JPH046150Y2 - - Google Patents

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JPH046150Y2
JPH046150Y2 JP1987022591U JP2259187U JPH046150Y2 JP H046150 Y2 JPH046150 Y2 JP H046150Y2 JP 1987022591 U JP1987022591 U JP 1987022591U JP 2259187 U JP2259187 U JP 2259187U JP H046150 Y2 JPH046150 Y2 JP H046150Y2
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JP
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heat
heating device
cylinder
cylindrical body
heat source
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JP1987022591U
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JPS63129987U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 【技術分野】
本考案は、一定波長の熱線を輻射して内部の調
理物を加熱することのできる加熱装置に関する。
【背景技術】
本考案に近い従来例としては、例えば炊飯器や
果実酒製造器(表面温度100℃以下)などがある。
これは、一般的に第4図に示すような構造を有し
ており、金属円筒5の外周面に沿つてニクロム線
6を上下にジグザグに配線した構造を有してい
た。従つて、金属円筒5の外周に熱源としてニク
ロム線6を配線して加熱装置を製造する場合に、
製造方法が複雑で製造コストが高くついていた。
また、このような従来例ではニクロム線6の熱を
金属円筒5を通して熱線に変換する効率が十分で
ないため、例えば芋やトウモロコシなどの加熱調
理するために表面温度を300℃〜400℃にしようと
すると、ニクロム線6の発熱温度を高くする必要
があり、金属円筒5に部分的な金属破壊を生じる
という問題があつた。また、このように表面温度
を高くすると、熱線への変換効率が悪いことの反
射的効果として熱が装置内に蓄積され、装置の外
部温度が高くなつてやけどの恐れもある。
【考案の目的】
本考案は叙上のような技術的背景に鑑みて為さ
れたものであり、その目的とするところは熱線変
換効率が高く、簡単な構造で調理用の高温の表面
温度を発生させることができる加熱装置を提供す
ることにある。
【考案の開示】
本考案の加熱装置は、熱伝導性の良い筒体1の
外周面に黒体に近い黒色塗料2を塗着すると共に
内周面にセラミツク層3をコーテイングし、この
筒体1の下端部を外周面側に折り返し屈曲して溝
部7を形成すると共にこの溝部7内に熱源4とな
るヒータ線8を圧締保持して成ることを特徴とす
るものである。しかして、筒体1の外周面に黒体
に近い黒色塗料2を塗着し、筒体1の下部外周に
熱源4を配設してあるので、熱源4から発生した
熱は反射されることなく高い吸収率で黒色塗料2
に吸収され、黒色塗料2に吸収された熱は熱伝導
性の良い筒体1を伝つて筒体1の全体に均一に熱
分布させられ、これらの熱は筒体1の内周面にコ
ーテイングされたセラミツク層3により一定波長
の熱線(赤外線)に変換され、この熱線は筒体1
の内部に集中されて内部の調理物を加熱するので
ある。このように本考案の加熱装置は、熱源4の
熱を加熱に有効な熱線に変換する効率が高いもの
であり、このため高い表面温度を達成しても、熱
源4のパワーを押さえることができ、筒体1の熱
による部分的な破壊も防ぐことができる。さら
に、この二次的効果として、筒体1での熱反射が
少ないために加熱装置内での熱の蓄積が小さく、
外部温度の上昇が少なくてやけどの恐れなどもな
いものである。また、筒体1が熱を均一に分布さ
せるので、加熱むらも無いものである。しかも、
熱源4は筒体1の下部に配設されればよいので、
熱源4の筒体1への取付け構造が簡単になり、製
造コストも低廉となるものである。 以下本考案の実施例を添付図に基いて詳述す
る。第1図に示すものは本考案の一実施例の加熱
装置Aである。熱伝導性の良好な素材により円筒
状に形成された筒体1の外周面には、黒体に近い
黒色塗料2が塗着されており、内周面にはセラミ
ツク層3が形成されている。筒体1の素材として
は、軽量化のためにできればアルミニウム板が望
ましいが、鉄板でも良い。また、黒体に近い黒色
塗料2とは、黒体に近い吸収特性を有する塗料の
意味である。即ち、黒体とは、厳密には全ての波
長領域の輻射を完全に吸収する物体であるが、こ
れは仮想的な物体で実際には存在しないものであ
るので、ここでいう黒体に近い黒色塗料2とは広
い波長領域に亘つて吸収能率の高い塗料を意味す
るものであり、一般には黒色の塗料がこれに近い
と考えられる。この黒色塗料2は、塗布によりあ
るいは接着により筒体1の裏面に塗着されてい
る。また、セラミツク層3は、シリカ、ジルコニ
ア、コージライト等から成るフアインセラミツク
素地を溶融及び焼成して筒体1の表面に形成され
たものである。筒体1の下端部は外周面側へ折り
返されて環状の溝部7が設けられており、この溝
部7内には被覆内にニクロム線を配線されたヒー
タ線8が熱源4として配線されており、このヒー
タ線8は溝部7内に圧締保持されている。しかし
て、差し込みプラグ9から電力を供給すると、熱
源4から発生した熱は反射されることなく黒色塗
料2によりほぼ完全に吸収され、黒色塗料2に吸
収された熱は熱伝導性の良好な筒体1により全体
に均一に分布させられ、内周面のセラミツク層3
