JP2865462B2 - マルチタイムまたはn倍速の感熱転写記録媒体 - Google Patents
マルチタイムまたはn倍速の感熱転写記録媒体Info
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- JP2865462B2 JP2865462B2 JP3245709A JP24570991A JP2865462B2 JP 2865462 B2 JP2865462 B2 JP 2865462B2 JP 3245709 A JP3245709 A JP 3245709A JP 24570991 A JP24570991 A JP 24570991A JP 2865462 B2 JP2865462 B2 JP 2865462B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マルチタイムまたはn
倍速の感熱転写記録媒体に関し、特に感熱ヘッドを用い
て被転写媒体に転写するための熱溶融性インク層を改良
したマルチタイムまたはn倍速の感熱転写記録媒体に係
わる。
倍速の感熱転写記録媒体に関し、特に感熱ヘッドを用い
て被転写媒体に転写するための熱溶融性インク層を改良
したマルチタイムまたはn倍速の感熱転写記録媒体に係
わる。
【0002】
【従来の技術】感熱転写記録媒体を被転写媒体へ転写す
るためには、一定の圧力下で前記感熱転写記録媒体と前
記被転写媒体とを感熱ヘッド上で密着させ、前記感熱ヘ
ッドより加えられる熱エネルギ―により前記熱転写記録
媒体の熱溶融性インク層(熱溶融性色材層)を溶融し、
前記被転写媒体上へ転写する方法が採用されれている。
この転写の際には、前記感熱転写記録媒体上の熱溶融性
インク層の大部分が被転写媒体上へ転写してしまうた
め、感熱転写記録媒体を用いて記録を行うには記録面積
とほぼ同面積の感熱転写記録媒体が必要とされる。この
ため、感熱転写記録媒体を用いた記録方法は電子写真法
やインクジェット法と比較して記録コストの高いものと
なっていた。
るためには、一定の圧力下で前記感熱転写記録媒体と前
記被転写媒体とを感熱ヘッド上で密着させ、前記感熱ヘ
ッドより加えられる熱エネルギ―により前記熱転写記録
媒体の熱溶融性インク層(熱溶融性色材層)を溶融し、
前記被転写媒体上へ転写する方法が採用されれている。
この転写の際には、前記感熱転写記録媒体上の熱溶融性
インク層の大部分が被転写媒体上へ転写してしまうた
め、感熱転写記録媒体を用いて記録を行うには記録面積
とほぼ同面積の感熱転写記録媒体が必要とされる。この
ため、感熱転写記録媒体を用いた記録方法は電子写真法
やインクジェット法と比較して記録コストの高いものと
なっていた。
【0003】このような記録コスト高を解消するため
に、従来より複数回の使用が可能なマルチタイム感熱転
写記録媒体の開発がなされている。かかるマルチタイム
感熱転写記録媒体としては、例えば樹脂によって微細多
孔質を形成し、その孔空隙に感熱インキを含浸した感熱
転写記録媒体が特開昭54−68253号公報に開示さ
れている。前記感熱転写記録媒体は、感熱インキをその
孔空隙により浸透現象を利用して被転写媒体上へ転写す
るために感熱インキが熱により溶融し、細孔中を浸透す
るのに時間がかかり印字速度が遅く、さらに感熱インキ
の浸透量が制限されるため高濃度の転写像を得にくいと
いう大きな問題があった。同様な感熱転写記録媒体が、
特開昭55−105579号公報にも開示されている
が、前述したのと同様な問題があった。
に、従来より複数回の使用が可能なマルチタイム感熱転
写記録媒体の開発がなされている。かかるマルチタイム
感熱転写記録媒体としては、例えば樹脂によって微細多
孔質を形成し、その孔空隙に感熱インキを含浸した感熱
転写記録媒体が特開昭54−68253号公報に開示さ
れている。前記感熱転写記録媒体は、感熱インキをその
孔空隙により浸透現象を利用して被転写媒体上へ転写す
るために感熱インキが熱により溶融し、細孔中を浸透す
るのに時間がかかり印字速度が遅く、さらに感熱インキ
の浸透量が制限されるため高濃度の転写像を得にくいと
いう大きな問題があった。同様な感熱転写記録媒体が、
特開昭55−105579号公報にも開示されている
が、前述したのと同様な問題があった。
【0004】また、特開昭56−89984号公報には
記録媒体の固体インク層中にカーボンブラック等の有機
顔料やアルミニウム、酸化アルミニウムのような金属、
金属酸化物の微粉末またはその他の無機顔料を充填材と
して添加してなる複数回使用可能な感熱転写記録媒体が
開示されている。かかる感熱転写記録媒体は、配合され
た充填材が多孔質層を形成し、その多孔質層の空隙部へ
低融点樹脂に染料・顔料等の着色材を溶解または分散さ
せた固体インクを含浸させて固体インク層とした構造に
なっている。前記感熱転写記録媒体に熱が加えられる
と、固体インクが溶融して多孔質層から滲み出して被転
写媒体上へ転写される。しかしながら、前記構造の感熱
転写記録媒体も、樹脂による微細多孔質層を形成した場
合と同様な理由により高速転写に不向きであり、しかも
高濃度の転写像を得ることが困難となる。さらに、充填
材としてカーボンブラック等の顔料を用いると、これら
の充填材も一部転写され易く、カラー記録の場合には色
濁りを生じ易くなるという問題がある。
記録媒体の固体インク層中にカーボンブラック等の有機
顔料やアルミニウム、酸化アルミニウムのような金属、
金属酸化物の微粉末またはその他の無機顔料を充填材と
して添加してなる複数回使用可能な感熱転写記録媒体が
開示されている。かかる感熱転写記録媒体は、配合され
た充填材が多孔質層を形成し、その多孔質層の空隙部へ
低融点樹脂に染料・顔料等の着色材を溶解または分散さ
せた固体インクを含浸させて固体インク層とした構造に
なっている。前記感熱転写記録媒体に熱が加えられる
と、固体インクが溶融して多孔質層から滲み出して被転
写媒体上へ転写される。しかしながら、前記構造の感熱
転写記録媒体も、樹脂による微細多孔質層を形成した場
合と同様な理由により高速転写に不向きであり、しかも
高濃度の転写像を得ることが困難となる。さらに、充填
材としてカーボンブラック等の顔料を用いると、これら
の充填材も一部転写され易く、カラー記録の場合には色
濁りを生じ易くなるという問題がある。
【0005】一方、前記マルチタイム感熱転写記録媒体
のように複数回使用するのとは別の形態、例えば感熱転
写記録媒体と被転写媒体の送り速度を同じ(1対1)と
せずに感熱転写記録媒体と被転写媒体の送り速度を感熱
転写記録媒体の方が小さく(n倍速)にする形態でもも
前述した記録コストを低減するという目的を達成するこ
とができる。具体的には、特開昭60−178088号
公報には熱溶融性インク層の上に樹脂およびワックスを
主成分とするオーバー層を設けたn倍速感熱転写記録媒
体が開示されている。かかるオーバー層を設けることに
より感熱転写記録媒体と被転写媒体との押し付け圧力と
相対速度が異なることによって生じる擦り汚れを防止す
ることができる。しかしながら、n倍速印字固有の感熱
転写記録媒体のサーマルヘッドに対する絶対速度が遅い
ことによって生じるサーマルヘッドの蓄熱による感熱転
写記録媒体の過剰溶融現象とそれに伴う印字後のインク
層が溶融して生じる尾引き汚れ、さらに溶融したインク
材料が曳糸性によって髭状にのびる髭汚れを防止できな
いという問題がある。
のように複数回使用するのとは別の形態、例えば感熱転
写記録媒体と被転写媒体の送り速度を同じ(1対1)と
せずに感熱転写記録媒体と被転写媒体の送り速度を感熱
転写記録媒体の方が小さく(n倍速)にする形態でもも
前述した記録コストを低減するという目的を達成するこ
とができる。具体的には、特開昭60−178088号
公報には熱溶融性インク層の上に樹脂およびワックスを
主成分とするオーバー層を設けたn倍速感熱転写記録媒
体が開示されている。かかるオーバー層を設けることに
より感熱転写記録媒体と被転写媒体との押し付け圧力と
相対速度が異なることによって生じる擦り汚れを防止す
ることができる。しかしながら、n倍速印字固有の感熱
転写記録媒体のサーマルヘッドに対する絶対速度が遅い
ことによって生じるサーマルヘッドの蓄熱による感熱転
写記録媒体の過剰溶融現象とそれに伴う印字後のインク
層が溶融して生じる尾引き汚れ、さらに溶融したインク
材料が曳糸性によって髭状にのびる髭汚れを防止できな
いという問題がある。
【0006】このようなことから、特開平2−2040
