JPH0741658Y2 - ステアリングギアボックス - Google Patents
ステアリングギアボックスInfo
- Publication number
- JPH0741658Y2 JPH0741658Y2 JP1988097967U JP9796788U JPH0741658Y2 JP H0741658 Y2 JPH0741658 Y2 JP H0741658Y2 JP 1988097967 U JP1988097967 U JP 1988097967U JP 9796788 U JP9796788 U JP 9796788U JP H0741658 Y2 JPH0741658 Y2 JP H0741658Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear box
- steering gear
- bolt hole
- bolt
- front side
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Steering Controls (AREA)
- Body Structure For Vehicles (AREA)
- Connection Of Plates (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は特に、自動車のステアリング部分における衝
撃緩衝装置の改良に関する。
撃緩衝装置の改良に関する。
(従来の技術) 従来、自動車特にワンボックスカーにおいてはその車体
形状による制約から、ステアリングギアボックスがフロ
ントサイドレールの略前端部に2個以上のボルトにより
接合固定されていた。
形状による制約から、ステアリングギアボックスがフロ
ントサイドレールの略前端部に2個以上のボルトにより
接合固定されていた。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記従来のものにおいては、前面バリヤ
衝突発生時に衝突エネルギーを吸収すべきステアリング
ギアボックス前面のフロントサイドレールのクラッシュ
スぺースが十分でなく、その衝突エネルギーにより、ス
テアリングレールのステアリングギアボックス後部にま
で変形が及ぶことがあった。そのため、衝突時にステア
リングホイルが車輌後方へ突出する可能性があり、車輌
の安全基準を定める法規(例えばFMVSS204,ADR10等)の
安全度すら充足しない危険性があった。そこで、この考
案は上記従来のもののもつ欠点を改良するものであり、
簡単な構造をもって、衝突時のステアリングホイルの車
輌後方の突出量を低減させるものである。
衝突発生時に衝突エネルギーを吸収すべきステアリング
ギアボックス前面のフロントサイドレールのクラッシュ
スぺースが十分でなく、その衝突エネルギーにより、ス
テアリングレールのステアリングギアボックス後部にま
で変形が及ぶことがあった。そのため、衝突時にステア
リングホイルが車輌後方へ突出する可能性があり、車輌
の安全基準を定める法規(例えばFMVSS204,ADR10等)の
安全度すら充足しない危険性があった。そこで、この考
案は上記従来のもののもつ欠点を改良するものであり、
簡単な構造をもって、衝突時のステアリングホイルの車
輌後方の突出量を低減させるものである。
(課題を解決するための手段) ステアリングギアボックス側面に第一ボルト孔とこの第
一ボルト孔に対して車両前側、かつ下側に位置する第二
ボルト孔を設け、この第一、第二ボルト孔にボルトを挿
通して、ステアリングギアボックスをフロントサイドレ
ールに固定するとともに、上記ステアリングギアボック
ス側面に第一ボルト孔を中心とし、第一ボルト孔と第二
ボルト孔との距離を半径とする円の円周上で、かつ第二
ボルト孔に対して車両下部後側に長孔を設けてなるもの
である。
一ボルト孔に対して車両前側、かつ下側に位置する第二
ボルト孔を設け、この第一、第二ボルト孔にボルトを挿
通して、ステアリングギアボックスをフロントサイドレ
ールに固定するとともに、上記ステアリングギアボック
ス側面に第一ボルト孔を中心とし、第一ボルト孔と第二
ボルト孔との距離を半径とする円の円周上で、かつ第二
ボルト孔に対して車両下部後側に長孔を設けてなるもの
である。
(作用) 上記の構成を具えるので、前面バリア衝突時に、フロン
トサイドレールのクラッシュに伴い、ステアリングギア
ボックス自体が、後傾して取付けてあるからフロントサ
イドレールに固定する2本のボルトの内の第一ボルト孔
のボルトを中心として車両前側下部を後方に回転させ、
第二ボルト孔と長孔との間を破断してクラッシュエネル
ギーを吸収させ、それより後方のフロントサイドレール
を圧潰することなくステアリングホイルの車輌後方への
突出量を低減させることができる。
トサイドレールのクラッシュに伴い、ステアリングギア
ボックス自体が、後傾して取付けてあるからフロントサ
イドレールに固定する2本のボルトの内の第一ボルト孔
のボルトを中心として車両前側下部を後方に回転させ、
第二ボルト孔と長孔との間を破断してクラッシュエネル
ギーを吸収させ、それより後方のフロントサイドレール
を圧潰することなくステアリングホイルの車輌後方への
突出量を低減させることができる。
