JPH0740672A - 熱転写材 - Google Patents
熱転写材Info
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- JPH0740672A JPH0740672A JP5186006A JP18600693A JPH0740672A JP H0740672 A JPH0740672 A JP H0740672A JP 5186006 A JP5186006 A JP 5186006A JP 18600693 A JP18600693 A JP 18600693A JP H0740672 A JPH0740672 A JP H0740672A
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- transfer material
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 背面層にカーボンブラックを含有させること
によって帯電防止効果がすぐれており、しかもサーマル
ヘッドの摩耗、損傷は大巾に抑えられている熱転写材を
提供すること。 【構成】 基材の一方の面に熱転写層が設けられ、他面
に耐熱性樹脂からなる背面層が設けられてなる熱転写材
において、前記背面層に導電性カーボンブラックが3〜
9重量%含有され、かつ背面層の表面に平均高さが0.8
μm以下、平均直径が2μm以下の突起を有し、その平
均密度が1013個/m2 以下である熱転写材。
によって帯電防止効果がすぐれており、しかもサーマル
ヘッドの摩耗、損傷は大巾に抑えられている熱転写材を
提供すること。 【構成】 基材の一方の面に熱転写層が設けられ、他面
に耐熱性樹脂からなる背面層が設けられてなる熱転写材
において、前記背面層に導電性カーボンブラックが3〜
9重量%含有され、かつ背面層の表面に平均高さが0.8
μm以下、平均直径が2μm以下の突起を有し、その平
均密度が1013個/m2 以下である熱転写材。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は基材の一方の面に熱転写
層が設けられ、他面に耐熱性樹脂からなる背面層が設け
られてなる熱転写材に関する。
層が設けられ、他面に耐熱性樹脂からなる背面層が設け
られてなる熱転写材に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
より、ポリエステルフィルムなどの基材の一方の面に熱
溶融性インク層を設けた熱転写材を基材の背面からサー
マルヘッドで加熱して熱溶融性インク層を選択的に転写
して受容体上に印像を形成する熱転写記録方法が広く利
用されている。
より、ポリエステルフィルムなどの基材の一方の面に熱
溶融性インク層を設けた熱転写材を基材の背面からサー
マルヘッドで加熱して熱溶融性インク層を選択的に転写
して受容体上に印像を形成する熱転写記録方法が広く利
用されている。
【0003】前記熱転写材においては、サーマルヘッド
と摺接する基材の背面に耐熱性樹脂あるいはこれに滑剤
を混入したものから構成される層(スティック防止層)
を設けてサーマルヘッドが基材に融着するのを防止する
ことが行なわれている。
と摺接する基材の背面に耐熱性樹脂あるいはこれに滑剤
を混入したものから構成される層(スティック防止層)
を設けてサーマルヘッドが基材に融着するのを防止する
ことが行なわれている。
【0004】しかしながら、かかる従来の背面層は表面
抵抗値が1019Ω/□以上と大きく、そのため熱転写材と
リボンカセットとの摩擦により静電気が発生し、ゴミが
熱転写材に付着し、印字不良が生じるなどの不具合があ
った。
抵抗値が1019Ω/□以上と大きく、そのため熱転写材と
リボンカセットとの摩擦により静電気が発生し、ゴミが
熱転写材に付着し、印字不良が生じるなどの不具合があ
った。
【0005】この静電気の発生を防止する方法として
は、背面層にリン酸エステルなどの帯電防止剤を含有さ
せる方法が提案されているが、帯電防止効果が充分でな
い。
は、背面層にリン酸エステルなどの帯電防止剤を含有さ
せる方法が提案されているが、帯電防止効果が充分でな
い。
【0006】帯電防止効果の大きい方法として背面層に
カーボンブラックを含有させる方法が提案されており、
この方法によるときは背面層の表面抵抗値を109 Ω/□
以下にすることができる。
カーボンブラックを含有させる方法が提案されており、
この方法によるときは背面層の表面抵抗値を109 Ω/□
以下にすることができる。
【0007】しかしながら、カーボンブラックは背面層
を構成する他の成分に比べ硬度が高いので、サーマルヘ
ッドに摩耗、損傷が起りやすく、とくに帯電防止効果を
