JPH0625913Y2 - 熱線放射体 - Google Patents

熱線放射体

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JPH0625913Y2
JPH0625913Y2 JP1987022590U JP2259087U JPH0625913Y2 JP H0625913 Y2 JPH0625913 Y2 JP H0625913Y2 JP 1987022590 U JP1987022590 U JP 1987022590U JP 2259087 U JP2259087 U JP 2259087U JP H0625913 Y2 JPH0625913 Y2 JP H0625913Y2
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JP
Japan
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heat
substrate
heat source
black paint
ray radiator
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JP1987022590U
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JPS63129986U (ja
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徹夫 森川
敏夫 杖本
武 浪越
惠宥 中村
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 【技術分野】
本考案は、規則正しい一定波長の熱線(赤外線)を輻射
することのできる熱線放射体に関する。
【背景技術】
従来にあっては、第4図に示すように、熱良導体である
鉄板5の表面にシリカ、ジルコニア、コージライト(cor
dierite)等から成るセラミック素地を溶融及び焼成して
ファインセラミック層4を形成してあり、鉄板5の裏面
に近接させて熱源1を対向させ、熱源1と鉄板5との間
の小間隙に断熱材9を充填すると共に熱源1の周囲を断
熱材9により包んである。しかして、熱源1より熱を発
生させると、この熱は輻射により鉄板5を均一に加熱
し、更にファインセラミック層4が一定温度に加熱され
て表面のファインセラミック層4から一定波長及び一定
波形の輻射熱線(赤外線)が発生させられるようになっ
ている。現在、一般に使用されている熱線放射体では、
5〜25μの波長の遠赤外線を発生させるようにし、工
業用、医療用、食品加工用、暖房用及び乾燥用などの用
途に用いられており、更にその用途は広がりつつある。 しかしながら、このように単に素地のままの鉄板5に熱
源1を対向させたものであると、鉄板5表面の反射率が
高いために熱源1から輻射された輻射熱のうちかなりの
量が鉄板5の表面で反射されて鉄板5に吸収されず、熱
源1の熱の熱線への変換効率を低下させていた。更に
は、このためファインセラミック層4から放射される赤
外線として必要な熱量を得ようとすれば、熱源1の温度
を高くする必要があり、鉄板5で反射された熱の蓄積に
より熱線放射体の裏面側での温度が高くなって安全性の
面でも問題が生じていた。 また、第5図に示すものは他の従来例であり、厚み1mm
程度の鉄板5の表面に数μ程度のファインセラミック層
4を形成し、鉄板5の裏面にマイカ6などの絶縁体でニ
クロム線7を被覆した熱源1を面接させ、熱源1の裏面
に厚さ40mm程度の断熱材9を設けたものである。この
ような従来例でも、前記の従来例と同じように鉄板5の
裏面での反射率が高いために熱線への変換効率が悪い
が、特にマイカ6で包まれた熱源1ではマイカ6から鉄
板5に吸収されないような波長領域の輻射熱線が発生
し、一層熱線への変換効率が低下すると共に熱線放射体
の温度上昇(裏面温度は150℃にも達する。)を招い
ていた。
【考案の目的】
本考案は叙上のような技術的背景に鑑みて為されたもの
であり、その目的とするところは熱線放射体の輻射効率
を向上させると共に熱線放射体の温度上昇を防止するこ
とにある。
【考案の開示】
本考案の熱線放射体は、熱源1との間に空間8を隔てて
対向させた熱伝導性の良い基板2の熱源1と対向する側
の面に黒体に近い黒色塗料3を塗着し、基板2の他方の
面にファインセラミック層4を形成して成ることを特徴
とするものである。しかして、第1図に示すように、基
板2の裏面に黒体に近い黒色塗料3を塗布してあるの
で、熱源1から輻射された放射線はほぼ全波長領域に亘
って黒色塗料3及び基板2に吸収され、更にファインセ
ラミック層4を通して一定波長の赤外線に変換されて輻
射されるものであり、ほぼ全放射線が黒色塗料3により
吸収されて反射が少ないので、熱線への変換効率を高く
することができるのである。しかも、基板2での反射が
少ないので、基板2で反射された熱の蓄積が少なく、熱
線放射体の温度上昇を防止できて安全性も高いものであ
る。 以下本考案の実施例を添付図に基いて詳述する。第2図
に示すものは本考案の一実施例である。熱伝導性の良好
な基板2の裏面には、黒体に近い黒色塗料3が塗着され
ており、表面にはファインセラミック層4が形成されて
いる。基板2の素材としては、軽量化のためにできれば
アルミニウム板が望ましいが、鉄板でも良い。また、黒
体に近い黒色塗料3とは、黒体に近い吸収特性を有する
塗料の意味である。即ち、黒体とは、厳密には全ての波
長領域の輻射を完全に吸収する物体であるが、これは仮
想的な物体で実際には存在しないものであるので、ここ
