JPH0742592A - 燃料噴射量制御装置 - Google Patents

燃料噴射量制御装置

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JPH0742592A
JPH0742592A JP20858793A JP20858793A JPH0742592A JP H0742592 A JPH0742592 A JP H0742592A JP 20858793 A JP20858793 A JP 20858793A JP 20858793 A JP20858793 A JP 20858793A JP H0742592 A JPH0742592 A JP H0742592A
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JP
Japan
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crank angle
fuel injection
combustion
control unit
engine
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Application number
JP20858793A
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English (en)
Inventor
Koshi Shibata
耕嗣 柴田
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、燃焼室内の燃焼状態を直接計測
し、リーンリミットとの対応関係をよくして運転条件等
の影響を受け難くするとともに、よりリーンリミットに
接近した空燃比によってエンジンを運転することが可能
とし、NOxの排出量を低減し得ることを目的としてい
る。 【構成】 このため、燃焼室内の燃焼状態を検出する燃
焼モニタセンサを設け、燃焼モニタセンサからの燃焼状
態検出信号を入力して算出した判定値に応じてインジェ
クタの燃料噴射量を補正制御する制御手段を設けてい
る。また、燃焼モニタセンサとしてイオン検知部とクラ
ンク角センサとの組合せやファイバとフォトトランジス
タとクランク角センサとの組合せを使用している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は燃料噴射量制御装置に
係り、特にインジェクタの燃料噴射量を制御するととも
に、燃焼室内の燃焼状態を検出して判定値を算出し、算
出した判定値に応じてインジェクタの燃料噴射量を補正
制御する燃料噴射量制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、車両に搭載されるエンジンには、
混合気の空燃比を理論空燃比域(ストイキ域)及び希薄
空燃比域(リーン域)に制御する燃料噴射量制御装置を
設けたものがある。
【0003】この燃料噴射量制御装置においては、制御
部によって各センサの検出信号によりインジェクタを駆
動制御し、空燃比センサの検出信号に基づき混合気の空
燃比を理論空燃比域及び希薄空燃比域における夫々の目
標値になるように制御している。
【0004】前記燃料噴射量制御装置としては、特開昭
57−99271号公報に開示されるものがある。この
公報に開示される火花点火される内燃機関において燃焼
家庭を調節するための方法及びそのための火花点火され
る内燃機関は、ピストン底部がその都度の装填物燃焼の
間その上方の死点位置からその下方の死点位置方向で一
定の道程区間(以下「K区間」と称する)を経た場合燃
焼する充填物の火炎面が燃焼室内の所定位置(以下「F
区間」と称する)に達し、したがって火炎面のF位置へ
の到達がピストン底部のK位置の端部への到達と一致
(以下「K−F一致」と称する)するように且つ充填物
燃焼のための点火プラグにより誘起される火炎前面が充
填物の主たる部分が既に燃焼して始めてF位置に達する
ように、燃焼室内での充填物の点火時点をその都度自動
的に調節している。そして、内燃機関を以下の如く構成
している。つまり、燃焼室あるいは燃焼室の少なくとも
一つの内に燃焼する充填物の火炎面のF位置への到来を
感知するための火炎面フイーラを設け、火炎面がK位置
間に関してF位置に早く到達しすぎるかあるいは遅く到
達しすぎるかどうかを感知し且つK−F一致の制御を点
