JPH0742413A - 納骨棺 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 見た目が美しく、清潔感や温かみがあり、経
年変化に強く耐久性のあるものにできる。 【構成】 コンクリート製の本体１の内壁を陶板２で形
成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、墓所において使用する
納骨棺に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の納骨棺としては、例えば型枠を使
用して製作したコンクリート製のもの、コンクリートに
プラスチックで被覆したもの、御影石などの石材で組み
立てたもの、空洞コンクリートブロックを組み立てたも
の、アルミニウムなどの金属圧延板材などで製作したも
の、アルミニウムなどの金属鋳造品など種々のものがあ
り、屋外の墓地では前記のもののうち、コンクリート製
のもの、石材を組み立てたものを使用する場合がほとん
どである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】コンクリート製のもの
は、肌面の色が灰色であるため、見た目に薄汚く、寒々
とした感じがし、肌面にセメントの灰汁が浮いたり、色
合いにまだらな模様が出る場合があり、外観が美しくな
い。さらに、時間が経過すると、かびや土などで汚れる
が、このような場合に拭いたり擦っても、汚れがコンク
リートの粒子の間に入り込んで、もとのように綺麗には
ならず、清潔感が損なわれる。また、鉄筋の錆が出てく
ることもある。

【０００４】このため、プラスチックなどでコンクリー
トを被覆したカロートが開発されているが、プラスチッ
クの軽薄な材質感があることと、被覆がはがれて空気が
入ってふくらむ等の欠点がある。

【０００５】一方、石材を組み立てるものは、見た目に
冷たい感じがして淋しく、納骨棺の内部もかびや湿気で
石の持つつやが失われ、見た目が悪くなっていく。

【０００６】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、見た目が美しく、清潔感や温かみがあり、経年変化
に強く耐久性のある納骨棺を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、コンクリート製本体の内壁を陶板で形成する
こと、および、陶板は表面に図柄や文字を施したことを
要旨とするものである。

【０００８】

【作用】請求項１記載の本発明によれば、コンクリート
製本体の内側を陶板で内貼りしたから、美観や清潔感が
生じ、焼き物の有する温かみも生じる。また、陶板は
水、紫外線などの影響を受けにくいから、経年変化に強
く耐久性が得られる。

【０００９】請求項２記載の本発明によれば、前記作用
に加えて陶板には絵や文字を施すことが可能であるか
ら、壁画のように内部を装飾することができる。

【００１０】

【実施例】以下、図面について本発明の実施例を詳細に
説明する。図１は本発明の納骨棺の実施例を示す斜視
図、図２は同上縦断正面図で、図中１はコンクリート製
で箱状の本体を示し、該本体１の内側壁及び底面の内表
面を陶板（セラミックタイル）２で形成する。

【００１１】陶板２を本体１の内側に取り付ける方法と
しては、第一の方法として図３のように本体１の表面と
陶板２の裏面とにモルタルや接着剤などの接合剤３を塗
布し、本体１の表面に陶板２を貼着する。

【００１２】第二の方法は金具を使用するもので、これ
は図４の縦断面図、図５の横断面図に示すように、両端
に係止突起５ａを有する断面コ字形のクランプ金具５
と、該クランプ金具５に係合する突片６ａを有する受金
具６とによるもので、陶板２の裏面に溝４を形成し、こ
の溝４にクランプ金具５の係止突起５ａを係止し、本体
１に受金具６の基部を埋込んで、クランプ金具５を突片
６ａに係止することで陶板２を本体１の内壁に固定す
る。

【００１３】第三の方法は磁石によるもので、図６に示
すように本体１の内壁側に磁石７を、その表面が内壁面
と同一面となるよう埋設し、陶板２の裏面に磁性体８を
取り付ける。そして、磁性体８を磁石７に吸着すること
で、陶板２を本体１の内壁に固定する。この場合、例え
ば１つの側壁面に対して少なくとも２ヶ所以上に磁石
７、磁性体８を配設して、陶板２のズレを防ぐ。

【００１４】第四の方法は図７に示すように陶板２を本
体１のコンクリート打設時に先付けで打込むもので、型
枠９の内部の片面に陶板２の表側を密着させて取り付
け、こり状態でコンクリートを型枠９の内部に注入し、
コンクリートが固化したならば脱型する。

【００１５】以上のようにして、コンクリート製の本体
１の内壁に陶板２が内貼りされる。これにより、見た目
が美しくなり、水や紫外線などを受けても変質しにくく
なる。そして、この陶板２の表面には、絵、文字を描い
たり、レリーフを彫刻したり、写真を焼き付けること
で、希望の図柄10を施すことができ、あたかも古墳の壁
画のように納骨棺の内壁面を装飾することが可能とな
る。

【００１６】

【発明の効果】以上述べたように本発明の納骨棺は、見
た目が美しく、清潔感や温かみがあり、水、湿気、油、
アルカリ、酸、紫外線などを受けても変質せず経年変化
に強く、風化しにくく耐久性の向上が図れるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の納骨棺の実施例を示す斜視図である。

【図２】本発明の納骨棺の実施例を示す縦断正面図であ
る。

【図３】本発明の納骨棺の陶板を本体に取り付ける第一
の例を示す縦断正面図である。

【図４】本発明の納骨棺の陶板を本体に取り付ける第二
の例を示す縦断正面図である。

【図５】本発明の納骨棺の陶板を本体に取り付ける第二
の例を示す横断平面図である。

【図６】本発明の納骨棺の陶板を本体に取り付ける第三
の例を示す横断平面図である。

【図７】本発明の納骨棺の陶板を本体に取り付ける第四
の例を示す縦断正面図である。

【符号の説明】

１…本体 ２…陶板 ３…接合剤 ４…溝 ５…クランプ金具 ５ａ…係止突起 ６…受金具 ６ａ…突片 ７…磁石 ８…磁性体 ９…型枠 10…図柄

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 コンクリート製本体の内壁を陶板で形成
   することを特徴とする納骨棺。
2. 【請求項２】 陶板は表面に図柄や文字を施したもので
   ある請求項１記載の納骨棺。