JPH0740897Y2 - 遠赤外線パネル暖房構造 - Google Patents
遠赤外線パネル暖房構造Info
- Publication number
- JPH0740897Y2 JPH0740897Y2 JP1988074149U JP7414988U JPH0740897Y2 JP H0740897 Y2 JPH0740897 Y2 JP H0740897Y2 JP 1988074149 U JP1988074149 U JP 1988074149U JP 7414988 U JP7414988 U JP 7414988U JP H0740897 Y2 JPH0740897 Y2 JP H0740897Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heating
- far
- floor
- panel
- wood
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、遠赤外線によるパネル暖房構造に関し、特
に、合成樹脂が注入処理された木材をパネルとして用い
てなる遠赤外線パネル暖房構造に関する。
に、合成樹脂が注入処理された木材をパネルとして用い
てなる遠赤外線パネル暖房構造に関する。
近年、遠赤外線の利用技術が注目されており、特に、暖
房器具への利用が種々提案されている。
房器具への利用が種々提案されている。
これら暖房器具に供されている遠赤外線放射体は、セラ
ミックス系の材料を混入したものが多い。例えば、酸化
ジルコニウム系の炭化硅素、酸化アルミニウム、酸化硅
素、酸化チタン等である。勿論非酸化セラミックス系の
ものも利用されている。
ミックス系の材料を混入したものが多い。例えば、酸化
ジルコニウム系の炭化硅素、酸化アルミニウム、酸化硅
素、酸化チタン等である。勿論非酸化セラミックス系の
ものも利用されている。
これらの遠赤外線放射材は、ストーブ等、各種の遠赤外
線ヒーターとして使われているが、直接、人体が触れる
床材には使用されておらず、床材としては合板が採用さ
れている。しかし自然木の床材は乾燥により変形するの
で、その床面を直接暖房の為に加温することはされてい
なかった。
線ヒーターとして使われているが、直接、人体が触れる
床材には使用されておらず、床材としては合板が採用さ
れている。しかし自然木の床材は乾燥により変形するの
で、その床面を直接暖房の為に加温することはされてい
なかった。
しかしながら、これら従来の遠赤外線放射板材を用いて
暖房器具を使用したり、合板を用いた床暖房を形成する
と、部屋に人工的な感覚を与え、自然木の板材を用いた
伝統的な部屋の風合には及ぶべくもなく、遠赤外線放射
板材上に合板材を敷設すると遠赤外線効果が弱まるとい
う欠点があり、これらについて改良が望まれていた。
暖房器具を使用したり、合板を用いた床暖房を形成する
と、部屋に人工的な感覚を与え、自然木の板材を用いた
伝統的な部屋の風合には及ぶべくもなく、遠赤外線放射
板材上に合板材を敷設すると遠赤外線効果が弱まるとい
う欠点があり、これらについて改良が望まれていた。
本考案は、自然木が加熱により遠赤外線を放射し、更に
合成樹脂を注入処理した木材がより強い遠赤外線を放射
することに注目して、上記従来の欠点を解消するパネル
暖房構造を提供せんとするものである。
合成樹脂を注入処理した木材がより強い遠赤外線を放射
することに注目して、上記従来の欠点を解消するパネル
暖房構造を提供せんとするものである。
本考案は、上記従来の欠点を解決するために、床板を構
成する木材のパネルと、該パネルの裏面側に加熱源を配
設した遠赤外線床暖房構造において、上記パネルは、合
成樹脂が注入処理され、加熱された遠赤外線を放射する
注入処理木材であることを特徴とする遠赤外線暖房構造
を提供するものである。
成する木材のパネルと、該パネルの裏面側に加熱源を配
設した遠赤外線床暖房構造において、上記パネルは、合
成樹脂が注入処理され、加熱された遠赤外線を放射する
注入処理木材であることを特徴とする遠赤外線暖房構造
を提供するものである。
本考案に用いる木材としては、例えば特願昭60-167995
号や特願昭62-48438号に示されるように、真空タンク内
で木材に合成樹脂を注入させたものが用いられる。
号や特願昭62-48438号に示されるように、真空タンク内
で木材に合成樹脂を注入させたものが用いられる。
また加熱源としては、電熱に限らず、ガス加熱、温水加
熱等種々採用できる。
熱等種々採用できる。
以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。本考案
は床暖房、側面暖房、天井暖房に利用されるが、第1図
は、本考案の一実施例である床暖房を示す。
は床暖房、側面暖房、天井暖房に利用されるが、第1図
は、本考案の一実施例である床暖房を示す。
第1図に示すように、床板1は杉、栗、桐等の自然木か
ら形成された板材に合成樹脂(ホルムアルデヒドを主剤
に架橋剤としてアルキッド樹脂をブレンドしたもの)を
注入処理したものである。また床板1の裏面側には加熱
源2を配設し、更にその裏面には断熱板3を敷設してあ
る。
ら形成された板材に合成樹脂(ホルムアルデヒドを主剤
に架橋剤としてアルキッド樹脂をブレンドしたもの)を
注入処理したものである。また床板1の裏面側には加熱
源2を配設し、更にその裏面には断熱板3を敷設してあ
る。
本考案者等の行なった実験によれば、このようにしてな
る床暖房構造は、床板1を加熱源2により40℃に加熱す
ると、遠赤外線4が床板1より放射され、床面上の人、
物、壁、天井を全体的に暖め、また遠赤外線4により空
