JPH0740731A - 車両のロール制御装置 - Google Patents

車両のロール制御装置

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JPH0740731A
JPH0740731A JP20903593A JP20903593A JPH0740731A JP H0740731 A JPH0740731 A JP H0740731A JP 20903593 A JP20903593 A JP 20903593A JP 20903593 A JP20903593 A JP 20903593A JP H0740731 A JPH0740731 A JP H0740731A
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differential pressure
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hydraulic
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Tatsuya Masamura
辰也 政村
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    • B60G21/00Interconnection systems for two or more resiliently-suspended wheels, e.g. for stabilising a vehicle body with respect to acceleration, deceleration or centrifugal forces
    • B60G21/02Interconnection systems for two or more resiliently-suspended wheels, e.g. for stabilising a vehicle body with respect to acceleration, deceleration or centrifugal forces permanently interconnected
    • B60G21/04Interconnection systems for two or more resiliently-suspended wheels, e.g. for stabilising a vehicle body with respect to acceleration, deceleration or centrifugal forces permanently interconnected mechanically
    • B60G21/05Interconnection systems for two or more resiliently-suspended wheels, e.g. for stabilising a vehicle body with respect to acceleration, deceleration or centrifugal forces permanently interconnected mechanically between wheels on the same axle but on different sides of the vehicle, i.e. the left and right wheel suspensions being interconnected
    • B60G21/055Stabiliser bars
    • B60G21/0551Mounting means therefor
    • B60G21/0553Mounting means therefor adjustable
    • B60G21/0555Mounting means therefor adjustable including an actuator inducing vehicle roll

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な油圧回路と制御装置とを用いて省エネ
ルギでかつフェールセーフ効果をもつ車両のロール制御
装置を提供する。 【構成】 トーションバー部分で二分割してロータリア
クチュエータ2f,2rにより連結した油圧可変型のス
タビライザ1f,1rと、このロータリアクチュエータ
2f,2rを動作させる油圧源14とを用いる。そし
て、これら油圧源14とロータリアクチュエータ2f,
2rを結ぶ油圧回路11の途中に、差圧制御バルブ15
とノーマル位置で油圧源14をアンロード状態に保つと
共に、スタビライザ1f,1r側のロータリアクチュエ
ータ2f,2rをブロック状態に保持する切換バルブ1
