JPH0741903Y2 - ラジアルプランジャポンプ装置 - Google Patents

ラジアルプランジャポンプ装置

Info

Publication number
JPH0741903Y2
JPH0741903Y2 JP3453991U JP3453991U JPH0741903Y2 JP H0741903 Y2 JPH0741903 Y2 JP H0741903Y2 JP 3453991 U JP3453991 U JP 3453991U JP 3453991 U JP3453991 U JP 3453991U JP H0741903 Y2 JPH0741903 Y2 JP H0741903Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pump
casing
housing
inlet
radial plunger
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3453991U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04127875U (ja
Inventor
吉伸 水崎
山中  明
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nissin Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissin Kogyo Co Ltd filed Critical Nissin Kogyo Co Ltd
Priority to JP3453991U priority Critical patent/JPH0741903Y2/ja
Publication of JPH04127875U publication Critical patent/JPH04127875U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0741903Y2 publication Critical patent/JPH0741903Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車のアンチロック
ブレーキ等の各種液圧機器の液圧源に用いられるラジア
ルプランジャポンプ装置に関し、特に、ケーシングの収
容凹部にラジアルプランジャ型液圧ポンプのポンプハウ
ジングを嵌装し、前記収容凹部の開口部を塞ぐように電
動モータの軸受ブラケットをケーシングに接合すると共
に、この電動モータの出力軸を前記液圧ポンプのポンプ
ロータに連結し、前記ポンプハウジング及び軸受ブラケ
ット間に、前記液圧ポンプの吸入ポートの入口が開口す
る液溜室を画成し、液体タンクの液体を前記液溜室に導
入する入口管をケーシングに設けたものゝ改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】かゝるポンプ装置は、例えば特開昭61
−104167号公報に開示されているように、既に知
られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来、かゝるポンプ装
置において、ポンプハウジングの固定のために、ケーシ
ング及びポンプハウジングにそれらの半径方向に延びる
固定ピンをケーシングの液圧取出口から嵌入しているの
で、その固定ピンを取出すことは容易でなく、したがっ
てケーシングからポンプハウジングを取外すことが困難
で、メンテナンス性が極めて悪いという欠点がある。
【0004】本考案は、かゝる事情に鑑みてなされたも
ので、ポンプハウジングのケーシングへの固定、取外し
が容易にできて、メンテナンス性が良好な前記ポンプ装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、前記ポンプハウジングと前記軸受ブラケ
ットとの間に、前記吸入ポートの入口を囲む環状のフィ
ルタを弾力的に介装したことを特徴とする。
【0006】
【実施例】以下、図面により本考案の一実施例について
説明する。
【0007】先ず、図1において、内部にラジアルプラ
ンジャ型液圧ポンプ1を収容するケーシング2の右側面
に、該液圧ポンプ1を駆動する電動モータ3と、該液圧
ポンプ1で発生させた液圧を蓄えるアキュムレータ4と
が取付けられ、同ケーシング2の左側面にはアキュムレ
ータ4の液圧を制御液圧として図示しないアンチロック
ブレーキ装置へ供給する液圧導管5が接続される。また
同ケーシング2の上面には、図示しない液体タンクを液
圧ポンプ1に導入するための入口管6が取付けられる。
【0008】図2ないし図4において、ケーシング2
は、その右端面に開口した大径収容凹部2aと、この凹
部2aの底壁に開口した小径収容凹部2bとからなる収
容凹部を有し、これら凹部2a,2bにラジアルプラン
ジャ型液圧ポンプ1が収容される。そして大径収容凹部
2aの開口部を閉じるようにケーシング2には電動モー
タ3の軸受ブラケット7がOリング8を介して印籠嵌合
されると共に、ボルト9により固着される。
【0009】液圧ポンプ1のポンプハウジング10は、
前記大径収容凹部2aに嵌合される円筒部10aと、こ
の円筒部10aの一端に端壁10cを介して連設されて
前記小径収容凹部2bに嵌合される支軸部10bとを有
する。この円筒部10aの内周面は、支軸部10bの中