92号公報にはエチレン酢酸ビニル共重合体とワックス
からなる熱溶融性バインダ中に着色材を分散して調製さ
れた熱転写インクを用い、その常温(25℃)での破断
強度を規定することにより髭汚れを防止した感熱転写記
録媒体および感熱転写記録方法が開示されている。しか
しながら、常温での材料の機械的強度と材料の溶融状態
での曳糸性により生じる髭汚れとの間には物性面での関
連が薄く、画像濃度が高く、高速転写に適しており、さ
らに前述した問題点を解決し得るn倍速感熱転写記録媒
体は未だ開発されていない。
92号公報にはエチレン酢酸ビニル共重合体とワックス
からなる熱溶融性バインダ中に着色材を分散して調製さ
れた熱転写インクを用い、その常温(25℃)での破断
強度を規定することにより髭汚れを防止した感熱転写記
録媒体および感熱転写記録方法が開示されている。しか
しながら、常温での材料の機械的強度と材料の溶融状態
での曳糸性により生じる髭汚れとの間には物性面での関
連が薄く、画像濃度が高く、高速転写に適しており、さ
らに前述した問題点を解決し得るn倍速感熱転写記録媒
体は未だ開発されていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】近年の情報機器の普及
・発展に伴ない、情報出力機器であるプリンタの高速
化、小形化、高精細化も進んできている。しかしなが
ら、前述したように複数回使用できる感熱転写記録媒体
では熱応答性に劣るために高速印字に追従することが困
難で、印字品質、画像濃度が劣るという問題がある。
・発展に伴ない、情報出力機器であるプリンタの高速
化、小形化、高精細化も進んできている。しかしなが
ら、前述したように複数回使用できる感熱転写記録媒体
では熱応答性に劣るために高速印字に追従することが困
難で、印字品質、画像濃度が劣るという問題がある。
【0008】更に、複数回使用の感熱転写記録媒体特有
の問題点として、複数回使用した感熱転写記録媒体表面
が劣化し、その劣化した表面が転写のために圧接された
被転写媒体表面全体を汚すという問題がある。この汚れ
は、高速化のために感熱転写記録媒体の熱応答性を高め
ると、一層汚れやすくなる傾向がある。更に、機器が小
形化されることにより、使用時に機内温度が従来の機器
よりも高くなることによって、前記汚れの問題がますま
す激しくなる。しかも、機器がこのように高温になると
その特有の問題、つまり逆転写現象(感熱転写記録媒体
の熱溶融性層を被転写媒体上に溶融転写しても、転写さ
れずに感熱転写記録媒体に戻って印字不良を生じる現
象)、張り付き現象(熱溶融性層が接着層となって被転
写媒体に感熱転写記録媒体が接着して、機器内で感熱転
写記録媒体の搬送不良となる走行性不良現象)を生じ
る。一方、n倍速感熱転写記録媒体としては更に過酷な
高温状態での擦り汚れおよび髭汚れの問題がある。
の問題点として、複数回使用した感熱転写記録媒体表面
が劣化し、その劣化した表面が転写のために圧接された
被転写媒体表面全体を汚すという問題がある。この汚れ
は、高速化のために感熱転写記録媒体の熱応答性を高め
ると、一層汚れやすくなる傾向がある。更に、機器が小
形化されることにより、使用時に機内温度が従来の機器
よりも高くなることによって、前記汚れの問題がますま
す激しくなる。しかも、機器がこのように高温になると
その特有の問題、つまり逆転写現象(感熱転写記録媒体
の熱溶融性層を被転写媒体上に溶融転写しても、転写さ
れずに感熱転写記録媒体に戻って印字不良を生じる現
象)、張り付き現象(熱溶融性層が接着層となって被転
写媒体に感熱転写記録媒体が接着して、機器内で感熱転
写記録媒体の搬送不良となる走行性不良現象)を生じ
る。一方、n倍速感熱転写記録媒体としては更に過酷な
高温状態での擦り汚れおよび髭汚れの問題がある。
【0009】本発明は、上述した各種の問題を解決する
ためになされたもので、それ自体の耐汚れ性を向上し、
かつ高速印字に追従し、印字品質、画像濃度を共に満足
し、更に被転写媒体表面を汚すことなく高温でも安定し
た転写性および印字走行性を有する複数回使用(マルチ
タイム)、n倍速の印字に適した感熱転写記録媒体を提
供しようとするものである。
ためになされたもので、それ自体の耐汚れ性を向上し、
かつ高速印字に追従し、印字品質、画像濃度を共に満足
し、更に被転写媒体表面を汚すことなく高温でも安定し
た転写性および印字走行性を有する複数回使用(マルチ
タイム)、n倍速の印字に適した感熱転写記録媒体を提
供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、シ―ト状の基
材と、この基材上に設けられ、選択的に加熱、溶融され
て被転写媒体に転写される熱溶融性インク層とからる感
熱転写記録媒体において、前記熱溶融性インク層は、エ
チレン系低融点結晶材料と、エチレン系樹脂材料と、1
0〜100nmの範囲に粒径の最大ピークを持つ小粒径
彩色顔料と、200〜500nmの範囲に粒径の最大ピ
ークを持つ大粒径無彩色顔料とを少なくとも含有するこ
とを特徴とするマルチタイムまたはn倍速の感熱転写記
録媒体である。前記シート状の基材としては、例えばポ
リエステルフィルムなどの耐熱性の高いフィルムにシリ
コン系樹脂をバックコートしたもの等が使用される。前
記熱溶融性インク層の厚さは、2〜8μmの範囲とする
ことが望ましい。
材と、この基材上に設けられ、選択的に加熱、溶融され
て被転写媒体に転写される熱溶融性インク層とからる感
熱転写記録媒体において、前記熱溶融性インク層は、エ
チレン系低融点結晶材料と、エチレン系樹脂材料と、1
0〜100nmの範囲に粒径の最大ピークを持つ小粒径
彩色顔料と、200〜500nmの範囲に粒径の最大ピ
ークを持つ大粒径無彩色顔料とを少なくとも含有するこ
とを特徴とするマルチタイムまたはn倍速の感熱転写記
録媒体である。前記シート状の基材としては、例えばポ
リエステルフィルムなどの耐熱性の高いフィルムにシリ
コン系樹脂をバックコートしたもの等が使用される。前
記熱溶融性インク層の厚さは、2〜8μmの範囲とする
ことが望ましい。
【0011】前記熱溶融性インク層の第一成分であるエ
チレン系低融点結晶材料は、前記エチレン系樹脂材料と
良好に相溶する。特に、前記エチレン系樹脂材料との相
溶をより高めるためにエチレン構造の他に、他の官能基
を含有することが望ましい。かかるエチレン系低融点結
晶材料(ワックス)としては、例えば低分子量ポリエチ
レンワックス、酸化ポリエチレンワックス、パラフィン
ワックス、酸化パラフィンワックス、カルバナワック
ス、キャデリックワックス、ライスワックス、木ロウ、
蜜ロウ、ラノリン、ココナットワックス、酸化ワックス
エステル、エマルジョン型酸化ワックス、ウレタン型ワ
ックス、アルコール型ワックス、(晒モンタンワック
ス、未晒モンタンワックス、精製ワックス、酸ワック
ス、エステルワックス、部分ケン化エステルワックス)
POワックス、ロジン、ロジンメチロール化アマイド、
エステルガム、高級脂肪酸等を挙げることができる。
チレン系低融点結晶材料は、前記エチレン系樹脂材料と
良好に相溶する。特に、前記エチレン系樹脂材料との相
溶をより高めるためにエチレン構造の他に、他の官能基
を含有することが望ましい。かかるエチレン系低融点結
晶材料(ワックス)としては、例えば低分子量ポリエチ
レンワックス、酸化ポリエチレンワックス、パラフィン
ワックス、酸化パラフィンワックス、カルバナワック
ス、キャデリックワックス、ライスワックス、木ロウ、
蜜ロウ、ラノリン、ココナットワックス、酸化ワックス
エステル、エマルジョン型酸化ワックス、ウレタン型ワ
ックス、アルコール型ワックス、(晒モンタンワック
ス、未晒モンタンワックス、精製ワックス、酸ワック
ス、エステルワックス、部分ケン化エステルワックス)
POワックス、ロジン、ロジンメチロール化アマイド、
エステルガム、高級脂肪酸等を挙げることができる。
【0012】前記熱溶融性インク層の第二成分であるエ
チレン系樹脂材料は、前記エチレン系低融点結晶材料と
良好に相溶し、更にそれ自体結晶性が低く、前記被転写
媒体の結晶性を低く抑え、結晶化し易い前記エチレン系
低融点結晶材料の単離を防ぐ作用を有する。このような
ことから、前記エチレン系樹脂材料はコモノマーの含有
量が25重量%以上で、分子量が大きいものが好まし
い。更に、エチレンとコモノマーとの共重合体は、ラン
ダム共重合体であることが望ましく、コモノマーの単量
体反応比を示す尺度として用いられるQ,e値でQが
