JPH074149U - 車両用回転シート - Google Patents

車両用回転シート

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JPH074149U
JPH074149U JP3144693U JP3144693U JPH074149U JP H074149 U JPH074149 U JP H074149U JP 3144693 U JP3144693 U JP 3144693U JP 3144693 U JP3144693 U JP 3144693U JP H074149 U JPH074149 U JP H074149U
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rotating
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靖司 吉川
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Araco Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 センターピラーやインストルメントパネル等
の車体構造物による制約を受けることなく、シート本体
Sを大きく回転させて乗降動作の便を図ることができ、
かつ作動の連係条件の変更も容易な車両用回転シートを
提供する。 【構成】 シートスライド機構30の電動機36の回転
数を検出し回転数に比例した数のパルスを発生するスラ
イド位置センサ、シート回転機構50の電動機63の回
転数を検出し回転数に比例した数のパルスを発生する回
転位置センサ、シートリクライニング機構70の電動機
74の回転数を検出し回転数に比例した数のパルスを出
力するリクライニング位置センサ、及び各位置センサの
出力パルス数を個別に計数し、各計数値と予め設定した
スライド位置基準パルス数、回転位置基準パルス数及び
リクライニング位置基準パルス数を比較することにより
各電動機の作動を相互に連係制御する制御手段80を設
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は車両用回転シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用回転シートの一形式として、特開昭62−181931号公報には 車 体フロアに固定したロアレールと、同レールに前後方向へ摺動可能に組付けたア ッパレールからなるシートトラックと、車体フロアに沿って回転可能に両アッパ レールに組付けた回転体を備え、回転体にシート本体を固定した回転シートが開 示されている。
【0003】 かかる構成によれば、アッパレールがロアレールに沿って前後方向へ摺動する ので、シート本体の前後位置を調整でき、かつアッパレールに組付けた回転体が 車体フロアに沿って回転するので、ドアを開いて乗降する際、シート本体の向き を正面から車外方向へ変えて乗降の便を図ることができる。
【0004】 しかしながら、シート本体を車外方向へ回転させる場合、同本体が後方に偏っ た位置にあると、着座者が車体のサイドメンバーを構成するセンターピラーに当 たるおそれがある。そこで、上記した従来の回転シートにおいては、シート本体 の前後位置に応じて同本体の車外方向への回転角度を調整するストッパを設け、 シート本体が最後方位置にあるときは、回転角度を例えば、30度に制限し、前 方に位置するほど回転角度が増加するように構成している。このように従来の回 転シートは前後位置によってシート本体の回転角度を制限しているので、シート が後方にあるときは回転角度が小さく、乗降に不便である。これに対し、従来の 回転シートにおいても、シート本体を前方に設定すれば、回転角度を大きくでき るが、この場合には、乗員の脚部とインストルメントパネルの間のスペースが狭 くなるので、着座したままではシート本体を回転させるに支障が生ずる。
【0005】 一方、本願出願人は上述した回転シートの問題点を解決するため、先に実願平 4−38715号として、車体フロアに固定した一対のロアレールと各ロアレー ルに前後方向へ摺動可能に組付けたアッパレールを有し電動機によりアッパレー ルを摺動するシートスライド機構、車体フロアに沿って回転可能に前記両アッパ レールに組付けた回転体を有し電動機により回転体を回転するシート回転機構、 回転体に固定したシート本体、シート本体の前後方向の移動量を検出するスライ ド位置センサ、シート本体の回転角度を検出する回転位置センサ及び、各センサ の出力信号に基づいてシートスライド機構の動作とシート回転の動作を連係制御 する制御手段を設けた車両用回転シートを提案した。
【0006】 かかる構成の回転シートによれば、電動式シートスライド機構と電動式シート 回転機構の作動を回転位置センサとスライド位置センサの出力信号に基づいて連 係制御するので、降車時には一旦シート本体を所定の回転開始位置まで前後に移 動し、続いて回転開始位置から車外方向へ回転させながら前進して乗降位置へも たらし、乗車時には乗降位置から車内方向へ回転させながら後退して回転開始位 置へ復帰させることができる。これにより、乗降前にシート本体が前方あるいは 後方に設置されていてもセンターピラーやインストルメントパネル等の車体構造 物による制約を回避してシート本体の回転角度を可及的に90度に近づけること ができるので、乗降動作が極めて容易になる。また、シートスライド機構と回転 機構に電動式を採用したので、体が不自由な人でも簡単なスイッチ操作によりシ ート本体を進退させたり回転することができる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、実願平4−38715号に係る回転シートにおいてはシートの回転 開始位置や乗降位置を設定してシートスライド機構とシート回転機構の作動を連 係制御するためにスライド位置センサ及び回転位置センサとして多数のリミット スイッチを使用しているが、それを限られたスペースに設置しなければならず、 各リミットスイッチの設置位置の調整作業も甚だ面倒なため、製造コストが高く なる。また、異なる車種にシートを装備するためシートスライド機構と回転機構 の作動の連係条件を変更する場合、リミットスイッチの設置位置を変更しなけれ ばならないので、甚だ面倒な作業を必要とする。
