JPH0740938B2 - 変異型の糖質加水分解酵素、該酵素の変異遺伝子及び該酵素を用いたオリゴ糖の製造方法 - Google Patents
変異型の糖質加水分解酵素、該酵素の変異遺伝子及び該酵素を用いたオリゴ糖の製造方法Info
- Publication number
- JPH0740938B2 JPH0740938B2 JP5069303A JP6930393A JPH0740938B2 JP H0740938 B2 JPH0740938 B2 JP H0740938B2 JP 5069303 A JP5069303 A JP 5069303A JP 6930393 A JP6930393 A JP 6930393A JP H0740938 B2 JPH0740938 B2 JP H0740938B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ser
- asp
- gly
- mutant
- enzyme
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12N—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
- C12N9/00—Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
- C12N9/14—Hydrolases (3)
- C12N9/24—Hydrolases (3) acting on glycosyl compounds (3.2)
- C12N9/2402—Hydrolases (3) acting on glycosyl compounds (3.2) hydrolysing O- and S- glycosyl compounds (3.2.1)
- C12N9/2405—Glucanases
- C12N9/2408—Glucanases acting on alpha -1,4-glucosidic bonds
- C12N9/2411—Amylases
- C12N9/2414—Alpha-amylase (3.2.1.1.)
- C12N9/2417—Alpha-amylase (3.2.1.1.) from microbiological source
- C12N9/242—Fungal source
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12N—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
- C12N9/00—Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
- C12N9/10—Transferases (2.)
- C12N9/1048—Glycosyltransferases (2.4)
- C12N9/1051—Hexosyltransferases (2.4.1)
- C12N9/1074—Cyclomaltodextrin glucanotransferase (2.4.1.19)
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12P—FERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
- C12P19/00—Preparation of compounds containing saccharide radicals
- C12P19/18—Preparation of compounds containing saccharide radicals produced by the action of a glycosyl transferase, e.g. alpha-, beta- or gamma-cyclodextrins
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10S435/00—Chemistry: molecular biology and microbiology
- Y10S435/8215—Microorganisms
- Y10S435/822—Microorganisms using bacteria or actinomycetales
- Y10S435/832—Bacillus
Landscapes
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Zoology (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- Microbiology (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Mycology (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Enzymes And Modification Thereof (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アミラーゼ及び類縁の
糖質加水分解酵素において酵素の活性中心を構成するチ
ロシン残基を他のアミノ酸残基に置換せしめた糖転移活
性の増強された変異型の糖質加水分解酵素に関する。さ
らに本発明は、前記糖質加水分解酵素を生産する形質転
換体の遺伝子において、前記チロシン残基をコードする
塩基配列を変異せしめた遺伝子、前記チロシン残基を置
換せしめた変異酵素、及び前記変異酵素を用いた種々の
オリゴ糖等の製造方法に関する。
糖質加水分解酵素において酵素の活性中心を構成するチ
ロシン残基を他のアミノ酸残基に置換せしめた糖転移活
性の増強された変異型の糖質加水分解酵素に関する。さ
らに本発明は、前記糖質加水分解酵素を生産する形質転
換体の遺伝子において、前記チロシン残基をコードする
塩基配列を変異せしめた遺伝子、前記チロシン残基を置
換せしめた変異酵素、及び前記変異酵素を用いた種々の
オリゴ糖等の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
砂糖に代わる虫歯をつくらない人工甘味料として、また
機能性食品の素材等として種々の重合度の各種オリゴ糖
が注目され、実用に供されている。本発明者らはすでに
酵母Saccharomycopsis fibuligera のα−アミラーゼ
(Sfamy )のアミノ酸配列の84番目のトリプトファン
残基をロイシン残基に置換せしめた変異α−アミラーゼ
(Sfamy W84L)において、糖転移活性が増強されて
いること、及び該変異α−アミラーゼを用いた重合度7
以上のマルトオリゴ糖の製造方法に関して報告した(特
開平4−108386号公報)。しかし、この時点では
何故にSfamy W84L酵素では糖転移活性が上昇してい
るのか不明であり、Sfamy 及び他の糖質加水分解酵素に
おいて合理的に糖転移活性を増強する方法の発見には至
っていない。
砂糖に代わる虫歯をつくらない人工甘味料として、また
機能性食品の素材等として種々の重合度の各種オリゴ糖
が注目され、実用に供されている。本発明者らはすでに
酵母Saccharomycopsis fibuligera のα−アミラーゼ
(Sfamy )のアミノ酸配列の84番目のトリプトファン
残基をロイシン残基に置換せしめた変異α−アミラーゼ
(Sfamy W84L)において、糖転移活性が増強されて
いること、及び該変異α−アミラーゼを用いた重合度7
以上のマルトオリゴ糖の製造方法に関して報告した(特
開平4−108386号公報)。しかし、この時点では
何故にSfamy W84L酵素では糖転移活性が上昇してい
るのか不明であり、Sfamy 及び他の糖質加水分解酵素に
おいて合理的に糖転移活性を増強する方法の発見には至
っていない。
【0003】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、糖
質加水分解酵素の糖転移活性を合理的に増強すべく鋭意
研究を重ねた結果、前記Sfamy のY83残基に相当する
チロシン残基が複数のα−アミラーゼ及びシクロマルト
デキストリングルカノトランスフェラーゼなどのアミラ
ーゼ類縁の糖質加水分解酵素において相同な位置に完全
に保存されていること、これらのチロシン残基は酵素の
活性中心に存在し、そのフェノール性OH基が酵素反応
の反応中間体への水分子の付与に決定的に重要な機能を
有すると考えられることを見い出した。そして前記チロ
シン残基を他のアミノ酸残基で置換することによって加
水分解反応におけるこのチロシン残基の機能を損なわせ
ることにより、前記糖質加水分解酵素の糖転移活性を増
強することができることを見いだした。本発明はこの知
見に基づきなされるに至ったものである。
質加水分解酵素の糖転移活性を合理的に増強すべく鋭意
研究を重ねた結果、前記Sfamy のY83残基に相当する
チロシン残基が複数のα−アミラーゼ及びシクロマルト
デキストリングルカノトランスフェラーゼなどのアミラ
ーゼ類縁の糖質加水分解酵素において相同な位置に完全
に保存されていること、これらのチロシン残基は酵素の
活性中心に存在し、そのフェノール性OH基が酵素反応
の反応中間体への水分子の付与に決定的に重要な機能を
有すると考えられることを見い出した。そして前記チロ
シン残基を他のアミノ酸残基で置換することによって加
水分解反応におけるこのチロシン残基の機能を損なわせ
ることにより、前記糖質加水分解酵素の糖転移活性を増
強することができることを見いだした。本発明はこの知
見に基づきなされるに至ったものである。
【0004】すなわち本発明は (1) α−アミラーゼ及びシクロマルトデキストリン
グルカノトランスフェラーゼからなる群から選ばれる糖
質加水分解酵素において、酵素の活性中心に存在し、反
応中間体に水分子を付与する機能を有するチロシン残基
を他のアミノ酸残基に置換せしめたことを特徴とする変
異型の糖質加水分解酵素、 (2)前記チロシン残基が、3個の直接の触媒残基であ
る酸性アミノ酸残基の5Å以内に存在し、反応中間体に
水分子を付与する機能を有するチロシン残基であること
を特徴とする(1)項記載の変異型の糖質加水分解酵
素、 (3)(1)項記載の変異型の糖質加水分解酵素であっ
て、サッカロミコプスイス フィブリゲラ(Sacch
aromycopsis fibuvlgera)のα
−アミラーゼにおいて、酵素の活性中心に存在し、反応
中間体に水分子を付与する機能を有する、アミノ酸配列
の83番目のチロシン残基をフェニルアラニン、トリプ
トファン、ロイシン又はアスパラギン残基に置換せしめ
たことを特徴とする変異α−アミラーゼ、 (4)サッカロミコプスイス フィブリゲラ(Sacc
haromycopsis fibuligera)の
α−アミラーゼ遺伝子において、酵素の活性中心に存在
して反応中間体に水分子を付与する機能を有するチロシ
ン残基をコードする、構造遺伝子部分の325〜327
番目の塩基配列(TAC)をTTC、TGG、CTC又
はAACに変異せしめたことを特徴とする(1)項記載
の変異型の糖質加水分解酵素を生産する形質転換体の変
異α−アミラーゼ遺伝子、 (5) マルトオリゴ糖を基質とし、(3)項記載の変
異α−アミラーゼを用いて糖転移反応を行うことを特徴
とする重合度7以上のマルトオリゴ糖の製造方法、 (6)(1)項記載の変異型の糖質加水分解酵素であっ
て、バチルス マセランス(Bacillus mac
erans)のシクロマルトデキストリングルカノトラ
ンスフェラーゼにおいて、酵素の活性中心に存在し、反
応中間体に水分子を付与する機能を有する、アミノ酸配
列の100番目のチロシン残基をトリプトファン残基に
置換せしめたことを特徴とする変異シクロマルトデキス
トリングルカノトランスフェラーゼ、 (7) バチルス マセランス(Bacillus m
acerans)のシクロマルトデキストリングルカノ
トランスフェラーゼ遺伝子において、酵素の活性中心に
存在して反応中間体に水分子を付与する機能を有するチ
ロシン残基をコードする、構造遺伝子部分379〜38
1番目の塩基配列(TAC)をTGGに変異せしめたこ
とを特徴とする(1)項記載の変異型の糖質加水分解酵
素を生産する形質転換体の変異シクロマルトデキストリ
ングルカノトランスフェラーゼ遺伝子、及び (8) デンプン及びショ糖を基質とし、(6)項記載
の変異シクロマルトデキストリングルカノトランスフェ
ラーゼを用いて糖転移反応を行うことを特徴とするα−
マルトピラノシル−β−D−フラクトフラノシド及びα
−マルトトリピラノシル−β−D−フラクトフラノシド
を高濃度に含むオリゴ糖の製造方法を提供するものであ
る。
グルカノトランスフェラーゼからなる群から選ばれる糖
質加水分解酵素において、酵素の活性中心に存在し、反
応中間体に水分子を付与する機能を有するチロシン残基
を他のアミノ酸残基に置換せしめたことを特徴とする変
異型の糖質加水分解酵素、 (2)前記チロシン残基が、3個の直接の触媒残基であ
る酸性アミノ酸残基の5Å以内に存在し、反応中間体に
水分子を付与する機能を有するチロシン残基であること
を特徴とする(1)項記載の変異型の糖質加水分解酵
素、 (3)(1)項記載の変異型の糖質加水分解酵素であっ
て、サッカロミコプスイス フィブリゲラ(Sacch
aromycopsis fibuvlgera)のα
−アミラーゼにおいて、酵素の活性中心に存在し、反応
中間体に水分子を付与する機能を有する、アミノ酸配列
の83番目のチロシン残基をフェニルアラニン、トリプ
トファン、ロイシン又はアスパラギン残基に置換せしめ
たことを特徴とする変異α−アミラーゼ、 (4)サッカロミコプスイス フィブリゲラ(Sacc
haromycopsis fibuligera)の
α−アミラーゼ遺伝子において、酵素の活性中心に存在
して反応中間体に水分子を付与する機能を有するチロシ
ン残基をコードする、構造遺伝子部分の325〜327
番目の塩基配列(TAC)をTTC、TGG、CTC又
はAACに変異せしめたことを特徴とする(1)項記載
の変異型の糖質加水分解酵素を生産する形質転換体の変
異α−アミラーゼ遺伝子、 (5) マルトオリゴ糖を基質とし、(3)項記載の変
異α−アミラーゼを用いて糖転移反応を行うことを特徴
とする重合度7以上のマルトオリゴ糖の製造方法、 (6)(1)項記載の変異型の糖質加水分解酵素であっ
て、バチルス マセランス(Bacillus mac
erans)のシクロマルトデキストリングルカノトラ
ンスフェラーゼにおいて、酵素の活性中心に存在し、反
応中間体に水分子を付与する機能を有する、アミノ酸配
列の100番目のチロシン残基をトリプトファン残基に
置換せしめたことを特徴とする変異シクロマルトデキス
トリングルカノトランスフェラーゼ、 (7) バチルス マセランス(Bacillus m
acerans)のシクロマルトデキストリングルカノ
トランスフェラーゼ遺伝子において、酵素の活性中心に
存在して反応中間体に水分子を付与する機能を有するチ
ロシン残基をコードする、構造遺伝子部分379〜38
1番目の塩基配列(TAC)をTGGに変異せしめたこ
とを特徴とする(1)項記載の変異型の糖質加水分解酵
素を生産する形質転換体の変異シクロマルトデキストリ
ングルカノトランスフェラーゼ遺伝子、及び (8) デンプン及びショ糖を基質とし、(6)項記載
の変異シクロマルトデキストリングルカノトランスフェ
ラーゼを用いて糖転移反応を行うことを特徴とするα−
マルトピラノシル−β−D−フラクトフラノシド及びα
−マルトトリピラノシル−β−D−フラクトフラノシド
を高濃度に含むオリゴ糖の製造方法を提供するものであ
る。
【0005】以下に本発明を詳細に説明する。本発明者
らは、すでに報告した変異型Sfamy W84Lでは、84
番目のトリプトファン残基を置換したことが隣の83番
目のチロシン残基(Y83)に何らかの影響を与え、Y
83残基の機能を変化させることが糖転移活性を増強さ
せていること、つまり糖転移活性が増強した主要因はY
83残基のもつ機能の喪失によることを見いだした。従
来、酵素活性を発現する上で最も重要なアミノ酸残基
は、そのアミノ酸残基の種類ばかりではなく空間的相対
配置が、異なる生物由来の類縁酵素においてもよく保存
されているという一般的な経験則が知られている。そこ
でSfamy のY83残基に相当するチロシン残基につい
て、酵素の立体構造上での位置をSfamy などの10種の
生物由来のα−アミラーゼについて調べた。その結果、
チロシン残基の位置が、10種類のα−アミラーゼのす
べてにおいて完全に保存されていることがわかった。
らは、すでに報告した変異型Sfamy W84Lでは、84
番目のトリプトファン残基を置換したことが隣の83番
目のチロシン残基(Y83)に何らかの影響を与え、Y
83残基の機能を変化させることが糖転移活性を増強さ
せていること、つまり糖転移活性が増強した主要因はY
83残基のもつ機能の喪失によることを見いだした。従
来、酵素活性を発現する上で最も重要なアミノ酸残基
は、そのアミノ酸残基の種類ばかりではなく空間的相対
配置が、異なる生物由来の類縁酵素においてもよく保存
されているという一般的な経験則が知られている。そこ
でSfamy のY83残基に相当するチロシン残基につい
て、酵素の立体構造上での位置をSfamy などの10種の
生物由来のα−アミラーゼについて調べた。その結果、
チロシン残基の位置が、10種類のα−アミラーゼのす
べてにおいて完全に保存されていることがわかった。
【0006】検討した十種のα−アミラーゼは次の通り
である。 1.放線菌(ストレプトミセス ヒグロスコピクス St
reptomyces hygroscopicus ); 2.ブタすい臓; 3.枯草菌(バチルス サブチリス B. subtilis); 4.枯草菌(バチルス サーキュランス B. ciculan
s); 5.酵母(サッカロミコプスイス フィブリゲラ S. fi
buligera); 6.黄コウジカビ(アスペルギス オリザエ Aspergil
lus oryzae) ; 7.好熱性枯草菌 (バチルス ステアロサーモフィラス B. Stearothermo
philus); 8.枯草菌(バチルス リヘンホルミス B. lichenform
is); 9.枯草菌(バチルス アミロリキファシエンス B. am
yloliquefaciens); 10.大麦 これら十種類の異なる生物由来のα−アミラーゼについ
て、それらの一時配列並置データに基づき、酵素活性部
位を構成するアミノ酸残基の保存性の高さを、Sfamy 酵
素の立体構造上で比較検討した。その結果、3つの直接
の触媒残基(2つのAsp残基と1つのGlu残基)の
5Å以内の近傍にSfamy のY83に相当する1つのTy
r残基が存在し、この4つの残基が前記十種のα−アミ
ラーゼタンパク質中で完全に保存されており、酵素活性
中心を形成していることが明らかになった。ここでSfam
y のY83残基に相当するチロシン残基は、そのフェノ
ール性OH基により酵素反応中間体への水分子の付与に
重要な機能を有しているものと思われる。
である。 1.放線菌(ストレプトミセス ヒグロスコピクス St
reptomyces hygroscopicus ); 2.ブタすい臓; 3.枯草菌(バチルス サブチリス B. subtilis); 4.枯草菌(バチルス サーキュランス B. ciculan
s); 5.酵母(サッカロミコプスイス フィブリゲラ S. fi
buligera); 6.黄コウジカビ(アスペルギス オリザエ Aspergil
lus oryzae) ; 7.好熱性枯草菌 (バチルス ステアロサーモフィラス B. Stearothermo
philus); 8.枯草菌(バチルス リヘンホルミス B. lichenform
is); 9.枯草菌(バチルス アミロリキファシエンス B. am
yloliquefaciens); 10.大麦 これら十種類の異なる生物由来のα−アミラーゼについ
て、それらの一時配列並置データに基づき、酵素活性部
位を構成するアミノ酸残基の保存性の高さを、Sfamy 酵
素の立体構造上で比較検討した。その結果、3つの直接
の触媒残基(2つのAsp残基と1つのGlu残基)の
5Å以内の近傍にSfamy のY83に相当する1つのTy
r残基が存在し、この4つの残基が前記十種のα−アミ
ラーゼタンパク質中で完全に保存されており、酵素活性
中心を形成していることが明らかになった。ここでSfam
y のY83残基に相当するチロシン残基は、そのフェノ
ール性OH基により酵素反応中間体への水分子の付与に
重要な機能を有しているものと思われる。
【0007】次に、前記α−アミラーゼにおいて酵素活
性中心を形成するTyr残基(Y)に着目し、このY残
基がα−アミラーゼに類縁する下記のシクロマルトデキ
ストリングルカノトランスフェラーゼにも存在するか否
かを調べた。α−アミラーゼとしてSfamy を用いて両者
