JPH0742427Y2 - エアーマッサージ器 - Google Patents

エアーマッサージ器

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JPH0742427Y2
JPH0742427Y2 JP1991101785U JP10178591U JPH0742427Y2 JP H0742427 Y2 JPH0742427 Y2 JP H0742427Y2 JP 1991101785 U JP1991101785 U JP 1991101785U JP 10178591 U JP10178591 U JP 10178591U JP H0742427 Y2 JPH0742427 Y2 JP H0742427Y2
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昭邦 原
卓司 原
常重 鈴木
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Bestec Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、保健用、治療用のエ
アーマッサージ器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のエアーマッサージ器(X) における
押圧では、たとえば図1〜のように、人体(M) の背
中に敷いた数個の空気袋(a1)〜(an)を有する空気袋体
(A) に、圧縮空気を順次圧入することによって空気袋(a
1)〜(an)を膨張させ、下方から押し上げる力と、人体
(M) の自重によって人体(M) への押圧効果が得られる。
そして図2、図3のようにこの空気袋体(A) において、
押圧の強さは圧入空気の強さの他は、すべて空気袋(a1)
〜(an)の膨らんだときの高さ(h) によって決まる。すな
わち各空気袋(a1)〜(an)の幅(m) が大である程、空気袋
(a1)〜(an)は大きく膨張するので、より高く身体背部を
持ち上げ、その分だけ体感圧力が増して強く押圧され
る。このようにしてエアーマッサージ器(X) においては
同じ空気圧の器具では、この空気袋(a1)〜(an)の形状、
とくに空気袋(a1)〜(an)の幅(m) によって体感圧力は大
きく変化することになる。
【0003】それは図4、図5に図示のように幅(m) の
大は高さ(h) の大となり、それは押上げが大となり、逆
に幅(m) の小さいものでは押上げが小さく、人体の背
部、とくに腰部などは凹んでいるので、押圧感があまり
得られないことになる。したがって、エアーマッサージ
器(X) では、一定の押圧感を与えるために、空気袋(a1)
〜(an)は必要最小限のこの幅(m) が必要となる。ところ
がこの点、従来のいわゆる順次エアーマッサージ器で
は、押圧感を強くするように高さ(h) を得ようとすれば
する程、空気袋(a1)の幅(m) が広く、それによって図3
に示すように押圧のない空白部分(S1)が大きくなり、そ
して押圧点(b) の間隔(S2)も大きくなり、これでは人体
背部へのきめの細かいマッサージができないことにな
る。また図6のように、たとえば空気袋(a1)が膨張する
ときには、図示のように空気袋(a1)の中心に向かって縮
む方向に力が働き、順次マッサージを繰り返すことによ
って、短時間で空気袋体(A) 全体の長さが皺状となって
縮小され、腰の凹部にすべて集まって、肩から腰までマ
ッサージ作用とはならないという現象を呈するのであ
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】従来において、前述の
ように一定の必要押圧感を満足するためには空気袋(a1)
〜(an)において高さ(h) が必要であり、これを大とする
と幅(m) を増し、結果的には押圧点(b) の余白部分
(S1)、間隔(S2)を広くすることとなり、これでは押圧が
不連続で、間欠的となる。しかしそれは高さ(h) を確保
する上からこれらの余白部分(S1)、間隔(S2)が開くこと
は止むを得ないことであり、この種のエアマッサージ器
の装置の機能の限界でもあった。この考案のエアマッサ
ージ器はそのような従来の高さ(h) を変えないで(保持
して)、余白部分(S1)、間隔(S2)を狭くすることが可能