【0008】 さらに、シートクッションに対してシートバックのリクライニング角度を調整 できるようにシートリクライニング機構を備えたシートにあっては、シートバッ クが後方へ大きく傾斜していると、シート本体のスライド動作と回転動作を連係 制御しても回動時にシートバックがセンターピラー等の構造物に衝当するのを回 避できない。
【0009】 本考案はかかる問題点に鑑み、センターピラーやインストルメントパネル等の 車体構造物による制約を受けることなく、シート本体を大きく回転させて乗降動 作の便を図ることができ、かつ作動の連係条件の変更も容易な車両用回転シート を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る車両用回転シートは車体フロアに固定した一対のロアレールと各 ロアレールに前後方向へ摺動可能に組付けたアッパレールを有し電動機によりア ッパレールを摺動するシートスライド機構、車体フロアに沿って回転可能に前記 両アッパレールに組付けた回転体を有し電動機により回転体を回転するシート回 転機構、回転体に固定したシート本体、シートクッションに回動可能に組付けた シートバックを電動機により回動するシートリクライラニング機構、前記シート スライド機構の電動機の回転数を検出し回転数に比例した数のパルスを発生する スライド位置センサ、前記シート回転機構の電動機の回転数を検出し回転数に比 例した数のパルスを発生する回転位置センサ、前記シートリクライニング機構の 電動機の回転数を検出し回転数に比例した数のパルスを出力するリクライニング 位置センサ、及び前記各位置センサの出力パルス数を個別に計数し、各計数値と 予め設定したスライド位置基準パルス数、回転位置基準パルス数及びリクライニ ング位置基準パルス数を比較することにより前記各電動機の作動を相互に連係制 御する制御手段を備えたことを特徴とする。
【0011】
【作用、効果】
制御手段によりシートスライド機構とシート回転機構及びシートリクライニン グ機構の各動作を連係制御することにより、降車時には一旦シートを所定の回転 開始位置まで前後移動するとともにシートバックを所定のリクライニング角度に 設定し、しかる後、車外方向へ回転させながら前進させて乗降位置へもたらすこ とができる。また、乗車時には車内方向へ回転させながら後退させて回転位置へ 復帰させることができる。このようにしてシートの回転動作とスライド動作及び シートバックのリクライニング動作を連係制御することより、センターピラーや インストルメントパネル等の車体構造物による制約を回避してシートの回転角度 を可及的に90度に近づけることができるので、乗降動作が極めて容易になる。
【0012】 しかして、本考案によればスライド位置センサ、回転位置センサ及びリクライ ニング位置センサの出力パルスを個別に計数し、各計数値と予め設定したスライ ド位置基準パルス数、回転位置基準パルス数及びリクライニング位置基準パルス 数を比較することにより各機構の作動を連係制御するので、各基準パルス数を変 更するだけで簡単に作動の連係条件を変更できる。従って、多数のリミットスイ ッチを要せず、かつ異なる車種のシートにも容易に適用できる。
【0013】 また、本考案においてはシートの回転開始に先立ちシートバックを所定リクラ イニング角度に設定するので、走行時にはシートバックを好みのリクライニング 角度に設定して座り心地を優先できる。
【0014】
【実施例】
以下に本考案を図面に基づき説明するに、図1には本考案の一実施例に係る車 両用回転シートが示されている。当該車両用回転シートは車体フロアに固定した ロアレール11,21と同レール11,21に前後方向へ摺動可能に組付けたア ッパレール12,22を有する左右一対のシートトラック10,20、両アッパ レール12,22を前後方向へ摺動する電動式シートスライド機構30、4隅を 両アッパレール12,22に固着したロアフレーム41、ロアプレート42とア ッパプレート43を介してロアフレーム41に回転可能に組付けた回転プレート 44、回転プレート44を回転する電動式シート回転機構50を備え、回転プレ ート44にシート本体Sを固定している。
【0015】 電動式シートスライド機構30は各アッパレール12,22にブラケット31 を介して回転可能に組付けられ前後方向に沿って延びるスクリューシャフト32 、各ロアレール11,21にブラケット33を介して固着されスクリューシャフ ト32に螺合するギヤナット34、端部を各アッパレール12,22に溶接して 固定したハウジング35、このハウジング35に内設したスライド用電動機36 、及びスライド用電動機36の駆動軸と各スクリューシャフト32を連結する伝 動機構37を備えている。
【0016】 電動式シートスライド機構30はかかる構成よりなり、スライド用電動機36 を正転または逆転駆動するとアッパレール12,22に取付けたスクリューシャ フト32が回転し、ロアレール11,21に取付けたギヤナット34に対してス クリューシャフト32が進退するので、アッパレール12,22がロアレール1 1,21に沿って前進または後退し、シート本体が前後に移動する。