のアミノ酸配列を比較した。 CGT シクロマルトデキストリングルカノトランスフ
ェラーゼ、枯草菌(バチルス マセランス Bacillus m
acerans );両者のアミノ酸一次配列を比較した結果、
相同性のある6つの高保存性領域が確認された。その6
つの高保存性領域のうち、アミノ−末端(N末端)より
かぞえてはじめに存在する3つの保存性領域のアミノ酸
配列を示す(図1)。着目しているY残基(Sfamy 酵素
のY83残基に相当する)は領域1に存在し、シクロマ
ルトデキストリングルカノトランスフェラーゼにおいて
も相同な位置に完全に保存されていた(図1の領域1の
枠内に示される)。また、シクロマルトデキストリング
ルカノトランスフェラーゼにおいても、このTyr残基
が前記Sfamy と同様に3つの直接の触媒残基(2つのA
sp残基と1つのGlu残基)の5Å以内の近傍に存在
することがわかった。ここでSfamy のY83残基に相当
するチロシン残基は、CGTaseでは100番目に存
在している。さらに図1から、これら3つの高保存性領
域はほぼ一定の間隔で並んでいることが明らかになっ
た。以上の事実と、α−アミラーゼにおいてはこれら3
つの領域に存在するアミノ酸残基(Tyr残基、Glu
残基及び2つのAsp残基)が酵素活性部位を形成して
いることから、前記完全な保存性を有するY残基(領域
1に存在し、SfamyのY83残基に相当する)はシクロ
マルトデキストリングルカノトランスフェラーゼの酵素
活性中心に存在し基質の加水分解反応に決定的に重要な
役割をになうものと考えられる。またチロシン残基はそ
のフェノール性OH基により酵素反応における反応中間
体への水分子の付与に機能するものと考えられる。
性中心を形成するTyr残基(Y)に着目し、このY残
基がα−アミラーゼに類縁する下記のシクロマルトデキ
ストリングルカノトランスフェラーゼにも存在するか否
かを調べた。α−アミラーゼとしてSfamy を用いて両者
のアミノ酸配列を比較した。 CGT シクロマルトデキストリングルカノトランスフ
ェラーゼ、枯草菌(バチルス マセランス Bacillus m
acerans );両者のアミノ酸一次配列を比較した結果、
相同性のある6つの高保存性領域が確認された。その6
つの高保存性領域のうち、アミノ−末端(N末端)より
かぞえてはじめに存在する3つの保存性領域のアミノ酸
配列を示す(図1)。着目しているY残基(Sfamy 酵素
のY83残基に相当する)は領域1に存在し、シクロマ
ルトデキストリングルカノトランスフェラーゼにおいて
も相同な位置に完全に保存されていた(図1の領域1の
枠内に示される)。また、シクロマルトデキストリング
ルカノトランスフェラーゼにおいても、このTyr残基
が前記Sfamy と同様に3つの直接の触媒残基(2つのA
sp残基と1つのGlu残基)の5Å以内の近傍に存在
することがわかった。ここでSfamy のY83残基に相当
するチロシン残基は、CGTaseでは100番目に存
在している。さらに図1から、これら3つの高保存性領
域はほぼ一定の間隔で並んでいることが明らかになっ
た。以上の事実と、α−アミラーゼにおいてはこれら3
つの領域に存在するアミノ酸残基(Tyr残基、Glu
残基及び2つのAsp残基)が酵素活性部位を形成して
いることから、前記完全な保存性を有するY残基(領域
1に存在し、SfamyのY83残基に相当する)はシクロ
マルトデキストリングルカノトランスフェラーゼの酵素
活性中心に存在し基質の加水分解反応に決定的に重要な
役割をになうものと考えられる。またチロシン残基はそ
のフェノール性OH基により酵素反応における反応中間
体への水分子の付与に機能するものと考えられる。
【0008】これらの事実は、前記2種のアミラーゼ類
縁酵素の糖転移活性を、酵素活性中心を構成するチロシ
ン残基を他のアミノ酸残基で置換することにより増強で
きることを示すものである。次に本発明の変異酵素の作
成方法及び該変異酵素において前記酵素の活性中心に存
在するチロシン残基を置換したことの酵素活性への影響
について述べる。図1の領域1に存在し、前記2種のア
ミラーゼ類縁酵素において完全に保存されているY残基
の機能を明らかにするために、2つの酵素(Sfamy とC
GTase)について、Sfamy のY83残基及びCGT
aseのY100残基を他のアミノ酸残基に置換した変
異酵素を作成し、その置換がこれらの酵素の糖質加水分
解活性に与える影響と糖転移活性に与える影響を調べ
た。
縁酵素の糖転移活性を、酵素活性中心を構成するチロシ
ン残基を他のアミノ酸残基で置換することにより増強で
きることを示すものである。次に本発明の変異酵素の作
成方法及び該変異酵素において前記酵素の活性中心に存
在するチロシン残基を置換したことの酵素活性への影響
について述べる。図1の領域1に存在し、前記2種のア
ミラーゼ類縁酵素において完全に保存されているY残基
の機能を明らかにするために、2つの酵素(Sfamy とC
GTase)について、Sfamy のY83残基及びCGT
aseのY100残基を他のアミノ酸残基に置換した変
異酵素を作成し、その置換がこれらの酵素の糖質加水分
解活性に与える影響と糖転移活性に与える影響を調べ
た。
【0009】1.変異型Sfamy α−アミラーゼの1例としてSfamy のY83残基残基を
F、W、LおよびN残基に置換した変異型酵素を作成
し、糖転移活性を確認した。変異遺伝子作成はKunk
el法を用いた。まず、Sfamy 酵素遺伝子を含むプラス
ミドpSfα1よりSfamy 構造遺伝子を含むEcoRI−Ps
t I断片(2.5kb)をM13ファージの、マルチク
ローニングサイトにサブクローニングし、この目的DN
A断片を含むM13ファージ複製型(RF)DNAをウ
ラシル−DNAグリコシラーゼ(ung)の欠損大腸菌
株CJ236に感染させ、大腸菌培養上清よりファージ
粒子を回収し、これよりウラシル−1本鎖DNA(マイ
ナス鎖)を得た。次にこの1本鎖DNAとY残基をコー
ドする暗号部分に変異を含む合成オリゴヌクレオチドを
アニーリングさせ、これにT4 DNAポリメラーゼを作
用させ、1本鎖部分(プラス鎖)を修復し、2本鎖DN
A(U−RF DNA)を形成させた。このDNAをu
ng+ の大腸菌に取り込ませ、この大腸菌培養上清より
ファージ粒子を回収し、1本鎖DNAを得た。この1本
鎖DNAの塩基配列を解析することにより、目的とする
変異を含むRF DNAを選択した。このRF DNA
よりEcoRI−Pst I断片(2.5kb)を切り出し、酵
母での発現ベクターYEp351のマルチクローニング
サイトに挿入連結することにより変異酵素の発現ベクタ
ーpSA5 Y83F 、pSA5 Y83W 、pSA5 Y83L 、pSA5 Y83Nを
構築した。
F、W、LおよびN残基に置換した変異型酵素を作成
し、糖転移活性を確認した。変異遺伝子作成はKunk
el法を用いた。まず、Sfamy 酵素遺伝子を含むプラス
ミドpSfα1よりSfamy 構造遺伝子を含むEcoRI−Ps
t I断片(2.5kb)をM13ファージの、マルチク
ローニングサイトにサブクローニングし、この目的DN
A断片を含むM13ファージ複製型(RF)DNAをウ
ラシル−DNAグリコシラーゼ(ung)の欠損大腸菌
株CJ236に感染させ、大腸菌培養上清よりファージ
粒子を回収し、これよりウラシル−1本鎖DNA(マイ
ナス鎖)を得た。次にこの1本鎖DNAとY残基をコー
ドする暗号部分に変異を含む合成オリゴヌクレオチドを
アニーリングさせ、これにT4 DNAポリメラーゼを作
用させ、1本鎖部分(プラス鎖)を修復し、2本鎖DN
A(U−RF DNA)を形成させた。このDNAをu
ng+ の大腸菌に取り込ませ、この大腸菌培養上清より
ファージ粒子を回収し、1本鎖DNAを得た。この1本
鎖DNAの塩基配列を解析することにより、目的とする
変異を含むRF DNAを選択した。このRF DNA
よりEcoRI−Pst I断片(2.5kb)を切り出し、酵
母での発現ベクターYEp351のマルチクローニング
サイトに挿入連結することにより変異酵素の発現ベクタ
ーpSA5 Y83F 、pSA5 Y83W 、pSA5 Y83L 、pSA5 Y83Nを
構築した。
【0010】これら発現ベクターをパン酵母Saccharomy
ces cerevisiae KK4株に形質転換することにより、 KK
4:pSA5 Y83F 、KK4:pSA5 Y83W 、KK4:pSA5 Y83L 、KK
4:pSA5Y83N を得た。同様に野生型酵素遺伝子を含む形
質転換体 KK4:pSA5も作成した。これら形質転換体をY
PD培地で培養し、培養上清より、種々の精製手法によ
り、精製変異酵素SfamyY83F 、SfamyY83W 、SfamyY83L
、SfamyY83N ならびに精製野生型酵素Sfamy を得た。
なお、本発明により造成された4つの変異SfamyY83F 、
SfamyY83W 、SfamyY83L 、SfamyY83N 酵素はいずれも糖
質加水分解活性に比べ糖転移活性が著しく増強されたも
のとなっており、出発基質の重合度により、各々特徴的
な産物を産生する。例えば、マルトヘプタオース(G
7 )を基質とする場合には、一部は低分子に分解される
が、大部分はG10、G11、G12に変換される。マルトペ
ンタオース(G5 )を基質とする場合には糖転移産物G
7 、G8 が産生され、また、マルトヘキサオース(G
6 )からはG9 を産生することができる。得られた反応
混合物からは、ゲルろ過法等により分離、精製すること
により、用いた基質から特定な鎖長だけ増したマルトオ
リゴ糖をそれぞれ得ることができる。上記の糖転移酵素
反応の条件としては、例えば温度30℃、pH5.5程
度が最適であり、また反応時間は、基質の重合度、濃度
及び酵素濃度により各々異なるが通常は15分で十分で
ある。
ces cerevisiae KK4株に形質転換することにより、 KK
4:pSA5 Y83F 、KK4:pSA5 Y83W 、KK4:pSA5 Y83L 、KK
4:pSA5Y83N を得た。同様に野生型酵素遺伝子を含む形
質転換体 KK4:pSA5も作成した。これら形質転換体をY
PD培地で培養し、培養上清より、種々の精製手法によ
り、精製変異酵素SfamyY83F 、SfamyY83W 、SfamyY83L
、SfamyY83N ならびに精製野生型酵素Sfamy を得た。
なお、本発明により造成された4つの変異SfamyY83F 、
SfamyY83W 、SfamyY83L 、SfamyY83N 酵素はいずれも糖
質加水分解活性に比べ糖転移活性が著しく増強されたも
のとなっており、出発基質の重合度により、各々特徴的
な産物を産生する。例えば、マルトヘプタオース(G
7 )を基質とする場合には、一部は低分子に分解される
が、大部分はG10、G11、G12に変換される。マルトペ
ンタオース(G5 )を基質とする場合には糖転移産物G
7 、G8 が産生され、また、マルトヘキサオース(G
6 )からはG9 を産生することができる。得られた反応
混合物からは、ゲルろ過法等により分離、精製すること
により、用いた基質から特定な鎖長だけ増したマルトオ
リゴ糖をそれぞれ得ることができる。上記の糖転移酵素
反応の条件としては、例えば温度30℃、pH5.5程
度が最適であり、また反応時間は、基質の重合度、濃度
及び酵素濃度により各々異なるが通常は15分で十分で
ある。
【0011】以下に、前記変異型α−アミラーゼの理化
学的性質を述べる。 (1)作用 本変異酵素は糖転移活性が野生型酵素より著しく増強さ
れており、野生型酵素が糖転移活性を示さない低基質濃
度(2mM)でも変異酵素は強い糖転移活性を示す。マル
トオリゴ糖に作用させると、もとの基質より長鎖のマル
トオリゴ糖を生産する。その生産物は出発基質の重合度
により、おのおの特徴的な産物を生産する。たとえばマ
ルトヘプタオース(G7 )を基質とすると、一部は分解
されるが、大部分はG10,G11,G12に変換される。マ
ルトペンタオース(G5 )を基質とするとG7 ,G8 が
生産され、マルトヘキサオース(G6 )を基質とすると
G9 が生産される。 (2)基質特異性 本変異酵素はデンプン、グリコーゲン、マルトオリゴ糖
とよく反応するが、プルラン、デキストラン、セルロー
スとは反応しない。 (3)至適pH及び安定pH範囲 本変異酵素は40℃にてpH5.4〜5.6が至適であ
り、pH4〜10で安定である。 (4)至適温度 本変異酵素はpH5.5にて至適温度は50℃である。 (5)失活の条件 本変異酵素はpH5.5、70℃、10分間の加熱で1
0%の残存活性を示す。pH4以下、pH10以上で不
安定である。 (6)阻害、活性化及び安定化 本変異酵素は水銀、鉛、EDTAの存在で阻害を受ける。カ
ルシウムイオンで安定化される。 (7)糖転移活性の測定法 酵素反応を所定時間後に停止し、その反応生物をペーパ
ークロマトグラフィーで展開分離し、グルコアミラーゼ
処理により増感し、硝酸銀で発色させた。さらに各スポ
ットの分子種の同定と定量をデンシトメーターにより行
い、酵素反応による産物の経時変化を測定し、糖転移活
性を測定した。 (8)酵素の分子量 本変異酵素の分子量は51,000である(ディスクゲル電気
泳動法)。
学的性質を述べる。 (1)作用 本変異酵素は糖転移活性が野生型酵素より著しく増強さ
れており、野生型酵素が糖転移活性を示さない低基質濃
度(2mM)でも変異酵素は強い糖転移活性を示す。マル
トオリゴ糖に作用させると、もとの基質より長鎖のマル
トオリゴ糖を生産する。その生産物は出発基質の重合度
により、おのおの特徴的な産物を生産する。たとえばマ
ルトヘプタオース(G7 )を基質とすると、一部は分解
されるが、大部分はG10,G11,G12に変換される。マ
ルトペンタオース(G5 )を基質とするとG7 ,G8 が
生産され、マルトヘキサオース(G6 )を基質とすると
G9 が生産される。 (2)基質特異性 本変異酵素はデンプン、グリコーゲン、マルトオリゴ糖
とよく反応するが、プルラン、デキストラン、セルロー
スとは反応しない。 (3)至適pH及び安定pH範囲 本変異酵素は40℃にてpH5.4〜5.6が至適であ
り、pH4〜10で安定である。 (4)至適温度 本変異酵素はpH5.5にて至適温度は50℃である。 (5)失活の条件 本変異酵素はpH5.5、70℃、10分間の加熱で1
0%の残存活性を示す。pH4以下、pH10以上で不
安定である。 (6)阻害、活性化及び安定化 本変異酵素は水銀、鉛、EDTAの存在で阻害を受ける。カ
ルシウムイオンで安定化される。 (7)糖転移活性の測定法 酵素反応を所定時間後に停止し、その反応生物をペーパ
ークロマトグラフィーで展開分離し、グルコアミラーゼ
処理により増感し、硝酸銀で発色させた。さらに各スポ
ットの分子種の同定と定量をデンシトメーターにより行
い、酵素反応による産物の経時変化を測定し、糖転移活
性を測定した。 (8)酵素の分子量 本変異酵素の分子量は51,000である(ディスクゲル電気
泳動法)。
【0012】2.変異型CGTase α−アミラーゼの類縁酵素の1つとしてBacillus macer
ans のシクロマルトデキストリングルカノトランスフェ
ラーゼ(CGTase)のY100残基(Sfamy のY8
3残基に相当する)をW残基に置換した変異酵素(CG
TaseY100W)を作成し、その糖転移活性を確認
した。まず、CGTase遺伝子クローニングを行っ
た。B. macerans IAM 1243株の染色体DNAを
Sau3AI及びHindIIIで処理した後、pBR3
22に連結し、大腸菌HB101に導入した。CGTa
se遺伝子を持つクローニング株の検出は、デンプンを
含む寒天培地上でのヨードデンプン反応により行った。
その結果、CGTase遺伝子を含む4kbのDNAが
挿入された組換えプラスミドpMAC1を得た。pMA
C1をSau3AIで部分消化し、プラスミドpHY3
00PLKのBamHI部位に挿入連結し、pMAA1
を得た。これをα−アミラーゼの欠損した枯草菌 B. Su
btilis 207−25株に導入し、テトラサイクリン耐
性でデンプン寒天培地上でヨードデンプン反応のハロー
形成能を持つ形質転換株207−25:pMAA1を得
た。B. macerans IAM 1243株と B. Subtilis
207−25:pMAA1培養上清より得られた精製C
GTaseを可溶性デンプンと反応させ、酵素反応産物
をペーパークロマトグラフィーで分析した。両酵素反応
とも主生産物はα−シクロデキストリンであり、その他
の酵素学的諸性質においても両者は区別できなかった。
さらには、プラスミドpMAA1の挿入DNA断片の塩
基配列を決定したところ2142bpからなるCGTa
seの構造遺伝子部分の塩基配列及びアミノ酸配列が明
らかになった。
ans のシクロマルトデキストリングルカノトランスフェ
ラーゼ(CGTase)のY100残基(Sfamy のY8
3残基に相当する)をW残基に置換した変異酵素(CG
TaseY100W)を作成し、その糖転移活性を確認
した。まず、CGTase遺伝子クローニングを行っ
た。B. macerans IAM 1243株の染色体DNAを
Sau3AI及びHindIIIで処理した後、pBR3
22に連結し、大腸菌HB101に導入した。CGTa
se遺伝子を持つクローニング株の検出は、デンプンを
含む寒天培地上でのヨードデンプン反応により行った。
その結果、CGTase遺伝子を含む4kbのDNAが
挿入された組換えプラスミドpMAC1を得た。pMA
C1をSau3AIで部分消化し、プラスミドpHY3
00PLKのBamHI部位に挿入連結し、pMAA1
を得た。これをα−アミラーゼの欠損した枯草菌 B. Su
btilis 207−25株に導入し、テトラサイクリン耐
性でデンプン寒天培地上でヨードデンプン反応のハロー
形成能を持つ形質転換株207−25:pMAA1を得
た。B. macerans IAM 1243株と B. Subtilis
207−25:pMAA1培養上清より得られた精製C
GTaseを可溶性デンプンと反応させ、酵素反応産物
をペーパークロマトグラフィーで分析した。両酵素反応
とも主生産物はα−シクロデキストリンであり、その他
の酵素学的諸性質においても両者は区別できなかった。
さらには、プラスミドpMAA1の挿入DNA断片の塩
基配列を決定したところ2142bpからなるCGTa
seの構造遺伝子部分の塩基配列及びアミノ酸配列が明
らかになった。
【0013】変異遺伝子作成はKunkel法を用い
た。まず、pMAA1よりCGTase構造遺伝子を含
むXbaI−EcoRI断片(2.5kb)をM13ファー
ジにサブクローニングし、この目的のDNA断片を含む
M13ファージRF DNAをung- の大腸菌CJ2
36に感染させ、大腸菌培養上清よりファージ粒子を回
収し、これよりウラシル−1本鎖DNA(マイナス鎖)
を得た。次にこの1本鎖DNAとY100残基をコード
する暗号部分に変異を含む合成オリゴヌクレオチドをア
ニーリングさせ、1本鎖部分(プラス鎖)を修復し、2
本鎖DNA(U−RF DNA)を形成させた。このD
NAをung+ の大腸菌に取り込ませ、この大腸菌培養
上清よりファージ粒子を回収し、RF DNAを得た。
このRF DNAの塩基配列を解析することにより、目
的とする変異を含むDNA断片(2.5kbのXbaI
−EcoRI断片)を切り出し、 B. Subtilis での発現ベ
クターPHY300PLKのXbaI,EcoRIサイトに
挿入連結することにより変異酵素の発現ベクターpMA
A1 Y100Wを構築した。これら野生型酵素遺伝子
と変異型酵素遺伝子を含む発現ベクターを B. Subtilis
207−25株に形質転換することにより、形質転換
体 B. Subtilis 207−25:pMAA1と207−
25:pMAA1 Y100Wを得た。これら形質転換
体を1%可溶性デンプンを含むNB培地で培養し、培養
上清から種々の精製手法により、精製野生型酵素と精製
変異型酵素CGTaseY100Wを得た。なお、CG
Taseはデンプンに作用してシクロデキストリンを生
成する以外に、デンプンとともに転移する受容体が存在
するときは、マルトオリゴ糖をそれらの受容体に転移す
るが、本発明により造成された変異酵素CGTaseY
100Wは野生型酵素に比べ糖転移活性が増強されてい
た。例えば、5%可溶性デンプンと5%ショ糖を含む溶
液にCGTaseY100Wを作用させる場合には、反
応初期には少量のシクロデキストリンの生成が認められ
るが、反応の後期にはシクロデキストリンは再分解して
消失し、使用したショ糖の50%が転移作用における受
容体として利用され、製造されたオリゴ糖中にはショ糖
24%のほかにG2 F(α−マルトピラノシル−β−D
−フラクトフラノシド)、G3 F(α−マルトトリピラ
ノシル−β−D−フラクトフラノシド)、がそれぞれ2
1%、12%含まれている。このように変異酵素CGT
aseY100Wを用いれば高効率にG2 F、G3 Fを
含むオリゴ糖を製造することができる。上記の糖転移酵
素の反応の条件としては、例えば温度50℃、pH5.
