JPH0740483A - 積層物およびカ−ペット - Google Patents
積層物およびカ−ペットInfo
- Publication number
- JPH0740483A JPH0740483A JP20851993A JP20851993A JPH0740483A JP H0740483 A JPH0740483 A JP H0740483A JP 20851993 A JP20851993 A JP 20851993A JP 20851993 A JP20851993 A JP 20851993A JP H0740483 A JPH0740483 A JP H0740483A
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- JP
- Japan
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- porous body
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- synthetic resin
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明の目的は、例えば自動車床敷用成形カ−
ペットの裏打ち材として有用な積層物を提供することに
ある。 【構成】積層物13において、合成樹脂を含浸して成形
性を与えられた多孔質体層13Aの表面に合成樹脂を含
浸していない多孔質体層13Bを積層し、該多孔質体層
13Aの圧縮成形による硬度のばらつきを該多孔質体層
13Bのクッション性によってカバ−する。
ペットの裏打ち材として有用な積層物を提供することに
ある。 【構成】積層物13において、合成樹脂を含浸して成形
性を与えられた多孔質体層13Aの表面に合成樹脂を含
浸していない多孔質体層13Bを積層し、該多孔質体層
13Aの圧縮成形による硬度のばらつきを該多孔質体層
13Bのクッション性によってカバ−する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば自動車の床敷用成
形カ−ペットの裏打ち材(インシュレ−タ)として使用
される積層物および該積層物を裏打ちしたカ−ペットに
関するものである。
形カ−ペットの裏打ち材(インシュレ−タ)として使用
される積層物および該積層物を裏打ちしたカ−ペットに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図5に示すように自動車床敷用と
してカ−ペット(1) にポリエチレンシ−ト(2) を介して
合成樹脂含浸ポリウレタン発泡体層(3) を裏打ちした構
成が提供されている。該合成樹脂含浸ポリウレタン発泡
体層(3) は、自動車の床(4) のビ−ド形状に適合する形
状に成形されており、インシュレ−タとして用いられる
と同時に、該床(4) のビ−ド形状がカ−ペット(1) の表
面から感触されないようにする役目も果している。
してカ−ペット(1) にポリエチレンシ−ト(2) を介して
合成樹脂含浸ポリウレタン発泡体層(3) を裏打ちした構
成が提供されている。該合成樹脂含浸ポリウレタン発泡
体層(3) は、自動車の床(4) のビ−ド形状に適合する形
状に成形されており、インシュレ−タとして用いられる
と同時に、該床(4) のビ−ド形状がカ−ペット(1) の表
面から感触されないようにする役目も果している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
構成では該合成樹脂含浸ポリウレタン発泡体層(3) がビ
−ド形状に適合した形状に圧縮成形されることによって
部分的に圧縮比が異なり、例えば図5のA部分では圧縮
比が大きくそのために該発泡体層(3) の密度が大きくな
って硬度が高くなり、B部分では圧縮比が小さくそのた
めに該発泡体層(3) の密度は小さくて硬度が低くなる。
そのためにカ−ペット(1) の表面から一様なクッション
性と平滑感とが感触されないと言う問題点がある。
構成では該合成樹脂含浸ポリウレタン発泡体層(3) がビ
−ド形状に適合した形状に圧縮成形されることによって
部分的に圧縮比が異なり、例えば図5のA部分では圧縮
比が大きくそのために該発泡体層(3) の密度が大きくな
って硬度が高くなり、B部分では圧縮比が小さくそのた
めに該発泡体層(3) の密度は小さくて硬度が低くなる。
そのためにカ−ペット(1) の表面から一様なクッション
性と平滑感とが感触されないと言う問題点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題
を解決するための手段として多孔質体の層(13B) と、多
孔質体に合成樹脂を含浸せしめて成形性を与えた層(13
A) とからなる積層物(13)を提供し、さらに多孔質体の
層(13B) と、多孔質体に合成樹脂を含浸せしめて成形性
を与えた層(13A) とからなり、該合成樹脂含浸多孔質体
の層(13A) は床形状に適合する形状に成形されている積
層物(13)を裏打ちしたカ−ペット(1) を提供するもので
ある。
を解決するための手段として多孔質体の層(13B) と、多