【0017】 ロアプレート42は環状段部42a、環状段部42aの内側に設けた半円形の 開口42bを有し、ロアフレーム41に溶接して固定されている。一方、回転プ レート44にはロアプレート42の環状段部42aに回転可能に嵌合する環状段 部44aが設けられ、この環状段部44aの内側には円形開口44bが形成され ている。また、アッパプレート43は回転プレート44の環状段部44aに嵌合 するフランジ部43aとフランジ部43aの内側に設けた円形開口43bを有し 、ボルト45によりロアプレート42に固着されている。回転プレート44はこ れらロアプレート42とアッパプレート43に上下から狭持され、環状段部44 aの中心を回転中心として回転可能にロアフレーム41に組付けられている。
【0018】 電動式シート回転機構50は図2に拡大して図示するように、ベースプレート 51、ロアアーム52、一対のインナープレート53及びアッパアーム54を有 し、ベースプレート51はロアアーム52にボルト55で固着され、ロアアーム 52はボルト56でブラケット57(図1参照)と一体にロアフレーム41の裏 面側に締着されている。また、アッパアーム54はリベット58でロアアーム5 2に組付けられている。このリベット58の軸部はアッパアーム54の中心部に 設けた通孔54aを曲率中心とする円弧形端面54bに摺接するようにロアアー ム52に固設されているので、アッパアーム54の通孔54aを中心にして回転 させることができる。
【0019】 ベースプレート51の上面側にはスプラインシャフト59、同シャフト59と 一体に回転するギヤ60、ギヤ60に噛合するギヤ61が取付けられている。ま た、下面側にはギヤボックス62と回転用電動機63が取付けられ、回転用電動 機63とスプラインシャフト59がギヤボックス62、ギヤ61、ギヤ60を介 して連結されている。
【0020】 ロアアーム52とアッパアーム54の内面にはそれぞれ格納凹所52c,54 cが設けられ、各凹所52c,54cの内周壁にはギヤ52d,54aが形成さ れている。また、両アーム52,54底部の中心にはスプラインシャフト59が 貫通する通孔52a,54aが形成されている。
【0021】 両アーム52,54の格納凹所52c,54cには両インナープレート53が 格納され、両プレート53にサンギヤ64及びサンギヤ64に噛合する3個のプ ラネタリギヤ65が取付けられている。サンギヤ64はスプラインシャフト59 に嵌着され、プラネタリギヤ65はロアアーム52とアッパアーム54に設けた ギヤ52d,54dに噛合している。このため、回転用電動機63によりスプラ インシャフト59を回転させると、プラネタリギヤ65がサンギヤ64を中心に して周回し、それに伴いロアアーム52のギヤ52dに沿って転動するので、ア ッパアーム54が回転する。一方、回転プレート44には図1に示すように、ブ ラケット46が溶接して固定されており、同ブラケット46に立設した連結ピン 47がアッパプレート43の円形開口43bと回転プレート44の円形開口44 b及びロアプレート42の半円形開口42bに挿通され、同ピン47はアッパア ーム54に固着したブラケット67の嵌合孔67aに嵌合している。このため、 回転用電動機63によりアッパアーム54が回転すると、これと一体に回転プレ ート44が回転し、シート本体Sも回転する。
【0022】 シート本体SのシートクッションSCにはシートリクライニング機構70を介 してシートバックSBが回動可能に組付けられている。シートリクライニング機 構70はシートクッションフレームに固定したロアアーム71とシートバックフ レームに固定されかつシャフト72によりロアアーム71に回動可能に組付けた アッパアーム73、シートバックフレームに固定したリクライニング用電動機7 4を有し、リクライニング用電動機74とアッパアーム73がギヤボックス75 により連結されている。リクライニング用電動機74を駆動するとアッパアーム 73が回動するので、シートバックSBのリクライニング角度を調整できる。
【0023】 シート本体Sにはシートスライド機構30、シート回転機構50及びシートリ クライニング機構70の各作動を連係制御するためのコントロールユニット80 が内蔵され、シートクッションSCの側面にはリクライニングスイッチ81、ス ライドスイッチ82、ウォークアウトスイッチ83、ウォークインスイッチ84 、リセットスイッチ85が配設されている。図3に示すように、コントロールユ ニット80には位置セットスイッチ86、リクライニング角セットスイッチ87 、第1、第2スライド位置セットスイッチ88,89、第1、第2回転位置セッ トスイッチ90,91が設けられている。
【0024】 このコントロールユニット80の機能的構成を図4に示すに、当該ユニット8 0はリセットスイッチ85、リクライニングスイッチ81、スライドスイッチ8 2、ウォークアウトスイッチ83、ウォークインスイッチ84、位置セットスイ ッチ86、リクライニング角セットスイッチ87、第1及び第2スライド位置セ ットスイッチ88,89、第1及び第2回転位置セットスイッチ90,91、リ クライニング位置センサ、スライド位置センサ、回転位置センサ、ドア開閉セン サ、車速センサ、及びパーキングブレーキセンサと入力インターフェース回路I F1を介して接続されるとともに、出力インターフェース回路IF2を介してス ライド用電動機36、回転用電動63、リクライニング用電動機74及び警告用 ブザーと警告用照明ランプに接続したマイクロコンピュータCPUから構成され ている。
