JPH074185U - 車両用小物品等収納装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 設置スペースを従来の小物品入れのスペース
から大きく増大させることなく、小物品、カード入れ兼
用の小物品等収納装置を車両に設置する。 【構成】 内部に第１の収納用スペース１０をもつボッ
クス１の一部に、ケース４を開閉自在に設け、ケース４
内を第１の収納用スペース１０から壁で隔てられた第２
の収納用スペース１１とする。第１の収納用スペース１
０は小物品入れ、第２の収納用スペース１１をカード入
れあるいはコイン入れとして使用する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、車両のインスツルメントパネルまたはコンソールボックスに配置さ れる、カード収納部まで具備させた車両用小物品等（小物品、カード含む）収納 装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来は、小物品には小物品専用の収納装置が設けられ、カードにはカード専用 の収納装置が設けられる。小物品収納装置はたとえば実開昭５８−９３５４２号 公報に、カード収納装置はたとえば実開平３−４２７４９号公報に開示されてい る。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、単独でカード収納ケースを設けると次の問題が生じる。 イ．車両のインスツルメントパネルに、小物品収納装置スペースと別にカード収 納装置設置スペースが必要になる。 ロ．カード収納ケースの存在が目立ち盗難に会うおそれが増大する。 本考案の目的は、収納装置の設置スペースをほとんど増大させることなく、小 物品もカードも収納できる小物品等（小物品、コイン、カード含む）収納装置を 提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成する本考案の車両用小物品等収納装置は、次のものから成る。 （１）第１の収納用スペースを内部に有し車室に対して開閉自在とされたボック スと、 前記ボックスに開閉自在に支持され内部に前記第１の収納用スペースから隔て られた第２の収納用スペースを有するケースと、 を備えた車両用小物品等収納装置。 （２）前記第２の収納用スペース内にカードホルダを備え、 該カードホルダは弾性をもつ折り曲げ部材からなり、該折り曲げ部材は上片に 複数のアームを有しており、該アームはアーム上に載せられたカードが係止する 上方屈曲部と下方に位置するカードを押える下方屈曲部を有している、 請求項１記載の車両用小物品等収納装置。

【０００５】

【作用】

上記本考案装置では、第１の収納用スペースは小物部品の収納用スペースであ り、第２の収納用スペースはカード収納用スペースである。したがって、本考案 の小物品等収納装置は、小物品入れとしても、カード入れとしても機能できる。 小物品収納装置とカード収納装置を別々に車両に装着する場合に比べて、設置用 スペースは小で済む。また、カードケースをボックスの底壁の一部の下面に配置 したり、ボックスの開閉蓋の背面に配置したりすることで、カードケースの存在 を目立たなくすることができ、盗難防止上有利である。 また、カードホルダを備え、カードホルダを複数のアームをもつ弾性折り曲げ 部材から構成することにより、カードの出し入れが容易化される。

【０００６】

【実施例】

以下に、本考案の望ましい実施例を図面を参照して説明する。図１〜３は第１ 実施例を、図４、５は第２実施例を、図６〜１１は第３実施例を、図１２、１３ は第４実施例を示している。 はじめに各実施例に共通な構成を、たとえば図１〜３を参照して説明する。１ はボックスで、内部に第１の収納用スペース１０を有し、車室に対し開閉自在と されている。第１の収納用スペース１０は小物品の収納スペースである。４はケ ースで内部に第２の収納用スペース１１を有する。第２の収納用スペース１１は たとえばカード収納スペースとして用いられ、第１の収納用スペース１０と壁で 隔てられている。ケース４は開閉自在にボックス１に支持されており、たとえば ヒンジピン６で回動可能にボックス１に連結されている。ケース４はボックス１ の設置用スペースを増大させることがないように、ボックス１の一部を凹ませて そこに配設したり、あるいは第１の収納用スペース１０の一部に配設したりする 。ケース４はボックス１の目立たない部位、たとえばボックス底壁１ａの一部の 下面側やボックスの蓋の背面側に仕組まれる。第２の収納用スペース１１は第１ の収納用スペース１０に比べて小さく、カード収納スペースとして用いられると きは偏平状でよい。

