JPH0741144B2 - 硫黄酸化物および窒素酸化物の乾式同時除去方法 - Google Patents

硫黄酸化物および窒素酸化物の乾式同時除去方法

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JPH0741144B2
JPH0741144B2 JP1292831A JP29283189A JPH0741144B2 JP H0741144 B2 JPH0741144 B2 JP H0741144B2 JP 1292831 A JP1292831 A JP 1292831A JP 29283189 A JP29283189 A JP 29283189A JP H0741144 B2 JPH0741144 B2 JP H0741144B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、各種ボイラ、各種加熱炉さらにはごみ焼成
炉などから排出される燃焼排ガス中の硫黄酸化物(SO
x)と窒素酸化物(NOx)とを同時に乾式法によって効果
的に除去し、以って大気環境汚染の改善に資するもので
ある。
[従来技術および発明の課題] 従来、この種の排ガス中のSOxおよびNOxの同時除去技術
としては、湿式法によるNH3吸収法、酢酸吸収法、硫酸
・硝酸法などが知られている。また、乾式法としては活
性炭法、電子線照射法などが提案されている。しかし、
周知の通り、これらのSOxおよびNOx同時除去は、湿式法
および乾式法ともに各々問題点を有し、これらの技術の
確立ないし実用化は未だなされていない。すなわち、湿
式法は多く研究されてきたが、相対的にNOxの除去率が
低く、実用化までには至らず、現在では特殊な例を除い
てほとんどが開発を中止した。乾式法については、前述
の二つの方法が実証試験まで実施されているが、経済性
の問題もあり、実用例は見ていない。
燃焼排ガス中のSOxおよびNOxを同時に除去できるプロセ
スが確立されれば理想的であるが、現状では未確立のた
め、SOxの除去とNOxの除去は別々のプロセスで行なわれ
ている。
SOxの除去としては湿式石灰石こう法が主流であり、日
本を始め各国で実用されており、確立された技術であ
る。しかし、この方法は石灰スラリー(水溶液)を使用
するため、排ガスの温度が60℃前後まで低下する。この
温度低下は排ガスの拡散を制限し、白煙の発生を招くた
め、問題視されている。また湿式法は用水を必要とし、
排水処理も必要となるため、水を使用しない乾式法の確
立が強く望まれている。この乾式法開発の要望に答える
べく、排ガスに微細な炭酸カルシウムや石灰石などを直
接吹き込む石灰吹き込み法や、排ガスに石灰スラリーを
吹き込んでスラリー中の水分を排ガスの顕熱で蒸発させ
ることによって石灰分を固体粒子として作用させる半乾
式法が検討されている。しかし、前者の方法は反応温度
として約1000℃以上を必要とし、SOx除去率も低く、実
用に供された例はない。これに対し、後者の方法はSOx
除去率の点では満足できるものではないが、安価である
ため、西独、米国を中心に実用されている。
他方、NOxの除去法としては、還元剤としてアンモニア
を使用して、チタン・バナジウム触媒を用いる選択接触
法が主流を占め、多く実用に供されている。もう一つの
NOx除去方法としては、約900℃以上の高温度排ガス中に
アンモニアガスを吹き込み、無触媒的にNOxを除去する
いわゆる無触媒脱硝法がある。この方法ではアンモニ
ア、条件によっては熱分解によってアンモニアを発生す
るような化合物、たとえば炭酸アンモニウム、尿素、ギ
酸アンモニウム、シュウ酸アンモニウムなどが使用され
るが、これらの還元剤が触媒法の場合よりも多く必要と
なり、脱硝率も50%前後以下と低い。したがって、火力
発電所などの大型ボイラでの実施例は少なく、現在まで
使用されている例としては、ごみ焼成炉など特殊な場合
しかない。
言うまでもなく、上述の脱硫法ではNOxの除去は不可能
であり、また脱硝法ではSOxの除去は不可能である。し
たがって、SOxおよびNOxの両方を除去することが必要な
場合には、脱硫の脱硝の組合せによってSOxおよびNOxの
除去が行なわれている。
この脱硫と脱硝の組合せの方法には数多くが提案され、
多くの実用例があるが、最も一般的なものは選択接触還
元法と湿式の石灰石こう法の組合せ法である。この組合
せは、高いNOx除去率と高いSOx除去率が得られる点では
すぐれた組合せである。しかし、この方法は、あくまで
も二つのプロセスの組合せであるため、プロセスが複雑