【0025】 リセットスイッチ85は回転シートの組付工程において作業者によりシート本 体Sを後述する初期位置へ設定するとき操作する。リクライニングスイッチ81 は着座者がシートバックSBを好みのリクライニング角度に調整するとき操作す る。また、スライドスイッチ82はシートSを好みの前後位置へスライドさせる ときに操作する。ウォークアウトスイッチ83は降車時にシートSを車外方向へ 回転させるとき操作し、ウォークインスイッチ84は降車時に車外方向へ回転さ せたシートSを乗車時、元位置に復帰させるとき操作する。
【0026】 リクライニングスイッチ81はa,b二つの出力端子を有し、シートバックS Bを後方へ倒すときはa側をオンにし、前方へ倒すときはb側をオンにする。同 様に、スライドスイッチ82もa,b二つの端子を有し、シートSを後方へスラ イドさせるにはa側をオンにし、前方へスライドさせるにはb側をオンにする。
【0027】 位置セットスイッチ86、リクライニング角セットスイッチ87、第1及び第 2スライド位置セットスイッチ88,89、第1及び第2回転位置セットスイッ チ90,91は詳しくは後述するが、シート組付工程においてシートリクライニ ング機構70、シートスライド機構30及びシート回転機構50の各作動の連係 条件を変更するとき作業者が操作する。リクライニング角セットスイッチ87、 第1及び第2スライド位置セットスイッチ89、第1及び第2回転位置セットス イッチ90はいずれもa,b二つの出力端子を有する。その操作方法については 後述する。
【0028】 リクライニング位置センサ、スライド位置センサ及び回転位置センサについて は図示しないが、それぞれ電動機36,63,74の出力軸に取付けたマグネッ トと出力軸の回転に伴いマグネットの位置が変化して生じる磁束密度の変化を検 出するホール素子、ホール素子の出力信号をパルス電圧へ変換する回路から構成 される周知のポジションセンサを使用しているので、各電動機36,63,74 の出力軸の回転数に比例した数のパルスが出力される。これら各パルスを計数す ることによりシートSのスライド量、回転量及びシートバックSBのリクライニ ング量を検知できる。ドア開閉スイッチとパーキングブレーキスイッチも図示し ないが、それぞれドアが開いた状態のとき、パーキングブレーキが作動している ときオンになる。
【0029】 以下に、コントロールユニット80による各電動機36,63,74と警告用 ブザー及びランプの制御手順の一例を図5(A)から図5(H)に示すフローチ ャート及び図6(A)と図6(B)に示す作動説明図に従って説明する。
【0030】 電源が投入されると、まずステップ101で警告用ブザーが鳴り出すとともに 、警告用ランプが点灯する。これにより初期設定操作の必要性をシート組付工程 の作業者に警告表示する。次にステップ102で作業者によりリセットスイッチ 85が操作されたか否かを判別し、リセットスイッチ85が操作されるとステッ プ103でスライド用電動機36を駆動してシートSを後退させ、続いてステッ プ104でスライド位置センサから出力されるパルスの幅をチェックし、パルス 幅が36msec以下ではステップ103へ戻ってスライド用電動機36を後退 方向へ駆動し続ける。シートSが最後方位置まで後退してそれ以上後方へ動かな くなると、スライド用電動機36の負荷が増大し、その結果パルス幅が大きくな る。ステップ104でパルス幅が36msecを越えるとステップ105に進み スライド用電動機36を停止し、続いてステップ106でリクライニング用電動 機74を駆動してシートバックSBを後方へ倒し、ステップ107でリクライニ ング位置センサから出力されるパルスの幅をチェックする。シートバックが最後 方位置まで倒れ、その結果パルス幅が36msecを越えると、ステップ108 へ進みリクライニング用電動機74を停止する。続いてステップ109で回転用 電動機63を駆動してシートSを車内側へ回転し、ステップ110で回転位置セ ンサから出力されるパルスの幅をチェックする。シートSが正面を向く位置まで 回転するとそれ以上車内方向へ動かなくなり、その結果パルス幅が36msec を越えるので、ステップ111に進み、回転用電動機63を停止する。上述した ステップ103からステップ111によりシートSの作動中心Oは図6に示す原 位置P1まで後退するとともに正面を向き、かつシートバックSBは最も後方へ 傾斜した位置に設定されるので、続いてステップ112へ進む。
【0031】 コントロールユニット80を構成するマイクロコンピュータのRAMにはスラ イド位置センサから出力されるパルスの計数値MST、リクライニング位置セン サから出力されるパルスの計数値MRA及び回転位置センサから出力されるパル スの計数値MRTを一時記憶するための記憶領域が設けられているので、シート Sを原位置P1に設定した後、ステップ112において、MST,MRA,MR Tをクリアし、続いてステップ113に進み、ブザーを停止するとともにランプ を消灯し、シート組付工程の作業者にシートSが原位置P1に設定されたことを 知らせる。
【0032】 シートSが原位置P1に設定されると、ステップ114に進み、スライド用電 動機36を駆動してシートSを前進させ、同時にスライド位置センサの出力パル スを計数してMSTに一時記憶する。続いてステップ115でMSTの計数値が 50に達したか否かを判別し、50に達するとステップ116に進みスライド用 電動機36を停止する。ついでステップ117に進みリクライニング用電動機7 4を駆動してシートバックを前方へ起こし、リクライニング位置センサの出力パ ルスを計数してMRAに一時記憶し、ステップ118に進んでMRAの計数値が 100に達したか否かを判別し、100に達するとステップ119でリクライニ ング用電動機74を停止する。ステップ114からステップ119によりシート Sは正面を向いた状態でその作動中心Oが図13に示す原位置P1に対し、スラ イド位置センサの50パルスに相当する距離だけ前進した初期位置P2に設定さ れ、シートバックSBは最も後方に倒れた位置からリクライニング位置センサの 100パルスに相当する角度だけ起き上がり、シートクッションSCに対し略9 0度の角度で規律するので、次にステップ120に進む。
