JPH05971U - ラジアルプランジヤ型液圧ポンプ - Google Patents

ラジアルプランジヤ型液圧ポンプ

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JPH05971U
JPH05971U JP3305791U JP3305791U JPH05971U JP H05971 U JPH05971 U JP H05971U JP 3305791 U JP3305791 U JP 3305791U JP 3305791 U JP3305791 U JP 3305791U JP H05971 U JPH05971 U JP H05971U
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JP
Japan
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pump
fixed shaft
rotor
suction
chamber
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Pending
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JP3305791U
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English (en)
Inventor
修一 清水
吉伸 水崎
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 [目的] ラジアルプランジャ型液圧ポンプにおいて、
固定軸及びポンプロータの回転摺動面を、ポンプ室から
吐出ポートに吐出される圧液を利用して潤滑する。 [構成] 固定軸12の外周面に、ポンプロータ17の
内周面に対向する環状の潤滑溝31と、この潤滑溝31
に固定軸12の吐出ポート25を連通させる連通溝32
とを設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車のアンチロックブレーキ等の各種液圧機器の液圧源に用いら れるラジアルプランジャ型液圧ポンプに関し、特に、ポンプハウジングと、この ポンプハウジングに固設された固定軸と、この固定軸に回転自在に支承されたポ ンプロータと、このポンプロータに放射状に形成された複数本のシリンダ孔に摺 動自在に嵌合すると共に、ポンプロータの回転に伴いポンプハウジングのカム面 から吸入,吐出行程を交互に与えられる複数本のプランジャとを備え、各シリン ダ孔には、プランジャ及び固定軸間にプランジャの吸入,吐出行程により減,加 圧されるポンプ室を画成し、また固定軸には、前記吸入行程に臨むポンプ室に開 口する吸入ポートと、前記吐出行程に臨むポンプ室に開口する吐出ポートとを設 けたものゝ改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
かゝる液圧ポンプは、例えば特開昭64−367号公報に開示されているよう に、既に知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
かゝる液圧ポンプにおいては、その作動中、吐出側のポンプ室と吸入側のポン プ室との圧力差によりロータが一側方に押圧されるため、ロータ及び固定軸の回 転摺動面の面圧が局所的に高くなり、これが耐久性を損う一因となる。
【0004】 本考案は、かゝる事情に鑑みてなされたもので、ポンプ室から吐出ポートに吐 出される圧液を利用してロータ及び固定軸の回転摺動面を効果的に潤滑し得るよ うにして、耐久性の高い前記液圧ポンプを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、固定軸及びポンプロータの少なくとも 一方の回転摺動面に、吐出ポートに連通する環状の潤滑溝を設けたことを特徴と する。
【0006】
【実施例】
以下、図面により本考案の一実施例について説明する。
【0007】 先ず、図1において、内部に本考案のラジアルプランジャ型液圧ポンプ1を収 容するケーシング2の右側面に、該液圧ポンプ1を駆動する電動モータ3と、該 液圧ポンプ1で発生させた液圧を蓄えるアキュムレータ4とが取付けられ、同ケ ーシング2の左側面にはアキュムレータ4の液圧を制御液圧として図示しないア ンチロックブレーキ装置へ供給する液圧導管5が接続される。また同ケーシング 2の上面には、図示しない液体タンクを液圧ポンプ1に導入するための入口管6 が取付けられる。
【0008】 図2及び図4において、ケーシング2は、その右端面に開口した大径収容凹部 2aと、この凹部2aの底壁に開口した小径収容凹部2bとを有し、これら凹部 2a,2bに本考案のラジアルプランジャ型液圧ポンプ1が収容される。そして 大径収容凹部2aの開口部を閉じるようにケーシング2には電動モータ3の軸受 ブラケット7がOリング8を介して印籠嵌合されると共に、ボルト9により固着 される。
【0009】 液圧ポンプ1のポンプハウジング10は、前記大径収容凹部2aに嵌合される 円筒部10aと、その一端に連設されて前記小径収容凹部2bに嵌合される支軸 部10bとを有する。この円筒部10aの内周面は、支軸部10bの中心部に圧 入された固定軸12に対して下方へ一定量ε偏心させたカム面11に形成されて おり、このカム面11にラジアルローラベアリング13を介して偏心輪14が回 転自在に支承される。したがってこの偏心輪14もカム面11と同様に固定軸1 2に対して一定量ε偏心していることになる。
【0010】 上記ポンプハウジング10の回り止めのために、円筒部10aに植設した位置 決めピン15がケーシング2の位置決め孔16に嵌入される。
【0011】 固定軸12はポンプハウジング10の円筒部10a内に突入しており、その突 入部によりポンプロータ17が回転自在に支承される。このポンプロータ17は 放射状に配列した複数本(図示例では4本)のシリンダ孔18,18…を有し、 これらシリンダ孔18,18…には、外端を前記偏心輪14の内周面に当接させ る複数本のプランジャ19,19…が摺動自在に嵌装される。
【0012】 またポンプロータ17は、その右端面に連結凹部20を有し、この連結凹部2 0に係合するジョイント部材21の中心部に前記電動モータ3の出力軸22の先 端に形成された角軸部22aが嵌合される。したがって、出力軸22はジョイン ト部材21を介してポンプロータ17を回転駆動することができる。
【0013】 而して、図4に明示するように、各プランジャ19は、ポンプロータ17の回 転時、偏心輪14の偏心量εの2倍のストロークをもって往復動することができ 、この場合の半径方向外方への移動行程が吸入行程Sであり、半径方向内方への 移動行程が吐出行程Dである。 各プランジャ19は、各シリンダ孔18において固定軸12外周面との間にポ ンプ室23を画成し、このポンプ室23は該プランジャ19の吸入,吐出行程S ,Dにより減,加圧される。