心部に圧入された固定軸12に対して下方へ一定量ε偏
心させたカム面11に形成されており、このカム面11
にラジアルローラベアリング13を介して偏心輪14が
回転自在に支承される。したがってこの偏心輪14もカ
ム面11と同様に固定軸12に対して一定量ε偏心して
いることになる。
【0010】上記ポンプハウジング10の回り止めのた
めに、前記端壁10cに植設した軸方向の位置決めピン
15がケーシング2の位置決め孔16に抜差し可能に嵌
入される。
【0011】固定軸12はポンプハウジング10の円筒
部10a内に突入しており、その突入部によりポンプロ
ータ17が回転自在に支承される。このポンプロータ1
7は放射状に配列した複数本(図示例では2本)のシリ
ンダ孔18,18を有し、これらシリンダ孔18,18
には、外端を前記偏心輪14の内周面に当接させる複数
本のプランジャ19,19が摺動自在に嵌装される。
【0012】またポンプロータ17は、その右端面に連
結凹部20を有し、この連結凹部20に係合するジョイ
ント部材21の中心部に前記電動モータ3の出力軸22
の先端に形成された角軸部22aが嵌合される。したが
って、出力軸22はジョイント部材21を介してポンプ
ロータ17を回転駆動することができる。
【0013】而して、図4に明示するように、各プラン
ジャ19は、ポンプロータ17の回転時、偏心輪14の
偏心量εの2倍のストロークをもって往復動することが
でき、この場合の半径方向外方への移動行程が吸入行程
Sであり、半径方向内方への移動行程が吐出行程Dであ
る。
【0014】各プランジャ19は、各シリンダ孔18に
おいて固定軸12外周面との間にポンプ室23を画成
し、このポンプ室23は該プランジャ19の吸入,吐出
行程S,Dにより減,加圧される。
【0015】図2ないし図6において、固定軸12に
は、吸入ポート24及び吐出ポート25が設けられ、そ
の吸入ポート24の入口24aは、固定軸12の右端面
から、軸受ブラケット7により大径収容凹部2aに画成
された液溜室26に向って開口し、同出口24bは固定
軸12の外周面から前記吸入行程Sに臨むポンプ室23
に向って切欠状に開口する。一方、吐出ポート25の入
口25aは固定軸12の外周面から前記吐出行程Dに臨
むポンプ室23に向って切欠状に開口し、同出口25b
は前記支軸部10bの通孔27、ケーシング2の環状通
路28及び通孔29を介して前記アキュムレータ4及び
液圧導管5に連通する。この吐出ポート25には、その
出口25b側から入口25a側への圧液の逆流を阻止す
るチェック弁30が介装される。
【0016】前記環状通路28からケーシング2及び支
軸部10bの嵌合部に通して液圧が漏洩するのを防ぐた
めに、該嵌合部には環状通路28を間に置いて並ぶ左右
一対のシール部材33が装着される。そして万一、左方
のシール部材33が損傷した場合、該シール部材33か
ら漏洩した液圧が支軸部10bの端面に作用することを
防ぐために、支軸部10b端面とケーシング2との間に
画成された小液室34と、反対側の前記液溜室26との
間を常時連通させる連通孔35がポンプハウジング10
に設けられる。したがって、小液室34へ漏出した液圧
は連通孔35を通して低圧の液溜室26へ解放されるか
ら、小液室34に漏出した液圧によりポンプハウジング
10にスラスト荷重が働くことを回避し得る。
【0017】前記液溜室26にはフィルタ36が設置さ
れる。このフィルタ36は、液溜室26内でポンプロー
タ17の右端部を囲繞する環状の合成樹脂製フィルタ本
体37と、このフィルタ本体37の一端にモールド結合
された支持板38とを備え、この支持板38はポンプハ
ウジング10内端面の凹部39に密合され、そして該凹
部39の周壁の数箇所39aをかしめて固定される。フ
ィルタ本体37の他端部は弾性を有するシールリップ3
7aに形成され、このシールリップ37aは軸受ブラケ
ット7に圧接すると共に、その反発力でポンプハウジン
グ10を大径収容凹部2aの底壁に押圧する。このフィ
ルタ本体37の周壁には多数の窓孔40,40…が設け
られており、これら窓孔に濾網41,41…が張設され
る。
【0018】また上記フィルタ本体37は、固定軸12
上で支軸部10bの内端面に当接するスラスト板31と
協働して、ポンプロータ17の軸方向移動を規制する。
【0019】図2,図7及び図8において、ケーシング
2には液溜室26の上面に開口する入口孔46が設けら
れており、これに前記入口管6が連なる。
【0020】入口管6は合成樹脂製のL字状管体43
と、この管体43の垂直管部の中間から張出したフラン
ジ44とからなっており、このフランジ44には1個の
ビス孔45が設けられる。管体43の垂直管部は、前記
入口孔46の上部にOリング47を介して抜差し可能に
嵌装される。そして、フランジ44の上面には、前記ビ
ス孔45と一致するビス孔48を有する押え板49を重
ね、上記両ビス孔45,49に挿通したビス50をケー
シング2のねじ孔51に螺合することによりフランジ4
4はケーシング2に締結される。押え板49には、管体
43を受容する切欠52と、該板49のビス50回りの
回動を阻止すべくケーシング2の係止凹部53に係合す
る突片54とが設けられる。
【0021】次にこの実施例の作用を説明する。
【0022】電動モータ3を作動して、その出力軸22
によりジョイント部材21を介してポンプロータ17を
