JPH02284873A

JPH02284873A - チップ着脱式切断砥石

Info

Publication number: JPH02284873A
Application number: JP10549389A
Authority: JP
Inventors: Katsumi Mogi; 克己茂木
Original assignee: Mitsubishi Materials Corp
Current assignee: Mitsubishi Materials Corp
Priority date: 1989-04-25
Filing date: 1989-04-25
Publication date: 1990-11-22

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】「産業上の利用分野」本発明は、各種被削材の切断に使用される切断砥石に係
わり、特に、台金に対してチップを着脱可能に固定した
ものに関する。

「従来の技術」この種の切断砥石は、第１１図および第１２図に示すよ
うに、円板状台金１の外周に砥粒層チップ２を間欠的に
固定したもので、一般に前記チップ２はろう付は等によ
り固定されている。

しかし、このようにチップ２をろう付けした構造では、
摩耗したチップ２の交換に加熱設備が必要で手間がかか
るうえ、台金１に熱劣化を引き起こす等の問題もあった
。

そこで、例えばドイツ国特許２３１４９７７号では、第
１３図ないし第１５図に示すようなチップ取付構造が提
案されている。これは、台金１の外周面に、断面が逆台
形状で先細の蟻溝３を有するソケット４を固定する一方
、砥粒層チップ２の裏面には、前記蟻溝３と相捕的な形
状をなす両端の開口した蟻突条５を形成し、この蟻突条
５を前記蟻溝３に滑り込ませてチップ２を固定するもの
である。

「発明が解決しようとする課題」しかしながら、上記の切断砥石では、台金ｌの肉厚が小
さい場合に必然的に蟻溝３および蟻突条５の幅と高さが
小さく制限され、十分な嵌合深さが取れないうえ、台金
１の厚さ方向の力がチップ２に加わると、てこの作用に
より大きな応力が蟻ｚ？＋　３の両側壁および蟻突条５
にかかる。このため、チップ２の台金厚さ方向の固定強
度が小さく、チップ取付の信頼性が低いという欠点を有
していた。

また、チップ着脱の際には、砥粒層チップ２を蟻溝３に
沿って台金１の周方向に移動させるので、チップ２の配
置間隔を縮めるとデツプ２同士が干渉して着脱が困難に
なるおそれがあり、チップ２の配置密度が制限される問
題もあった。

さらに、切削中にチップ２が切削抵抗を受けると、蟻突
条５が蟻溝３に強く押し込まれ、蟻溝３が楔作用で開い
てしまう不具合を有し、長期使用後にはチップ２の取付
位置か狂ったり、甚だしい場合はチップ２が固定できな
くなるおそれも有していた。

「課題を解決するための手段」本発明は上記課題を解決するためになされたもので、ま
ず第１項に係わる切断砥石は、円板状の台金の外周部に
、砥粒層チップの基端部を嵌入しうる切欠を形成し、こ
の切欠の内周面および前記チップ基端部の外周面には、
台金の径方向に相対移動可能かつ厚さ方向に相対移動不
能に嵌合しあう突条および凹溝をそれぞれ形成するとと
もに、チップ基端部および切欠の周縁部を共に貫通する
挿入孔を形成し、この挿入孔に固定部材を着脱可能に貫
入することにより、砥粒層チップを台金に固定したこと
を特徴とする。

一方、第２項の切断砥石は、円板状の台金の外周部に、
砥粒層チップの基端部を嵌入しうる切欠を形成し、この
切欠の内周面および前記チップ基端部の外周面には、台
金の径方向に相対移動可能かつ厚さ方向に相対移動不能
に嵌合しあう突条および凹ｌＩＩ！をそれぞれ形成する
とともに、砥粒層チップまたは切欠の周縁部のいずれか
一方に弾性変形可能な弾性係合部を形成し、他方にはチ
ップ装着時にこの弾性係合部と係合し弾性係合部を変形
させることにより係合を解除しうる固定係合部を形成し
たことを特徴とする。

「作　用」これらのチップ着脱式切断砥石では、台金の径方向に延
びる突条および凹７背を嵌合することにより、砥粒層デ
ツプを台金の厚さ方向移動不能に支持しているため、て
こ作用による応力集中が起こらないうえ、切欠を深く形
成ずれば凹溝と突条の嵌合長を子分に取ることかできる
から、台金が薄い場合にら前記厚さ方向に対するチップ
固定強度を高めることが容易である。

また、台金の径方向に砥粒層チップの着脱が行なえるの
で、着脱時に隣接する砥粒層チップが干渉することがな
く、チップ取付間隔が制限されないうえ、周方向に砥粒
層デツプをスライドさせる方式に比して着脱が容易であ
る。さらに、砥粒層チップが切削抵抗を受けた場合にも
、各部の変形に起因するチップ取付位置の狂いやチップ
装着不良が生じない。

