JPH0742255Y2 - 移動農機における作業機着脱装置 - Google Patents

移動農機における作業機着脱装置

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JPH0742255Y2
JPH0742255Y2 JP14256588U JP14256588U JPH0742255Y2 JP H0742255 Y2 JPH0742255 Y2 JP H0742255Y2 JP 14256588 U JP14256588 U JP 14256588U JP 14256588 U JP14256588 U JP 14256588U JP H0742255 Y2 JPH0742255 Y2 JP H0742255Y2
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JP
Japan
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machine
frame
planting
pin
positioning
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友孝 三島
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は、乗用田植機等の移動農機における作業機着脱
装置に係り、詳しくは走行機体に昇降自在に設けたヒッ
チ部材に装着する作業機の着脱装置に関する。
(ロ)従来の技術 一般に、移動農機例えば乗用田植機は、例えば実開昭61
-154722号公報に示すように、走行機体に昇降自在に設
けた平行リンクの先端に設置した走行機体ヒッチに、植
付部の横方向に渡したピン部材を下方からすくい上げる
ように担持することにより、該植付部を走行機体に昇降
自在に装着しており、該植付部に設けた多数のプランタ
を駆動しながら機体を圃場内で操向し、圃場に苗を植付
けるように構成されている。
そして、近時、乗用田植機は、車輪幅が狭くかつ機体重
量も軽いことから、植付部を取外し他の作業機例えば畑
作カルチベータを装着することにより、これまでトラク
タを用いて行ってきたような畑での中間管理作業を行っ
たり、また深追肥機、消毒機等を装着することにより、
水田において田植作業以外の追肥や消毒作業をすること
が要望されており、従って植付部は作業内容の変更によ
り手軽に外して他の作業機に変更したり、再び田植作業
をする際には外していた植付部を容易に装着し得ること
が必要となっている。
(ハ)考案が解決しようとする課題 そこで、植付部等の作業機側に作業機支持部材を設け、
かつ走行機体側に設けたヒッチ部材に作業機支持部材を
支持する支持装置を設け、該支持装置をロック位置、解
除位置に操作することで作業機を走行機体に自在に着脱
し得るように構成し、作業機を手軽に着脱できるように
した作業機着脱装置が考えられるが、特に作業部が植付
部の場合にあっては、該植付部はローリング支点軸を中
心に機体左右方向に自在に揺動し得るようになってお
り、植付部の機体装着時に芯ずれが生じた場合には植付
部が正常に作動し得ないばかりか、その装着が不完全な
ことにより作業中に脱落してしまう虞れがあり、更には
芯合わせが簡単に行えないことにより、装着時の作業性
も悪くなってしまう。
そこで、本考案は、作業機支持部材をフレキシブルにす
ると共に該支持部材にセンター位置決め用のピンを設置
し、ヒッチ部材側に設けた位置決め部材にて該ピンを容
易に係合し得るように構成し、もって上述課題を解消し
た作業機着脱装置を提供することを目的とするものであ
る。
(ニ)課題を解決するための手段 本考案は、上述事情に鑑みなされたものであって、例え
ば第1図ないし第3図を参照して示すと、フレーム(24
a),(24b),(42)からなる作業機支持部材(24)を
作業機(12)に備え、更に走行機体(5)(第10図参
照)に昇降自在に設けたヒッチ部材(26)に上支持装置
(28)及び下支持装置(46a),(46b)を設置してなる
移動農機(1)であって、前記作業機支持部材(24)を
作業機本体にスプリング(39),(40)を介して左右方
向揺動自在に設置し、かつ該作業機支持部材(24)のフ
レーム(42)の中央位置に縦方向に延びるピン部材(4
