JPH0741953B2 - 頑丈で変形可能な収集体又は可撓性のある袋を開けて空にする装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、自らの中央に収容容器
を設置したケ−シングと、包みを開ける可動カッタとを
具備し、処理が必要な液体が入った頑丈で変形可能な収
集体又は可撓性のある袋を開けて空にする装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】医学及び技術の分野では、それ自体廃棄
物である収集材料から、溜まっている液体を処理する必
要がある。

【０００３】こうした液体は、尿のような人間の排出物
であるとか、工業製品又は食料品から出る汚染されたか
腐敗した液体である。

【０００４】こうした処理すべき液体を、切り開いたり
押し出したりして収集体から分離してはならない。何故
ならば、こうした処置においては、人間、人間の衣服及
び環境が不可避的に汚染されるからである。

【０００５】公開公報第３１４０４６７号には手動の袋
空け装置が開示され、該袋空け装置は、ケ−シング内
で、支持ア−ムに水平に取着されかつ空にすべき袋が載
置される台を有する。空にするために、ランセット(Lan
ze) は袋へ突き込まれ、噴射空気によって、袋は下側へ
回動しつつ空にされる。この装置は、処理すべき液体の
入った収集体を空にするには不適当である。何故なら
ば、液体が圧縮空気によって飛散され、液体に接触せず
しては収集体は除去されないからである。

【０００６】実用新案第８４２９０９６号には、液体中
に塊状の物を入れた袋を破り開け、該袋用の平らな載置
台と、自らの端部に切裂き片を具備しかつハンドグリッ
プによって動かされる回動可能なレバ−とを有する装置
が開示されている。空にされた袋を手動で取り出す、こ
のように全面が開放された装置は、処理すべき液体を空
にするには不適当である。

【０００７】ドイツ公開公報第３６０５５６０号には、
袋又はボ−ル箱から液体を開けて空にする装置が開示さ
れている。該装置に設けられかつ下部にカッタを具備す
る蓋を水平方向に移動することにより、液体が充満した
収集体は切り開けられる。そのとき、液体は防臭部に流
れ落ちる。収集体は蓋を戻した後に手動で取り出され、
除去されねばならない。

【０００８】従来の装置の欠点は、処理要員が再度収集
体と接触することである。実際、まだ（収集体に）付い
ている残量から分離した液体から成る飛沫は避けられな
い。

【０００９】かくして、手動で収集体を空にする処理の
場合と全く同様に、処理要員及び環境への汚染は避けら
れない。

【００１０】こうした欠点は、収集された液体の処理を
従来の技術に比べて改善する本発明の装置によって防止
される。

【００１１】本発明の内容は、処理すべき液体が入った
頑丈で変形可能な収集体又は可撓性のある袋を開け、液
体を収集体又は袋から空にし、該収集体又は袋を除去す
る装置である。

【００１２】本発明の内容は、自らの中央に収容容器を
設置したケ−シングと、包みを開ける可動カッタとを具
備し、処理が必要な液体が入った頑丈で変形可能な収集
体又は可撓性のある袋を開けて空にする装置である。

【００１３】

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、収集
体及び袋にはいった液体を安全に、衛生上申し分なくか
つ迅速に処理する装置を提供することである。

【００１４】

【課題を解決するための手段】上記課題は、包み用の収
容容器は回転籠であること、ケ−シングは、グリップに
よって、蝶番で可動に支承された跳ね蓋が開閉されるこ
と、ケ−シングの下部には、鋏状に開閉するカッタが回
転軸に設けられていること、詳しくは平行で、水平に設
置された複数の、好ましくは２つの固定式のカッタは、
斜め上方内側に向かう角度位置に可動に設置されたカッ
タと協働すること、可動のカッタは、下側ではカッタの
レバ−に係合しかつ上側では回転軸に固定されたレバ−
に係合する引き棒によって開閉され、回転軸自体は外側
の支持部とモ−タ支持部とによって支持され、モ−タに
よって回動又は回転されること、この動きによってカッ
タが平行なスリットを通って回転籠に入り込んで、収集
体又は袋を切り開くと、液体は排出口に流れ込めるこ
と、回転籠は、自ら外側の支持部及びモ−タ支持部によ
り支持される回転軸に設置され、開口部を下側に向けた
ままモ−タによって回転されると、十分に空にされた収
集体は、リップ型パッキングを具備しかつ受け槽に形成
された縁部を軸にして回動され、外側との接触なしに、
回転籠及びケ−シングから滑り落ちること、次に、回転
籠は、モ−タによって、反対の回転方向に、液体が充満
した収集体又は袋が新たに導入される出口位置へと逆回
転されること、により解決される。

