JPH0740612Y2 - 移動可能な折畳み式車両展示場兼用駐車設備 - Google Patents

移動可能な折畳み式車両展示場兼用駐車設備

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JPH0740612Y2
JPH0740612Y2 JP8215190U JP8215190U JPH0740612Y2 JP H0740612 Y2 JPH0740612 Y2 JP H0740612Y2 JP 8215190 U JP8215190 U JP 8215190U JP 8215190 U JP8215190 U JP 8215190U JP H0740612 Y2 JPH0740612 Y2 JP H0740612Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は車両展示場を兼用できる機械式駐車設備に関
し、特に折畳んで移動可能な車両展示場兼用駐車設備に
関する。
[従来の技術] 第6図は、従来技術の機械式立体駐車設備を示す斜視図
で、中華民国(台湾)の実用新案公告公報(1990年1月
21日発行)に公告番号第127697号として公告されたもの
である(以下、中華民国公告新案という)。この中華民
国公告新案は、駐車空間を構築する複数の側壁5および
複数の床壁6と、最上階の複数の側壁5の上面に設けら
れる屋根板7と、車両(図示せず)を昇降させる昇降手
段8とを備えていた。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、この中華民国公告新案においては、固定
式で移動不可能であったため、いったん設置した後には
全面的に解体する以外は他の設置場所へ移動させること
が困難であったとともに、折畳み構造を備えていないた
めに不使用時にも大きな空間を占有するものとなってい
た。
この考案は、以上のような実状を背景としてなされたも
ので、移動可能で不使用時および移動時には折畳んで占
有空間を縮小できる移動可能な車両展示場兼用駐車設備
を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段」 この考案は、以上のような課題を解決し所望の目的を達
成するために、機械式駐車設備において、上下に少なく
とも2枚平行に積重ねられる車両載置台と、これら車両
載置台を平行に昇降する平行昇降機構と、最下部の車両
載置台の下面に収納可能に取付けた移動手段とを備える
駐車場兼用の車両展示設備において、前記車両載置台
が、一車両を載置し運転者が車両ドアを開閉して乗下車
できる広さを有すると共に、車両側面に設けた2側板お
よび車両前後面に設けた前後2端部を有し、前記平行昇
降機構が、各車両載置台間にリンクによる平行移動手段
を架設し、このリンクによる平行移動手段を開閉動作さ
せる少なくとも1個の開閉手段を有すると共に、リンク
による平行移動手段を開状態で一時固定して車両載置台
を上昇状態を維持する定位支持手段を有するように構成
すると効果的である。
そして、上記平行昇降機構を、リンクによる平行移動手
段を各車両載置台の2側板を挟んで一対となった長さが
等しい2本の第1リンクおよび2本の第2リンクから構
成するとともに、2本の第1リンクの各下端を下方の車
両載置台の前端寄りの各側板にそれぞれ回動可能に連結
し2本の第1リンクの各上端を上方の車両載置台の後端
寄りの下面に沿って垂設した水平スライド溝に水平スラ
イド棒を介して連結し、2本の第2リンクの各上端を上
方の車両載置台の前端寄りの各側板にそれぞれ回動可能
に連結し2本の第2リンクの各下端を下方の車両載置台
の後端寄りの下面に垂設した水平スライド溝に水平スラ
イド棒を介して連結し、かつ第1リンクおよび第2リン
クの中央を回動可能に連結すると同時に、当該中央連結
部分付近の第1リンクおよび第2リンク間に上記定位支
持手段を介設し、適当な車両載置台間に上記開閉手段を
介設する構成とすると実施において好都合である。
また、上記平行昇降機構が、リンクによる平行移動手段
を各車両載置台の2側板を挟んで一対となった長さがそ
れぞれ異なる各2本の長手リンク、中間リンクおよび上
下の短手リンクから構成するとともに、2本の長手リン
クの各上端を上方の車両載置台の前端寄りの各側板にそ
れぞれ回動可能に連結し2本の長手リンクの各下端を下
方の車両載置台の後端寄りの各側板にそれぞれ回動可能
に連結し、2本の中間リンクの中央を2本の長手リンク
の中央にそれそれ回動可能に連結し、上側の短手リンク
の各上端を上方の車両載置台の中央寄りの各側板にそれ
ぞれ回動可能に連結し、その各下端を前記中間リンクの
各上端にそれぞれ回動可能に連結し、下側の短手リンク
の各下端を下方の車両載置台の中央寄りの各側板にそれ
ぞれ回動可能に連結し、その各上端を前記中間リンクの
各下端にそれぞれ回動可能に連結すると同時に、各車両
載置台の前後いずれか一端寄りの一側板および前記中間
リンクの上下いずれか一端間に上記開閉手段を介設し、
かつ長手リンク及び中間リンクの連結点付近に上記定位
支持手段を介設する構成の実施例も可能である。
[作用] 第1図によって、この考案の作用を説明すると、少なく
とも2枚設けられる車両載置台1(図示は4枚)と、こ
れら車両載置台1,1...間に設けられる平行昇降機構2
と、最下部の車両載置台1の下面に収納可能に設けられ
る移動手段3とを具備する機械式駐車設備において、平
行昇降機構2がリンクによる平行移動手段20,21を各車
両載置台1,1...間に架設し、かつ当該リンクによる平行
移動手段20,21を開閉動作させる開閉手段としてのオイ
ルシリンダ24を有するとともに、リンクによる平行移動
手段20,21を開状態に一時固定して各車両載置台1,1...