固定軸12周りに回転させると、その内部のプランジャ
19,19は遠心力により半径方向外方へ付勢されて偏
心輪14の内周面に当接しつゝポンプロータ17と共に
回転する。このとき偏心輪14はプランジャ19,19
に引き摺られながらローラベアリング13に沿って回転
するが、ポンプロータ17及び偏心輪14の回転中心は
相互にεだけ偏心しているため、各プランジャ19はポ
ンプロータ17が1回転する度に偏心量εの2倍のスト
ロークをもってシリンダ孔18を往復動してポンプ室2
3を減,加圧する。
【0023】而して、プランジャ19の吸入行程Sによ
るポンプ室23の減圧時には、図示しない液体タンクか
ら入口管6及び入口孔46を通して液溜室26に導かれ
た作動液が固定軸12の吸入ポート24を通して該ポン
プ室23に吸入される。またプランジャ19の吐出行程
Dによるポンプ室23の加圧時には、該ポンプ室23で
加圧された作動液が固定軸12の吐出ポート25へ吐出
され、チェック弁30を開いて通孔27等によりアキュ
ムレータ4へと導かれる。
【0024】この間、液溜室26に導入された作動液は
フィルタ36の濾網41により濾過されてから吸入ポー
ト24に流入する。また、このように濾過された作動液
の一部はローラベアリング13に供給され、その潤滑に
供される。
【0025】このようにフィルタ36は液溜室26で作
動液を濾過する外、シールリップ37aの弾発力でポン
プハウジング10をケーシング2の大径収容凹部2a底
壁に押圧する機能をも発揮するので、ポンプハウジング
10をケーシング2内でガタ無く保持することができ
る。したがって、液圧ポンプ1の作動中、ポンプハウジ
ング10の振動を抑制し得る。
【0026】また、液圧ポンプ1のメンテナンス時に
は、ケーシング2から電動モータ3を分離すれば、フィ
ルタ36及び液圧ポンプ1を直ちにケーシング2から軸
方向に引出すことができる。
【0027】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、ポンプハ
ウジングと電動モータの軸受ブラケットとの間に、吸入
ポートの入口を囲む環状のフィルタを弾力的に介装した
ので、フィルタの弾発機能とによりケーシング内のポン
プハウジングをガタ無く固定することができ、その結
果、ポンプハウジングの振動を防止することができると
共に、電動モータをケーシングから分離するだけで液圧
ポンプをフィルタと共にケーシングから容易に取出すこ
とができ、メンテナンス性が良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のラジアルプランジャポンプ
装置の側面図
【図2】図1の液圧ポンプ部の拡大縦断側面図(図4の
2−2線断面図)
【図3】図4の3−3線断面図
【図4】図2の4−4線断面図
【図5】図4の固定軸の右側面図
【図6】同固定軸の左側面図
【図7】図1の液圧ポンプ用入口管部の拡大縦断側面図
【図8】図7の8−8矢視図
【符号の説明】
1 液圧ポンプ 2 ケーシング 2a,2b 収容凹部 3 電動モータ 7 軸受ブラケット 10 ポンプハウジング 24 吸入ポート 24a 吸入ポートの入口 26 液溜室 36 フィルタ 37a シールリップ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング(2)の収容凹部(2a,2
    b)にラジアルプランジャ型液圧ポンプ(1)のポンプ
    ハウジング(10)を嵌装し、前記収容凹部(2a,2
    b)の開口部を塞ぐように電動モータ(3)の軸受ブラ
    ケット(7)をケーシング(2)に接合すると共に、こ
    の電動モータ(3)の出力軸(22)を前記液圧ポンプ
    (1)のポンプロータ(17)に連結し、前記ポンプハ
    ウジング(10)及び軸受ブラケット(7)間に、前記
    液圧ポンプ(1)の吸入ポート(24)の入口(24
    a)が開口する液溜室(26)を画成し、液体タンクの
    液体を前記液溜室(26)に導入する入口管(6)をケ
    ーシング(2)に設けたラジアルプランジャポンプ装置
    において、前記ポンプハウジング(10)と前記軸受ブ
    ラケット(7)との間に、前記吸入ポート(24)の入
    口(24a)を囲む環状のフィルタ(36)を弾力的に
    介装したことを特徴とする、ラジアルプランジャポンプ
    装置。
JP3453991U 1991-05-16 1991-05-16 ラジアルプランジャポンプ装置 Expired - Lifetime JPH0741903Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3453991U JPH0741903Y2 (ja) 1991-05-16 1991-05-16 ラジアルプランジャポンプ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3453991U JPH0741903Y2 (ja) 1991-05-16 1991-05-16 ラジアルプランジャポンプ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04127875U JPH04127875U (ja) 1992-11-20
JPH0741903Y2 true JPH0741903Y2 (ja) 1995-09-27