6を直列に配置する。かくして、これら差圧制御バルブ
15と切換バルブ16を車体の横加速度信号で切換制御
する制御装置17に関連づけ、この制御装置17で当該
差圧制御バルブ15と切換バルブ16を切換制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車等の車両の走
行時において、車体に作用する横加速度によって当該車
体に生じるローリングを抑制するためのロール制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、走行中の車両の車体に生じるロー
リングを抑制するために、例えば、昭和61年特許出願
公開第24609号公報にみられるような油圧可変型の
スタビライザが用いられている。
【0003】すなわち、このものは、左右の車輪のサス
ペンションアームを連結するスタビライザのトーション
バー部分を二分割し、この分割した部分の一方を油圧式
ロータリアクチュエータのハウジング側に、また、他方
をロータ側にそれぞれ固定している。
【0004】そして、上記ロータリアクチュエータに圧
力作動油を選択的に送り込んで正逆二方向の回転トルク
を与えることにより、その反力でスタビライザのサスペ
ンションアームへの取り付け点に左右の車輪で反対向き
の力を加え、車体にロール方向の回転モーメントを加え
るようにしている。
【0005】これにより、車両の旋回時等において、車
体にロールが生じたときにロータリアクチュエータに圧
力作動油を送り、遠心力で車体に作用するロールモーメ
ントをこのロータリアクチュエータによる上記車体への
ロールモーメントで相殺し、車体のロール発生を抑制す
るようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の技術にあっては、必要時にロータリアクチュエータに
圧力作動油を送ってスタビライザの剛性を上げ、車体に
発生するロールを抑制することはできても、これをその
ときどきの走行条件に応じて車体に加わる遠心力の大き
さに対応し、如何にして車体に作用するロールを効果的
に抑制するかの開示まではない。
【0007】このことから、車両への実際の適用に際し
て、乗り心地を害することなく車体に作用するロールの
みを効果的に抑制するにはどうすればよいかという点が
未解決で、そのままでは実用化に供し得ないという問題
点があった。
【0008】したがって、この発明の目的は、簡単な油
圧回路と制御装置とで省エネルギでかつフェールセーフ
効果をも有するこの種の油圧可変型スタビライザを用い
た車両のロール制御装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、この発明に
よれば、トーションバー部分で二分割してロータリアク
チュエータにより連結した油圧可変型のスタビライザ
と、このロータリアクチュエータを動作させる油圧源と
を用いる。
【0010】そして、これら油圧源とロータリアクチュ
エータを結ぶ油圧回路の途中に、差圧制御バルブとノー
マル位置で油圧源をアンロード状態に保つと共に、スタ
ビライザ側のロータリアクチュエータをブロック状態に
保つ切換バルブを直列に配置する。
【0011】かくして、これら差圧制御バルブと切換バ
ルブを横加速度信号で切換制御する制御装置に関連づ
け、この制御装置で当該差圧制御バルブと切換バルブを
切換制御することによって達成される。
【0012】
【作用】すなわち、上記の構成によって、予め制御装置
から差圧制御バルブに基準電流を加えて当該差圧制御バ
ルブを差圧零の制御状態に保持するようにしておけば、
直進走行時のように車体に横加速度が加わらないノーマ
ル時には、差圧制御バルブが差圧零の状態を保ったまま
切換バルブでスタビライザにおけるロータリアクチュエ
ータをブロックし、スタビライザは通常の作用を行うこ
とになる。
【0013】また、これと同時に、油圧源も切換バルブ
によりアンロード状態に保たれて省エネルギが図られ
る。
【0014】一方、旋回時等のように車体に横加速度が
作用すると、制御装置がこの横加速度の大きさを検出し
てそれに応じた横加速度信号(制御電流信号)を発生
し、この横加速度信号によって切換バルブを開放状態に
切り換えると共に、比例制御バルブを制御動作して当該
横加速度信号の大きさに応じた差圧をスタビライザのロ
ータリアクチュエータに与える。
【0015】これにより、ロータリアクチュエータは、
スタビライザを通してそのとき遠心力で車体に作用する
ロールモーメントと拮抗する反対方向のロールモーメン
トを車体に加え、当該車体に生じるロールを効果的に抑
制する。
【0016】そして、車両が再び直進走行のようなノー
マルの状態に戻ると、制御装置からの横加速度信号が消
失して差圧制御バルブと切換バルブが元の切換位置に切
り換わり、先に述べたようにスタビライザが通常の作用
を行うと共に、油圧源もアンロード状態となる。
