と同様に優れ
た効果を奏する。また、この例では、各スプロケットS
の間のチェーン直線部において、隣接するフラップ70が
凸部80を介して互いに当接しあうため、スリット28が開
かない。したがって、切断中に砥粒セグメント40が脱落
するおそれがないという効果も有する。
なお、上記いずれの例においても、砥粒セグメント40
を鋸刃セグメント等に変更してもよいし、切断以外の作
用を有する各種セグメントを固定する構成も可能であ
る。さらに本発明の適用分野は必ずしも工具に限定され
ず、比較的薄手の基体に何等かのセグメントを固定する
構造であれば、いかなる物品にも適用可能である。
「発明の効果」 以上説明したように、本発明に係わるセグメントの取
付構造によれば、以下のような優れた効果が得られる。
高精度の蟻溝加工が必要な従来のセグメント固定構
造に比して、基体の厚さ方向に複雑な加工を要せず、基
体の薄肉化に対応できる。
基体或いはセグメント自体が、基体とセグメントと
の嵌合を保持する手段を構成しているので、バネ等の他
の部材が不要であり、取付構造が簡単であるとともにセ
グメントの着脱が容易である。
弾性力により嵌合力が保持されているため、嵌合に
ゆるみが生じにくい。従って、長期使用後にもセグメン
トの着脱性悪化や取付位置の狂いが生じにくい。
各波形係合部の嵌合深さは比較的小さいにも拘わら
ず、セグメント脱落方向に対する嵌合力が大きくとれる
ため、セグメント着脱時に第1側縁の変位量が小さくて
よく、セグメント着脱が容易である。
装着用凹部の内周面にスリットを形成した場合に
は、装着用凹部の開口径を弾性的に拡大することが容易
になり、セグメントの着脱がいっそう楽に行なえる。
装着用凹部の第2側縁および装着用凸部のこれと対
応する側縁が、ともに円弧中心が第2側縁の近傍に位置
する円弧状に形成された場合、ならびに各波形係合部の
基準面が、円弧中心が第2側縁の近傍に位置する円弧状
に形成された場合には、第2側縁側を中心としてセグメ
ントを回動させて装着用凹部へ着脱することができ、各
波形係合部の嵌合・離脱に必要な第1側縁の変位量がさ
らに小さくなり、セグメントの着脱が一層容易になる。
各波形係合部が鋸刃状とされ、その個々の鋸刃片の
装着用凹部の内方側の斜辺が、同じ鋸刃片の装着用凹部
の外方側の斜辺に比して、前記セグメントの取付端面に
対する角度が小さくされている場合には、各波形係合部
の嵌合力をさらに高めることができる。
また、請求項7に記載された砥粒セグメントの取付
構造においては、基体のセグメント装着面と直交する方
向に砥粒セグメントの着脱が可能なので、着脱時に隣接
する他の砥粒セグメントと干渉せず、砥粒セグメントの
配置密度が制限されない。
さらに、砥粒セグメントの着脱方向と切断抵抗のかか
る方向とが直交するため、楔作用などによって装着用凹
部が開く等の問題が生じず、長期使用後にも砥粒セグメ
ントの着脱性悪化や取付位置の狂いが生じない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係わるセグメントの取付構造を適用し
た円板状切断砥石の外周部を示す平面図、第2図および
第3図はそのセグメントを示す平面図および側面図、第
4図はその波形係合部を示す拡大図、第5図は他の実施
例を示す平面図、第6図および第7図はセグメント着脱
治具を示す平面図および部分側面図、第8図ないし第12
図は装着用凸部と装着用凹部の係合部の変形例を示す断
面図、第13図および第14図は本発明をチェーンカッタに
適用した例を示す平面図および側面図である。 一方、第15図および第16図は一般的な切断砥石を示す平
面図および側面図、第17図ないし第21図はいずれも従来
のセグメント取付構造を示す説明図である。 10……台金(基体)、10A……セグメント取付座、14…
…装着用凹部、16……係合溝(係合部)、20……第1側
縁、22……波形係合部、23……鋸刃片、24……第2側
縁、26……係合溝(係合部)、28……スリット、32……
治具挿入孔、34……弾性係止片、40……セグメント、42
……チップ支持体(装着用凸部)、44……砥粒チップ、
46,48……係合突条、50……波形係合部、52……鋸刃