となるし、さらに連続的なマッサージを可能とする。一
方、高さ(h) を従来以上に高くして押圧力を強く得るよ
うにしてもよく、それによっても空白部分(S1)、間隔(S
2)は何ら広がることがないし、同様に連続的なマッサー
ジを得ることができる。つまりこの考案のエアマッサー
ジ器においては、エアーが充填される個々の空気袋の位
置を各人に適するように、順次ずらして重ねて配置する
ことによって、各被施療者に適した適度の強い押圧を与
えることを可能とし、また連続的にマッサージが行える
ようになすことを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】台布上に接合手段の一方
を取り付け、その台布に各空気袋に設けた他方の接合手
段によって、各空気袋を、順次ずらして着脱自在に重ね
て取り付けるようにしたことを特徴とするエアーマッサ
ージ器、各空気袋に取り付けた一方の接合手段を、ベッ
ド、マット、椅子などに取り付けた他方の接合手段、ま
たはベッド、マット、椅子など用のシーツに取り付けた
他方の接合手段に、順次ずらして着脱自在に重ねて取り
付けるようにしたことを特徴とするエアーマッサージ
器、各空気袋およびベッド、マット、台布、椅子などを
構成する布を、それぞれ一方および他方の接合手段を有
する布で形成し、各空気袋をベッド、マット、台布、椅
子などに順次ずらして着脱自在に重ねて取り付けるよう
にしたことを特徴とするエアーマッサージ器、各空気袋
を面接合用の布で構成し、その上に直接、各空気袋を順
次ずらして着脱自在に重ねて取り付けようにしたことを
特徴とするエアーマッサージ器の構成とする。
【0006】
【作用】空気袋を適度に順次ずらして重ねて配置するこ
とによって、各人に適した適度の強い押圧を与えること
が可能となり、これにより身体に空気による押圧状態を
常に持続させ、連続的に圧迫を付与することによって、
効果的なマッサージが行うことができる。そしてこれら
の空気袋は着脱自在となっているので、人体に合わせて
空気袋の取り付け幅を変えることでき、各空気袋の重ね
幅を調節することができるので、各人の体格に応じ身体
各処に適合(フイット)したマッサージが行える。
【0007】
【実施例】図7、図8、図9に示すのは、この考案のエ
アマッサージ器(X')であり、台布(B) 上に配置、取り付
けする例で、空気袋(a1)〜(an)の下面の、中心よりずら
した位置に、面接着用の一方の接合具[通常マジックテ
ープといわれるもの](c)を取り付け、台布(B) は他方
の面接着用の接合具の布地自体、あるいはその全長にわ
たり、長片状の面接着用の同じく他方の接合具(c'),
(c') を取り付けて、空気袋(a1)に取り付けた接合具(c)
を係止させる。つぎに図10に示すようにその空気袋
(a1)の接合具(c) の無い方の端部が、つぎの空気袋(a2)
に重なるようにして取り付ける。すなわち空気袋(a1)
が、空気袋(a2)の取り付け位置の上方に位置するように
重ねて取り付ける。以下順次、空気袋(a2)〜(an)につい
ても同様に取り付ける。なお各空気袋(a1)〜(an)におい
て図示していないが、エアー(空気)出入り管がそれぞ
れに取り付けられている。そして図11〜に示すよ
うに各空気袋(a1),(a2)〜(an)に順次空気を吹き込み、
そして排出することによって、空気袋(a1)〜(an)は順
次、膨れ、それらの膨張した個処が連続的に空気圧を身
体に伝えることとなる。
【0008】図12は椅子(D) において、カバー(E) を
掛け、それに空気袋(a1)〜(an)を取り付けた例である。
図13、図14は各空気袋(a1)〜(an)の取り付け位置を
適宜変更した例である。各空気袋(a1)〜(an)の取り付け
位置の重なりを多くすることによって、膨張部分の重な
りが多くなり、きめ細かな連続圧を付与し、それによっ
て滑らかな揉み具合を得ることができる。これらはその
重なり具合を調節することにより、任意の状態の連続圧
迫を得ることができることとなる。また空気袋(a1)〜(a
n)を面接合用の布自体で構成し、その上に直接、空気袋
(a1)〜(an)を取り付けようにしてもよい。この例におい
ても重なり具合は任意に調節できる。図15〜は、
空気袋(a1)〜(an)に取り付け片(f) をミシン線(g) など