を上昇状態に維持する定位支持手段25を有する構成とな
っているので、駐車設備全体の移動が可能になるととも
に、不使用時および移動時には各車両載置台1,1...をほ
ぼ平行に積重ねることができる(第4図を参照)。
また、この折畳み式駐車設備は、移動可能で側壁を有さ
ないので車両展示設備としても使用できる。
[実施例] 以下、この考案にかかわる好適な実施例を図面に基づい
て説明する。
まず、第1図および第1図A〜Eにおいて、この考案の
基本構成は、上下方向に少なくとも2枚設けられた車両
載置台1と、これら車両載置台1を平行状態を維持しな
がら上昇および下降させる平行昇降機構2と最下部の車
両載置台1の下面に収納可能に取付けられた移動手段3
とを具備する機械式駐車設備において、各車両載置台1
が、一車両V(第1図Dを参照)を載置し、かつ運転者
(図示せず)が車両ドアを開閉して乗下車できる広さを
有するとともに、車両側面に対して設けた2側板11,11
および車両前後面に対して設けた前端部12および後端部
13を有し、前記平行昇降機構2が、各車両載置台1,1...
間にリンクによる平行移動手段を架設し、かつこのリン
クによる平行移動手段を開閉動作せさる少なくとも1個
の開閉手段(実施態様としてはオイルシルンダ24)を有
するとともに、リンクによる平行移動手段を開状態にお
いて一時固定して各車両載置台1,1...に上昇状態を維持
させる定位支持手段25を有するものとなっている。
そして、第1図を見ると分かりやすいように、車両載置
台1は、車両を載置する載置面10を有するとともに、ス
トッパを兼用する後端部13を設け、かつ載置面10の適当
な部位に車両のタイヤ(図示せず)に対応する通常4個
のタイヤ止め14を凹設している。また、移動手段3は、
油圧手段(図示せず)等で最下部の車両載置台1の下面
に収納可能に取付けられる車輪30,30...のほか、牽引用
のリング32を付設している。
〈第1実施例〉 第1図は、この考案の第1実施例を示す斜視図である。
第1図において、この考案『移動可能な折畳み式車両展
示場兼用駐車設備』にかかわる第1実施例は、上述した
基本構成のほか、車両載置台1の後端部13寄りの下面に
沿って2側板11,11間を箱筒型に連通する水平スライド
溝15を垂設している。
そして、この第1実施例において、平行昇降機構2は、
各車両載置台1,1...間に架設するリンクによる平行移動
手段を2側板11,11を挟んで対称かつ同一長さの各2本
の第1リンク20および第2リンク21,21から構成すると
ともに、2本の第1リンク20,20の各下端を下方の車両
載置台1の前端部12寄りの側板11,11外面に回動可能に
連結し、2本の第1リンク20の各上端を上方の車両載置
台1の後端部13寄りの下面に垂設した水平スライド溝15
に遊貫したスライド棒22(図上方に点線で図示)の両端
にベアリング23,23を介して連結し、かつ2本の第2リ
ンク21,21の各上端を上方の車両載置台1の前端部12寄
りの側板11,11外面に回動可能に連結し、2本の第2リ
ンク21,21の各下端を下方の車両載置台1の後端部13寄
りの下面に垂設した水平スライド溝15に遊貫したスライ
ド棒22の両端にベアリング23,23(いずれも図示せず)
を介して連結していると同時に、第1リンク20,20及び
第2リンク21,21の中央を回動可能に連結している(片
面のみ図示)。なお、前記水平スライド溝15を各側板1
1,11に開設するとともにスライド棒22を省略することも
可能である。
また、この平行昇降機構2は、第1リンク20,20及び第
2リンク21,21を開閉動作させる開閉手段としてのオイ
ルシリンダ24,24を任意の車両載置台1,1間に介設する
(図示は下段部分)とともに、開状態、つまり車両載置
台1が上昇状態となった第1リンク20及び第2リンク21
間に定位支持手段25を設けて車両載置台1を上昇状態に
おいて一時固定するように構成している。
ところで、この考案にかかわる基本構成要素の一つであ
る定位支持手段25の実施例を第1図から第3において説
明する。