3)を設置し、更に前記上支持装置(28)を、コ字状に
一方向に開口すると共に該開口した先端部(41a)を外
方に向けて次第に広くなるように形成した位置決め部材
(41)、及び該位置決め部材に受入れたフレーム(42)
を係合・支持する回動係合部材(55)から構成し、また
前記位置決め部材(41)に、前記ピン部材(43)を係合
する縦案内溝(41c),(41d)を形成したことを特徴と
するものである。
(ホ)作用 以上構成に基づき、作業内容の変更等により、移動農機
(1)から作業機(12)を取外す場合には、まず作業機
(12)を適宜の作業し易い高さに保持し、この状態にお
いて上支持装置(28)を解除しそして下支持装置(46
a),(46b)を解除する。そして、この状態から作業機
(12)を接地し、走行機体(5)を前進することでヒッ
チ部材(26)から作業機(12)を完全に外す。
一方、作業機(12)を装着する場合には、走行機体
(5)を後進して、接地状態にある作業機(12)の横フ
レーム(42)中央部分に対してヒッチ部材(26)の位置
を合わせながら接近すると、上支持装置(28)の位置決
め部材(41)がその先端部(41a)によりフレーム(4
2)を受入れ同時に縦案内溝(41c),(41d)がピン部
材(43)を案内しながら位置決め部材(41)の内方に受
入れる。この際、位置決め部材(41)とピン部材(43)
の位置が多少ずれていても、該ズレは作業機支持部材
(24)がスプリング(39),(40)を介して左右に揺動
することにて吸収されるため、位置決め部材(41)とピ
ン部材(43)はスムーズに係合される。
この状態において、上支持装置(28)をロック位置に向
けて操作すると、回動係合部材(55)が回動してフレー
ム(42)を堅固に係合・支持する。また、上支持装置
(28)のロック操作に伴って下支持装置(46a),(46
b)がフレーム(24a),(24b)を係合・支持する。従
って、作業機(12)はその作業機支持部材(24)を上支
持装置(28)及び下支持装置(46a),(46b)にて係合
・担持されて、走行機体(5)に装着される。
なお、カッコ内に付す符号は、何等構成を限定するもの
ではない。
(ヘ)実施例 以下、図面に沿って、本考案による実施例について説明
する。
乗用田植機1は、第10図に示すように、前輪2及び後輪
3により支持されている走行機体5を有しており、該走
行機体5にはその前輪前方部分に前部フレーム6にてエ
ンジン7が搭載されていると共に、前後輪の中間部分に
シート9を位置するように運転席10が配設されている。
更に、走行機体5の後方にはアッパリンク11a及びロワ
リンク11bからなる平行リンク装置11を介して植付部12
が昇降自在に支持されており、該植付部12には多数のプ
ランタ13…,フロート15及び苗のせ台16が設置されてい
る。そして、走行機体5における前部ミッションケース
17と平行リンク11に固設されたブラケット19との間には
油圧シリンダ20が配設されており、その伸縮に基づき植
付部11が昇降作動する。また、植付伝動軸21はフレーム
22に平行に後方に延びており、更にユニバーサルジョイ
ント23及びプロペラ軸25を介して植付部12に連結されて
いる。なお、図中14は、植付部12を接地・保管しておく
際等に立てて使用するスタンドである。
そして、第2図及び第9図に示すように、前記平行リン
ク装置11の後端にはヒッチ部材26が設置されており、前
記植付部12は、該ヒッチ部材26に装着した植付部支持部
材24の下端に設置したローリング支点軸27により左右方
向揺動自在に支持されている。また、前記苗のせ台16の
裏面にはドライブケース29が配設されており、かつ該ド
ライブケース29の下方部から左右に延びているシャフト
ケース30を介してプランタケース31…が配設されてい
る。更に、植付部12の左右方向にステー32が延びてお
り、かつ該ステー32の左右部分にてポスト33,33が立設
・固定されており、植付部12は、該ポスト33,33の上端
に設けられたスライドピース等により左右方向摺動自在
に支持されている。また、ドライブケース29にはプロペ
ラシャフト25(第10図)が走行機体5から延びており、
かつ左右方向に突出するスライドバー35はブラケット36
を介して苗のせ台16のフレーム37に連結されている。