1.0以下、より好ましくは0.2以下であることが望
ましい。かかるエチレン系樹脂材料としては、エチレン
とモノマーとの二元共重合体、三元共重合体を挙げるこ
とができる。前記モノマーとしては、例えばメチルメタ
クリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルメタ
クリレート、iso−プロピルメタクリレート、メチル
アクリレート、エチルアクリレート、n−プロピルアク
リレート、iso−プロピルアクリレート、アクリル
酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、酢酸ビニル、塩化
ビニル、塩化ビニリデン等が好適である。
チレン系樹脂材料は、前記エチレン系低融点結晶材料と
良好に相溶し、更にそれ自体結晶性が低く、前記被転写
媒体の結晶性を低く抑え、結晶化し易い前記エチレン系
低融点結晶材料の単離を防ぐ作用を有する。このような
ことから、前記エチレン系樹脂材料はコモノマーの含有
量が25重量%以上で、分子量が大きいものが好まし
い。更に、エチレンとコモノマーとの共重合体は、ラン
ダム共重合体であることが望ましく、コモノマーの単量
体反応比を示す尺度として用いられるQ,e値でQが
1.0以下、より好ましくは0.2以下であることが望
ましい。かかるエチレン系樹脂材料としては、エチレン
とモノマーとの二元共重合体、三元共重合体を挙げるこ
とができる。前記モノマーとしては、例えばメチルメタ
クリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルメタ
クリレート、iso−プロピルメタクリレート、メチル
アクリレート、エチルアクリレート、n−プロピルアク
リレート、iso−プロピルアクリレート、アクリル
酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、酢酸ビニル、塩化
ビニル、塩化ビニリデン等が好適である。
【0013】前記熱溶融性インク層の成分であるエチレ
ン系低融点結晶材料(A)とエチレン系樹脂材料(B)
との混合比率(重量割合)は、A:Bで1:1〜3:1
とすることが望ましい。
ン系低融点結晶材料(A)とエチレン系樹脂材料(B)
との混合比率(重量割合)は、A:Bで1:1〜3:1
とすることが望ましい。
【0014】前記熱溶融性インク層の第三成分である前
記小粒径の顔料とは、10〜100nmの範囲に粒径の
最大ピークを持つものであり、前記大粒径の顔料とは2
00〜500nmの範囲に粒径の最大ピークを持つもの
である。
記小粒径の顔料とは、10〜100nmの範囲に粒径の
最大ピークを持つものであり、前記大粒径の顔料とは2
00〜500nmの範囲に粒径の最大ピークを持つもの
である。
【0015】前記小粒径および大粒径の顔料は、同一種
の顔料で形成してもよいし、2種以上の顔料で形成して
もよい。同一種の顔料で小粒径および大粒径を形成する
場合には、前記顔料として彩色顔料を用いることが望ま
しい。2種以上の顔料で小粒径および大粒径の顔料を形
成する場合には、小粒径の顔料を1種以上の彩色顔料、
大粒径の顔料を1種以上の無彩色顔料で形成することが
望ましい。
の顔料で形成してもよいし、2種以上の顔料で形成して
もよい。同一種の顔料で小粒径および大粒径を形成する
場合には、前記顔料として彩色顔料を用いることが望ま
しい。2種以上の顔料で小粒径および大粒径の顔料を形
成する場合には、小粒径の顔料を1種以上の彩色顔料、
大粒径の顔料を1種以上の無彩色顔料で形成することが
望ましい。
【0016】前記小粒径の顔料(S)および大粒径の顔
料(L)の配合体積比率(L/S)は0.1以上にする
ことが望ましい。この理由は、前記比率を0.1未満に
すると印字濃度を高めることが困難となる。より好まし
い前記配合体積比率(L/S)は0.1〜1.5の範囲
である。
料(L)の配合体積比率(L/S)は0.1以上にする
ことが望ましい。この理由は、前記比率を0.1未満に
すると印字濃度を高めることが困難となる。より好まし
い前記配合体積比率(L/S)は0.1〜1.5の範囲
である。
【0017】前記熱溶融性インク層中に配合される前記
小粒径および大粒径からなる顔料の割合は、25〜50
体積%の範囲にすることが望ましい。これは、次のよう
な理由によるものである。前記顔料の割合を25体積%
未満にすると、熱溶融性インク層の高温保存性、印字性
が劣化する恐れがある。前記顔料の割合が50体積%を
越えると、被転写媒体への転写性が低下する恐れがあ
る。より好ましい前記顔料の配合割合は、25〜40体
積%である。
小粒径および大粒径からなる顔料の割合は、25〜50
体積%の範囲にすることが望ましい。これは、次のよう
な理由によるものである。前記顔料の割合を25体積%
未満にすると、熱溶融性インク層の高温保存性、印字性
が劣化する恐れがある。前記顔料の割合が50体積%を
越えると、被転写媒体への転写性が低下する恐れがあ
る。より好ましい前記顔料の配合割合は、25〜40体
積%である。
【0018】前記彩色顔料としては、例えばカーボンブ
ラック、ファーストイエローG、ヘンジジンイエロー、
ピグメントイエロー、インドファーストオレンジ、イル
ガジンイエロー、カーミンFB、パーマネントボルドー
FRR、ピグメント・オレンジR、リソールレッド2
G、レーキ・レッドC、ローダミンFB、ローダミン
B、フタロシアニングリーン、キナクリドン等を用いる
ことができる。
ラック、ファーストイエローG、ヘンジジンイエロー、
ピグメントイエロー、インドファーストオレンジ、イル
ガジンイエロー、カーミンFB、パーマネントボルドー
FRR、ピグメント・オレンジR、リソールレッド2
G、レーキ・レッドC、ローダミンFB、ローダミン
B、フタロシアニングリーン、キナクリドン等を用いる
ことができる。
【0019】前記無彩色顔料としては、例えば酸化チタ
ン、酸化亜鉛、シリカ、溶融シリカ、タルク、珪砂、シ
リカバルーン、シラスバルーン、架橋型樹脂微粒子、架
橋型樹脂中空粒子等を用いることができる。かかる無彩
色顔料としては、前記熱溶融性インク層の第一、第二成
分であるエチレン系低融点結晶材料およびエチレン系樹
脂材料の光学的な屈折率に近いものを選ぶことが望まし
い。とりわけ、前記小粒径の顔料を1種以上の彩色顔
料、大粒径の顔料を1種以上の無彩色顔料で形成し、そ
れら小粒径および大粒径の顔料を前記比率(L/S)が
1に近似するように配合する場合には、前記大粒径の無
彩色顔料として前記エチレン系低融点結晶材料およびエ
チレン系樹脂材料の光学的な屈折率に近いものを選ぶこ
とが望ましい。これは、無彩色顔料の配合によって彩色
顔料の色目に濁りが生じ、カラーインクの場合、正常な
色目が得られなくなる恐れがあるからである。このた
め、前記無彩色顔料として前記第一、第二成分の屈折率
の±20%以内の屈折率を有する樹脂系のものが特に好
ましい。
ン、酸化亜鉛、シリカ、溶融シリカ、タルク、珪砂、シ
リカバルーン、シラスバルーン、架橋型樹脂微粒子、架
橋型樹脂中空粒子等を用いることができる。かかる無彩
色顔料としては、前記熱溶融性インク層の第一、第二成
分であるエチレン系低融点結晶材料およびエチレン系樹
脂材料の光学的な屈折率に近いものを選ぶことが望まし
い。とりわけ、前記小粒径の顔料を1種以上の彩色顔
料、大粒径の顔料を1種以上の無彩色顔料で形成し、そ
れら小粒径および大粒径の顔料を前記比率(L/S)が
1に近似するように配合する場合には、前記大粒径の無
彩色顔料として前記エチレン系低融点結晶材料およびエ
チレン系樹脂材料の光学的な屈折率に近いものを選ぶこ
とが望ましい。これは、無彩色顔料の配合によって彩色
顔料の色目に濁りが生じ、カラーインクの場合、正常な
色目が得られなくなる恐れがあるからである。このた
め、前記無彩色顔料として前記第一、第二成分の屈折率
の±20%以内の屈折率を有する樹脂系のものが特に好
ましい。
【0020】なお、本発明に係わる感熱転写記録媒体を
n倍速の印字に利用する場合には、熱溶融性インク層上
に前記インク層の第一、第二成分であるエチレン系低融
点結晶材料およびエチレン系樹脂材料を所望の比率で混
合した樹脂組成物の層をさらに形成することを許容す
る。
n倍速の印字に利用する場合には、熱溶融性インク層上
に前記インク層の第一、第二成分であるエチレン系低融
点結晶材料およびエチレン系樹脂材料を所望の比率で混
合した樹脂組成物の層をさらに形成することを許容す
