JPH0740653Y2 - ファンを備えた湾曲形ラジエータ - Google Patents

ファンを備えた湾曲形ラジエータ

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JPH0740653Y2
JPH0740653Y2 JP3362291U JP3362291U JPH0740653Y2 JP H0740653 Y2 JPH0740653 Y2 JP H0740653Y2 JP 3362291 U JP3362291 U JP 3362291U JP 3362291 U JP3362291 U JP 3362291U JP H0740653 Y2 JPH0740653 Y2 JP H0740653Y2
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JP
Japan
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radiator
stay
fan
curved
bracket
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JP3362291U
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JPH04121421U (ja
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忠重 山田
照明 神吉
修月 高田
忠 犬飼
英一 田中
三千男 阪本
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、自動二輪車などに搭
載されるファンを備えた湾曲形ラジエータに関し、詳し
くは、ファンをラジエータ本体に取り付けるためのステ
ーおよびその取付用ブラケットの改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】水冷エンジンを搭載した自動二輪車で
は、ハンドルポスト(ヘッドパイプともいう)の直ぐ後
方にラジエータを配置するのが一般的である。しかし、
同位置にラジエータを配置する際にその冷却能力を高め
るためにラジエータを大型にすると、フラットな構造で
は前輪と干渉するおそれがある。そこで、ラジエータを
前方に向けて凹状に湾曲させた構造にして、前輪との干
渉を防止した、いわゆる湾曲形ラジエータが、特開昭6
3−184582号公報などに記載されているように公
知である。
【0003】ところで、湾曲形ラジエータに強制冷却用
の電動ファンを取り付ける場合、通常、ファンの裏面の
取付板にステーの一端を溶接等により固着するととも
に、ラジエータ本体の上下両面を構成するコアプレート
にそれぞれブラケットを設け、ステーの他端部をブラケ
ットにボルト・ナット等の止具で固定している。
【0004】図7および図8に示すように、従来、前記
コアプレート57のブラケット52は、前記ステー58
の一端を止具59で取り付けるための取付穴52bを備
えた取付面52aが、その取付位置におけるラジエータ
本体51の湾曲面と平行に形成されていた。一方、ファ
ン55は、凸状に湾曲したラジエータ本体51の裏面の
中央部に、ラジエータ本体51の中央位置における湾曲
面の接線Sと平行になるように配設されている。このた
め、ファン55の取付板56側に固着されるステー58
の部分cは取付板56と平行に、またブラケット52の
取付面52a側に固定されるステー58の部分aも取付
面52aと平行にそれぞれ形成されていた。したがっ
て、ステー58は、ファン取付板56側のステー58の
部分cを、図9のように、ブラケット取付面52a側の
ステー部分aと直角方向のステー58の部分bに対しそ
の湾曲面に添うように捩って形成する必要があった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記した従来のステー
には、下記のような不都合な点があった。
【0006】ステーの展開形状が複雑になり、定尺の
帯板を使用できないために歩留まりが悪い。
【0007】ステーの打ち抜きに、ブランク型と呼ば
れる特別な抜き型が必要になる。
【0008】ステーの各屈折部分を形成するのに汎用
の絞り(プレス)金型が使用できないため、専用の金型
を作る必要がある。
【0009】上記〜の理由により、ステーの製造
工程が複雑でコストも高くなる。
【0010】図7のように、ブラケット52側のステ
ー58の部分cがラジエータ本体51の裏面の湾曲面に
近接して配置され、そのステー58の部分cがラジエー
タ本体51の一部を覆うので、ラジエータを通過する冷
却空気の流れが阻害されるおそれがある。
【0011】この考案は上記した不都合な点を解消し
て、とくにステーの製造工程が簡略化され、製造コスト
の低減を図れ、またステーでラジエータの冷却空気の流
れを阻害しない、ファンを備えた湾曲形ラジエータを提
供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本考案の湾曲形ラジエータは、a)凸状に湾曲した
ラジエータ本体の裏面の中央部にファンを備えた湾曲形
ラジエータにおいて、b)前記ラジエータ本体のコアプ