第1図において、定位支持手段25は、第1リンク20に対
して回動可能に連結される第1支持バー250と第2リン
ク21に対して回動可能に連結される第2支持バー252
と、この第2支持バー252の下端から円板状に延設され
る定位孔盤254と、定位孔盤254に開設された定位孔(第
3図を参照)に定位ロッド(第2図及び第3図を参照)
を挿入して平行昇降機構2を第1図に図示のリンク位置
で一時固定するストッパ256から構成されるとともに、
第1支持バー250の上端は定位孔盤254の中央に回動可能
に連結されている。
第2図と第3図とにおいて、ストッパ256は主要には中
空円筒状のストッパ本体256aと、このストッパ本体256a
の中空部分に遊貫される定位ロッド256bから構成される
が、ストッパ本体256bの上端面には定位ロッド256bの中
間部分から図の水平方向に一体延設された固定枝部2560
bを係止する解除溝2560aが凹設されるとともにこの解除
溝2560aと90°の角度で定位溝2561aが開設されている。
そして、定位ロッド256bの上端にはハンドル2561bが設
けられ、かつ下端は大径部2563bとなって第1支持バー2
50と第2支持バー252とにそれぞれ開設された定位孔256
cに挿入されるとともに、この大径部2563bの上端および
ストッパ本体256aの内壁間に圧縮ばね2565bを弾装して
いる。
従って、第1図から第3図において、この定位支持手段
25の操作を説明すると、車両載置台1が上昇状態つまり
第1リンク20および第2リンク21が開閉手段としてのオ
イルシリンダ24により開状態となった時に、ストッパ25
6において、それまでストッパ本体256aの解除溝2560aに
係合し圧縮バネ2565bの弾性力で固定された定位ロッド2
56bの固定枝部2560bを、ハンドル2561bを手動により90
°の角度だけ回して定位溝2561aに導くと、圧縮ばね256
5bの弾性力で定位ロッド256bの大径部2563bを定位孔256
cに挿入して第1リンク20および第2リンク21の動かな
いように一時固定する。逆に、一時固定を解除する場合
はハンドル2561bを引いて固定枝部2560bを定位溝2561a
の上端まで引き上げ90°の角度だけ回して解除溝2560a
に係止すると、第1リンク20および第2リンク21は回動
自由状態となる。
〈第2実施例〉 第1図Aは、この考案の第2実施例を示す側面図であ
る。
第1図Aにおいて、この第2実施例は第1実施例の平行
昇降機構2部分の変形であるので、この平行昇降機構2A
を説明すると、長短2本ずつの平行四辺形を構成する第
1リンク20Aおよび第2リンク21Aを設けるとともに、第
1リンク20Aの下端を下方の車両載置台1の下面に凸設
した連結部11aと回動可能に連結し、その上端を上方の
車両載置台1の下面にある水平スライド溝15に遊貫した
スライド棒(図示せず)に連結し、かつ第2リンク21A
の上端を上方の車両載置台1の下面に凸設した連結部11
aと回動可能に連結し、その下端を下方の車両載置台1
の下面にある水平スライド溝15に遊貫したスライド棒
(図示せず)に連結している。そして、図示していない
開閉手段によって第1リンク20Aおよび第2リンク21Aを
図示の開状態にして定位支持手段25で車両載置台1を上
昇状態で一時固定する。
〈第3実施例〉 第1図Bは、この考案の第3実施例を示す側面図であ
る。
第1図Bにおいて、この第3実施例は第2実施例の平行
昇降機構2A部分の変形であるので、この平行昇降機構2B
を説明すると、3種類の長さを有するリンク部材により
連続した平行四辺形で第1リンク20Bおよび第2りンク2
1Bを構成するもので、基本的な構成は第2実施例の平行
昇降機構2Aと同様であるが、この第3実施例では任意の
車両載置台1,1間に一開閉手段(図示せず)を介設する
だけで、駐車設備全体の開閉が行える。
〈第4図実施例〉 第1図Cは、この考案の第4実施例を示す側面図であ
る。
第1図Cにおいて、この第4実施例は、第1実施例の平
行昇降機構2部分の変形であるので、この平行昇降機構
2Cを説明すると、第1実施例の第1リンク20およびスラ
