JPH074195A - シールド機の発進口閉塞装置 - Google Patents

シールド機の発進口閉塞装置

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JPH074195A
JPH074195A JP5167396A JP16739693A JPH074195A JP H074195 A JPH074195 A JP H074195A JP 5167396 A JP5167396 A JP 5167396A JP 16739693 A JP16739693 A JP 16739693A JP H074195 A JPH074195 A JP H074195A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shield machine
seal member
shield
starting port
external surface
Prior art date
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Pending
Application number
JP5167396A
Other languages
English (en)
Inventor
Teruaki Kubo
瑛章 久保
Kazumi Okada
一三 岡田
Hirobumi Suzukawa
博文 鈴川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujita Corp
Original Assignee
Fujita Corp
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Publication date
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Publication of JPH074195A publication Critical patent/JPH074195A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 裏込材注入用の専用管がシールド本体の外周
面に配設されていても発進口開口部のシールを確実に
し、湧水や裏込材等の漏れを防止する。 【構成】 シールド機1の発進口開口部12にシールド
機1の外周を囲むように配設され、かつシールド機1の
外周面に密接して該外周面と発進口開口部12間の隙間
をシールするゴムパッキン132からなる第1のシール
部材133と、第1のシール部材133の内方でシール
ド機1の外周の少なくとも一部に臨ませて配設され、か
つ、該一部におけるシールド機1の外周面と発進口開口
部12間の隙間を充填する第2のシール部材134とを
備え、第2のシール部材134をウレタン系のスポンジ
材134bと該スポンジ材134bを被覆するゴム袋1
34aとから構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シールド機の発進口開
口部とシールド機外周間の隙間をシールするシールド機
の発進口閉塞装置に関する。
【0002】
【従来の技術】軟弱な地盤にトンネルを掘削する方法と
して、シールド工法があり、この工法は、シールド機を
推進させつつシールド機の先端で切羽の掘削を行い、シ
ールド機内の後部においてトンネル内壁面の覆工を築造
するというプロセスを繰り返すことで、トンネルを構築
するものである。また、シールド工法におけるトンネル
内壁面の覆工は、セグメントをトンネル内壁面に沿って
組み立てることにより行われ、さらに、セグメントとト
ンネル内壁面との隙間にモルタル等の注入材をグラウト
ポンプと専用管を用いて注入、充填することにより裏込
めし、これにより、地山の緩みを抑えて地盤沈下を防止
し、併せてセグメントを補強し、トンネル内の防水を図
るようにしている。
【0003】一方、シールド機の発進口の開口部周辺に
は、開口部とシールド本体間の隙間をシールして土砂、
裏込注入材の流出または湧水の噴出等を防止するための
発進口閉塞装置(エントランスパッキン装置)が装着さ
れている。従来、この種の発進口閉塞装置は、発進口の
開口部周辺にその円周方向に互いに近接して配列した短
冊状のゴムパッキンと、この各ゴムパッキンを開口部周
辺に固定する止め金およびボルトとから構成され、シー
ルド機が発進口の開口部を通して地山中に推進されると
きに、各ゴムパッキンの揺動端側をシールド機の推進方
向に湾曲してシールド本体の外周面に圧接し、これによ
り開口部とシールド本体外周面との隙間をシールして裏
込注入材等の流出や湧水の噴出を防止するようにしてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の発進口閉塞装置では、短冊状のゴムパッキンを
発進口の開口部周辺に配列しただけの構造であるため、
シールド本体の外周面に裏込注入用の専用管が配設され
ていると、この専用管によりシールド本体の外周面に凸
部が形成されることになり、シールド本体の外周面にゴ
ムパッキンが圧接しても、専用管の周囲に隙間が生じ、
この隙間から裏込注入材や湧水等が流出してしまい、地
盤沈下の原因となる。また、これを防止するために発進
口の地盤に薬液を注入する施工方法も考えられるが、環
境上好ましくない。
【0005】本発明は前記事情に鑑みなされたもので、
本発明の目的は、裏込材注入用の専用管がシールド本体
の外周面に配設されていても発進口開口部のシールを確
実にし、湧水や裏込材等の漏れを防止できるシールド機
の発進口閉塞装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るシールド機の発進口閉塞装置は、シー
ルド機の発進口開口部に前記シールド機の外周を囲むよ