(実施例) 図に示す実施例によりこの考案を更に説明する。(1)
はステアリングギアシャフトであり、(2)はステアリ
ングギアボックスであり、(3)は第一ボルト孔であっ
て、ステアリングギアボックス(2)とそれを側面にお
いて取付けるフロントサイドレール(11)の両者に設け
られ、(4)は第二ボルト孔であって、第一ボルト孔
(3)と同じくステアリングギアボックス(2)とフロ
ントサイドレール(11)の両者に設けられ、この2対の
ボルト孔(3).(4)を貫通する後部ボルト(7)及
び前部ボルト(8)によりステアリングギアボックス
(2)がフロントサイドレール(11)の側面に固定され
る。(5)は長孔であって、フロントサイドレール(1
1)側面の、第一ボルト孔(3)を中心として第一ボル
ト孔(3)と第二ボルト孔(4)との距離を半径とする
円周上でかつ、右円周と第一ボルト孔(3)よりの垂線
との交点と第二ボルト孔(4)との中間の任意の位置に
あり、(6)は破断帯であって前記円周上の第二ボルト
孔(4)と長孔(5)との間に設けられ、車輌の前面衝
突によりステアリングギアボックス(2)が後部ボルト
(7)を中心として左廻りに回転した場合、前部ボルト
(8)に対し剪断抗力を生じさせる。(9)はドロップ
アームであり、(10)はドラッグリングであり、(12)
はビードであり、(13)はレインフオースである。
はステアリングギアシャフトであり、(2)はステアリ
ングギアボックスであり、(3)は第一ボルト孔であっ
て、ステアリングギアボックス(2)とそれを側面にお
いて取付けるフロントサイドレール(11)の両者に設け
られ、(4)は第二ボルト孔であって、第一ボルト孔
(3)と同じくステアリングギアボックス(2)とフロ
ントサイドレール(11)の両者に設けられ、この2対の
ボルト孔(3).(4)を貫通する後部ボルト(7)及
び前部ボルト(8)によりステアリングギアボックス
(2)がフロントサイドレール(11)の側面に固定され
る。(5)は長孔であって、フロントサイドレール(1
1)側面の、第一ボルト孔(3)を中心として第一ボル
ト孔(3)と第二ボルト孔(4)との距離を半径とする
円周上でかつ、右円周と第一ボルト孔(3)よりの垂線
との交点と第二ボルト孔(4)との中間の任意の位置に
あり、(6)は破断帯であって前記円周上の第二ボルト
孔(4)と長孔(5)との間に設けられ、車輌の前面衝
突によりステアリングギアボックス(2)が後部ボルト
(7)を中心として左廻りに回転した場合、前部ボルト
(8)に対し剪断抗力を生じさせる。(9)はドロップ
アームであり、(10)はドラッグリングであり、(12)
はビードであり、(13)はレインフオースである。
このようにしてなるので、第2図(イ)に示す状態にお
いて前面バリヤ衝突が生じた場合、その衝突エネルギー
を先ず、フロントサイドレール(11)前端部が受け、ビ
ード(12)に従ってフロントサイドレール(11)前端部
がクラッシュすることにより、そのクラッシュエネルギ
ーを収容して緩衝する。次にフロントサイドレール(1
1)前端部のクラッシュに従って、そのクラッシュ部分
がステアリングギアボックス(2)前下端部を後下方へ
押圧する。このとき後部ボルト(7)に対しては前部ボ
ルト(8)の押圧が低いことから、ステアリングギアボ
ックス(2)は後部ボルト(7)を中心として、前部ボ
ルト(8)がフロントサイドレール(11)の破断帯
(6)を破断しつつ、長孔(5)へと回動する(第2図
ロ)。この回動によりステアリングギアボックス(2)
前方のフロントサイドレール(11)のクラッシュペース
を増加させるとともにこの前部ボルト(7)が破断帯
(6)を破断するに際して受ける剪断抗力により、衝突
エネルギーが吸収される。そして、更に、上記エネルギ
ー吸収によつても衝突エネルギーを吸収しきれない場合
には、ステアリングギアボックス(2)後方のフロント
サイドレール(11)がクラッシュして衝突エネルギーを
吸収するが、その際には既に、ステアリングギアボック
スが回動し、ステアリングホイルは車輌前方へ回動して
いるため、フロントサイドレール(11)のクラッシュに
伴うステアリングボックス(2)自体、ひいてはステア
リングホイルの後方移動量は減殺される。
いて前面バリヤ衝突が生じた場合、その衝突エネルギー
を先ず、フロントサイドレール(11)前端部が受け、ビ
ード(12)に従ってフロントサイドレール(11)前端部
がクラッシュすることにより、そのクラッシュエネルギ
ーを収容して緩衝する。次にフロントサイドレール(1
1)前端部のクラッシュに従って、そのクラッシュ部分
がステアリングギアボックス(2)前下端部を後下方へ
押圧する。このとき後部ボルト(7)に対しては前部ボ
ルト(8)の押圧が低いことから、ステアリングギアボ
ックス(2)は後部ボルト(7)を中心として、前部ボ
ルト(8)がフロントサイドレール(11)の破断帯
(6)を破断しつつ、長孔(5)へと回動する(第2図
ロ)。この回動によりステアリングギアボックス(2)
前方のフロントサイドレール(11)のクラッシュペース
を増加させるとともにこの前部ボルト(7)が破断帯
(6)を破断するに際して受ける剪断抗力により、衝突
エネルギーが吸収される。そして、更に、上記エネルギ
ー吸収によつても衝突エネルギーを吸収しきれない場合