イド棒22(第1図を参照)をU字形に一体成形したU字
リンク20Cと伸縮可能な伸縮リンク21Cとからリンクによ
る平行移動手段を構成しているとともに、U字リンク20
Cの下端を下方の車両載置台1の前端部12寄りの側板11,
11の内面に回動可能に連結し、上端の水平部分を水平ス
ライド溝15に遊貫している。伸縮リンク21Cの上端は上
方の車両載置台1の前端部12寄りの側板11,11の内面に
回動可能に連結し、その下端は下方の車両載置台1の後
端部13寄りの側板11,11の外面に回動可能に連結してい
る。従って、図示していない開閉手段により各車両載置
台1ごとにU字リンク20Cおよび伸縮リンク21Cを開状態
として車両載置台1を上昇させ、伸縮リンク21C上にX
印で標記した一実施例に定位支持手段25を設けて各車両
載置台1,1...を上昇状態で一時固定させる。なお、この
際、伸縮リンク21Cに定位孔(図示せず)を開設し、定
位支持手段25として第2図に示したストッパ256を単独
で伸縮リンク21C上に固設することができる。
〈第5実施例〉 第1図Dは、この考案の第5実施例を示す側面図であ
る。
第1図Dにおいて、第5実施例は、上記の第1〜4実施
例とは異なって車両載置台1,1...に水平スライド溝15
(第1図、第1図A、第1図B、第1図Cを参照)を設
けないタイプのもので、平行昇降機構2Dが、各車両載置
台1,1...間に架設するリンクによる平行移動手段を、長
手リンク20D、中間リンク21Dおよび短手リンク21d,21d
から構成するとともに、長手リンク20Dの上端を上方の
車両載置台1の前端部12寄りの側板11に回動可能に連結
し、その下端を下方の車両載置台1の後端部13寄りの側
板11に回動可能に連結し、かつ中間リンク21Dの中央を
長手リンク20Dの中央に回動可能に連結し、中間リンク
の上下端を短手リンク21d,21dの上端および下端と回動
可能に連結するとともに、上側の短手リンク21dの上端
を上方の車両載置台1の側板11の中央付近に下側の短手
リンク21dの下端を下方の車両載置台1の側板11の中央
付近にそれぞれ回動可能に連結している。そして、各車
両載置台1,1...間にそれぞれ図示していない開閉手段を
設けて、リンクによる平行移動手段を図示の開状態にし
て各車両載置台1,1...を上昇状態にすると同時に、定位
支持手段25で車両載置台1を上昇状態で一時固定する。
〈第6実施例〉 第1図Eは、この考案の第6実施例を示す側面図であ
る。
第1図Eにおいて、この第6実施例は、第5実施例の平
行昇降機構2D部分の変形であるので、この平行昇降機構
2Eを説明すると、長手リンク20E、中間リンク21Eおよび
短手リンク21eを備えているが、中間リンク21Eを2本、
短手リンク21eを1本に変更するとともに、一車両載置
台1の上下にまたがる部分に中間リンク21Eを採用する
ことで、任意の一車両載置台1に設けた開閉手段として
のオイルシリンダ24により全部の車両載置台1,1...を一
括して昇降できる構成となっている。
第4図と第5図とは、各実施例の車両載置台1の折畳み
状態を概略的に示したもので、第1〜4実施例は、ほぼ
第4図のように車両載置台1,1...が積重ねられ、第5,6
実施例は、ほぼ第5図のように車両載置台1,1...が積重
ねられて、移動手段3の車輪30,30...により牽引用のリ
ング32を牽引することで、駐車設備全体を移動させるこ
とができる。
次に、本考案にかかる移動可能な折畳み式車両展示場兼
用駐車設備の使用態様を説明する。本考案による移動可
能な駐車設備への車両の出し入れは、例えば、本考案と
同日出願の「車両昇降用搬送自動車」等のリフト機構を
具備する昇降機を用いて行われる。利用することができ
る昇降機の要件としては、その昇降機の具備する昇降台
すなわち搬送物を載せて上下移動する台が、本考案によ
る移動可能な駐車設備の具備する各車両載置台と同じ高
さとなる位置に移動及び停止することが可能であること
である。
第7図は、同日出願の「車両昇降用搬送自動車」を用い
た場合の、本考案による移動可能な駐車設備への車両の