5程度が最適であり、また反応時間は、基質濃度及び酵
素濃度により各々異なるが通常は15分で十分である。
た。まず、pMAA1よりCGTase構造遺伝子を含
むXbaI−EcoRI断片(2.5kb)をM13ファー
ジにサブクローニングし、この目的のDNA断片を含む
M13ファージRF DNAをung- の大腸菌CJ2
36に感染させ、大腸菌培養上清よりファージ粒子を回
収し、これよりウラシル−1本鎖DNA(マイナス鎖)
を得た。次にこの1本鎖DNAとY100残基をコード
する暗号部分に変異を含む合成オリゴヌクレオチドをア
ニーリングさせ、1本鎖部分(プラス鎖)を修復し、2
本鎖DNA(U−RF DNA)を形成させた。このD
NAをung+ の大腸菌に取り込ませ、この大腸菌培養
上清よりファージ粒子を回収し、RF DNAを得た。
このRF DNAの塩基配列を解析することにより、目
的とする変異を含むDNA断片(2.5kbのXbaI
−EcoRI断片)を切り出し、 B. Subtilis での発現ベ
クターPHY300PLKのXbaI,EcoRIサイトに
挿入連結することにより変異酵素の発現ベクターpMA
A1 Y100Wを構築した。これら野生型酵素遺伝子
と変異型酵素遺伝子を含む発現ベクターを B. Subtilis
207−25株に形質転換することにより、形質転換
体 B. Subtilis 207−25:pMAA1と207−
25:pMAA1 Y100Wを得た。これら形質転換
体を1%可溶性デンプンを含むNB培地で培養し、培養
上清から種々の精製手法により、精製野生型酵素と精製
変異型酵素CGTaseY100Wを得た。なお、CG
Taseはデンプンに作用してシクロデキストリンを生
成する以外に、デンプンとともに転移する受容体が存在
するときは、マルトオリゴ糖をそれらの受容体に転移す
るが、本発明により造成された変異酵素CGTaseY
100Wは野生型酵素に比べ糖転移活性が増強されてい
た。例えば、5%可溶性デンプンと5%ショ糖を含む溶
液にCGTaseY100Wを作用させる場合には、反
応初期には少量のシクロデキストリンの生成が認められ
るが、反応の後期にはシクロデキストリンは再分解して
消失し、使用したショ糖の50%が転移作用における受
容体として利用され、製造されたオリゴ糖中にはショ糖
24%のほかにG2 F(α−マルトピラノシル−β−D
−フラクトフラノシド)、G3 F(α−マルトトリピラ
ノシル−β−D−フラクトフラノシド)、がそれぞれ2
1%、12%含まれている。このように変異酵素CGT
aseY100Wを用いれば高効率にG2 F、G3 Fを
含むオリゴ糖を製造することができる。上記の糖転移酵
素の反応の条件としては、例えば温度50℃、pH5.
5程度が最適であり、また反応時間は、基質濃度及び酵
素濃度により各々異なるが通常は15分で十分である。
【0014】以下に、変異型CGTaseの理化学的性質につ
いて述べる。 (1)作用 本変異酵素は糖転移活性が野生型酵素より著しく増強さ
れており、受容体としてショ糖の存在下、可溶性澱粉と
作用させると、グルコシル基、マルトシル基、マルトト
リオシル基を受容体(ショ糖)に転移させ、還元末端に
フラクトースの入った種々の長さのマルトオリゴ糖誘導
体を野生型酵素より高効率に生成する。 (2)基質特異性 本変異酵素はデンプン、マルトオリゴ糖とよく反応する
が、プルラン、デキストラン、セルロースとは反応しな
い。 (3)至適pH及び安定pH範囲 本変異酵素は40℃にてpH5.4〜5.6が至適であ
り、pH3〜11で安定である。 (4)至適温度 本変異酵素はpH5.5にて至適温度は60℃である。 (5)失活の条件 本変異酵素はpH5.5、70℃、10分間の加熱で3
0%の残存活性を示す。pH3以下、pH11以上で不
安定である。 (6)阻害、活性化及び安定化 本変異酵素は水銀、鉛、EDTAの存在で阻害を受ける。カ
ルシウムイオンで安定化される。 (7)糖転移活性の測定法 酵素反応を所定時間後に停止し、その反応生産物をペー
パークロマトグラフィーで展開分離し、グルコアミラー
ゼ処理により増感し、硝酸銀で発色させた。さらに各ス
ポットの分子種の同定と定量をデンシトメーターにより
行い、酵素反応による生産物の経時変化を測定し、糖転
移活性を測定した。 (8)酵素の分子量 本変異酵素の分子量は74,000である(ディスクゲル電気
泳動法)。
いて述べる。 (1)作用 本変異酵素は糖転移活性が野生型酵素より著しく増強さ
れており、受容体としてショ糖の存在下、可溶性澱粉と
作用させると、グルコシル基、マルトシル基、マルトト
リオシル基を受容体(ショ糖)に転移させ、還元末端に
フラクトースの入った種々の長さのマルトオリゴ糖誘導
体を野生型酵素より高効率に生成する。 (2)基質特異性 本変異酵素はデンプン、マルトオリゴ糖とよく反応する
が、プルラン、デキストラン、セルロースとは反応しな
い。 (3)至適pH及び安定pH範囲 本変異酵素は40℃にてpH5.4〜5.6が至適であ
り、pH3〜11で安定である。 (4)至適温度 本変異酵素はpH5.5にて至適温度は60℃である。 (5)失活の条件 本変異酵素はpH5.5、70℃、10分間の加熱で3
0%の残存活性を示す。pH3以下、pH11以上で不
安定である。 (6)阻害、活性化及び安定化 本変異酵素は水銀、鉛、EDTAの存在で阻害を受ける。カ
ルシウムイオンで安定化される。 (7)糖転移活性の測定法 酵素反応を所定時間後に停止し、その反応生産物をペー
パークロマトグラフィーで展開分離し、グルコアミラー
ゼ処理により増感し、硝酸銀で発色させた。さらに各ス
ポットの分子種の同定と定量をデンシトメーターにより
行い、酵素反応による生産物の経時変化を測定し、糖転
移活性を測定した。 (8)酵素の分子量 本変異酵素の分子量は74,000である(ディスクゲル電気
泳動法)。
【0015】
【発明の効果】本発明の変異型の糖質加水分解酵素は、
酵素活性中心に存在するチロシン残基を変異せしめたこ
とにより野生型よりも糖質加水分解活性が増強されてい
る。該変異型酵素を用いると重合度7以上の特定の重合
度のマルトオリゴ糖や、G2 F及びG3 Fを高濃度に含
むオリゴ糖などを高収率で得ることができる。よって該
変異酵素は、種々のオリゴ糖を工業的規模で量産化しよ
うとする場合において好適に用いられるものである。ま
た本発明の変異遺伝子から、アミラーゼ及び類縁の糖質
分解酵素であって、マルトオリゴ糖などの有用な酵素生
産物を生産するために必要な糖転移活性を合理的に付与
された変異酵素を得ることができる。
酵素活性中心に存在するチロシン残基を変異せしめたこ
とにより野生型よりも糖質加水分解活性が増強されてい
る。該変異型酵素を用いると重合度7以上の特定の重合
度のマルトオリゴ糖や、G2 F及びG3 Fを高濃度に含
むオリゴ糖などを高収率で得ることができる。よって該
変異酵素は、種々のオリゴ糖を工業的規模で量産化しよ
うとする場合において好適に用いられるものである。ま
た本発明の変異遺伝子から、アミラーゼ及び類縁の糖質
分解酵素であって、マルトオリゴ糖などの有用な酵素生
産物を生産するために必要な糖転移活性を合理的に付与
された変異酵素を得ることができる。
【0016】
【実施例】次に本発明を下記の実施例に基づき、さらに
詳細に説明する。 実施例1 変異型Sfamy 酵素の作成法 Sfamy の構造遺伝子を部位特異的変位法により変異せし
めた変異遺伝子を作製した。変異遺伝子作成はKunk
el法を用いた。Sfamy 遺伝子を含むプラスミドpSf
α1よりSfamy 構造遺伝子を含むEcoRI−Pst I DN
A断片(2.5kb)をM13ファージmp18のマル
チクローニングサイトに挿入連結した。この目的DNA
断片を含むM13ファージ複製型(RF)DNAをウラ
シル−DNAグリコシラーゼ(ung)の欠損した大腸
菌株CJ236に感染させ、この感染菌をLB培地(1
%バクトトリプトン、0.5%酵母エキス、0.5%食
塩 0.1%グルコース)で培養し、この培養上清より
ファージ粒子を回収し、これをフェノール抽出すること
によりウラシル含有1本鎖DNA(マイナス鎖)を得
た。
詳細に説明する。 実施例1 変異型Sfamy 酵素の作成法 Sfamy の構造遺伝子を部位特異的変位法により変異せし
めた変異遺伝子を作製した。変異遺伝子作成はKunk
el法を用いた。Sfamy 遺伝子を含むプラスミドpSf
α1よりSfamy 構造遺伝子を含むEcoRI−Pst I DN
A断片(2.5kb)をM13ファージmp18のマル
チクローニングサイトに挿入連結した。この目的DNA
断片を含むM13ファージ複製型(RF)DNAをウラ
シル−DNAグリコシラーゼ(ung)の欠損した大腸
菌株CJ236に感染させ、この感染菌をLB培地(1
%バクトトリプトン、0.5%酵母エキス、0.5%食
塩 0.1%グルコース)で培養し、この培養上清より
ファージ粒子を回収し、これをフェノール抽出すること
によりウラシル含有1本鎖DNA(マイナス鎖)を得
た。
【0017】次にY83残基(遺伝子暗号:TAC)を
フェニルアラニン(遺伝子暗号:TTC)、トリプトフ
ァン(遺伝子暗号:TGG)、ロイシン(遺伝子暗号:
CTC)、アスパラギン(遺伝子暗号:AAC)に変換
するために、5′TAT CAT GGT TAC T
GG ATG AAG 3′というオリゴヌクレオチド
の配列のうち下線を付したコドンが目的の上記した4種
のアミノ酸のコドンに変化した21量体のオリゴヌクレ
オチドを4種類合成した。この合成オリゴヌクレオチド
とウラシル含有1本鎖DNAをアニーリングさせ、これ
にT4 DNAポリメラーゼとT4 DNAリガーゼを作用
させ、1本鎖部分(プラス鎖)を修復し、2本鎖DNA
(U−RF DNA)を形成させた。このU−RF D
NAをung+ の大腸菌(MV1190株)に取り込ま
せるとウラシルの含まれた側のDNAはungにより分
解され、変異の導入された側のDNAから複製されたフ
ァージ粒子あるいはRF DNAが得られる。具体的に
は塩化カルシウム法でDNA受容率が高められたMV1
190株にU−RF DNAを導入し、指示菌(MV1
190)とともにLB固体培地上にまき、37℃で一夜
保温した。翌日でてきたプラークよりファージ粒子をT
E液(1mMのEDTAを含む10mMトリス−塩酸緩
衝液(pH8.0))に写し、4℃で保存するととも
に、そのうちの4クローンを各々別々に2mlのLB液
体培地中でMV1190株に感染させ、37℃で7時間
培養した。この培養液を遠心し、その上清よりファージ
粒子をポリエチレングリコール沈殿として回収し、これ
をフェノール処理することにより1本鎖DNAの単離を
行った。そしてその塩基配列を確認し、変異が正しくは
いったファージクローンを選択した。
フェニルアラニン(遺伝子暗号:TTC)、トリプトフ
ァン(遺伝子暗号:TGG)、ロイシン(遺伝子暗号:
CTC)、アスパラギン(遺伝子暗号:AAC)に変換
するために、5′TAT CAT GGT TAC T
GG ATG AAG 3′というオリゴヌクレオチド
の配列のうち下線を付したコドンが目的の上記した4種
のアミノ酸のコドンに変化した21量体のオリゴヌクレ
オチドを4種類合成した。この合成オリゴヌクレオチド
とウラシル含有1本鎖DNAをアニーリングさせ、これ
にT4 DNAポリメラーゼとT4 DNAリガーゼを作用
させ、1本鎖部分(プラス鎖)を修復し、2本鎖DNA
(U−RF DNA)を形成させた。このU−RF D
NAをung+ の大腸菌(MV1190株)に取り込ま
せるとウラシルの含まれた側のDNAはungにより分
解され、変異の導入された側のDNAから複製されたフ
ァージ粒子あるいはRF DNAが得られる。具体的に
は塩化カルシウム法でDNA受容率が高められたMV1
190株にU−RF DNAを導入し、指示菌(MV1
190)とともにLB固体培地上にまき、37℃で一夜
保温した。翌日でてきたプラークよりファージ粒子をT
E液(1mMのEDTAを含む10mMトリス−塩酸緩
衝液(pH8.0))に写し、4℃で保存するととも
に、そのうちの4クローンを各々別々に2mlのLB液
体培地中でMV1190株に感染させ、37℃で7時間
培養した。この培養液を遠心し、その上清よりファージ
粒子をポリエチレングリコール沈殿として回収し、これ
をフェノール処理することにより1本鎖DNAの単離を
行った。そしてその塩基配列を確認し、変異が正しくは
いったファージクローンを選択した。
【0018】変異遺伝子の塩基配列の決定はダイデオキ
シ法を用いた。まず構造遺伝子のマイナス鎖に相補性を
示し全構造遺伝子部分をカバーできる17量体のオリゴ
ヌクレオチド10種(P1 からP10)を合成した。この
内変異させた部位(構造遺伝子部分の塩基配列の325
番目から327番目)の5′末端側に位置し、267番
目から283番目に相当するオリゴヌクレオチドP2
(2.5ng)を先に単離した1本鎖DNA(マイナス
鎖)1μgと加温徐冷でアニールさせた。これに5μC
iの[α−32P]dCTPと市販のシークエンスイング
キットを用い、37℃でプラス鎖の伸長反応、ラベル化
反応、ターミネーション反応を行わせた。
シ法を用いた。まず構造遺伝子のマイナス鎖に相補性を
示し全構造遺伝子部分をカバーできる17量体のオリゴ
ヌクレオチド10種(P1 からP10)を合成した。この
内変異させた部位(構造遺伝子部分の塩基配列の325
番目から327番目)の5′末端側に位置し、267番
目から283番目に相当するオリゴヌクレオチドP2
(2.5ng)を先に単離した1本鎖DNA(マイナス
鎖)1μgと加温徐冷でアニールさせた。これに5μC
iの[α−32P]dCTPと市販のシークエンスイング
キットを用い、37℃でプラス鎖の伸長反応、ラベル化
反応、ターミネーション反応を行わせた。
【0019】この試料を100℃、2分間保温後、氷中
急冷し、これを8.3Mの尿素を含む8%アクリルアミ
ドゲル(厚さ0.2mm、長さ50cm)に添加し、T
BE液(1mMのEDTAを含む45mMトリス−ホウ
酸緩衝液(pH8.3))で2時間電気泳動した。電気
泳動後、ゲルをろ紙に移しとり乾燥させ、これを用いて
−80℃で3時間X線フィルムを感光させ、オートラジ
オグラムを得た。そしてそこに表われたバンドを順次読
み取ることにより塩基配列の決定を行った。この操作で
325番目から327番目のチロシン(Y)コドンに相
当する塩基配列部分がフェニルアラニン(F)、トリプ
トファン(W)、ロイシン(L)またはアスパラギン
(N)コドンに変異したファージクローンが得られた。
これらに関して、さらに他の合成オリゴヌクレオチド9
種を用い、全構造遺伝子の塩基配列の確認を行い、目的
とする変異以外はまったく変異が存在しないことを明ら
かにし、これらのファージクローンをM13SfamyY83F、M1
3SfamyY83W、M13SfamyY83L、M13SfamyY83Nと命名した。
急冷し、これを8.3Mの尿素を含む8%アクリルアミ
ドゲル(厚さ0.2mm、長さ50cm)に添加し、T
BE液(1mMのEDTAを含む45mMトリス−ホウ
酸緩衝液(pH8.3))で2時間電気泳動した。電気
泳動後、ゲルをろ紙に移しとり乾燥させ、これを用いて
−80℃で3時間X線フィルムを感光させ、オートラジ
オグラムを得た。そしてそこに表われたバンドを順次読
み取ることにより塩基配列の決定を行った。この操作で
325番目から327番目のチロシン(Y)コドンに相
当する塩基配列部分がフェニルアラニン(F)、トリプ
トファン(W)、ロイシン(L)またはアスパラギン
(N)コドンに変異したファージクローンが得られた。
これらに関して、さらに他の合成オリゴヌクレオチド9
種を用い、全構造遺伝子の塩基配列の確認を行い、目的
とする変異以外はまったく変異が存在しないことを明ら
かにし、これらのファージクローンをM13SfamyY83F、M1
3SfamyY83W、M13SfamyY83L、M13SfamyY83Nと命名した。
【0020】配列番号1〜4に前記4種の変異型Sfamy
酵素の構造遺伝子部分について塩基配列をアミノ酸配列
とともに示す。これらの配列中にY83残基を置換せし
めたアミノ酸残基をコードする塩基配列には下線を付し
て示した。酵母用の発現ベクターの構築は以下のように
して行った。まず前述した4種のファージクローン(M1
3SfamyY83F、M13SfamyY83W、M13SfamyY83L、M13SfamyY8
3N)を大腸菌MV1190株に感染させ、この菌体内よ
りアルカリ溶菌法によりRF DNAを単離し、これを
制限酵素EcoRIとPst Iで処理し、アガロース電気泳動
にかけ、変異したα−アミラーゼ遺伝子を含む2.5k
b DNA断片を得た。この断片中にはα−アミラーゼ
の発現に必要なプロモーター、ターミネーター領域がも
ともと含まれているので、これを同じ2種の制限酵素で
切り開いた酵母−大腸菌シャトルベクターYEp351
のマルチクローニングサイトに挿入連結した。この組換
えプラスミドで大腸菌XL1−Bleu株を形質転換
し、得られた形質転換体の菌体内よりプラスミドDNA
をアルカリ溶菌法により単離し、その一部を用い、マル
チクローニングサイトに目的の2.5kbDNA断片が
挿入されていることを確認し、この組換えプラスミドを
各々、pSA5Y83F、pSA5Y83W 、pSA5Y83L、pSA5Y83Nと命
名した。これら組換え酵母発現ベクター3μgを用い、
Hinnenらの方法で、パン酵母(サッカロミセス セレビ
ズィエ Saccharomyces cerevisiae)KK4 株を形質転換
し、ベクターのロイシン生合成遺伝子を選択マーカーと
して、4種の形質転換体( KK4:pSA5Y83F、 KK4:pSA5
Y83W、 KK4:pSA5Y83L、 KK4:pSA5Y83N)を単離した。
ここで宿種菌サッカロマイセス セレビジイエ(Saccha
romyces cerevisiac)KK4 株は公知菌であり、遺伝子マ
ーカー(α,ura 3, his 1/3,trp 1, leu2, gal80 )
がついたものである。また、酵母ベクターpSA5は酵母ベ
クターYEp351[イースト(Yeast ),1986,2, 163-16
9]のマルチクローニングサイトに酵母サッカロマイコ
プシス(Saccharomycopsis)α−アミラーゼ遺伝子が挿
入されている。
酵素の構造遺伝子部分について塩基配列をアミノ酸配列
とともに示す。これらの配列中にY83残基を置換せし
めたアミノ酸残基をコードする塩基配列には下線を付し
て示した。酵母用の発現ベクターの構築は以下のように
して行った。まず前述した4種のファージクローン(M1
3SfamyY83F、M13SfamyY83W、M13SfamyY83L、M13SfamyY8
3N)を大腸菌MV1190株に感染させ、この菌体内よ
りアルカリ溶菌法によりRF DNAを単離し、これを
制限酵素EcoRIとPst Iで処理し、アガロース電気泳動
にかけ、変異したα−アミラーゼ遺伝子を含む2.5k
b DNA断片を得た。この断片中にはα−アミラーゼ
の発現に必要なプロモーター、ターミネーター領域がも
ともと含まれているので、これを同じ2種の制限酵素で
切り開いた酵母−大腸菌シャトルベクターYEp351
のマルチクローニングサイトに挿入連結した。この組換
えプラスミドで大腸菌XL1−Bleu株を形質転換
し、得られた形質転換体の菌体内よりプラスミドDNA
をアルカリ溶菌法により単離し、その一部を用い、マル
チクローニングサイトに目的の2.5kbDNA断片が
挿入されていることを確認し、この組換えプラスミドを
各々、pSA5Y83F、pSA5Y83W 、pSA5Y83L、pSA5Y83Nと命
名した。これら組換え酵母発現ベクター3μgを用い、
Hinnenらの方法で、パン酵母(サッカロミセス セレビ
ズィエ Saccharomyces cerevisiae)KK4 株を形質転換
し、ベクターのロイシン生合成遺伝子を選択マーカーと
して、4種の形質転換体( KK4:pSA5Y83F、 KK4:pSA5
Y83W、 KK4:pSA5Y83L、 KK4:pSA5Y83N)を単離した。
ここで宿種菌サッカロマイセス セレビジイエ(Saccha
romyces cerevisiac)KK4 株は公知菌であり、遺伝子マ
ーカー(α,ura 3, his 1/3,trp 1, leu2, gal80 )
がついたものである。また、酵母ベクターpSA5は酵母ベ
クターYEp351[イースト(Yeast ),1986,2, 163-16
9]のマルチクローニングサイトに酵母サッカロマイコ
プシス(Saccharomycopsis)α−アミラーゼ遺伝子が挿
入されている。
【0021】パン酵母の形質転換法(Hinnenらの方法)
は以下のようである。YPD液体培地でKK4株を30
℃で一夜培養し、この菌液3mlを100mlのYPO
培地に接種し、30℃で数時間培養した。対数増殖期
(Klett値が180〜200)に達した時に遠心分
離機で集菌し、40mlのTE液に洗浄し、菌体を6m
lのTE液に懸濁させた。この2mlをL字型試験管に
移し、これに2mlの0.2M酢酸リチウム液を加え、
30℃で1時間振盪した。さらに0.7mlのグリセロ
ールを加え、これに90μgの組換えプラスミドDNA
を加え撹拌し、30℃で30分間保温した。これに4.