【０００７】 つぎに各実施例の構成を説明する。 図１〜３は第１実施例の小物部品等収納装置を示す。この小物部品等収納装置 は、車両のインスツルメントパネルに設けられる。２は車両側に固定されるリテ ーナ２でレール３を有する。ボックス１はレール３に案内されて、リテーナ２に 対して出し入れされる。 ボックス１の底壁１ａの前部１ｃは上方にもち上げられ、その下側にケース４ が配設されている。ケース４内の第２の収納用スペース１１はカード収納スペー スである。ケース４は後端でボックス１にヒンジピン６で連結されており、図３ に示すように前端側が車室に向って開閉する。図２のようにケース４を閉めたと きには、ケース４とボックス底壁との間に形成される第２の収納用スペース１１ は密閉される。 ケース４は前端にケース底壁から立上る前側壁４ｂを有し、ケース４が開いて 斜めになった状態でもカード５をずり落ちないように係止できる。ケース前壁４ ｂはボックス前壁１ｄに向って突出する爪部４ａを有しており、爪部４ａはケー ス４を閉めたときにボックス前壁１ｄに形成した凹状の爪受部１ｂに突入して、 ケース４の閉状態を維持できるようになっている。

【０００８】 図４、５は第２実施例に小物品等収納装置を示す。この小物品等収納装置は、 車両のインスツルメントパネルに設けられる。ボックス１は車両に取付けられた リテーナ２のレール３に案内され、リテーナ２に対して出し入れ自在である。 ボックス１の前蓋１ｅと第１の収納スペース１０の前側壁１ｄとの間には、下 方に向って開口したスペースがあり、そこに上方に開口したケース４が配設され ている。ケース４内の第２の収納用スペース１１はコイン７の収納スペースであ る。ケース４はケース後端でボックス前側壁１ｄと底壁１ａとのコーナ部にヒン ジピン６で連結されており、図５に示すように車室に向って開閉する。図４のよ うにケース４を閉めたときには、ケース４とボックス１との間に形成される第２ の収納スペース１１は密閉される。 ボックス前蓋１ｅはその下端部に後方に向って突出する爪部１ｂ′を有してお り、ケース４はその前壁４ｂの上端部に凹状の爪受部４ａ′を有する。ケース４ を閉めたときに爪部１ｂ′が爪受部４ａ′に突入して閉め状態を安定して維持す る。

【０００９】 図６〜１１は第３実施例の小物品等収納装置を示す。第３実施例の小物品等収 納装置は、第２の収納スペース１１にカードホルダ１２を有している。その他の 構成は、第１、２実施例に準じるので、準じる部位には前実施例と同一の符号を 付して説明を省略し、カードホルダ１２についてのみ説明する。 カードホルダ１２は、図６〜９に示すように、弾性をもつ折り曲げ部材から成 り、ベース１２ｂと上片１２ａが折り曲げ部１２ｃでつながった構造を有する。 上片１２ａは前後方向に延びる複数のアーム１２ｄ、１２ｅ、１２ｆを有し、各 アームは上片１２ａからの高さを変えてある。各アームは、前端部にアーム上に 載せられたカード５が前方にとび出ないようにカードが係止する上方屈曲部１２ ｇと、前後方向途中にアームの下側に位置するカード５を上側から押える下方屈 曲部１２ｈとを有している。カード５はアーム間に保持される。 カードホルダ１２の折り曲げ部１２ｃの弾性復元力が弱い場合は、図１０に示 すように折り曲げ部１２ｃの内側に板スプリング１３を添設したり、図１１に示 すように上片１２ａとベース１２ｂ間にコイルスプリング１４を配設してもよい 。

