JP2536177Y2 - 自動車のバンパフレーム - Google Patents
自動車のバンパフレームInfo
- Publication number
- JP2536177Y2 JP2536177Y2 JP1991035208U JP3520891U JP2536177Y2 JP 2536177 Y2 JP2536177 Y2 JP 2536177Y2 JP 1991035208 U JP1991035208 U JP 1991035208U JP 3520891 U JP3520891 U JP 3520891U JP 2536177 Y2 JP2536177 Y2 JP 2536177Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- frame
- bumper
- rotatable
- vehicle body
- automobile
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Body Structure For Vehicles (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は自動車同士が衝突した際
の乗員の安全性を高めたバンパフレームに関するもので
あり、自動車全般に広く利用できるものである。
の乗員の安全性を高めたバンパフレームに関するもので
あり、自動車全般に広く利用できるものである。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】従来よ
り乗用車同士が正面から衝突する事故は枚挙にいとまが
ない。そしてこのような事故に対してはその原因を排除
することが第一であるが、事故が発生した場合でも運転
者等の安全を確保することが重要であり、自動車メーカ
ーにより様々の対策が採られている。
り乗用車同士が正面から衝突する事故は枚挙にいとまが
ない。そしてこのような事故に対してはその原因を排除
することが第一であるが、事故が発生した場合でも運転
者等の安全を確保することが重要であり、自動車メーカ
ーにより様々の対策が採られている。
【0003】自動車の構造の上からこのような安全対策
を施したものとしては、図4に示すようにバンパ (1)を
車体に支持する2本のフレーム (2)を車体側で相互に連
結した構造のものがある。これは次のような理由による
ものである。即ち自動車同士の正面衝突の場合は、双方
の運転者はほとんどが左右のいずれかに逃げようとして
そのようにハンドルを切るものであり、その結果両自動
車は前バンパの角同士でぶつかる。このような状況にお
いては、上記のように2本のフレームが互いに根元で連
結していないと、バンパのいずれかの端部のフレーム1
本で衝突の全衝撃力を受けることになり、強度的にどう
しても弱い。このため衝突した相手側の自動車がそのま
ま食い込んでくるので、エンジンルームが潰され、さら
に食い込んできたエンジンにより運転者等は押し潰され
て死亡に至る場合もある。従って図4のようなフレーム
構造とすれば、バンパのどちらの端部への衝突であって
もその衝撃力はフレーム (2)を連結する補強フレーム
(3)の方に分散するので、車体は強く潰されにくくなる
ものである。
を施したものとしては、図4に示すようにバンパ (1)を
車体に支持する2本のフレーム (2)を車体側で相互に連
結した構造のものがある。これは次のような理由による
ものである。即ち自動車同士の正面衝突の場合は、双方
の運転者はほとんどが左右のいずれかに逃げようとして
そのようにハンドルを切るものであり、その結果両自動
車は前バンパの角同士でぶつかる。このような状況にお
いては、上記のように2本のフレームが互いに根元で連
結していないと、バンパのいずれかの端部のフレーム1
本で衝突の全衝撃力を受けることになり、強度的にどう
しても弱い。このため衝突した相手側の自動車がそのま
ま食い込んでくるので、エンジンルームが潰され、さら
に食い込んできたエンジンにより運転者等は押し潰され
て死亡に至る場合もある。従って図4のようなフレーム
構造とすれば、バンパのどちらの端部への衝突であって
もその衝撃力はフレーム (2)を連結する補強フレーム
(3)の方に分散するので、車体は強く潰されにくくなる
ものである。
【0004】ただしこのように車体のフレームは強固に
なると車体は潰れ難くなるが、これにともない、車体が
衝突によりほとんど瞬間的に停止させられるので、衝突
時の乗員に加わる加速度が相当大きくなる。このため車
体は壊れにくいが、人間の受けるダメージは極めて大き
くなって危険である。
なると車体は潰れ難くなるが、これにともない、車体が
衝突によりほとんど瞬間的に停止させられるので、衝突
時の乗員に加わる加速度が相当大きくなる。このため車
体は壊れにくいが、人間の受けるダメージは極めて大き
くなって危険である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は上記のような状
況を鑑み、より運転者等の安全を確保するべく種々検討
の結果、さらに安全性の高いバンパフレームを開発した
ものである。即ち本考案は、自動車のバンパを支持する
フレームにおいて、車体側の根元フレームと、中央部に
おいて該根元フレームに軸支されるとともに、バンパの
端部を支持する先端部及び円弧状ガイドに当接する後端
