JPH0742162A - ケーソン護岸工法 - Google Patents

ケーソン護岸工法

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JPH0742162A
JPH0742162A JP18797093A JP18797093A JPH0742162A JP H0742162 A JPH0742162 A JP H0742162A JP 18797093 A JP18797093 A JP 18797093A JP 18797093 A JP18797093 A JP 18797093A JP H0742162 A JPH0742162 A JP H0742162A
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JP
Japan
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caisson
revetment
water stop
water
stop plate
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Pending
Application number
JP18797093A
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English (en)
Inventor
Yoshikane Katou
善金 加藤
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OSUTORANDO KK
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OSUTORANDO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 護岸とは別個に鋼矢板を打設する必要がな
く、かつ、継手の数をできるだけ減少させた、換算透水
係数を小さくできる、しかも工期を短縮できるケーソン
護岸工法を提供する。 【構成】 製作したケーソン2を作業台船1に載置して
所定のケーソン設置位置まで曳航し、台船1と分離した
ケーソン内に海水または中詰を投入して該ケーソン2を
沈下させてケーソンを設置するに際し、少なくともケー
ソン設置位置にケーソン2を沈下させる前に、ケーソン
2の端部又は中央部に板状の止水板5を下方に突出する
如く取り付け、ケーソン2を沈下させると同時に前記止
水板5を基礎3中に圧入させ、順次同様にして沈下・圧
入したケーソン2相互及び止水板5相互を接続して護岸
を構築するケーソン護岸工法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海面の埋立等に際し埋
立予定地の周囲を囲繞するために構築されるケーソン護
岸の施工法、特に廃棄物の埋立地からの浸出液(海水と
これに投入された廃棄物が接触することによって生じる
汚染された海水)の直接流出を防止するに有効なケーソ
ン護岸を形成できる工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】廃棄物による海面埋立において最も重要
なことは、廃棄物埋立地からの浸出液の流出防止であ
る。一般に、遮水手段として鋼矢板、鋼管矢板、地盤改
良、シート工法等が考えられるが、特に汎用されている
鋼矢板、鋼管矢板では、継手部分からの漏水があるが、
換算透水係数はk=10-5cm/sec程度となっており、不
透水層としての条件である透水係数k=10-5cm/sec以
下を満足しているため、信頼できる遮水工とされてい
る。
【0003】これに対し通常の港湾施設として構築され
るケーソンの透水係数はk=1〜10-3cm/sec程度で、
これでは廃棄物埋立地からの浸出液の流出防止には不適
である。この透水係数の大きい原因は、ケーソンの基礎
捨石からの流出が多いことにあると考えられている。し
たがって、従来、廃棄物処分場に用いるケーソン護岸の
場合、図6に示すように、ケーソン護岸21と処分場2
2の間に止水用鋼矢板23を設置し、浸出液の流出を可
及的に少なくしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、鋼矢板
の継手部分からの漏水が比較的少ないといっても、継手
部は400mmまたは500mm毎に多数存在し、しかも長
い矢板を深く打ち込む場合には施工精度の低下(継手の
噛み合いが悪い、鋼矢板が必要長さまで打設できない
等)が避けられないため、透水係数が大きくなるおそれ
がある。
【0005】本発明は、このような従来のケーソン護岸
の施工法の問題点を改善するためになされたもので、護
岸とは別個に鋼矢板を打設する必要がなく、かつ、継手
の数をできるだけ減少させた、換算透水係数を小さくで
きる、しかも工期を短縮できるケーソン護岸工法を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のケーソン護岸工
法は、少なくともケーソン設置位置にケーソンを沈下さ
せる前に、ケーソンの端部又は中央部に板状の止水板を
下方に突出する如く取り付け、ケーソンを沈下させると
同時に前記止水板を基礎中に圧入させ、順次同様にして
沈下・圧入したケーソン相互及び止水板相互を接続して
護岸を構築することを特徴とする。また、止水板相互の
接続は、漏水の少ない継手構造にて行うことが、さら
に、ケーソンを設置する基礎における止水板圧入位置
は、予め軟らかい地盤とし、圧入を容易にしておくこと
が好ましい。
【0007】
【実施例】以下、本発明を図面にしたがって説明する。
図1に基づき本発明の工法の一例を説明すると、まず、
(a)に示すように作業台船1上で所定のケーソン2を
製作すると共に、該ケーソン2を設置する海底箇所にケ
ーソン用基礎3を造る(図1(b)参照)。なお、基礎
3における止水板圧入予定箇所4は、後述するように止
水板の圧入を容易にするため捨石の変わりに砂等で基礎
を軟らかく形成するか、基礎地盤が固い場合には、アー
スオーガ等により圧入しやすいようにしておく。次に、
(c)に示す如く、ケーソン2を載置した状態で作業台
船1を前記基礎3上方の設置位置まで曳航し、停止して
から、ケーソン2の端部に止水板5を取り付ける。止水
板5は図示のように台船1の下方に突出する形で取り付
ける。また、止水板の長さが不足する場合には必要に応
じ継ぎ足せば良い。なお、止水板5のケーソン2への取
り付け作業は、(c)の位置に限ることなく、その前の
段階、例えばケーソン製作時(図1(a)の段階)にケ
ーソンと一体的に作製することにより行っても良い。
【0008】この状態で図1(d)に示す如く、作業台
船1のバラストタンク内に海水を入れ台船を沈めると、
ケーソン2は台船1と分離し、その一部が海中に沈んだ
後浮上する。この時、止水板5の下端は既に基礎3の箇
所4に圧入することもある。台船1はバラストタンクか
ら海水と排水することにより再度浮上させ、退避させ
る。次いで、図1(e)の如くケーソン2内に海水又は
中詰6を充填投入し、ケーソン2を沈下させると同時に
ケーソン自重により止水板5を基礎地盤中に圧入させ
る。順次、上述のように止水板を取り付けたケーソンを
相互に隣り合う如く沈下・圧入させ、ケーソン及び止水
板相互を接続して護岸を構築する。
【0009】図5に隣り合うケーソン2a,2bと止水
板5a,5bの接続状態の平面模式図を示すが、ケーソ
ン2a,2b相互の接続は公知の接続手段を用い、また
止水板5a,5b相互の接続はその接続箇所からの漏水
の低減を確実に行うためには、図示のような雌雄構造の
継手部7を採用することが望ましい。なお、止水板5
は、ほぼケーソンと同等の幅と必要な長さを有し、鋼製
の厚板を複数枚溶接等で継いで形成する。
【0010】図3はこのように構築したケーソン護岸に
て周囲を囲繞してつくった破棄物処分場8の断面を示す
もので、ケーソンの処分場側には裏込土9が盛られてお
り、ケーソン2に一体化された止水板5は基礎3を通っ
て透水層10を貫通し不透水層11まで達している。廃
棄物12からの浸出液は継手部の少ない止水板5に遮ら
れ、極力流出が抑制される。
【0011】次に、図2(a)〜(e)は止水板を5ケ
ーソン2のほぼ中央部に取り付けた場合の施工順を示
す。施工順は図1とほとんど同様であるためその説明は
省略するが、作業台船1Aとして止水板5を設置する中
央部分が開口部となっている台船を使用する必要があ
る。このタイプにおいては、止水板5を台船の端部に取
り付ける場合に比し、ケーソン2を沈下させ止水板5を
基礎3の箇所4中に圧入させる際にバランスを取りやす
い利点がある。図4は図2の施工法によって構築された
ケーソン護岸の断面を示すもので、前記した図3の護岸
と同様に、廃棄物からの浸出液は止水板に遮られ、外部
に流出する量は少なくなる。
【0012】
【発明の効果】以上説明した本発明の工法によって得ら
れる効果は次の通りである。 従来の鋼矢板と比較し止水板の継手部の数が少ないた
め、漏水が少なく、廃棄物からの浸出液の外部流出も極
力抑えられる。 ケーソンと止水板を同時に設置するため、従来行って
いた鋼矢板の打設作業がなくなり、工期の短縮が可能と
なる。 ケーソン設置後の護岸用の裏込土量が少なくて済むた
め、相対的に廃棄物の埋立容量が多くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(e)は本発明に係るケーソン護岸施
工法の一例を順次示す概略説明図。
【図2】(a)〜(e)は本発明に係るケーソン護岸施
工法の他の例を順次示す概略説明図。
【図3】図1の工法により構築した廃棄物処分場用の護
岸を例示する断面説明図。
【図4】図2の工法により構築した廃棄物処分場用の護
岸を例示する断面説明図。
【図5】本発明によるケーソン及び止水板の接続状態を
示す模式図。
【図6】従来のケーソン護岸にて構成した廃棄物処分場
の断面説明図。
【符号の説明】
1,1A 作業台船 2 ケーソン 3 基礎 4 止水板圧入箇所 5 止水板 6 中詰 7 継手部 8 廃棄物処分場 9 裏込土 10 透水層 11 不透水層 12 廃棄物