る。
【0021】
【作用】本発明によれば、シ―ト状の基材上にエチレン
系低融点結晶材料とエチレン系樹脂材料と小粒径および
大粒径からなる顔料を少なくとも含有する熱溶融性イン
ク層を設けた構成にすることによって、前記熱溶融性イ
ンク層を被転写媒体に接触している側から前記熱溶融性
インク層の深さ方向に段階的に転写させる際、高速印字
に追従し、印字品質、画像濃度を共に満足し、さらに高
温下での印字汚れがなく、安定した印字走行性を示すマ
ルチタイム感熱転写記録媒体を得ることができる。ま
た、前記熱溶融性インク層を感熱転写記録媒体の長手方
向に段階的に転写させる際、同様な高速印字に追従し、
印字品質、画像濃度を共に満足し、さらに高温下での擦
り汚れ、髭汚れがなく、安定した印字走行性を示すn倍
速感熱転写記録媒体を得ることができる。
系低融点結晶材料とエチレン系樹脂材料と小粒径および
大粒径からなる顔料を少なくとも含有する熱溶融性イン
ク層を設けた構成にすることによって、前記熱溶融性イ
ンク層を被転写媒体に接触している側から前記熱溶融性
インク層の深さ方向に段階的に転写させる際、高速印字
に追従し、印字品質、画像濃度を共に満足し、さらに高
温下での印字汚れがなく、安定した印字走行性を示すマ
ルチタイム感熱転写記録媒体を得ることができる。ま
た、前記熱溶融性インク層を感熱転写記録媒体の長手方
向に段階的に転写させる際、同様な高速印字に追従し、
印字品質、画像濃度を共に満足し、さらに高温下での擦
り汚れ、髭汚れがなく、安定した印字走行性を示すn倍
速感熱転写記録媒体を得ることができる。
【0022】すなわち、前記熱溶融性インク層を構成す
る第一、第二成分として互いに親和性の優れたエチレン
系低融点結晶材料(ワックス)、エチレン系樹脂材料を
用い、これらの成分に第三成分として小粒径体と大粒径
体からなる顔料を配合することによって、前述した効果
を達成することができる。親和性の乏しいワックスと樹
脂とを混合すると、マクロ的には混合しても、ミクロ的
にはワックスと樹脂とが単離してしまい機械的に弱いワ
ックス成分が高温での転写時に被転写媒体を汚す、いわ
ゆる擦り汚れの原因となる。前記熱溶融性インク層を構
成するワックスと樹脂は共にエチレン系の材料であるた
め、相溶性が良好となり、汚れの原因となるワックスの
単離部分が生じるのを効果的に抑制できる。その結果、
高温での印字汚れを防止することができる。
る第一、第二成分として互いに親和性の優れたエチレン
系低融点結晶材料(ワックス)、エチレン系樹脂材料を
用い、これらの成分に第三成分として小粒径体と大粒径
体からなる顔料を配合することによって、前述した効果
を達成することができる。親和性の乏しいワックスと樹
脂とを混合すると、マクロ的には混合しても、ミクロ的
にはワックスと樹脂とが単離してしまい機械的に弱いワ
ックス成分が高温での転写時に被転写媒体を汚す、いわ
ゆる擦り汚れの原因となる。前記熱溶融性インク層を構
成するワックスと樹脂は共にエチレン系の材料であるた
め、相溶性が良好となり、汚れの原因となるワックスの
単離部分が生じるのを効果的に抑制できる。その結果、
高温での印字汚れを防止することができる。
【0023】さらに、前記第一、第二成分からなる樹脂
系材料に顔料を配合することによって、ワックスと樹脂
との混合構造を機械的に補強する効果を生じ、耐汚れ性
を著しく向上する。前記補強効果は、前記熱溶融性イン
ク層に占める前記顔料の配合量が多い程、前記顔料の粒
径が小さい程、良好となる。しかしながら、小粒径の顔
料単独で擦り汚れをが生じない程にその配合量を大きく
すると、補強効果が強く成り過ぎて熱溶融性インク層内
部での凝集破壊が生じ難くなり、転写画像濃度が低下す
る。一方、大粒径の顔料単独では補強効果が低く、印字
汚れが生じる。しかも、大粒径の顔料では、前記ワック
スおよび樹脂の溶融状態において曳糸性による髭汚れも
生じる。
系材料に顔料を配合することによって、ワックスと樹脂
との混合構造を機械的に補強する効果を生じ、耐汚れ性
を著しく向上する。前記補強効果は、前記熱溶融性イン
ク層に占める前記顔料の配合量が多い程、前記顔料の粒
径が小さい程、良好となる。しかしながら、小粒径の顔
料単独で擦り汚れをが生じない程にその配合量を大きく
すると、補強効果が強く成り過ぎて熱溶融性インク層内
部での凝集破壊が生じ難くなり、転写画像濃度が低下す
る。一方、大粒径の顔料単独では補強効果が低く、印字
汚れが生じる。しかも、大粒径の顔料では、前記ワック
スおよび樹脂の溶融状態において曳糸性による髭汚れも
生じる。
【0024】このようなことから、互いに親和性の優れ
たエチレン系低融点結晶材料(ワックス)、エチレン系
樹脂材料を用い、これらの成分に第三成分として小粒径
および大粒径からなる顔料を配合することによって前記
相反する特性(つまり耐汚れ性、印字汚れ、曳糸性によ
る髭汚れを防止する作用)を満足した感熱転写記録媒体
を得ることができる。また、前記顔料の配合量を25〜
50体積%とすることによって、より一層前記特性が良
好な感熱転写記録媒体を得ることができる。
たエチレン系低融点結晶材料(ワックス)、エチレン系
樹脂材料を用い、これらの成分に第三成分として小粒径
および大粒径からなる顔料を配合することによって前記
相反する特性(つまり耐汚れ性、印字汚れ、曳糸性によ
る髭汚れを防止する作用)を満足した感熱転写記録媒体
を得ることができる。また、前記顔料の配合量を25〜
50体積%とすることによって、より一層前記特性が良
好な感熱転写記録媒体を得ることができる。
【0025】さらに、小粒径の顔料(S)および大粒径
の顔料(L)の配合体積比率(L/S)が0.1以上の
顔料を用いれば、転写性能および耐印字汚れ性を格段に
向上できる。特に、前記小粒径の顔料を彩色顔料、大粒
径の顔料を無彩色顔料で形成すれば耐汚れ性を著しく向
上することができる。
の顔料(L)の配合体積比率(L/S)が0.1以上の
顔料を用いれば、転写性能および耐印字汚れ性を格段に
向上できる。特に、前記小粒径の顔料を彩色顔料、大粒
径の顔料を無彩色顔料で形成すれば耐汚れ性を著しく向
上することができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0027】下記表1には、本実施例および比較例で使
用される小粒径顔料を、下記表2には大粒径顔料を、下
記表3にはエチレン系低融点結晶材料を、下記表4には
エチレン系樹脂をそれぞれ示す。 表1(小粒径顔料) 記 号 名 称 粒径(nm) CB−1 カーボンブラック(コロンビアヤン・カーボン 12 社製商品名;RAVEN5000) CB−2 カーボンブラック(三菱化成工業社製商品名; 29 MA11) CB−3 カーボンブラック(デグサ社製商品名; 56 Printex 25) CB−4 カーボンブラック(キャボット社製商品名; 75 STERLING R) Y−P ジスアゾ系顔料(大日本インキ化学工業社製 70 商品名;KET Yellow 406) R−P キナクリドン系顔料(大日本インキ化学工業 100 社製商品名;KET Red 309) B−P フタロシアニン系顔料(大日本インキ化学 60 工業社製商品名;KET Blue 104) 表2(大粒径顔料) 記 号 名 称 粒径(nm) 粒子−1 アクリル超微粉体(綜研化学社製商品名; 400 MP−3010) 粒子−2 シリコン樹脂微粒子(東芝シリコーン 300 社製商品名;トスパール103) 粒子−3 アクリル系中空粒子(日本合成ゴム 300〜400 社製商品名;SX863(P)) 表3(エチレン系低融点結晶材料;ワックス) 記 号 融 点 酸 価 ケン化価 W−1 75 12 30 W−2 82 11 16 W−3 75 30 80 表4(エチレン系樹脂) 記 号 エチレン含有量(重量%) コモノマー MI R−1 72 酢酸ビニル 20 R−2 87 酢酸ビニル 20 R−3 75 メチルメタクリレート 20 実施例1〜21
用される小粒径顔料を、下記表2には大粒径顔料を、下
記表3にはエチレン系低融点結晶材料を、下記表4には