【0017】なお、上記において、制御装置の基準電流
が零になるような異常事態が発生した場合には、差圧制
御バルブが一方側に最大に制御動作してロータリアクチ
ュエータに対し最大差圧を加える位置をとる。
【0018】このことから、その状態において、車体に
上記ロータリアクチュエータによるロール方向と同じ向
きのロールモーメントが作用すると、これら両ロールの
相乗作用によって車体がその方向に大きく傾き、極端な
場合には転覆事故をも起こしかねない。
【0019】しかし、このときには、同時に必ず切換バ
ルブがノーマル位置をとることになるのでロータリアク
チュエータは当該切換バルブによってブロックされ、ス
タビライザが通常の作用を行って車体のロールを抑制す
ることになる。
【0020】また、同時に油圧源も切換バルブによって
アンロード状態に保持され、かくして、省エネルギと共
にフェールセーフ効果をも果すことになる。
【0021】
【実施例】図1は、この発明によるロール制御装置の一
実施例を系統的に示すもので、前後輪用のスタビライザ
1f,1rは、共にトーションバー部分を中央で二分割
して構成し、この分割した部分の一方を油圧式ロータリ
アクチュエータ2f,2rのハウジング側に、また、他
方をロータ側にそれぞれ固定してある。
【0022】この実施例の場合、上記ロータリアクチュ
エータ2f,2rは、図2にみられるように、内部に1
80度の間隔で隔壁3a,3bを備えたハウジング4
と、このハウジング4内に対して同じく180度の間隔
で二枚のベーン5a,5bを備えたロータ6を回動自在
に納めることによって構成してある。
【0023】上記ロータ6は、中心部分をハウジング4
における隔壁3a,3bの先端に摺接し、かつ、ベーン
5a,5bの先端をハウジング4の内壁に摺接させるこ
とによって、ハウジング4内をロータ6で四つの油室7
a,7bと7c,7dに区画している。
【0024】これら四つの油室7a〜7dのうち、対角
位置にある油室7aと7cおよび油室7bと7dは、ロ
ータ6の中心部分に穿った通孔8a,8bで互いに連通
しており、かつ、ハウジング4には、油室7a,7bに
開口するポート9a,9bが穿ってある。
【0025】上記ロータリアクチュエータ2f,2rの
それぞれのポート9a,9bは、図1から分かるよう
に、管路10a,10bからなる油圧回路11を通して
油圧ポンプ12とリザーバ13とで構成された油圧源1
4に通じている。
【0026】油圧回路11の途中には、差圧制御バルブ
15とノーマル位置で油圧源14をアンロード状態に保
持すると共に、ロータリアクチュエータ2f,2rのポ
ート9a,9bに向う管路10a,10bをブロック状
態に保つ切換バルブ16が直列に配設してある。
【0027】上記において、切換バルブ16は、各種の
油圧回路において従来から広く一般に用いられている極
めてポピュラーなスプリングオフセット式の電磁バルブ
で構成されており、その形態は小型で車載用器機に適
し、かつ、構成についてもよく知られているのでここで
は詳細な説明は省略する。
【0028】しかし、この実施例において用いられてい
る差圧制御バルブ15は、特に車載用を考慮して従来の
ものに比べ小型かつ軽量化を図ってあるので、以下にそ
の構成について説明する。
【0029】この実施例における差圧制御バルブ15
は、図3のように供給ポート21と排出ポート22およ
び第一と第二の二つの制御ポート23,24を有するバ
ルブハウジング20を備えている。
【0030】上記バルブハウジング20の中心部分に
は、軸方向に向うバルブ孔25が穿設してあり、このバ
ルブ孔25の内壁には三つの環状溝26,27および2
8がそれぞれ形成してある。
【0031】これら三つの環状溝26と27および28
のうち、中央に位置する環状溝26は、供給ポート21
から管路10aを通して図1における油圧源14の油圧
ポンプ12に通じており、残りの二つの環状溝27およ
び28は、排出ポート22から管路10bを通して同じ
く油圧源14のリザーバ13に通じている。
【0032】また、上記環状溝26と27および環状溝
26と28との間に位置するランド29,30の部分
は、第一および第二の制御ポート23,24を通して切
換バルブ16側に向うそれぞれの管路10a,10bに
連通している。
【0033】前記バルブハウジング20におけるバルブ
孔25内には、ランド31,32および33とそれらの
間に環状溝34,35をもつ制御スプール36が摺動自
在に挿入してある。
【0034】制御スプール36は、この実施例の場合、
アンダラップタイプとして構成してあり、かつ、両端の
それぞれの面でバルブ孔25を左右の背圧室37,38
に区画し、これら背圧室37,38は、途中にダンピン
グオリフィス39a,39bをもつ通路40a,40b
で共に前記第二の制御ポート24に通じている。
【0035】上記制御スプール36には、背圧室38側