レートに、ラジエータ本体の裏面の中央位置の接線と平
行またほぼ平行な取付面をもつ複数のブラケットを一体
的に形成し、c)前記ファンの裏面の取付板に一端部を
固着したステーの他端部を、対応する前記ブラケットの
取付面に止具を介して固定している。なお、前記ブラケ
ットは、最初からコアプレートと一体的に形成してもよ
く、あるいはブラケットとコアプレートを別体に形成し
た後にブラケットを溶接等によりコアプレートに固着し
一体的に形成してもよい。
【0013】
【作用】上記構成を有する本考案の湾曲形ラジエータに
よれば、ラジエータ本体の裏面にファンを取り付けたと
きに、各ステーのブラケット(の取付面)側のステー部
分がファンの取付板側のステー部分と平行で、捩れのな
い状態になる。したがって、ステーの展開形状が単純に
なり、汎用の打ち抜き金型を用いて定尺の帯板から効率
よくステー用板材を打ち抜ける。また、絞り金型も汎用
のものが使用できる。これにより、ステーの製造コスト
が低減する。なお、ブラケットを最初からコアプレート
と一体的に形成する場合、コアプレートの形状が従来よ
りもやや複雑になるが、コアプレートは本来、複雑な形
状をしており、特別な打ち抜き金型や絞り金型を用いて
形成されているので、ブラケットを一体形成することに
よるデメリットはほとんどない。
【0014】また、ブラケット側のステー部分がファン
の取付板側のステー部分と平行になることにより、ラジ
エータ本体の裏面とに適当な間隙が生じるので、ラジエ
ータのコルゲートフィン間を通過する冷却空気の流れが
阻害されず、空気の流量が十分に確保され、冷却能力が
低下しない。
【0015】
【実施例】以下、この考案の湾曲形ラジエータの実施例
を図面に基づいて説明する。
【0016】図1はラジエータの一部分を示す底面図、
図2は図1のラジエータの下部コアプレートの一部分を
示す背面図、図3は図1のステー部分のIII−III線矢視
図、図4はラジエータの全体を示す斜視図、図5は図4
のラジエータの背面図、図7は図1のラジエータの上部
コアプレートの一部分を示す平面図である。
【0017】最初に、ラジエータの全体の構成について
説明すると、図4および図5に示すように、ラジエータ
本体1は、冷却水の導入管3を上端に備えたウォータタ
ンク2と、冷却水の排出管5を下端に備えたウォータタ
ンク4との上下両端を、コアプレート6・7で連結する
とともに、コアプレート6・7間に上下方向に一定の間
隔をあけて平行に配置した複数のウォータチューブ8で
左右のウォータタンク2・4を接続してタンク2・4間
を連通し、各チューブ8間にコルゲートフィン9を装着
した構造からなる。それらの各構成部品は、通常、ロー
付けにより同時に一体化される。
【0018】その後、ラジエータ本体1は、曲げ加工に
より、前方に向けて凹状に湾曲される。また、本実施例
では各構成部品はアルミ合金で形成されているが、材質
についてはとくに限定しない。
【0019】ラジエータ本体1の裏面のほぼ中央部に
は、電動ファン21が取り付けられている。このファン
21はモータ22を備え、モータ22の裏面に取付板2
3が一体に装着され、取付板23に溶接により一端が固
着された3本のステー24〜26によって、ラジエータ
本体1に取り付けられている。また、ファン21の周囲
には、円筒状のカバー27がステー24〜26のほぼ中
間の直角折曲部分に溶接で固着されている。各ステー2
4〜26の他端は、後述するブラケット11〜13の取
付穴11b〜13bにそれぞれボルト・ナット31で固
定されている。
【0020】図1のように、下部コアプレート7の前縁
部と後縁部には、湾曲を容易にするために多数のスリッ
ト7a・7bが長さ方向に一定の間隔で形成されてい
る。またコアプレート7の両側部の後縁側に、ファン2
1(図4)取付用のブラケット12、13(図4)が、
コアプレート7と一体に形成されている。コアプレート
7の両側部の前縁側には、ラジエータ本体1を自動二輪
車のフレーム(図示せず)に取り付けるための取付穴3
3aを備えたブラケット33が、図2のようにコアプレ
ート7と一体に形成されている。
【0021】ブラケット12は、上部のステー取付面1
2aがラジエータ本体1の中央位置における裏面側の湾
曲面の接線Sと平行に、いいかえれば前記ファン21の
取付板23と平行になるように形成されている。そし
て、その取付面12aの中央に取付穴12bが開設され
ている。なお、反対側のブラケット11(図4)は、ブ
ラケット12と中心線Xに対し対称形をなす同一構造の
ものであり、また上部コアプレート1側の中央位置付近
に設けたブラケット11も、ステー取付面11aがファ
ン21の取付板23と平行になるように形成されてい
る。
【0022】したがって、各ステー24〜26は、図3
のように取付板23(図5)に一端が固着される部分a
と、ブラケット11〜13のステー取付面に止具31で
固定される部分cとが捩れず平行になるとともに、両部
分a・cが、円筒状ファンカバー27(図1)を溶接し
て固着する部分bに対しそれぞれ直角に折り曲げられ
る。そして、このような構造のステー24〜26を使用
できるため、各ステー24〜26の製造が非常に容易に
なる。
【0023】さらに、上記ブラケット12(11・1
3)の構造により、その取付面12aに取り付けられる