火時点の調節の下で行わせる手段を設けている。
【0005】また、特開昭59−160046号公報に
開示されるものがある。この公報に開示される燃料噴射
時期制御装置は、燃焼室内に備えた燃焼時期検出器によ
って火炎の発生をもって実噴射時期として代用計測する
ことにより、エンジンの最適噴射時期に実噴射時期を合
わせることが可能となる。つまり、グローランプにイオ
ン電波検出器を併せ持たせる構造とし、この信号を着火
時期信号として電気的制御回路に取り込み、電気的制御
回路は噴射ポンプに噴射指令信号を発生させ、その信号
に応じて噴射ノズルより燃料を噴射させ、エンジンの経
年変化や燃料性状の違い等を自動的に補正している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のリー
ンバーン(希薄燃焼)用エンジンの燃料噴射量制御装置
においては、図4(a)に示す如く、NOxの排出量が
空燃比(A/F)に対して反比例、つまり空燃比が大
(リーン)となるに連れてNOxの排出量が減少すると
いう特性がある。
【0007】このため、低公害という観点からは、空燃
比を大、すなわちリーン化すればよいものである。
【0008】しかし、空燃比のリーン化を進めていった
場合に、リーン側の安定燃焼限界であるリーンリミット
が存在する。(図4(a)参照)。このリーンリミット
を越えるような値まで空燃比をリーン化すると、運転時
に安定した燃焼状態を得ることができず、実用上不利で
あるという不具合がある。
【0009】この不具合を解消すべくリーンミックスチ
ャセンサにより空燃比を検出し、空燃比がリーンリミッ
トの少し手前側(リッチ側)に位置する値となるように
フィードバック制御するものがある。
【0010】つまり、実際の制御においては、図4
(a)に示す如く、リーンリミットの少し手前側(リッ
チ側)に目標値たる目標空燃比(A/F)を設定し、空
燃比をこの目標空燃比となるように制御している。ここ
で、目標空燃比とリーンリミットとの間には少許大きめ
の余裕幅を設けている。
【0011】この余裕幅は、運転条件やエンジンのバラ
ツキ、燃料性状によって生ずる空燃比のズレ、つまり燃
焼変動によって決定されるリーンリミットの変化や、空
燃比センサの生産上のバラツキ等を許容するためのもの
である。
【0012】しかし、実際には、本来リーンバーン(希
薄燃焼)用エンジンの持っている限界能力値よりも前記
余裕幅の分だけNOxの排出量が多くなっており、改善
が望まれていた。
【0013】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述不都合を除去するために、エンジン内に噴射供給され
るインジェクタからの燃料噴射量を制御する燃料噴射量
制御装置において、前記エンジンに燃焼室内の燃焼状態
を検出する燃焼モニタセンサを設け、この燃焼モニタセ
ンサからの燃焼状態検出信号を入力して判定値を算出し
算出した判定値に応じて前記インジェクタの燃料噴射量
を補正制御する制御手段を設けたことを特徴とする。ま
た、エンジン内に噴射供給されるインジェクタからの燃
料噴射量を制御する第1制御部を設け、前記エンジンの
燃焼室内に燃焼時の火炎の到達状態を検出するイオン検
知部を設け、このイオン検知部先端に火炎が到達した際
のクランクアングルを計測するクランク角センサを設
け、前記イオン検知部が連絡されるとともにクランク角
センサのクランクアングルから予め設定される目標値を
減じて判定値を算出する第2制御部を設け、第2制御部
から判定値を前記第1制御部に入力させ判定値に応じて
前記インジェクタの燃料噴射量値を増減補正制御すべく
前記第1制御部と第2制御部とにより制御手段を構成し
たことを特徴とする。更に、エンジン内に噴射供給され
るインジェクタからの燃料噴射量を制御する第1制御部
を設け、前記エンジンの燃焼室内に燃焼時の火炎の到達
状態を検出する光ファイバを設けるとともにこの光ファ
イバに連絡するフォトトランジスタを設け、前記光ファ
イバ先端に火炎が到達した際のクランクアングルを計測
するクランク角センサを設け、前記フォトトランジスが
連絡されるとともにクランク角センサのクランクアング
ルから予め設定される目標値を減じて判定値を算出する
第2制御部を設け、第2制御部から判定値を前記第1制
御部に入力させ判定値に応じて前記インジェクタの燃料
噴射量値を増減補正制御すべく前記第1制御部と第2制
御部とにより制御手段を構成したことを特徴とする。
【0014】