「実施例」第１図ないし第３図は、本発明に係わるチップ着脱式切
断砥石の一実施例を示し、第１図は正面図、第２図は平
面図、第３図は右側面図である。

図中符号ＩＯは円板状の台金で、この台金ＩＯの外周面
には、周方向一定間隔毎に、正面視コ字状の切欠Ｉ＋が
形成されている。この切欠１１の底面１１Ａは平坦面と
され、その両端の角部には逃げ１２が形成されるととも
に、切欠ＩＩの両側面には断面く字状の凹Ｎ＋３が全長
に亙って形成され、台金１０の外周面に達している。

この凹′７ｆＩｔＩ３の断面角度αは６０〜１６０°で
あることが望ましい。６０°未満または１６０゜より大
では台金１０の厚さ方向に十分なチップ固定強度が得ら
れない。

一方、符号１４は砥粒層チップで、これは矩形状をなす
金属製の支持体（基端部）１５上に、はぼ同長の角棒状
の砥粒層１６をロウ付けしたものである。

支持体１５は台金１０と肉厚が等しく、両側縁には前記
凹溝１３と相補形状をなす断面く字状の突条１７が全長
に亙って形成され、切欠１１に隙間なく嵌合するように
なっている。

砥粒層１６は、ダイヤモンドまたはＣＢＮ等の砥粒をメ
タルボンド等で固めたものが一般的であるが、被削材に
応じて任意に変更してよい。また支持体１５への固定手
段は必ずしもロウ付げに限らず他の手段を用いてもよい
。

一方、切欠１１の砥石回転方向前方側の側縁中央部には
、前記突条１７を貫通する位置に貫通孔１８が形成され
、この貫通孔１８にはこれと同径の割りピン１９が貫通
孔１８から突出しないように圧入され、これにより、砥
粒層チップ１４の台金径方向への移動が阻止されている
。

なお、こうして貫通孔１８を砥石回転方向前方側に形成
するのは、第１図中矢印に示すように砥粒層チップ１４
をこじあげる力に効果的に対抗するためである。

上記構成からなるチップ着脱式切断砥石によれば、台金
１０の径方向に延びる突条１７と凹１ｆｉｔ　１３を嵌
合することにより、砥粒層チップ１４を台金ｌＯの厚さ
方向移動不能に支持しているから、厚さ方向に力がかか
った場合にも、前述の従来品におけるようなてこ作用に
よる嵌合部への応力集中が起こらない。また、台金ｌＯ
が薄い場合にも切欠１１を深く形成すればこれらの嵌合
長を十分に取ることができるため、台金ｌＯの厚さ方向
に対するチップ固定強度が高く、チップ取付の信頼性を
格段に向上できる。

また、台金１０の径方向に砥粒層チップ１４の着脱が行
なえるので、着脱時に隣接するチップ１４が干渉するこ
とがなく、チップ取付間隔が制限されないうえ、チップ
を周方向に移動する従来品に比して着脱作業が行ない易
い。

さらに、砥粒層チップ１４が切削抵抗を受けた場合に乙
、この力を切欠ＩＩの側面で受けるため、各部の変形に
起因するチップ取付位置の狂いや装着不良が生じないう
え、凹溝１３および突条１７が断面く字状なので、これ
らによる位置決め効果か得られ、切削中の砥粒層チップ
１４の振れが小さいという利点ら有する。

また、この例では、割りピン１９を用いて砥粒層チップ
１４を固定しているので、割ビン１９を抜くだけで砥粒
層デツプ１４が解放され、力が要らず着脱操作が楽であ
る。

なお、上記実施例では突条１７および凹溝Ｉ３が断面く
字状であったが、第４図に示すような断面矩形状等に適
宜変更したり、第５図に示すように支持体１５に凹ｐ１
３、台金１０に突条１７を形成した構成としてもよい。

また、支持体１５の一側面に凹溝、他側面には突条を形
成して、チップ１４の取付向きを明確に規制してもよい
し、切欠１１の両側面を平行にせず、外方に向けて間隔
が広がるように角度をつけてもよい。さらに、割ビン１
９の代わりに、ネジやその曲形状の部材を用いることも
可能であるし、必要であれば貫通孔１８を複数形成して
もよい。

次に、第６図ないし第８図は本発明の第２実施例を示し
、この例では、支持体１５の砥石回転方向前方側の側辺
に沿って、下端から上部に達するスリット２０および逃
げ２１が形成され、こうしてできた細幅の弾性係合部２
２の下端に、外方に向く突起２３が形成されている。