5mlの70%ポリエチレングリコール#4000を加
え混和し、30℃で1時間保温した。次いで42℃で5
分間加温し、すぐに室温で冷やしたのち、10.5ml
の水と混和した。これから遠心分離機で集菌し、再度1
0.5mlの水で菌体を洗浄し、集菌したのち、最終的
に7.5mlの水に懸濁した。この形質転換細胞を含む
懸濁液0.5mlを2.5mlの0.7%ソフト寒天に
まぜ、ブドウ糖を唯一の炭素源として含みロイシンを含
まない固体合成選択培地にまき、30℃で数日間培養
し、形質転換パン酵母を単離した。これらの形質転換体
( KK4:pSA5Y83F、 KK4:pSA5Y83W、 KK4:pSA5Y83L、
KK4:pSA5Y83N)は工業技術院生命工学工業技術研究所
に受託番号第FERM P-13494号、同第FERM P-13493号、同
第FERM P-13492号、同第FERM P-13491号として寄託され
ている。また野生型α−アミラーゼ(Sfamy )遺伝子に
ついても同様な発現ベクターを構築し、これをpSA5と命
名し、形質転換体 KK4:pSA5と命名した。形質転換体 K
K4:pSA5Y83Fは、α−アミラーゼの Y83残基をFに置換
せしめる遺伝子を含むベクター(pSA5Y83F)を保持して
いる前記 KK4株である。同様に KK4:pSA5Y83Wは Y83残
基をWに置換せしめる遺伝子を含むベクター(pSA5Y83
W)を、 KK4:pSA5Y83Lは Y83残基をLに置換せしめる
遺伝子を含むベクター(pSA5Y83L)を、 KK4:pSA5Y83N
は Y83残基をNに置換せしめる遺伝子を含むベクター
(pSA5Y83N)をそれぞれ保持している。
は以下のようである。YPD液体培地でKK4株を30
℃で一夜培養し、この菌液3mlを100mlのYPO
培地に接種し、30℃で数時間培養した。対数増殖期
(Klett値が180〜200)に達した時に遠心分
離機で集菌し、40mlのTE液に洗浄し、菌体を6m
lのTE液に懸濁させた。この2mlをL字型試験管に
移し、これに2mlの0.2M酢酸リチウム液を加え、
30℃で1時間振盪した。さらに0.7mlのグリセロ
ールを加え、これに90μgの組換えプラスミドDNA
を加え撹拌し、30℃で30分間保温した。これに4.
5mlの70%ポリエチレングリコール#4000を加
え混和し、30℃で1時間保温した。次いで42℃で5
分間加温し、すぐに室温で冷やしたのち、10.5ml
の水と混和した。これから遠心分離機で集菌し、再度1
0.5mlの水で菌体を洗浄し、集菌したのち、最終的
に7.5mlの水に懸濁した。この形質転換細胞を含む
懸濁液0.5mlを2.5mlの0.7%ソフト寒天に
まぜ、ブドウ糖を唯一の炭素源として含みロイシンを含
まない固体合成選択培地にまき、30℃で数日間培養
し、形質転換パン酵母を単離した。これらの形質転換体
( KK4:pSA5Y83F、 KK4:pSA5Y83W、 KK4:pSA5Y83L、
KK4:pSA5Y83N)は工業技術院生命工学工業技術研究所
に受託番号第FERM P-13494号、同第FERM P-13493号、同
第FERM P-13492号、同第FERM P-13491号として寄託され
ている。また野生型α−アミラーゼ(Sfamy )遺伝子に
ついても同様な発現ベクターを構築し、これをpSA5と命
名し、形質転換体 KK4:pSA5と命名した。形質転換体 K
K4:pSA5Y83Fは、α−アミラーゼの Y83残基をFに置換
せしめる遺伝子を含むベクター(pSA5Y83F)を保持して
いる前記 KK4株である。同様に KK4:pSA5Y83Wは Y83残
基をWに置換せしめる遺伝子を含むベクター(pSA5Y83
W)を、 KK4:pSA5Y83Lは Y83残基をLに置換せしめる
遺伝子を含むベクター(pSA5Y83L)を、 KK4:pSA5Y83N
は Y83残基をNに置換せしめる遺伝子を含むベクター
(pSA5Y83N)をそれぞれ保持している。
【0022】野生型及び変異型α−アミラーゼの発現分
泌と酵素の精製は以下のようにして行った。野生型、変
異型Sfamy 遺伝子を保持する上記5種の形質転換パン酵
母を前述のYPD液体培地(1リットル)に接種し、3
0℃で5日間振盪培養した。この後培養上清を遠心分離
により得て、これに20gの陰イオン交換樹脂、DE5
2−セルロース(ワットマン社製)を加え、1時間4℃
で撹拌した。樹脂を沈降させたのち上清を捨て、残った
樹脂を500mlの2.5mMの塩化カルシウムを含む
50mM酢酸緩衝液(pH5.5)で3回洗浄し、これ
をガラスカラムにつめ、1M NaClを用いた直線勾
配でタンパク質を溶出分画した。各分画の酵素活性はヨ
ウ素デンプン反応で測定した。この活性画分16mlに
硫酸アンモニウムを80%飽和になるまで加え、遠心分
離で沈殿を回収した。これを1mlの50mM酢酸緩衝
液(pH5.5)に溶解し、40%硫酸アンモニウム飽
和の50mM酢酸緩衝液で平衡化した疎水性クロマトカ
ラムブチルトヨパール650(東ソー社製)にかけ、4
0%から0%までの直線的硫酸アンモニウム勾配で溶出
分画した。この活性画分10mlをYM30膜(アシコ
ン社製)を用いた限外ろ過で0.2mlに濃縮し、これ
を50mM酢酸緩衝液で平衡化したSuperose12カラム
(ファルマシア社製)(φ10×800mm)に添加し
ゲルろ過し、野生型ならびに変異型酵素標品を得た。こ
れら酵素標品はSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳
動で単一蛋白質バンドを示し、その泳動度は野生型酵素
と変異型酵素は同一であり、その抗原性も一致すること
が野生型酵素に対するマウス腹水抗体と125 I−プロテ
インAを用いたウエスタインイムノブロッティングで確
認された。したがって以上のような操作で野生型及び変
異型α−アミラーゼは完全に精製された。
泌と酵素の精製は以下のようにして行った。野生型、変
異型Sfamy 遺伝子を保持する上記5種の形質転換パン酵
母を前述のYPD液体培地(1リットル)に接種し、3
0℃で5日間振盪培養した。この後培養上清を遠心分離
により得て、これに20gの陰イオン交換樹脂、DE5
2−セルロース(ワットマン社製)を加え、1時間4℃
で撹拌した。樹脂を沈降させたのち上清を捨て、残った
樹脂を500mlの2.5mMの塩化カルシウムを含む
50mM酢酸緩衝液(pH5.5)で3回洗浄し、これ
をガラスカラムにつめ、1M NaClを用いた直線勾
配でタンパク質を溶出分画した。各分画の酵素活性はヨ
ウ素デンプン反応で測定した。この活性画分16mlに
硫酸アンモニウムを80%飽和になるまで加え、遠心分
離で沈殿を回収した。これを1mlの50mM酢酸緩衝
液(pH5.5)に溶解し、40%硫酸アンモニウム飽
和の50mM酢酸緩衝液で平衡化した疎水性クロマトカ
ラムブチルトヨパール650(東ソー社製)にかけ、4
0%から0%までの直線的硫酸アンモニウム勾配で溶出
分画した。この活性画分10mlをYM30膜(アシコ
ン社製)を用いた限外ろ過で0.2mlに濃縮し、これ
を50mM酢酸緩衝液で平衡化したSuperose12カラム
(ファルマシア社製)(φ10×800mm)に添加し
ゲルろ過し、野生型ならびに変異型酵素標品を得た。こ
れら酵素標品はSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳
動で単一蛋白質バンドを示し、その泳動度は野生型酵素
と変異型酵素は同一であり、その抗原性も一致すること
が野生型酵素に対するマウス腹水抗体と125 I−プロテ
インAを用いたウエスタインイムノブロッティングで確
認された。したがって以上のような操作で野生型及び変
異型α−アミラーゼは完全に精製された。
【0023】また上記により得た変異型酵素が、前記の
各理化学的性質を有することが確認された。
各理化学的性質を有することが確認された。
【0024】実施例2 変異型CGTase酵素の作成
法 まず、CGTase遺伝子クローニングを行った。B. m
acerans IAM 1243株の染色体DNAをSau3
AI及びHind IIIで処理した後、pBR322に連
結し、大腸菌HB101に導入した。CGTase遺伝
子を持つクローニング株の検出は、デンプンを含む寒天
培地上でのヨードデンプン反応により行った。その結
果、CGTase遺伝子を含む4kbのDNAが挿入さ
れた組換えプラスミドpMAC1を得た。pMAC1を
Sau3AIで部分消化し、プラスミドpHY300P
LKのBamHI部位に挿入連結し、pMAA1を得
た。これをα−アミラーゼの欠損した枯草菌 B. Subtil
is 207−25株に導入し、テトラサイクリン耐性で
デンプン寒天培地上でヨードデンプン反応のハロー形成
能を持つ形質転換株207−25:pMAA1を得た。
B.maceransIAM 1243株と B. Subtilis 207
−25:pMAA1培養上清より得られた精製CGTa
seを可溶性デンプンと反応させ、酵素反応産物をペー
パークロマトグラフィーで分析した。両酵素反応とも主
生産物はα−シクロデキストリンであり、その他の酵素
学的諸性質においても両者は区別できなかった。さらに
は、プラスミドpMAA1の挿入DNA断片の塩基配列
を決定したところ2142bpからなるCGTaseの
構造遺伝子部分の塩基配列が明らかになった。
法 まず、CGTase遺伝子クローニングを行った。B. m
acerans IAM 1243株の染色体DNAをSau3
AI及びHind IIIで処理した後、pBR322に連
結し、大腸菌HB101に導入した。CGTase遺伝
子を持つクローニング株の検出は、デンプンを含む寒天
培地上でのヨードデンプン反応により行った。その結
果、CGTase遺伝子を含む4kbのDNAが挿入さ
れた組換えプラスミドpMAC1を得た。pMAC1を
Sau3AIで部分消化し、プラスミドpHY300P
LKのBamHI部位に挿入連結し、pMAA1を得
た。これをα−アミラーゼの欠損した枯草菌 B. Subtil
is 207−25株に導入し、テトラサイクリン耐性で
デンプン寒天培地上でヨードデンプン反応のハロー形成
能を持つ形質転換株207−25:pMAA1を得た。
B.maceransIAM 1243株と B. Subtilis 207
−25:pMAA1培養上清より得られた精製CGTa
seを可溶性デンプンと反応させ、酵素反応産物をペー
パークロマトグラフィーで分析した。両酵素反応とも主
生産物はα−シクロデキストリンであり、その他の酵素
学的諸性質においても両者は区別できなかった。さらに
は、プラスミドpMAA1の挿入DNA断片の塩基配列
を決定したところ2142bpからなるCGTaseの
構造遺伝子部分の塩基配列が明らかになった。
【0025】得られたCGTaseの構造遺伝子を部位
特異的変位法により変異せしめた変異遺伝子を作製し
た。変異遺伝子作成はKunkel法を用いた。CGT
ase遺伝子を含む前記プラスミドpMAA1よりCG
Tase構造遺伝子を含むXbaI−EcoRI断片(2.5
kb)をM13ファージmp18のマルチクローニング
サイトに挿入連結した。この目的DNA断片を含むM1
3ファージRF DNAをung- の大腸菌CJ236
に感染させ、この感染菌をLB培地で培養し、この培養
上清よりファージ粒子を回収し、これをフェノール抽出
することにより、ウラシル含有1本鎖DNA(マイナス
鎖)を得た。次にY100残基(遺伝子暗号:TAC)
をトリプトファン(遺伝子暗号:TGG)に変換するた
めに、5′TAT CAC GGT TAC TGG
GCG AGG 3′というオリゴヌクレオチドの配列
のうち下線を付したTACコドンがTGGコドンに変化
した21量体のオリゴヌクレオチドを合成した。この合
成オリゴヌクレオチドとウラシル含有1本鎖DNAをア
ニーリングさせ、これにT4 DNAポリメラーゼとT4
DNAリガーゼを作用させ、1本鎖部分(プラス鎖)を
修復し、2本鎖DNA(U−RF DNA)を形成させ
た。このU−RF DNAをung+ の大腸菌(MV1
190)に取り込ませるとウラシルの含まれた側のDN
Aにungにより分解され、変異の導入された側のDN
Aから複製されたファージ粒子あるいはRF DNAが
得られる。具体的には塩化カルシウム法でMV1190
株をU−RF DNAで形質転換し、指示菌(MV11
90)と共にLB固体培地上にまき、37℃で一夜保温
の後、でてきたプラークをよりファージ粒子をTE液に
移し、4℃で保存するとともに、そのうちの4クローン
を別々に2mlのLB液体培地中でMV1190株に感
染させ、37℃で7時間培養した。この培養液よりファ
ージ粒子をポリエチレングリコール沈殿として回収し、
これをフェノール処理することにより1本鎖DNAの単
離を行った。そしてその塩基配列を確認し、TACコド
ンがTGGコドンに変異したファージクローンを選択し
た。
特異的変位法により変異せしめた変異遺伝子を作製し
た。変異遺伝子作成はKunkel法を用いた。CGT
ase遺伝子を含む前記プラスミドpMAA1よりCG
Tase構造遺伝子を含むXbaI−EcoRI断片(2.5
kb)をM13ファージmp18のマルチクローニング
サイトに挿入連結した。この目的DNA断片を含むM1
3ファージRF DNAをung- の大腸菌CJ236
に感染させ、この感染菌をLB培地で培養し、この培養
上清よりファージ粒子を回収し、これをフェノール抽出
することにより、ウラシル含有1本鎖DNA(マイナス
鎖)を得た。次にY100残基(遺伝子暗号:TAC)
をトリプトファン(遺伝子暗号:TGG)に変換するた
めに、5′TAT CAC GGT TAC TGG
GCG AGG 3′というオリゴヌクレオチドの配列
のうち下線を付したTACコドンがTGGコドンに変化
した21量体のオリゴヌクレオチドを合成した。この合
成オリゴヌクレオチドとウラシル含有1本鎖DNAをア
ニーリングさせ、これにT4 DNAポリメラーゼとT4
DNAリガーゼを作用させ、1本鎖部分(プラス鎖)を
修復し、2本鎖DNA(U−RF DNA)を形成させ
た。このU−RF DNAをung+ の大腸菌(MV1
190)に取り込ませるとウラシルの含まれた側のDN
Aにungにより分解され、変異の導入された側のDN
Aから複製されたファージ粒子あるいはRF DNAが
得られる。具体的には塩化カルシウム法でMV1190
株をU−RF DNAで形質転換し、指示菌(MV11
90)と共にLB固体培地上にまき、37℃で一夜保温
の後、でてきたプラークをよりファージ粒子をTE液に
移し、4℃で保存するとともに、そのうちの4クローン
を別々に2mlのLB液体培地中でMV1190株に感
染させ、37℃で7時間培養した。この培養液よりファ
ージ粒子をポリエチレングリコール沈殿として回収し、
これをフェノール処理することにより1本鎖DNAの単
離を行った。そしてその塩基配列を確認し、TACコド
ンがTGGコドンに変異したファージクローンを選択し
た。
【0026】変異遺伝子の塩基配列の決定は、ダイデオ
キシ法を用いた。まず構造遺伝子のマイナス鎖に相補性
を示し、全構造遺伝子部分をカバーできる17量体のオ
リゴヌクレオチド14種(Q1 からQ14)を合成した。
このうち変異させた部位(構造遺伝子部分の塩基配列の
380番目から381番目)の5′末端側に位置し、3
01番目から317番目に相当するオリゴヌクレオチド
Q3 を先に単離した1本鎖DNA(マイナス鎖)と加温
徐冷でアニーリングさせた。これに[α−32P]dCT
Pと市販のシークエンシングキットを用い、7℃でプラ
ス鎖伸長、ラベル化反応、ターミネーション反応を行わ
せた。この試料を100℃、2分間保温後、氷中急冷
し、8.3M尿素を含む8%アクリルアミドゲルに添加
し、TBE液で2時間電気泳動後、ゲルをろ紙に移しと
り乾燥させ、オートラジオグラムを得て塩基配列の決定
を行った。この操作で379番目から381番目のチロ
シンコドン(TAC)がトリプトファンコドン(TG
G)に変異したファージクローンが得られた。このクロ
ーンに関し、他の合成オリゴヌクレオチド13種を用
い、全構造遺伝子の塩基配列確認を行い、目的とする変
異以外は全く変異が存在しないことを明らかにし、この
ファージクローンをM13CGTaseY100Wと命
名した。配列番号5に前記変異型酵素CGTaseY1
00Wの構造遺伝子部分について塩基配列をアミノ酸配
列とともに示す。配列中、Y100残基を置換せしめた
W残基をコードする塩基配列には下線を付して示した。
キシ法を用いた。まず構造遺伝子のマイナス鎖に相補性
を示し、全構造遺伝子部分をカバーできる17量体のオ
リゴヌクレオチド14種(Q1 からQ14)を合成した。
このうち変異させた部位(構造遺伝子部分の塩基配列の
380番目から381番目)の5′末端側に位置し、3
01番目から317番目に相当するオリゴヌクレオチド
Q3 を先に単離した1本鎖DNA(マイナス鎖)と加温
徐冷でアニーリングさせた。これに[α−32P]dCT
Pと市販のシークエンシングキットを用い、7℃でプラ
ス鎖伸長、ラベル化反応、ターミネーション反応を行わ
せた。この試料を100℃、2分間保温後、氷中急冷
し、8.3M尿素を含む8%アクリルアミドゲルに添加
し、TBE液で2時間電気泳動後、ゲルをろ紙に移しと
り乾燥させ、オートラジオグラムを得て塩基配列の決定
を行った。この操作で379番目から381番目のチロ
シンコドン(TAC)がトリプトファンコドン(TG
G)に変異したファージクローンが得られた。このクロ
ーンに関し、他の合成オリゴヌクレオチド13種を用
い、全構造遺伝子の塩基配列確認を行い、目的とする変
異以外は全く変異が存在しないことを明らかにし、この
ファージクローンをM13CGTaseY100Wと命
名した。配列番号5に前記変異型酵素CGTaseY1
00Wの構造遺伝子部分について塩基配列をアミノ酸配
列とともに示す。配列中、Y100残基を置換せしめた
W残基をコードする塩基配列には下線を付して示した。
【0027】次にM13CGTaseY100Wを大腸
菌MV1190に感染させ、この感染菌体内よりアルカ
リ溶菌法よりRF DNAを単離し、これを制限酵素X
baIとEcoRI処理し、アガロース電気泳動にかけ、変
異したCGTase遺伝子を含む2.5kb DNA断
片を得た。この断片中にはCGTaseの発現に必要な
プロモーター、ターミネーター領域がもともと含まれて
いるので、これを同じ2種の制限酵素で切り開いた枯草
菌用ベクターpHY300PLKのPLK部位に挿入連
結し、pMAA1Y100Wを得た。このプラスミドp
MAA1Y100Wと野生型CGTase遺伝子を保持
するpMAA1でα−アミラーゼ欠損株である枯草菌バ
チルス サブチリス207−25株を形質転換すること
により形質転換体207−25:pMAA1と207−
25:pMAA1Y100Wを得た。ここで宿種菌バチ
ルス サブチリス(Bacillus subtilis )207-25株は公
知菌であり、遺伝子マーカー(m168 -, hsrM,recE4, am
yEO7, aroI906, leuA8, lys-21 )がついている。枯草
菌ベクターpMMA1 は枯草菌ベクター pHY300PLK[ジーン
(Gene),1984, 32, 129-135 ]のマルチクローニング
サイトに枯草菌バチルス マセランス(Bacillus macer
ans )CGTase遺伝子が挿入されている。
菌MV1190に感染させ、この感染菌体内よりアルカ
リ溶菌法よりRF DNAを単離し、これを制限酵素X
baIとEcoRI処理し、アガロース電気泳動にかけ、変
異したCGTase遺伝子を含む2.5kb DNA断
片を得た。この断片中にはCGTaseの発現に必要な
プロモーター、ターミネーター領域がもともと含まれて
いるので、これを同じ2種の制限酵素で切り開いた枯草
菌用ベクターpHY300PLKのPLK部位に挿入連
結し、pMAA1Y100Wを得た。このプラスミドp
MAA1Y100Wと野生型CGTase遺伝子を保持
するpMAA1でα−アミラーゼ欠損株である枯草菌バ
チルス サブチリス207−25株を形質転換すること
により形質転換体207−25:pMAA1と207−
25:pMAA1Y100Wを得た。ここで宿種菌バチ
ルス サブチリス(Bacillus subtilis )207-25株は公
知菌であり、遺伝子マーカー(m168 -, hsrM,recE4, am
yEO7, aroI906, leuA8, lys-21 )がついている。枯草
菌ベクターpMMA1 は枯草菌ベクター pHY300PLK[ジーン
(Gene),1984, 32, 129-135 ]のマルチクローニング
サイトに枯草菌バチルス マセランス(Bacillus macer
ans )CGTase遺伝子が挿入されている。
【0028】枯草菌の形質転換は以下のように行った。
バチルス サブチリス207−25株をグルコースを
0.5%含むTryptose Blood寒天ベース(TABA、デ
イフコ社製)のプレート培地に接種し、30℃で一晩培
養する。若い菌体をかき取り、10mlのCI培地(K
2 HPO4 1.4%、KH2 PO4 0.6%、クエ
ン酸ナトリウム・2H2 O 0.1%、MgSO4 ・7
H2 O 5mM、グルコース0.5%、カザミノ酸(デ
イフコ社製)0.02%、L−トリプトファン50μg
/ml、要求アミノ酸50μg/ml、要求塩基100
μg/ml)に吸光度(660nm)が0.1程度にな
るように植菌し、360℃で振とう培養する。対数増殖
期に達したら菌を遠心分離し、2倍溶のCII培地(L−
トリプトファン、要求アミノ酸、要求塩基がCI培地の
10分の1になっており、他の成分はCI培地と同じ)
に懸濁し、再び振とう培養を40分続け、これに組換え
プラスミドDNAを10μg加えさらに40分間培養を
続ける。次に遠心分離により菌体を集め、LB培地1m
lに懸濁し、これをテトラサイクリン(20μg/m
l)と1%可溶性デンプンを含むTBAB培地にまき、
360℃で一夜保温しテトラサイクリンに耐性を持つ形
質転換体(207-25:pMMA1 Y100W )を得た。形質転換体
(207-25:pMMA1 Y100W )は、CGTaseのY100残基をWに
置換せしめる遺伝子を含むベクター(pMMA1 Y100W )を
保持している前記207-25株である。
バチルス サブチリス207−25株をグルコースを
0.5%含むTryptose Blood寒天ベース(TABA、デ
イフコ社製)のプレート培地に接種し、30℃で一晩培
養する。若い菌体をかき取り、10mlのCI培地(K