孔質体に合成樹脂を含浸せしめて成形性を与えた層(13
A) とからなる積層物(13)を提供し、さらに多孔質体の
層(13B) と、多孔質体に合成樹脂を含浸せしめて成形性
を与えた層(13A) とからなり、該合成樹脂含浸多孔質体
の層(13A) は床形状に適合する形状に成形されている積
層物(13)を裏打ちしたカ−ペット(1) を提供するもので
ある。
【0005】
【作用】本発明の積層物(13)においては、合成樹脂を含
浸することによって成形性を有する多孔質体の層(13A)
の表面に合成樹脂を含浸していない多孔質体の層(13B)
が積層されているから、該多孔質体層(13A) に部分的に
厚みを圧縮するような成形が施され、そのために部分的
に硬度が高くなっても、合成樹脂を含浸していない多孔
質体層(13B) によって表面においては一様なクッション
性が与えられる。
浸することによって成形性を有する多孔質体の層(13A)
の表面に合成樹脂を含浸していない多孔質体の層(13B)
が積層されているから、該多孔質体層(13A) に部分的に
厚みを圧縮するような成形が施され、そのために部分的
に硬度が高くなっても、合成樹脂を含浸していない多孔
質体層(13B) によって表面においては一様なクッション
性が与えられる。
【0006】
【実施例】本発明を図1〜図4に示す一実施例によって
説明すれば、積層物(13)は合成樹脂が含浸されて成形性
が付与された多孔質体層(13A) と、合成樹脂が含浸され
ていない多孔質体層(13B) とからなる。上記多孔質体は
例えば軟質ポリウレタン発泡体、フェルト等であり、上
記合成樹脂はポリウレタン樹脂、フェノ−ル樹脂、メラ
ミン樹脂、尿素樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、あ
るいは上記合成樹脂のモノマ−、オリゴマ−、プレポリ
マ−等である。なお多孔質体がフェルト等の場合には合
成樹脂が含浸されていない多孔質体層(13B) において
も、クッション性を阻害しない程度の合成樹脂がバイン
ダ−として添加されていてもよい。
説明すれば、積層物(13)は合成樹脂が含浸されて成形性
が付与された多孔質体層(13A) と、合成樹脂が含浸され
ていない多孔質体層(13B) とからなる。上記多孔質体は
例えば軟質ポリウレタン発泡体、フェルト等であり、上
記合成樹脂はポリウレタン樹脂、フェノ−ル樹脂、メラ
ミン樹脂、尿素樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、あ
るいは上記合成樹脂のモノマ−、オリゴマ−、プレポリ
マ−等である。なお多孔質体がフェルト等の場合には合
成樹脂が含浸されていない多孔質体層(13B) において
も、クッション性を阻害しない程度の合成樹脂がバイン
ダ−として添加されていてもよい。
【0007】上記積層物(13)において、合成樹脂が含浸
されている多孔質体層(13A) の厚みは通常12〜15mm
程度、合成樹脂が含浸されていない多孔質体層(13B) の
厚みは通常10〜20mm程度とされる。上記積層物(13)
において多孔質体層(13A) と多孔質体層(13B) とは接着
剤、ホットメルト接着剤、あるいは該多孔質体層(13A)
に含浸されている合成樹脂の浸出によって接着されてい
る。
されている多孔質体層(13A) の厚みは通常12〜15mm
程度、合成樹脂が含浸されていない多孔質体層(13B) の
厚みは通常10〜20mm程度とされる。上記積層物(13)
において多孔質体層(13A) と多孔質体層(13B) とは接着
剤、ホットメルト接着剤、あるいは該多孔質体層(13A)
に含浸されている合成樹脂の浸出によって接着されてい
る。
【0008】上記積層物(13)は図2に示すように上型
(6) と下型(7) とからなるカ−ペット成形型(5) にセッ
トされ、その上にはカ−ペット(1) が重ね合わせられる
が、該カ−ペット(1) にはポリエチレンシ−ト(2) が裏
打ちされ、該ポリエチレンシ−ト(2) は成形にあたって
あらかじめ加熱軟化せしめられている。該カ−ペット
(1) および積層物(13)は上記成形型(5) によって成形さ
れ、同時に該ポリエチレンシ−ト(2) を介して該カ−ペ
ット(1) と積層物(13)とは接着する。上記積層物(13)の
多孔質体層(13A) と多孔質体層(13B) とは成形前にあら
かじめ接着されていても、成形時に接着されてもいずれ
でもよい。そして上記成形によって該積層物(13)の合成
樹脂を含浸している多孔質体層(12A) は、図4に示すよ
うに自動車の床(4) のビ−ド形状に適合する形状に圧縮
成形される。
(6) と下型(7) とからなるカ−ペット成形型(5) にセッ
トされ、その上にはカ−ペット(1) が重ね合わせられる
が、該カ−ペット(1) にはポリエチレンシ−ト(2) が裏
打ちされ、該ポリエチレンシ−ト(2) は成形にあたって
あらかじめ加熱軟化せしめられている。該カ−ペット
(1) および積層物(13)は上記成形型(5) によって成形さ
れ、同時に該ポリエチレンシ−ト(2) を介して該カ−ペ
ット(1) と積層物(13)とは接着する。上記積層物(13)の
多孔質体層(13A) と多孔質体層(13B) とは成形前にあら