には、ステアリングギアボックス(2)後方のフロント
サイドレール(11)がクラッシュして衝突エネルギーを
吸収するが、その際には既に、ステアリングギアボック
スが回動し、ステアリングホイルは車輌前方へ回動して
いるため、フロントサイドレール(11)のクラッシュに
伴うステアリングボックス(2)自体、ひいてはステア
リングホイルの後方移動量は減殺される。
なお、長孔(5)の位置はフロントサイドレール(11)
の材質、厚さ等によって適宜設定するものであり、長孔
の形状もボルト(8)の負荷に耐えられるものであれば
どのようなものでもよい。
の材質、厚さ等によって適宜設定するものであり、長孔
の形状もボルト(8)の負荷に耐えられるものであれば
どのようなものでもよい。
(考案の効果) 以上のとおり構成されるので、ステアリングギアボック
スより前方のフロントサイドレールのクラッシュスペー
スを増加させ、しかも、ステアリングギアボックス自体
の回動により衝突エネルギーを吸収でき、更に、この回
動によってステアリングホイルを車輌前方へ回動させ、
衝突によるステアリングホイルの後退量を減殺すること
ができ、これらの諸効果の相乗により衝突時の安全性能
を安価に向上させることができる。
スより前方のフロントサイドレールのクラッシュスペー
スを増加させ、しかも、ステアリングギアボックス自体
の回動により衝突エネルギーを吸収でき、更に、この回
動によってステアリングホイルを車輌前方へ回動させ、
衝突によるステアリングホイルの後退量を減殺すること
ができ、これらの諸効果の相乗により衝突時の安全性能
を安価に向上させることができる。
第1図はこの考案の実施例を示す側面図であり、第2図
(イ)(ロ)は同じく実施例における平常時と衝突時の
模式側面図をそれぞれ示す。 1……ステアリングギアシャフト、2……ステアリング
ギアボックス、3……第一ボルト孔、4……第二ボルト
孔、5……長孔、6……破断帯、7……後部ボルト、8
……前部ボルト、9……ドロップアーム、10……ドラッ
グリング、11……フロントサイドレール、12……ビー
ド、13……レインフォース
(イ)(ロ)は同じく実施例における平常時と衝突時の
模式側面図をそれぞれ示す。 1……ステアリングギアシャフト、2……ステアリング
ギアボックス、3……第一ボルト孔、4……第二ボルト
孔、5……長孔、6……破断帯、7……後部ボルト、8
……前部ボルト、9……ドロップアーム、10……ドラッ
グリング、11……フロントサイドレール、12……ビー
ド、13……レインフォース
Claims (1)
- 【請求項1】ステアリングギアボックス側面に、第一ボ
ルト孔とこの第一ボルト孔に対して車両前側、かつ下側
に位置する第二ボルト孔を設け、この第一、第二ボルト
孔にボルトを挿通して、ステアリングギアボックスをフ
ロントサイドレールに固定するとともに、上記ステアリ
ングギアボックス側面に第一ボルト孔を中心とし、第一
ボルト孔と第二ボルト孔との距離を半径とする円の円周
上で、かつ第二ボルト孔に対して車両下部後側に長孔を
設け、第二ボルト孔と長孔間の部分を車両前方からの衝
撃緩衝部とするステアリングギアボックス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988097967U JPH0741658Y2 (ja) | 1988-07-26 | 1988-07-26 | ステアリングギアボックス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988097967U JPH0741658Y2 (ja) | 1988-07-26 | 1988-07-26 | ステアリングギアボックス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0219678U JPH0219678U (ja) | 1990-02-08 |
JPH0741658Y2 true JPH0741658Y2 (ja) | 1995-09-27 |
Family
ID=31323815
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988097967U Expired - Lifetime JPH0741658Y2 (ja) | 1988-07-26 | 1988-07-26 | ステアリングギアボックス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0741658Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014073805A (ja) * | 2012-10-05 | 2014-04-24 | Honda Motor Co Ltd | 車両用ラックアンドピニオン式ステアリング装置 |
-
1988
- 1988-07-26 JP JP1988097967U patent/JPH0741658Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0219678U (ja) | 1990-02-08 |
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