出し入れの方法を示している。
第7図(A)で、車両昇降用搬送自動車1の運転操作室
3内部の自動車運転部30を操作することによって、駐車
しようとする車両Vが待機している待機地点に移動させ
る。車両昇降用搬送自動車1が所定の待機地点に停車す
ると、車両Vを運転して、登坂台5を昇り、車両昇降用
搬送自動車1のベース部20上に折畳まれた平行昇降機構
2の車両昇降台23に乗り入れる。第7図(B)で、車両
昇降用搬送自動車1は車両Vを載せて、本考案による移
動可能な駐車設備6の前端側まで搬送する。第7図
(C)で、車両昇降用搬送自動車1をパーキングさせて
運転操作室3の回転シート31を後方へ向け、昇降操作部
32を操作して平行昇降機構2を開閉手段24により図示の
ように開いて車両昇降台23を所望の高さまで、すなわち
その車両を駐車させたい車両載置台60の高さにまで上昇
させた後、車両Vを本考案による移動可能な折畳み式駐
車設備6の車両載置台60に乗り入れ駐車する。その後、
運転者は車両昇降用搬送自動車1の車両昇降台23に乗り
移って、車両昇降台23の下降とともに地上に降りる。
本考案による移動式駐車設備は、上記のような昇降機と
ともに使用されるものである。さらに、同日出願に開示
の車両昇降用搬送自動車のごとく、昇降機自体も移動可
能であることが作業効率を向上させるために望ましい。
しかしながら、固定式の昇降機であっても、本考案によ
る折畳み式駐車設備が移動可能であるので、車両の出し
入れは十分可能である。
[考案の効果] この考案は以上に説明した構成により少なくとも下記の
効果を奏する。
請求項(1)の移動可能な車両展示場兼用駐車設備は、
移動手段により移動可能であるとともに、平行昇降機構
として、各車両載置台間にリンクによる平行移動手段、
リンクを開閉動作する開閉手段およびリンクを開状態つ
まり車両載置台の上昇状態において一時固定する定位支
持手段を備えるので、車両の立体的な駐車が可能である
とともに、移動時および不使用時には各車両載置台がほ
ぼ平行に積重なるように折畳んで占有空間を大幅に縮小
することができる。また、側壁を設けない構造であるの
で、車両を展示したい地点に移動させた後に車両展示の
目的にも供することができる。
請求項(2)の移動可能な車両展示場兼用駐車設備は、
長さが等しいリンクを交差させて上方の一端を車両載置
台に他端を水平スライド溝のスライド棒に、下方の一端
を水平スライド溝のスライド棒に他端を車両載置台にそ
れぞれ回動可能に連結しているので、簡単なリンク構造
で平行昇降機構を構築できるとともに、任意の車両載置
台間に開閉手段として一組のオイルシリンダを介設する
だけで全体の昇降動作を行うことができる。
請求項(3)の移動可能な車両展示場兼用駐車設備は、
3種類の長さの異なるリンクで平行昇降機構を構成し
て、水平スライド溝およびスライド棒を設けることな
く、車両載置台の昇降を行うので、構造がより簡単なも
のとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の第1実施例を示す斜視図、 第1図Aは、その第2実施例を示す側面図、 第1図Bは、その第3実施例を示す側面図、 第1図Cは、その第4実施例を示す側面図、 第1図Dは、その第5実施例を示す側面図、 第1図Eは、その第6実施例を示す側面図、 第2図は、この考案にかかわる定位支持手段のうちスト
ッパを示す斜視図、 第3図は、そのストッパを示す断面図、 第4図は、第1〜4実施例について車両載置台の折畳み
状態を概略的に示す側面図、 第5図は、第5、6実施例について車両載置台の折畳み
状態を概略的に示す側面図、 第6図は、従来技術の駐車設備を示す斜視図である。 第7図は、本考案による移動可能な駐車設備への車両の