【作用】上述の如く発明したことにより、エンジン運転
時には、燃焼モニタセンサによって燃焼室内の燃焼状態
を検出し、燃焼モニタセンサからの燃焼状態検出信号を
制御手段に入力して判定値を算出し、算出した判定値に
応じてインジェクタの燃料噴射量を補正制御している。
【0015】また、エンジン運転時には、イオン検知部
によって燃焼室内に燃焼時の火炎の到達状態を検出し、
イオン検知部先端に火炎が到達した際のクランクアング
ルをクランク角センサによって計測し、第2制御部によ
ってクランク角センサのクランクアングルから予め設定
される目標値を減じて判定値を算出し、第2制御部から
判定値を第1制御部に入力させ、第1制御部と第2制御
部とからなる制御手段により判定値に応じてインジェク
タの燃料噴射量値を増減補正制御している。
【0016】更に、エンジン運転時には、光ファイバに
よって燃焼室内に燃焼時の火炎の到達状態を検出し、フ
ォトトランジスタを介して検出した光ファイバ先端への
火炎の到達時にクランクアングルをクランク角センサに
よって計測し、第2制御部によってクランク角センサの
クランクアングルから予め設定される目標値を減じて判
定値を算出し、第2制御部から判定値を第1制御部に入
力させ、第1制御部と第2制御部とからなる制御手段に
より判定値に応じて前記インジェクタの燃料噴射量値を
増減補正制御している。
【0017】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
に説明する。
【0018】図1〜図4はこの発明の第1実施例を示す
ものである。図3において、2はリーンバーン(希薄燃
焼)用エンジン、4は吸気通路、6は吸気弁、8は燃焼
室、10は排気弁、12は排気通路、14は点火プラグ
である。
【0019】前記エンジン2は、シリンダブロック16
と、このシリンダブロック16上に載置したシリンダヘ
ッド18と、吸気マニホルド20と、排気マニホルド2
2とを有している。
【0020】また、前記吸気通路4は、吸気マニホルド
20内に形成される吸気マニホルド通路24とシリンダ
ヘッド18内に形成される吸気ポート26とからなると
ともに、前記排気通路12は、排気マニホルド22内に
形成される排気マニホルド通路28とシリンダヘッド1
8内に形成される排気ポート30とからなる。
【0021】前記燃焼室8は、シリンダブロック16内
を摺動するピストン32上面とシリンダヘッド18内面
とにより形成される。
【0022】そして、前記吸気マニホルド20に、燃焼
室8に指向すべくインジェクタ34を配設する。
【0023】更に、前記エンジン2に燃焼室8内の燃焼
状態を検出する燃焼モニタセンサ、例えば燃焼時の火炎
の到達状態を検出するイオンプローブであるイオン検知
部36とこのイオン検知部36先端に火炎が到達した際
のクランク軸38のクランクアングルを計測するクラン
ク角センサ40を設け、これらイオン検知部36及びク
ランク角センサ40からの燃焼状態検出信号を入力して
判定値を算出し算出した判定値に応じて前記インジェク
タ34の燃料噴射量を補正制御する制御手段42を設け
る構成とする。
【0024】詳述すれば、制御手段42は、エンジン2
内に噴射供給されるインジェクタ34からの燃料噴射量
を制御して空燃比を制御する第1制御部44と、後述す
る機能を有する第2制御部46とからなる。
【0025】この第2制御部46は、前記イオン検知部
36先端に火炎が到達した際にクランク角センサ40に
よって計測されたクランクアングルを入力しクランクア
ングルから予め設定される目標値を減じて判定値を算出
するものである。
【0026】このとき、図4(b)に示す如き、燃焼変
動と空燃比(A/F)との関係におけるリーンリミット
に対してこのリーンリミットとなる目標変動たる火炎到
達クランクアングルを設定することにより、イオン検知
部36先端に火炎が到達するクランクアングルの計測に
よって空燃比(A/F)のリーンリミットと比較するこ
とができることにより、前記クランク角センサ40から
の検出信号が使用されるものである(図4(c)参
照)。
【0027】そして、前記制御手段42の第1制御部4
4には、第2制御部46からの判定値を入力した際に、
判定値に応じて前記インジェクタ34の燃料噴射量の値
を増減補正制御する機能を付加している。
【0028】次に図1の燃焼モニタ用フローチャートに
沿って作用を説明する。
【0029】プログラムがスタート(100)すると、