部を有する回転可能フレームとに分離してなり、該バン
パの端部が障害物に衝突した際に、回転可能フレームの
後端部が円弧状ガイドに沿って移動することにより該回
転可能フレームの先端部が外側に回転することを特徴と
するものである。
況を鑑み、より運転者等の安全を確保するべく種々検討
の結果、さらに安全性の高いバンパフレームを開発した
ものである。即ち本考案は、自動車のバンパを支持する
フレームにおいて、車体側の根元フレームと、中央部に
おいて該根元フレームに軸支されるとともに、バンパの
端部を支持する先端部及び円弧状ガイドに当接する後端
部を有する回転可能フレームとに分離してなり、該バン
パの端部が障害物に衝突した際に、回転可能フレームの
後端部が円弧状ガイドに沿って移動することにより該回
転可能フレームの先端部が外側に回転することを特徴と
するものである。
【0006】
【実施例】次に本考案の一実施例について説明する。
【0007】(実施例1) 図1に示すように、自動車の前部バンパ (1)の端部を支
持するフレームを長手方向で2分割し、車体側の根元フ
レーム (4)と該根元フレーム (4)に軸支された回転可能
フレーム (5)とで構成した。この回転可能フレーム (5)
はその回転軸(6) を中心として車体側に補助フレーム
(7)が延設しており、その先端は円弧状のガイド (8)面
に当接しているものである。なおこのフレーム構造は図
のようにバンパの片端部に設けるだけでもよいが、両端
部に設けた方が一層効果的である。このようなフレーム
構造とすれば、図2(イ)(ロ)のように相手自動車
(9)と衝突した際には上記のように相手自動車 (9)はバ
ンパ (1)の一端部で当たるので回転可能フレーム (5)の
先端部は回転軸 (6)を中心に回転しようとする。この際
補助フレーム (7)の先端は一方側はガイド (8)上に形成
したストッパー(10)で止められているので、片方向のみ
にガイド (8)に沿って回転する。従って回転可能フレー
ム (5)の先端部は図中矢印のように外側にのみ回転す
る。このため相手自動車 (9)は進行方向が変えられる
(図2(ロ))ので、従来のように衝突した相手自動車
(9)によるエンジンの室内への食い込みという運転者等
にとっての最悪の事態は避けられる。
持するフレームを長手方向で2分割し、車体側の根元フ
レーム (4)と該根元フレーム (4)に軸支された回転可能
フレーム (5)とで構成した。この回転可能フレーム (5)
はその回転軸(6) を中心として車体側に補助フレーム
(7)が延設しており、その先端は円弧状のガイド (8)面
に当接しているものである。なおこのフレーム構造は図
のようにバンパの片端部に設けるだけでもよいが、両端
部に設けた方が一層効果的である。このようなフレーム
構造とすれば、図2(イ)(ロ)のように相手自動車
(9)と衝突した際には上記のように相手自動車 (9)はバ
ンパ (1)の一端部で当たるので回転可能フレーム (5)の
先端部は回転軸 (6)を中心に回転しようとする。この際
補助フレーム (7)の先端は一方側はガイド (8)上に形成
したストッパー(10)で止められているので、片方向のみ
にガイド (8)に沿って回転する。従って回転可能フレー
ム (5)の先端部は図中矢印のように外側にのみ回転す
る。このため相手自動車 (9)は進行方向が変えられる
(図2(ロ))ので、従来のように衝突した相手自動車
(9)によるエンジンの室内への食い込みという運転者等
にとっての最悪の事態は避けられる。
【0008】さらにこのように相手自動車は外側に向っ
て進むので、衝突しても速度は急にゼロになるわけでは
ない。従って相手自動車の質量m、その衝突前の速度V
1、衝突後の速度V2とすれば、下記の式で表される衝
突エネルギーEは、進路の変わらない場合に比較して小
さくなり、その分自動車の潰壊の程度は小さくなると同
時に上記乗員へのダメージは小さくなり、より安全性は
増すことになる。
て進むので、衝突しても速度は急にゼロになるわけでは
ない。従って相手自動車の質量m、その衝突前の速度V
1、衝突後の速度V2とすれば、下記の式で表される衝
突エネルギーEは、進路の変わらない場合に比較して小
さくなり、その分自動車の潰壊の程度は小さくなると同
時に上記乗員へのダメージは小さくなり、より安全性は
増すことになる。
【0009】
【0010】
【考案の効果】このように本考案によれば、自動車の衝
突事故の際にも衝突のショックを小さくし、且つ運転者
等に対する安全性が高いものである。
突事故の際にも衝突のショックを小さくし、且つ運転者
等に対する安全性が高いものである。
【図1】本考案の一実施例を示す要部平面図である。
【図2】(イ)(ロ)共に本考案の作用効果を説明する
説明図である。
説明図である。
【図3】従来例を示す要部平面図である。
1 バンパ 2 フレーム 3 補強フレーム 4 根元フレーム 5 回転可能フレーム 6 回転軸 7 補強フレーム 8 円弧状ガイド 9 相手自動車 10 ストッパー
Claims (1)
- 【請求項1】自動車のバンパを支持するフレームにおい
て、車体側の根元フレームと、中央部において該根元フ
レームに軸支されるとともに、バンパの端部を支持する
先端部及び円弧状ガイドに当接する後端部を有する回転
可能フレームとに分離してなり、該バンパの端部が障害
物に衝突した際に、回転可能フレームの後端部が円弧状
ガイドに沿って移動することにより該回転可能フレーム