また、植付部支持部材24は、第2図、第4図及び第9図
に示すように、縦方向に延びる縦フレーム24a,24bを有
し、かつ該縦フレーム24aと24bの間には、横方向に渡し
た横フレーム42,44,45が取付けられており、更に該横フ
レーム42の中央部分には上下方向に向いて位置決めピン
43が固設されている。そして、縦フレーム24a,24bは側
面視において走行機体側に向けてやや傾斜するように形
成されている(第8図参照)。
また、植付部支持部材24の上部両端とフレーム37の間に
は、上部ローリング規制スプリング39,39が張設されて
おり、更に支持部材24の中央部やや下方両端と前記ステ
ー32との間には、下部ローリング規制スプリング40,40
が張設されており、これにより植付部支持部材24のヒッ
チ部材26への装着状態にあっては植付部本体をローリン
グ支点軸27を中心に揺動支持すると共に、ヒッチ部材26
から取外している時には、フロート15を初めとする植付
部本体に対して植付部支持部材24がローリング支点軸27
を中心に自在に揺動するように構成されている。
一方、前記ヒッチ部材26は、第1図及び第5図に示すよ
うに、左右2枚のプレート26a,26bからなり、かつその
略々中央部及び下端部をそれぞれアッパリンク11a及び
ロワリンク11bにて回動自在に支持されており、更にヒ
ッチ部材26はその側面視形状が、傾斜した植付部支持部
材24の形状に沿うような形状になっている。また、ヒッ
チ部材26にはその上方に切欠部26cが及び下方に切欠部2
6dがそれぞれ形成されており、更にこれら2枚のプレー
ト26a,26bの間には位置決め部材41が固設されている。
そして、該位置決め部材41は、第1図及び第3図に示す
ように、側面視U字状に形成したプレートからなり該U
字状内方に係合部41bを有しており、かつ先端部41aが外
方に向けて次第に広がるように形成されており、更に位
置決め部材41は平面視においてその中央部に縦溝41dが
形成されており、該縦溝41dはその中間部分から外方に
向かって次第に広がる広がり部41cに連絡されている。
従って、位置決め部材41は係合部41bにて横フレーム42
を左右方向に受入れ、かつ位置決めピン43を広がり部41
cから案内して縦溝41dに受入れ、植付部支持部材24を縦
方向及び横方向に担持する。
また、第5図及び第6図に示すように、ヒッチ部材26の
下端にはフレーム48が横方向に向いて固設されており、
該フレーム48上には、植付部支持部材24のフレーム24a,
24bに対応する位置に、下支持装置46a,46bが設置されて
いる。そして、下支持装置46a,46bはそれぞれ、側面視
コ字状に形成した受入れ部材47を有しており、かつ該受
入れ部材47の内方には支点49にて水平方向回動自在に支
持した止め部材50を有している。また、該止め部材50は
その突起部50dにスプリング51の一端が掛けられてお
り、その解放時、支点49を中心に第6図2点鎖線にて示
す位置に向けて回動するように付勢されている。そし
て、前記受入れ部材47は、平面視において外方に向けて
広がるように形成した切欠部47aを有しており、また前
記止め部材50は、該切欠部47aに入り込む縦フレーム24a
(又は24b)にて第6図2点鎖線の位置から実線位置に
向けて押圧・回動される押圧部50a、及び該回動により
縦フレーム24a(又は24b)を外方から包み込むように係
止する爪部50bを有している。更に、フレーム部材47に
は、上方から貫通した孔47bが形成されており、かつ止
め部材50には該孔47bに合致するように孔50cが形成され
ている。
一方、第1図、第5図及び第9図に示すように、前記ヒ
ッチ部材26の上方外側両面には、前記位置決め部材41と
で上支持装置28を構成する2枚の回動係合部材55,55
が、支軸52にて回動自在に支持されて設置されており、
該回動係合部材55には横フレーム42に係合する係合部55
aが形成されている。更に、これら回動係合部材55,55は
コ字状のハンドル部材54にて連結されており、従って該
ハンドル部材54を回動することにより回動係合部材55,5
5はヒッチ部材26を両側から挟んだ状態で回動する。ま
た、該回動係合部材55,55の一方にはクランク状のリン
ク部材53の一端が固設されており、かつ該リンク部材53
