JP2568841B2 - コンクリ−トパネルの製造方法 - Google Patents

コンクリ−トパネルの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (a) 産業上の利用分野 本発明は、ALC板、PC板等のコンクリートパネルに関
するものである。
(b) 従来の技術 ビル等の外壁等は、そのビルの外観そのものであり、
ビルの美感を決定するべきもので、所有者設計者ともに
その装飾性、美感を非常に重要視するものである。よっ
て、コンクリートの表面に単に防水加工のみ施す等のこ
とはなく、必ず装飾的な要素を含む表面仕上加工が行わ
れている。
従来の外壁の仕上方法としては、吹き付け材の塗布、
タイル張、天然石張、レンガ張等がある。
タイル張、天然石張、レンガ張等は非常に古くから行
われている方法であり、その美感、耐候性ともに優れた
ものである。よって、現在でもこれらのものが重用され
ている。
さらに、吹き付け材塗布の方法は、前記したものが高
価で、手間がかかるために考案されたもので、骨材を混
入した樹脂を壁面に塗布するものである。これは、安価
であり、施工が非常に容易であるという利点がある。
また、最近のコンクリート製ビルの建築法方として、
現場で型枠を形成し、そこにコンクリートを流し込み養
生するという方法はまれであり、通常はALC板、PC板を
用いる。
ALC板とは、高温高圧で蒸気養生された軽量気泡コン
クリートパネルをいう。
PC板とは、あらかじめ鋼線を緊張してコンクリートを
打ち込むプレストレストコンクリートを板状にしたパネ
ルをいう。
これらのパネルを鉄骨等の間に、壁、外壁等としては
め込み構造部材とし、それらの間隙は現場で充填する方
法である。
(c) 発明が解決しようとする問題点 このような外壁材については、次のような欠点があ
る。
タイルやレンガ等より、天然の石を薄く(通常2cm程
度)板状にし、それを貼付する方法が好まれている。特
に大理石や御影石等はその美感が非常に優れ、最も人気
のあるものである。
しかし、このような天然の石は高価であり、非常にコ
ストアップになる。そのため、吹き付け材による吹き付
け工法で、天然の石に模するようなものも考案されてい
るが、その光沢や表面の平滑性等において天然のものと
は格段の差があり、とても代替できるものではない。
また、前記した如くALC板等を用いた場合において
は、建築自体は工期短縮等の効果があるが表面の装飾に
ついては、現場打ち工法と同様吹き付け仕上をするか、
タイルを貼付するか等の仕上装飾工程が必要である。
そこで、本発明者は吹付材を吹き付け硬化後表面を研
磨したり、透明樹脂をコートしたり種々実験をしたが、
どれも満足できる光沢を有するものはなかった。換言す
ると、有機質の吹付材が硬化した後は表面を平滑にする
こと自体が困難であるのである。
(d) 問題点を解決するための手段 以上のような状況に鑑み、本発明者は本発明コンクリ
ートパネルを完成させたものであり、その特徴とすると
ころは、パネルの表面に、反応硬化性樹脂を塗布しその
上方からガラス板を載置し、樹脂を反応硬化させた後ガ
ラスを除去する点にある。
即ち、硬化後に平滑にするのではなく硬化時に平滑に
して硬化させるということと、その平滑性をガラス表面
の平滑性によって付与することを想起した点が本発明の
要旨である。
ここで、コンクリートパネルとは、工場で一定のサイ
ズでコンクリートを型枠等に打ち込んで、養生し板状に
したものをいう。代表的なものが、いわゆるALC板、PC
板である。
ここでの反応硬化性樹脂は、プラスチックの1種で反
応して硬化するものをいい、重合前のモノマーやプレポ
リマーをも含めた概念として使用する。1液タイプでも
2液タイプでもよい。通常は硬化剤が混入され硬化時に
わずか(80℃程度)昇温し、反応硬化するものが多い。
勿論、硬化剤を混入すれば昇温せずにすみやかに硬化す
るものでもよい。さらに、光や紫外線によって重合を開
始させてもよい。
本発明に用いる樹脂としては従来の吹き付け材が使用
できるのが当然である。しかし、本発明の樹脂は、コン
クリート板とガラスの間に挟支された状態で硬化又は固
化する必要があるため、高温を必要とするものや溶剤を
用いるものや低分子が揮発するタイプのもの(エマルジ
ョンタイプ等)は使用が困難である。それは、上下が覆
われているため溶剤やエマルジョンの水等が揮散しない
ためである。
即ち、反応硬化性樹脂がガラスとコンクリートとの間
隙で硬化させることが可能であることを見いだした点が
本発明の出発点であった。
よって、コンクリート板上で反応硬化でき、低分子を
脱離せず、溶液や溶媒を用いない塊状重合が可能なもの
が最も好ましい。
この要件を満たすものは、アクリレートのようなビニ
ル重合するものや、付加重合するもので、あまり高温を
必要としないものがよい。例えば、アクリレート、エポ
キシ等である。特にメチルメタクリレート(MMA)が好
適であった。
ここで、問題はガラスと硬化後の樹脂との剥離性であ
る。MMA等は問題がなかったが、剥離性の悪いものは、
剥離剤を塗布する等の処理が必要となる。さらに、ガラ
スの除去を容易にするために、ガラスの一部に貫通孔を
設けて、除去時にその孔から圧縮エアーを導入してもよ
い。この貫通孔は樹脂硬化時には充填物を充填し、その
部分樹脂が突出することを防止することも有用である。
このモノマー又は樹脂には、種々の色を出すために顔
料や染料を混入することが望ましい。また通常の吹き付