出し入れの方法を示した図である。 1……車両載置台 2……平行昇降機構 3……移動手段 10……載置面 11……側板 12……前端部 13……後端部 14……タイヤ止め 15……水平スライド溝 20……第1リンク 21……第2リンク 22……スライド棒 23……ベアリング 24……オイルシリンダ 25……定位支持手段 30……車輪 32……(牽引用の)リング 20A……第1リンク 21A……第2リンク 20B……第1リンク 21B……第2リンク 20C……U字リンク 21C……伸縮リンク 20D……長手リンク 21D……中間リンク 21d……短手リンク 20E……長手リンク 21E……中間リンク 21e……短手リンク

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下方向に少なくとも2枚平行に積重ねら
    れる車両載置台と、これら車両載置台を平行状態を維持
    しながら昇降する平行昇降機構と、最下部の車両載置台
    の下面に収納可能に取付けた移動手段とを備える駐車場
    兼用の車両展示設備において、 前記車両載置台が、一車両を載置し、かつ運転者が車両
    ドアを開閉して乗下車できる広さを有するとともに、車
    両側面に対して設けた2側板および車両前後面に対して
    設けた前後2端部を有し、 前記平行昇降機構が、各車両載置台間にリンクによる平
    行移動手段を架設し、かつこのリンクによる平行移動手
    段を開閉動作させる少なくとも1個の開閉手段を有する
    とともに、リンクによる平行移動手段を開状態において
    一時固定して車両載置台に上昇状態を維持させる定位支
    持手段を有する ことを特徴とする移動可能な折畳み式車両展示場兼用駐
    車設備。
  2. 【請求項2】上記平行昇降機構が、リンクによる平行移
    動手段を各車両載置台の2側板を挟んで一対となった長
    さが等しい2本の第1リンクおよび2本の第2リンクか
    ら構成するとともに、2本の第1リンクの各下端を下方
    の車両載置台の前端寄りの各側板にそれぞれ回動可能に
    連結し2本の第1リンクの各上端を上方の車両載置台の
    後端寄りの下面に沿って垂設した水平スライド溝に水平
    スライド棒を介して連結し、2本の第2リンクの各上端
    を上方の車両載置台の前端寄りの各側板にそれぞれ回動
    可能に連結し2本の第2リンクの各下端を下方の車両載
    置台の後端寄りの下面に垂設した水平スライド溝に水平
    スライド棒を介して連結し、かつ第1リンク及び第2リ
    ンクの中央を回動可能に連結すると同時に、当該中央連
    結部分付近の第1リンクおよび第2リンク間に上記定位
    支持手段を介設し、適当な車両載置台間に上記開閉手段
    を介接したことを特徴とする請求項(1)記載の移動可
    能な折畳み式車両展示場兼用駐車設備。
  3. 【請求項3】上記平行昇降機構が、リンクによる平行移
    動手段を各車両載置台の2側板を挟んで一対となった長
    さがそれぞれ異なる各2本の長手リンク、中間リンクお
    よび上下の短手リンクから構成するとともに、2本の長
    手リンクの各上端を上方の車両載置台の前端寄りの各側
    板にそれぞれ回動可能に連結し2本の長手リンクの各下
    端を下方の車両載置台の後端寄りの各側板にそれぞれ回
    動可能に連結し、2本の中間リンクの中央を2本の長手
    リンクの中央にそれぞれ回動可能に連結し、上側の短手
    リンクの各上端を上方の車両載置台の中央寄りの各側板
    にそれぞれ回動可能に連結し、その各下端を前記中間リ
    ンクの各上端にそれぞれ回動可能に連結し、下側の短手
    リンクの各下端を下方の車両載置台の中央寄りの各側板
    にそれぞれ回動可能に連結し、その各上端を前記中間リ
    ンクの各下端にそれぞれ回動可能に連結すると同時に、
    各車両載置台の前後いずれか一端寄りの一側板および前
    記中間リンクの上下いずれか一端間に上記開閉手段を介
    設し、かつ長手リンク及び中間リンクの連結点付近に上
    記定位支持手段を介設したことを特徴とする請求項
    (1)記載の移動可能な折畳み式車両展示場兼用駐車設
    備。
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