JP3903278B2 - 敷物 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、空気圧送風器を使用した敷物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から加圧空気を利用した種々の空気マッサージは、知られている。この種の空気式マッサージは、袋体を両足にそれぞれ巻き付け、袋体に順次空気を供給し、又は加圧度の異なる空気を足を供給して足をマッサージする。しかし、空気圧を使用して人体の骨盤や腎部を調整する空気圧送風器を使用した敷物は考えられていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した従来の欠点を解決することを鑑みてなされたもので、本発明の目的は、空気圧を使用して人体の骨盤や腎部に捻転を生じさせることにより人体の骨盤や腎部を容易に簡単に効果的に調整することができる敷物を提供することにある。
【0004】
【謀題を解決するための手段】
請求項1に係る敷物は、本体と;該本体の上面で左右に配設された1対の第1空気袋体と;該本体の底面で上面と同じ方向に配設された1対の第2空気袋体と、ここで該第2空気袋体の容積は、該第1空気袋体の容積より大きく;を備え、かくして、該本体の上面で左側に配設された第1空気袋体と、該本体の底面で右側に配設された第2空気袋体にそれぞれ加圧空気が供給され、該本体の上面で右側に配設された第1空気袋体と、該本体の底面で左側に配設された第2空気袋体にそれぞれ加圧空気が供給されてなる。
【0005】
請求項2に係る敷物は、本体と;該本体の上面で左右及び上下に配設されたそれぞれ1対の第1空気袋体と;該本体の底面で上面と同じ方向に配設されたそれぞれ1対の第2空気袋体と、ここで該第2空気袋体の容積は、該第1空気袋体の容積より大きく;を備え、かくして、該本体の上面で左側に配設された第1空気袋体と、該本体の底面で右側に配設された第2空気袋体にそれぞれ加圧空気が供給され、該本体の上面で右側に配設された第1空気袋体と、該本体の底面で左側に配設された第2空気袋体にそれぞれ加圧空気が供給され、該本体の上面で上側に配設された第1空気袋体と、該本体の底面で下側に配設された第2空気袋体にそれぞれ加圧空気が供給され、該本体の上面で下側に配設された第1空気袋体と、該本体の底面で上側に配設された第2空気袋体にそれぞれ加圧空気が供給されてなる。
【0006】
請求項3に係る敷物は、本体と;該本体の上面で左右に配設された1対の第1空気袋体と;該本体の上面で同じ方向に配設された1対の第2空気袋体と、ここで該第1空気袋体の容積は、該第2空気袋体の容積より大きく、かつ該第1空気袋体の一端は、前記本体のほぼ中央で固定され、一方第2空気袋体の一端は、前記本体のほぼ中央より外方で固定され;を備え、かくして、該本体の上面で左側に配設された第1空気袋体と、該本体の上面で右側に配設された第2空気袋体にそれぞれ加圧空気が供給され、該本体の上面で左側に配設された第2空気袋体と、該本体の上面で右側に配設された第1空気袋体にそれぞれ加圧空気が供給されてなる。
【0007】
請求項4に係る敷物は、互いに離間して配設された第1及び第2の本体と;該第1及び第2本体の上面で左右に配設された1対の第1空気袋体と;該第1及び第2本体の底面で上面と同じ方向に配設された1対の第2空気袋体と、ここで該第2空気袋体の容積は、該第1空気袋体の容積より大きく;前記1対の本体を連結する連結部材と;を備え、かくして、該第1本体の上面で左側に配設された第1空気袋体と、該第2本体の底面で右側に配設された第2空気袋体にそれぞれ加圧空気が供給され、該第1本体の上面で右側に配設された第1空気袋体と、該第2本体の底面で左側に配設された第2空気袋体にそれぞれ加圧空気が供給されてなる。
【0008】
請求項5に係る敷物は、前記袋体を覆って滑り止め部材を備えることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳述する。
図1(a)及び図1(b)は、空気圧送風器を使用した座布団の概略図であり、図1(a)は、座布団の上面の概略図、図1(b)は座布団の底面の概略図である。該図において、符号10は、座布団の本体である。本体は綿等を入れて厚さ10cm、縦横40から50cmで構成されている。この本体の上面は左右に所定の間隔をもって1対の空気袋体12、14を備える。さらに、この本体の底面は左右に所定の間隔をもって1対の空気袋体16、18を備える。上面の空気袋体12、14と底面の空気袋体16、18とは、同じ向きに配置される。上面及び底面の空気袋体12、14及び16、18において、上面の空気袋体12、14の容積は、底面の空気袋体16、18の容積より小さく形成されている。ここで、上面の空気袋体は、敷物に人が座り、そして底面の空気袋体に空気が供給された時に、座布団に尻部が乗った際に、その尻部が座布団からずれ落ちるのを防止する防止作用を果たす。
