JPH0742015U - コネクタボックス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】カバー体同士の合わせを容易且つ確実に行ない
得て、しかも、ハーネスコードの保持性並びに防水性を
向上させることができるコネクタボックスを提供する。 【構成】一対のカバー体１３，１４が左右幅方向に延び
るヒンジ部１２を介して互いに結合され、左右幅方向に
延びるひとつの係止壁部１３ｂがカバー体１３の合わせ
面１３ａから突出され、ハーネスコード１５，１６の各
一端同士を連結する接続端子を収納するように合わせ面
１４ａに開放された端子収納開口１４ｂがカバー体１４
に形成され、係止壁部１３ｂと係合する被係止壁部１４
ｅがカバー体１４に形成され、ハーネスコード１５，１
６の各一端を外部から端子収納開口１３ｃ，１４ｂに跨
って位置させるように合わせ面１３ａ，１４ａに開放し
て形成された溝部１３ｄ，１３ｅ，１４ｃ，１４ｄ内に
突条片１３ｇ，１３ｈ，１４ｆ，１４ｇが臨んでいる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ハーネスコードの各一端同士を連結する接続端子を覆うようにした コネクタボックスに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、図３に示すように、ヒンジ部１を介して互いに結合された一対のカバー 体２，３と、カバー体２のヒンジ部１と対向する前縁部近傍の合わせ面２ａから 突出された左右一対の雄ロック部２ｂ，２ｂと、カバー体３に形成され且つハー ネスコード４，５の一端４ａ，５ａと図示しない他のハーネスコードの一端６， ７とを連結する接続端子８，９が収納されるように合わせ面３ａに開放された端 子収納開口３ｂ，３ｂと、雄ロック部２ｂ，２ｂと係合するようにカバー体３に 形成された雌ロック部３ｃ，３ｃと、ハーネスコード４，５の一端４ａ，５ａが 外部から端子収納開口３ｂ，３ｂに跨って位置するように合わせ面３ａに開放す る溝部３ｄ，３ｄと、他のハーネスコードの一端６，７の延長部分が位置する開 口３ｅとを備えたコネクタボックス１０がある（例えば、実開昭５５−１７５０ ７９号公報参照）。

【０００３】 そして、このようなコネクタボックス１０にあっては、ハーネスコード４，５ と他のハーネスコードの一端６，７とを連結した状態の接続端子８，９を端子収 納開口３ｂ，３ｂに位置させると同時に、一端４ａ，５ａ及び一端６，７の延長 部分を溝部３ｄ，３ｄ及び開口３ｅに位置させ、この状態から左右一対の雄ロッ ク部２ｂ，２ｂを雌ロック部３ｃ，３ｃに係合させることによりカバー体２，３ が合わされて接続端子８，９が覆われた状態でコネクタボックス１０に保持され る。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、上記の如く構成されたコネクタボックス１０にあっては、左右一対 の雄ロック部２ｂ，２ｂを雌ロック部３ｃ，３ｃに係合させることによりカバー 体２，３の合わせ状態が確保されるため、両方の雄ロック部２ｂ，２ｂに対応し た２箇所でカバー体２，３を押えつけて確実に雄ロック部２ｂ，２ｂを雌ロック 部３ｃ，３ｃに係合させる必要がある信頼性の低いものであった。

【０００５】 また、コネクタボックス１０は、単に接続端子８，９を保持しているだけなの で、ハーネスコード４，５又は他のハーネスコードの他端を電子機器等に接続す る場合に一端４ａ，５ａ，６，７が接続端子８，９から外れてしまう虞があるば かりでなく、溝部３ｄ，３ｄや開口３ｅから水滴が侵入し易いため、例えば、車 両用灯具などの外部に晒され易いところへの使用には不向きであった。

【０００６】 本考案は上記事情に鑑みなされたものであって、カバー体同士の合わせを容易 且つ確実に行ない得て、しかも、ハーネスコードの保持性並びに防水性を向上さ せることができるコネクタボックスを提供することを目的とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は、かかる目的を達成するため、左右幅方向に延びるヒンジ部を介して 互いに結合された一対のカバー体と、該カバー体の一方で且つ前記ヒンジ部と対 向する前縁部近傍の合わせ面から突出された左右幅方向に延びるひとつの係止壁 部と、前記カバー体の中央部に形成され且つ一組のハーネスコードの各一端同士 を連結する接続端子が収納されるように前記合わせ面に開放された端子収納開口 と、前記係止壁部と係合するように他方のカバー体に形成された被係止壁部と、 前記ハーネスコードの各一端が外部から前記端子収納開口に跨って位置するよう に前記合わせ面に開放する溝部と、該溝部内に臨む突条片とを備えていることを 要旨とする。