エチレン系樹脂をそれぞれ示す。 表1(小粒径顔料) 記 号 名 称 粒径(nm) CB−1 カーボンブラック(コロンビアヤン・カーボン 12 社製商品名;RAVEN5000) CB−2 カーボンブラック(三菱化成工業社製商品名; 29 MA11) CB−3 カーボンブラック(デグサ社製商品名; 56 Printex 25) CB−4 カーボンブラック(キャボット社製商品名; 75 STERLING R) Y−P ジスアゾ系顔料(大日本インキ化学工業社製 70 商品名;KET Yellow 406) R−P キナクリドン系顔料(大日本インキ化学工業 100 社製商品名;KET Red 309) B−P フタロシアニン系顔料(大日本インキ化学 60 工業社製商品名;KET Blue 104) 表2(大粒径顔料) 記 号 名 称 粒径(nm) 粒子−1 アクリル超微粉体(綜研化学社製商品名; 400 MP−3010) 粒子−2 シリコン樹脂微粒子(東芝シリコーン 300 社製商品名;トスパール103) 粒子−3 アクリル系中空粒子(日本合成ゴム 300〜400 社製商品名;SX863(P)) 表3(エチレン系低融点結晶材料;ワックス) 記 号 融 点 酸 価 ケン化価 W−1 75 12 30 W−2 82 11 16 W−3 75 30 80 表4(エチレン系樹脂) 記 号 エチレン含有量(重量%) コモノマー MI R−1 72 酢酸ビニル 20 R−2 87 酢酸ビニル 20 R−3 75 メチルメタクリレート 20 実施例1〜21
【0028】下記表5に示す組成の熱溶融性インク層を
シリコーン系樹脂でバックコートされたポリエステルフ
ィルムに形成して21種の感熱転写記録媒体を製造し
た。なお、下記表5中では、エチレン系低融点結晶材料
をワックス、エチレン系樹脂を樹脂と略記する。また、
同表5の記号は前記表1〜表4の記号を意味し、カッコ
内の数字は各成分の体積%を示す。 表5 実施例 小粒径顔料1 小粒径顔料2 大粒径顔料 ワックス 樹 脂 1 CB−1 CB−4 粒子−1 W−1 R−1 (2) (18) (5) (45) (30) 2 CB−2 CB−4 粒子−1 W−1 R−1 (5) (18) (5) (40) (30) 3 CB−3 粒子−1 W−1 R−1 (25) (5) (40) (30) 4 CB−4 粒子−1 W−1 R−1 (30) (5) (40) (30) 5 Y−P 粒子−1 W−1 R−1 (10) (15) (45) (30) 6 R−P 粒子−1 W−1 R−1 (10) (15) (45) (30) 7 B−P 粒子−1 W−1 R−1 (10) (15) (45) (30) 8 CB−1 CB−4 粒子−2 W−1 R−1 (2) (18) (5) (45) (30) 9 CB−2 CB−4 粒子−2 W−1 R−1 (5) (18) (5) (40) (30) 10 CB−3 粒子−2 W−1 R−1 (25) (5) (40) (30) 11 CB−4 粒子−2 W−1 R−1 (30) (5) (40) (30) 12 Y−P 粒子−2 W−1 R−1 (10) (15) (45) (30) 13 R−P 粒子−2 W−1 R−1 (10) (15) (45) (30) 14 B−P 粒子−2 W−1 R−1 (10) (15) (45) (30) 15 CB−1 CB−4 粒子−3 W−1 R−1 (2) (18) (5) (45) (30) 16 CB−2 CB−4 粒子−3 W−1 R−1 (5) (18) (5) (40) (30) 17 CB−3 粒子−3 W−1 R−1 (25) (5) (40) (30) 18 CB−4 粒子−3 W−1 R−1 (30) (5) (40) (30) 19 Y−P 粒子−3 W−1 R−1 (10) (15) (45) (30) 20 R−P 粒子−3 W−1 R−1 (10) (15) (45) (30) 21 B−P 粒子−3 W−1 R−1 (10) (15) (45) (30)
シリコーン系樹脂でバックコートされたポリエステルフ
ィルムに形成して21種の感熱転写記録媒体を製造し
た。なお、下記表5中では、エチレン系低融点結晶材料
をワックス、エチレン系樹脂を樹脂と略記する。また、
同表5の記号は前記表1〜表4の記号を意味し、カッコ
内の数字は各成分の体積%を示す。 表5 実施例 小粒径顔料1 小粒径顔料2 大粒径顔料 ワックス 樹 脂 1 CB−1 CB−4 粒子−1 W−1 R−1 (2) (18) (5) (45) (30) 2 CB−2 CB−4 粒子−1 W−1 R−1 (5) (18) (5) (40) (30) 3 CB−3 粒子−1 W−1 R−1 (25) (5) (40) (30) 4 CB−4 粒子−1 W−1 R−1 (30) (5) (40) (30) 5 Y−P 粒子−1 W−1 R−1 (10) (15) (45) (30) 6 R−P 粒子−1 W−1 R−1 (10) (15) (45) (30) 7 B−P 粒子−1 W−1 R−1 (10) (15) (45) (30) 8 CB−1 CB−4 粒子−2 W−1 R−1 (2) (18) (5) (45) (30) 9 CB−2 CB−4 粒子−2 W−1 R−1 (5) (18) (5) (40) (30) 10 CB−3 粒子−2 W−1 R−1 (25) (5) (40) (30) 11 CB−4 粒子−2 W−1 R−1 (30) (5) (40) (30) 12 Y−P 粒子−2 W−1 R−1 (10) (15) (45) (30) 13 R−P 粒子−2 W−1 R−1 (10) (15) (45) (30) 14 B−P 粒子−2 W−1 R−1 (10) (15) (45) (30) 15 CB−1 CB−4 粒子−3 W−1 R−1 (2) (18) (5) (45) (30) 16 CB−2 CB−4 粒子−3 W−1 R−1 (5) (18) (5) (40) (30) 17 CB−3 粒子−3 W−1 R−1 (25) (5) (40) (30) 18 CB−4 粒子−3 W−1 R−1 (30) (5) (40) (30) 19 Y−P 粒子−3 W−1 R−1 (10) (15) (45) (30) 20 R−P 粒子−3 W−1 R−1 (10) (15) (45) (30) 21 B−P 粒子−3 W−1 R−1 (10) (15) (45) (30)
【0029】前記実施例1〜21の感熱転写記録媒体を
パーソナールワープロ(東芝社製商品名;ルポ95H
P)を用いて複数回の印字を行ない、次に説明する評価
方法により(1)1回目、3回目の画像濃度、(2)印
字汚れ、(3)高温走行性および(4)高温保存性をそ
れぞれ調べた。その結果を下記表6に示す。 (1)画像濃度
パーソナールワープロ(東芝社製商品名;ルポ95H
P)を用いて複数回の印字を行ない、次に説明する評価
方法により(1)1回目、3回目の画像濃度、(2)印
字汚れ、(3)高温走行性および(4)高温保存性をそ
れぞれ調べた。その結果を下記表6に示す。 (1)画像濃度
【0030】常温(25℃)でベタ画像を印字し、1回
目の濃度とベタ画像を3回続けて印字した時の濃度とを
マクベス反射濃度計を用いて測定した。1回目で1.2
以上、3回目で1.0以上であれば優良(○)として評
価した。 (2)印字よごれ
目の濃度とベタ画像を3回続けて印字した時の濃度とを
マクベス反射濃度計を用いて測定した。1回目で1.2
以上、3回目で1.0以上であれば優良(○)として評
価した。 (2)印字よごれ
【0031】40℃、湿度85%の環境下で10回まで
複数回の印字走行を行い、その間に熱溶融性インク層の
軟化による擦り汚れ、感熱ヘッドの蓄熱による印字汚れ
がない場合には○(画像濃度0.1以下)、軽度の汚れ
がある場合には△(画像濃度0.1〜0.2)、重度の
汚れがる場合には×(画像濃度0.2以上)として評価
した。 (3)高温走行性
複数回の印字走行を行い、その間に熱溶融性インク層の
軟化による擦り汚れ、感熱ヘッドの蓄熱による印字汚れ
がない場合には○(画像濃度0.1以下)、軽度の汚れ
がある場合には△(画像濃度0.1〜0.2)、重度の
汚れがる場合には×(画像濃度0.2以上)として評価
した。 (3)高温走行性
【0032】40℃、湿度85%の環境下で10回まで
複数回の印字走行を行い、走行性に異常がない場合には
○、軽度のインクの逆転写、張付きがあるが、10回目
間で走行した場合には△、重度のインクの逆転写、張付
き、またはリボン折れ等の走行トラブルが生じた場合に
は×として評価した。 (4)高温保存性
複数回の印字走行を行い、走行性に異常がない場合には
○、軽度のインクの逆転写、張付きがあるが、10回目
間で走行した場合には△、重度のインクの逆転写、張付
き、またはリボン折れ等の走行トラブルが生じた場合に