【００１５】

【作用】本発明の作用は次記の実施例の中で具体的に説
明される。本発明の装置の他の好ましい構成は、請求項
２以下に記載されている。

【００１６】

【実施例】本発明の装置の特徴とする事項及び作用を図
１及び図２に示す実施例を用いて説明する。本発明の装
置は、包み用の前記収容容器（２）は回転籠であるこ
と、前記ケ−シング（１）は、グリップ（４ａ）によっ
て、蝶番（４ｂ）で可動に支承された跳ね蓋（４）が開
閉されること、前記ケ−シング（１）の下部には、鋏状
に開閉するカッタが回転軸（６）に設けられているこ
と、詳しくは平行で、水平に設置された複数の、好まし
くは２つの固定式のカッタ（３ａ−ｎ）は、斜め上方内
側に向かう角度位置に可動に設置されたカッタ（３ａ−
ｎ）と協働すること、前記可動のカッタ（３ａ−ｎ）
は、下側では前記カッタ（３ａ−ｎ）のレバ−（１３ａ
−ｎ）に係合しかつ上側では回転軸（８ａ−ｎ）に固定
されたレバ−（１４ａ−ｎ）に係合する引き棒（７ａ−
ｎ）によって開閉され、前記回転軸（８ａ−ｎ）自体は
外側の支持部（８ａ−ｎ）とモ−タ支持部（８ｂ）とに
よって支持され、モ−タ（９）によって回動又は回転さ
れること、この動きによって前記カッタ（３ａ−ｎ）が
平行なスリットを通って前記回転籠（２）に入り込ん
で、収集体又は袋を切り開くと、液体は排出口（１１）
に流れ込めること、前記回転籠（２）は、自ら外側の支
持部（５ａ）及びモ−タ支持部（５ｂ）により支持され
る回転軸（５）に設置され、開口部（１２）を下側に向
けたままモ−タ（１０）によって回転されると、十分に
空にされた収集体は、リップ型パッキング（１６）を具
備しかつ受け槽（１５）に形成された縁部を軸にして回
動され、外側との接触なしに、前記回転籠（２）及び前
記ケ−シング（１）から滑り落ちること、次に、前記回
転籠（２）は、前記モ−タ（１０）によって、反対の回
転方向に、液体が充満した収集体又は袋が新たに導入さ
れる出口位置へと逆回転されること、を特徴とする。

【００１７】本発明の装置は、又、回転籠は円筒状の形
状を有すること、及び変形可能であり、プラスチックコ
−ティングによって防水された紙又は厚紙製の収集体、
あるいは透明で管状の材料製の可撓性のあるプラスチッ
ク袋を空にするために用いること、をも特徴とする。

【００１８】更に、本発明の装置は、粥状又は粒状の固
形の添加物を含んだ液体が入った収集体又は袋を空にす
るために用いること、を特徴とする。

【００１９】本発明の装置は、ケ−シングの下部に、濯
ぎ・洗浄液を入れる弁を有すること、をも特徴とする。

【００２０】更に又、本発明の装置は、制御装置を有
し、自動的に作動すること、及び湿潤空間を、制御装置
を具備する空間から分ける隔壁を有すること、を特徴と
する。

【００２１】

【発明の効果】本発明の効果は、上記課題を解決手段を
実施した装置を用いることにより、収集体及び袋内の液
体を安全かつ衛生的に迅速に処理することができること
である。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本発明の装置の側面図、