の他端にはリンク部材56の一端がピン57にて枢結されて
いる。また、ヒッチ部材26の中央部よりやや下方には左
右方向に貫通してシャフト部材59が設置されており、該
シャフト部材59の両端には回動部材60がその中央部を支
持されて設置されている。そして、該回動部材60の一端
には前記リンク部材56の他端が摺動自在に連結されて、
かつ該他端にはスプリング61が嵌合されており、該スプ
リング61はその一端を回動部材60に当接していると共に
他端はリンク部材56の中央部に設けたストッパ62にて当
接されるようになっている。更に、前記受入れ部材47の
上部にはコ字状の案内部材63が固設されており、該案内
部材63には上下方向摺動自在にかつスプリング65にて下
方即ち受入れ部材47を貫通する方向に付勢されたピン66
が設置されている。また、該ピン66の上方に向いた一端
には回動部材60の他端が枢結されており、かつ前記スプ
リング61のばね定数がスプリング65のばね定数より大き
く設定されているため、ハンドル部材54を第9図の左方
に引いて反時計方向に回動した場合には、回動係合部材
55,55が横フレーム42を解放すると共にリンク部材56が
ストッパ62にてスプリング61を介して回動部材60を反時
計方向に回動し、更にピン66をスプリング65に抗して上
方に摺動して、それまで孔50cを貫通・係止していた止
め部材50を解放し、上支持装置28の解放操作に連動して
下支持装置46a,46bが解放操作される。また、ハンドル
部材54を時計方向に回動した場合には、回動係合部材5
5,55を時計方向に回動してリンク部材56を上方に移動
し、これによりスプリング61を従って回動部材60を解放
し、スプリング65の付勢力によりピン66を下方に移動
し、受入れ部材47の孔47bと共に止め部材50の孔50bを貫
通して、該孔50bをその位置に固定し、上支持装置28の
ロック操作に連動して下支持装置46a,46bをロック操作
する。
一方、前記ハンドル部材54の内側にはコ字状のブラケッ
ト67が固設されており、かつ該ブラケット67にはスプリ
ング69にて下方に付勢されたL字状の操作部材70の一端
が摺動自在に嵌合されている。また、ヒッチ部材26の上
端部には、第7図に示すように、操作部材70の一端を係
合・係止する係合切欠部71a,71bを形成した位置決め部
材71が固設されている。従って、操作部材70の他端をハ
ンドル部材54と共に握って該操作部材70の一端を係合切
欠部71a,71bのいずれかから抜き、そしてハンドル部材5
4を操作部材70と共に回動した後該操作部材70を離して
その一端を係合切欠部71a,71bに係合することにより、
位置決め部材41の係合部41bに受入れられた横フレーム4
2を回動部材55,55にて係合・支持した状態に保持した
り、該横フレーム42を解放した状態に保持することがで
きる。
また、第1図に示すように、前記上支持装置28と下支持
装置46a,46bは、植付部支持部材24の傾斜形状に沿って
機体の前後方向に位置をずらして設置されており、植付
部12の装着時、位置決め部材41にて支持した植付部支持
部材24が横フレーム42を中心とした植付部12の重量によ
るモーメントが有効に作用して、縦フレーム24a,24bの
下方を下支持装置46a,46bに自然な状態で押し付けるよ
うになっており、装置全体をコンパクトに構成すると共
に装着時の作業性を向上するように図られている。本実
施例は、以上のような構成よりなるので、乗用田植機1
は、オペレータの操作によりプランタ13…を駆動しなが
ら操向されて、苗のせ台16に搭載したマット苗を所定量
ずつ掻き取って田面に植付ける。
そして、田植以外の作業を行うため、植付部12に代えて
他の作業機例えば深追肥機、消毒機やカルチベータ等を
装着して中間管理作業を行う場合には、まず昇降操作レ
バー操作により油圧シリンダ20を作動して、植付部12を
接地しない程度の高さに保持する。この状態において、
ハンドル部材54を手動にて第9図反時計方向に回動す
る。すると、回動係合部材55,55が同方向に回動し、第
1図に示すように、係合部55aから横フレーム42が解放
される。更に、回動係合部材55と共に回動する回動部材
53によりリンク部材56が図中下方に押圧される。する
と、初めはリンク部材56の先端が回動部材60の一端部で