である点、および脱硫が湿式法になっている点で、必ず
しも満足すべき方法ではない。
この種のSOxおよびNOx除去プロセスとしては、乾式プロ
セスが望まれ、たとえば石灰吹き込み法のような乾式法
で、現状よりも反応温度が低く、SOxおよびNOxの同時除
去が達成されるようなプロセスが理想的なものと考えら
れる。しかし、現状ではこのようなプロセスの実用化は
なされていない。
[課題の解決手段] この発明になる燃焼排ガス中のSOxおよびNOxの同時除去
方法は、乾式であって、前述の諸問題をすべて解決した
極めて簡単で効果的な方法である。
すなわち、この方法は、燃焼排ガス中に微粒炭酸カルシ
ウムと微粒臭化アンモニウムを、混合状態でまたは個別
的に吹き込むことを特徴とする、燃焼排ガス中のSOxお
よびNOxの同時除去方法である。
本法において、脱硫・脱硝剤の組み合わせ、すなわち、
微粒炭酸カルシウムと微粒臭化アンモニウムとにより構
成される薬剤を混合した状態で排ガスに吹き込んでも、
またはこれら構成薬剤を別々に吹き込んでもよい。蒸気
薬剤組み合わせが吹き込まれる排ガスの温度域は600℃
〜900℃である。
本発明の方法によれば、排ガス中のSOxは高効率で除去
される。従来の排ガス中への石灰(炭酸カルシウム)吹
き込み法では、上述の如く1000℃以上の反応温度域が必
要であり、石灰粒子表面に反応生成物としての硫酸カル
シウムの殻ができるため、石灰の吹き込み量が多くな
り、しかもその除去率が低いという難点があった。それ
に対して、本法では600℃〜900℃の温度域で非常に高い
脱硫率が得られる。上記温度域の下限は勿論反応速度の
低下による制限であるが、上記温度域の上限は後に述べ
るようにNOxの除去、すなわち脱硝率との関係において
決定されるものである。脱硫反応のみで考えるならば、
反応温度は高いほどよい。
反応生成物は硫酸カルシウムであり、硫安の生成はほと
んど認められない。
一方、本法によれば、排ガス中のNOxも同時に除去され
る。本法におけるNOxの除去はSOxの除去のように生成物
を作る反応ではなく、アンモニア成分による還元反応で
ある。従来から、アンモニア成分を含む化合物によって
NOxが無触媒的に還元除去されることは知られている
が、本法の場合には、その有効な反応温度域が大きく異
なっている点が特徴的であり、またSOxとの同時除去と
いう点が本技術の最大の特徴である。すなわち、従来の
アンモニアを吹き込む方法では、反応温度として約900
℃以上の高温度域が選定されているが、本法の場合、こ
の領域の温度はむしろ高温度に過ぎ、NOx濃度はかえっ
て増加の傾向を示す。このような高い温度域は、無触媒
脱硝に適当な領域ではなく、アンモニア化合物の酸化燃
焼領域であって、逆にNOxの生成反応が起るためと考え
られる。本法での好ましい反応温度域は600℃〜900℃の
領域であり、最も好ましい温度域は700℃〜800℃の領域
である。この温度域では従来の無触媒脱硝はNOx除去率
が低く効果的でなかった。すなわち、最も効果的な脱硝
がなされたとしても、NOx除去率は約50%位に過ぎなか
った。これに対して本法によれば、90%以上に達する高
効率のNOx除去が行なわれる。
以上、排ガス中のSOxおよびNOxの同時除去方法につい
て、便宜上、SOx除去とNOx除去とに分けて説明を行った
が、本法の最も特徴とするところは、従来の乾式の無触
媒脱硝法や石灰吹き込み脱硫法よりもはるかに低い温度
域で、しかも90%以上に達する脱硫・脱硝率が達成され
る点である。
この発明において脱硫・脱硝剤は炭酸カルシウムと臭化
アンモニウムとにより構成されるが、臭化アンモニウム
と尿素の作用効果の程度について言及すると、これらは
優劣つけ難いが、前者が活性的に若干高いように思われ
る。しかし、工業的観点に立てば、その経済性から見る
と、後者が有利である。
この発明による実装置における実施の態様は簡単であ
る。すなわち、各種ボイラ、加熱炉さらにはごみ焼成炉
の燃焼排ガスが熱交換器群を通った後、温度域が600℃
〜900℃の範囲に達した時、微粉状の炭酸カルシウムに
微粉状の臭化アンモニウムを混合して成る混合物を、空
気流に混入するなどの適当な方法で排ガス流で混入分散
させるか、または微粉状の炭酸カルシウムと微粉状の臭
化アンモニウムとを別々に排ガス流へ混入分散させれば
よい。そして、排ガスはさらに冷却され、たとえばサイ
クロン、バグフィルターが使用可能な温度域まで到達さ
れ、そこで生成物である硫酸カルシウムが捕集除去され
る。各種ボイラや加熱炉などは、本来熱交換器群を備
