JPH074083B2 - 水田作業車におけるマ−カ装置 - Google Patents

水田作業車におけるマ−カ装置

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JPH074083B2
JPH074083B2 JP14074885A JP14074885A JPH074083B2 JP H074083 B2 JPH074083 B2 JP H074083B2 JP 14074885 A JP14074885 A JP 14074885A JP 14074885 A JP14074885 A JP 14074885A JP H074083 B2 JPH074083 B2 JP H074083B2
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友孝 三島
隆敬 細田
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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Description

【発明の詳細な説明】 (a)産業上の利用分野 本発明は、水田作業車、特に乗用田植機におけるマーカ
装置に係り、詳しくはその切換え制御部の構造及び配置
に関する。
(b)従来の技術 一般に、乗用田植機は、苗の植付条間を適正に保持し、
また機体の直進性を良好にするために、植付作業時に、
次工程の機体走行基準線となる線を田面に引くマーカを
備えている。
そして従来、該マーカ装置は、例えば実開昭57-203706
号公報に示されるように、マーカを機体側方に下降張出
された作業位置から上昇収納する非作業位置へ移動する
のに、植付部の昇降動作に連動して行い、かつ左右いず
れか一方のマーカを非作業位置にて保持するロック部材
を植付部の昇降作動に伴って切換えられる切換え部材に
て左右交互に切換え、圃場端における機体回向時に、植
付部を昇降することにより左右マーカを自動的に作業位
置に切換えるように構成されている。
(c)発明が解決しようとする問題点 ところで、上述従来のマーカ装置切換え制御部は、植付
部の昇降に連動して前後方向に移動しかつ左右マーカに
それぞれ連結している左右作動体、及びこれら左右作動
体にて切換えられかつロック部材の付勢方向を切換える
切換え部材を有するが、切換え部材は平面略五角形状か
らなり、作動体の先端部が五角形状の一側面に当接する
ことにより切換えられる構造からなる。
このため、植付部上昇時には切換え部材と作動体とは何
等関係なくなり、また植付部下降時においても切換え部
材の縦方向即ち倒れ方向の回動は何等規制されておら
ず、使用によって枢支部分にガタが生じて切換え部材が
傾くと、該切換え部材は傾れ方向の力を受けて容易にロ
ックしてしまう虞れがあり、また切換え部材の上又は下
面に作動体が入り込んでロックしてしまう虞れがある。
(d)問題を解決するための手段 本発明は、上述問題点を解消することを目的とするもの
であり、例えば第1図ないし第3図に示すように、マー
カ装置の切換え制御部27が、作業部(植付部16)の昇降
に連動しかつ左右マーカ(22L,22R)にそれぞれ連結し
ている左右作動体31L,31R、これら作動体の移動により
切換えられる切換え部材32、及び該切換え部材32の切換
えによりその付勢方向が切換えられかつ前記左右作動体
のいずれか一方の移動を規制するロック部材40からな
り、作業部の昇降に伴って左又は右マーカを作業位置と
非作業位置に交互に切換えるように構成されている。更
に、切換え部材32は、水平面にて揺動自在に支持されて
いると共に左右方向に突出する突片32l,32rを有し、ま
た左右作動体31L,31Rは、前後方向に摺動自在に支持さ
れていると共に上下いずれかの面の後部が低くなる切欠
き部31cを有しており、これら左又は右作動体31L,31Rの
切欠き部31c低位面31dに切換え部材の左又は右突片32
l、32rが平面視においてそれぞれ常に交差するように配
置されている。
(e)作用 上述構成に基づき、圃場端における機体回向時に、作業
部を上昇すると、一方の例えば左作動体31Lが前方に移
動し、同時に作業位置にあるマーカも非作業位置に上昇
する。この際、作動体31Lが所定位置まで前方に移動す
ると、前行程における作動体31Lの後方移動により、そ