【０００８】

【作用】

このような構成においては、一対のカバー体が左右幅方向に延びるヒンジ部を 介して互いに結合され、左右幅方向に延びるひとつの係止壁部がカバー体の一方 で且つヒンジ部と対向する前縁部近傍の合わせ面から突出され、一組のハーネス コードの各一端同士を連結する接続端子を収納するように合わせ面に開放された 端子収納開口がカバー体の中央部に形成され、係止壁部と係合する被係止壁部が 他方のカバー体に形成され、ハーネスコードの各一端を外部から端子収納開口に 跨って位置させる溝部が合わせ面に開放して形成され、突条片が溝部内に臨んで いる。

【０００９】

【実施例】

次に、本考案のコネクタボックスの実施例を図面に基づいて説明する。

【００１０】 図１（Ａ）は展開状態のコネクタボックスの斜視図、図１（Ｂ）は結合状態の コネクタボックスの斜視図、図２（Ａ）はコネクタボックスの小口方向に沿う縦 断面図、図２（Ｂ）はコネクタボックスの長手方向に沿う縦断面図である。

【００１１】 図１（Ａ），（Ｂ）において、合成樹脂のコネクタボックス１１は、左右幅方 向（長手方向）に延びる薄肉のヒンジ部１２を介して互いに結合された一対のカ バー体１３，１４を備えている。

【００１２】 （かバー体１３） このカバー体１３は、ヒンジ部１２と対向する前縁部近傍の合わせ面１３ａか ら突出された長手方向に延びる係止壁部１３ｂと、中央部に形成された端子収納 開口１３ｃと、端子収納開口１３ｃと外部とを連通する左右一対の溝部１３ｄ， １３ｅとを備えている。

【００１３】 係止壁部１３ｂの両端にはリブ１３ｆ，１３ｆが形成されている。尚、このリ ブ１３ｆ，１３ｆは係止壁部１３ｂの補強としての役割の他に係止壁部１３ｂと 同一の役割を果たす。

【００１４】 端子収納開口１３ｃは、図２（Ａ），（Ｂ）に示すように、一組のハーネスコ ード１５，１６，１６の各一端１５ａ，１６ａ同士を連結する接続端子１７が収 納されるように合わせ面１３ａに開放されている。

【００１５】 溝部１３ｄは合わせ面１３ａに開放している。また、溝部１３ｄを形成する底 壁面には溝部１３ｄ内に位置する突条片１３ｇ，１３ｇが突出形成されている。 尚、この突条片１３ｇ，１３ｇは溝部１３ｄの小口方向全幅にわたって延在され ている。

【００１６】 溝部１３ｅは合わせ面１３ａに開放している。また、溝部１３ｅを形成する底 壁面には溝部１３ｅ内に位置する突条片１３ｈ，１３ｈが突出形成されている。 尚、この突条片１３ｈ，１３ｈは溝部１３ｄの小口方向全幅にわたって延在され ている。

【００１７】 （カバー体１４） カバー体１４は、合わせ面１４ａに開放するように中央部に形成された端子収 納開口１４ｂと、端子収納開口１４ｂと外部とを連通する左右一対の溝部１４ｃ ，１４ｄと、係止壁部１３ｂと係合する被係止壁部１４ｅとを備えている。

【００１８】 端子収納開口１４ｂは接続端子１７が収納されるように合わせ面１４ａに開放 されていると共に端子収納開口１３ｃに対向している。

【００１９】 溝部１４ｃは溝部１３ｄに対向して合わせ面１４ａに開放している。また、溝 部１４ｃを形成する底壁面には溝部１４ｃ内に位置する突条片１４ｆ，１４ｆが 突出形成されている。尚、この突条片１４ｆ，１４ｆは溝部１４ｃの小口方向全 幅にわたって延在されている。

【００２０】 溝部１４ｄは溝部１３ｅに対向して合わせ面１４ａに開放している。また、溝 部１４ｄを形成する底壁面には溝部１４ｄに位置する突条片１４ｇ，１４ｇが突 出形成されている。尚、この突条片１４ｇ，１４ｇは溝部１４ｄの小口方向全幅 にわたって延在されている。

【００２１】 上記の構成においては、ハーネスコード１５，１６，１６の各一端同士１５ａ ，１６ａ，１６ａを接続端子１７で結合し、ハーネスコード１５の一端１５ａを 溝部１４ｃ、ハーネスコード１６，１６の一端１６ａ，１６ａを溝部１４ｄ、接 続端子１７を端子収納開口１４ｃに夫々位置させる。