片、60……セグメント装着治具、70……フラップ。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基体にセグメントを着脱可能に固定するた
    めのセグメントの取付構造であって、 前記基体には、前記セグメントを取り付けるための装着
    用凹部が設けられ、 一方、前記セグメントには、前記装着用凹部と相補的形
    状をなし、該装着用凹部と嵌合して固定される装着用凸
    部が設けられてなり、 前記装着用凹部の側縁のうち第1の側縁には波形状の波
    形係合部が形成されてなり、 前記装着用凸部の前記第1側縁と対応する側縁には、前
    記波形係合部と嵌合可能な波形係合部が形成され、 かつ、前記装着用凹部の内周面の少なくとも一部と、前
    記装着用凸部のそれと対応する箇所とには、互いに前記
    基体の厚さ方向に離脱不能に嵌合し合う係合部をそれぞ
    れ形成し、 前記第1の側縁と対応する前記装着用凸部の側縁は、装
    着用凹部の開口幅を増減する方向に弾性変形可能とされ
    ていることを特徴とするセグメントの取付構造。
  2. 【請求項2】基体にセグメントを着脱可能に固定するた
    めのセグメントの取付構造であって、 前記セグメントには、前記セグメントを前記基体に取り
    付けるための装着用凹部が設けられ、 一方、前記基体には、前記装着用凹部と相補的形状をな
    し、該装着用凹部と嵌合して固定される装着用凸部が設
    けられてなり、 前記装着用凹部の側縁のうち第1の側縁には波形状の波
    形係合部が形成されてなり、 前記装着用凸部の前記第1側縁と対応する側縁には、前
    記波形係合部と嵌合可能な波形係合部が形成され、 かつ、前記装着用凹部の内周面の少なくとも一部と、前
    記装着用凸部のそれと対応する箇所とには、互いに前記
    基体の厚さ方向に離脱不能に嵌合し合う係合部をそれぞ
    れ形成し、 前記第1の側縁と対応する前記装着用凸部の側縁は、装
    着用凹部の開口幅を増減する方向に弾性変形可能とされ
    ていることを特徴とするセグメントの取付構造。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2に記載されたセグメ
    ントの取付構造であって、 前記基体又は前記セグメントには、前記波形係合部と連
    なるとともに弾性的にその幅を広げることのできるスリ
    ットが設けられていることを特徴とするセグメントの取
    付構造。
  4. 【請求項4】請求項1から3までのいずれかに記載され
    たセグメントの取付構造であって、 前記装着用凹部の第1の側縁と対向する第2の側縁及び
    前記装着用凸部のうち、前記第2の側縁と対応する側縁
    は、中心が前記第2の側縁の近傍に位置する円弧状に形
    成されていることを特徴とするセグメントの取付構造。
  5. 【請求項5】請求項1から4までのいずれかに記載され
    たセグメントの取付構造であって、前記第1の側縁及び
    これと対応する装着用凸部の端縁は、中心が前記装着用
    凹部の第1の側縁と対向する第2の側縁の近傍に位置す
    る円弧状に形成されていることを特徴とするセグメント
    の取付構造。
  6. 【請求項6】請求項1から5までのいずれかに記載され
    たセグメントの取付構造であって、 前記各波形係合部は鋸刃状とされ、その個々の鋸刃片の
    装着用凹部の内方側の斜面は、装着用凹部の外方側の斜
    辺に比して、前記セグメントの取付箇所の端面に対する
    角度が小さいことを特徴とするセグメントの取付構造。
  7. 【請求項7】請求項1から6までのいずれかに記載され
    たセグメントが砥粒セグメントであり、 該砥粒セグメントが前記基体に切削方向に複数、間欠的
    に取り付けられ、前記装着用凸部の反対側に前記基体に
    取り付けた際に、該期待の表面から突出する砥粒層チッ
    プを具備してなることを特徴とするセグメントの取付構
    造。
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