を介して設けて、そこに接合具(c) を取り付けた例によ
る、各空気袋(a1)〜(an)の膨張状態を示す。ベッド、マ
ット、椅子などにこの考案のエアーマッサージ器(X')を
取り付けるに当たっては、それらに相互に接合具を取り
付けて着脱自在とする、また前記面接合用の接合具(c')
を取り付けたシーツ状の布地、またはその布地自体を、
他方の面接合用の布地で形成したものなどを敷いて、そ
の上に各空気袋(a1)〜(an)を着脱自在に取り付けてもよ
い。また台布、ベッドなどや各空気袋などの布地の生地
を、それぞれ面接合用の布地自体で形成することによっ
てそれらを接合してもよい。またここにのべた接合具は
面接合用のものでに限らず、ホック、ボタン、フックな
どとそれらの係合手段などでもよい。
【0009】
【考案の効果】空気袋を順次ずらして重ねて配置、取り
付けすることによって、適度の強い押圧を与えることが
可能となり、空気による圧迫状態を常に持続させ、連続
的にマッサージが行うことができる。そしてこれらの空
気袋は着脱自在となっているので、各人の身体に合わせ
て空気袋の取り付け幅を変えることでき、各空気袋の重
ね幅を調節することができるので、各人の体格に応じ身
体各処に適合(フイット)した効果的なマッサージが行
える。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のエアーマッサージ器の作動状態の説明
図。
【図2】従来のエアーマッサージ器の空気袋体の側面
図。
【図3】図2の平面図。
【図4】空気袋の収縮、膨張の状態を示す説明図。
【図5】空気袋の収縮、膨張の状態を示す説明図。
【図6】空気袋の収縮状況の説明図。
【図7】この考案のエアーマッサージ器の台布の斜視
図。
【図8】この考案のエアーマッサージ器の空気袋の斜視
図。
【図9】図8の裏面図。
【図10】この考案のエアーマッサージ器において、台
布に空気袋を取り付けた図。
【図11】膨張状態の説明図。
【図12】この考案のエアーマッサージ器を椅子に取り
付けた側面図。
【図13】各空気袋の間隔を調節して取り付けた状態を
示す側面図。
【図14】各空気袋の間隔を調節して取り付けた状態を
示す斜視図。
【図15】各空気袋の他の実施例の膨らんだ状態の説明
図。
【符号の説明】
(X) エアマッサージ器 (X') エアマッサージ器 (M) 人体 (A) 空気袋体 (a1) 空気袋 (a2) 空気袋 (an) 空気袋 (h) 高さ (m) 幅 (b) 押圧点 (S1) 空白部分 (S2) 間隔 (B) 台布 (c) 接合具 (c') 接合具 (D) 椅子 (E) カバー (f) 取り付け片 (g) ミシン線

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台布上に接合手段の一方を取り付け、そ
    の台布に各空気袋に設けた他方の接合手段によって、各
    空気袋を、順次ずらして着脱自在に重ねて取り付けるよ
    うにしたことを特徴とするエアーマッサージ器。
  2. 【請求項2】 各空気袋に取り付けた一方の接合手段
    を、ベッド、マット、椅子などに取り付けた他方の接合
    手段、またはベッド、マット、椅子など用のシーツに取
    り付けた他方の接合手段に、順次ずらして着脱自在に重
    ねて取り付けるようにしたことを特徴とするエアーマッ
    サージ器。
  3. 【請求項3】 各空気袋およびベッド、マット、台布、
    椅子などを構成する布を、それぞれ一方および他方の接
    合手段を有する布で形成し、各空気袋に取り付けた接合
    手段をベッド、マット、台布、椅子などに順次ずらして
    着脱自在に重ねて取り付けるようにしたことを特徴とす
    るエアーマッサージ器。
  4. 【請求項4】 各空気袋を面接合用の布で構成し、その
    上に直接、各空気袋を順次ずらして着脱自在に重ねて取
    り付けようにしたことを特徴とするエアーマッサージ
    器。
JP1991101785U 1991-11-14 1991-11-14 エアーマッサージ器 Expired - Fee Related JPH0742427Y2 (ja)

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