の端面から軸心に沿って底付きの孔41が穿設してあ
り、この孔41の開口端から内部に向って反力ピン42
を摺動自在に挿入し、この反力ピン42の基端をバルブ
ハウジング20に当接することにより、反力ピン42で
孔41内にフィードバック室43を区画すると共に、こ
のフィードバック室43を制御スプール36に穿った通
孔44で環状溝34から第一の制御ポート23に連通し
ている。
【0036】一方、上記制御スプール36の両端面に対
して反力ピン42側の端面とバルブハウジング20との
間にはスプリング45を、また、反対側の端面には当該
端面に推力を加えて上記スプリング45と協同しつつ制
御スプール36を切換動作する電磁ソレノイド15aを
それぞれ配設してある。
【0037】上記差圧制御バルブ15と切換バルブ16
を制御操作する制御装置17は、図1にみられるよう
に、コントローラ18と車体に作用する横加速度を検知
する横加速度検出器19とで構成する。
【0038】そして、この制御装置17におけるコント
ローラ18の出力端を差圧制御バルブ15の電磁ソレノ
イド15aと切換バルブ16の操作用電磁ソレノイド1
6aに結び、当該制御装置17で差圧制御バルブ15と
切換バルブ16とを切換制御するようにしてある。
【0039】なお、上記横加速度検出器19としては、
横加速度センサを車体に設けてもよく、或いは、車速と
操舵角を検出してこれらから車体に作用する横加速度を
推定するようにしてもよい。
【0040】次に、上記のように構成したこの発明によ
る車両のロール制御装置の作動について説明する。
【0041】先づ、図3において、差圧制御バルブ15
における電磁ソレノイド15aの推力をF,スプリング
45の復元力をW,反力ピン42の断面積をa,第一お
よび第二の制御ポート23,24の作動油圧力をそれぞ
れPa,Pbとすると、制御スプール36が静止状態を
保つための釣り合い条件式は、「F=W+a(Pa−P
b)」で与えられる。
【0042】そのために、第一および第二の制御ポート
23,24の作動油圧力Pa,Pbが同圧(差圧零)で
「Pa=Pb」のときには、第一制御ポート23と連通
するフィードバック室43と第二制御ポート24に連通
する背圧室37,38内の作動油圧力も「Pa=Pb」
となって共に等しく、したがって、そのときの制御スプ
ール36の釣り合い条件は「F=W」となる。
【0043】このことから、コントローラ18を通して
電磁ソレノイド15aに流す制御電流Iを、電磁ソレノ
イド15aの推力Fがスプリング45の復元力Wと等し
くなるように基準電流imを流しておけば、制御スプー
ル36は、両端に作用する力が互いに打ち消し合って静
止状態を保ったまま図3に示す中立位置を保持し、これ
によって、第一および第二の制御ポート23,24の作
動油圧力Pa,Pbは同圧の差圧零の状態に保たれるこ
とになる。
【0044】そのために、第一および第二の制御ポート
4,5間の作動油圧力Pa,Pbに差圧が生じないので
図1におけるスタビライザ1f,1rのロータリエアク
チュエータ2f,2rには何れの方向の回転力も働かな
い。
【0045】ここで、上記の状態からコントローラ18
を介して電磁ソレノイド15aに流す制御電流Iを上げ
て、当該電磁ソレノイド15aの推力Fを推力Fiに増
したとすると、上記制御スプール36の釣り合い条件が
「Fi>W]となって崩れ、制御スプール36が電磁ソ
レノイド15aの推力の増加分Δf(=Fi−F)に応
じてスプリング45を押し縮めつつ図3において右方に
切換動作する。
【0046】上記制御スプール36の切換動作は、それ
に伴ってバルブハウジング20と制御スプール36にお
けるランド29と31およびランド30と33の間の開
口面積を大きくすると共に、逆に、ランド29と32お
よびランド30と31の間の開口面積を小さくする。
【0047】その結果、第一の制御ポート23の作動油
圧力Paが上昇すると共に、第二の制御ポート24の作
動油圧力Pbが低下し、これらと連通するフィードバッ
ク室43と両背圧室37,38間に差圧Δp(=Pa−
Pb)が生じ、この差圧Δpにより制御スプール36に
切換方向と逆向きのスラスト力S(=Δp×a)が働く
ことになる。
【0048】これにより、制御スプール36は、上記差
圧Δpによるスラスト力Sと制御スプール36の変位に
よるスプリング45の復元力Wの増加分Δwとの和が電
磁ソレノイド15aの推力の増加分Δfと等しくなった
ところで、すなわち「Δf=Δw+Δp×a」となった
ところで釣り合って停止し、第一および第二の制御ポー
ト23,24間を差圧Δpの状態に保ってスタビライザ
1f,1rのロータリエアクチュエータ2f,2rに所
定の方向に回転力を与える。
【0049】また、上記とは逆に、コントローラ18を
通して電磁ソレノイド15aに流す制御電流Iを下げて
やれば、今度は、制御スプール36が電磁ソレノイド1
