JPH0741494B2 - 工作機械における工作物の固定構造 - Google Patents

工作機械における工作物の固定構造

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JPH0741494B2
JPH0741494B2 JP1290455A JP29045589A JPH0741494B2 JP H0741494 B2 JPH0741494 B2 JP H0741494B2 JP 1290455 A JP1290455 A JP 1290455A JP 29045589 A JP29045589 A JP 29045589A JP H0741494 B2 JPH0741494 B2 JP H0741494B2
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workpiece
pedestal
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fixing
clamp
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修 久野
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久野金属工業株式会社
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、マシニングセンター又はNCフライス等の工作
機械における工作物の固定構造に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、マシニングセンター又はNCフライス等の工作機械
によつて平板状の工作物に穴加工などをする場合、サイ
ズの小さい工作物に対しては、例えば実開昭61−175334
号公報に開示されるようにテーブル上面にバイスを固定
し、またサイズの大きい工作物に対しては、例えば実開
昭50−44381号公報に開示されるようにテーブル上面に
締付装置(クランプ)を固定し、バイスまたはクランプ
により工作物を挟着するようにしている。
そして、前記バイスまたはクランプは専用治具とて別個
に用意しておくか、加工時等に工作物の大きさに合わせ
てその都度バイスまたはクランプを取り替えるようにし
ていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
そこで、サイズの異なる工作物を順次加工するに、ダイ
スとクランプの二種類のテーブルを用意し、いずれか選
択して使用すれば良いが、二種類用意すれば、その分設
備費が嵩むという問題点が有る。また、サイズの異なる
工作物に合わせてダイスまたはクランプを取り替えると
すれば、その取り替え作業に手間を要し作業能率を低下
させるという問題点が有る。
また、特にクランプの場合、第6図に示さるように工作
物wが、その両側下端縁を各受棚a,aで受承され、両側
上端縁を各押え板b,bで締付されるので、工作物wの両
側端縁、詳しくは受棚a,aに相当する部分は穴加工する
にドリルの先端が当ることから受棚a,aが邪魔になり、
しかも、各押え板b,bが工作物w上面の内側へ比較的深
く入り込むばかりか、その上面に締付用ボルトcまたは
締付用ナットdが突出することから、いずれも穴加工す
る位置に制約を受けるという致命的な問題点が有った。
そこで、本発明は上記問題点を解決すべくなされたもの
で、サイズの異なる工作物を順次能率良く加工すること
ができ、しかも穴加工に際してもクランプが邪魔になら
ないようにした工作機械における工作物の固定構造を提
供することを目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
かかる目的を達成するため、本発明の工作機械における
工作物の固定構造は、ベッド上に敷設してなる平板状の
テーブル上面中央に工作物を締付固定するバイスを据置
すると共に、該バイス両側のテーブル上面にそれぞれ2
本のレール状の下部受台を平行に配置し、該各2本の下
部受台上面に該下部受台と平面上で直交し且つ該下部受
台に沿って摺動すると共に適宜位置で固定できる長柱状
の上部受台を載せ、該上部受台上面に載置する工作物の
側端縁を挟着固定するクランプを各上部受台の背面に複
数取着してなり、前記各上部受台はその上部の背面側の
側縁上縁に沿って工作物を支承する細幅の支持突条を設
けると共に、内側には前記バイス上面より上方に位置す
る切欠き段部を形成し、また前記クランプは上端に水平