【0014】 図2ないし図6において、固定軸12には、吸入ポート24及び吐出ポート2 5が設けられ、その吸入ポート24の入口24aは、固定軸12の右端面から、 軸受ブラケット7により大径収容凹部2aに画成された液溜室26に向って開口 し、同出口24bは固定軸12の外周面から前記吸入行程Sに臨むポンプ室23 に向って切欠状に開口する。一方、吐出ポート25の入口25aは固定軸12の 外周面から前記吐出行程Dに臨むポンプ室23に向って切欠状に開口し、同出口 25bは前記支軸部10bの通孔27、ケーシング2の環状通路28及び通孔2 9を介して前記アキュムレータ4及び液圧導管5に連通する。この吐出ポート2 5には、その出口25b側から入口25a側への圧液の逆流を阻止するチェック 弁30が介装される。
【0015】 またポンプロータ17内周面に対向する固定軸12の内周面には、上記吸入ポ ート出口24b及び吐出ポート入口25aを間に置いて並ぶ一対の環状潤滑溝3 1,31と、これら潤滑溝31,31を吐出ポート25に連通させる連通溝32 とが設けられる。
【0016】 前記環状通路28からケーシング2及び支軸部10bの嵌合部を通して液圧が 漏洩するのを防ぐために、該嵌合部には環状通路28を間に置いて並ぶ左右一対 のシール部材33が装着される。また万一、左方のシール部材33が損傷した場 合、該シール部材33から漏洩した液圧が支軸部10bの端面に作用することを 防ぐために、支軸部10b端面とケーシング2との間に画成された小液室34と 、反対側の前記液溜室26との間を常時連通させる連通孔35がポンプハウジン グ10に設けられる。したがって、小液室34へ漏出した液圧は連通孔35を通 して低圧の液溜室26へ解放されるから、小液室34に漏出した液圧によりポン プハウジング10にスラスト荷重が働くことを回避し得る。
【0017】 前記液溜室26にはフィルタ36が設置される。このフィルタ36は、液溜室 26内でポンプロータ17を囲繞する環状の合成樹脂製フィルタ本体37と、こ のフィルタ本体37の一端にモールド結合された支持板38とを備え、この支持 板38はポンプハウジング10内端面の凹部39に液密に装着される。フィルタ 本体37の他端部はシールリップ37aに形成され、これは軸受ブラケット7に 密着する。このフィルタ本体37の周壁には多数の窓孔40,40…が設けられ ており、これら窓孔に濾網41,41…が張設される。
【0018】 図2,図7及び図8において、液溜室26には、ケーシング2を貫通して入口 管6と接続した延長管42が突入し、この延長管42の一側面がポンプハウジン グ10の円筒部10a端面に当接してポンプハウジング10の軸方向移動を阻止 する。
【0019】 入口管6は合成樹脂から一体成形したものであって、L字状の管体43と、こ の管体43の垂直管部の中間から張出しフランジ44とからなっており、フラン ジ44には1個のビス孔45が設けられる。管体43の垂直管部は、その先端に 前記延長管42がかしめ結合されると共に、ケーシング2の取付孔46にOリン グ47を介して嵌装される。そして、フランジ44の上面には、前記ビス孔45 と一致するビス孔48を有する押え板49を重ね、上記両ビス孔45,49に挿 通したビス50をケーシング2のねじ孔51に螺合することによりフランジ44 はケーシング2に締結される。押え板49には、管体43を受容する切欠52と 、該板49のビス50回りの回動を阻止すべくケーシング2の係止凹部53に係 合する突片54とが設けられる。
【0020】 次にこの実施例の作用について説明する。
【0021】 電動モータ3を作動して、その出力軸22によりジョイント部材21を介して ポンプロータ17を固定軸12周りに回転させると、その内部のプランジャ19 ,19…は遠心力により半径方向外方へ付勢されて偏心輪14の内周面に当接し つゝポンプロータ17と共に回転する。このとき偏心輪14はプランジャ19, 19…に引き摺られながらローラベアリング13に沿って回転するが、ポンプロ ータ17及び偏心輪14の回転中心は相互にεだけ偏心しているため、各プラン ジャ19はポンプロータ17が1回転する度に偏心量εの2倍のストロークをも ってシリンダ孔18を往復動してポンプ室23を減,加圧する。
【0022】 而して、プランジャ19の吸入行程Sによるポンプ室23の減圧時には、図示 しない液体タンクから入口管6及び延長管42を通して液溜室26に導かれた作 動液が固定軸12の吸入ポート24を通して該ポンプ室23に吸入される。また プランジャ19の吐出行程Dによるポンプ室23の加圧時には、該ポンプ室23 で加圧された作動液が固定軸12の吐出ポート25へ吐出され、チェック弁30 を開いて通孔27等によりアキュムレータ4へと導かれる。
【0023】 この間、延長管42から液溜室26に導かれた作動液はフィルタ36の濾網4 1により濾過されてから吸入ポート24に流入する。また、このように濾過され た作動液の一部はローラベアリング13にも供給され、その潤滑に供される。
【0024】 一方、ポンプ室23で加圧されて高圧となった作動液の一部は、固定軸12外 周の連通溝32及びそれに連なる環状の潤滑溝31,31に確実に進入するので 、固定軸12及びポンプロータ17の回転摺動面を効果的に潤滑することができ る。
【0025】 尚、潤滑溝31は、ポンプロータ17の内周面に、或いはポンプロータ17の 内周面及び固定軸12の外周面の両方に設けてもよい。
【0026】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、固定軸及びポンプロータの少なくとも一方の回 転摺動面に、吐出ポートに連通する環状の潤滑溝を設けたので、ポンプ室から吐 出ポートに吐出される圧油を環状の潤滑溝に導入して固定軸及びロータの回転摺 動面を効果的に潤滑することができ、これにより高温、高負荷状態での使用にも 耐え得る耐久性が得られる。しかも、その潤滑構造は簡単であるから、これを安 価に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の液圧ポンプを備えた液圧源
装置の側面図
【図2】図1の液圧ポンプ部の拡大縦断側面図(図4の
2−2線断面図)
【図3】図4の3−3線断面図
【図4】図2の4−4線断面図
【図5】図4の固定軸の右側面図
【図6】同固定軸の左側面図
【図7】図1の液圧ポンプ用入口管部の拡大縦断側面図
【図8】図7の8、8矢視図
【符号の説明】
D 吐出行程 S 吸入行程 1 液圧ポンプ 10 ポンプハウジング 11 カム面 12 固定軸 14 偏心輪 17 ポンプロータ 18 シリンダ孔 19 プランジャ 23 ポンプ室 24 吸入ポート 25 吐出ポート 31 潤滑溝 32 連通溝