5aの推力の減少分「−Δf」に応じてスプリング45
により押されつつ左方に切換動作し、先とは逆の作用に
より「−Δf=−Δw−Δp×a」となったところで釣
り合って停止し、第一および第二の制御ポート23,2
4間を差圧「−Δp」の状態に保ってスタビライザ1
f,1rのロータリエアクチュエータ2f,2rに逆向
きの回転力を与える。
【0050】そして、これら何れの場合にあっても、コ
ントローラ18を介して電磁ソレノイド15aに流す制
御電流Iを元の電流imに戻してやれば、制御スプール
36が中立位置に切り換わって第一および第二の制御ポ
ート23,24間の差圧Δpが零となり、上記ロータリ
エアクチュエータ2f,2rに加わっていた回転力は消
失する。
【0051】かくして、第一および第二の制御ポート2
3,24間の差圧Δpは、図4にみられるように、当該
電磁ソレノイド15aに対する制御電流Iの変化に見合
ったかたちで調圧され、スタビライザ1f,1rのロー
タリエアクチュエータ2f,2rに対して上記差圧Δp
に比例した回転力を加えることになる。
【0052】このことから、今、例えば車両が直進走行
状態にあって横加速度検出器19からの検出信号がない
ときには、コントローラ18が差圧制御バルブ15の電
磁ソレノイド15aに基準電流imを流し、切換バルブ
16の電磁ソレノイド16aには電流を流すことなくそ
れをノーマル位置に保つようにしておく。
【0053】これにより、差圧制御バルブ15は、第一
及び第二の制御ポート23,24間の差圧Δpが零の状
態に制御され、かつ、切換バルブ16がスタビライザ1
f,1rのロータリエアクチュエータ2f,2rをブロ
ック状態に保持し、したがって、これらロータリエアク
チュエータ2f,2rの作動がロックされてスタビライ
ザ1f,1rは通常の作用を行うことになる。
【0054】しかも、切換バルブ16がノーマル位置を
保つことによって油圧源14の油圧ポンプ12がアンロ
ード状態となり、同時に省エネルギ効果も図られる。
【0055】それに対し、旋回時等のように車体に横加
速度が発生すると、制御装置17の横加速度検出器19
がこの横加速度の大きさを検出してそれに応じた制御信
号をコントローラ18に入力する。
【0056】コントローラ18は、上記制御信号の入力
に伴い切換バルブ16の電磁ソレノイド16aに切換信
号を出力して当該切換バルブ16を切り換え、油圧回路
11を開いてスタビライザ1f,1rにおけるロータリ
アクチュエータ2f,2rのポート9a,9bを油圧源
14に開通する。
【0057】一方、同時に、コントローラ18は、制御
信号の大きさに対応した横加速度信号(制御電流信号)
を差圧制御バルブ15の電磁ソレノイド15aに出力
し、それに伴い、比例制御バルブ15が先に述べたよう
な制御動作を行って、横加速度信号の大きさに応じた差
圧をスタビライザ1f,1rにおけるロータリアクチュ
エータ2f,2rのポート9a,9b間に与える。
【0058】これにより、ロータリアクチュエータ2
f,2rは、スタビライザ1f,1rを通して、そのと
き遠心力で車体に作用するロールモーメントと拮抗する
反対方向のロールモーメントを車体に加え、当該車体に
生じるロールを効果的に抑制する。
【0059】かくして、車両が再び直進走行のよなノー
マルの状態に戻ると、制御装置17からの横加速度信号
が消失して差圧制御バルブ15と切換バルブ16が元の
切換位置に切り換わり、先に述べたようにスタビライザ
1f,1rが通常の作用を行うと共に、油圧源14もア
ンロード状態となる。
【0060】なお、上記において、制御装置17の基準
電流が零になるような異常事態が発生したとすると、差
圧制御バルブ15は一方側に最大に動作してロータリア
クチュエータ2f,2rに最大差圧を加える位置をと
る。
【0061】そのため、このとき車体に上記ロータリア
クチュエータ2f,2rによるロール方向と同じ向きの
ロールモーメントが作用すると、これら両ロールの相乗
作用によって車体がその方向に大きく傾き、極端な場合
には転覆事故をも起こしかねない。
【0062】しかし、このときにあっても、必ず同時に
切換バルブ16がノーマル位置をとるので、ロータリア
クチュエータ2f,2rのポート9a,9bは当該切換
バルブ16によってブロックされ、少なくとも、スタビ
ライザ1f,1rが通常の作用を行って車体のロールを
抑制することになる。
【0063】また、同時に油圧源14も切換バルブ16
によりアンロード状態に保持され、省エネルギと共にフ
ェールセーフ効果をも果すことになるのである。
【0064】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、簡単な油圧回路と制御装置とによって油圧可変型の
スタビライザを自動的に制御しつつ車体に生じるロール
を効果的に抑制することができる。
【0065】しかも、ロール制御を行っていないノーマ