高めるためにカーボンブラックを多量に含有させるとサ
ーマルヘッドの摩耗、損傷がはげしくなる。
を構成する他の成分に比べ硬度が高いので、サーマルヘ
ッドに摩耗、損傷が起りやすく、とくに帯電防止効果を
高めるためにカーボンブラックを多量に含有させるとサ
ーマルヘッドの摩耗、損傷がはげしくなる。
【0008】そのため、カーボンブラックとして吸油量
が400 ml/100 g以上の導電性カーボンブラックを用
い、これをポリイソシアネートを主剤とする背面層に10
重量%以下という少量含有させる方法が提案されている
(特開平2−34393号公報参照)。
が400 ml/100 g以上の導電性カーボンブラックを用
い、これをポリイソシアネートを主剤とする背面層に10
重量%以下という少量含有させる方法が提案されている
(特開平2−34393号公報参照)。
【0009】しかしながら、この方法においてもカーボ
ンブラックを含有する故サーマルヘッドの摩耗、損傷防
止効果が高レベルで達成されない。
ンブラックを含有する故サーマルヘッドの摩耗、損傷防
止効果が高レベルで達成されない。
【0010】本発明は前記の点に鑑みて、背面層にカー
ボンブラックを含有し帯電防止効果がすぐれているが、
サーマルヘッドの摩耗、損傷がいちじるしく低減されて
いる熱転写材を提供することを目的とする。
ボンブラックを含有し帯電防止効果がすぐれているが、
サーマルヘッドの摩耗、損傷がいちじるしく低減されて
いる熱転写材を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材の一方の
面に熱転写層が設けられ、他面に耐熱性樹脂からなる背
面層が設けられてなる熱転写材において、前記背面層に
導電性カーボンブラックが3〜9重量%含有され、かつ
背面層の表面に平均高さが0.8 μm以下、平均直径が2
μm以下の突起を有し、その平均密度が1013個/m2 以
下である熱転写材に関する。
面に熱転写層が設けられ、他面に耐熱性樹脂からなる背
面層が設けられてなる熱転写材において、前記背面層に
導電性カーボンブラックが3〜9重量%含有され、かつ
背面層の表面に平均高さが0.8 μm以下、平均直径が2
μm以下の突起を有し、その平均密度が1013個/m2 以
下である熱転写材に関する。
【0012】
【作用および実施例】本発明においては、背面層にカー
ボンブラックを含有するが、背面層の表面状態を前記の
ごとき特定のものに規定することによって、意外にもサ
ーマルヘッドの摩耗、損傷が大幅に抑えられるというま
ったく新たな事実が見出され、本発明はかかる新たな事
実に基づいて完成されたものである。
ボンブラックを含有するが、背面層の表面状態を前記の
ごとき特定のものに規定することによって、意外にもサ
ーマルヘッドの摩耗、損傷が大幅に抑えられるというま
ったく新たな事実が見出され、本発明はかかる新たな事
実に基づいて完成されたものである。
【0013】本発明における背面層の表面状態は、平均
高さが0.8 μm以下、なかんづく0.01〜0.3 μm、平均
直径が2μm以下、なかんづく0.02〜1μmの突起が平
均密度1013個/m2 以下、なかんづく108 〜1011個/m
2 で設けられてなるものである。このように本発明にお
ける背面層の表面状態は細かい突起が密に設けられてい
る点に特徴がある。
高さが0.8 μm以下、なかんづく0.01〜0.3 μm、平均
直径が2μm以下、なかんづく0.02〜1μmの突起が平
均密度1013個/m2 以下、なかんづく108 〜1011個/m
2 で設けられてなるものである。このように本発明にお
ける背面層の表面状態は細かい突起が密に設けられてい
る点に特徴がある。
【0014】しかして突起の平均高さが前記範囲より大
きいとサーマルヘッドの摩耗、損傷がはげしくなる。ま
た、熱転写材とサーマルヘッドとの接触が阻害され熱伝
導がわるくなるので、転写性が悪化する。
きいとサーマルヘッドの摩耗、損傷がはげしくなる。ま
た、熱転写材とサーマルヘッドとの接触が阻害され熱伝
導がわるくなるので、転写性が悪化する。
【0015】突起の平均直径が前記範囲より大きいと、
サーマルヘッドの摩耗、損傷がはげしくなる。また熱伝
導にムラが生じ、印字の欠けなどが生じ印字品位が低下
する。
サーマルヘッドの摩耗、損傷がはげしくなる。また熱伝
導にムラが生じ、印字の欠けなどが生じ印字品位が低下
する。
【0016】突起の平均密度が前記範囲より大きいと、
サーマルヘッドの摩耗、損傷がはげしくなる。
サーマルヘッドの摩耗、損傷がはげしくなる。
【0017】通常突起の平均高さと平均直径との比は
1:1〜5程度である。
1:1〜5程度である。
【0018】背面層における導電性カーボンブラックの
含有量は3〜9%(重量%、以下同様)である。導電性