は×として評価した。 (4)高温保存性
【0033】55℃、湿度85%の環境下で感熱転写記
録媒体をインクリボンカセット内に収納した状態で96
時間保存し、その間にインクリボンのブロッキング、カ
セット内の搬送ロール、押さえバネにインク付着がある
場合には×、ブロッキングおよびインク付着がないもの
の、インクリボンのカセット内からの引出しトルクが2
0%以上増大した場合には△、ブロッキングおよびイン
ク付着がなく、引出しトルクの変動が20%以下である
場合には○として評価した。 表6 実施例 画像濃度 印字汚れ 高温走行性 高温保存性 1回目 3回目 1 1.2 1.0 ○ ○ ○ 2 1.3 1.0 ○ ○ ○ 3 1.3 1.1 ○ ○ ○ 4 1.2 1.0 ○ ○ ○ 5 1.2 1.0 ○ ○ ○ 6 1.2 1.0 ○ ○ ○ 7 1.2 1.0 ○ ○ ○ 8 1.2 1.0 ○ ○ ○ 9 1.3 1.0 ○ ○ ○ 10 1.3 1.1 ○ ○ ○ 11 1.2 1.0 ○ ○ ○ 12 1.2 1.0 ○ ○ ○ 13 1.2 1.0 ○ ○ ○ 14 1.2 1.0 ○ ○ ○ 15 1.2 1.0 ○ ○ ○ 16 1.3 1.0 ○ ○ ○ 17 1.3 1.1 ○ ○ ○ 18 1.2 1.0 ○ ○ ○ 19 1.2 1.0 ○ ○ ○ 20 1.2 1.0 ○ ○ ○ 21 1.2 1.0 ○ ○ ○ 実施例22〜42
録媒体をインクリボンカセット内に収納した状態で96
時間保存し、その間にインクリボンのブロッキング、カ
セット内の搬送ロール、押さえバネにインク付着がある
場合には×、ブロッキングおよびインク付着がないもの
の、インクリボンのカセット内からの引出しトルクが2
0%以上増大した場合には△、ブロッキングおよびイン
ク付着がなく、引出しトルクの変動が20%以下である
場合には○として評価した。 表6 実施例 画像濃度 印字汚れ 高温走行性 高温保存性 1回目 3回目 1 1.2 1.0 ○ ○ ○ 2 1.3 1.0 ○ ○ ○ 3 1.3 1.1 ○ ○ ○ 4 1.2 1.0 ○ ○ ○ 5 1.2 1.0 ○ ○ ○ 6 1.2 1.0 ○ ○ ○ 7 1.2 1.0 ○ ○ ○ 8 1.2 1.0 ○ ○ ○ 9 1.3 1.0 ○ ○ ○ 10 1.3 1.1 ○ ○ ○ 11 1.2 1.0 ○ ○ ○ 12 1.2 1.0 ○ ○ ○ 13 1.2 1.0 ○ ○ ○ 14 1.2 1.0 ○ ○ ○ 15 1.2 1.0 ○ ○ ○ 16 1.3 1.0 ○ ○ ○ 17 1.3 1.1 ○ ○ ○ 18 1.2 1.0 ○ ○ ○ 19 1.2 1.0 ○ ○ ○ 20 1.2 1.0 ○ ○ ○ 21 1.2 1.0 ○ ○ ○ 実施例22〜42
【0034】実施例1〜21で配合された表3に示すワ
ックス(W−1)から同表3に示すW−2のワックスに
置き換えた以外、全く同様な組成の熱溶融性インク層を
有する21種の感熱転写記録媒体を製造した。
ックス(W−1)から同表3に示すW−2のワックスに
置き換えた以外、全く同様な組成の熱溶融性インク層を
有する21種の感熱転写記録媒体を製造した。
【0035】前記実施例22〜42の感熱転写記録媒体
をパーソナールワープロ(東芝社製商品名;ルポ95H
P)を用いて複数回の印字を行ない、実施例1と同様に
(1)1回目、3回目の画像濃度、(2)印字汚れ、
(3)高温走行性および(4)高温保存性をそれぞれ調
べた。その結果を下記表7に示す。 表7 実施例 画像濃度 印字汚れ 高温走行性 高温保存性 1回目 3回目 22 1.2 1.0 ○ ○ ○ 23 1.3 1.0 ○ ○ ○ 24 1.3 1.1 ○ ○ ○ 25 1.2 1.0 ○ ○ ○ 26 1.2 1.0 ○ ○ ○ 27 1.2 1.0 ○ ○ ○ 28 1.2 1.0 ○ ○ ○ 29 1.2 1.0 ○ ○ ○ 30 1.3 1.0 ○ ○ ○ 31 1.3 1.1 ○ ○ ○ 32 1.2 1.0 ○ ○ ○ 33 1.2 1.0 ○ ○ ○ 34 1.2 1.0 ○ ○ ○ 35 1.2 1.0 ○ ○ ○ 36 1.2 1.0 ○ ○ ○ 37 1.3 1.0 ○ ○ ○ 38 1.3 1.1 ○ ○ ○ 39 1.2 1.0 ○ ○ ○ 40 1.2 1.0 ○ ○ ○ 41 1.2 1.0 ○ ○ ○ 42 1.2 1.0 ○ ○ ○ 実施例43〜63
をパーソナールワープロ(東芝社製商品名;ルポ95H
P)を用いて複数回の印字を行ない、実施例1と同様に
(1)1回目、3回目の画像濃度、(2)印字汚れ、
(3)高温走行性および(4)高温保存性をそれぞれ調
べた。その結果を下記表7に示す。 表7 実施例 画像濃度 印字汚れ 高温走行性 高温保存性 1回目 3回目 22 1.2 1.0 ○ ○ ○ 23 1.3 1.0 ○ ○ ○ 24 1.3 1.1 ○ ○ ○ 25 1.2 1.0 ○ ○ ○ 26 1.2 1.0 ○ ○ ○ 27 1.2 1.0 ○ ○ ○ 28 1.2 1.0 ○ ○ ○ 29 1.2 1.0 ○ ○ ○ 30 1.3 1.0 ○ ○ ○ 31 1.3 1.1 ○ ○ ○ 32 1.2 1.0 ○ ○ ○ 33 1.2 1.0 ○ ○ ○ 34 1.2 1.0 ○ ○ ○ 35 1.2 1.0 ○ ○ ○ 36 1.2 1.0 ○ ○ ○ 37 1.3 1.0 ○ ○ ○ 38 1.3 1.1 ○ ○ ○ 39 1.2 1.0 ○ ○ ○ 40 1.2 1.0 ○ ○ ○ 41 1.2 1.0 ○ ○ ○ 42 1.2 1.0 ○ ○ ○ 実施例43〜63
【0036】実施例1〜21で配合された表3に示すワ
ックス(W−1)から同表3に示すW−3のワックスに
置き換え、表4に示す樹脂(R−1)から同表4のR−
3の樹脂に置き換えた以外、全く同様な組成の熱溶融性
インク層を有する21種の感熱転写記録媒体を製造し
た。
ックス(W−1)から同表3に示すW−3のワックスに
置き換え、表4に示す樹脂(R−1)から同表4のR−
3の樹脂に置き換えた以外、全く同様な組成の熱溶融性
インク層を有する21種の感熱転写記録媒体を製造し
た。
【0037】前記実施例43〜63の感熱転写記録媒体
をパーソナールワープロ(東芝社製商品名;ルポ95H
P)を用いて複数回の印字を行ない、実施例1と同様に
(1)1回目、3回目の画像濃度、(2)印字汚れ、
(3)高温走行性および(4)高温保存性をそれぞれ調
べた。その結果を下記表8に示す。 表8 実施例 画像濃度 印字汚れ 高温走行性 高温保存性 1回目 3回目 43 1.2 1.0 ○ ○ ○ 44 1.3 1.0 ○ ○ ○ 45 1.3 1.1 ○ ○ ○ 46 1.2 1.0 ○ ○ ○ 47 1.2 1.0 ○ ○ ○ 48 1.2 1.0 ○ ○ ○ 49 1.2 1.0 ○ ○ ○ 50 1.2 1.0 ○ ○ ○ 51 1.3 1.0 ○ ○ ○ 52 1.3 1.1 ○ ○ ○ 53 1.2 1.0 ○ ○ ○ 54 1.2 1.0 ○ ○ ○ 55 1.2 1.0 ○ ○ ○ 56 1.2 1.0 ○ ○ ○ 57 1.2 1.0 ○ ○ ○ 58 1.3 1.0 ○ ○ ○ 59 1.3 1.1 ○ ○ ○ 60 1.2 1.0 ○ ○ ○ 61 1.2 1.0 ○ ○ ○ 62 1.2 1.0 ○ ○ ○ 63 1.2 1.0 ○ ○ ○ 比較例1〜12
をパーソナールワープロ(東芝社製商品名;ルポ95H
P)を用いて複数回の印字を行ない、実施例1と同様に
(1)1回目、3回目の画像濃度、(2)印字汚れ、
(3)高温走行性および(4)高温保存性をそれぞれ調
べた。その結果を下記表8に示す。 表8 実施例 画像濃度 印字汚れ 高温走行性 高温保存性 1回目 3回目 43 1.2 1.0 ○ ○ ○ 44 1.3 1.0 ○ ○ ○ 45 1.3 1.1 ○ ○ ○ 46 1.2 1.0 ○ ○ ○ 47 1.2 1.0 ○ ○ ○ 48 1.2 1.0 ○ ○ ○ 49 1.2 1.0 ○ ○ ○ 50 1.2 1.0 ○ ○ ○ 51 1.3 1.0 ○ ○ ○ 52 1.3 1.1 ○ ○ ○ 53 1.2 1.0 ○ ○ ○ 54 1.2 1.0 ○ ○ ○ 55 1.2 1.0 ○ ○ ○ 56 1.2 1.0 ○ ○ ○ 57 1.2 1.0 ○ ○ ○ 58 1.3 1.0 ○ ○ ○ 59 1.3 1.1 ○ ○ ○ 60 1.2 1.0 ○ ○ ○ 61 1.2 1.0 ○ ○ ○ 62 1.2 1.0 ○ ○ ○ 63 1.2 1.0 ○ ○ ○ 比較例1〜12