け材に用いる添加物を加えることは本発明とは直接関係
なく自由である。例えば、骨材等である。
ガラス板とは、通常無機ガラスを指すが、表面がそれ
と同等又はそれ以上に平滑なものであれば使用できる。
また、パネルに樹脂を塗布する前に、パネル表面に薄
いコーティングをしてもよい。これは通常の塗料等でよ
く、透明のアクリルエマルジョンタイプ等が好適であっ
た。要するに下方への樹脂の浸透を防止できるようなも
のであればどのようなコーティング剤でもよい。このよ
うにすると、パネルが連続気泡性のものであっても下方
に樹脂が浸透することを防止できる。浸透を防止する理
由は、樹脂が下方に浸透すると、上方に骨材が残存し光
沢がでないためである。勿論、浸透しなかったり、浸透
の程度が小さい場合にはこのようなコーティング剤は不
要である。
硬化した樹脂が天然石様の光沢を有する外観を呈する
大きな理由は、樹脂に混合されたセラミックサンド(セ
ラミックの砂)や粉末石その他の固形分が重力により下
方に沈殿し、上方に樹脂成分が多くなり、かつその表面
に平滑なガラス面が存在するため、樹脂硬化後非常に表
面が平滑になり光沢を有するものとなるためである。こ
の光沢は天然石を研磨した状態と非常に近く、看者に天
然石との区別を困難にする程である。
さらに、該ガラスに文字や図形等を彫刻しておけば、
それが浮き彫りにされた模造石ができあがり、石を彫刻
した如くになる。ガラスの彫刻は、型紙を載置して、サ
ンドブラスト等通常の方法で容易に可能である。
樹脂が硬化する場合には、ある程度収縮するために、
それを吸収するために、樹脂とパネルの間に緩衝材を設
けることも有用である。これはゴム系の弾力のある接着
剤的なものが好ましい。例えばブチルゴム等である。特
にALC等のように気泡コンクリートの場合には、もろい
という欠点があるためこのような処置が有効となる。
収縮の吸収材としては、上記以外のものであってもよ
く、要は接着性が良く収縮を吸収できる弾性を有してい
るものであればよい。
(e) 実施例 第1図は、本発明のALC板(1)の製造工程を示す図
であり、(a)はコンクリート部分(2)に樹脂(3)
が塗布された状態を示す側面図である。ここでは、黒と
白の着色骨材を混入したメチルメタクリレートを使用し
ている。勿論、硬化剤等も含有されている。
第1図(b)は、第1図(a)の上からガラス板
(4)を載置して表面を平滑にしたものである。この
後、80℃まで昇温すると、重合硬化する。
最後に、ガラスを除去すると表面が非常に平滑で光沢
のある、白黒まだら模様(天然の御影石様のもの)を有
するコンクリート板が出来上がる(図示せず)。
第2図は、本発明の他の実施例を示すコンクリートパ
ネル(4)の一部を示す斜視図であり、文字の形に彫刻
を施したガラスを用いたものの例であり非常にくっきり
と文字が浮き出て、かつその他の部分は光沢があり天然
の石の感じがある。
(f) 発明の効果 本発明コンクリートパネルには次のような大きな利点
がある。
(1) 表面が非常に平滑で、光沢があり、従来の吹き
付け材の表面とは全く異なり、非常に美麗なものが出来
上がる。また、適当な顔料や着色骨材を1種又は複数種
混入することによって、天然石に非常に近い美感を呈す
る。
(2) コンクリートパネルの表面装飾を工場で行なう
ため、建築工期が著しく短縮できる。
(3) 吹き付け材であるため、石等のように割れこと
がなく、ショック吸収性がある。
(4) 人工的な色や模様が簡単にできる。
(5) 表面が平滑であるため、汚れが付着し難いく美
しく、清潔感がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のALC板(1)の製造工程を示す図で
あり、(a)はコンクリート部分(2)に樹脂(3)が
塗布された状態を示す側面図である。(b)は、第1図
の上からガラス板(4)を載置して表面を平滑にした状
態を示す側面図である。第2図は、本発明コンクリート
パネルの他の例を示す部分斜視図である。 1……コンクリート板 2……コンクリート部分 3……樹脂 4……ガラス

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パネルの表面に、反応硬化性樹脂を塗布し
    その上方からガラス板を載置し、樹脂を反応硬化させた
    後ガラスを除去することを特徴とするコンクリートパネ
    ルの製造方法。
  2. 【請求項2】反応硬化性樹脂に骨材を混入したものであ
    る特許請求の範囲第1項記載のコンクリートパネルの製
    造方法。
  3. 【請求項3】反応硬化性樹脂は、アクリレート系化合物
    である特許請求の範囲第1項又は第2項記載のコンクリ
    ートパネルの製造方法。
  4. 【請求項4】アクリレート系化合物はメチルメタクリレ
    ートである特許請求の範囲第3項記載のコンクリートパ
    ネルの製造方法。
  5. 【請求項5】パネルの表面にコーティングした後に、反
    応硬化性樹脂を塗布するものである特許請求の範囲第1
    項又は第2項記載のコンクリートパネルの製造方法。
  6. 【請求項6】パネルの表面に樹脂の収縮を吸収するため
    の弾性体を接着した後に樹脂を塗布するものである特許
    請求の範囲第1項又は第2項記載のコンクリートパネル
    の製造方法。
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