でいう黒体に近い黒色塗料3とは広い波長領域に亘って
吸収能率の高い塗料を意味するものであり、一般には黒
色の塗料がこれに近いと考えられる。この黒色塗料3
は、塗布によりあるいは接着により基板2の裏面に塗着
されている。また、ファインセラミック層4は、シリ
カ、ジルコニア、コージライト等から成るセラミック素
地を溶融及び焼成して基板2の表面に形成されたもので
あり、例えば数10μの厚さに形成されている。更に、
基板2の黒色塗料3を塗着された裏面には小さな空間8
を隔てて熱源1が設けられている。熱源1としては、図
示例ではニクロム線7の外面をマイカ6で被覆したマイ
カヒータが用いられているが、この他にも温水を通過さ
せて加熱する温水熱源のようなものでも良い。しかし
て、熱源1からは広い波長領域に亘って種々の波長の放
射線が輻射されるが、この輻射は黒色塗料3の存在によ
り反射されることなくほぼ完全に吸収される。黒色塗料
3に吸収されたエネルギーは基板2を伝導してファイン
セラミック層4に伝達し、ファインセラミック層4はエ
ネルギーを赤外線(遠赤外線)に変換して前面側へ放射
するのである。基板2としてアルミニウム板を用いてい
ると、鉄板の場合に比較して軽量化を図ることができる
だけでなく、この時熱が黒色塗料3からファインセラミ
ック層4へ円滑に移動させられるのである。なお、上記
空間8は、熱源1の熱を輻射として黒色塗料3に移動さ
せるものであるが、この空間8があることで黒色塗料3
が熱に弱いものである場合にも黒色塗料3が熱源1に直
接触れて劣化が遠く進行するのを防止できる。このよう
な熱線放射体にあっては、熱源1からの輻射が基板2で
反射されることなく、黒色塗料3でことごとく吸収され
るので、輻射効率を従来に比べて10〜25%向上させ
ることができた。また、基板2での反射が少なく放射効
率が高いので、熱源1の温度を低くすることができると
共に基板2で反射された熱の蓄積が少なく、熱線放射体
の温度上昇を防止でき、70℃〜80℃の温度を達成で
きた。 第3図に示すものは、本考案の他例であり、マイカヒー
タの熱源1の裏面にガラスウール、発泡スチロール等の
断熱材9を密着させて設け、断熱材9の外表面を反射板
10により包んだものである。従って、断熱材9により
熱源1から基板2と反対側の裏面へ熱が逃げるのを防止
すると共に断熱材9側へ逃げた熱を反射板10で反射さ
せて基板2側へ向かわせ、一層輻射効率を向上させるよ
うにしたものである。しかも、熱効率が高くて、裏面温
度が高くなりにくいので、断熱材9の厚みを薄くでき、
全体の厚みを10mm程度に薄くすることができた。
【考案の効果】
本考案は、叙述のごとく基板の裏面に黒体に近い黒色塗
料を塗布してあるので、熱源から輻射された放射線はほ
ぼ全波長領域に亘って黒色塗料及び基板に吸収され、更
にファインセラミック層を通して一定波長の赤外線に変
換されて輻射されるものであり、ほぼ全放射線が黒色塗
料により吸収されて反射が少ないので、熱線への変換効
率が高い。しかも、基板での反射が少ないので、基板で
反射された熱の蓄積が少なく、熱線放射体の温度上昇を
防止でき、触れてもやけどを負わせたりする危険性も少
なく安全性が高い。さらに、この基板を熱源との間に空
間を隔てて対向するようにしたので、空間によって基板
に塗着した黒色塗料が熱源に直接触れることがなくな
り、黒色塗料が熱に弱いものであっても劣化が速く進行
することを防ぐことができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を示す概略断面図、第2図は本考案の一
実施例を示す断面図、第3図は本考案の他の実施例を示
す断面図、第4図は従来例の概略断面図、第5図は他の
従来例の概略断面図である。 1……熱源、2……基板、3……黒色塗料、4……ファ
インセラミック層、8……空間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 浪越 武 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)考案者 中村 惠宥 大阪府吹田市南金田2丁目20番12号 株式 会社エナジー内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱源との間に空間を隔てて対向させた熱伝
    導性の良い基板の熱源と対向する側の面に黒体に近い黒
    色塗料を塗着し、基板の他方の面にファインセラミック
    層を形成して成る熱線放射体。
JP1987022590U 1987-02-18 1987-02-18 熱線放射体 Expired - Lifetime JPH0625913Y2 (ja)

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JPS63129986U JPS63129986U (ja) 1988-08-25
JPH0625913Y2 true JPH0625913Y2 (ja) 1994-07-06

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JP2022191538A (ja) * 2019-12-03 2022-12-28 株式会社新潟テクノ 複合材料

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS57191973A (en) * 1981-05-20 1982-11-25 Nihon Hiitaa Kk Heat beam radiation heater

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