【0033】 コントロールユニット80を構成するマイクロコンピュータのRAMにはシー トスライド機構30とシート回転機構50及びシートリクライニング機構70の 作動の連係条件となる基準パルス数を一時記憶するための領域RT1,RT2, ST1,ST2,RA1が設けられている。RT1はシート回転機構50の前段 階における回転量を定める第1回転位置基準パルス数を一時記憶し、RT2は同 じくシート回転機構50の後段階における回転量を定める第2回転基準パルス数 を一時記憶する。ST1は降車時にシートSが車外方向へ回転を開始するときの 前後位置を定める第1スライド位置基準パルス数を一時記憶し、ST2は同じく シートSの乗降時の前後位置を定める第2スライド位置基準パルス数を一時記憶 する。また、RA1はシートSを車外方向へ回転させたとき車内構造物との当接 を回避するに適したシートバックのリクライニング角度を定めるリクライニング 位置基準パルス数を一時記憶する。
【0034】 シートSを初期位置P2に設定した後、ステップ120において、RT1に1 00パルス、RT2に500パルス、ST1に200パルス、ST2に500パ ルス、RA1に100パルスを一時記憶し、ついでステップ121で警告用ブザ ーを一定時間鳴らして初期設定が終了したことをシート組付工程の作業者に知ら せる。なお、RT1,RT2,ST1,ST2,RA1に一時記憶する基準パル ス数は後述するステップにおいて変更することができる。
【0035】 上述したステップ101からステップ121によりシート組付工程の作業者に よるシートSの初期設定作業が完了すると、次に着座者のスイッチ操作に従って シートSの乗降作動を制御するステップに進む。
【0036】 まず、着座者のスイッチ操作に先立ち、シートSが正面を向いていない状態で シートSを前後方向へ移動したり、シートバックを回動させると車内構造物に衝 当するおそれがあるので、ステップ122においてMRTに一時記憶した計数値 が0であるか否かを判別する。計数値が0でないとき、すなわちシートSが正面 を向いていないときは次のステップ123を飛び越して後述するステップ127 へ進み、シートSの回転やシートバックSBの回動動作を回避する。シートSが 回転しておらず、正面を向いているときはステップ123で着座者がスライドス イッチ82を操作しているか否かを判別し、操作しているときはステップ124 でスライド用電動機36を駆動するとともに、スライド位置センサの出力パルス を計数しMSTに一時記憶する。その際、スライドスイッチ82をa側に押圧操 作してシートSが後退するときは減算し、b側に操作してシートSが前進すると きは加算する。ステップ123でスライドスイッチ82が操作されていないとき はステップ125に進み、着座者によるリクライニングスイッチ81の操作を判 別し、操作しているときはステップ126でリクライニング用電動機74を駆動 するとともに、リクライニング位置センサの出力パルスを計数しMRAに一時記 憶する。その際、リクライニングスイッチ81をa側に押圧操作してシートバッ クが後方へ倒れるときは減算し、b側に操作して前方へ倒れるときは加算する。 ステップ125でリクライニングスイッチ81が操作されていないきはステップ 127に進む。ステップ123からステップ126により着座者はシートS及び シートバックSBを好みの位置に調整できる。
【0037】 次に、乗降時におけるシートの作動を連係制御する手順がステップ127以下 に示されている。まずステップ127で、車速センサとドア開閉センサ及びパー キングブレーキセンサの出力信号に基づき、車両が停止して車速が0であり、ド アは閉じられ、かつパーキングブレーキが作動中であるか否かを判別する。マイ クロコンピュータのRAMにはステップ127における判断の結果を一時記憶す るための領域としてフラグROTが設けられているので、ステップ127におい て車両が走行中で車速が0でない場合、ドアが開いていない場合、あるいはパー キングブレーキが作動していない場合のいずれかのときはステップ128でRO Tに数値0を一時記憶する。また、車速が0でかつドアが閉じるとともにパーキ ングブレーキが作動しているときはステップ129でROTに数値1を一時記憶 する。ROTに0または1を記憶した後、ステップ130に進む。
【0038】 ステップ130では着座者がウォークアウトスイッチ83を操作したか否かを 判別し、着座者がウォークアウトスイッチ83を操作していないときはステップ 149へ進む。一方、着座者が同スイッチ83を操作してオンになるとステップ 131に進み、ROTが1か否かを判別する。ROTが1でないとき、すなわち 車両が停止状態にないとき、ドアが開いていないとき、あるいはパーキングブレ ーキが非作動のいずれかの場合にはステップ132に進み、ブザーを鳴らして着 座者にシートSを車外方向へ回転させることができないことを警告し、ステップ 149に進む。ステップ131でROTが1のとき、すなわち車両は停止しドア は開き、かつパーキングブレーキが作動しているときはシートSを回転させるべ くステップ134に進む。