ル時にあっては、自動的に油圧源をアンロード状態に保
って省エネルギを図ると共に、制御装置の異常事態発生
時にあっても、油圧源をアンロード状態に保ちつつスタ
ビライザのロータリアクチュエータをロックし、これに
よって、省エネルギとフェールセーフ効果を図ることが
できる。
【0066】また、請求項2の発明によれば、一組の電
磁ソレノイドとフィードバック室とをもつ差圧制御バル
ブを用いてロータリアクチュエータの両ポート間の差圧
制御を行うことができ、したがって、コントローラ内に
おける電磁ソレノイドの駆動用回路やコネクタおよびハ
ーネス等を半減させることができるので、製作が容易に
なると共にコストの低減をも図ることができる。
【0067】しかも、上記に加えて、差圧制御バルブ自
体の形態も小型になり、かつ、重量も軽減されるので、
組込みスペースや重量に制約を受ける車載用器機として
の使用に適する差圧制御バルブ用いて請求項1の発明と
同じ効果を達成することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるロール制御装置の一実施例を系
統的に示す概略図である。
【図2】油圧可変型のスタビライザに使用されるロータ
リアクチュエータの一例を示す縦断面図である。
【図3】この発明の制御系統への使用に適する差圧制御
バルブの一例を示す縦断面図である。
【図4】上記差圧制御バルブの電磁ソレノイドへの制御
電流と制御差圧との関係を示すグラフある。
【符号の説明】
1f,1r スタビライザ 2f,2r ロータリアクチュエータ 11 油圧回路 14 油圧源 15 差圧制御バルブ 15a,16a,27 電磁ソレノイド 16 切換バルブ 17 制御装置 18,28 コントローラ 19 横加速度検出器 20 バルブハウジング 21 供給ポート 22 排出ポート 23,24 制御ポート 36 制御スプール 37,38 背圧室 40a,40b 通路 42 反力ピン 43 フィードバック室 44 通孔 45 スプリング

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トーションバー部分で二分割してロータ
    リアクチュエータにより連結した油圧可変型のスタビラ
    イザと、このロータリアクチュエータを動作させる油圧
    源とを備え、これら油圧源とロータリアクチュエータを
    結ぶ油圧回路の途中に差圧制御バルブとノーマル位置で
    油圧源をアンロード状態に保持すると共に、スタビライ
    ザ側のロータリアクチュエータをブロック状態に保つ切
    換バルブを直列に配置し、かつ、横加速度信号でこれら
    差圧制御バルブと切換バルブを切換制御する制御装置を
    配設したことを特徴とする車両のロール制御装置。
  2. 【請求項2】 上記差圧制御バルブが、供給ポートと排
    出ポートおよび出力ポートである二つの制御ポートとを
    有するバルブハウジングと、このバルブハウジング内に
    両端面でそれぞれ背圧室を区画して摺動自在に挿入した
    制御スプールと、この制御スプールの一方の端部に摺動
    自在に挿入した反力ピンの基端をバルブハウジングに当
    てることで当該制御スープル内に形成したフィードバッ
    ク室とを有し、前記制御スプールの両端面に対して反力
    ピン側の端面とバルブハウジングとの間にスプリング
    を、また、反対側の端面には当該端面に推力を加えて前
    記スプリングと協同しつつ制御スプールを切換動作する
    電磁ソレノイドをそれぞれ配設し、かつ、前記二つの制
    御ポートのうち、電磁ソレノイドの推力がスプリングに
    打ち勝って制御スプールを切換動作したときに高圧側と
    なる制御ポートをフィードバック室に連通すると共に、
    低圧側となる他方の制御ポートをそれぞれ背圧室に連通
    して構成してある請求項1記載のロール制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1342597A3 (de) * 2002-03-08 2005-01-05 Volkswagen Aktiengesellschaft Anordnung zur aktiven Rollstabilisierung eines Kraftfahrzeugs
EP1514705A1 (en) 2003-09-09 2005-03-16 HONDA MOTOR CO., Ltd. Variable rate torsion control system for vehicle suspension
KR100911397B1 (ko) * 2008-04-02 2009-08-07 현대자동차주식회사 차량용 스테빌라이저 유닛

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