Family

ID=31916917

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3453991U Expired - Lifetime JPH0741903Y2 (ja) 1991-05-16 1991-05-16 ラジアルプランジャポンプ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0741903Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150018826A (ko) * 2012-05-23 2015-02-24 스위스인노브 프로덕트 에스에이알엘 무맥동 정변위 회전식 펌프

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04127875U (ja) 1992-11-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4004545B2 (ja) ピストンポンプ
KR20000068647A (ko) 피스톤 펌프
JPH02271085A (ja) 乗物のブレーキ装置用の液力式の高圧ポンプ
JP4164139B2 (ja) 液処理装置
JP3994613B2 (ja) 燃料噴射装置における燃料供給装置
JPH0741903Y2 (ja) ラジアルプランジャポンプ装置
US6598512B2 (en) Piston pump
US5980210A (en) Diaphragm-type pressurizing pump having a water stopper structure
KR100981110B1 (ko) 전자제어식 브레이크 시스템
JP2524230Y2 (ja) 液圧ポンプ装置
JPH02249749A (ja) 車輌の液圧システム用流体ポンプ及びモータ組立体
JPH0114434B2 (ja)
JPH05971U (ja) ラジアルプランジヤ型液圧ポンプ
JP2524228Y2 (ja) ラジアルプランジャポンプ装置
US2892413A (en) Anti-hum device
JPH04123374U (ja) ラジアルプランジヤ型液圧ポンプ
JP3482692B2 (ja) 自動車用制動液圧制御装置
KR100655462B1 (ko) 전자제어식 브레이크 시스템의 베어링 스톱퍼
JPH0738698Y2 (ja) プランジャポンプ
JPH04134670U (ja) ラジアルプランジヤポンプ装置
JP4058792B2 (ja) プランジャポンプ
KR20070063829A (ko) 전자제어식 브레이크 시스템의 모터 씰장치
JP2549816Y2 (ja) ラジアルプランジャポンプ
JPS5922310Y2 (ja) パワ−ステアリング用油圧ポンプ
JP2503459Y2 (ja) タンデムポンプ