かじめ接着されていても、成形時に接着されてもいずれ
でもよい。そして上記成形によって該積層物(13)の合成
樹脂を含浸している多孔質体層(12A) は、図4に示すよ
うに自動車の床(4) のビ−ド形状に適合する形状に圧縮
成形される。
【0009】このように該多孔質体層(13A) に圧縮成形
され、圧縮比の大きいA部は高密度高硬度となり、圧縮
比の小さいB部は低密度低硬度となるが、合成樹脂を含
浸していない多孔質体層(13B) は一様なクッション性を
有し、該多孔質体層(13A) の硬度のばらつきをカバ−す
る。したがってカ−ペット(1) の表面からは一様なクッ
ション性と平滑性が感触されるのである。
され、圧縮比の大きいA部は高密度高硬度となり、圧縮
比の小さいB部は低密度低硬度となるが、合成樹脂を含
浸していない多孔質体層(13B) は一様なクッション性を
有し、該多孔質体層(13A) の硬度のばらつきをカバ−す
る。したがってカ−ペット(1) の表面からは一様なクッ
ション性と平滑性が感触されるのである。
【0010】
【発明の効果】したがって、本発明の積層物の表面から
は一様なクッション性と平滑性が感触され、これをカ−
ペットの裏打ち材として用いれば、カ−ペット表面もま
た一様なクッション性と平滑性を有し、使用感が極めて
良好なものとなる。
は一様なクッション性と平滑性が感触され、これをカ−
ペットの裏打ち材として用いれば、カ−ペット表面もま
た一様なクッション性と平滑性を有し、使用感が極めて
良好なものとなる。
図1〜図4は本発明の一実施例を示すものである。
【図1】積層物断面図
【図2】カ−ペット成形説明図
【図3】カ−ペット成形後説明図
【図4】成形カ−ペット部分断面図
【図5】従来の成形カ−ペット部分断面図
1 カ−ペット 13 積層物 13A 合成樹脂含浸多孔質体層 13B 多孔質体層
Claims (2)
- 【請求項1】多孔質体の層と、多孔質体に合成樹脂を含
浸せしめて成形性を与えた層とからなる積層物 - 【請求項2】多孔質体の層と、多孔質体に合成樹脂を含
浸せしめて成形性を与えた層とからなり、該合成樹脂含
浸多孔質体の層は床形状に適合する形状に成形されてい
る積層物を裏打ちしたことを特徴とするカ−ペット
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20851993A JP2908965B2 (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | カ−ペット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20851993A JP2908965B2 (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | カ−ペット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0740483A true JPH0740483A (ja) | 1995-02-10 |
JP2908965B2 JP2908965B2 (ja) | 1999-06-23 |
Family
ID=16557522
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20851993A Expired - Lifetime JP2908965B2 (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | カ−ペット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2908965B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2277737A1 (en) | 2009-07-24 | 2011-01-26 | International Automotive Components Group GmbH | Acoustic flooring |
JP2017164294A (ja) * | 2016-03-16 | 2017-09-21 | 株式会社ブリヂストン | シートパッド |
-
1993
- 1993-07-30 JP JP20851993A patent/JP2908965B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2277737A1 (en) | 2009-07-24 | 2011-01-26 | International Automotive Components Group GmbH | Acoustic flooring |
JP2017164294A (ja) * | 2016-03-16 | 2017-09-21 | 株式会社ブリヂストン | シートパッド |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2908965B2 (ja) | 1999-06-23 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990323 |