気中の水分が暖められ、この結果室内空気も下から上ま
で均一に暖まる。
る床暖房構造は、床板1を加熱源2により40℃に加熱す
ると、遠赤外線4が床板1より放射され、床面上の人、
物、壁、天井を全体的に暖め、また遠赤外線4により空
気中の水分が暖められ、この結果室内空気も下から上ま
で均一に暖まる。
このときに室内の床上10cm程度から天井迄及び四隅部の
上下の温度がほぼ平均的に約26℃となり、本実施例に係
る遠赤外線床暖房により、床上のみならず、室内全域に
わたって快適な温度に暖房できるという実験結果が得ら
れている(第2図参照)。
上下の温度がほぼ平均的に約26℃となり、本実施例に係
る遠赤外線床暖房により、床上のみならず、室内全域に
わたって快適な温度に暖房できるという実験結果が得ら
れている(第2図参照)。
また、本考案に用いる液体注入処理材の放射強度を未処
理材のそれと比較したものを第3、4図に示す。第3図
は桐材に対しスチレン・アクリル系樹脂(スチレンとア
クリルの共重合体)の処理液を注入したもの、第4図は
ブナ材に対し同様の処理液を注入したものにおけるデー
タである。この場合、グラフ横軸は波長並びに波数を、
また縦軸は、標準光源の放射強度を100とした場合にお
いて試料を100℃に加熱した際の試料表面の放射強度を
相対強度として示したものである。なお、図中、処理材
のデータを一点鎖線、未処理材のデータを破線にて示
す。
理材のそれと比較したものを第3、4図に示す。第3図
は桐材に対しスチレン・アクリル系樹脂(スチレンとア
クリルの共重合体)の処理液を注入したもの、第4図は
ブナ材に対し同様の処理液を注入したものにおけるデー
タである。この場合、グラフ横軸は波長並びに波数を、
また縦軸は、標準光源の放射強度を100とした場合にお
いて試料を100℃に加熱した際の試料表面の放射強度を
相対強度として示したものである。なお、図中、処理材
のデータを一点鎖線、未処理材のデータを破線にて示
す。
この第3、4図からわかるように、本考案に用いる液体
注入処理材は、ほぼ全波長領域において未処理材よりも
高い放射強度を示すことがわかる。また、これは桐、ブ
ナ共に同様であり、当該効果は樹種によるものではない
こともわかる。
注入処理材は、ほぼ全波長領域において未処理材よりも
高い放射強度を示すことがわかる。また、これは桐、ブ
ナ共に同様であり、当該効果は樹種によるものではない
こともわかる。
なお床板1となる板材に注入する処理液としては、上記
のほか、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ
コール等のポリエーテル類、ポリエチレングリコールモ
ノ(メタ)アクリレート、飽和ポリエステル樹脂、ポリ
(メタ)アクリル酸エステル類またはその共重合体、ウ
レタン樹脂、ポリビニルアルコール、パラフィン、酢酸
ビニル共重合体、ポリアミド樹脂、ポリイミノ樹脂、ア
ミノプラスト樹脂、フッ素樹脂、シリコン樹脂、ビニル
共重合体樹脂、SBR、NBR等の溶液または分散液が挙げら
れる。
のほか、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ
コール等のポリエーテル類、ポリエチレングリコールモ
ノ(メタ)アクリレート、飽和ポリエステル樹脂、ポリ
(メタ)アクリル酸エステル類またはその共重合体、ウ
レタン樹脂、ポリビニルアルコール、パラフィン、酢酸
ビニル共重合体、ポリアミド樹脂、ポリイミノ樹脂、ア
ミノプラスト樹脂、フッ素樹脂、シリコン樹脂、ビニル
共重合体樹脂、SBR、NBR等の溶液または分散液が挙げら
れる。
本考案に係る遠赤外線パネル暖房構造は、合成樹脂が注
入処理され加熱されて遠赤外線を放射する木材をパネル
とし、該パネルの裏面側に加熱源を配設してなるので、
伝統的な天然の木材による板材を用いて遠赤外線効果に
よる暖房と共にパネル裏面側の加熱源の熱エネルギーを
効率よくパネル面上から室内全域に亙って放散させるこ
とができるという効果を奏する。
入処理され加熱されて遠赤外線を放射する木材をパネル
とし、該パネルの裏面側に加熱源を配設してなるので、
伝統的な天然の木材による板材を用いて遠赤外線効果に
よる暖房と共にパネル裏面側の加熱源の熱エネルギーを
効率よくパネル面上から室内全域に亙って放散させるこ
とができるという効果を奏する。
第1図は、本考案の一実施例の概略断面図、 第2図は、第1図中の実施例による加熱実験結果を示す
グラフ図である。 第3図は、桐材にスチレン・アクリル系樹脂の処理液を
注入した場合における波長、波数と相対放射強度の関係
を未処理材のそれと比較したグラフである。 第4図は、ブナ材にスチレン・アクリル系樹脂の処理液
を注入した場合における波長、波数と相対放射強度の関
係を未処理材のそれと比較したグラフである。 1:床板、2:加熱源 3:断熱板、4:遠赤外線
グラフ図である。 第3図は、桐材にスチレン・アクリル系樹脂の処理液を
注入した場合における波長、波数と相対放射強度の関係
を未処理材のそれと比較したグラフである。 第4図は、ブナ材にスチレン・アクリル系樹脂の処理液
を注入した場合における波長、波数と相対放射強度の関
係を未処理材のそれと比較したグラフである。 1:床板、2:加熱源 3:断熱板、4:遠赤外線
Claims (1)
- 【請求項1】床板を構成する木材のパネルと、該パネル
の裏面側に加熱源を配設した遠赤外線床暖房構造におい
て、 上記パネルは、合成樹脂が注入処理され、加熱された遠
赤外線を放射する注入処理木材であることを特徴とする
遠赤外線暖房構造。