【００１０】 図１２〜１３は第４実施例の小物品等収納装置を示している。第４実施例の小 物品等収納装置は運転席横のコンソールボックスに設けられる。 ボックス１の上蓋８はヒンジピン６でボックス１に連結されており、開閉自在 とされている。上蓋８のすぐ下に中蓋９があり、中蓋９の下側に第１の収納用ス ペース１０が形成され、中蓋９と上蓋８との間に第２の収納用スペース１１が形 成されている。第２の収納用スペース１１はたとえばカード収納スペースであり 、中に第３実施例で説明したカードホルダ１２が設けられている。 上蓋８は運転手席側の端部に側壁８ａを有し、その内面側に内側に向って突出 する爪部８ｂを有する。一方、中蓋９はヒンジピン６でボックス１に枢結されて おり、運転手席側の端部に立上る側壁９ａを有し、その外面に凹状の爪受部９ｂ が形成されている。爪部８ｂが爪受部９ｂに突入、係合しているときは、上蓋８ と中蓋９は一体となってボックス１に対して開閉するが、その係合を外すと上蓋 ８だけが開閉し、第２の収納用スペース１１が車室に解放される。

【００１１】 つぎに、全実施例に共通な作用を説明する。 第２の収納用スペース１１は、ボックス１の大きさをほとんど大きくすること なく設けられているので、小物品入れとカード入れを別々に設ける場合に比べて 、収納装置設置用スペースが小で済む。すなわち、小物品入れだけの従来の設置 スペースだけで、小物品入れもカード入れも設置できる。 また、ボックスの底壁の下側や、前壁と前蓋の間の空間や、上蓋の下面側に第 ２の収納用スペース１１を設けたので、人目に触れにくく、第２の収納用スペー ス１１をカード入れやコイン入れとして利用する場合、盗難防止になる。

【００１２】 また、第３実施例のように、カードホルダ１２を設けると、弾性折り曲げ部材 の上片１２ａが弾性でもち上るので、カード５のカードホルダ１２への出し入れ が容易になる。また、アーム１２ｄ、１２ｅ、１２ｆの高さを変えて、それぞれ のカード５を１枚、１枚アーム間に分けて入れることができるようにしたので、 カード５の取り扱いが容易になる。また、アームは先端にカードのずり落ちを防 止する上方屈曲部１２ｇを有し、途中に下側のカードを押える下方屈曲部１２ｈ を有するので、カード５の保持か確実となっている。

【００１３】

【考案の効果】

請求項１の考案によれば、収納装置の設置スペースを従来の小物品入れ専用収 納装置の設置スペースからほとんど増加させることなく、小物品もカードも収納 できる小物品等収納装置を提供できる。 請求項２の考案によれば、上記の効果に加えて、さらに、複数のカードのとり 扱いが容易になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例の小物品等収納装置の斜視
図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線に沿う断面図である。

【図３】図２の装置のケースが開かれた状態の断面図で
ある。

【図４】本考案の第２実施例の小物品等収納装置の断面
図である。

【図５】図４の装置のケースが開かれた状態の断面図で
ある。

【図６】本考案の第３実施例の小物品等収納装置の断面
図である。

【図７】図６の装置のケースが開かれた状態の断面図で
ある。

【図８】図６の装置のうちのカードホルダの部分斜視図
である。

【図９】図８のうちアーム間にカードが保持された状態
の断面図である。

【図１０】カードホルダに板スプリングを設けた場合の
カードホルダの側面図である。

【図１１】カードホルダにコイルスプリングを設けた場
合のカードホルダの側面図である。

【図１２】本考案の第４実施例の小物品等収納装置の斜
視図である。

【図１３】図１２のＢ−Ｂ線に沿う、蓋が開かれた状態
の断面図である。

【符号の説明】

１ ボックス ４ ケース ６ ヒンジピン １０ 第１の収納用スペース １１ 第２の収納用スペース

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 第１の収納用スペースを内部に有し車室
   に対して開閉自在とされたボックスと、 前記ボックスに開閉自在に支持され内部に前記第１の収
   納用スペースから隔てられた第２の収納用スペースを有
   するケースと、 を備えたことを特徴とする車両用小物品等収納装置。
2. 【請求項２】 前記第２の収納用スペース内にカードホ
   ルダを備え、 該カードホルダは弾性をもつ折り曲げ部材からなり、該
   折り曲げ部材は上片に複数のアームを有しており、該ア
   ームはアーム上に載せられたカードが係止する上方屈曲
   部と下方に位置するカードを押える下方屈曲部を有して
   いる、 請求項１記載の車両用小物品等収納装置。