方向へ僅かに突出する爪を設けた構成からなる。
〔作用〕
比較的サイズの小さい工作物は、テーブル上面中央に据
置したバイスに挟着固定して加工を行う。また、該バイ
スでは挟めないサイズの大きさ平板状の工作物は、あら
かじめ2本の上部受台を下部受台上で移動して適宜位置
に固定しておき、該各上部受台の支持突条の上に工作物
の両側端縁をそれぞれ載置して支承し、更に各上部受台
の背面に2個のクランプを取着すると共に上端部に設け
た爪を工作物の両側端縁の上面に掛止して締め付け、工
作物を挟着固定する。
このように、テーブル上面中央にバイスを据置すると共
にその両側にクランプを配置してなるので、サイズの異
なる工作物も順次能率良く加工作業を行うことができ
る。
また、クランプを使って工作物を挟着固定する場合、工
作物はその上面側端縁を僅かに突出する爪で締め付ける
ようにしているので、例えば穴加工するに爪がほとんど
邪魔にならず、しかも切欠き段部を形成していることか
ら、穴加工する位置にほとんど制約を受けることなく、
所望寸法通りの加工が行なえる。
〔実施例〕
以下、本発明に係る工作機械における工作物の固定構造
の一実施例を図面と共に詳述する。
図において、1はマシニングセンター又はNCフライス等
のNC工作機械のベッド2上に敷設してなる平板状のテー
ブルであって、上面長手方向に等間隔に複数本のT溝3
が刻設される。
前記テーブル1の上面中央に工作物wを締付固定する公
知のバイス4を据置すると共に該バイス4両側のテーブ
ル1上面に2本のレール状の下部受台5,5をそれぞれ平
行に配置する。該各下部受台5,5は2ケ所に固定ボルト
6を挿通し、テールル1内に埋設されるナット7と螺合
することによりテーブル1上面にしっかりと固着され
る。
8,8は前記各2本の下部受台5,5上面に井桁状に載り該下
部受台5,5と略直交する長柱状の上部受台であり、両側
下面で下部受台5,5に接するようガイド部材9,9を配置す
る。該各ガイド部材9は上部受台8に挿通して垂下する
支持ボルト10と螺合することにより支持され、側面から
水平に突設する突起11を前記下部受台5側面に刻設した
凹溝12内に嵌入してなる。また、下部受台5と反対側の
上端縁に低い突部13を設け、該突部13が上部受台8の下
面に当接した時該上部受台8下面との間に狭い隙間Sを
形成する。そして、上部受台8を下部受台5,5に沿って
移動するには、支持ボルト10,10を若干緩めてガイド部
材9をフリーにしておく。一方、所定の位置で固定する
には、支持ボルト10,10を締めて各ガイド部材9を引き
上げると共に上部受台8の下面に当接する突部13を支点
として側面の突起11側を上げ、凹溝12内の上壁へ圧接す
ることにより上部受台8を固定してその移動を止める。
更に、前記各上部受台8,8はその上部に背面側の側端上
縁に沿って工作物wを支承する細幅の支持突条14を残し
て前記ダイス4上面より上方に位置する切欠き段部15を
形成しており、これによりドリル加工の際工作物wを貫
通したドリル先端が当るなどの支承を来さないようにし
ている。
16は各上部受台8の背面2ケ所に垂直に密着して工作物
wを挟着固定する長板状のクランプであり、上端に水平
方向へ僅かに突出する爪17を設けると共に、工作物wを
挟着した時下端が上部受台8より下方に位置する長さと
している。また、該クランプ16の下端中央に凹欠所18を
設け、両側に脚片19,19を配設する。そして、側面L型
をなすてこ杆20をクランプ16の背面に位置し、水平基部
20aをその先端が前記脚片19,19より若干前方に突出する
ようにして凹欠所18内に臨ませてピン21により枢着す
る。一方、てこ杆20の垂直基部20bの上端部には螺子孔2
2を貫設し、該螺子孔22に先端が前記クランプ16の背面
に当接する調整ボルト23を螺合する。
前記上部受台8の下方で、クランプ16の脚片19,19より
突出するてこ杆20の水平基部20aの先端部に平板状の固
定部材24の透孔25を嵌着する。該固定部材24は上端縁を
傾斜させると共にのこ歯状の噛合部26を形成してなる。
また、該固定部材24と上部受台8との間に、下端縁に前
記固定部材24の噛合部26と咬合するのこ歯状の噛合部27
を形成すると共に上面を水平面とした可動部材28を介入
させる。該可動部材28は楔状に嵌まり込み両噛合部26,2
7の噛み合いによりその抜脱を防止している。
尚、29はテーブル1上面の中央後部に位置して先端面を
基準面29aとする縦方向の位置決めガイド、また30はテ
ーブル1上面の左側に位置して先端面を基準面30aとす