クランク角センサ40とイオン検知部36によりイオン
検知部36先端に火炎が到達した際のクランクアングル
の計測を行う(102)。
【0030】そして、前記第2制御部46において、計
測されたクランクアングルである火炎到達クランクアン
グルから予め設定されるリーンリミットを示す目標値を
減ずる(104)。
【0031】この計算結果である判定値を第1制御部4
4へ出力(106)させることにより、プログラムがエ
ンド(108)となる。
【0032】図2のエンジン2の空燃比制御用フローチ
ャートに沿って作用を説明する。
【0033】プログラムがスタート(200)すると、
先ず、図示しない各種センサからの吸気管圧力、エンジ
ン(E/G)回転数等から燃料噴射量値を計算する(通
常ガソリンエンジン(E/G)における燃料噴射機能、
つまり燃料噴射計算と同じ)(202)。
【0034】そして、燃焼モニタセンサからの信号を読
む(204)。つまり、前記第2制御部46が火炎到達
クランクアングルを読み込み、この火炎到達クランクア
ングルから目標値を減じて算出した判定値は、第2制御
部46から前記第1制御部44へ出力されるものであ
る。
【0035】次に、燃焼モニタセンサからの信号に応じ
て燃料噴射量を補正する(206)。すなわち、燃焼モ
ニタセンサであるイオン検知部36とクランク角センサ
40との検出信号によって算出された判定値に応じて前
記インジェクタ34の燃料噴射量を補正するものであ
る。
【0036】なお、実際のインジェクタ34の燃料噴射
量の補正について説明すると、前記判定値が正の場合に
は、空燃比がリーンリミットを越えていると判断し、燃
料の噴射量値を増大させ、空燃比をリッチ化させて燃焼
の安定化を図っている。また、前記判定値が負の場合に
は、空燃比がリーンリミットに対してまだ余裕を有して
いると判断し、燃料噴射量値を減少させ、空燃比をリー
ン化させてNOxの排出量の低減を図っている。
【0037】そして、プログラムがエンド(208)と
なる。
【0038】これにより、前記イオン検知部36によっ
て燃焼室8内の燃焼状態を直接計測することができ、リ
ーンリミットとの対応関係がよく、運転条件や製作上の
エンジンのバラツキ、燃料性状の変化、センサ自身のバ
ラツキ等の影響を受け難く、制御精度が向上し得て、実
用上有利である。
【0039】また、空燃比のリーンリミットを目標とし
て判定することにより、従来のものに比し、よりリーン
リミットに接近した空燃比によってエンジンを運転する
ことが可能となり、NOxの排出量を低減し得て、実用
上有利である。
【0040】更に、前記イオン検知部36とこのイオン
検知部36先端に火炎が到達した際のクランクアングル
を計測するクランク角センサ40とを設けるのみで対処
し得ることにより、構成が徒に複雑化することがなく、
製作が比較的容易であり、コストを低廉に維持し得て、
経済的に有利である。
【0041】図5はこの発明の第2実施例を示すもので
ある。この第2実施例において、上述第1実施例と同一
機能を果たす箇所には同一符号を付して説明する。
【0042】上述第1実施例においては、前記エンジン
2に燃焼室8内の燃焼状態を検出する燃焼モニタセンサ
としてイオン検知部36とクランク角センサ40とを設
けたが、この第2実施例の特徴とするところは、イオン
検知部36の代わりに、光ファイバ50とフォトトラン
ジスタ52とを使用した点にある。
【0043】すなわち、図5に示す如く、前記エンジン
2の燃焼室8内に燃焼時の火炎の到達状態、つまり監視
範囲まで火炎が到達したか否かを検出する光ファイバ5
0を設けるとともに、この光ファイバ50に連絡するフ
ォトトランジスタ52を設け、前記光ファイバ50先端
に火炎が到達した際のクランクアングルをクランク角セ
ンサ40にて計測するものである。
【0044】さすれば、前記光ファイバ50によって燃
焼室8内の燃焼状態を直接監視することができ、上述第
1実施例のものと同様に、リーンリミットとの対応関係
がよく、運転条件や製作上のエンジンのバラツキ、燃料
性状の変化、センサ自身のバラツキ等の影響を受け難
く、制御精度が向上し得て、実用上有利である。
【0045】また、空燃比のリーンリミットを目標とし
て判定することにより、従来のものに比し、よりリーン
リミットに接近した空燃比によってエンジンを運転する
ことが可能となり、NOxの排出量を低減し得て、実用
上有利である。
【0046】更に、前記ファイバ50とこの光ファイバ
50に連絡するフォトトランジスタ52とクランク角セ