【0038】下記表9に示す組成の熱溶融性インク層を
シリコーン系樹脂でバックコートされたポリエステルフ
ィルムに形成して12種の感熱転写記録媒体を製造し
た。なお、下記表9中では、エチレン系低融点結晶材料
をワックス、エチレン系樹脂を樹脂と略記する。また、
同表9の記号は前記表1〜表4の記号を意味し、カッコ
内の数字は各成分の体積%を示す。 表9 比較例 小粒径顔料1 小粒径顔料2 大粒径顔料 ワックス 樹 脂 1 CB−1 CB−4 粒子−1 W−1 R−1 (2) (8) (10) (48) (32) 2 CB−1 粒子−1 W−1 R−1 (2) (10) (52) (36) 3 CB−1 W−1 R−1 (10) (53) (37) 4 CB−1 W−1 R−1 (30) (40) (30) 5 CB−2 粒子−2 W−1 R−1 (5) (10) (50) (35) 6 CB−2 W−1 R−1 (10) (53) (37) 7 CB−2 W−1 R−1 (30) (40) (30) 8 CB−3 W−1 R−1 (10) (53) (37) 9 CB−3 W−1 R−1 (10) (53) (37) 10 CB−3 W−1 R−1 (10) (53) (37) 11 CB−4 W−1 R−1 (30) (53) (37) 12 Y−P W−1 R−1 (30) (53) (37)
シリコーン系樹脂でバックコートされたポリエステルフ
ィルムに形成して12種の感熱転写記録媒体を製造し
た。なお、下記表9中では、エチレン系低融点結晶材料
をワックス、エチレン系樹脂を樹脂と略記する。また、
同表9の記号は前記表1〜表4の記号を意味し、カッコ
内の数字は各成分の体積%を示す。 表9 比較例 小粒径顔料1 小粒径顔料2 大粒径顔料 ワックス 樹 脂 1 CB−1 CB−4 粒子−1 W−1 R−1 (2) (8) (10) (48) (32) 2 CB−1 粒子−1 W−1 R−1 (2) (10) (52) (36) 3 CB−1 W−1 R−1 (10) (53) (37) 4 CB−1 W−1 R−1 (30) (40) (30) 5 CB−2 粒子−2 W−1 R−1 (5) (10) (50) (35) 6 CB−2 W−1 R−1 (10) (53) (37) 7 CB−2 W−1 R−1 (30) (40) (30) 8 CB−3 W−1 R−1 (10) (53) (37) 9 CB−3 W−1 R−1 (10) (53) (37) 10 CB−3 W−1 R−1 (10) (53) (37) 11 CB−4 W−1 R−1 (30) (53) (37) 12 Y−P W−1 R−1 (30) (53) (37)
【0039】前記比較例1〜12の感熱転写記録媒体を
パーソナールワープロ(東芝社製商品名;ルポ95H
P)を用いて複数回の印字を行ない、実施例1と同様に
(1)1回目、3回目の画像濃度、(2)印字汚れ、
(3)高温走行性および(4)高温保存性をそれぞれ調
べた。その結果を下記表10に示す。 表10 比較例 画像濃度 印字汚れ 高温走行性 高温保存性 1回目 3回目 1 0.8 1.0 × × × 2 0.3 0.5 △ △ × 3 0.5 0.6 × △ △ 4 0.1 0.1 ○ ○ ○ 5 0.3 0.5 △ × × 6 0.7 0.9 × × × 7 0.5 0.7 △ △ △ 8 1.0 1.2 △ × × 9 0.7 1.0 △ × × 10 1.0 1.1 △ × × 11 0.8 1.0 ○ △ ○ 12 0.7 1.0 ○ △ △ 実施例64〜84
パーソナールワープロ(東芝社製商品名;ルポ95H
P)を用いて複数回の印字を行ない、実施例1と同様に
(1)1回目、3回目の画像濃度、(2)印字汚れ、
(3)高温走行性および(4)高温保存性をそれぞれ調
べた。その結果を下記表10に示す。 表10 比較例 画像濃度 印字汚れ 高温走行性 高温保存性 1回目 3回目 1 0.8 1.0 × × × 2 0.3 0.5 △ △ × 3 0.5 0.6 × △ △ 4 0.1 0.1 ○ ○ ○ 5 0.3 0.5 △ × × 6 0.7 0.9 × × × 7 0.5 0.7 △ △ △ 8 1.0 1.2 △ × × 9 0.7 1.0 △ × × 10 1.0 1.1 △ × × 11 0.8 1.0 ○ △ ○ 12 0.7 1.0 ○ △ △ 実施例64〜84
【0040】実施例1〜21における熱溶融性インク層
上に表3のW−1のワックスと表4のR−1の樹脂を
1:1の体積組成比で混合した樹脂組成物を0.5μm
の厚さで塗布した以外、全く同様な21種の感熱転写記
録媒体を製造した。
上に表3のW−1のワックスと表4のR−1の樹脂を
1:1の体積組成比で混合した樹脂組成物を0.5μm
の厚さで塗布した以外、全く同様な21種の感熱転写記
録媒体を製造した。
【0041】前記実施例64〜84の感熱転写記録媒体
を試作n倍速印字評価装置を用いてn=1、n=3とし
て印字を行ない、次に説明する評価方法により(1)n
=1、n=3の画像濃度、(2)印字汚れ、(3)高温
走行性および(4)高温保存性をそれぞれ調べた。その
結果を下記表11に示す。 (1)画像濃度
を試作n倍速印字評価装置を用いてn=1、n=3とし
て印字を行ない、次に説明する評価方法により(1)n
=1、n=3の画像濃度、(2)印字汚れ、(3)高温
走行性および(4)高温保存性をそれぞれ調べた。その
結果を下記表11に示す。 (1)画像濃度
【0042】常温(25℃)でベタ画像を印字し、n=
1の時の濃度とn=3の時の濃度とをマクベス反射濃度
計を用いて測定した。n=1で1.3以上、n=3で
1.0以上であれば優良(○)として評価した。 (2)印字よごれ
1の時の濃度とn=3の時の濃度とをマクベス反射濃度
計を用いて測定した。n=1で1.3以上、n=3で
1.0以上であれば優良(○)として評価した。 (2)印字よごれ
【0043】40℃、湿度85%の環境下でn=3で印
字走行を行い、その間に熱溶融性インク層の軟化による
擦り汚れおよび髭汚れ、感熱ヘッドの蓄熱による印字汚
れがない場合には○(画像濃度0.1以下)、軽度の汚
れがある場合には△(画像濃度0.1〜0.2)、重度
の汚れがる場合には×(画像濃度0.2以上)として評
価した。 (3)高温走行性
字走行を行い、その間に熱溶融性インク層の軟化による
擦り汚れおよび髭汚れ、感熱ヘッドの蓄熱による印字汚
れがない場合には○(画像濃度0.1以下)、軽度の汚
れがある場合には△(画像濃度0.1〜0.2)、重度
の汚れがる場合には×(画像濃度0.2以上)として評
価した。 (3)高温走行性
【0044】40℃、湿度85%の環境下でn=3で印
字走行を行い、走行性に異常がない場合には○、軽度の
インクの逆転写、張付きまたはインクリボンの蛇行があ
るが、走行した場合には△、重度のインクの逆転写、張
付き、またはインクリボンの蛇行等の走行トラブルが生
じた場合には×として評価した。 (4)高温保存性
字走行を行い、走行性に異常がない場合には○、軽度の
インクの逆転写、張付きまたはインクリボンの蛇行があ
るが、走行した場合には△、重度のインクの逆転写、張
付き、またはインクリボンの蛇行等の走行トラブルが生
じた場合には×として評価した。 (4)高温保存性
【0045】55℃、湿度85%の環境下で感熱転写記
録媒体をインクリボンカセット内に収納した状態で96
時間保存し、その間にインクリボンのブロッキング、カ
セット内の搬送ロール、押さえバネにインク付着がある
場合には×、ブロッキングおよびインク付着がないもの
の、インクリボンのカセット内からの引出しトルクが2
0%以上増大した場合には△、ブロッキングおよびイン
ク付着がなく、引出しトルクの変動が20%以下である
場合には○として評価した。 表11 実施例 画像濃度 印字汚れ 高温走行性 高温保存性 n=1 n=3 64 1.4 1.0 ○ ○ ○ 65 1.3 1.1 ○ ○ ○ 66 1.4 1.1 ○ ○ ○ 67 1.3 1.0 ○ ○ ○ 68 1.3 1.0 ○ ○ ○ 69 1.3 1.0 ○ ○ ○ 70 1.3 1.0 ○ ○ ○ 71 1.4 1.0 ○ ○ ○ 72 1.4 1.0 ○ ○ ○ 73 1.5 1.1 ○ ○ ○ 74 1.4 1.0 ○ ○ ○ 75 1.3 1.0 ○ ○ ○ 76 1.3 1.0 ○ ○ ○ 77 1.3 1.0 ○ ○ ○ 78 1.3 1.0 ○ ○ ○ 79 1.4 1.0 ○ ○ ○ 80 1.4 1.1 ○ ○ ○ 81 1.3 1.0 ○ ○ ○ 82 1.3 1.0 ○ ○ ○ 83 1.3 1.0 ○ ○ ○ 84 1.3 1.0 ○ ○ ○ 比較例13〜24