摺動しているが、ストッパ62がスプリング61に当接する
ことにより、該ストッパ62にてスプリング61が押し下げ
られ、回動部材60を第1図反時計方向に回動する。この
際、スプリング61はそのばね定数がスプリング65のばね
定数より大きく設定されているため、ピン66がスプリン
グ65に抗して図中上方に移動しようとする。この際、該
ピン66は、戻しスプリング51にてその戻し位置に回動し
ようとする止め部材50の孔50cによる面圧を受ける等に
より抜けにくくなっているが、縦フレーム24a,24bを軽
く揺すってやる等により止め部材50の位置を軽くずらし
て前記面圧を軽減することにより、ピン66はスプリング
65により上方に移動されて孔50cから抜けて止め部材50
を解放する。これにより、該止め部材50は戻しスプリン
グ51により第6図2点鎖線にて示す位置に向けて回動
し、その爪部50bが縦フレーム24a,24bを解放する。従っ
て、植付部12を構成する植付部支持部材24は、上方にて
横フレーム42を下方にて縦フレーム24a,24bを解放され
ながら、横フレーム42が位置決め部材41に係合すること
で懸架されている。この状態において、走行機体5に連
結しているプロペラ軸25、図示しないマーカへのワイヤ
等を外し、更に油圧シリンダ20を作動して植付部12を接
地する。そして、この状態から走行機体5を前方に移動
し、位置決め部材41から横フレーム42をかつ下支持装置
46a,46bから縦フレーム24a,24bを離間し、植付部12を走
行機体5から完全に外す。
一方、田植作業を行うにあたって植付部12を走行機体5
に装着する際には、まずスタンド14を立てた状態で接地
している植付部12に対し、走行機体5を後進して接近す
る。そして、油圧シリンダ20を適宜作動して、目測によ
り横フレーム42の位置決めピン43に位置決め部材41の広
がり部41cが当たるくらいの位置に調節して停止する。
この状態から、走行機体5をニュートラルにし、該機体
5を手動で更に後方に移動する。すると、位置決め部材
41がその先端部41aに沿って横フレーム42を受入れなが
ら、位置決めピン43を広がり部41cに沿って縦溝41dに案
内する。
この際、植付部12は接地状態にあるので、植付部支持部
材24が上部ローリング規制スプリング39,39及び下部ロ
ーリング規制スプリング40,40により植付部本体に対し
てローリング支点軸27を中心として自在に揺動し得るの
で、位置決め部材41と位置決めピン43はその位置が多少
ずれていてもそのズレは前記スプリング39,40によって
吸収され、従って位置決めピン43は広がり部41cに沿っ
て縦溝41dに容易に案内されて係合されるため、植付部1
2は芯ずれすることなくそのセンターを確実に位置決め
される。
そして、ハンドル部材54を手動にて第1図時計方向に回
動すると、2枚の回動係合部材55,55が同方向に回動し
て横フレーム42の両端に係合部55a,55aを係合し、該横
フレーム42を位置決め部材41とで堅固に係合・支持す
る。この状態では、ハンドル部材54と共に時計方向に回
動した回動部材53によりリンク部材56が上方に移動さ
れ、ストッパ62がスプリング61を解放する。従って、ピ
ン66はスプリング65により下方、即ち止め部材50の孔50
cを貫通しようとする方向に付勢されるが、この場合植
付部12は未だ接地状態にあり、縦フレーム24a,24bは下
支持装置46a,46bには係合せずに、止め部材50が戻しス
プリング51によって第6図2点鎖線に示す位置にされて
いるため、下方に付勢されるピン66はその先端を該係止
部材50の上面に当接した状態にある。更にこの時点で、
走行機体5側から外していたプロペラ軸25や、マーカへ
のワイヤ等の接続作業を行う。
そして、油圧シリンダ20を作動して、上支持装置28のみ
にて係合・懸架した状態の植付部12を適宜の高さに上昇
する。すると、縦フレーム24a,24bが傾斜して形成され
て横フレーム42に対して縦フレーム下方の位置が機体前
後方向にオフセットされており、かつこれら横フレーム
42及び縦フレーム24a,24bを受ける上支持装置28と下支
持装置46a,46bが縦フレームの傾斜形状に沿うように前
後方向にオフセットして配置されていることにより、上