【００２２】 次に、カバー体１３をカバー体１４側に回動させて係止壁部１３ｂを被係止壁 部１４ｅに係合させてカバー体１３，１４同士を合わせ結合する。

【００２３】 すると、ハーネスコード１５の一端１５ａは溝部１３ｄと溝部１４ｃとで形成 される空間内に位置すると共に突条片１３ｇ，１４ｆに挟持され、ハーネスコー ド１６，１６の一端１６ａ，１６ａは溝部１３ｅと溝部１４ｇとで形成される空 間内に位置すると共に突条片１３ｈ，１４ｇに挟持され、これら各一端１５ａ， １６ａ，１６ａの挟持によりハーネスコード１５，１６の各一端１５ａ，１６ａ ，１６ａ間に跨って接続端子１７をコネクタボックス１１が覆う。

【００２４】 このとき、カバー体１３，１４の合わせ結合は、コネクタボックス１１の長手 方向に延びる一つの係止壁部１３ｂを一つの被係止壁部１４ｅに係合させるだけ なので、その係合操作は容易なものとなる。また、ハーネスコード１５，１６の 各一端１５ａ，１６ａを突条片１３ｇ，１３ｈ，１４ｆ，１４ｇで挟持すること により保持力が増し、接続端子１７とハーネスコード１５，１６との接続状態を 良好に保つことができる。さらに、係止壁部１３ｂと被係止壁部１４ｅとの係合 状態は、広い範囲で係合しているため係合状態の確実性が確保される。

【００２５】 また、突条片１３ｇ，１３ｈ，１４ｆ，１４ｇを突出形成したことにより、溝 部１３ｄ，１４ｃ及び溝部１３ｅ，１４ｄにより形成された空間内への水滴の侵 入を防止することができる。

【００２６】 尚、一方のカバー体１３には係止壁部１３ｂのみを形成して合わせ面１３ａを フラット面とし、他方のカバー体１４のみに端子収納開口１４ｂ、溝部１４ｃ， １４ｄ、被係止壁部１４ｅ、突条片１４ｆ，１４ｆ、突条片１４ｇ，１４ｇを形 成してもよい。

【００２７】

【考案の効果】

以上説明した様に、本考案のコネクタボックスにあっては、左右幅方向に延び るヒンジ部を介して互いに結合された一対のカバー体と、該カバー体の一方で且 つ前記ヒンジ部と対向する前縁部近傍の合わせ面から突出された左右幅方向に延 びるひとつの係止壁部と、前記カバー体の中央部に形成され且つ一組のハーネス コードの各一端同士を連結する接続端子が収納されるように前記合わせ面に開放 された端子収納開口と、前記係止壁部と係合するように他方のカバー体に形成さ れた被係止壁部と、前記ハーネスコードの各一端が外部から前記端子収納開口に 跨って位置するように前記合わせ面に開放する溝部と、該溝部内に臨む突条片と を備えていることにより、カバー体同士の合わせを容易且つ確実に行ない得て、 しかも、ハーネスコードの保持性並びに防水性を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のコネクタボックスを示し、（Ａ）は展
開状態のコネクタボックスの斜視図、（Ｂ）は結合状態
のコネクタボックスの斜視図である。

【図２】同じく、（Ａ）はコネクタボックスの小口方向
に沿う縦断面図、（Ｂ）はコネクタボックスの長手方向
に沿う縦断面図である。

【図３】従来のコネクタボックスを示し、展開状態のコ
ネクタボックスの外観を示す斜視図である。

【符号の説明】 １１…コネクタボックス １２…ヒンジ部 １３…カバー体 １３ａ…合わせ面 １３ｂ…係止壁部 １３ｃ…端子収納開口 １３ｄ…溝部 １３ｅ…溝部 １３ｇ…突条片 １３ｈ…突条片 １４…カバー体 １４ａ…合わせ面 １４ｂ…端子収納開口 １４ｃ…溝部 １４ｄ…溝部 １４ｅ…被係止壁部 １４ｆ…突条片 １４ｇ…突条片 １５…ハーネスコード １５ａ…一端 １６…ハーネスコード １６ａ…一端

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 左右幅方向に延びるヒンジ部を介して互
   いに結合された一対のカバー体と、該カバー体の一方で
   且つ前記ヒンジ部と対向する前縁部近傍の合わせ面から
   突出された左右幅方向に延びるひとつの係止壁部と、前
   記カバー体の中央部に形成され且つ一組のハーネスコー
   ドの各一端同士を連結する接続端子が収納されるように
   前記合わせ面に開放された端子収納開口と、前記係止壁
   部と係合するように他方のカバー体に形成された被係止
   壁部と、前記ハーネスコードの各一端が外部から前記端
   子収納開口に跨って位置するように前記合わせ面に開放
   する溝部と、該溝部内に臨む突条片とを備えていること
   を特徴とするコネクタボックス。