る横方向の位置決めガイドである。
本発明の工作物の固定構造は上記構造よりなり、比較的
サイズの小さいプレート状の工作物を加工するには、該
工作物をバイス4に挟み固定工して加工を行う。
また、前記バイス4では挟めないサイズの大きい工作物
wは、まず上部受台8,8を移動して工作物wの大きさに
応じた適宜位置で固定し、工作物wが両位置決めガイド
29,30でガイドさせつつその両側縁を各支持突条14,14上
面で受承する。そして、各クランプ16の爪17を工作物w
の側端上縁を掛止すると共に可動部材28を固定部材24と
上部受台8間に嵌り込む。この状態で、てこ杆20に螺着
した調整ボルト23を締める。これにより、クランプ16は
水平基部20aの先端を支点として後方に傾斜しピン21の
位置を下るので、クランプ16自体が下方に引き下げられ
爪17が工作物wを押圧して上部受台8,8上にしっかり固
定する。この時、爪17は水平方向へ僅かに突出するよう
に設けられているので、工作物wの上面端縁に少ししか
掛からず、例えば穴加工するに爪17が邪魔になるような
ことはない。しかも、切欠き段部15を形成していること
から、側端縁に近接しても穴加工する位置にほとんど制
約を受けるようなこともない。
次に、加工を終えた工作物wを取外すには、調整ボルト
23を緩め可動部材28を抜き取って各クランプ16を上部受
台8,8から外し、工作物wを取り出す。
このようなサイズの異なる工作物wも大きさに応じバイ
ス4若しくはクランプ16を使い分けして順次能率的に加
工することができる。また、各下部受台5,5上面に上部
受台8を載せる構成として、その下に広いスペースを設
けたので工作物wの交換時の切屑の排出・掃除が簡単か
つ迅速に行なえる。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明に係る工作機械における工作
物の固定構造は、テーブル上面の中央にバイスを据置す
ると共にその両側にクランプを配置した構成よりなるの
で、サイズの異なる工作物も順次能率良く加工作業する
ことができる。また、各下部受台上面に上部受台を載せ
る構成とすることにより、その下に広いスペースが確保
されるので、工作物の交換時の切屑の排出・掃除が簡単
かつ迅速に行なえる。
また、クランプには水平方向へ僅かに突出する爪を設け
ると共にその内側に切欠き段部を形成したので、穴加工
時にドリルなど工具が干渉することなく、工作物におけ
る加工範囲が狭められるようなこともない。これによ
り、穴加工する位置にほとんど制約を受けることなく所
望寸法通りの加工が行なえるといった有益な効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の工作物の固定構造の一実施例に係わるもの
で、第1図は該構造の正面図、第2図は同平面図、第3
図は同側面図、第4図はクランプで工作物を挟着する状
態を示す側面図、第5図は同正面図、第6図は従来の工
作物を固着する状態を示す斜視図である。 1……テーブル、2……ベッド、w……工作物、4……
バイス、5,5……下部受台、8,8……上部受台、15……切
欠き段部、16……クランプ、17……爪。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベッド上に敷設してなる平板状のテーブル
    上面中央に工作物を締付固定するバイスを据置すると共
    に、該バイス両側のテーブル上面にそれぞれ2本のレー
    ル状の下部受台を平行に配置し、該各2本の下部受台上
    面に該下部上台と平面上で直交し且つ該下部受台に沿っ
    て摺動すると共に適宜位置で固定できる長柱状の上部受
    台を載せ、該上部受台上面に載置する工作物の側端縁を
    挟着固定するクランプを各上部受台の背面に複数取着し
    てなり、前記各上部受台はその上部に背面側の側縁上縁
    に沿って工作物を支承する細幅の支持突条を設けると共
    に、内側には前記バイス上面より上方に位置する切欠き
    段部を形成し、また前記クランプは上端に水平方向へ僅
    かに突出する爪を設けたことを特徴とする工作機械にお
    ける工作物の固定構造。
JP1290455A 1989-11-08 1989-11-08 工作機械における工作物の固定構造 Expired - Lifetime JPH0741494B2 (ja)

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