カーボンブラックの含有量が前記範囲未満では帯電防止
効果が充分でない。導電性カーボンブラックの含有量が
前記範囲より多くなると、サーマルヘッドの摩耗、損傷
が激しくなる。
含有量は3〜9%(重量%、以下同様)である。導電性
カーボンブラックの含有量が前記範囲未満では帯電防止
効果が充分でない。導電性カーボンブラックの含有量が
前記範囲より多くなると、サーマルヘッドの摩耗、損傷
が激しくなる。
【0019】本発明において、背面層の表面状態を前記
のごとく調整するためには、導電性カーボンブラックと
して平均粒径が0.5 μm以下、なかんづく0.01〜0.3 μ
mのものを用い、これを前記の3〜9%という含有量で
含有せしめるのが好ましい。導電性カーボンブラックの
平均粒径が前記範囲より大きいと、突起の平均高さ、平
均直径が前記範囲より大きくなる傾向にあり、一方前記
範囲より小さいと表面抵抗値が大きくなる傾向にある。
のごとく調整するためには、導電性カーボンブラックと
して平均粒径が0.5 μm以下、なかんづく0.01〜0.3 μ
mのものを用い、これを前記の3〜9%という含有量で
含有せしめるのが好ましい。導電性カーボンブラックの
平均粒径が前記範囲より大きいと、突起の平均高さ、平
均直径が前記範囲より大きくなる傾向にあり、一方前記
範囲より小さいと表面抵抗値が大きくなる傾向にある。
【0020】本発明に用いる導電性カーボンブラックの
吸油量はとくに限定されないが、帯電防止効果の点か
ら、300 ml/100 g以上が好ましい。
吸油量はとくに限定されないが、帯電防止効果の点か
ら、300 ml/100 g以上が好ましい。
【0021】前記構成の背面層においては109 Ω/□以
下の表面抵抗値が達成される。なお表面抵抗値の下限値
は105 Ω/□程度である。
下の表面抵抗値が達成される。なお表面抵抗値の下限値
は105 Ω/□程度である。
【0022】本発明における背面層の樹脂バインダーと
しては従来より使用されているシリコーン樹脂、フッ素
樹脂、ニトロセルロースなどの耐熱性樹脂がいずれも用
いられるが、耐熱性、低摩擦抵抗、カーボンブラックと
の親和性などがバランスよく優れている点から、シリコ
ーン−アクリル共重合体がとくに好ましく使用される。
しては従来より使用されているシリコーン樹脂、フッ素
樹脂、ニトロセルロースなどの耐熱性樹脂がいずれも用
いられるが、耐熱性、低摩擦抵抗、カーボンブラックと
の親和性などがバランスよく優れている点から、シリコ
ーン−アクリル共重合体がとくに好ましく使用される。
【0023】本発明の背面層には、本発明の目的を損な
わない範囲内でリン酸エステル、シリコーンオイルなど
の滑り剤などを配合してもよい。
わない範囲内でリン酸エステル、シリコーンオイルなど
の滑り剤などを配合してもよい。
【0024】本発明の背面層は前記樹脂バインダー、導
電性カーボンブラック、必要により他の配合剤を適宜の
溶剤に溶解、分散したものを塗布、乾燥することによっ
て形成できる。塗布量(乾燥後塗布量)は0.2 〜1.0 g
/m2 、なかんづく0.4 〜1.0 g/m2 の範囲が好まし
い。塗布量が前記範囲未満では、導電性カーボンブラッ
クの含有量が前記の範囲であるとサーマルヘッドの摩
耗、損傷がはげしく、またステイック防止効果が劣るよ
うになる。一方前記範囲を超えると熱伝導が劣り、転写
感度が低下する。
電性カーボンブラック、必要により他の配合剤を適宜の
溶剤に溶解、分散したものを塗布、乾燥することによっ
て形成できる。塗布量(乾燥後塗布量)は0.2 〜1.0 g
/m2 、なかんづく0.4 〜1.0 g/m2 の範囲が好まし
い。塗布量が前記範囲未満では、導電性カーボンブラッ
クの含有量が前記の範囲であるとサーマルヘッドの摩
耗、損傷がはげしく、またステイック防止効果が劣るよ
うになる。一方前記範囲を超えると熱伝導が劣り、転写
感度が低下する。
【0025】本発明に用いる基材としては、従来からこ
の種の熱転写材の基材として使用されているものがとく
に制限なく使用可能であり、たとえばポリエチレンテレ
フタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィル
ム、ポリアリレートフィルムなどのポリエステルフィル
ム、ポリカーボネートフィルム、ポリアミドフィルム、
アラミドフィルム、ポリアミドイミドフィルム、ポリイ
ミドフィルム、セロハンなどのプラスチックフィルム、
グラシン紙、コンデンサー紙などの高密度紙などで、厚
さが1.5 〜10μm程度のものが好ましく用いられる。
の種の熱転写材の基材として使用されているものがとく
に制限なく使用可能であり、たとえばポリエチレンテレ
フタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィル
ム、ポリアリレートフィルムなどのポリエステルフィル
ム、ポリカーボネートフィルム、ポリアミドフィルム、
アラミドフィルム、ポリアミドイミドフィルム、ポリイ
ミドフィルム、セロハンなどのプラスチックフィルム、
グラシン紙、コンデンサー紙などの高密度紙などで、厚
さが1.5 〜10μm程度のものが好ましく用いられる。
【0026】本発明に用いる熱転写層としては従来から
この種の熱転写材における熱転写層として使用されてい
るものがいずれも使用でき、たとえばつぎのものがあげ
られる。
この種の熱転写材における熱転写層として使用されてい
るものがいずれも使用でき、たとえばつぎのものがあげ
られる。
【0027】(1)ワンタイム用熱溶融性転写層 着色剤と熱溶融性ベヒクル(ワックス類および(また
は)熱溶融性樹脂からなるもの)とを主要成分とする熱
溶融性インクの均質層からなるタイプのものなどがあげ
られる。
は)熱溶融性樹脂からなるもの)とを主要成分とする熱
溶融性インクの均質層からなるタイプのものなどがあげ
られる。
【0028】(2)多数回使用型熱転写層 非転写性の多孔質樹脂層または多孔質粒子を樹脂バイン
ダーで結着せしめた構成の非転写性の多孔質樹脂層に着
色剤と熱溶融性ベヒクルとを主要成分とする熱溶融性イ
ンクを含有せしめ、加熱の毎に熱溶融性インクが多孔質
樹脂層から徐々に滲出されるタイプのものや、着色剤と
熱溶融性ベヒクルと充填剤(カーボンブラックを充填剤
とするばあいは着色剤を兼用する)とを主要成分とし
て、加熱の毎にインク層が厚さ方向に徐々に転写される
タイプのものがあげられる。
ダーで結着せしめた構成の非転写性の多孔質樹脂層に着
色剤と熱溶融性ベヒクルとを主要成分とする熱溶融性イ
ンクを含有せしめ、加熱の毎に熱溶融性インクが多孔質
樹脂層から徐々に滲出されるタイプのものや、着色剤と
熱溶融性ベヒクルと充填剤(カーボンブラックを充填剤
とするばあいは着色剤を兼用する)とを主要成分とし
て、加熱の毎にインク層が厚さ方向に徐々に転写される
タイプのものがあげられる。
【0029】(3)熱移行性転写層 非転写性の樹脂層に昇華性染料などの熱移行性染料を含
有せしめ、熱移行性染料のみを受容体に転移せしめるタ
イプのものなどがあげられる。
有せしめ、熱移行性染料のみを受容体に転移せしめるタ
イプのものなどがあげられる。
【0030】つぎに実施例をあげて本発明を説明する。
【0031】実施例1〜4および比較例1〜3 厚さ4.5 μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの
片面に、表1に示す処方の背面層用塗工液をバーコータ
ーで塗布し、95℃で乾燥して背面層を形成した。えられ
た背面層について突起の平均高さ、平均直径および平均
密度をつぎのようにして測定した。結果を表1に示す。
片面に、表1に示す処方の背面層用塗工液をバーコータ
ーで塗布し、95℃で乾燥して背面層を形成した。えられ
た背面層について突起の平均高さ、平均直径および平均
密度をつぎのようにして測定した。結果を表1に示す。
【0032】(1)突起の平均高さ レーザー顕微鏡(レーザーテック(株)製1LM21 、以下
同様)を用いて背面層の表面の断面線を求め、それにも
とづいて各突起の基底部から最高部までの高さを求め、
100 個の突起についてえられた高さの平均値を求め、突
起の平均高さとした。
同様)を用いて背面層の表面の断面線を求め、それにも
とづいて各突起の基底部から最高部までの高さを求め、
100 個の突起についてえられた高さの平均値を求め、突
起の平均高さとした。
【0033】(2)突起の平均直径 走査型電子顕微鏡(日本電子(株)製JST-T330A 、以下
同様)を用いて背面層の表面の画像を求め、それを画像
処理装置で処理して、100 個の突起について、基底と接
触している部位での円換算直径を求め、それを平均し
て、突起の平均直径とした。
同様)を用いて背面層の表面の画像を求め、それを画像
処理装置で処理して、100 個の突起について、基底と接
触している部位での円換算直径を求め、それを平均し
て、突起の平均直径とした。
【0034】(3)突起の平均密度 走査型電子顕微鏡を用いて背面層の表面の画像を求め、
それを画像処理装置で処理して、10画面(1画面の大き
さ30μm×20μm)についてそれぞれ突起の個数を求
め、これを平均して突起の平均密度(個/m2 )とし
た。
それを画像処理装置で処理して、10画面(1画面の大き
さ30μm×20μm)についてそれぞれ突起の個数を求
め、これを平均して突起の平均密度(個/m2 )とし
た。
【0035】前記ポリエチレンテレフタレートフィルム
の背面層と反対面に下記の処方のインク組成物をホット