により一定波長及び一定波形の熱線に変換され、
熱線は筒体1の内周側へ放射されるのである。な
お、筒体1としてアルミニウム板を用いている
と、鉄板の場合に比較して軽量化を図ることがで
きるだけでなく、この時熱が黒色塗料2からセラ
ミツク層3へ円滑に移動させられる。このような
加熱装置Aにあつては、熱源4からの輻射が筒体
1で反射されることなく、黒色塗料2でことごと
く吸収されるので、高い熱線変換効率を達成でき
る。また、筒体1での反射が少なく放射効率が高
いので、熱源4の温度を低くすることができると
共に筒体1で反射された熱の蓄積が少なく、加熱
装置Aの温度上昇を防止でき、安全性を高めるこ
とができる。 第2図に示すものは、上記加熱装置Aを内蔵し
たレンジのような加熱調理器である。上記加熱装
置Aの筒体1内周には有底円筒状をした調理用容
器10が挿入されており、この調理用容器10及
び加熱装置Aは外ケース11内に底から浮かせる
ように納入されて石綿台12により調理用容器1
0の下面を支持されている。また、外ケース11
と加熱装置Aとの間には断熱材13が充填されて
おり、断熱材13内には加熱装置Aの外周面及び
底面を囲むように反射板14が埋め込まれてい
る。この外ケース11の上には蓋15を被せるよ
うになつており、蓋15は外装部16内に断熱材
19を充填し、下面に反射板17を設けたもので
ある。しかして、調理用容器10内に芋のような
調理物18を入れて蓋15を被せ、加熱装置Aに
通電すると、加熱装置A内周のセラミツク層3
(表面温度300℃〜400℃)からは熱線が輻射され、
この熱線は調理用容器10を通して調理用容器1
0内に集中され、調理用容器10内の調理物18
を焼きむらの無いように加熱調理するのである。
また、加熱装置Aから外周面側へ放射される熱
は、反射板14により反射されて筒体1側へ戻
り、黒色塗料2に吸収されて、一層熱線変換効率
を向上させている。更に、断熱材13は加熱装置
Aの外側へ熱が逃げるのを防止すると共に対流に
よる熱損も無くしている。
【考案の効果】
本考案は叙述のごとく構成されているから、熱
源の熱を加熱に有効な熱線に変換する効率が高い
ものであり、このため高い表面温度を達成して
も、熱源のパワーを押さえることができ、筒体の
熱による部分的な破壊も防ぐことができる。さら
に、この二次的効果として、筒体での熱反射が少
ないために加熱装置内での熱の蓄積が小さく、外
部温度の上昇が少なくてやけどの恐れなどもない
ものである。また、筒体が熱を均一に分布させる
ので、加熱むらも無いものである。しかも、筒体
の下端部を外周面側に折り返し屈曲して溝部を形
成すると共にこの溝部内に熱源となるヒータ線を
圧締保持するようにしたので、筒体の一部を屈曲
することによつて他の特別な部材を用いる必要な
く、熱源となるヒータ線を製造性良く且つ保持強
度高くヒータ線を筒体に取り付けることができ、
製造コストも低廉となるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す一部破断した
斜視図、第2図は同上の加熱装置を内蔵した加熱
調理器を示す断面図、第3図は第2図のX部拡大
断面図、第4図は従来例の概略斜視図である。 1……筒体、2……黒色塗料、3……セラミツ
ク層、4……熱源、7……溝部、8……ヒータ
線。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 熱伝導性の良い筒体の外周面に黒体に近い黒色
    塗料を塗着すると共に内周面にセラミツク層をコ
    ーテイングし、この筒体の下端部を外周面側に折
    り返し屈曲して溝部を形成すると共にこの溝部内
    に熱源となるヒータ線を圧締保持して成る加熱装
    置。
JP1987022591U 1987-02-18 1987-02-18 Expired JPH046150Y2 (ja)

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JP1987022591U JPH046150Y2 (ja) 1987-02-18 1987-02-18

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JP1987022591U JPH046150Y2 (ja) 1987-02-18 1987-02-18

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Publication Number Publication Date
JPS63129987U JPS63129987U (ja) 1988-08-25
JPH046150Y2 true JPH046150Y2 (ja) 1992-02-20

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ID=30820121

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57168128A (en) * 1981-04-10 1982-10-16 Japan Atom Energy Res Inst Large heat flux detector for nuclear fusion device
JPS5822646U (ja) * 1981-08-06 1983-02-12 三郷金属工業株式会社 超小型アンカ
JPS61234819A (ja) * 1985-04-11 1986-10-20 松下電器産業株式会社 炊飯器

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JPS63129987U (ja) 1988-08-25

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