ステーの部分cは、図1のようにラジエータ本体1の裏
面側の湾曲面から適当に離間して配置される。このた
め、ステー部分cで冷却空気の流れが阻害されることが
ない。
【0024】一方、下部コアプレート7は、スリット7
a・7b、ブラケット12、ブラケット33などととも
に、打ち抜き形成される。そして、ブラケット12およ
び33は、図1および図2のように直角に折り曲げられ
る。また、ラジエータ本体1を湾曲させた際には、コア
プレート7は図1のように、後縁部側のスリット7bの
間隙が拡がり、前縁部側のスリット7aの間隙が縮ま
る。
【0025】図4に示すように、上部コアプレート6
も、下部コアプレート7と同様に、前縁部と後縁部に湾
曲を容易にするために多数のスリット6a・6bが長さ
方向に一定の間隔で形成され、その両側部分には、ラジ
エータ本体1の取付用ブラケット34・35がそれぞれ
一体に形成されている。なお、上部コアプレート6の中
央部付近に一体に形成したファン取付用ブラケット11
には、図7のように後縁部側のスリット6bに相応する
スリット11bを開設し、ラジエータ本体1の湾曲を確
実かつ容易にしている。ところで、上記実施例では、各
ブラケット11〜13、33〜35をコアプレート6又
は7と一体に形成したが、別体で形成したのち、ロー付
けによりコアプレート6又は7に固着してもよい。
【0026】
【考案の効果】以上説明したことから明らかなように、
この考案の湾曲形ラジエータには、下記の効果がある。
【0027】電動ファンを取り付けるためのステー
に、展開形状が単純で、製造の容易なステーを使用でき
るので、ステーを安価に製造でき、ラジエータの製造コ
ストの低減が図れる。
【0028】ブラケット側のステー部分が、ラジエー
タの冷却空気の流れを阻害しないので、ラジエータの冷
却能力が低下しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例にかかる湾曲形ラジエータの一
部分を示す底面図である。
【図2】図1の湾曲形ラジエータの下部コアプレートの
一部分を示す背面図である。
【図3】図1のステー部分のIII−III線矢視図である。
【図4】図1の湾曲形ラジエータの全体を示す斜視図で
ある。
【図5】図1の湾曲形ラジエータの全体を示す背面図で
ある。
【図6】図1の湾曲形ラジエータの上部コアプレートの
一部分を示す平面図である。
【図7】従来の湾曲形ラジエータの一部分を示す平面図
である。
【図8】図7のラジエータの下部コアプレートの一部分
を示す背面図である。
【図9】図7のステー部分のVIII−VIII線矢視図であ
る。
【符号の説明】
1 ラジエータ本体 6・7 コアプレート 6a・6b・7a・7b スリット 11〜13 ブラケット(ファン取付用) 11a・12a ステー取付面 21 電動ファン 23 取付板 24〜26 ステー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 犬飼 忠 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社 明石工場内 (72)考案者 田中 英一 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社 明石工場内 (72)考案者 阪本 三千男 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社 明石工場内 (56)参考文献 特開 昭64−29611(JP,A)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凸状に湾曲したラジエータ本体の裏面の
    中央部にファンを備えた湾曲形ラジエータにおいて、前
    記ラジエータ本体のコアプレートに、ラジエータ本体の
    裏面の中央位置の接線と平行又はほぼ平行な取付面をも
    つ複数のブラケットを一体的に形成し、前記ファンの裏
    面の取付板に一端部を固着したステーの他端部を、対応
    する前記ブラケットの取付面に止具を介して固定したこ
    とを特徴とするファンを備えた湾曲形ラジエータ。
JP3362291U 1991-04-12 1991-04-12 ファンを備えた湾曲形ラジエータ Expired - Lifetime JPH0740653Y2 (ja)

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JPH04121421U JPH04121421U (ja) 1992-10-29
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2586785Y2 (ja) * 1993-04-21 1998-12-09 愛知機械工業株式会社 冷却ファンシュラウド取付構造
JP4024228B2 (ja) * 2004-06-07 2007-12-19 本田技研工業株式会社 自動2輪車用ラジエタ冷却装置

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JPH04121421U (ja) 1992-10-29

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