【0039】 ステップ134ではスライド位置センサの計数値MSTと第1スライド位置基 準パルス数ST1が一致しているか否かを判別し、不一致のときはステップ13 5でMSTとST1の大小を比較し、MSTがST1より大きいときステップ1 36に移ってシートスライド用電動機36をシートSの後退方向へ駆動するとと もにスライド位置センサの出力パルスを計数してMSTに一時記憶し、ステップ 127へ戻る。一方、MSTがST1より小さいときステップ137に移ってシ ートスライド用電動機36をシートSの前進方向へ駆動するとともにスライド位 置センサの出力パルスを計数してMSTに一時記憶し、ステップ127へ戻る。 ステップ134でMSTとST1が一致したときステップ138に進む。ステッ プ134からステップ137により、シートSの作動中心は図6に示すように、 原位置から第1スライド位置基準パルス数の200パルスに相当する距離だけ前 方に位置する回転開始位置P3に設定される。
【0040】 ステップ138ではリクライニング位置センサから出力されたパルスの計数値 MRAとリクライニング位置基準パルス数RA1の大小を判別し、MRAがRA 1より小さいときステップ139に進み、リクライニング用電動機74を駆動し 、シートバックを前方へ傾けるとともにリクライニング位置センサの出力パルス を計数してMRAに一時記憶しステップ127へ戻る。ステップ138とステッ プ139によりシートバックSBはシートクッションに対し90度2角度で起立 した位置より前方へ傾斜するので、シートSを車外方向へ回転しても車内構造物 に衝当するのを回避できる。シートバックSBのリクライニング角が調整される とステップ138からステップ140へ進む。
【0041】 ステップ140ではブザーを鳴らすとともにランプを点灯してシートSの回転 開始を着座者に警告表示し、次にステップ141で回転位置センサから出力され たパルスの計数値を一時記憶したMRTと第1回転位置基準パルス数RT1の大 小を比較し、MRTがRT1より小さいときはステップ142に進みシート回転 用電動機63を駆動してシートSを車外方向へ回転し、同時に回転位置センサの 出力パルスを計数してMRTに一時記憶し、ステップ127に戻る。ステップ1 41からステップ142を繰り返すことによりシートSは図13に示すように回 転開始位置P3において、第1回転位置基準パルス数の100パルスに相当する 角度だけ車外方向へ回転する。シートSが100パルス分車外方向へ回転すると MRTがRT1Sと等しくなるので、ステップ141からステップ143へ進む 。
【0042】 ステップ143ではMTRと第2回転基準パルス数RT2との大小及びMST と第2スライド位置基準パルス数ST2との大小を比較する。MRTがRT2よ り大きくかつMSTがST2より大きい場合はステップ122に戻り、それ以外 の場合はステップ144へ進む。ステップ144ではMRTとRT2の大小及び MSTとST2の大小を比較し、MRTがRT2より小さく、かつMSTがST 2より小さい場合に限りステップ145に進む。ステップ145では回転用電動 機63を駆動してシートSを車外方向へ回転するとともに、スライド用電動機3 6を駆動してシートSを前進し、同時に回転位置センサとスライド位置センサの 出力パルスの計数値をそれぞれMRTとMSTに一時記憶し、ステップ127に 戻る。ステップ144においてMRTがRT2より小さく、かつMSTがST2 より小さいという条件が満たされない場合、ステップ146に進み、MRTとR T2の大小及びMSTとST2の大小を比較し、MRTがRT2より小さく、か つMSTがST2それより大きい場合、ステップ147に進み、それ以外のとき はステップ148に進む。ステップ147では回転用モータ63を駆動してシー トSを車外方向へ回転し、回転位置センサの出力パルスの計数値をMRTに一時 記憶し、ステップ127に戻る。ステップ148ではスライド用電動機74を駆 動してシートSを前進し、スライド位置センサの出力パルスの計数値をMSTに 一時記憶し、ステップ127に戻る。回転開始位置P3において100パルス分 車外方向へ回転したシートSはステップ143からステップ148を繰り返すこ とにより作動中心Oが回転開始位置P3から300パルス分前進し、かつ400 パルス分車外方向へ回転し、図に示す乗降位置P4に設定される。この乗降位置 P4においてシートSは原位置P1からスライド位置検出センサの出力パルス5 00個に相当する距離だけ前進し、かつ正面を向いた位置からは回転位置検出セ ンサの出力パルス500個に相当する角度だけ車外方向に向きを変える。この角 度は略90度となるように設定されている。
【0043】 このように、着座者がウォークアウトスイッチ83を操作すると、車両が停止 し、ドアが開かれ、かつパーキングブレーキが作動しているときに限り、シート Sが回転可能となる。シートSは回転に先立ち、第1スライド位置基準パルス数 ST1で定まる回転開始位置P3まで前進または後退し、回転開始位置P3でシ ートバックSBがリクライニング位置基準パルス数RA1で定まるリクライニン グ角度まで前方へ傾斜し、かつ着座者にブザーとランプでシートSの回転開始を 警告する。しかる後、シートSは前段階で第1回転位置基準パルス数RT1で定 まる位置まで車外方向へ回転し、後段階において第2回転位置基準パルスRT2 で定まる位置までさらに車外方向へ回転するとともに、第2スライド位置基準パ ルス数ST2で定まる位置まで前進し、乗降位置P4へもたらされる。これによ り着座者は車外方向に向きを変えたシートSから降車できる。