また、これと同じ側において、凹溝１３の下端には凹部
（固定係合部）２４が形成され、切欠ＩＩに支持体１５
を嵌入すると、前記突起２３が凹部２４の上縁に係合す
るようになっている。

なお、この係合状態で、凹部２４と突起２３との間には
半円形の空隙２５が形成され、ここに第９図および第１
０図に示す着脱治具３０を差し込むことにより、突起２
３と凹部２４との係合が解除できる。

この着脱治具３０は先端３０Ａが前記空隙２５と同形の
断面半円形をなし、その半径は係合長りよりも大きい。

そして、空隙２５に先端３０Ａを挿入して、把持部３０
Ｂを半回転することにより、突起２３が内方に押されて
凹部２４から外れ、砥粒層チップ１４が切欠１１から容
易に取り外せる。

上記の例においては、チップ取り外し時に片手で着脱治
具３０を操作するととらに、片手で砥粒層チップ１４を
引き抜くことができるうえ、再装着時には、弾性係合部
２２を内方に曲げつつ切欠１１に砥粒層チップ１４を押
し込むだけで装着が完了するため、前記実施例よりも着
脱がさらに容易である。

なお、上記実施例では砥粒層チップ１４の側に弾性係合
部２２を形成しているが、その代わりに、台金ｌＯの側
に同様の弾性係合部、砥粒層チップ１４に固定係合部を
形成する構成ら可能である。

また、各係合部の形状等は必要に応じて適宜変更してよ
い。

「発明の効果」以上説明したように、本発明の第１項および第２項に係
わるチップ着脱式切断砥石においては、台金の径方向に
延びる突条および凹溝を嵌合することにより、砥粒層チ
ップを台金の厚さ方向移動不能に支持しているため、て
こ作用による応力集中が起こらないうえ、台金が薄い場
合にも切欠を深く形成すれば凹溝と突条の嵌合長を十分
に取ることができ、前記厚さ方向に対するチップ固定強
度を高めることが容易で、デツプ取付の信頼性を格段に
向上できる。

また、台金の径方向に砥粒層チップの着脱か行なえるの
で、着脱時に隣接する砥粒層チップが干渉することがな
く、チップ取付間隔が制限されないうえ、周方向に砥粒
層チップをスライドさせる方式に比して操作が容易であ
る。さらに砥粒層チップが切削抵抗を受けた場合にも、
チップ取付位置の狂いや各部の変形による装着不良が生
じない。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本発明の第１項に係わるチップ着
脱式切断砥石を示し、第１図は正面図、第２図は平面図
、第３図は右側面図、第４図および第５図は同実施例の
変形例を示す平面図、第６図ないし第８図は本発明の第
２項に係わるチップ着脱式切断砥石の正面図、平面図、
左側面図、第９図および第１０図は同実血例用の着脱治
具を示す平面図および側面図である。一方、第１１図および第１２図は一般の切断砥石の正面
図および側面図、第１３図ないし第１５図は従来のチッ
プ固定構造を示す斜視図、平面図、縦断面図である。ＩＯ・・・台金、Ｉ＋・・・切欠、１３・・・凹溝、１
４・・・砥粒層デツプ、１５・・・支持体、１６・・・
砥粒層、　　　１７・・突条、Ｉ８・・・貫通孔、　　
　１９・・・割りビン（固定部材）、２０・・・スリッ
ト、　　２２　・弾性係合部、２３・・・突起、　　　
　２４・・・凹部（固定係合部）、２５・・・空隙、　
　　　３０・・着脱治具。第２図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）円板状の台金の外周部に、砥粒層チップの基端部
を嵌入しうる切欠を形成し、この切欠の内周面および前
記チップ基端部の外周面には、台金の径方向に相対移動
可能かつ厚さ方向に相対移動不能に嵌合しあう突条およ
び凹溝をそれぞれ形成するとともに、チップ基端部およ
び切欠の周縁部を共に貫通する挿入孔を形成し、この挿
入孔に固定部材を着脱可能に貫入することにより、砥粒
層チップを台金に固定したことを特徴とするチップ着脱
式切断砥石。
（２）円板状の台金の外周部に、砥粒層チップの基端部
を嵌入しうる切欠を形成し、この切欠の内周面および前
記チップ基端部の外周面には、台金の径方向に相対移動
可能かつ厚さ方向に相対移動不能に嵌合しあう突条およ
び凹溝をそれぞれ形成するとともに、砥粒層チップまた
は切欠の周縁部のいずれか一方に弾性変形可能な弾性係
合部を形成し、他方にはチップ装着時にこの弾性係合部
と係合し弾性係合部を変形させることにより係合を解除
しうる固定係合部を形成したことを特徴とするチップ着
脱式切断砥石。