うに配設され、かつ前記シールド機の外周面に密接して
該外周面と前記発進口開口部間の隙間をシールする第1
のシール部材と、前記第1のシール部材の内方で前記シ
ールド機の外周の少なくとも一部に臨ませて配設され、
かつ、該一部における前記シールド機の外周面と前記発
進口開口部間の隙間を充填する第2のシール部材とを備
えることを特徴とする。また、本発明は、前記第2のシ
ール部材が、ウレタン系のスポンジ材と該スポンジ材を
被覆するゴム袋とから構成されていることを特徴とす
る。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本発明の一実施例による発進口閉塞装置
を備えたシールド機の概略構成を示す縦断側面図、図2
は図1のA−A線に沿う断面図、図3は図2のB−B線
に沿う拡大断面図である。
【0008】図1において、全体符号1で示すシールド
機は、円筒状の鋼製シールド本体2、シールド本体2の
先端部に回転可能に設けたカッタ3、カッタ3の後部に
形成されカッタ3により掘削された土砂を充満状態に滞
留させるチャンバ4、シールド本体2を推進させる複数
のシールドジャッキ5、チャンバ4に滞留する掘削土を
所定の土圧に保持しながらシールド本体2外へ排出する
スクリューコンベア6を備え、さらに、シールド本体2
の後端には、これと覆工用セグメント7の外面との隙間
を閉塞するテールシール8が設けられているとともに、
シールド本体2の上部側外面には、セグメント7の外面
とトンネル9の内壁面間の隙間にモルタル等の注入材を
注入するための裏込注入用専用管10が複数本シールド
本体2の長手方向に配設されている。なお、前記裏込注
入用専用管10には、不図示の裏込注入設備のグラウト
ポンプが接続され、このグラウトポンプにより注入材を
専用管10に圧送できるようになっている。
【0009】図1中、11は発進立坑に形成した、シー
ルド機2の発進口であり、この発進口11の仮壁11a
には、シールド機2の外径より大きい径の開口部12が
形成されており、この開口部12の周辺には、開口部1
2とシールド本体2間の隙間をシールして土砂、裏込注
入材の流出または湧水の噴出等を防止するための発進口
閉塞装置13が設置されている。
【0010】前記発進口閉塞装置13は、図2及び図3
に示すように、開口部12に嵌合状態で装着された枠体
131と、この枠体131の前面フランジ131aに、
その全周に亘り互いに近接して配列したフラップ状の多
数のゴムパッキン132からなる第1のシール部材13
3と、この第1のシール部材133の内方に配置した第
2のシール部材134を備える。前記第1のシール部材
133を構成する各ゴムパッキン132は、フランジ1
31aから枠体131の中心方向に伸びる所定長さを有
し、これら各ゴムパッキン132の基部は各別の取付金
具135とボルトナット136によりフランジ131a
に固着され、さらに、各取付金具135の内側端には、
枠体131の中心方向に伸びるゴムパッキン132に対
し外面側から接触する押え板137の一端が揺動可能に
取り付けられている。
【0011】前記第2のシール部材134は、図3に示
すように、チューブ状のゴム袋134aと該ゴム袋13
4a内に充填したウレタン系のスポンジ材134bとか
ら構成されるもので、図2に示すように、シールド本体
2の円周方向に略々60度の範囲で伸びる長さを有して
いる。このように成形された第2のシール部材134
は、注入材専用管10が配設されるシールド本体2の上
部外周面側において、第1のシール部材133の内方に
ゴムパッキン132と密接してシールド本体2の円周方
向に2個配置され、そして、ゴム袋134aの一部を前
記ゴムパッキン132のボルトナット136を用いて枠
体131のフランジ131aに締め付けることにより、
第2のシール部材134は枠体131に固着される。な
お、図2および図3において、138は枠体131に接
合したパイプであり、このパイプ138は裏込注入時の
エアー抜き、注入材の充填具合、地下水の動向を見るた
めのものである。
【0012】上記のように構成された本実施例の発進口
閉塞装置13において、シールド機1が発進立坑の発進
口開口部12を通して推進されると、カッタ3の回転に
より掘削された地山からの掘削土はチャンバ4内に充満
状態に滞留されるとともに、この滞留状態を維持しなが
らスクリューコンベア6によりチャンバ4内の掘削土を
シールド本体2外へ排出する。
【0013】一方、シールド機1が発進口開口部12か
ら地山中に推進されると、第1のシール部材133を構
成するゴムパッキン132およびその押え板137は、
シールド本体2の外周面により図3の1点鎖線に示すよ
うにシールド機1に推進方向へ傾動されるとともに、ゴ
ムパッキン132の先端部はシールド本体2の外周面に
密接する。これと同時に第2のシール部材134は、シ
ールド本体2の外周面とトンネル内壁面との間の隙間形
状に応じ、シールド機1の推進方向に伸長され扁平な形
状に弾性変形され、変形された第2シール部材134は
シールド本体2の外周面に密接する。これにより、発進
口開口部12とシールド本体2間の隙間を閉塞し、開口
部12から土砂または裏込注入材が流出したり、湧水が
噴出するのを防止する。
【0014】シールド機1の掘進動作でシールド機1が
推進されることにより、裏込注入用専用管10の位置が
第1、第2のシール部材133、134に達すると、柔
軟性に富む第2のシール部材134は、図3に点線で示
すように裏込注入用専用管10の外面形状に一致する形
状に弾性変形し、裏込注入用専用管10の外面を包み込
む。これにより、裏込注入用専用管10を配設したシー
ルド本体2の外周と発進口開口部12間の隙間のシール
を確実にする。
【0015】上記のような本実施例においては、ゴムパ
ッキン132とその押え板137とらなる第1のシール