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製作したケーソンを作業台船に載置して
    所定のケーソン設置位置まで曳航し、台船と分離したケ
    ーソン内に海水または中詰を投入して該ケーソンを沈下
    させてケーソンを設置するケーソン護岸工法において、
    少なくともケーソン設置位置にケーソンを沈下させる前
    に、ケーソンの端部又は中央部に板状の止水板を下方に
    突出する如く取り付け、ケーソンを沈下させると同時に
    前記止水板を基礎中に圧入させ、順次同様にして沈下・
    圧入したケーソン相互及び止水板相互を接続して護岸を
    構築することを特徴とするケーソン護岸工法。
  2. 【請求項2】 止水板相互の接続は、漏水の少ない継手
    構造にて行うことよりなる請求項1記載の護岸工法。
  3. 【請求項3】 ケーソンを設置する基礎における止水板
    圧入位置は、予め軟らかい地盤とし、圧入を容易とする
    ことよりなる請求項1又は2記載の護岸工法。
JP18797093A 1993-07-29 1993-07-29 ケーソン護岸工法 Pending JPH0742162A (ja)

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JP18797093A JPH0742162A (ja) 1993-07-29 1993-07-29 ケーソン護岸工法

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JPH0742162A true JPH0742162A (ja) 1995-02-10

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JP18797093A Pending JPH0742162A (ja) 1993-07-29 1993-07-29 ケーソン護岸工法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6911942B2 (en) 2001-02-23 2005-06-28 Ube Industries, Ltd. Antenna apparatus and communication apparatus using the same

Cited By (1)

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US6911942B2 (en) 2001-02-23 2005-06-28 Ube Industries, Ltd. Antenna apparatus and communication apparatus using the same

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