【0044】 ステップ130でウォークアウトスイッチ83が操作されない場合にはステッ プ149へ進む。ステップ149では着座者がウォークインスイッチ84を操作 したか否かを判別し、操作していない場合にはステップ159へ進む。着座者が ウォークインスイッチ84を操作したときはステップ150へ進み、ROTが1 であるか否かを判別する。ROTの値が0のとき、すなわち車両が停止状態にな いとき、ドアか開いていないとき、あるいはパーキングブレーキが作動していな いときのいずれかの場合にはステップ151へ進み、ブザーで着座者にシートS を回転できないことを警告し、ステップ122へ戻る。ROTの値が1のとき、 すなわち車両が停止し、ドアが開かれ、かつパーキングブレーキが作動している ときはステップ152に進む。
【0045】 ステップ152では回転位置センサの出力パルスの計数値を記憶したMRTの 値が0であるか否かを判別し、0でないとき、すなわちシートSが正面を向いて いないときステップ153へ進む。ウォークアウトスイッチ83を操作してシー トSを乗降位置まで移動した場合シートSは正面から90度車外方向に向きを変 えているのでMRTの値は0でない。従って、ステップ153へ進む。ステップ 153ではMRTがRT1より大きくかつMSTがST1より大きいか否かを判 別し、この条件に合致しているときはステップ154に進み、回転用電動機63 を駆動してシートSを車内方向へ回転するとともに、スライド用用電動機36を 駆動してシートSを後退させ、同時に回転位置センサの出力パルスとスライド位 置センサの出力パルスの計数値をそれぞれMRTとMSTに一時記憶し、ステッ プ127へ戻る。ステップ153からステップ154を繰り返すことによりシー トSが図13(B)に示すように、乗降位置P4から車内方向へ回転しながら回 転開始位置P3へと後退する。シートSが回転開始位置P3に達すると次にステ ップ155へ進み、MRTが0より大きく、かつMSTがST1より小さいか否 かを判断する。この条件に合致している場合にはステップ156に進み、シート Sをさらに車内方向へ回転し、ステップ127へ戻る。ステップ155でMST がST1より大きいときはステップ157へ進み、シートSを後退させ、ステッ プ127へと戻る。ステップ152からステップ157を経ることにより、乗降 位置において正面から90度車外方向へ向いていたシートSは車内方向へ回転し ながら後退し、回転開始位置P3に復帰して正面を向く。この状態ではMRTの 値が0となるので、ステップ152からステップ158へ進み、ブザーとランプ による警告を終了しステップ122へ戻る。
【0046】 ステップ149でウォークインスイッチ84が操作されていない場合、ステッ プ159へ進む。ステップ159ではシート組付工程の作業者が位置セットスイ ッチ86を操作したか否かを判別し、操作していないときはステップ122に戻 り、操作したときステップ160に進む。ステップ160では作業者がリクライ ニング角セットスイッチ87を操作したか否かを判別し、同スイッチ87がオン のときステップ161に進み、リクライニング位置基準パルス数RA1を変更す る。その際、リクライニング角セットスイッチ87がa側にオンのときは減算し 、b側にオンのときは加算する。リクライニング角セットスイッチ87がオフの ときはステップ162に進み、第1スライド位置セットスイッチ88のオン、オ フを判別する。第1スライド位置セットスイッチ88がオンのときはステップ1 63へ進み、同スイッチ88がa側にオンのとき第1スライド位置基準パルス数 ST1を減算し、b側にオンのとき加算して変更する。第1スライド位置セット スイッチ88がオフのときはステップ164へ進み、第1回転位置セットスイッ チ90のオン、オフを判別する。第1回転位置セットスイッチ90がオンのとき はステップ165に進み、同スイッチ90がa側にオンのとき加算し、b側にオ ンのとき減算して第1回転位置基準パルス数RT1を変更する。第1回転位置セ ットスイッチ90がオフのときはステップ166に進み、第2スライド位置セッ トスイッチ89のオン、オフを判別する。第2スライド位置セットスイッチ89 がオンのときはステップ167に進み、同スイッチ89がa側にオンのとき第2 スライド位置基準パルス数ST2を減算し、b側にオンのとき加算して変更する 。第2スライド位置セットスイッチ89がオフのときはステップ168へ進み、 第2回転位置セットスイッチ91のオン、オフを判別する。第2回転位置セット スイッチ91がオンのときはステップ169に進み、同スイッチ91がa側にオ ンのときは加算し、b側にオンのときは減算して第2回転基準パルス数を変更す る。第2回転位置セットスイッチ91がオフのときはステップ159へ戻る。ス テップ159からステップ169によりリクライニング位置基準パルス数RA1 、第1スライド位置基準パルス数ST1、第2スライド位置基準パルス数ST2 、第1回転位置基準パルス数RT1、第2回転位置基準パルス数RT2を変更で きるので、これによりシートリクライニング機構70とシート回転機構50及び シートスライド機構30の作動の連係条件を車種に応じて変更できる。
【0047】 以上、説明したように本実施例によれば、ウォークアウトスイッチ83を操作 するとシートSが所定の回転開始位置P3まで前進または後退し、回転開始位置 P3でシートバックSBが所定のリクライニング角度に調整され、しかる後、車 外方向へ回転しながら前進し、車両進行方向に対し略90度車外方向へ向いた乗 降位置P4へ自動的に移動する。また、ウォークインスイッチ84を操作すると 乗降位置P4から車内方向へ回転しながら後退して回転開始位置P3へ復帰する 。このように、シートSの回転動作とスライド動作及びシートバックのリクライ ニング動作が連係制御されるので、センターピラーやインストルメントパネル等 の車体構造物による制約を回避してシートSの回転角度を可及的に90度に近づ けることができ、乗降動作が極めて容易になる。