【0010】
図2(a)は、空気袋体に空気を供給するための空気供給装置を示す。上面及び底面の空気袋体12、14及び16、18は、該図に示すように、空気圧縮器20により加圧空気が、導管22、24を通ってそれぞれ上面及び底面の空気袋体12、14及び16、18の送られる。ここで、図2(b)に示すように、該空気は、上面の空気袋体14及び底面の空気袋体16に供給される。一方、図2(c)に示すように、空気は、上面袋体12及び底面の空気袋体18に供給される。なお、符号26は、人体の尻部である。かくして、該空気が、座布団の袋体14及び16、次に袋体12及び18に交互に順次繰り返し供給される。このように自分の体重で骨盤の左右方法が、交互に揺動され押圧されるため、骨盤で左右の捻転作用を生じる。
【0011】
図3(a)及び図3(b)は、空気圧送風器を使用した他の座布団の概略図である。該図において、図3(a)は、座布団の上面の概略図、図3(b)は座布団の底面の概略図である。該図において、符号10は、座布団の本体である。この本体の上面は上下及び左右に所定の間隔をもってそれぞれ1対の空気袋体12、14及び28、30を備える。さらに、この本体の底面は上下及び左右に所定の間隔をもってそれぞれ1対の空気袋体16、18及び32、34を備える。上面の空気袋体12、14及び28、30と底面の空気袋体16、18及び32、34とは、それぞれ同じ向きに配置される。底面の空気袋体16、18は、空気袋体32、34の上方に配設される。上面の空気袋体12、14及び28、30の容積は、底面の空気袋体16、18及び32、34の容積より小さく形成されている。ここで、上面の空気袋体は、敷物に人が座り、そして底面の空気袋体に空気が供給された時に、座布団の尻部が乗った際に、その尻部が座布団からずれ落ちるのを防止するずれ落ち防止作用を果たす。
【0012】
かくして、加圧空気が、座布団の袋体14と16、次に袋体12と18、次に袋体28と34、次に袋体30と32に上下、左右に交互に順次繰り返し供給される。このように自分の体重で尻部の上下方向及び左右が、交互に揺動され押圧されるため、骨盤で左右及び上下に捻転作用を生じる。このよう該敷物は、人体の骨盤を調整する作用を備える。
【0013】
図4は、空気圧送風器を使用した他の座布団の断面図である。該図において、符号10は、座布団の本体である。座布団の上面の左右に空気容積の大きい袋体35、36が本体のほぼ中央で固定具39を使用して固定される。従って、袋体35、36は、矢印の方向に向かって膨らむ。さらに、座布団の上面の左右に空気容積の小さい袋体37、38が本体の中央より外方で所定の間隔をもって配設された固定具40を使用して固定される。固定具39と固定具37との間隔、及び固定具39と固定具38との間隔は、それぞれ等しいことが好ましい。その間隔は、例えば座布団の幅の約3分の1に設定されている。袋体35、36と袋体37、38とは、同じ向きに配置される。従って、袋体37、38は、矢印の方向に向かって膨らむが、上述した袋体35、36に比べて袋体の膨らみ方は小さい。かくして、まず、空気圧送風器から加圧空気が、袋体35及び袋体38に供給され、次に加圧空気が、袋体36及び袋体37に供給される。この動作が繰り代えされる。
【0014】
上述した図2(a)及び図2(b)に示される前記袋体12、14、16、18、さらに、図3(a)及び図3(b)に示される前記袋体12、14、28、30、16、18、32、34、また図4に示され袋体35、36、37、38を覆ってゴム等の滑り防止部材70が設けられている。従って、敷物に人の尻部が載って袋体に空気が入っても尻部が固定される。さらに、図2(a)及び図2(b)、図3(a)及び図3(b)において、敷物を椅子等に設置する際に、敷物と椅子とを固定するためにマジックテープ等の接着部材72を取付けることが好ましい。同様に、図4の敷物において、敷物の本体の裏側に接着部材72を取り付けることが好ましい。
【0015】