支持装置28に懸架された植付部12には横フレーム42を中
心とした第1図時計回りのモーメントが作用するため、
縦フレーム24a,24bは受入れ部材47の切欠部47aに沿って
下支持装置46a,46bに容易に受け入れられる。
これにより、止め部材50はその押圧部50aをフレーム24
a,24bにて押圧されながら戻しスプリング51に抗して第
6図の実線にて示す位置に向けて回動され、そして切欠
部47a内に完全に収容されたフレーム24a,24bを爪部50b
により係合・係止する。そして、止め部材50の上面に摺
接しながら待機していたピン66が、孔50cが孔47bと重な
る位置に移動した時点で直ちに該孔50cに挿入される。
従って、植付部支持部材24は、その上方においては上支
持装置28にて縦方向に担持されると共に、下方において
は下支持装置46a,46bにて横方向に担持されるため、植
付部12はヒッチ部材26即ち走行機体5に堅固に装着され
る。そして、乗用田植機1は、植付部12を容易かつ確実
に着脱することができると共に、該植付部12以外の他の
作業機を簡単に着脱することができるため、田植え以外
の種々の作業に対応することができる。
(ト)考案の効果 以上説明したように、本考案によれば、作業機支持部材
(24)を作業機本体に左右方向揺動自在に設置し、かつ
上支持装置(28)を、位置決め部材(41)と回動係合部
材(55)から構成したので、位置決め部材(41)とピン
部材(43)の位置ずれを作業機支持部材(24)の揺動に
よって吸収することができることにより、作業機(12)
の機体装着時には、位置決め部材(41)とピン部材(4
3)の位置を大まかに合わせながら走行機体(5)を接
近することで容易かつ確実にこれらを係合することがで
き、従って芯ずれを起こすことなく簡単にセンター位置
を決めることができると共に、回動係合部材(55)によ
って作業機支持部材(24)を堅固に支持することがで
き、作業性と共に装置の信頼性も向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る作業機着脱装置を示す側面図、第
2図は植付部を後方から見た図、第3図は位置決め部材
を示す平面図、第4図は植付部支持部材を示す正面図、
第5図は作業機着脱装置を走行機体側から見た図、第6
図は下支持装置を示す平面図、第7図はヒッチ部材の上
方に設けた支持部材を示す平面図、第8図は縦フレーム
の傾斜形状を示す側面図、第9図は平行リンクと植付部
の連結状態を示す側面図である。そして、第10図は本考
案を適用した乗用田植機を示す全体側面図である。 1……移動農機(乗用田植機)、5……走行機体、12…
…作業機(植付部)、24……作業機支持部材(植付部支
持部材)、24a,24b,42……フレーム(縦フレーム,横フ
レーム)、26……ヒッチ部材、28……上支持装置、46a,
46b……下支持装置、39,40……スプリング、41……位置
決め部材、41a……先端部、41c,41d……縦案内溝(広が
り部、縦溝)、43……ピン部材(位置決めピン)、55…
…回動係合部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレームからなる作業機支持部材を作業機
    に備え、更に走行機体に昇降自在に設けたヒッチ部材に
    上支持装置及び下支持装置を設置してなる移動農機であ
    って、 前記作業機支持部材を作業機本体にスプリングを介して
    左右方向揺動自在に設置し、かつ該作業機支持部材のフ
    レーム中央位置に縦方向に延びるピン部材を設置し、更
    に前記上支持装置を、コ字状に一方向に開口すると共に
    該開口した先端部を外方に向けて次第に広くなるように
    形成した位置決め部材、及び該位置決め部材に受入れた
    フレームを係合・支持する回動係合部材から構成し、ま
    た前記位置決め部材に、前記ピン部材を係合する縦案内
    溝を形成したことを特徴とする、 移動農機における作業機着脱装置。
JP14256588U 1988-10-31 1988-10-31 移動農機における作業機着脱装置 Expired - Lifetime JPH0742255Y2 (ja)

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