え、サイクロンなどの集塵装置も備えている。したがっ
て、少し極端な言い方をすれば、炭酸カルシウムと臭化
アンモニウムとを、それぞれ排ガス中へ混入分散させる
装置を設置することによって、乾式で脱硫および脱硝を
達成することができる。
[発明の効果] 本発明のSOxおよNOxの乾式同時除去法によれば、従来の
いかなる同時除去法でも達成し得なかった高効率のSOx
除去およびNOx除去が達成される。また、従来の技術で
は高効率のSOxおよびNOxの除去を達成するためには、ア
ンモニア選択接触還元法と湿式石灰石こう法の組合せが
なされているが、本発明によれ、この従来法よりはるか
に簡単に、しかも湿式法をプロセス内に含まないために
白煙の発生による排ガスの低下を招くこともなく、SOx
およびNOxの除去が達成され、以って大気環境汚染の改
善に資することができる。
[実施例] つぎに、本発明を実施例および比較例を以って説明す
る。
添付の第1図は以下の比較例および実施例における試験
を実施するための装置の概略を示すフローシートであ
る。本装置は微粉炭焚き燃焼室(6)とこれの後流側の
反応室(1)を主体とする。燃焼量は10kg/時で、助燃
用プロパンの燃焼による燃焼温度の制御、NOx発生量の
制御、さらにはSO2ガスの注入による排ガス中のSO2濃度
の調整が可能なようになっている。脱硫および脱硝のた
めの反応室(1)は350A(内径330mm)のステンレス管
で構成され、その高さは4mである。反応室(1)はその
外面に設けらえた電気ヒーター(2)で所定温度に制御
できるようになっている。脱硫・脱硝剤は空気流に乗せ
られてポート(11)かた反応室(1)へ注入される。排
ガス中のO2、SO2およびNOxの濃度は、反応室(1)の出
口とバグフィルター(3)の出口に設置した分析計
(7)(8)でそれぞれ測定した。排ガスはエアヒータ
ー(4)およびガスクーラー(5)で冷却され、ガブフ
ィルター(3)で除塵され、大気へ放出される。同図
中、(9)は温度計、(10)は流量計を示す。
比較例1 本比較例では従来技術である石灰吹き込み法における脱
硫率および脱硝率の測定結果の例を示し、以下に述べる
実施例の特徴が明確になるようにする。
第1図の装置を用いて、ポート(11)から排ガスに脱硫
剤として微粉砕した炭酸カルシウムを投入した。この試
験の場合の脱硫率および脱硝率を表1に示す。表1中、
Ca/Sモル比は、燃焼室(6)内で発生するSO2(モル
量)と反応室(1)に投入したCa量(モル量)の比であ
る。ここで、反応温度1300℃の場合のみが石炭専焼(10
kg/時)で、他の場合は石炭とプロパンガスの混焼とし
た。ただし、SO2濃度はすべての場合に約900pm(石炭専
焼時濃度)に調整した。NOx濃度は石炭専焼時で約830pp
m、石炭・プロパン混焼時で400〜600ppmであった。排ガ
ス中のO2濃度は石炭専焼時で約6%、石炭・プロパン混
焼時で9〜11%であった。
SOx除去に関しては条件を選べば80%位の除去率が期待
できたが、反応温度が800℃まで下がると脱硫効果はほ
とんど期待できなくなった。他方、脱硝率はすべての領
域において0%であり、この石灰吹き込み法はいうまで
もなく、脱硝に関しては無力であった。
実施例1 第1図の装置を用いて、排ガスにポート(11)から脱硫
・脱硝剤として微粒炭酸カルシウムと微粒臭化アンモニ
ウムの混合物を吹き込み、SOxおよびNOxの同時除去試験
を実施した。本実施例における装置の運転条件は以下の
とおりである。
燃料;プロパン・微粉炭混焼(プロパン:0.64Nm3/時、
石炭:3.24kg/時)、 空気比;1.81(排ガス中の酸素の濃度:9.4%)、 排ガス量;70Nm3/時、 NOx濃度;260ppm、 SOx濃度;485ppm, 反応時間;4.5秒、 反応温度;775℃、 炭酸カルシウム・臭化アンモニウム(脱硫・脱硝剤)混
合比;1:1(重量比)。
試験結果を表2に示す。同表から明らかなように、比較
例1では全く認められなかった、低温域での高効率のSO
xの除去およびNOxの除去が達成された。
実施例2(参考例として) 第1図の装置を用いて、排ガスにポート(11)から脱硫
・脱硝剤として微粒炭酸カルシウムと微粒尿素(工業試
薬1級)の混合物を吹き込み、SOxおよびNOxの同時除去
試験を実施した。本実施例における装置の運転条件は以
下のとおりである。燃焼;プロパン・微粉炭混焼(プロ
パン:0.64Nm3/時、石炭;2.37kg/時)、空気比;2.10