の切欠き部31cが切換え部材32の一方の(左)突片32lに
当接して切換え部材32が切換えられていることに基づ
き、付勢方向を換えられたロック部材40が該作動体31L
の後方移動を規制するように突出す。そして、再び作業
部を下降すべくリンク機構を下方に回動すると、一方
(左)の作動体31Lはロック部材40により規制されて、
一方のマーカが非作業位置に保持され、かつ他方(右)
の作動体31Rは後方に移動し、該他方のマーカのみが作
業位置に下降すると共に、該作動体31Rの切欠き部31cが
切換え部材32の他方の(右)突片32rに当接して、切換
え部材32を切換える。
なお、作業部の上昇及び下降位置のいずれにおいても、
切換え部材32の左又は右突片32l,32rは左又は右作動体3
1L,31Rの切欠き部31cの低位面31d上にそれぞれ平面視に
おいて交差しており、例え切換え部材32に倒れ方向の力
が作用しても、突片32l,32rが切欠き部31cの低位面31d
上に当接して倒れ方向の動きが阻止され、左右いずれか
の突片が切欠き部31cに確実に当接する。
(f)実施例 以下、図面に沿って、本発明による実施例について説明
する。
乗用田植機1は、第8図に示すように、前輪2及び後輪
3に支持されている走行機体5を有しており、走行機体
5は前部ミッションケース6及びリアアクスル7を連結
するフレーム9の上方に、田植機の略々重心上に位置す
るシート10及びステアリングハンドル8からなる運転席
11が配置されており、かつその前方に突出して前部シャ
ーシ12によりエンジン13が搭載されている。また、フレ
ーム9上に立設されかつシート支持脚をも兼ねている左
右シートフレーム9aにはアッパリンク15a及びロワリン
ク15bからなる平行リンク機構15が連結され、該リンク
機構15により植付部16が昇降自在に支持されている。植
付部16はドライブケース17、フロート18及びプランタケ
ース19、そして植付フレーム20に取付ステー20aを介し
て左右方向移動自在に支持されかつマット苗を縦方向に
2枚半載置し得る長尺の苗のせ台21及び各プランタケー
ス19に配設されているプランタ19aを有している。更
に、苗のせ台21支持用の左右ステー20aにはそれぞれマ
ーカ22が回動自在に支持されており、該左右マーカ22L,
22Rは第7図に詳示するように、苗のせ台21の裏面に収
納した非作業位置A(実線)及び植付部16側方に張出し
てその折曲されている先端aが圃場面に接触する作業位
置B(鎖線)に切換えられ、かつこれらマーカ22L,22R
は植付フレーム20との間に張設された戻しスプリング23
により作業位置Bになるように付勢されている。また、
走行機体5の幅方向中央部における前部ミッションケー
ス6とアッパリンク15aに固設されたブラケット25との
間には油圧シリンダ装置26が介在されており、該シリン
ダ装置26の伸縮により植付部16は昇降制御される。そし
て、シート10の後方における左右シートフレーム9a上端
の間部分即ち走行機体5の上方部分には本発明に係るマ
ーカ装置の切換え制御部27が設置されている。
該切換え制御部27は、第1図ないし第3図に示すよう
に、左右フレーム9a,9aの上端部に固設されているシー
トカバー29の切欠き部29aに亘ってボルトにて固着され
るベース板30を有しており、更に該ベース板30には縦方
向に延びる左右のプレームト30L,30Rが一体に形成され
ている。更に、これらプレート30L,30Rにはそれぞれ長
孔30aが形成されており、該長孔30aにはそれぞれ左右作
動体31L,31Rがそれらに固設された2本のピン31a,31aを
介して縦方向に摺動自在に案内されており、また該作動
体31…の上面にはそれぞれ後部が低くなるような切欠き
31c,31cが形成されている。更に、ベース板30の中央部
には下方に向けてピン30Cが固設されており、該ピン30C
には切換えプレート32がボス32bにより揺動自在に支持
されている。該切換えプレート32は左右方向に突出する
突片32l,32r及び前方に突出する突片32aを有しており、
左右突片32l,32rはそれぞれ作動体31の切欠き31c,31c後
面の低位面31d上に載置又は近接されて常に平面視にお
いて(第3図参照)交差するように配置され、かつ前方
突片32aには長尺のピン33が固着されている。また、ピ
ン30Cには切換えアーム35が切換えプレートボス32bを挾