メルトコーティング法で塗布して、融点72℃、乾燥後塗
布量3.0 g/m2 の熱溶融性インク層を形成し、熱転写
材をえた。
の背面層と反対面に下記の処方のインク組成物をホット
メルトコーティング法で塗布して、融点72℃、乾燥後塗
布量3.0 g/m2 の熱溶融性インク層を形成し、熱転写
材をえた。
【0036】 成 分 部 パラフィンワックス 75 エチレン−酢酸ビニル共重合体 5 カーボンブラック 20 えられた熱転写材について背面層の表面抵抗値を測定
し、さらに下記の条件で印字を行なったときのヘッドの
摩耗、転写性を下記のようにして調べた。結果を表1に
示す。
し、さらに下記の条件で印字を行なったときのヘッドの
摩耗、転写性を下記のようにして調べた。結果を表1に
示す。
【0037】印字条件 プリンター:(株)東芝製JW95HP RUPO 印字スピード:100cps(高速モード) 受容紙:ベック平滑度50秒の上質紙 (4)表面抵抗値(Ω/□) 三菱油化(株)製高抵抗抵抗率計MCP-HT260 で測定し
た。
た。
【0038】(5)ヘッド摩耗量(μm) レーザー顕微鏡を使用し、ある基点からの発熱素子の保
護層の表面までの高さを、印字前のヘッドおよび所定の
印字を行なったあとのヘッドについて測定し、その差を
摩耗量とした。リボン長さで5000m印字後のヘッドにつ
いて摩耗量を測定した。
護層の表面までの高さを、印字前のヘッドおよび所定の
印字を行なったあとのヘッドについて測定し、その差を
摩耗量とした。リボン長さで5000m印字後のヘッドにつ
いて摩耗量を測定した。
【0039】(6)転写性 市松パターンで印字し、その際のドット再現性およびリ
ボンからの着色インクの抜けを観察し、つぎの基準によ
り評価した。
ボンからの着色インクの抜けを観察し、つぎの基準によ
り評価した。
【0040】 A…ドット再現性、着色インクの抜けともに良好 B…ドット再現性良好、着色インクの抜け不充分 C…ドット再現性不良、着色インクの抜け良好 D…ドット再現性不良、着色インクの抜け不充分
【0041】
【表1】
【0042】
【発明の効果】本発明の熱転写材においては、背面層に
カーボンブラックを含有せしめかつその表面状態を規定
することによって、帯電防止効果がすぐれていると共
に、サーマルヘッドの摩耗、損傷が大巾に抑えられてい
る。
カーボンブラックを含有せしめかつその表面状態を規定
することによって、帯電防止効果がすぐれていると共
に、サーマルヘッドの摩耗、損傷が大巾に抑えられてい
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 基材の一方の面に熱転写層が設けられ、
他面に耐熱性樹脂からなる背面層が設けられてなる熱転
写材において、前記背面層に導電性カーボンブラックが
3〜9重量%含有され、かつ背面層の表面に平均高さが
0.8 μm以下、平均直径が2μm以下の突起を有し、そ
の平均密度が1013個/m2 以下である熱転写材。 - 【請求項2】 導電性カーボンブラックの平均粒径が0.
5 μm以下、吸油量が300 ml/100 g以上である請求
項1記載の熱転写材。 - 【請求項3】 背面層の塗布量が0.2 〜1.0 g/m2 で
ある請求項1または2記載の熱転写材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5186006A JPH0740672A (ja) | 1993-07-28 | 1993-07-28 | 熱転写材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5186006A JPH0740672A (ja) | 1993-07-28 | 1993-07-28 | 熱転写材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0740672A true JPH0740672A (ja) | 1995-02-10 |
Family
ID=16180724
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5186006A Pending JPH0740672A (ja) | 1993-07-28 | 1993-07-28 | 熱転写材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0740672A (ja) |
-
1993
- 1993-07-28 JP JP5186006A patent/JPH0740672A/ja active Pending
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