2 HPO4 1.4%、KH2 PO4 0.6%、クエ
ン酸ナトリウム・2H2 O 0.1%、MgSO4 ・7
H2 O 5mM、グルコース0.5%、カザミノ酸(デ
イフコ社製)0.02%、L−トリプトファン50μg
/ml、要求アミノ酸50μg/ml、要求塩基100
μg/ml)に吸光度(660nm)が0.1程度にな
るように植菌し、360℃で振とう培養する。対数増殖
期に達したら菌を遠心分離し、2倍溶のCII培地(L−
トリプトファン、要求アミノ酸、要求塩基がCI培地の
10分の1になっており、他の成分はCI培地と同じ)
に懸濁し、再び振とう培養を40分続け、これに組換え
プラスミドDNAを10μg加えさらに40分間培養を
続ける。次に遠心分離により菌体を集め、LB培地1m
lに懸濁し、これをテトラサイクリン(20μg/m
l)と1%可溶性デンプンを含むTBAB培地にまき、
360℃で一夜保温しテトラサイクリンに耐性を持つ形
質転換体(207-25:pMMA1 Y100W )を得た。形質転換体
(207-25:pMMA1 Y100W )は、CGTaseのY100残基をWに
置換せしめる遺伝子を含むベクター(pMMA1 Y100W )を
保持している前記207-25株である。
【0029】野生型および変異型CGTaseの発現分
泌と酵素の精製は以下のようにして行った。野生型およ
び変異型CGTase遺伝子を保持する2種の形質転換
体(207−25:pMAA1、207−25:pMA
A1Y100W)を1%可溶性デンプンを含むNB培地
(Nutrient broth(デイフコ社製)0.8%、グルコー
ス0.5%、Ca(NO3 )2 5mM)1リットルに接
種し、36℃で5日間振とう培養した。その後、遠心分
離により培養上清を得て、これに硫酸アンモニウムを2
5%飽和になるまで加え、水酸化ナトリウム水溶液でp
Hを6.5とした。この溶液から遠心分離で沈殿を除い
たのち、15%硫酸アンモニウム存在下(pH7.8)
で70℃、30分間加熱処理、急冷したとうもろこし殿
粉の懸濁液を加え、4℃で一夜撹拌し、とうもろこし澱
粉粒にCGTaseを吸着した。そして、4℃での遠心
分離でCGTase−澱粉粒複合体を回収した。この複
合体からのCGTaseの遊離は2.5mMの塩化カル
シウムを含む50mM酢酸緩衝液(pH5.5)中で4
0℃、1時間保温することで行なった。遊離したCGT
aseは25mM塩化カルシウムを含む50mM酢酸緩
衝液(pH5.5)に透析した。この溶液を同緩衝液で
平衡化したDE−52セルロースカラムにかけ、同緩衝
液中でのナトリウムの直線勾配(O−1M)で溶出させ
た。各画分の酵素活性はヨウ素デンプン反応で測定し
た。この活性画分10mlをYM30膜(アミコン社
製)を用いた限外ろ過で0.2mlに濃縮した。これを
同緩衝液で平衡化したSuperose12カラム(フ
アルマシア社製)(φ10×800mm)に添加し、ゲ
ルろ過することにより、野生型ならびに変異型CGTa
seを得た。これらの酵素標品はSDS−ポリアクリル
アミドゲル電気泳動で単一蛋白質バンドを示し、その泳
動度は野生型酵素と変異型酵素は同一であり、その抗原
性も一致することが確認された。
泌と酵素の精製は以下のようにして行った。野生型およ
び変異型CGTase遺伝子を保持する2種の形質転換
体(207−25:pMAA1、207−25:pMA
A1Y100W)を1%可溶性デンプンを含むNB培地
(Nutrient broth(デイフコ社製)0.8%、グルコー
ス0.5%、Ca(NO3 )2 5mM)1リットルに接
種し、36℃で5日間振とう培養した。その後、遠心分
離により培養上清を得て、これに硫酸アンモニウムを2
5%飽和になるまで加え、水酸化ナトリウム水溶液でp
Hを6.5とした。この溶液から遠心分離で沈殿を除い
たのち、15%硫酸アンモニウム存在下(pH7.8)
で70℃、30分間加熱処理、急冷したとうもろこし殿
粉の懸濁液を加え、4℃で一夜撹拌し、とうもろこし澱
粉粒にCGTaseを吸着した。そして、4℃での遠心
分離でCGTase−澱粉粒複合体を回収した。この複
合体からのCGTaseの遊離は2.5mMの塩化カル
シウムを含む50mM酢酸緩衝液(pH5.5)中で4
0℃、1時間保温することで行なった。遊離したCGT
aseは25mM塩化カルシウムを含む50mM酢酸緩
衝液(pH5.5)に透析した。この溶液を同緩衝液で
平衡化したDE−52セルロースカラムにかけ、同緩衝
液中でのナトリウムの直線勾配(O−1M)で溶出させ
た。各画分の酵素活性はヨウ素デンプン反応で測定し
た。この活性画分10mlをYM30膜(アミコン社
製)を用いた限外ろ過で0.2mlに濃縮した。これを
同緩衝液で平衡化したSuperose12カラム(フ
アルマシア社製)(φ10×800mm)に添加し、ゲ
ルろ過することにより、野生型ならびに変異型CGTa
seを得た。これらの酵素標品はSDS−ポリアクリル
アミドゲル電気泳動で単一蛋白質バンドを示し、その泳
動度は野生型酵素と変異型酵素は同一であり、その抗原
性も一致することが確認された。
【0030】また上記により得た変異型酵素が、前記の
各理化学的性質を有することが確認された。
各理化学的性質を有することが確認された。
【0031】実施例3 SfamyY83残基置換の加
水分解活性、糖転移活性に与える影響 基質マルトヘプタオース(G7 、2×10-3M)と酵素
を2.5mM塩化カルシウム含有50mM酢酸緩衝液
(pH5.5)400μl中において30℃で60分間
反応させた。この時の酵素濃度は野生型酵素(4×10
-7M)、Y83F酵素(8×10-7M),Y83W酵素
(8×10-7M),Y83L酵素(8×10-6M),Y
83N酵素(8×10-6M)であった。この混合液から
10分間おきに100μlずつ取り出し、30μlの氷
酢酸で反応を停止させ、100℃で5分間加熱すること
で酵素を失活させ、そして試料を濃縮乾固した。次にこ
れを5μlの蒸留水に溶解し、その2.5μlを25×
40cmのペーパークロマトグラフィーろ紙(ワットマ
ン社製、3MM)にスポットし、展開溶媒(酢酸エチ
ル:メタノール:水=37:40:23)を入れた耐圧
性容器内で55℃で2時間の展開を2回くり返した。そ
ののちろ紙を乾燥させ、これに200単位のくものすカ
ビ(リゾープス)グルコアミラービを含む50mM酢酸
緩衝液(pH5.5)10mlを噴霧し、密閉容器内で
55℃、30分間保温した。次にろ紙上でグルコアミラ
ーゼ処理されたスポットの検出を硝酸銀発色法で行っ
た。硝酸銀発色はグルコアミラーゼ処理後のろ紙を硝酸
銀のアセトン溶液、アルコール性水酸化ナトリウム液、
定着液の順序で浸漬、乾燥を繰り返すことで行った。基
質と酵素反応生成物の定量はペーパークロマトグラム上
での硝酸銀発色スポットの発色の強度をデンシトメータ
ーを用いて測定することで求めた。その結果、すべての
変異酵素で基質G7 から長鎖の糖転移産物G10,G11,
G 12が生ずることが明らかになった。各酵素反応におい
て、基質G7 の40%が消化される時点での、基質減少
量に対するマルトデカオース(G10)よりも長鎖の糖転
移反応産物(G≧10)の割合(変換率(%))を表1に
示した。またG≧10の全量に対するG10,G11,G12の
組成比(%)も表1に示した。
水分解活性、糖転移活性に与える影響 基質マルトヘプタオース(G7 、2×10-3M)と酵素
を2.5mM塩化カルシウム含有50mM酢酸緩衝液
(pH5.5)400μl中において30℃で60分間
反応させた。この時の酵素濃度は野生型酵素(4×10
-7M)、Y83F酵素(8×10-7M),Y83W酵素
(8×10-7M),Y83L酵素(8×10-6M),Y
83N酵素(8×10-6M)であった。この混合液から
10分間おきに100μlずつ取り出し、30μlの氷
酢酸で反応を停止させ、100℃で5分間加熱すること
で酵素を失活させ、そして試料を濃縮乾固した。次にこ
れを5μlの蒸留水に溶解し、その2.5μlを25×
40cmのペーパークロマトグラフィーろ紙(ワットマ
ン社製、3MM)にスポットし、展開溶媒(酢酸エチ
ル:メタノール:水=37:40:23)を入れた耐圧
性容器内で55℃で2時間の展開を2回くり返した。そ
ののちろ紙を乾燥させ、これに200単位のくものすカ
ビ(リゾープス)グルコアミラービを含む50mM酢酸
緩衝液(pH5.5)10mlを噴霧し、密閉容器内で
55℃、30分間保温した。次にろ紙上でグルコアミラ
ーゼ処理されたスポットの検出を硝酸銀発色法で行っ
た。硝酸銀発色はグルコアミラーゼ処理後のろ紙を硝酸
銀のアセトン溶液、アルコール性水酸化ナトリウム液、
定着液の順序で浸漬、乾燥を繰り返すことで行った。基
質と酵素反応生成物の定量はペーパークロマトグラム上
での硝酸銀発色スポットの発色の強度をデンシトメータ
ーを用いて測定することで求めた。その結果、すべての
変異酵素で基質G7 から長鎖の糖転移産物G10,G11,
G 12が生ずることが明らかになった。各酵素反応におい
て、基質G7 の40%が消化される時点での、基質減少
量に対するマルトデカオース(G10)よりも長鎖の糖転
移反応産物(G≧10)の割合(変換率(%))を表1に
示した。またG≧10の全量に対するG10,G11,G12の
組成比(%)も表1に示した。
【0032】
【表1】
【0033】実施例4 SfamyY83残基置換酵素
の糖転移活性 変異酵素の糖転移反応を解析するために、還元性末端に
p−ニトロフェニル基が導入されたマルトペンタオース
(G5 −PNP)を基質にし、酵素反応産物を高速液体
クロマトグラフィーで定量的に分析した。G5 −PNP
の50%消化点における反応産物の溶出パターンを野生
型酵素と変異酵素で比較した。野生型酵素は主にG5 −
PNPをG3 とG2 −PNPに加水分解し、G5 −PN
Pより大きい糖転移反応産物はほとんど生成しない。一
方、変異酵素はすべて、P−ニトロフェニル α−D−
マルトオクタオサイド(G8 −PNP)を生産し、それ
は全反応産物の50%を占めた。なお、分解反応産物で
あるG3 とG2 −PNPは野生型酵素に比べ、おのおの
30%と55%まで減少していた。G3 がとくに減少し
ているという事実は、分解反応により生じたG3 が未反
応の基質(G5 −PNP)の非還元性末端に転移し、G
8 −PNPが生成することを示す。加水分解反応と糖転
移反応は酵素反応中間体であるカルボニウムイオン中間
体を水分子と基質分子のいずれが求核攻撃するかで決ま
る。これら変異酵素における糖転移活性の上昇もカルボ
ニウムイオン中間体を含む反応メカニズムで説明でき
る。上述の実験事実より、SfamyのY83残基のフ
ェノール性OH基はこのカルボニウムイオン中間体への
水分子の付与に決定的に重要な役割を担っており、変異
酵素においてはY83残基が他のアミノ酸残基に置換さ
れることにより、フエノール性OH基の水分子付与の機
能がそこなわれ、カルボニウムイオン中間体への未反応
の基質の求核攻撃の機会が増し、長鎖糖転移反応産物が
生成することが明らかになった。
の糖転移活性 変異酵素の糖転移反応を解析するために、還元性末端に
p−ニトロフェニル基が導入されたマルトペンタオース
(G5 −PNP)を基質にし、酵素反応産物を高速液体
クロマトグラフィーで定量的に分析した。G5 −PNP
の50%消化点における反応産物の溶出パターンを野生
型酵素と変異酵素で比較した。野生型酵素は主にG5 −
PNPをG3 とG2 −PNPに加水分解し、G5 −PN
Pより大きい糖転移反応産物はほとんど生成しない。一
方、変異酵素はすべて、P−ニトロフェニル α−D−
マルトオクタオサイド(G8 −PNP)を生産し、それ
は全反応産物の50%を占めた。なお、分解反応産物で
あるG3 とG2 −PNPは野生型酵素に比べ、おのおの
30%と55%まで減少していた。G3 がとくに減少し
ているという事実は、分解反応により生じたG3 が未反
応の基質(G5 −PNP)の非還元性末端に転移し、G
8 −PNPが生成することを示す。加水分解反応と糖転
移反応は酵素反応中間体であるカルボニウムイオン中間
体を水分子と基質分子のいずれが求核攻撃するかで決ま
る。これら変異酵素における糖転移活性の上昇もカルボ
ニウムイオン中間体を含む反応メカニズムで説明でき
る。上述の実験事実より、SfamyのY83残基のフ
ェノール性OH基はこのカルボニウムイオン中間体への
水分子の付与に決定的に重要な役割を担っており、変異
酵素においてはY83残基が他のアミノ酸残基に置換さ
れることにより、フエノール性OH基の水分子付与の機
能がそこなわれ、カルボニウムイオン中間体への未反応
の基質の求核攻撃の機会が増し、長鎖糖転移反応産物が
生成することが明らかになった。
【0034】実施例5 SfamyY83残基置換酵素
の加水分解活性 さらに非還元性末端も還元性末端もともに修飾された基
質3KB−G5 −CNP(非還元性末端グルコース残基
の3位の水酸基がケトブチル化されたクロロニトロフェ
ニル マルトペンタオース)(小野薬品社製)を用い
て、野生型酵素と変異型酵素の加水分解活性を測定し、
その結果を表2に比較して示した。3KB−G5 −CN
Pは両末端が修飾されているので糖転移反応の基質には
なりえず、加水分解活性のみを測定することができる。
の加水分解活性 さらに非還元性末端も還元性末端もともに修飾された基
質3KB−G5 −CNP(非還元性末端グルコース残基
の3位の水酸基がケトブチル化されたクロロニトロフェ
ニル マルトペンタオース)(小野薬品社製)を用い
て、野生型酵素と変異型酵素の加水分解活性を測定し、
その結果を表2に比較して示した。3KB−G5 −CN
Pは両末端が修飾されているので糖転移反応の基質には
なりえず、加水分解活性のみを測定することができる。
【0035】
【表2】
【0036】表2の結果よりY83残基のフェノール性
OH基がなくなった変異酵素Y83Fでは加水分解活性
(kcat/Km値)が野生型酵素の10分の1に低下
しており、変異酵素Y83LやY83Nでは100分の
1にまで低下していることがわかる。これらの結果から
Y83残基のフェノール性OH基はカルボニウムイオン
中間体への水分子の付与に決定的に重要な役割をはたす
残基であると考えられる。
OH基がなくなった変異酵素Y83Fでは加水分解活性
(kcat/Km値)が野生型酵素の10分の1に低下
しており、変異酵素Y83LやY83Nでは100分の
1にまで低下していることがわかる。これらの結果から
Y83残基のフェノール性OH基はカルボニウムイオン
中間体への水分子の付与に決定的に重要な役割をはたす
残基であると考えられる。
【0037】実施例6 CGTaseY100残基置換
の糖転移活性に与える影響 まず、5%可溶性澱粉と5%ショ糖を含む50mM酢酸
緩衝液100ml(pH5.5)に700THU(Ti
lden−Hudson単位)の野生型CGTaseあ
るいはCGTaseY100Wを加え、50℃で10時
間反応させた。その後、100℃で10分間保温するこ
とで酵素を失活させ、反応産物は凍結乾燥機を用い、濃
縮乾固させた。この乾固物を10mlの蒸留水に溶解
し、この試料をペーパークロマトグラフィーと高速液体
クロマトグラフィーで分析することにより、反応産物の
分子種と糖組成を調べた。ペーパークロマトグラフィー
は以下のように行なった。分析用試料溶液2.5μlを
25×40cmのペーパークロマトグラフィーろ紙(ワ
ットマン社製、3MM)にスポットし、展開溶媒(酢酸
エチル:メタノール:水=37:40:23)を入れた
耐圧性容器内で55℃で2時間の展開を2回繰り返し
た。その後ろ紙を乾燥させ、これに200単位のくもの
すカビグルコアミラーゼを含む酢酸緩衝液10mlを噴
霧し、密閉容器内で55℃、30分間保温した。次にろ
紙上でグルコアミラーゼ処理されたスポットの検出を硝
酸銀発色法で行なった。反応産物の定量はペーパークロ
マトグラム上での硝酸銀発色スポットの発色強度をデン
シトメーターを用いて測定することで求めた。その結
果、両酵素反応産物において5種のオリゴ糖のスポット
を検出することができた。
の糖転移活性に与える影響 まず、5%可溶性澱粉と5%ショ糖を含む50mM酢酸
緩衝液100ml(pH5.5)に700THU(Ti
lden−Hudson単位)の野生型CGTaseあ
るいはCGTaseY100Wを加え、50℃で10時
間反応させた。その後、100℃で10分間保温するこ
とで酵素を失活させ、反応産物は凍結乾燥機を用い、濃
縮乾固させた。この乾固物を10mlの蒸留水に溶解
し、この試料をペーパークロマトグラフィーと高速液体
クロマトグラフィーで分析することにより、反応産物の
分子種と糖組成を調べた。ペーパークロマトグラフィー
は以下のように行なった。分析用試料溶液2.5μlを
25×40cmのペーパークロマトグラフィーろ紙(ワ
ットマン社製、3MM)にスポットし、展開溶媒(酢酸
エチル:メタノール:水=37:40:23)を入れた
耐圧性容器内で55℃で2時間の展開を2回繰り返し
た。その後ろ紙を乾燥させ、これに200単位のくもの
すカビグルコアミラーゼを含む酢酸緩衝液10mlを噴
霧し、密閉容器内で55℃、30分間保温した。次にろ
紙上でグルコアミラーゼ処理されたスポットの検出を硝
酸銀発色法で行なった。反応産物の定量はペーパークロ
マトグラム上での硝酸銀発色スポットの発色強度をデン
シトメーターを用いて測定することで求めた。その結
果、両酵素反応産物において5種のオリゴ糖のスポット
を検出することができた。
【0038】次に上述と同様の方法を用い、調整用のペ
ーパークロマトグラムを行ない、この5種のオリゴ糖の
調整を行なった。得られた精製オリゴ糖200μgを2
0μlの50mM酢酸緩衝液(pH5.5)に溶解し、
これに10単位のグルコアミラーゼを加え50℃で20
分間保温し、これをMICゲルカラム(三菱化成社製)
を装備した液体クロマトグラムにかけ、65℃で糖組成
の分析を行なった。野生型酵素とCGTaseY100
Wの酵素反応による糖転移反応産物の種類と組成比を表
3にまとめた。表3をみると、CGTaseY100W
酵素反応では使用したショ糖の50%が転移作用におけ
る受容体として利用され、生成した糖転移反応産物中に
はG2F(α−マルトピラノシル−β−D−フラクトフ
ラノシド)、G3 F(α−マルトトリピラノシル−β−
D−フラクトフラノシド)及びG≧4 F(さらに長鎖の
生成物)がそれぞれ21%、12%及び10%含まれる
ことがわかる。一方、野生型酵素ではショ糖の25%が
転移作用における受容体として利用され、反応産物中に
はG2 F、G3 F及びG≧4 Fが各々9%、6%及び5
%含まれていた。これらの結果から、CGTaseY1
00Wは野生型酵素に比べ糖転移活性が高まっているこ
とが明らかになった。
ーパークロマトグラムを行ない、この5種のオリゴ糖の
調整を行なった。得られた精製オリゴ糖200μgを2
0μlの50mM酢酸緩衝液(pH5.5)に溶解し、
これに10単位のグルコアミラーゼを加え50℃で20
分間保温し、これをMICゲルカラム(三菱化成社製)
を装備した液体クロマトグラムにかけ、65℃で糖組成
の分析を行なった。野生型酵素とCGTaseY100
Wの酵素反応による糖転移反応産物の種類と組成比を表
3にまとめた。表3をみると、CGTaseY100W
酵素反応では使用したショ糖の50%が転移作用におけ
る受容体として利用され、生成した糖転移反応産物中に
はG2F(α−マルトピラノシル−β−D−フラクトフ
ラノシド)、G3 F(α−マルトトリピラノシル−β−
D−フラクトフラノシド)及びG≧4 F(さらに長鎖の
生成物)がそれぞれ21%、12%及び10%含まれる
ことがわかる。一方、野生型酵素ではショ糖の25%が
転移作用における受容体として利用され、反応産物中に
はG2 F、G3 F及びG≧4 Fが各々9%、6%及び5
%含まれていた。これらの結果から、CGTaseY1
00Wは野生型酵素に比べ糖転移活性が高まっているこ
とが明らかになった。
【0039】
【表3】
【0040】
1.配列番号:1 (1)配列の長さ:1404 (2)配列の型:核酸 (3)鎖の数:2本鎖 (4)トポロジー:直鎖状 (5)配列の種類:他の核酸(合成DNA) (6)ハイポセティカル配列:No (7)アンチセンス:No (8)起源 (a)生物名:なし(合成DNA) (b)株名:なし (9)直接の起源 ライブラリー名又はクローン名:プラスミド pSfα1
[アグリク バイオル ケム(Agric. Biol. Chem.)19
85, 49, 3089-3092 ]由来 (10)配列の特徴 (a)特徴を表わす記号:CDS (b)存在位置:78..1482 (c)特徴を決定した方法:E (d)他の情報:変異型α−アミラーゼSfamyY8
3Fをコードする構造遺伝子配列 (11)配列
[アグリク バイオル ケム(Agric. Biol. Chem.)19
85, 49, 3089-3092 ]由来 (10)配列の特徴 (a)特徴を表わす記号:CDS (b)存在位置:78..1482 (c)特徴を決定した方法:E (d)他の情報:変異型α−アミラーゼSfamyY8
3Fをコードする構造遺伝子配列 (11)配列