むようにして揺動自在に支持されており、該切換えアー
ム35は2枚のプレート35a,35b及びこれらプレートの先
端に固着された長尺のピン36を有している。更に、該ピ
ン36と前記ピン33との間にはその上端部及び下端部にて
それぞれ切換えスプリング37,37が張設されており、該
スプリング37は切換えプレート32に基づくピン33の左右
方向の移動により、ピン36を思案点越えして切換えアー
ム35を左右切換え位置に切換える。また、ベース板30の
後部分には左右ブラケット39L,39Rが固着されており、
更にこれらブラケットに形成された孔を貫通して長尺の
ロックピン40が横方向に摺動自在に支持され、該ロック
ピン40は突出位置にて前記左右作動体31L,31Rの後端部
に当接し得る。更に、該ロックピン40にはその上下面に
プレート41a,41bが固着されており、かつ該プレート41
…は前記ピン36に連結されており、かつ該ピン36はベー
ス板30の長孔を貫通して上方に突出している。また、ベ
ース板30の後部分には上方に突出してピン30Dが固設さ
れており、該ピン30Dには切換えロックレバー42がそれ
に形成された長孔42aにより揺動及び摺動自在に支持さ
れている。該切換えロックレバー42はその後端に折曲さ
れた操作部42bを有すると共に先端部に長孔42eを介して
前記ピン33が連結されており、更に後端部には先端に前
記ピン36と係合し得る末広がり状の案内部44aを有する
ガイド板44が固着されている。また、該切換えロックレ
バー42の後端部下面には縦方向に延びるプレート42dが
固着されており、更に該プレート42dには板バネからな
る係合部材43が固着されており、プレート42dはレバー4
2のシート10方向への移動に伴い、ベース板30に形成さ
れた切欠き溝30eに係合すると共に、係合部材43がピン3
0Dに係合し得る。
一方、左右フレーム9a,9aに亘って軸45が橋絡されてお
り、該軸45にリンク機構15のアッパリンク15aが枢支さ
れている。更に、該軸45の近傍において左右フレーム9
a,9aにはそれぞれブラケット46が固設されており、これ
ら両ブラケット46の先端部に亘って軸47が橋絡されてい
る。そして、該軸47にはそのボス49a,49aを嵌挿して作
動アーム49L,49Rが回動自在に支持されており、該アー
ム49…は上下に延びるアーム49b,49cからなり、下部ア
ーム49c先端部には連結片50が枢支されており、該連結
片50には雄ネジ部に螺合して軸方向に調整自在になって
いるナット51により抜止めされてロッド52が摺動自在に
案内されており、かつ該ロッド52の他端はアッパリンク
15a基端部に固設されたプレート55に枢支・連結されて
いる。一方、前記左右作動体31L,31Rの前方下面には下
方に開放する切欠き溝31eが形成されており、該切欠き
溝31eには前記作動アーム49L,49Rの上部プレート49b先
端部に設置されたインナワイヤ連結ピン56が係合してい
る。該インナワイヤ57aの他端は第7図に示すように、
左右マーカ22L,22Rにそれぞれ連結されており、かつそ
のアウタワイヤ57bの一端はシートフレーム9aに固定さ
れたブラケット59にネジにより調整自在に取付けられ、
またその他端はマーカ枢支ピンb近傍のステー20aに固
定されている。
本実施例は以上のような構成からなるので、乗用田植機
1は、植付部16を下降した状態、即ちフロート18が田面
を滑走する状態でプランタ19aが苗のせ台21上の苗を掻
取り、田面に植付ける。この際、未植付側のマーカ例え
ば右マーカ22Rを作業位置Bに落として、田面上に線を
引き、次回植付工程で運転者は該線に沿うように田植機
を操縦する。
そして、田植機1が1行程の植付作業が終了して圃場端
に至ると、田植機1を回向すべく、油圧シリンダ装置26
を伸長して植付部16を上昇する。すると、植付部16の上
昇に伴うアッパリンク15aの上方回動に連動して、プレ
ート55、ロッド52、ナット51、連結片50を介して右側の
作動アーム49Rを回動し、更にワイヤ57aを介して作業位
置Bにあるマーカ22Rを非作業位置Aに収納する。ま
た、該作動アーム49Rの回動に基づき、連結ピン56及び
切欠き溝31eを介して右作動体31Rが機体前方向(第1図
及び第3図において右方向)に摺動するが、この状態で
は後で詳述するようにロックピン40がスプリング37によ
り右方向に付勢されており、右作動体31Rの後端部がロ
ックピン40を越えた時点でロックピン40は突出して(第
3図参照)、右作動体31Rが機体後方向に摺動すること
を阻止する。なおこの際、左作動体31Lはロックピン40
が右作動体31Rの掣肘が解除されて右方向に突出するま
では該ロックピン40により後方向の摺動が阻止されてお
り、従って左マーカ22Lは非作業位置に保持されると共
に、左作動アーム49Lも上昇位置に保持され、アッパリ
ンク15aの動きはロッド52が連結片50の孔を摺動するこ
とにより吸収されている。
そして、田植機1の回向が終了し、植付作業を再開始す
べく植付部16を下降する。すると、アッパリンク15aの
下降に伴い、プレート55及びロッド52を介して左右作動
アーム49も第1図反時計方向に回動するが、右作動体31
Rは僅かに後方に移動した時点でロックピン40にその動
きは阻止され、右作動アーム49Rはその位置に留まると
共に右マーカ22Rは非作業位置Aの状態に保持される。
一方、左作動アーム49Lの回動に基づき、左作動体31Lが
機体後方に移動すると、その切欠き部31cが切換えプレ
ート32の左突片32lに当接し、該プレート32をピン30Cを
中心に第3図反時計方向に回動する(第4図参照)。す
ると、該切換えプレート32の前突片32aに設けられたピ
ン33は大きく左方向に移動し、ピン36との間に張設され
た引張りスプリング37が枢支ピン30Cを越えて即ち思案
点を越えて、切換えアーム35をピン30Cを中心にして時
計方向に付勢する。これにより、ピン36及びプレート41
a,41bを介してロックピン40も左方向に付勢されるが、
この状態では、左作動体31Lの後端部分は既にピン40部
分を通過しているので、該ピン40の先端部は左作動体31
Lの側面に当接して左方向に突出することは阻止され、
右作動体31Rは依然としてロックピン40に係止された状
態を保持する。そして、植付部の下降に伴い左作動体31
Lは後方に移動し、従ってワイヤ57aを介して左マーカ22
Lも植付部16の側方に張り出した作業位置Bにセットさ
れる。
そして再び、田植機1を回向する際、植付部16を上昇す
ると、左作動アーム49Lを介して左作動片31Lを機体前方
に移動し、該作動片31Lがロックピン40位置を越えた時
点で、ロックピン40はスプリング37の付勢力により突出
して左作動体31Lの戻りを阻止すると共に右作動体31Rの
保持を解除するように切換えられる(第5図参照)。そ
して、植付部16の下降に伴い、前述と同様に、今度は左
作動体31Lがロックピン40により移動が阻止されて、マ
ーカ22Lは非作業位置Aに保持され、また右作動体31Rは
移動して、右マーカ22Rは作業位置Bにセットされる。
なおこの際、切換えロックレバー42は切換えプレート32
の揺動に基づくピン33の左右動により、ピン30Dを中心
に回動するが、植付部16を上昇した状態において次にど
ちらのマーカが作動するかを指示すべく、その操作部42
bが植付部下降に伴って移動する作動体側即ち作業位置
Bになるマーカ側に位置する(第3図参照)。
そして、田植機1が植付作業の最終段階に至り、畦等に
邪魔されてマーカを降ろせない状態になると、植付部16
を上昇した状態において、運転者は回転シート10に座っ
たまま回転して後方に向き、操作部42bを持って切換え
ロックレバー42を中央位置に移動し、更に機体前方に押
込む(第6図参照)。すると、プレート42dが切欠き溝3
0eに係合してレバー42の左右動が阻止され、かつ係合部
材43がピン30Dに係合して該押込み位置に位置決めされ
る。そしてこの状態では、ピン33が中心に位置し従って
切換えプレート32は中立位置にあって、左右突片32l,32
rが左右両作動体31L,31Rの低位面31dから略々同量で突
出する位置にあって、ロックピン40が左右作動体31L,31
Rの両方に当接する中立位置になるようにスプリング37
の付勢位置を切換え、更にガイド板44の案内部によりピ
ン36を中心位置に規制される。従って、該ピン36と一体
にロックピン40も中立位置に位置し、該中立位置ではロ
ックピン40は左右両作動体31L,31Rの後方移動を阻止す
る。これにより、植付部16を下降しても、両作動体31L,
31Rはロックピン40に係合して移動を阻止され、左右マ
ーカ22L,22Rは非作業位置Aに保持される。
また、植付作業に先立ち、左右マーカ22L,22Rのいずれ
から先に作動させるかを選択するには、植付部16を上昇
した状態で、切換えロックレバー42を後方に引出し、プ
レート42dの切欠き溝30eの係合を解除した後、レバー42
の操作部42bをマーカを先に作動する側例えば第3図に
示すように左方向に揺動する。すると、切換えプレート
32はピン33により時計方向に回動され、スプリング37を
右方向に引張って切換えアーム35を反時計方向に回動
し、ロックピン40を右方向に移動する。この状態では、
右作動体31Rはロックピン40により後方移動は規制さ
れ、かつ左作動体31Lがフリーの状態にあり、植付部16
の下降に伴って左マーカ22Lのみが作業位置Bになる。
次に、第9図及び第10図に沿って、一部変更した実施例
について説明する。なお、該実施例はアッパリンク15a
と作動体31L,31Rとの連動部分が相違して、他の部分は
先の実施例と同一なので、連動部分のみを説明し、他の
部分は同一符号を付して説明を省略する。
マーカ作動アーム49L,49Rは中央部にボス部49aを有する
ベルクランク形状からなり、そのボス部49aはアッパリ
ンク15aの枢支軸45に回転自在に、かつ左右作動アーム4
9L,49Rがアッパリンク15aを挾むようにその左右に配置
されている。更に、左右作動アーム49L,49Rの一方のア
ーム49b先端はそれぞれ左右作動体31L,31Rの切欠き溝31
eにワイヤ57aの連結ピン56と共に係合しており、また他
方のアーム49c先端は折曲されてボルト60がロックナッ
ト61,61によりその突出長さを調整自在に固定されてお
り、更にこれらボルト60はアッパリンク15aの上面に当
接し得る。
従って、アッパリンク15aが上昇回転すると、ボルト60
が該アッパリンク上面に当接して直接作動アーム49L又
は49Rが回動され、作動体31L又は31Rを移動する。これ
により、アッパリンク15aと作動体31L,31Rの連動構成が
単純になり、かつ作動アーム49L,49Rは特別な取付部材
及び軸を必要とせず、部品点数を大幅に減少することが
できる。
ついで、第11図及び第12図に沿って、更に別の実施例に
ついて説明する。なお、本実施例でも、先の実施例と同
一部分は同一符号を付して説明を省略する。
本実施例の切換え制御部27は、シート10下方に設置さ
れ、かつ切換えロックレバー42は前方に突出して操作部
42bがシート10の前方に位置する。また、左右作動体31
L,31Rはその上面に後部が低位面31dとなる切欠き部31c
が形成されていると共に、その下面に前後両端が高位部
31f,31gとなる切欠き部31hが形成されており、更に後方
高位部31gにはマーカ連結用のインナワイヤ57aが連結さ
れている。
また、アッパリンク15aの基端部には上方に突出してプ
レート65が固定されており、更に該プレート65の上端に
は左右両方に突出してピン66が設置されており、これら
ピン66は作動体31L,31Rの下面切欠き部31hに位置して前
方高位部31fに当接し得る。なお、第12図中29aは前部シ
ートカバーである。
従って、アッパリンク15aが上昇回動に基づきプレート6
5が第12図において反時計方向に回動すると、ピン66が
作動体31L又は31Rの切欠き部31hの前方高位部側面に当
接して、該作動体を直接前方に移動する。また、アッパ
リンク15aが下降回動すると、一方の作動体31L又は31R
はプレート65の回動に伴って後方に移動して、マーカ作
業位置Bに倒し、また他方の作動体31R又は31Lはロック
ピン40にて規制され前方位置にて保持され、この際プレ
ート65はピン66が切欠き部31hを通って何等干渉される
ことなく回動する。また、作業者は、シート10に座った
まま、シートの下部前方に延びている切換えロックレバ
ー42の操作部42bを操作することにより、左右マーカの
切換え及びロック操作を行う。
これにより、アッパリンク15aの回動を直接作動体31L,3
1Rの前後移動として連動するので、連動構成が簡単にな
ると共に確実に連動できる。また、切換え制御部27はシ
ート下方の空間に配置できるので、機体全体をコンパク
トに構成でき、かつ前後重心位置を良好に保持すること
ができる。更に、切換えロックレバー42をシート前方に
延出したので、作業者はシートに座って前方を向いたま
まの姿勢で、容易に左右マーカの切換えを行うことがで
きる。
なお、上述実施例は、切換えプレート32と交差する切欠
き部31cを作動体31L,31Rの上面に形成したが、下面に形
成してもよいことは勿論である。
また、上述実施例は、乗用田植機について説明したが、
湛水田土中播種機等の他の水田作業車に本マーカ装置を
用いてもよいことは勿論である。また、線引きマーカに
ついて説明したが、前回植付けた苗に沿うように指示す
るトレースマーカにも同様に用いることができる。
(g)発明の効果 以上説明したように本発明によると、作業部16の上昇及
び下降位置のいずれにおいても、切換え部材32の左又は
右突片32l,32rが左又は右作動体31L,31Rの切欠き部31c
の低位面31dにそれぞれ平面視において交差しているの
で、切換え部材32に倒れ方向の力が作用しても、突片32
l,32rが低位面31dに当接して倒れ方向の動きが阻止さ
れ、例え使用によって枢支部にガタが生じていても、切
換え部材32が倒れ方向の力を受けてロックしたり、また
作動体の切欠き部と当接しなくなったりすることを確実
に防止でき、長期間に亘って確実な作動を維持すること
ができる。
また、左右作動体31L,31Rを、該作動体に固定した前後
2箇のピン31a,31aを固定部材30L,30Rに形成した長孔30
aに案内して摺動自在に支持すると、作動体が倒れるこ
とを防止して、長期間に亘って滑らかな作動を維持する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るマーカ装置の切換え制御部を示す
側面図、第2図はその背面図、第3図はその平面図であ
る。また、第4図ないし第6図はその異なる状態を示す
平面図である。そして、第7図は左右マーカを示す正面
図、第8図は本マーカ装置を備えた乗用田植機を示す側
面図である。 また、第9図及び第10図は一部変更した実施例を示すも
ので、第9図は切換え制御部の側面図、その作動アーム
を示す平面図である。更に、第11図及び第12図は他の実
施例を示すもので、第11図は切換え作業部の平面図、第
12図はその側面図である。 1……水田作業車(乗用田植機)、5……走行機体、9
……フレーム、15……リンク機構、15a……アッパリン
ク、16……作業部(植付部)、22L,22R……マーカ、27
……切換え制御部、30……固定部材(ベース板)、30L,
30R……固定部材(プレート)、30a……長孔、31L,、31
R……左右作動体、31c……切欠き部、31d……低位面、3
2……切換え部材(プレート)、32l,32r……左右の突
片、33……ピン、35……切換えアーム、36……ピン、37
……スプリング、40……ロック部材(ピン)、42……切
換えロックレバー、49L,49R……左右作動アーム、57…
…ワイヤ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行機体にリンク機構を介して作業部を昇
    降自在に支持し、かつ該作業部を油圧シリンダ装置によ
    り昇降駆動するように構成し、更に左右マーカ、及びこ
    れら左右マーカを作業部の昇降に伴って機体側方に下降
    張出す作業位置と上昇収納する非作業位置とに交互に切
    換える切換え制御部を備えてなる水田作業車において、 該切換え制御部が、前記作業部の昇降に連動して移動し
    得かつ前記左右マーカにそれぞれ連結している左右作動
    体、これら作動体の移動により切換えられる切換え部
    材、及び該切換え部材の切換えによりその付勢方向が切
    換えられかつ前記左右作動体のいずれか一方の移動を規
    制するロック部材からなり、かつ前記切換え部材が水平
    面にて揺動自在に支持されていると共に左右方向に突出
    する突片を有し、また前記左右作動体が前後方向に摺動
    自在に支持されていると共にその上下いずれかの面の後
    部が低くなる切欠き部を有し、これら左又は右作動体の
    切欠き部低位面に前記切換え部材の左又は右突片が平面
    視において常に交差するように配置されていることを特
    徴とする水田作業車におけるマーカ装置。
  2. 【請求項2】前記作動体を、該作動体に固定した前後2
    箇所のピンを固定部材に形成した長孔に案内して摺動自
    在に支持してなる特許請求の範囲第1項記載の水田作業
    車におけるマーカ装置。
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