部材133の内方に、ウレタン系のスポンジ材134b
とこれを被覆するゴム袋134aとからなる第2のシー
ル部材134を配設した二重シール構造にしたので、発
進口開口部12とシールド本体2間の隙間をシールでき
ることは勿論のこと、裏込注入用専用管10を配設した
部分のシールも確実になる。従って、裏込注入用の専用
管10がシールド本体2の外周面に配設されていても発
進口開口部12から湧水や裏込材等が漏れるのを防止す
ることでき、かつ安全で確実なシールド工事が可能にな
るほか、発進口への薬液注入の補助工法が不要になり、
環境への影響をなくすることができる。また、第2のシ
ール部材134を構成するスポンジ材はゴム袋によって
被覆されているため、シールド機1の移動時にスポンジ
材が損傷されるのを防止できるとともに、第2シール材
のシール性能を常に安定に維持することができる。
【0016】尚、上記実施例では、第2のシール部材1
34を裏込注入用専用管10が配設される部位に対応し
て設けた場合について説明したが、本発明はこれに限定
されない。例えば、第2のシール部材を発進口開口部1
2の全周に設けるようにしてもよい。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、シ
ールド機の発進口開口部に前記シールド機の外周を囲む
ように配設され、かつ前記シールド機の外周面に密接し
て該外周面と前記発進口開口部間の隙間をシールする第
1のシール部材と、前記第1のシール部材の内方でに前
記シールド機の外周の少なくとも一部に臨ませて配設さ
れ、かつ、該一部における前記シールド機の外周面と前
記発進口開口部間の隙間を充填する第2のシール部材と
を備える構成にしたので、裏込材注入用の専用管がシー
ルド本体の外周面に配設されていても発進口開口部のシ
ールを確実にし、湧水や裏込材等の漏れを確実に防止す
ることができる。また、本発明においては、第2のシー
ル部材を、ウレタン系のスポンジ材と該スポンジ材を被
覆するゴム袋とから構成することにより、シールド機の
移動時にスポンジ材が損傷されるのを防止でき、第2シ
ール材のシール性能を安定に維持できるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による発進口閉塞装置を備え
たシールド機の概略構成を示す縦断側面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】図2のB−B線の沿う拡大断面図である。
【符号の説明】
1 シールド機 2 シールド本体 9 トンネル 10 裏込注入用専用管 11 発進口 12 開口部 13 発進口閉塞装置 131 枠体 132 ゴムパッキン 133 第1のシール部材 134 第2のシール部材 134a ゴム袋 134b スポンジ材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールド機の発進口開口部に前記シール
    ド機の外周を囲むように配設され、かつ前記シールド機
    の外周面に密接して該外周面と前記発進口開口部間の隙
    間をシールする第1のシール部材と、 前記第1のシール部材の内方で前記シールド機の外周の
    少なくとも一部に臨ませて配設され、かつ、該一部にお
    ける前記シールド機の外周面と前記発進口開口部間の隙
    間を充填する第2のシール部材と、 を備えたことを特徴とするシールド機の発進口閉塞装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第2のシール部材は、ウレタン系の
    スポンジ材と該スポンジ材を被覆するゴム袋とから構成
    されている請求項1記載のシールド機の発進口閉塞装
    置。
JP5167396A 1993-06-14 1993-06-14 シールド機の発進口閉塞装置 Pending JPH074195A (ja)

Priority Applications (1)

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JP5167396A JPH074195A (ja) 1993-06-14 1993-06-14 シールド機の発進口閉塞装置

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JP5167396A JPH074195A (ja) 1993-06-14 1993-06-14 シールド機の発進口閉塞装置

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JPH074195A true JPH074195A (ja) 1995-01-10

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ID=15848928

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JP5167396A Pending JPH074195A (ja) 1993-06-14 1993-06-14 シールド機の発進口閉塞装置

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JP (1) JPH074195A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104047612A (zh) * 2014-06-25 2014-09-17 安徽理工大学 一种深部巷道可缩性复合支护结构

Cited By (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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