Priority Applications (12)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988074149U JPH0740897Y2 (ja) | 1988-06-03 | 1988-06-03 | 遠赤外線パネル暖房構造 |
NZ237473A NZ237473A (en) | 1988-05-25 | 1988-09-14 | Pressure impregnation of wood: liquid drawn through visual monitoring timbers external of tank |
NZ226187A NZ226187A (en) | 1988-05-25 | 1988-09-14 | Impregnating wood with liquid in pressure tank: portion of liquid passed through monitoring units to determine completion |
US07/244,901 US4992307A (en) | 1988-05-25 | 1988-09-15 | Method and apparatus for impregnating a liquid into wood and far-infrared-ray panel heating structure |
CA000579266A CA1330915C (en) | 1988-05-25 | 1988-10-04 | Method and apparatus for impregnating a liquid into wood and far-inrared-ray panel heating structure |
DE3834409A DE3834409C2 (de) | 1988-05-25 | 1988-10-10 | Verfahren zum Imprägnieren von Holz |
KR1019880013711A KR950001696B1 (ko) | 1988-05-25 | 1988-10-20 | 목재에 액체를 주입하는 방법 및 장치 |
SE8803879A SE503466C2 (sv) | 1988-05-25 | 1988-10-28 | Anordning för impregnering av trä med en vätska |
FR8814336A FR2631881B1 (ja) | 1988-05-25 | 1988-11-03 | |
GB8826072A GB2219013B (en) | 1988-05-25 | 1988-11-07 | Method and apparatus for impregnating a liquid into wood and far-infrared-ray panel heating structure |
MYPI89000651A MY103722A (en) | 1988-05-25 | 1989-05-16 | Method and apparatus for impregnating a liquid into wood and far-infrared-ray panel heating structure. |
US07/464,405 US5072692A (en) | 1988-05-25 | 1990-01-12 | Apparatus for impregnating wood including monitor unit |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988074149U JPH0740897Y2 (ja) | 1988-06-03 | 1988-06-03 | 遠赤外線パネル暖房構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01178513U JPH01178513U (ja) | 1989-12-21 |
JPH0740897Y2 true JPH0740897Y2 (ja) | 1995-09-20 |
Family
ID=31299268
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988074149U Expired - Lifetime JPH0740897Y2 (ja) | 1988-05-25 | 1988-06-03 | 遠赤外線パネル暖房構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0740897Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6146121U (ja) * | 1984-08-30 | 1986-03-27 | 川崎製鉄株式会社 | 鋼帯の剪断長さ制御装置 |
JPS61164922U (ja) * | 1985-04-02 | 1986-10-13 | ||
JPS6227105A (ja) * | 1985-07-29 | 1987-02-05 | エヌテイ日東産業株式会社 | 木材への液体注入方法とその装置 |
-
1988
- 1988-06-03 JP JP1988074149U patent/JPH0740897Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01178513U (ja) | 1989-12-21 |
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