(排ガス中の酸素濃度;11.0%)、 排ガス量;63Nm3/時、 NOx濃度;209ppm、 SO2濃度;568ppm、反応時間;5.0秒、 反応温度;765℃、 炭酸カルシウム・尿素(脱硫・脱硝剤)混合比;1:1(比
重比)。
試験結果を表3に示す。同表から明らかなように、比較
例1では全く認められなかった、低温度域かつ低Ca/Sモ
ル比域での高いSOx除去率と、従来の無触媒脱硝法では
認められなかった高い脱硝率とが同時に得られた。
実施例3 第1図の装置を用いて、脱硫・脱硝剤供給速度を0.49kg
/時とし、反応温度のみを変化させ、その他の条件を実
施例1の運転条件と同一にし、脱硫率および脱硝率を測
定した。なお、反応温度は反応室(1)のヒーター
(2)の電流調整によって行なった。
試験結果を表4に示す。同表から明らかなように、反応
温度600℃では脱硫率および脱硝率ともに実施例1に比
較すると低下した。950℃では脱硫率は高いが、脱硝率
は負の値、すなわちNOxの発生側になった。
実施例4 第1図の装置を用いて、排ガスにポート(11)から脱硫
・脱硝剤として微粒炭酸カルシウムと微粒臭化アンモニ
ウムの混合物を吹き込み、NOxの除去試験を実施した。
本試験では燃料にプロパンのみを使用し、SO2の注入も
実施しなかったので、脱硫反応は起っていない(排ガス
中のSO2濃度:〜0ppm)。
本実施例における燃焼炉の運転条件と脱硝率を表5に示
す。同表から明らかなように、反応温度1000℃における
試験では、脱硝率は負の値で示されているが、これは脱
硫・脱硝剤を吹き込んだ結果、NOx濃度が30ppmから100p
pmまで増加したためである。すなわち、臭化アンモニウ
ムの燃焼によるNOxの生成があったためと思われる。反
応温度765℃の場合はNOx濃度は62ppmから25ppmまで低下
した(脱硝率58.3%)。
実施例5 第1図の装置を用いて、脱硫・脱硝剤のみを以下の組成
のものに代え、実施例2の運転条件と同一条件下に、試
験を行なった。
炭酸カルシウム:臭化アンモニウム:尿素(脱硫・脱硝
剤)混合比;1:0.5:0.5(重量比)、 脱硫・脱硝剤供給速度:0.27kg/時。
その結果、脱硫率75.7%および脱硝率79.0%を得た。す
なわち、実施例2の炭酸カルシウムと尿素の組合わせの
場合に比較して、脱硫率および脱硝率ともに若干の向上
を見た。
比較例2 第1図の装置を用いて、排ガスにポート(11)から脱硫
剤として微粒水酸化カルシウムを吹き込み、比較例1と
同じ条件で比較例1の操作を繰り返した。
SOx除去に関してはやはり条件を選べば80%位の除去率
が期待できたが、反応温度が800℃まで下がると脱硫効
果はほとんど期待できなくなった。他方、脱硝率はすべ
ての領域において0%であり、この石灰吹き込み法はい
うまでもなく、脱硝に関しては無力であった。
実施例6(参考例として) この実施例では脱硫剤と脱硝剤を別々のポートから注入
した。
第2図において、第1図の脱硫・脱硝剤混合物吹き込み
用のポート(11)の代わりに、同ポート(11)と同じ位
置に上側の脱硝剤吹き込み用ポート(12)と下側の脱硫
剤吹き込み用ポート(13)とが別々に設けられている。
その他の構成は第1図のそれと同じである。
第2図の装置において、排ガスにポート(12)から脱硝
剤として微粒尿素を吹き込むと共に、ポート(13)から
脱硫剤として微粒水酸化カルシウムを吹き込み、SOxお
よびNOxの同時除去試験を実施した。本実施例における
装置の運転条件は、尿素の注入量および水酸化カルシウ
ムの注入量がいずれも0.3kg/時である点を除いて、実施
例6のそれと同じである。
この場合、脱硝率は95.0%、脱硫率は86.0%であり、や
はり低温域での高効率のSOxの除去およびNOxの除去が達
成された。
【図面の簡単な説明】
第1図は試験方法を示すフローシート、第2図は第1図
のフローの変型を示す部分フローシートである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃焼排ガス中に微粒炭酸カルシウムと微粒
    臭化アンモニウムを、混合状態でまたは個別的に吹き込
    むことを特徴とする、硫黄酸化物および窒素酸化物の乾
    式同時除去方法。
JP1292831A 1989-05-06 1989-11-10 硫黄酸化物および窒素酸化物の乾式同時除去方法 Expired - Lifetime JPH0741144B2 (ja)

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