【図２】図２は本発明の装置の正面図である。

【符号の説明】

１…ケ−シング、２…収容容器、３ａ−ｎ…カッタ、４
…跳ね蓋、４ａ…グリップ、４ｂ…蝶番、５…回転軸、
５ａ…外側の支持部、５ｂ…モ−タ支持部、６…回転
軸、７ａ−ｎ…引き棒、８ａ−ｎ…回転軸、８ｂ…モ−
タ支持部、９…モ−タ、１０…モ−タ、１１…排出口、
１２…開口部、３１ａ−ｎ，１４ａ−ｎ…レバ−、１５
…リップ型パッキング。

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 自らの中央に収容容器（２）を設置した
   ケ−シング（１）と、包みを開ける可動カッタとを具備
   し、処理が必要な液体が入った頑丈で変形可能な収集体
   又は可撓性のある袋を開けて空にする装置において、包
   み用の前記収容容器（２）は回転籠であること、前記ケ
   −シング（１）は、グリップ（４ａ）によって、蝶番
   （４ｂ）で可動に支承された跳ね蓋（４）が開閉される
   こと、前記ケ−シング（１）の下部には、鋏状に開閉す
   るカッタが回転軸（６）に設けられていること、詳しく
   は平行で、水平に設置された複数の、好ましくは２つの
   固定式のカッタ（３ａ−ｎ）は、斜め上方内側に向かう
   角度位置に可動に設置されたカッタ（３ａ−ｎ）と協働
   すること、前記可動のカッタ（３ａ−ｎ）は、下側では
   前記カッタ（３ａ−ｎ）のレバ−（１３ａ−ｎ）に係合
   しかつ上側では回転軸（８ａ−ｎ）に固定されたレバ−
   （１４ａ−ｎ）に係合する引き棒（７ａ−ｎ）によって
   開閉され、前記回転軸（８ａ−ｎ）自体は外側の支持部
   （８ａ−ｎ）とモ−タ支持部（８ｂ）とによって支持さ
   れ、モ−タ（９）によって回動又は回転されること、こ
   の動きによって前記カッタ（３ａ−ｎ）が平行なスリッ
   トを通って前記回転籠（２）に入り込んで、収集体又は
   袋を切り開くと、液体は排出口（１１）に流れ込めるこ
   と、前記回転籠（２）は、自ら外側の支持部（５ａ）及
   びモ−タ支持部（５ｂ）により支持される回転軸（５）
   に設置され、開口部（１２）を下側に向けたままモ−タ
   （１０）によって回転されると、十分に空にされた収集
   体は、リップ型パッキング（１６）を具備しかつ受け槽
   （１５）に形成された縁部を軸にして回動され、外側と
   の接触なしに、前記回転籠（２）及び前記ケ−シング
   （１）から滑り落ちること、次に、前記回転籠（２）
   は、前記モ−タ（１０）によって、反対の回転方向に、
   液体が充満した収集体又は袋が新たに導入される出口位
   置へと逆回転されること、を特徴とする装置。
2. 【請求項２】 前記回転籠（２）は円筒状の形状を有す
   ること、を特徴とする請求項１に記載の装置。
3. 【請求項３】 変形可能であり、プラスチックコ−ティ
   ングによって防水された紙又は厚紙製の収集体、あるい
   は透明で管状の材料製の可撓性のあるプラスチック袋を
   空にするために用いること、を特徴とする請求項１又は
   ２に記載の装置。
4. 【請求項４】 粥状又は粒状の固形の添加物を含んだ液
   体が入った収集体又は袋を空にするために用いること、
   を特徴とする請求項１乃至３のいずれかの１に記載の装
   置。
5. 【請求項５】 前記ケ−シング（１）の下部には、濯ぎ
   ・洗浄液を入れる弁（１７）を有すること、を特徴とす
   る請求項１乃至４のいずれか１に記載の装置。
6. 【請求項６】 制御装置を有し、自動的に作動するこ
   と、を特徴とする請求項１乃至５のいずれか１に記載の
   装置。
7. 【請求項７】 湿潤空間を、前記制御装置を具備する空
   間から分ける隔壁（２１）を有すること、を特徴とする
   請求項６に記載の装置。