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 ポンプハウジング(10)と、このポン
    プハウジング(10)に固設された固定軸(12)と、
    この固定軸(12)に回転自在に支承されたポンプロー
    タ(17)と、このポンプロータ(17)に放射状に形
    成された複数本のシリンダ孔(18)に摺動自在に嵌合
    すると共に、ポンプロータ(17)の回転に伴いポンプ
    ハウジング(10)のカム面(11)から吸入,吐出行
    程(S,D)を交互に与えられる複数本のプランジャ
    (19)とを備え、各シリンダ孔(18)には、プラン
    ジャ(19)及び固定軸(12)間にプランジャ(1
    9)の吸入,吐出行程(S,D)により減,加圧される
    ポンプ室(23)を画成し、また固定軸(12)には、
    前記吸入行程(S)に臨むポンプ室(23)に開口する
    吸入ポート(24)と、前記吐出行程(D)に臨むポン
    プ室(23)に開口する吐出ポート(25)とを設けた
    ラジアルプランジャ型液圧ポンプにおいて、固定軸(1
    2)及びポンプロータ(17)の少なくとも一方の回転
    摺動面に、吐出ポート(25)に連通する環状の潤滑溝
    (31)を設けたことを特徴とする、ラジアルプランジ
    ャ型液圧ポンプ。
JP3305791U 1991-04-17 1991-05-13 ラジアルプランジヤ型液圧ポンプ Pending JPH05971U (ja)

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JP3305791U JPH05971U (ja) 1991-04-17 1991-05-13 ラジアルプランジヤ型液圧ポンプ

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JP2598891 1991-04-17
JP3-25988 1991-04-17
JP3305791U JPH05971U (ja) 1991-04-17 1991-05-13 ラジアルプランジヤ型液圧ポンプ

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JPH05971U true JPH05971U (ja) 1993-01-08

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ID=26363703

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JP3305791U Pending JPH05971U (ja) 1991-04-17 1991-05-13 ラジアルプランジヤ型液圧ポンプ

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5415121A (en) * 1977-07-06 1979-02-03 Hitachi Ltd Constant output controller for motors
JPS61160583A (ja) * 1985-01-07 1986-07-21 Nippon Denso Co Ltd ラジアルプランジヤポンプ

Patent Citations (2)

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