【0048】 また、本実施例によれば、乗降時にシートスライド機構30とシート回転機構 50の連係制御だけでなく両機構とシートリクライニング機構70をも連係制御 するので、走行時にはシートバックSBを好みのリクライニング角度に設定して 座り心地を良くできる。
【0049】 さらに、本実施例においてはスライド位置センサ、回転位置センサ及びリクラ イニング位置センサの出力パルスを個別に計数し、各計数値と予め設定したスラ イド位置基準パルス数、回転位置基準パルス数及びリクライニング位置基準パル ス数を比較することにより各機構の作動を連係制御するので、各基準パルス数を 変更するだけで簡単に作動の連係条件を変更できる。従って、異なる車種のシー トSにも容易に適用できる。
【0050】 また、乗降のためシートSを回転するとき、これに先立ちブザーとランプで警 告表示するので、安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る車両用回転シートの主
要部を示す分解斜視図である。
【図2】同シートを構成する電動式シート回転機構を示
す分解斜視図である。
【図3】同シートを構成するコントロールユニットを示
す斜視図である。
【図4】同コントロールユニットの機能的構成を示すブ
ロック図である。
【図5】同コントロールユニットによる作動の手順を示
すフローチャート図である。
【図6】同コントロールユニットによる作動の手順を示
すフローチャート図である。
【図7】同コントロールユニットによる作動の手順を示
すフローチャート図である。
【図8】同コントロールユニットによる作動の手順を示
すフローチャート図である。
【図9】同コントロールユニットによる作動の手順を示
すフローチャート図である。
【図10】同コントロールユニットによる作動の手順を
示すフローチャート図である。
【図11】同コントロールユニットによる作動の手順を
示すフローチャート図である。
【図12】同コントロールユニットによる作動の手順を
示すフローチャート図である。
【図13】シート本体の作動説明図である。
【符号の説明】
10,20…シートトラック、11,21…ロアレー
ル、12,22…アッパレール、30…電動式シートト
ラック駆動機構、32…スクリューシャフト、34…ギ
ヤナット、36…スライド用電動機、37…伝動機構、
41…ロアフレーム、42…ロアプレート、43…アッ
パプレート、44…回転プレート、46…ブラケット、
47…連結ピン、50…電動式回転プレート駆動機構、
51…ベースプレート、52…ロアアーム、52b…ギ
ヤ、53…インナープレート、54…アッパアーム、5
4c…ギヤ、57…ブラケット、58…リベット、59
…スプラインシャフト、60,61…ギヤ、62…ギヤ
ボックス、63…回転用電動機、64…サンギヤ、65
…プラネタリギヤ、70…シートリクライニング機構、
71…ロアアーム、72…シャフト、73…アッパアー
ム、74…リクライニング用電動機、75…ギヤボック
ス、80…コントロールユニット、81…リクライニン
グスイッチ、82…スライドスイッチ、83…ウォーク
アウトスイッチ、84…ウォークインスイッチ、85…
リセットスイッチ、86…位置セットスイッチ、87…
リクライニング角セットスイッチ、88…第1スライド
位置セットスイッチ、89…第2スライド位置セットス
イッチ、90…第1回転位置セットスイッチ、91…第
2回転位置セットスイッチ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フロアに固定した一対のロアレール
    と各ロアレールに前後方向へ摺動可能に組付けたアッパ
    レールを有し電動機によりアッパレールを摺動するシー
    トスライド機構、車体フロアに沿って回転可能に前記両
    アッパレールに組付けた回転体を有し電動機により回転
    体を回転するシート回転機構、回転体に固定したシート
    本体、シートクッションに回動可能に組付けたシートバ
    ックを電動機により回動するシートリクライラニング機
    構、前記シートスライド機構の電動機の回転数を検出し
    回転数に比例した数のパルスを発生するスライド位置セ
    ンサ、前記シート回転機構の電動機の回転数を検出し回
    転数に比例した数のパルスを発生する回転位置センサ、
    前記シートリクライニング機構の電動機の回転数を検出
    し回転数に比例した数のパルスを出力するリクライニン
    グ位置センサ、及び前記各位置センサの出力パルス数を
    個別に計数し、各計数値と予め設定したスライド位置基
    準パルス数、回転位置基準パルス数及びリクライニング
    位置基準パルス数を比較することにより前記各電動機の
    作動を相互に連係制御する制御手段を備えたことを特徴
    とする車両用回転シート。
JP3144693U 1993-06-11 1993-06-11 車両用回転シート Pending JPH074149U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0992392A2 (en) 1998-10-09 2000-04-12 Toyota Shatai Kabushiki Kaisha Vehicle seat
JP2002234368A (ja) * 2001-02-08 2002-08-20 Toyota Auto Body Co Ltd 車両用シート装置
WO2005018982A1 (ja) * 2003-08-26 2005-03-03 Toyota Shatai Kabushiki Kaisha モータの速度制御装置及びその装置を使用した車両用シート装置

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