【0041】 126 GAA ACT AAT GCT GAT AAA TGG AGA TCA CAG TCT ATT TAT CAA ATT GTC Glu Thr Asn Ala Asp Lys Trp Arg Ser Gln Ser Ile Tyr Gln Ile Val 16 174 ACT GAC AGA TTT GCT AGA ACC GAT GGT GAT ACA AGT GCT TCC TGT AAC Thr Asp Arg Phe Ala Arg Thr Asp Gly Asp Thr Ser Ala Ser Cys Asn 32 222 ACA GAA GAT AGA CTT TAC TGT GGT GGT TCT TTC CAA GGC ATC ATA AAG Thr Glu Asp Arg Leu Tyr Cys Gly Gly Ser Phe Gln Gly Ile Ile Lys 48 270 AAG TTG GAT TAC ATC AAA GAT ATG GGC TTT ACT GCT ATT TGG ATT TCT Lys Leu Asp Tyr Ile Lys Asp Met Gly Phe Thr Ala Ile Trp Ile Ser 64 318 CCA GTT GTT GAA AAC ATT CCC GAT AAC ACA GCA TAT GGT TAT GCT TAT Pro Val Val Glu Asn Ile Pro Asp Asn Thr Ala Tyr Gly Tyr Ala Tyr 80 366 CAT GGT TTC TGG ATG AAG AAC ATA TAC AAA ATT AAT GAA AAC TTT GGT His Gly Phe Trp Met Lys Asn Ile Tyr Lys Ile Asn Glu Asn Phe Gly 96 414 ACT GCT GAT GAT TTG AAG TCT TTG GCA CAA GAA TTG CAC GAT CGT GAT Thr Ala Asp Asp Leu Lys Ser Leu Ala Gln Glu Leu His Asp Arg Asp 112 462 ATG TTG TTA ATG GTG GAT ATC GTT ACC AAC CAT TAC GGC AGT GAT GGC Met Leu Leu Met Val Asp Ile Val Thr Asn His Tyr Gly Ser Asp Gly 128 510 AGT GGA GAT AGT ATC GAT TAC TCA GAG TAC ACC CCG TTC AAC GAC CAA Ser Gly Asp Ser Ile Asp Tyr Ser Glu Tyr Thr Pro Phe Asn Asp Gln 144 558 AAG TAC TTC CAT AAC TAC TGT CTT ATT TCA AAC TAT GAT GAC CAA GCT Lys Tyr Phe His Asn Tyr Cys Leu Ile Ser Asn Tyr Asp Asp Gln Ala 160 606 CAG GTT CAA AGT TGC TGG GAA GGT GAC TCT TCA GTT GCA TTA CCA GAT Gln Val Gln Ser Cys Trp Glu Gly Asp Ser Ser Val Ala Leu Pro Asp 176 654 TTG AGA ACG GAA GAT AGC GAC GTG GCC TCA GTT TTC AAT TCT TGG GTT Leu Arg Thr Glu Asp Ser Asp Val Ala Ser Val Phe Asn Ser Trp Val 192 702 AAA GAT TTT GTT GGC AAT TAC TCA ATT GAT GGT TTA AGA ATT GAT AGT Lys Asp Phe Val Gly Asn Tyr Ser Ile Asp Gly Leu Arg Ile Asp Ser 208 750 GCT AAA CAT GTG GAC CAA GGC TTT TTC CCG GAT TTT GTT AGT GCA TCT Ala Lys His Val Asp Gln Gly Phe Phe Pro Asp Phe Val Ser Ala Ser 224 798 GGA GTT TAC TCA GTA GGC GAA GTT TTC CAA GGA GAC CCA GCT TAT ACA Gly Val Tyr Ser Val Gly Glu Val Phe Gln Gly Asp Pro Ala Tyr Thr 240 846 TGC CCA TAC CAA AAT TAC ATT CCA GGG GTT AGT AAT TAT CCA TTG TAC 256 894 TAC CCA ACC ACG AGA TTT TTT AAA ACT ACT GAT TCA AGT TCC AGT GAG Tyr Pro Thr Thr Arg Phe Phe Lys Thr Thr Asp Ser Ser Ser Ser Glu 272 942 TTG ACT CAA ATG ATT TCA AGC GTT GCT TCC AGT TGT TCG GAT CCA ACT Leu Thr Gln Met Ile Ser Ser Val Ala Ser Ser Cys Ser Asp Pro Thr 288 990 TTG TTG ACA AAC TTT GTA GAA AAT CAC GAT AAT GAA AGG TTC GCT TCA Leu Leu Thr Asn Phe Val Glu Asn His Asp Asn Glu Arg Phe Ala Ser 304 1038 ATG ACC AGC GAC CAA AGT TTG ATT TCT AAT GCT ATT GCA TTT GTC CTT Met Thr Ser Asp Gln Ser Leu Ile Ser Asn Ala Ile Ala Phe Val Leu 320 1086 TTG GGT GAT GGT ATT CCT GTC ATT TAC TAT GGA CAA GAA CAA GGC TTG Leu Gly Asp Gly Ile Pro Val Ile Tyr Tyr Gly Gln Glu Gln Gly Leu 336 1134 AGC GGA AAA AGT GAC CCA AAC AAC AGA GAG GCC TTG TGG TTA TCC GGC Ser Gly Lys Ser Asp Pro Asn Asn Arg Glu Ala Leu Trp Leu Ser Gly 352 1182 TAC AAC AAA GAG AGT GAC TAT TAC AAG CTC ATT GCC AAA GCT AAT GCT Tyr Asn Lys Glu Ser Asp Tyr Tyr Lys Leu Ile Ala Lys Ala Asn Ala 368 1230 GCC AGA AAC GCC GCC GTT TAT CAA GAC TCA AGC TAT GCC ACC TCG CAG Ala Arg Asn Ala Ala Val Tyr Gln Asp Ser Ser Tyr Ala Thr Ser Gln 384 1278 CTT TCT GTG ATC TTT TCA AAT GAC CAT GTT ATT GCA ACA AAA AGA GGC Leu Ser Val Ile Phe Ser Asn Asp His Val Ile Ala Thr Lys Arg Gly 400 1326 AGC GTT GTT TCT GTT TTC AAC AAC CTT GGT TCC AGC GGT TCT TCT GAT Ser Val Val Ser Val Phe Asn Asn Leu Gly Ser Ser Gly Ser Ser Asp 416 1374 GTG ACT ATT TCC AAC ACA GGT TAC AGT TCC GGT GAG GAT TTG GTA GAA Val Thr Ile Ser Asn Thr Gly Tyr Ser Ser Gly Glu Asp Leu Val Glu 432 1422 GTT TTG ACA TGC AGT ACT GTT AGC GGC AGC TCT GAC TTA CAA GTT TCT Val Leu Thr Cys Ser Thr Val Ser Gly Ser Ser Asp Leu Gln Val Ser 448 1470 ATC CAA GGT GGT CAA CCA CAA ATC TTT GTT CCT GCT AAA TAT GCT TCT Ile Gln Gly Gly Gln Pro Gln Ile Phe Val Pro Ala Lys Tyr Ala Ser 464 1482 GAC ATT TGT TCA Asp Ile Cys Ser 468
【0042】2.配列番号:2 (1)配列の長さ:1404 (2)配列の型:核酸 (3)鎖の数:2本鎖 (4)トポロジー:直鎖状 (5)配列の種類:他の核酸(合成DNA) (6)ハイポセティカル配列:No (7)アンチセンス:No (8)起源 (a)生物名:なし(合成DNA) (b)株名:なし (9)直接の起源 ライブラリー名又はクローン名:プラスミド pSfα1
[アグリク バイオル ケム(Agric. Biol. Chem.)19
85, 49, 3089-3092 ]由来 (10)配列の特徴 (a)特徴を表わす記号:CDS (b)存在位置:78..1482 (c)特徴を決定した方法:E (d)他の情報:変異型α−アミラーゼSfamyY8
3Wをコードする構造遺伝子配列 (11)配列
[アグリク バイオル ケム(Agric. Biol. Chem.)19
85, 49, 3089-3092 ]由来 (10)配列の特徴 (a)特徴を表わす記号:CDS (b)存在位置:78..1482 (c)特徴を決定した方法:E (d)他の情報:変異型α−アミラーゼSfamyY8
3Wをコードする構造遺伝子配列 (11)配列
【0043】 126 GAA ACT AAT GCT GAT AAA TGG AGA TCA CAG TCT ATT TAT CAA ATT GTC Glu Thr Asn Ala Asp Lys Trp Arg Ser Gln Ser Ile Tyr Gln Ile Val 16 174 ACT GAC AGA TTT GCT AGA ACC GAT GGT GAT ACA AGT GCT TCC TGT AAC Thr Asp Arg Phe Ala Arg Thr Asp Gly Asp Thr Ser Ala Ser Cys Asn 32 222 ACA GAA GAT AGA CTT TAC TGT GGT GGT TCT TTC CAA GGC ATC ATA AAG Thr Glu Asp Arg Leu Tyr Cys Gly Gly Ser Phe Gln Gly Ile Ile Lys 48 270 AAG TTG GAT TAC ATC AAA GAT ATG GGC TTT ACT GCT ATT TGG ATT TCT Lys Leu Asp Tyr Ile Lys Asp Met Gly Phe Thr Ala Ile Trp Ile Ser 64 318 CCA GTT GTT GAA AAC ATT CCC GAT AAC ACA GCA TAT GGT TAT GCT TAT Pro Val Val Glu Asn Ile Pro Asp Asn Thr Ala Tyr Gly Tyr Ala Tyr 80 366 CAT GGT TGG TGG ATG AAG AAC ATA TAC AAA ATT AAT GAA AAC TTT GGT His Gly Trp Trp Met Lys Asn Ile Tyr Lys Ile Asn Glu Asn Phe Gly 96 414 ACT GCT GAT GAT TTG AAG TCT TTG GCA CAA GAA TTG CAC GAT CGT GAT Thr Ala Asp Asp Leu Lys Ser Leu Ala Gln Glu Leu His Asp Arg Asp 112 462 ATG TTG TTA ATG GTG GAT ATC GTT ACC AAC CAT TAC GGC AGT GAT GGC Met Leu Leu Met Val Asp Ile Val Thr Asn His Tyr Gly Ser Asp Gly 128 510 AGT GGA GAT AGT ATC GAT TAC TCA GAG TAC ACC CCG TTC AAC GAC CAA Ser Gly Asp Ser Ile Asp Tyr Ser Glu Tyr Thr Pro Phe Asn Asp Gln 144 558 AAG TAC TTC CAT AAC TAC TGT CTT ATT TCA AAC TAT GAT GAC CAA GCT Lys Tyr Phe His Asn Tyr Cys Leu Ile Ser Asn Tyr Asp Asp Gln Ala 160 606 CAG GTT CAA AGT TGC TGG GAA GGT GAC TCT TCA GTT GCA TTA CCA GAT Gln Val Gln Ser Cys Trp Glu Gly Asp Ser Ser Val Ala Leu Pro Asp 176 654 TTG AGA ACG GAA GAT AGC GAC GTG GCC TCA GTT TTC AAT TCT TGG GTT Leu Arg Thr Glu Asp Ser Asp Val Ala Ser Val Phe Asn Ser Trp Val 192 702 AAA GAT TTT GTT GGC AAT TAC TCA ATT GAT GGT TTA AGA ATT GAT AGT Lys Asp Phe Val Gly Asn Tyr Ser Ile Asp Gly Leu Arg Ile Asp Ser 208 750 GCT AAA CAT GTG GAC CAA GGC TTT TTC CCG GAT TTT GTT AGT GCA TCT Ala Lys His Val Asp Gln Gly Phe Phe Pro Asp Phe Val Ser Ala Ser 224 798 GGA GTT TAC TCA GTA GGC GAA GTT TTC CAA GGA GAC CCA GCT TAT ACA Gly Val Tyr Ser Val Gly Glu Val Phe Gln Gly Asp Pro Ala Tyr Thr 240 846 TGC CCA TAC CAA AAT TAC ATT CCA GGG GTT AGT AAT TAT CCA TTG TAC Cys Pro Tyr Gln Asn Tyr Ile Pro Gly Val Ser Asn Tyr Pro Leu Tyr 256 TAC CCA ACC ACG AGA TTT TTT AAA ACT ACT GAT TCA AGT TCC AGT GAG Tyr Pro Thr Thr Arg Phe Phe Lys Thr Thr Asp Ser Ser Ser Ser Glu 272 942 TTG ACT CAA ATG ATT TCA AGC GTT GCT TCC AGT TGT TCG GAT CCA ACT Leu Thr Gln Met Ile Ser Ser Val Ala Ser Ser Cys Ser Asp Pro Thr 288 990 TTG TTG ACA AAC TTT GTA GAA AAT CAC GAT AAT GAA AGG TTC GCT TCA Leu Leu Thr Asn Phe Val Glu Asn His Asp Asn Glu Arg Phe Ala Ser 304 1038 ATG ACC AGC GAC CAA AGT TTG ATT TCT AAT GCT ATT GCA TTT GTC CTT Met Thr Ser Asp Gln Ser Leu Ile Ser Asn Ala Ile Ala Phe Val Leu 320 1086 TTG GGT GAT GGT ATT CCT GTC ATT TAC TAT GGA CAA GAA CAA GGC TTG Leu Gly Asp Gly Ile Pro Val Ile Tyr Tyr Gly Gln Glu Gln Gly Leu 336 1134 AGC GGA AAA AGT GAC CCA AAC AAC AGA GAG GCC TTG TGG TTA TCC GGC Ser Gly Lys Ser Asp Pro Asn Asn Arg Glu Ala Leu Trp Leu Ser Gly 352 1182 TAC AAC AAA GAG AGT GAC TAT TAC AAG CTC ATT GCC AAA GCT AAT GCT Tyr Asn Lys Glu Ser Asp Tyr Tyr Lys Leu Ile Ala Lys Ala Asn Ala 368 1230 GCC AGA AAC GCC GCC GTT TAT CAA GAC TCA AGC TAT GCC ACC TCG CAG Ala Arg Asn Ala Ala Val Tyr Gln Asp Ser Ser Tyr Ala Thr Ser Gln 384 1278 CTT TCT GTG ATC TTT TCA AAT GAC CAT GTT ATT GCA ACA AAA AGA GGC Leu Ser Val Ile Phe Ser Asn Asp His Val Ile Ala Thr Lys Arg Gly 400 1326 AGC GTT GTT TCT GTT TTC AAC AAC CTT GGT TCC AGC GGT TCT TCT GAT Ser Val Val Ser Val Phe Asn Asn Leu Gly Ser Ser Gly Ser Ser Asp 416 1374 GTG ACT ATT TCC AAC ACA GGT TAC AGT TCC GGT GAG GAT TTG GTA GAA Val Thr Ile Ser Asn Thr Gly Tyr Ser Ser Gly Glu Asp Leu Val Glu 432 1422 GTT TTG ACA TGC AGT ACT GTT AGC GGC AGC TCT GAC TTA CAA GTT TCT Val Leu Thr Cys Ser Thr Val Ser Gly Ser Ser Asp Leu Gln Val Ser 448 1470 ATC CAA GGT GGT CAA CCA CAA ATC TTT GTT CCT GCT AAA TAT GCT TCT Ile Gln Gly Gly Gln Pro Gln Ile Phe Val Pro Ala Lys Tyr Ala Ser 464 1482 GAC ATT TGT TCA Asp Ile Cys Ser 468
【0044】3.配列番号:3 (1)配列の長さ:1404 (2)配列の型:核酸 (3)鎖の数:2本鎖 (4)トポロジー:直鎖状 (5)配列の種類:他の核酸(合成DNA) (6)ハイポセティカル配列:No (7)アンチセンス:No (8)起源 (a)生物名:なし(合成DNA) (b)株名:なし (9)直接の起源 ライブラリー名又はクローン名:プラスミド pSfα1
[アグリク バイオル ケム(Agric. Biol. Chem.)19
85, 49, 3089-3092 ]由来 (10)配列の特徴 (a)特徴を表わす記号:CDS (b)存在位置:78..1482 (c)特徴を決定した方法:E (d)他の情報:変異型α−アミラーゼSfamyY8
3Lをコードする構造遺伝子配列 (11)配列
[アグリク バイオル ケム(Agric. Biol. Chem.)19
85, 49, 3089-3092 ]由来 (10)配列の特徴 (a)特徴を表わす記号:CDS (b)存在位置:78..1482 (c)特徴を決定した方法:E (d)他の情報:変異型α−アミラーゼSfamyY8
3Lをコードする構造遺伝子配列 (11)配列
【0045】 126 GAA ACT AAT GCT GAT AAA TGG AGA TCA CAG TCT ATT TAT CAA ATT GTC Glu Thr Asn Ala Asp Lys Trp Arg Ser Gln Ser Ile Tyr Gln Ile Val 16 174 ACT GAC AGA TTT GCT AGA ACC GAT GGT GAT ACA AGT GCT TCC TGT AAC Thr Asp Arg Phe Ala Arg Thr Asp Gly Asp Thr Ser Ala Ser Cys Asn 32 222 ACA GAA GAT AGA CTT TAC TGT GGT GGT TCT TTC CAA GGC ATC ATA AAG Thr Glu Asp Arg Leu Tyr Cys Gly Gly Ser Phe Gln Gly Ile Ile Lys 48 270 AAG TTG GAT TAC ATC AAA GAT ATG GGC TTT ACT GCT ATT TGG ATT TCT Lys Leu Asp Tyr Ile Lys Asp Met Gly Phe Thr Ala Ile Trp Ile Ser 64 318 CCA GTT GTT GAA AAC ATT CCC GAT AAC ACA GCA TAT GGT TAT GCT TAT Pro Val Val Glu Asn Ile Pro Asp Asn Thr Ala Tyr Gly Tyr Ala Tyr 80 366 CAT GGT CTC TGG ATG AAG AAC ATA TAC AAA ATT AAT GAA AAC TTT GGT His Gly Leu Trp Met Lys Asn Ile Tyr Lys Ile Asn Glu Asn Phe Gly 96 414 ACT GCT GAT GAT TTG AAG TCT TTG GCA CAA GAA TTG CAC GAT CGT GAT Thr Ala Asp Asp Leu Lys Ser Leu Ala Gln Glu Leu His Asp Arg Asp 112 462 ATG TTG TTA ATG GTG GAT ATC GTT ACC AAC CAT TAC GGC AGT GAT GGC Met Leu Leu Met Val Asp Ile Val Thr Asn His Tyr Gly Ser Asp Gly 128 510 AGT GGA GAT AGT ATC GAT TAC TCA GAG TAC ACC CCG TTC AAC GAC CAA Ser Gly Asp Ser Ile Asp Tyr Ser Glu Tyr Thr Pro Phe Asn Asp Gln 144 558 AAG TAC TTC CAT AAC TAC TGT CTT ATT TCA AAC TAT GAT GAC CAA GCT Lys Tyr Phe His Asn Tyr Cys Leu Ile Ser Asn Tyr Asp Asp Gln Ala 160 606 CAG GTT CAA AGT TGC TGG GAA GGT GAC TCT TCA GTT GCA TTA CCA GAT Gln Val Gln Ser Cys Trp Glu Gly Asp Ser Ser Val Ala Leu Pro Asp 176 654 TTG AGA ACG GAA GAT AGC GAC GTG GCC TCA GTT TTC AAT TCT TGG GTT Leu Arg Thr Glu Asp Ser Asp Val Ala Ser Val Phe Asn Ser Trp Val 192 702 AAA GAT TTT GTT GGC AAT TAC TCA ATT GAT GGT TTA AGA ATT GAT AGT Lys Asp Phe