録媒体をインクリボンカセット内に収納した状態で96
時間保存し、その間にインクリボンのブロッキング、カ
セット内の搬送ロール、押さえバネにインク付着がある
場合には×、ブロッキングおよびインク付着がないもの
の、インクリボンのカセット内からの引出しトルクが2
0%以上増大した場合には△、ブロッキングおよびイン
ク付着がなく、引出しトルクの変動が20%以下である
場合には○として評価した。 表11 実施例 画像濃度 印字汚れ 高温走行性 高温保存性 n=1 n=3 64 1.4 1.0 ○ ○ ○ 65 1.3 1.1 ○ ○ ○ 66 1.4 1.1 ○ ○ ○ 67 1.3 1.0 ○ ○ ○ 68 1.3 1.0 ○ ○ ○ 69 1.3 1.0 ○ ○ ○ 70 1.3 1.0 ○ ○ ○ 71 1.4 1.0 ○ ○ ○ 72 1.4 1.0 ○ ○ ○ 73 1.5 1.1 ○ ○ ○ 74 1.4 1.0 ○ ○ ○ 75 1.3 1.0 ○ ○ ○ 76 1.3 1.0 ○ ○ ○ 77 1.3 1.0 ○ ○ ○ 78 1.3 1.0 ○ ○ ○ 79 1.4 1.0 ○ ○ ○ 80 1.4 1.1 ○ ○ ○ 81 1.3 1.0 ○ ○ ○ 82 1.3 1.0 ○ ○ ○ 83 1.3 1.0 ○ ○ ○ 84 1.3 1.0 ○ ○ ○ 比較例13〜24
【0046】比較例1〜12における熱溶融性インク層
上に表3のW−1のワックスと表4のR−1の樹脂を
1:1の体積組成比で混合した樹脂組成物を0.5μm
の厚さで塗布した以外、全く同様な12種の感熱転写記
録媒体を製造した。
上に表3のW−1のワックスと表4のR−1の樹脂を
1:1の体積組成比で混合した樹脂組成物を0.5μm
の厚さで塗布した以外、全く同様な12種の感熱転写記
録媒体を製造した。
【0047】前記比較例13〜24の感熱転写記録媒体
を試作n倍速印字評価装置を用いてn=1、n=3とし
て印字を行ない、実施例64と同様に(1)n=1、n
=3の画像濃度、(2)印字汚れ、(3)高温走行性お
よび(4)高温保存性をそれぞれ調べた。その結果を下
記表12に示す。 表12 比較例 画像濃度 印字汚れ 高温走行性 高温保存性 n=1 n=3 13 0.8 0.3 × × × 14 0.3 0.1 △ △ × 15 1.2 0.6 × △ △ 16 0.1 0.1 ○ ○ ○ 17 0.4 0.2 △ × × 18 1.1 0.6 × × × 19 1.0 0.5 △ △ △ 20 1.3 1.0 △ × × 21 1.2 0.8 △ × × 22 1.4 1.1 △ × × 23 1.2 1.0 ○ △ ○ 24 1.3 1.0 ○ △ △
を試作n倍速印字評価装置を用いてn=1、n=3とし
て印字を行ない、実施例64と同様に(1)n=1、n
=3の画像濃度、(2)印字汚れ、(3)高温走行性お
よび(4)高温保存性をそれぞれ調べた。その結果を下
記表12に示す。 表12 比較例 画像濃度 印字汚れ 高温走行性 高温保存性 n=1 n=3 13 0.8 0.3 × × × 14 0.3 0.1 △ △ × 15 1.2 0.6 × △ △ 16 0.1 0.1 ○ ○ ○ 17 0.4 0.2 △ × × 18 1.1 0.6 × × × 19 1.0 0.5 △ △ △ 20 1.3 1.0 △ × × 21 1.2 0.8 △ × × 22 1.4 1.1 △ × × 23 1.2 1.0 ○ △ ○ 24 1.3 1.0 ○ △ △
【0048】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によればそ
れ自体の耐汚れ性を向上し、かつ高速印字に追従し、印
字品質、画像濃度を共に満足し、更に被転写媒体表面を
汚すことなく高温でも安定した転写性および印字走行性
を有するマルチタイムまたはn倍速の印字に適した感熱
転写記録媒体を提供できる。また、表面平滑度の高い被
転写媒体から同平滑度が低い被転写媒体まで解像力の低
下を招くことなく、良好な転写画像を高速印字すること
が可能な感熱転写記録媒体を提供できる。
れ自体の耐汚れ性を向上し、かつ高速印字に追従し、印
字品質、画像濃度を共に満足し、更に被転写媒体表面を
汚すことなく高温でも安定した転写性および印字走行性
を有するマルチタイムまたはn倍速の印字に適した感熱
転写記録媒体を提供できる。また、表面平滑度の高い被
転写媒体から同平滑度が低い被転写媒体まで解像力の低
下を招くことなく、良好な転写画像を高速印字すること
が可能な感熱転写記録媒体を提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 典昭 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株式会社東芝横浜事業所内 (56)参考文献 特開 平1−110190(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/38 - 5/40
Claims (1)
- 【請求項1】 シ―ト状の基材と、この基材上に設けら
れ、選択的に加熱、溶融されて被転写媒体に転写される
熱溶融性インク層とからる感熱転写記録媒体において、 前記熱溶融性インク層は、エチレン系低融点結晶材料
と、エチレン系樹脂材料と、10〜100nmの範囲に
粒径の最大ピークを持つ小粒径彩色顔料と、200〜5
00nmの範囲に粒径の最大ピークを持つ大粒径無彩色
顔料とを少なくとも含有することを特徴とするマルチタ
イムまたはn倍速の感熱転写記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3245709A JP2865462B2 (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | マルチタイムまたはn倍速の感熱転写記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3245709A JP2865462B2 (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | マルチタイムまたはn倍速の感熱転写記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0585064A JPH0585064A (ja) | 1993-04-06 |
JP2865462B2 true JP2865462B2 (ja) | 1999-03-08 |
Family
ID=17137644
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3245709A Expired - Lifetime JP2865462B2 (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | マルチタイムまたはn倍速の感熱転写記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2865462B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3720396B2 (ja) * | 1994-10-17 | 2005-11-24 | 富士写真フイルム株式会社 | 感熱転写記録材料 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01110190A (ja) * | 1987-10-23 | 1989-04-26 | Hitachi Maxell Ltd | 熱転写記録媒体 |
-
1991
- 1991-09-25 JP JP3245709A patent/JP2865462B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0585064A (ja) | 1993-04-06 |
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