ンサ40とを設けるのみで対処し得ることにより、構成
が徒に複雑化することがなく、製作が比較的容易であ
り、コストを低廉に維持し得て、経済的に有利である。
【0047】なお、この発明は上述第1及び第2実施例
に限定されるものではなく、種々の応用改変が可能であ
る。
【0048】例えば、この発明の第1及び第2実施例に
おいては、リーンバーン(希薄燃焼)用エンジンについ
て説明したが、通常のガソリンエンジンの冷機時やアイ
ドリング時、そして過渡領域における燃焼不安定状態の
検出に応用することができるとともに、通常の空燃比制
御にも応用することが可能である。
【0049】
【発明の効果】以上詳細に説明した如くこの発明によれ
ば、エンジンに燃焼室内の燃焼状態を検出する燃焼モニ
タセンサを設け、燃焼モニタセンサからの燃焼状態検出
信号を入力して判定値を算出し算出した判定値に応じて
インジェクタの燃料噴射量を補正制御する制御手段を設
けたので、燃焼モニタセンサによって燃焼室内の燃焼状
態を直接計測することができ、リーンリミットとの対応
関係がよく、運転条件や製作上のエンジンのバラツキ、
燃料性状の変化、センサ自身のバラツキ等の影響を受け
難く、制御精度が向上し得て、実用上有利である。ま
た、空燃比のリーンリミットを目標として判定すること
により、従来のものに比し、よりリーンリミットに接近
した空燃比によってエンジンを運転することが可能とな
り、NOxの排出量を低減し得て、実用上有利である。
【0050】また、エンジン内に噴射供給されるインジ
ェクタからの燃料噴射量を制御する第1制御部を設け、
エンジンの燃焼室内に燃焼時の火炎の到達状態を検出す
るイオン検知部を設け、イオン検知部先端に火炎が到達
した際のクランクアングルを計測するクランク角センサ
を設け、イオン検知部が連絡されるとともにクランク角
センサのクランクアングルから予め設定される目標値を
減じて判定値を算出する第2制御部を設け、第2制御部
から判定値を第1制御部に入力させ判定値に応じてイン
ジェクタの燃料噴射量値を増減補正制御すべく第1制御
部と第2制御部とにより制御手段を構成したので、イオ
ン検知部によって燃焼室内の燃焼状態を直接計測するこ
とができ、リーンリミットとの対応関係がよく、運転条
件や製作上のエンジンのバラツキ、燃料性状の変化、セ
ンサ自身のバラツキ等の影響を受け難く、制御精度が向
上し得て、実用上有利である。また、空燃比のリーンリ
ミットを目標として判定することにより、従来のものに
比し、よりリーンリミットに接近した空燃比によってエ
ンジンを運転することが可能となり、NOxの排出量を
低減し得て、実用上有利である。更に、前記イオン検知
部とこのイオン検知部先端に火炎が到達した際のクラン
クアングルを計測するクランク角センサとを設けるのみ
で対処し得ることにより、構成が徒に複雑化することが
なく、製作が比較的容易であり、コストを低廉に維持し
得て、経済的に有利である。
【0051】更に、エンジン内に噴射供給されるインジ
ェクタからの燃料噴射量を制御する第1制御部を設け、
エンジンの燃焼室内に燃焼時の火炎の到達状態を検出す
る光ファイバを設けるとともにこの光ファイバに連絡す
るフォトトランジスタを設け、光ファイバ先端に火炎が
到達した際のクランクアングルを計測するクランク角セ
ンサを設け、フォトトランジスが連絡されるとともにク
ランク角センサのクランクアングルから予め設定される
目標値を減じて判定値を算出する第2制御部を設け、第
2制御部から判定値を第1制御部に入力させ判定値に応
じてインジェクタの燃料噴射量値を増減補正制御すべく
第1制御部と第2制御部とにより制御手段を構成したの
で、光ファイバによって燃焼室内の燃焼状態を直接監視
することができ、リーンリミットとの対応関係がよく、
運転条件や製作上のエンジンのバラツキ、燃料性状の変
化、センサ自身のバラツキ等の影響を受け難く、制御精
度が向上し得て、実用上有利である。また、空燃比のリ
ーンリミットを目標として判定することにより、従来の
ものに比し、よりリーンリミットに接近した空燃比によ
ってエンジンを運転することが可能となり、NOxの排
出量を低減し得て、実用上有利である。更に、前記ファ
イバとこの光ファイバに連絡するフォトトランジスタと
クランク角センサとを設けるのみで対処し得ることによ
り、構成が徒に複雑化することがなく、製作が比較的容