Val Gly Asn Tyr Ser Ile Asp Gly Leu Arg Ile Asp Ser 208 750 GCT AAA CAT GTG GAC CAA GGC TTT TTC CCG GAT TTT GTT AGT GCA TCT Ala Lys His Val Asp Gln Gly Phe Phe Pro Asp Phe Val Ser Ala Ser 224 798 GGA GTT TAC TCA GTA GGC GAA GTT TTC CAA GGA GAC CCA GCT TAT ACA Gly Val Tyr Ser Val Gly Glu Val Phe Gln Gly Asp Pro Ala Tyr Thr 240 846 TGC CCA TAC CAA AAT TAC ATT CCA GGG GTT AGT AAT TAT CCA TTG TAC Cys Pro Tyr Gln Asn Tyr Ile Pro Gly Val Ser Asn Tyr Pro Leu Tyr 256 894 TAC CCA ACC ACG AGA TTT TTT AAA ACT ACT GAT TCA AGT TCC AGT GAG 272 942 TTG ACT CAA ATG ATT TCA AGC GTT GCT TCC AGT TGT TCG GAT CCA ACT Leu Thr Gln Met Ile Ser Ser Val Ala Ser Ser Cys Ser Asp Pro Thr 288 990 TTG TTG ACA AAC TTT GTA GAA AAT CAC GAT AAT GAA AGG TTC GCT TCA Leu Leu Thr Asn Phe Val Glu Asn His Asp Asn Glu Arg Phe Ala Ser 304 1038 ATG ACC AGC GAC CAA AGT TTG ATT TCT AAT GCT ATT GCA TTT GTC CTT Met Thr Ser Asp Gln Ser Leu Ile Ser Asn Ala Ile Ala Phe Val Leu 320 1086 TTG GGT GAT GGT ATT CCT GTC ATT TAC TAT GGA CAA GAA CAA GGC TTG Leu Gly Asp Gly Ile Pro Val Ile Tyr Tyr Gly Gln Glu Gln Gly Leu 336 1134 AGC GGA AAA AGT GAC CCA AAC AAC AGA GAG GCC TTG TGG TTA TCC GGC Ser Gly Lys Ser Asp Pro Asn Asn Arg Glu Ala Leu Trp Leu Ser Gly 352 1182 TAC AAC AAA GAG AGT GAC TAT TAC AAG CTC ATT GCC AAA GCT AAT GCT Tyr Asn Lys Glu Ser Asp Tyr Tyr Lys Leu Ile Ala Lys Ala Asn Ala 368 1230 GCC AGA AAC GCC GCC GTT TAT CAA GAC TCA AGC TAT GCC ACC TCG CAG Ala Arg Asn Ala Ala Val Tyr Gln Asp Ser Ser Tyr Ala Thr Ser Gln 384 1278 CTT TCT GTG ATC TTT TCA AAT GAC CAT GTT ATT GCA ACA AAA AGA GGC Leu Ser Val Ile Phe Ser Asn Asp His Val Ile Ala Thr Lys Arg Gly 400 1326 AGC GTT GTT TCT GTT TTC AAC AAC CTT GGT TCC AGC GGT TCT TCT GAT Ser Val Val Ser Val Phe Asn Asn Leu Gly Ser Ser Gly Ser Ser Asp 416 1374 GTG ACT ATT TCC AAC ACA GGT TAC AGT TCC GGT GAG GAT TTG GTA GAA Val Thr Ile Ser Asn Thr Gly Tyr Ser Ser Gly Glu Asp Leu Val Glu 432 1422 GTT TTG ACA TGC AGT ACT GTT AGC GGC AGC TCT GAC TTA CAA GTT TCT Val Leu Thr Cys Ser Thr Val Ser Gly Ser Ser Asp Leu Gln Val Ser 448 1470 ATC CAA GGT GGT CAA CCA CAA ATC TTT GTT CCT GCT AAA TAT GCT TCT Ile Gln Gly Gly Gln Pro Gln Ile Phe Val Pro Ala Lys Tyr Ala Ser 464 1482 GAC ATT TGT TCA Asp Ile Cys Ser 468
【0046】4.配列番号:4 (1)配列の長さ:1404 (2)配列の型:核酸 (3)鎖の数:2本鎖 (4)トポロジー:直鎖状 (5)配列の種類:他の核酸(合成DNA) (6)ハイポセティカル配列:No (7)アンチセンス:No (8)起源 (a)生物名:なし(合成DNA) (b)株名:なし (9)直接の起源 ライブラリー名又はクローン名:プラスミド pSfα1
[アグリク バイオル ケム(Agric. Biol. Chem.)19
85, 49, 3089-3092 ]由来 (10)配列の特徴 (a)特徴を表わす記号:CDS (b)存在位置:78..1482 (c)特徴を決定した方法:E (d)他の情報:変異型α−アミラーゼSfamyY8
3Nをコードする構造遺伝子配列 (11)配列
[アグリク バイオル ケム(Agric. Biol. Chem.)19
85, 49, 3089-3092 ]由来 (10)配列の特徴 (a)特徴を表わす記号:CDS (b)存在位置:78..1482 (c)特徴を決定した方法:E (d)他の情報:変異型α−アミラーゼSfamyY8
3Nをコードする構造遺伝子配列 (11)配列
【0047】 126 GAA ACT AAT GCT GAT AAA TGG AGA TCA CAG TCT ATT TAT CAA ATT GTC Glu Thr Asn Ala Asp Lys Trp Arg Ser Gln Ser Ile Tyr Gln Ile Val 16 174 ACT GAC AGA TTT GCT AGA ACC GAT GGT GAT ACA AGT GCT TCC TGT AAC Thr Asp Arg Phe Ala Arg Thr Asp Gly Asp Thr Ser Ala Ser Cys Asn 32 222 ACA GAA GAT AGA CTT TAC TGT GGT GGT TCT TTC CAA GGC ATC ATA AAG Thr Glu Asp Arg Leu Tyr Cys Gly Gly Ser Phe Gln Gly Ile Ile Lys 48 270 AAG TTG GAT TAC ATC AAA GAT ATG GGC TTT ACT GCT ATT TGG ATT TCT Lys Leu Asp Tyr Ile Lys Asp Met Gly Phe Thr Ala Ile Trp Ile Ser 64 318 CCA GTT GTT GAA AAC ATT CCC GAT AAC ACA GCA TAT GGT TAT GCT TAT Pro Val Val Glu Asn Ile Pro Asp Asn Thr Ala Tyr Gly Tyr Ala Tyr 80 366 CAT GGT AAC TGG ATG AAG AAC ATA TAC AAA ATT AAT GAA AAC TTT GGT His Gly Asn Trp Met Lys Asn Ile Tyr Lys Ile Asn Glu Asn Phe Gly 96 414 ACT GCT GAT GAT TTG AAG TCT TTG GCA CAA GAA TTG CAC GAT CGT GAT Thr Ala Asp Asp Leu Lys Ser Leu Ala Gln Glu Leu His Asp Arg Asp 112 462 ATG TTG TTA ATG GTG GAT ATC GTT ACC AAC CAT TAC GGC AGT GAT GGC Met Leu Leu Met Val Asp Ile Val Thr Asn His Tyr Gly Ser Asp Gly 128 510 AGT GGA GAT AGT ATC GAT TAC TCA GAG TAC ACC CCG TTC AAC GAC CAA Ser Gly Asp Ser Ile Asp Tyr Ser Glu Tyr Thr Pro Phe Asn Asp Gln 144 558 AAG TAC TTC CAT AAC TAC TGT CTT ATT TCA AAC TAT GAT GAC CAA GCT Lys Tyr Phe His Asn Tyr Cys Leu Ile Ser Asn Tyr Asp Asp Gln Ala 160 606 CAG GTT CAA AGT TGC TGG GAA GGT GAC TCT TCA GTT GCA TTA CCA GAT Gln Val Gln Ser Cys Trp Glu Gly Asp Ser Ser Val Ala Leu Pro Asp 176 654 TTG AGA ACG GAA GAT AGC GAC GTG GCC TCA GTT TTC AAT TCT TGG GTT Leu Arg Thr Glu Asp Ser Asp Val Ala Ser Val Phe Asn Ser Trp Val 192 702 AAA GAT TTT GTT GGC AAT TAC TCA ATT GAT GGT TTA AGA ATT GAT AGT Lys Asp Phe Val Gly Asn Tyr Ser Ile Asp Gly Leu Arg Ile Asp Ser 208 750 GCT AAA CAT GTG GAC CAA GGC TTT TTC CCG GAT TTT GTT AGT GCA TCT Ala Lys His Val Asp Gln Gly Phe Phe Pro Asp Phe Val Ser Ala Ser 224 798 GGA GTT TAC TCA GTA GGC GAA GTT TTC CAA GGA GAC CCA GCT TAT ACA Gly Val Tyr Ser Val Gly Glu Val Phe Gln Gly Asp Pro Ala Tyr Thr 240 846 TGC CCA TAC CAA AAT TAC ATT CCA GGG GTT AGT AAT TAT CCA TTG TAC Cys Pro Tyr Gln Asn Tyr Ile Pro Gly Val Ser Asn Tyr Pro Leu Tyr 256 894 TAC CCA ACC ACG AGA TTT TTT AAA ACT ACT GAT TCA AGT TCC AGT GAG Tyr Pro Thr Thr Arg Phe Phe Lys Thr Thr Asp Ser Ser Ser Ser Glu 272 TTG ACT CAA ATG ATT TCA AGC GTT GCT TCC AGT TGT TCG GAT CCA ACT Leu Thr Gln Met Ile Ser Ser Val Ala Ser Ser Cys Ser Asp Pro Thr 288 990 TTG TTG ACA AAC TTT GTA GAA AAT CAC GAT AAT GAA AGG TTC GCT TCA Leu Leu Thr Asn Phe Val Glu Asn His Asp Asn Glu Arg Phe Ala Ser 304 1038 ATG ACC AGC GAC CAA AGT TTG ATT TCT AAT GCT ATT GCA TTT GTC CTT Met Thr Ser Asp Gln Ser Leu Ile Ser Asn Ala Ile Ala Phe Val Leu 320 1086 TTG GGT GAT GGT ATT CCT GTC ATT TAC TAT GGA CAA GAA CAA GGC TTG Leu Gly Asp Gly Ile Pro Val Ile Tyr Tyr Gly Gln Glu Gln Gly Leu 336 1134 AGC GGA AAA AGT GAC CCA AAC AAC AGA GAG GCC TTG TGG TTA TCC GGC Ser Gly Lys Ser Asp Pro Asn Asn Arg Glu Ala Leu Trp Leu Ser Gly 352 1182 TAC AAC AAA GAG AGT GAC TAT TAC AAG CTC ATT GCC AAA GCT AAT GCT Tyr Asn Lys Glu Ser Asp Tyr Tyr Lys Leu Ile Ala Lys Ala Asn Ala 368 1230 GCC AGA AAC GCC GCC GTT TAT CAA GAC TCA AGC TAT GCC ACC TCG CAG Ala Arg Asn Ala Ala Val Tyr Gln Asp Ser Ser Tyr Ala Thr Ser Gln 384 1278 CTT TCT GTG ATC TTT TCA AAT GAC CAT GTT ATT GCA ACA AAA AGA GGC Leu Ser Val Ile Phe Ser Asn Asp His Val Ile Ala Thr Lys Arg Gly 400 1326 AGC GTT GTT TCT GTT TTC AAC AAC CTT GGT TCC AGC GGT TCT TCT GAT Ser Val Val Ser Val Phe Asn Asn Leu Gly Ser Ser Gly Ser Ser Asp 416 1374 GTG ACT ATT TCC AAC ACA GGT TAC AGT TCC GGT GAG GAT TTG GTA GAA Val Thr Ile Ser Asn Thr Gly Tyr Ser Ser Gly Glu Asp Leu Val Glu 432 1422 GTT TTG ACA TGC AGT ACT GTT AGC GGC AGC TCT GAC TTA CAA GTT TCT Val Leu Thr Cys Ser Thr Val Ser Gly Ser Ser Asp Leu Gln Val Ser 448 1470 ATC CAA GGT GGT CAA CCA CAA ATC TTT GTT CCT GCT AAA TAT GCT TCT Ile Gln Gly Gly Gln Pro Gln Ile Phe Val Pro Ala Lys Tyr Ala Ser 464 1482 GAC ATT TGT TCA Asp Ile Cys Ser 468
【0048】5.配列番号:5 (1)配列の長さ:2061 (2)配列の型:核酸 (3)鎖の数:2本鎖 (4)トポロジー:直鎖状 (5)配列の種類:他の核酸(合成DNA) (6)ハイポセティカル配列:No (7)アンチセンス:No (8)起源 (a)生物名:なし(合成DNA) (b)株名:なし (9)直接の起源 ライブラリー名又はクローン名:枯草菌バチルス マセ
ランス(Bacillusmacerans )IAMl243 株の染色体DN
Aを制限酵素処理後、プラスミドベクターpBR322に挿入
連結して作製した、枯草菌バチルス マセランスの染色
体DNAライブラリー、pMAC。 (10)配列の特徴 (a)特徴を表わす記号:CDS (b)存在位置:81..2142 (c)特徴を決定した方法:E (d)他の情報:変異型シクロマルトデキストリングル
カノトランスフェラーゼCGTaseY100Wをコー
ドする構造遺伝子配列 (11)配列
ランス(Bacillusmacerans )IAMl243 株の染色体DN
Aを制限酵素処理後、プラスミドベクターpBR322に挿入
連結して作製した、枯草菌バチルス マセランスの染色
体DNAライブラリー、pMAC。 (10)配列の特徴 (a)特徴を表わす記号:CDS (b)存在位置:81..2142 (c)特徴を決定した方法:E (d)他の情報:変異型シクロマルトデキストリングル
カノトランスフェラーゼCGTaseY100Wをコー
ドする構造遺伝子配列 (11)配列
【0049】 16 Ser Pro Asp Thr Ser Val Asp Asn Lys Val Asn Phe Ser Thr Asp Val TCA CCC GAT ACG AGC GTG GAC AAC AAG GTC AAT TTC AGT ACG GAC GTC 129 32 Ile Tyr Gln Ile Val Thr Asp Arg Phe Ala Asp Gly Asp Arg Thr Asn ATC TAT CAG ATT GTG ACC GAC CGC TTC GCG GAC GGG GAC AGG ACG AAC 177 48 Asn Pro Ala Gly Asp Ala Phe Ser Gly Asp Arg Ser Asn Leu Lys Leu AAT CCG GCG GGG GAT GCG TTC AGC GGC GAC CGA TCC AAT TTG AAG CTC 225 64 Tyr Phe Gly Gly Asp Trp Gln Gly Ile Ile Asp Lys Ile Asn Asp Gly TAT TTC GGG GGA GAC TGG CAG GGG ATT ATC GAC AAG ATT AAC GAC GGT 273 80 Tyr Leu Thr Gly Met Gly Val Thr Ala Leu Trp Ile Ser His Pro Val TAT TTG ACC GGC ATG GGC GTC ACC GCC CTC TGG ATA TCC CAA CCT GTG 321 96 Glu Asn Ile Thr Ser Val Ile Lys Tyr Ser Gly Val Asn Asn Thr Ser GAA AAT ATC ACC TCC GTC ATC AAG TAT TCC GGC GTT AAC AAT ACG TCT 369 112 Tyr His Gly Trp Trp Ala Arg Asp Phe Lys Gln Thr Asn Asp Ala Phe TAT CAC GGT TGG TGG GCG AGG GAT TTT AAG CAA ACC AAC GAC GCT TTC 417 128 Gly Asp Phe Ala Asp Phe Gln Asn Leu Ile Asp Thr Leu Thr Leu Ile GGG GAT TTT GCC GAT TTT CAA AAT CTG ATT GAT ACG CTC ACG CTC ATA 465 144 Thr Ser Arg Ser Asp Arg Leu Arg Pro Gln Pro His Val Ser Gly Arg ACA TCA AGG TCG GAT CGA CTT CGC CCC CAA CCA CAC GTC TCC GGC CGA 513 160 Ala Gly Thr Asn Pro Gly Phe Ala Glu Asn Gly Ala Leu Tyr Asp Asn GCA GGG ACG AAC CCC GGC TTC GCC GAG AAC GGT GCG CTG TAT GAT AAC 561 176 Gly Ser Leu Leu Gly Ala Tyr Ser Asn Asp Thr Ala Gly Leu Phe His GGT TCG CTG CTC GGC GCC TAC AGC AAT GAT ACG GCC GGC CTT TTC CAT 609 192 His Asn Gly Gly Thr Asp Phe Ser Thr Ile Glu Asp Gly Ile Tyr Lys CAT AAC GGG GGG ACC GAT TTT TCC ACG ATT GAA GAC GGT ATT TAC AAG 657 208 Asn Leu Tyr Asp Leu Ala Asp Ile Asn His Asn Asn Asn Ala Met Asp AAC CTC TAC GAC CTG GCG GAC ATC AAC CAT AAC AAC AAC GCT ATG GAC 705 224 Ala Tyr Phe Lys Ser Ala Ile Asp Leu Trp Leu Gly Met Gly Val Asp GCT TAT TTT AAA AGC GCT ATC GAC CTT TGG CTC GGC ATG GGT GTG GAC 753 240 Gly Ile Arg Phe Asp Ala Val Lys Gln Tyr Pro Phe Gly Trp Gln Lys GGG ATT CGT TTT GAC GGG GTG AAG CAG TAT CCT TTC GGC TGG CAA AAA 801 256 Ser Phe Val Ser Ser Ile Tyr Gly Gly Asp His Pro Val Phe Thr Phe AGC TTC GTT TCC TCG ATT TAC GGC GGC GAT CAT CCG GTA TTT ACG TTC Hind III 849 272 Gly Glu Trp Tyr Leu Gly Ala Asp Gln Thr Asp Gly Asp Asn Ile Lys GGG GAA TGG TAT CTT GGC GCG GAT CAA ACC GAC GGA GAC AAC ATT AAA 897 288 Phe Ala Asn Glu Ser Gly Met Asn Leu Leu Asp Phe Glu Tyr Ala Gln TTC GCC AAC GAA AGC GGG ATG AAC CTG CTG GAC TTT GAA TAC GCG CAG 945 304 Glu Val Arg Glu Val Phe Arg Asp Lys Thr Glu Thr Met Lys Asp Leu GAA GTG CGC GAA GTG TTC CGG GAC AAA ACG GAA ACG ATG AAG GAT CTC 993 320 Tyr Glu