図5は、空気圧送風器を使用したさらに他の座布団の概略図である。該図において、符号41、42は、弾性可能な板材の敷物であり、左右にそれぞれ配設されており、これら板材41、42は、弾性部材で作られた柔軟な変形可能な連結板44により連結される。1対の板材と連結部材との長さは、人が横たわることができる長さであり、190cmから200cmである。板材40は、その上面及び底面の左右のそれぞれ対応した位置に空気袋体46、48及び50、52を備える。同様に、板材42は、その上面及び底面の左右のそれぞれ対応した位置に空気袋体54、56及び58、60を備える。板材40及び42の上面の空気袋体46、48及び54、56の容積は、底面の空気袋体50、52及び58、60の容積より小さく形成されている。ここで、上面の空気袋体は、板材の敷物に人が横たわり、そして底面の空気袋体が空気が供給された時に、人が敷物からずれ落ちるのを防止するずれ落ち防止作用を果たす。
【0016】
かくして、板材40の上面の空気袋体46及び底面の空気袋体52、かつ板材42の上面の空気袋体56及び底面の空気袋体58にそれぞれ加圧空気が供給される。よって、人体の上半身部と腎部から下の下半身部に捻転が生じることになる。次に、板材40の上面の空気袋体48及び底面の空気袋体50、かつ板材42の上面の空気袋体54及び底面の空気袋体60にそれぞれ加圧空気が供給される。よって、人体の上半身部と腎部から下の下半身部に逆方向の捻転が生じることになる。
【0017】
【発明の効果】
発明による敷物によれば、空気圧を使用して人体の骨盤や腎部に捻転を生じさせることにより容易に簡単に効果的に人体の骨盤や腎部を調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1(a)】図1(a)は、本発明に係る敷物の上面を示す概略図である。
【図1(b)】図1(b)は、本発明に係る敷物の底面を示す概略図である。
【図2(a)】図2(a)は、空気袋体に空気を供給するための空気供給装置を示す概略図である。
【図2(b)】図2(b)は、空気袋体に空気が供給される第1状態を示す概略図である。
【図2(c)】図2(c)は、空気袋体に空気が供給される第2状態を示す概略図である。
【図3(a)】図3(a)は、本発明に係る他の敷物の上面を示す概略図である。
【図3(b)】図3(b)は、本発明に係る他の敷物の底面を示す概略図である。
【図4】図4は、本発明に係るさらに他の敷物の上面を示す概略図である。
【図5】図5は、本発明に係るさらに他の敷物の上面を示す概略図である。
12、14、46、48、56、54:第1空気袋体
16、18、50、52、58、60:第2空気袋体
20:空気圧縮器
22,24:導管
44:連結板
70:滑り防止部材
72:接着部材
Claims (2)
- 本体と、該本体の上面で左右に配設された1対の第1空気袋体と、該本体の底面で上面と同じ方向に配設された1対の第2空気袋体と、前記1対の第1空気袋体及び前記1対の第2空気袋体とを覆って設けられた滑り防止部材と、ここで前記第2空気袋体の容積は、前記第1空気袋体の容積より大きく、を備え、前記本体の上面で左側に配設された前記第1空気袋体と前記本体の底面で右側に配設された第2空気袋体にそれぞれ加圧空気が供給され、次に前記本体の上面で右側に配設された前記第1空気袋体と前記本体の底面で左側に配設された第2空気袋体にそれぞれ加圧空気が供給され、前記本体に尻部が載った際に、自分の体重で尻部の左右方向が、交互に揺動され押圧されるため、骨盤に左右方向に捻転作用を生じてなる骨盤調整装置。
- 本体と、該本体の上面でほぼ中央に配設された第1空気袋体と、該本体の上面で該第1空気袋体と同じ方向で外方に配設された1対の第2空気袋体と、前記1対の第1空気袋体及び前記1対の第2空気袋体とを覆って設けられた滑り防止部材と、ここで前記第1空気袋体の容積は、前記第2空気袋体の容積より大きく、該第1空気袋体を前記本体のほぼ中央で固定するための第1固定具と、前記第1空気袋体側でそれぞれ配設され該第2空気袋体を固定するための1対の第2固定具とを備え、ここで前記第1固定具とそれぞれの前記第2固定具との間隔は等しく、該間隔は、前記本体の幅の約3分の1に設定され、かくして前記本体の上面に配設された前記第1固定具より左側の前記第1空気袋体と、前記本体の上面で前記第1空気袋体の外側右に配設された第2空気袋体にそれぞれ加圧空気が供給され、次に前記本体の上面に配設された前記第1固定具より右側の前記第1空気袋体と、前記本体の上面で前記第1空気袋体の外側左に配設された第2空気袋体にそれぞれ加圧空気が供給され、前記本体に尻部が載った際に、自分の体重で尻部の左右方向が、交互に揺動され押圧されるため、骨盤に左右方向に捻転作用を生じてなる骨盤調整装置。
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