易であり、コストを低廉に維持し得て、経済的に有利で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示す燃焼モニタ用フロ
ーチャートである。
【図2】エンジンの空燃比制御用フローチャートであ
る。
【図3】燃料噴射量制御装置の概略構成図である。
【図4】リーンリミットを示すものであり、(a)はN
Oxの排出量と空燃比(A/F)との関係を示す図、
(b)は燃焼変動と空燃比(A/F)との関係を示す
図、(c)はイオンプローブであるイオン検知部先端に
火炎が到達するクランクアングルと空燃比(A/F)と
の関係を示す図である。
【図5】この発明の第2実施例を示す燃料噴射量制御装
置の概略構成図である。
【符号の説明】
2 エンジン 4 吸気通路 6 吸気弁 8 燃焼室 10 排気弁 12 排気通路 14 点火プラグ 16 シリンダブロック 18 シリンダヘッド 20 吸気マニホルド 22 排気マニホルド 24 吸気マニホルド通路 26 吸気ポート 28 排気マニホルド通路 30 排気ポート 32 ピストン 34 インジェクタ 36 イオン検知部 38 クランク軸 40 クランク角センサ 42 制御手段 44 第1制御部 46 第2制御部
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン内に噴射供給されるインジェク
    タからの燃料噴射量を制御する燃料噴射量制御装置にお
    いて、前記エンジンに燃焼室内の燃焼状態を検出する燃
    焼モニタセンサを設け、この燃焼モニタセンサからの燃
    焼状態検出信号を入力して判定値を算出し算出した判定
    値に応じて前記インジェクタの燃料噴射量を補正制御す
    る制御手段を設けたことを特徴とする燃料噴射量制御装
    置。
  2. 【請求項2】 エンジン内に噴射供給されるインジェク
    タからの燃料噴射量を制御する第1制御部を設け、前記
    エンジンの燃焼室内に燃焼時の火炎の到達状態を検出す
    るイオン検知部を設け、このイオン検知部先端に火炎が
    到達した際のクランクアングルを計測するクランク角セ
    ンサを設け、前記イオン検知部が連絡されるとともにク
    ランク角センサのクランクアングルから予め設定される
    目標値を減じて判定値を算出する第2制御部を設け、第
    2制御部から判定値を前記第1制御部に入力させ判定値
    に応じて前記インジェクタの燃料噴射量値を増減補正制
    御すべく前記第1制御部と第2制御部とにより制御手段
    を構成したことを特徴とする燃料噴射量制御装置。
  3. 【請求項3】 エンジン内に噴射供給されるインジェク
    タからの燃料噴射量を制御する第1制御部を設け、前記
    エンジンの燃焼室内に燃焼時の火炎の到達状態を検出す
    る光ファイバを設けるとともにこの光ファイバに連絡す
    るフォトトランジスタを設け、前記光ファイバ先端に火
    炎が到達した際のクランクアングルを計測するクランク
    角センサを設け、前記フォトトランジスが連絡されると
    ともにクランク角センサのクランクアングルから予め設
    定される目標値を減じて判定値を算出する第2制御部を
    設け、第2制御部から判定値を前記第1制御部に入力さ
    せ判定値に応じて前記インジェクタの燃料噴射量値を増
    減補正制御すべく前記第1制御部と第2制御部とにより
    制御手段を構成したことを特徴とする燃料噴射量制御装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998037322A1 (en) * 1997-02-20 1998-08-27 Adrenaline Research Inc. Apparatus and method for controlling air/fuel ratio using ionization measurements
EP1132601A2 (de) * 2000-03-10 2001-09-12 Delphi Technologies, Inc. Verfahren zum Regeln der Verbrennung fossiler Brennstoffe
CN108457773A (zh) * 2018-03-19 2018-08-28 李洋涛 发动机虚拟增压结构及其结合内部egr的准稀薄燃烧方法

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