Val Leu Ala Ser Thr Glu Ser Gln Tyr Asp Tyr Ile Asn Asn TAT GAG GTG CTG GCC AGC ACG GAG TCG CAA TAC GAC TAC ATC AAC AAT 1041 336 Met Val Thr Phe Ile Asp Asn His Asp Met Asp Arg Phe Gln Val Ala ATG GTG ACC TTC ATC GAC AAC CAT GAT ATG GAC CGG TTC CAG GTT GCC 1089 352 Gly Ser Gly Thr Arg Ala Thr Glu Gln Ala Leu Ala Leu Thr Leu Thr GGT TCC GGT ACG CGG GCG ACC GAG CAA GCG TTG GCG CTG ACG CTG ACT 1137 368 Ser Arg Gly Val Pro Ala Ile Tyr Tyr Gly Thr Glu Gln Tyr Met Thr TCC CGC GGC GTG CCA GCC ATC TAC TAC GGC ACG GAG CAG TAC ATG ACC 1185 384 Gly Asp Gly Asp Pro Asn Asn Arg Ala Met Met Thr Ser Phe Asn Thr GGC GAT GGC GAC CCC AAC AAC CGG GCG ATG ATG ACC TCG TTT AAT ACC 1233 400 Gly Thr Thr Ala Tyr Lys Val Ile Gln Ala Leu Ala Pro Leu Arg Lys GGG ACG ACG GCT TAT AAA GTG ATT CAG GCA TTG GCG CCG CTG CGT AAA 1281 416 Ser Asn Pro Ala Ile Ala Tyr Gly Thr Thr Thr Glu Arg Trp Val Asn TCC AAT CCG GCC ATC GCT TAT GGG ACG ACG ACA GAG CGC TGG GTT AAC Hinc II 1329 432 Asn Asp Val Leu Ile Ile Glu Arg Lys Phe Gly Ser Ser Ala Ala Leu AAC GAT GTG TTG ATT ATT GAA CGC AAA TTC GGC AGC AGC GCC GCT TTG 1377 448 Val Ala Ile Asn Arg Asn Ser Ser Ala Ala Tyr Pro Ile Ser Gly Leu GTG GCG ATT AAT CGA AAC TCG TCC GCC GCT TAT CCG ATT TCG GGT CTG 1425 464 Leu Ser Ser Leu Pro Ala Gly Thr Tyr Ser Asp Val Leu Asn Gly Leu TTG AGT TCG CTG CCG GCG GGC ACT TAT TCG GAT GTA TTG AAC GGA CTC 1473 480 Leu Asn Gly Asn Ser Ile Thr Val Gly Ser Gly Gly Ala Val Thr Asn TTA AAC GGC AAC TCC ATT ACC GTG GGC AGC GGC GGC GCC GTC ACC AAC 1521 496 Phe Thr Leu Ala Ala Gly Gly Thr Ala Val Trp Gln Tyr Thr Ala Pro TTT ACG CTG GCG GCC GGC GGC ACG GCG GTA TGG CAG TAC ACA GCG CCG 1569 512 Glu Thr Ser Pro Ala Ile Gly Asn Val Gly Pro Thr Met Gly Gln Pro GAA ACG TCG CCG GCG ATC GGC AAT GTG GGT CCC ACC ATG GGC CAG CCG 1617 528 Gly Asn Ile Val Thr Ile Asp Gly Arg Gly Phe Gly Gly Thr Ala Gly GGG AAT ATA GTG ACG ATT GAC GGC CGC GGC TTT GGC GGC ACG GCG GGC 1665 544 Thr Val Tyr Phe Gly Thr Thr Ala Val Thr Gly Ser Gly Ile Val Ser ACG GTT TAT TTC GGG ACG ACG GCG GTG ACC GGC TCC GGC ATC GTA AGC 1713 560 Trp Glu Asp Thr Gln Ile Lys Ala Val Ile Pro Lys Val Ala Ala Gly TGG GAG GAC ACG CAG ATT AAG GCG GTC ATA CCG AAG GTC GCG GCG GGC 1761 576 Lys Thr Gly Val Ser Val Lys Thr Ser Ser Gly Thr Ala Ser Asn Thr AAA ACG GGC GTA TCG GTC AAA ACG TCG TCC GGC ACC GCC AGC AAT ACA 1809 592 Phe Lys Ser Phe Asn Val Leu Thr Gly Asp Gln Val Thr Val Arg Phe TTC AAA AGC TTC AAT GTA CTG ACG GGG GAT CAG GTC ACG GTG CGT TTC Hind III 1857 608 Leu Val Asn Gln Ala Asn Thr Asn Tyr Gly Thr Asn Val Tyr Leu Val CTG GTC AAT CAA GCC AAT ACC AAT TAC GGA ACA AAT GTT TAT CTT GTC 1905 624 Gly Asn Ala Ala Glu Leu Gly Thr Trp Asp Pro Asn Lys Ala Ile Gly GGC AAC GCC GCC GAG CTC GGC ACC TGG GAC CCG AAC AAA GCG ATT GGG 1953 640 Pro Met Tyr Asn Gln Val Ile Ala Lys Tyr Pro Ser Trp Tyr Tyr Asp CCG ATG TAC AAT CAG GTG ATC GCC AAG TAC CCG TCC TGG TAT TAC GAT 2001 656 Val Ser Val Pro Ala Gly Thr Lys Leu Asp Phe Lys Phe Ile Lys Lys GTC AGC GTG CCG GCG GGG ACA AAG CTG GAT TTT AAA TTT ATT AAA AAG 2049 672 Gly Gly Gly Thr Val Thr Trp Glu Gly Gly Gly Asn His Thr Tyr Thr GGC GGC GGT ACG GTG ACT TGG GAA GGC GGG GGC AAC CAT ACG TAC ACG 2097 687 Thr Pro Ala Ser Gly Val Gly Thr Val Thr Val Asp Trp Gln Asn ACG CCG GCC AGC GGC GTA GGG ACG GTG ACG GTG GAC TGG CAA AAT 2142
【図面の簡単な説明】
【図1】 野生型Sfamy 及び野生型シクロマルトデキス
トリングルカノトランスフェラーゼの保存性領域におけ
るアミノ酸配列を比較した図である。
トリングルカノトランスフェラーゼの保存性領域におけ
るアミノ酸配列を比較した図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12P 19/14 Z 7432−4B 19/18 7432−4B //(C12N 9/10 C12R 1:125) (C12N 9/30 C12R 1:865) (C12N 15/09 ZNA C12R 1:07) (C12N 15/09 ZNA C12R 1:645) C12R 1:07) (C12N 15/00 ZNA A C12R 1:645)
Claims (8)
- 【請求項1】 α−アミラーゼ及びシクロマルトデキス
トリングルカノトランスフェラーゼからなる群から選ば
れる糖質加水分解酵素において、酵素の活性中心に存在
し、反応中間体に水分子を付与する機能を有するチロシ
ン残基を他のアミノ酸残基に置換せしめたことを特徴と
する変異型の糖質加水分解酵素。 - 【請求項2】 前記チロシン残基が、3個の直接の触媒
残基である酸性アミノ酸残基の5Å以内に存在し、反応
中間体に水分子を付与する機能を有するチロシン残基で
あることを特徴とする請求項1記載の変異型の糖質加水
分解酵素。 - 【請求項3】 請求項1記載の変異型の糖質加水分解酵
素であって、サッカロミコプスイス フィブリゲラ(S
accharomycopsis fibuliger
a)のα−アミラーゼにおいて、酵素の活性中心に存在
し、反応中間体に水分子を付与する機能を有する、アミ
ノ酸配列の83番目のチロシン残基をフェニルアラニ
ン、トリプトファン、ロイシン又はアスパラギン残基に
置換せしめたことを特徴とする変異α−アミラーゼ。 - 【請求項4】 サッカロミコプスイス フィブリゲラ
(Saccharomycopsis fibulig
era)のα−アミラーゼ遺伝子において、酵素の活性
中心に存在して反応中間体に水分子を付与する機能を有
するチロシン残基をコードする、構造遺伝子部分の32
5〜327番目の塩基配列(TAC)をTTC、TG
G、CTC又はAACに変異せしめたことを特徴とする
請求項1記載の変異型の糖質加水分解酵素を生産する形
質転換体の変異α−アミラーゼ遺伝子。 - 【請求項5】 マルトオリゴ糖を基質とし、請求項3記
載の変異α−アミラーゼを用いて糖転移反応を行うこと
を特徴とする重合度7以上のマルトオリゴ糖の製造方
法。 - 【請求項6】 請求項1記載の変異型の糖質加水分解酵
素であって、バチルス マセランス(Bacillus
macerams)のシクロマルトデキストリングル
カノトランスフェラーゼにおいて、酵素の活性中心に存
在し、反応中間体に水分子を付与する機能を有する、ア
ミノ酸配列の100番目のチロシン残基をトリプトファ
ン残基に置換せしめたことを特徴とする変異シクロマル
トデキストリングルカノトランスフェラーゼ。 - 【請求項7】 バチルス マセランス(Bacillu
s macerans)のシクロマルトデキストリング
ルカノトランスフェラーゼ遺伝子において、酵素の活性
中心に存在して反応中間体に水分子を付与する機能を有
するチロシン残基をコードする、構造遺伝子部分379
〜381番目の塩基配列(TAC)をTGGに変異せし
めたことを特徴とする請求項1記載の変異型の糖質加水
分解酵素を生産する形質転換体の変異シクロマルトデキ
ストリングルカノトランスフェラーゼ遺伝子。 - 【請求項8】 デンプン及びショ糖を基質とし、請求項
6記載の変異シクロマルトデキストリングルカノトラン
スフェラーゼを用いて糖転移反応を行うことを特徴とす
るα−マルトピラノシル−β−D−フラクトフラノシド
及びα−マルトトリピラノシル−β−D−フラクトフラ
ノシドを高濃度に含むオリゴ糖の製造方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5069303A JPH0740938B2 (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | 変異型の糖質加水分解酵素、該酵素の変異遺伝子及び該酵素を用いたオリゴ糖の製造方法 |
US08/204,656 US5538882A (en) | 1993-03-04 | 1994-03-02 | Variant-type carbohydrate hydrolase, variant gene of the enzyme and method for producing oligosaccharide using the enzyme |
US08/470,702 US5631149A (en) | 1993-03-04 | 1995-06-06 | Variant-type carbohydrate hydrolase, variant gene of the enzyme and method for producing oligosaccharide using the enzyme |
US08/467,831 US5635378A (en) | 1993-03-04 | 1995-06-06 | Variant-type carbohydrate hydrolase, variant gene of the enzyme and method for producing oligosaccharide using the enzyme |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5069303A JPH0740938B2 (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | 変異型の糖質加水分解酵素、該酵素の変異遺伝子及び該酵素を用いたオリゴ糖の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06253836A JPH06253836A (ja) | 1994-09-13 |
JPH0740938B2 true JPH0740938B2 (ja) | 1995-05-10 |
Family
ID=13398665
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5069303A Expired - Lifetime JPH0740938B2 (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | 変異型の糖質加水分解酵素、該酵素の変異遺伝子及び該酵素を用いたオリゴ糖の製造方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (3) | US5538882A (ja) |
JP (1) | JPH0740938B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0822982B1 (en) * | 1995-04-21 | 2005-11-30 | Novozymes A/S | Cyclomaltodextrin glucanotransferase variants |
GB0305685D0 (en) * | 2003-03-12 | 2003-04-16 | Danisco | Enzyme |
AU2004253985A1 (en) * | 2003-07-01 | 2005-01-13 | Novozymes A/S | CGTase variants |
EP1781779A2 (en) * | 2004-08-02 | 2007-05-09 | Novozymes A/S | Creation of diversity in polypeptides |
JPWO2012111327A1 (ja) * | 2011-02-16 | 2014-07-03 | グリコ栄養食品株式会社 | 米澱粉ゲル含有食品 |
US8945889B2 (en) | 2012-05-11 | 2015-02-03 | Danisco Us Inc. | Method of using alpha-amylase from Aspergillus clavatus for saccharification |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5278059A (en) * | 1985-12-04 | 1994-01-11 | Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaki Kenkyujo | Polypeptide possessing cyclomaltodextrin glucanotransferase activity |
JPH04108386A (ja) * | 1990-08-28 | 1992-04-09 | Agency Of Ind Science & Technol | 変異α―アミラーゼ |
-
1993
- 1993-03-04 JP JP5069303A patent/JPH0740938B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1994
- 1994-03-02 US US08/204,656 patent/US5538882A/en not_active Expired - Lifetime
-
1995
- 1995-06-06 US US08/467,831 patent/US5635378A/en not_active Expired - Lifetime
- 1995-06-06 US US08/470,702 patent/US5631149A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5635378A (en) | 1997-06-03 |
US5538882A (en) | 1996-07-23 |
US5631149A (en) | 1997-05-20 |
JPH06253836A (ja) | 1994-09-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR960014703B1 (ko) | 세팔로스포린 아세틸히드롤라아제 유전자 및 이 유전자에 의해 코딩된 단백질 | |
CA2190149C (en) | Dna sequences coding for enzymes capable of facilitating the synthesis of linear .alpha.-1,4 glucans in plants, fungi and microorganisms | |
AU686574B2 (en) | Pullulanase, microorganisms which produce it, processes for the preparation of this pullulanase and the uses thereof | |
Tonozuka et al. | Comparison of primary structures and substrate specificities of two pullulan-hydrolyzing α-amylases, TVA I and TVA II, from Thermoactinomyces vulgaris R-47 | |
EP0884384A2 (en) | Heat-resistant amylomaltase | |
JP2000228980A5 (ja) | ||
JPH0740938B2 (ja) | 変異型の糖質加水分解酵素、該酵素の変異遺伝子及び該酵素を用いたオリゴ糖の製造方法 | |
JPH0884586A (ja) | 還元性澱粉糖から末端にトレハロース構造を有する非還元性糖質を生成する組換え型耐熱性酵素 | |
JP4815219B2 (ja) | 好アルカリ性サイクロデキストラン合成酵素遺伝子を含有するdna、組み換え体dna、および好アルカリ性サイクロデキストラン合成酵素の製造法 | |
US5550046A (en) | DNA encoding α-glucosidase and method of producing same by genetic engineering | |
JP3025625B2 (ja) | アルカリα−アミラーゼ活性を有するアルカリプルラナーゼ遺伝子 | |
EP0663442B1 (en) | Fructosyltransferase enzyme, method for its production and DNA encoding the enzyme | |
JPH11318441A (ja) | 超耐熱耐酸性アミロプルラナーゼ | |
US20020068349A1 (en) | Gene encoding recombinant trehalose phosphorylase, vector containing the gene, transformant transformed by the gene, and method for producing recombinant trehalose phosphorylase with the use of transformant | |
KR940003652B1 (ko) | 시클로말토덱스트린 글루카노트랜스퍼라제 활성을 갖는 폴리펩티드의 제조방법 | |
JPH10150986A (ja) | 超耐熱性4−α−グルカノトランスフェラーゼ | |
JPH04108386A (ja) | 変異α―アミラーゼ | |
JP3811215B2 (ja) | 新規α−グルコシダーゼ | |
JPH1052274A (ja) | 耐熱性β−グルコシダーゼ遺伝子、新規な組み換え体DNA及び耐熱性β−グルコシダーゼの製造法 | |
KR20000000845A (ko) | 신규한 트레할로스 생합성효소유전자 및 이를 이용한트레할로스의 생산방법 | |
EP0953643B1 (en) | Raffinose synthase genes and their use | |
JP2754486B2 (ja) | 糖転移反応を利用した飲食物の製造方法 | |
KR100604401B1 (ko) | 아밀로펙틴, 전분, 글리코겐 및 아밀로즈 분해활성을 갖는단백질, 그 단백질을 코딩하는 유전자, 그 발현 세포 및상기 단백질의 생산 방법 | |
Cheong et al. | Modulation of Bacillus amylolytic enzymes and production of branched oligosaccharides | |
JPH07308194A (ja) | アシネトバクター・カルコアセチカスからの酵素ムタロターゼの製造のためのdna配列、組換えdna分子および方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |