JPH0740749Y2 - 自動車用エンジンマウント装置 - Google Patents

自動車用エンジンマウント装置

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JPH0740749Y2
JPH0740749Y2 JP1988056269U JP5626988U JPH0740749Y2 JP H0740749 Y2 JPH0740749 Y2 JP H0740749Y2 JP 1988056269 U JP1988056269 U JP 1988056269U JP 5626988 U JP5626988 U JP 5626988U JP H0740749 Y2 JPH0740749 Y2 JP H0740749Y2
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cylinder
fixed
fixing member
inner cylinder
rubber block
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郁夫 下田
正光 小島
昌己 持丸
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Nissan Motor Co Ltd
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Oiles Corp
Nissan Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車のエンジンを弾性的に支持する自動車
用エンジンマウント装置に関する。
(従来の技術) 一般に自動車用エンジンのマウント装置には、エンジ
ン始動(アイドリング)時あるいは急発進時にエンジン
を生ずる振幅(変位)の大きい低周波振動を減衰して当
該振動の車体側への伝達を低下させること、走行時、
路面の凹凸などによって車体側に生ずる振幅の大きい低
周波振動を減衰して当該振動のエンジン側への伝達を絶
縁し、当該振動によるエンジンの共振を防止すること、
高速走行時にエンジンに生ずる振幅の小さい高周波振
動に対しては、当該振動を減衰して振動が車室へ伝播し
て車室内騒音が高まるのを抑制すること、などの特性が
要求される。
上述した要求を満足させるものとして、従来、エンジン
と車体間にゴム弾性体を介在させたエンジンマウント装
置が知られている。
このような従来のエンジンマウント装置においては、ゴ
ム弾性体のバネ定数の変化と減衰力の変化とが比例する
ため、振幅の大きい低周波振動を十分に減衰するように
ゴム弾性体のバネ定数を大きく設定すると、振幅の小さ
い高周波振動には過大となって高周波振動を十分に減衰
できず、又、逆に高周波振動を十分に減衰するようにゴ
ム弾性体のバネ定数を小さく設定すると、低周波振動を
十分に減衰できない等、ゴム弾性体のバネ定数の設定に
よって振動減衰能に多大な影響を及ぼすという課題があ
る。
また、上述の課題を解決するために、エンジンと車体間
に介在させるゴム弾性体に、このゴム弾性体の相対変位
により作用する液圧式減衰機構を内蔵させた流体入りエ
ンジンマウント装置が、例えば特公昭52−16554号公報
等にて知られている。
この液体入りエンジンマウント装置の一例を第6図及び
第7図に示す。
第6図及び第7図において、aは車体側に固定される外
筒であり、bはエンジン側に固定される内筒である。該
外内筒a,b間には、ゴムブロックgが押入されている。
このゴムブロックgは、端部d1,d2に凹所C1,C2が形成
され、該両端部d1,d2間に連続する外周面の径方向に対
向する位置に管状通路eによって相互に連結されている
空所f1,f2が形成され、且つ、前記外筒aと空所f1,f2
によって画定された室h1,h2内には、作動流体iが充填
されると共に、該凹所C1,C2が比較的薄いウェッブjに
よって室h1,h2から隔離された構造となっている。
上述した従来のマウント装置は、エンジンの振動により
ゴムブロックgが変形して室h1の容積を変化させる事に
より、作動流体iが両室h1,h2間で管状通路eを経て移
動し、管状通路eのオリフィス作用により前記エンジン
の振動を減衰させるものである。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上述したように、ゴムブロックgの径方
向の変化(室h1,h2の容積変化)の開始と同時に液圧式
減衰機構が作用を開始する従来のエンジンマウント装置
においては、作動液体iのオリフィス作用を得るのに複
雑な機構が必要であり、よって製造工程も複雑となり、
コスト的にも高価のなものとなる。また、ウェッブ平面
にはゴムブロックの変形時、引張力,圧縮力並びに剪断
力が同一平面上に同時に作用するため、各力の作用境界
域に応力集中が発生し、該応力集中によりゴムブロック
に亀裂が生じるなど、ゴムブロックgの耐久性に課題が
あった。
本考案は、上述した従来技術の問題点を解決し、構造が
簡単で製造が容易であり、かつ耐久性の優れた自動車用
エンジンマウント装置を得ることを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案の自動車用エンジン
マウント装置では、車体もしくはパワーユニットの一方
に固着された外筒と他方に固着された内筒への振動入力
による内外筒相対変位方向が筒軸直交方向となる自動車
用エンジンマウント装置において、前記外筒の内面に筒
軸方向の隙間を介した背中合わせ状態にて固着され、筒
軸直交方向の2つの液密なゴムブロック接合面が互いに
外向きに配置された外筒固着部材と、前記内筒の両端部
位置にそれぞれ固着され、筒軸直交方向の2つの液密な
ゴムブロック接合面が互いに対向する内向きに配置され
た内筒固着部材と、前記外筒固着部材と内筒固着部材の
液密なゴムブロック接合面のうち互いに対向する一対の
液密なゴムブロック接合面にそれぞれ接合され、前記隙
間側の内面に中空部が形成された切頭円錐形状の一対の
ゴムブロックと、前記内外筒と隙間と中空部により画定
された室に封入された高粘度粘性体と、前記外筒と内筒
のうち少なくとも一方に固着され、前記隙間部分の高粘
度粘性体中に配置された抵抗体と、を備えていることを
特徴とする。
尚、前記抵抗体としては、例えば、一端が外筒に固着さ
れ、他端が内筒に固着された渦巻きバネが用いられる。
(作用) 本考案のマウント装置を用いてパワーユニットを車体上
に支持しての走行時、エンジンのローリングあるいは路
面の凹凸等によって、振幅の大きい低周波振動が生じた
場合、振動入力により内外筒の筒軸直交方向に相対変位
が生じる。
この相対変位によって、マウント装置の筒軸直交方向に
配置された一対のゴムブロックは、振動入力による内外
筒の相対変位方向と一致することで、剪断変形する。そ
して、内外筒の筒軸直交方向に相対変位に伴って、隙間
部分の高粘度粘性体中に配置された抵抗体が移動する。
この抵抗体の移動により、高粘度粘性体との間に粘性抵
抗力が発生し、この粘性抵抗力によって低周波振動が大
幅に減衰される。
ちなみに、高粘度粘性体としては、1万〜10万ポアズの
粘度を有するものが好適に使用でき、例えば、ポリオレ
フィン系、ポリシロキサン等が使用される。この高粘度
粘性体は、一定速度で運動した時、その抵抗力は振動数
に依存し、高振動数での抵抗力は低振動数での抵抗力に
対して、きわめて小さい値を示すという特性、換言すれ
ば、振幅(変位)の大きい低周波振動に対する抵抗力
は、振幅の小さい高周波振動に対する抵抗力よりもきわ
めて大きい値を示すという特性を有するものである。
また、エンジンに生じずる振幅の小さい高周波振動は、
設定されたバネ値数を有するゴムブロックによって吸収
される。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面により詳述する。
まず、実施例の構成を第1図〜第3図により説明する。
図において、1はエンジンマウント装置であって、車体
側ブラケット21とパワーユニット側ブラケット18との間
に左右2ケ所に設けられている。
2は内筒であって、両端が前記パワーユニット側ブラケ
ット18にボルト19,ナット20を介して固着されている。
3は外筒であって、車体側ブラケット21に圧入固定され
ている。
4,4は左右1対のゴムブロックであって、該ゴムブロッ
ク4,4は荷重負荷状態において、それぞれ弾性変形して
内面に該内筒2の外周面を囲んで切頭円錐状の中空部5,
5が形成され、外面に切頭円錐面部6,6が形成されてい
る。
このゴムブロック4,4は、それぞれの一方の端部が、円
筒部7と該円筒部7の端部外周に連続する鍔部8とから
なる内筒固着部材9,9に加硫接合され、他方の端部が、
中央部に前記内筒2が貫通する長孔10を有する円板部11
と該円板部11の外周に形成された環状縁部12とからなる
外筒固着部材13,13に加硫接合されている。そして、前
記内筒固着部材9,9の円筒部7が内筒2の外周面に嵌合
し、且つ、外筒固着部材13,13の環状縁部12,12が外筒3
の内周面に嵌合すると共に該外筒固着部材13,13の円板
部11,11間に所定の隙間14が保持される状態で、両ゴム
ブロック4,4が内筒2と外筒3の間に設けられている。
又、前記隙間14とゴムブロック4,4の中空部5,5と外筒3
とによって画定された室15内には、高粘度粘性体16(例
えば、ポリオレフィン系,ポリシロキサン等)が封入さ
れており、該隙間14には粘性体16と共に、抵抗体として
の渦巻きバネ17が、一端を外筒3に他端を内筒2に固着
して配置されている。
次に、本実施例の作用を説明する。
この実施例では、エンジンに、エンジンのローリングに
よって、あるいは路面の凹凸等によって車体のサスペン
ションフレームに振幅の大きい低周波振動が生じた場
合、エンジンとサスペンションフレームとの間に大きな
相対変位が生ずる。
この相対変位によって、マウント装置1のゴムブロック
4,4は剪断変形すると共に、内筒2及び渦巻きバネ17が
移動し、該内筒2および渦巻きバネ17の移動により室15
内に配された高粘度粘性体16は撹拌され、且つ、この高
粘度粘性体16が渦巻きバネ17の隙間を流動する。
従って、エンジンマウント装置1には、高粘度粘性体16
の撹拌による粘性抵抗力と、渦巻きバネ17の隙間を流動
する際の流路抵抗力が発生し、これらの抵抗力によって
低周波振動は大幅に減衰される。
又、エンジンに生じる振幅の小さい高周波振動は、所定
のバネ定数に設定されたゴムブロック4,4によって吸収
される。
次に、第4図及び第5図は、本考案のエンジンマウント
装置における粘性抵抗発生部の他の実施例を示してい
る。
本実施例は前述した粘性体の撹拌による粘性抵抗力に加
えて粘性剪断抵抗力を利用したもので、前記外筒固着部
材13,13の円板部11,11によって形成される隙間14間に、
該円板部11,11の板面と微少隙間22を保持し、該円板部1
1に設けられた長穴10と直交するように内筒2外周面に
固定された抵抗体としての長円板状部材23を備え、この
長円板状部材23と前記円板部11,11の板面との相対移動
によって発生する粘性剪断抵抗力及び内筒2の移動に対
する粘性体16の粘性抵抗力により振動を減衰するもので
ある。
以上、本考案の実施例を図面により説明していたが、具
体的な構成は実施例に限られず、本考案の要旨を逸脱し
ない範囲における構成の変更や追加等があっても、勿論
本考案に含まれる。
(考案の効果) 以上説明してきたように、本考案の自動車用エンジンマ
ウント装置にあっては、実用新案登録請求の範囲に記載
した構成としたため、下記に列挙する効果が得られる。
低周波振動の粘性減衰作用と高周波振動のゴム吸収
作用により、伝達される振動を低周波数域から高周波数
域まで有効に低下させることができる。
従来のオリフィス作用を利用したマウント装置に比
べ、構造が簡単で製造が容易である。
ゴムブロックに作用する力は剪断力のみであるの
で、ゴムブロックには力が均等に働き、応力集中がな
く、耐久性に優れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例のマウント装置を示す断面図、第
2図は第1図のI−I線による断面図、第3図は該マウ
ント装置が適応されたエンジンの支持装置を示す図、第
4図は本考案の他の実施例を示す断面図、第5図は第4
図のII−II線による断面図、第6図は従来技術を示す断
面図、第7図は従来技術の一部断面を示す正面図であ
る。 1…マウント装置 2…内筒 3…外筒 4…ゴムブロック 5…中空部 6…切頭円錐面部 9…内筒固着部材 13…外筒固着部材 15…室 16…高粘度粘性体 17…渦巻きバネ(抵抗体) 23…長円板状部材(抵抗体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 小島 正光 神奈川県藤沢市桐原町8番地 オイレス工 業株式会社内 (72)考案者 持丸 昌己 神奈川県藤沢市桐原町8番地 オイレス工 業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−274130(JP,A) 特開 昭54−108174(JP,A)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体もしくはパワーユニットの一方に固着
    された外筒と他方に固着された内筒への振動入力による
    内外筒相対変位方向が筒軸直交方向となる自動車用エン
    ジンマウント装置において、 前記外筒の内面に筒軸方向の隙間を介した背中合わせ状
    態にて固着され、筒軸直交方向の2つの液密なゴムブロ
    ック接合面が互いに外向きに配置された外筒固着部材
    と、 前記内筒の両端部位置にそれぞれ固着され、筒軸直交方
    向の2つの液密なゴムブロック接合面が互いに対向する
    内向きに配置された内筒固着部材と、 前記外筒固着部材と内筒固着部材の液密なゴムブロック
    接合面のうち互いに対向する一対の液密なゴムブロック
    接合面にそれぞれ接合され、前記隙間側の内面に中空部
    が形成された切頭円錐形状の一対のゴムブロックと、 前記内外筒と隙間と中空部により画定された室に封入さ
    れた高粘度粘性体と、 前記外筒と内筒のうち少なくとも一方に固着され、前記
    隙間部分の高粘度粘性体中に配置された抵抗体と、 を備えていることを特徴とする自動車用エンジンマウン
    ト装置。
  2. 【請求項2】前記抵抗体が、一端が外筒に固着され、他
    端が内筒に固着された渦巻きバネである請求項1記載の
    自動車用エンジンマウント装置。
JP1988056269U 1988-04-25 1988-04-25 自動車用エンジンマウント装置 Expired - Lifetime JPH0740749Y2 (ja)

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JPS54108174A (en) * 1978-02-13 1979-08-24 Tokico Ltd Viscosity damper
JPH061095B2 (ja) * 1985-05-28 1994-01-05 東海ゴム工業株式会社 流体封入式防振組立体

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