の先端部が外側に回転することを特徴とする自動車のバ
ンパフレーム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991035208U JP2536177Y2 (ja) | 1991-04-18 | 1991-04-18 | 自動車のバンパフレーム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991035208U JP2536177Y2 (ja) | 1991-04-18 | 1991-04-18 | 自動車のバンパフレーム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04122256U JPH04122256U (ja) | 1992-11-02 |
JP2536177Y2 true JP2536177Y2 (ja) | 1997-05-21 |
Family
ID=31917433
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991035208U Expired - Lifetime JP2536177Y2 (ja) | 1991-04-18 | 1991-04-18 | 自動車のバンパフレーム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2536177Y2 (ja) |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20060264861A1 (en) | 2005-05-20 | 2006-11-23 | Lavon Gary D | Disposable absorbent article having breathable side flaps |
CN101677892B (zh) | 2007-06-18 | 2014-03-12 | 宝洁公司 | 具有包括大体上连续分配的吸收性粒状聚合物材料的密封吸收芯的一次性吸收制品 |
BRPI0910858A2 (pt) | 2008-04-29 | 2018-03-27 | Procter & Gamble | processo para produção de um núcleo absorvente com uma cobertura de núcleo resistente à estiramento |
JP5162428B2 (ja) * | 2008-12-04 | 2013-03-13 | 本田技研工業株式会社 | 車体前部構造 |
ES2484695T5 (es) | 2011-06-10 | 2018-02-13 | The Procter & Gamble Company | Pañal desechable que tiene una unión reducida entre el núcleo absorbente y la lámina de respaldo |
EP2532329B1 (en) | 2011-06-10 | 2018-09-19 | The Procter and Gamble Company | Method and apparatus for making absorbent structures with absorbent material |
BR112013030593B1 (pt) | 2011-06-10 | 2021-02-17 | The Procter & Gamble Company | estrutura absorvente para artigos absorventes |
PL2740449T3 (pl) | 2012-12-10 | 2019-07-31 | The Procter & Gamble Company | Artykuł chłonny o wysokiej zawartości materiału chłonnego |
US9216116B2 (en) | 2012-12-10 | 2015-12-22 | The Procter & Gamble Company | Absorbent articles with channels |
US9216118B2 (en) | 2012-12-10 | 2015-12-22 | The Procter & Gamble Company | Absorbent articles with channels and/or pockets |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4422666Y1 (ja) * | 1966-02-03 | 1969-09-25 | ||
JPS61196847A (ja) * | 1985-02-27 | 1986-09-01 | Mitsubishi Motors Corp | 安全対策運送車の衝撃吸収材取付け構造 |
-
1991
- 1991-04-18 JP JP1991035208U patent/JP2536177Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04122256U (ja) | 1992-11-02 |
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