JPS62276783A

JPS62276783A - 遠赤外線放射体

Info

Publication number: JPS62276783A
Application number: JP11959486A
Authority: JP
Inventors: 均大久保
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1986-05-24
Filing date: 1986-05-24
Publication date: 1987-12-01

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】３、発明の詳細な説明本発明はステンレス箔などの発熱体をシリコーンゴムシ
ートなどで絶縁保護し、ムライトやジルコニアなどの遠
赤外線放射特性の優れたセラミック粒子をシリコーンゴ
ムシートに分散する形状自由性の高い遠赤外線放射体に
関する。

フィルムシートの裏面に発熱体である純鉄等をスクリー
ン印刷し、その表側面にセラミック含有遠赤外線塗膜を
塗布する、低温サウナ用遠赤外線放射体が開発されてい
る。シート状放射体は安価で収納性に優れているが、形
状保持性が悪いために用途が限定される。

また、耐熱性の悪いフィルムシートに塗膜や薄膜を塗布
する構造のために、当然使用温度に制限（８０Ｃ以下）
があり、セラミック焼結放射体に較べて劣る。

本発明は、適度の可とう性を有し曲面変形が容易で形状
保持性の優れたシート状遠赤外線放射体を提供するもの
で、以下図面に基づいて詳しく説明する。

ステンレス箔などの発熱体（１）の両面に、厚さが０．
５肩翼程度のシリコーンゴムシートなどの耐熱シート（
２）、（２）を付着し、ムライト等の遠赤外線放射特性
の優れるセラミック粒子を耐熱シート（２）に分散させ
る。セラミック粒子を高温（３００Ｃ以上）に加熱して
耐熱シート（２）上に均一に分散するか、あるいは耐熱
シート（２）上にまぶしたセラミック粒子を加熱してシ
ート（２）に融着する。硅素を分子骨格に有し網状分子
構造のシリコーンゴムは、耐熱性（２００ｔ）、耐候性
、電気絶縁性、撥水性に優れており、融着したセラミッ
ク粒子との結合力は強い。熱融着する代りに、シリコー
ンゴムの加硫時に粒重が１０μｍ程度のセラミックを分
散しても良い。また、プラズマスパッタ装置内に耐熱シ
ート（２）をドラム状に巻装し、陰極ターゲット上にム
ライト等のセラミックスを置き、スパッタされたセラミ
ック分子を耐熱シート（２）上に蒸着しセラミックの薄
膜（３）を形成しても良い（第２図）。更にこの薄膜（
３）を、セラミックを分散した塗料による塗膜で形成し
ても良い。

遠赤外線放射特性に優れたセラミックとは、波長が４μ
ｍ以上の遠赤外域の放射率が理想黒体に近く、かつ、近
赤外域の放射率が著るしく低い放射スペクトルを有する
もので、第５図において、曲線（４）はムライト（３Ａ
ｔ２０３・２Ｓｉ０２　）で遠赤外線を高効率で放射す
ることが理解される。同図において曲ａ　（Ｂ）はアル
ミナ（Ａｔ２０３）、曲線（Ｃ）はマグネシア（ＭｆＯ
）、曲線の）はジルコニア（ＺｒＯ２）　　である。こ
のような酸化物系セラミックスの他にこれらの複合体あ
るいは遠赤外線放射特性の優れた非酸化物系セラミック
スも採用される。

次に作用について説明する。発熱体（１）を通電加熱し
、耐熱シート（２）を昇温する（２００Ｃまで）。一般
に表面温度の上昇に伴なって輻射波長は短波長側に７フ
トするが、高温度になっても放射スペクトル特性が全ん
ど変化しないのが遠赤外線放射体の特徴である。人体の
共鳴吸収波長は６〜８μｍであり、白色の被照射体の吸
収効率は長波長はど高い。耐熱シート（２）に分散した
セラミック粒子からは、第５図に示すような放射スペク
トルの遠赤外線が多量に放射され、人体等に効率良く共
鳴吸収される。セラミック薄膜（３）からも同じように
多量の遠赤外線が放射される。耐熱・絶縁性そして撥水
性に優れたシリコーンゴムの採用によシ、発熱体（１）
からの漏電は阻止され、高湿度下の浴室や屋外でも使用
しえる。発熱体（１）は適度の可とう性と形状保持性を
有するものが好ましく、アルミニウムや純鉄の箔、板で
も良い。

シリコーンゴムの耐熱温度は２００Ｃであるため、高温
のセラミックス焼結体に比して放射エネルギー密度は低
い。放射体の表面積を大きく採った実施例が第３図であ
シ、ステンレス箔の形状保持性を利用して、互いに平行
に多数の帯状の耐熱シート（２）を僅かの間隔を保って
列設し張設しである。この帯状シートの列設放射体は、
正面からは放射面が見えず、手に触れにくいために、低
温サウナや局所暖房の遠赤外線放射体として利用される
。特に裏側に反射板を設ければ前面への放射エネルギー
は倍増し、ファンを設ければ前面へ熱風を供給する。湯
上がシの全身乾燥や、洗濯物等の乾燥手段に利用しえる
。

第４図の実施例は、可とり性と形状保持性を有するこの
耐熱シート（２）をヘリカル筒状に形成したもので、ス
テンレス箔からなる発熱体（１）によシ筒形状は常に維
持される。発熱体（１）の両面の耐熱シート（２）、（
２）にセラミック粒子を分散しであるために、筒内を通
過する粉流体や気流には多量の遠赤外線が放射される。

ヘリカル筒ａと圧丑に粉体等が衝突しても、ステンレス
箔の優れた耐衝撃吸収性と形状保持性によシ、この部分
での損傷は発生しない。ヘリカル筒を展開すれば極めて
莫大な表面積を有することが理解され、耐熱シートｆ２
１の低温にも拘らず放射エネルギーは大きい。

以上のように、本発明はシリコーンゴムシートなどの耐
熱シート（２）に、ムライト等の遠赤外線放射特性の優
れたセラミック粒子を分散するか、あるいはセラミック
薄膜（３）を形成し、ステンレス箔などの発熱体（１）
をこの耐熱シート（２）の裏面に付着したため、熱源一
体型で適度の可とう性と形状保持性を有する遠赤外線放
射体を安価に提供できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明実施の一例を示すものにして、第１図は放
射体の断面図、第２図はセラミック薄膜を形成した実施
例の断面図、第３図は帯状発熱体を格子配列した実施例
の斜視図、第４図は発熱体をヘリカル筒状に形成した実
施例の斜視図、第５図は遠赤外線放射特性の優れたセラ
ミックの放射スペクトル図である。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）シリコーンゴムなどの耐熱シートに、ムライト等
の遠赤外線放射特性の優れたセラミック粒子を分散する
か、あるいはこれらセラミックの薄膜を形成し、金属箔
などの発熱体をこの耐熱シートの裏面に付着してなる、
遠赤外線放射体。
（２）加熱した粒子を耐熱シート上にまぶすか、あるい
はまぶした粒子を加熱して、耐熱シート表面にセラミッ
ク粒子を融着してなる、特許請求の範囲第１項記載の遠
赤外線放射体。
（３）帯状の耐熱シートを互いに平行に多数列設してな
る、特許請求の範囲第１項記載の遠赤外線放射体。
（４）耐熱シートをヘリカル筒状に形成してなる、特許
請求の範囲第１項記載の遠赤外線放射体。