JPH074033U - 点描調複合材 - Google Patents
点描調複合材Info
- Publication number
- JPH074033U JPH074033U JP3917693U JP3917693U JPH074033U JP H074033 U JPH074033 U JP H074033U JP 3917693 U JP3917693 U JP 3917693U JP 3917693 U JP3917693 U JP 3917693U JP H074033 U JPH074033 U JP H074033U
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- Japan
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 軽量で加工性の良い基材上に、骨材入りの樹
脂中間層を介して、特定の着色顔料や着色繊維配合の樹
脂表面層を形成した特有の外観を有する点描調複合材。 【構成】 シ−ト状ないしは板状の基材1に、合成樹脂
21及び骨材22を主成分とする中間層2を介して、合
成樹脂31に、平均粒径20〜400μmの着色合成樹
脂からなる顔料32、及び/又は、最大寸法5〜500
μmの粉末状の着色繊維33を混入した表面層3を形成
した点描調複合材。
脂中間層を介して、特定の着色顔料や着色繊維配合の樹
脂表面層を形成した特有の外観を有する点描調複合材。 【構成】 シ−ト状ないしは板状の基材1に、合成樹脂
21及び骨材22を主成分とする中間層2を介して、合
成樹脂31に、平均粒径20〜400μmの着色合成樹
脂からなる顔料32、及び/又は、最大寸法5〜500
μmの粉末状の着色繊維33を混入した表面層3を形成
した点描調複合材。
Description
【0001】
本考案は、建築物の壁材として利用できる点描調複合材に関する。なお、点描 調とは、外観上、きめ細かい色彩点が視覚のなかで混合する効果を用いたもので 、立体感、ソフト感、深み感等が見る方向や角度により微妙に異なって見える趣 を指す。
【0002】
建築物の外装や内装に使用される乾式工法用の壁材としては、天然石や人造大 理石の板状物、合板や窯業製品などの基材表面に塗装したり、塩化ビニルシ−ト やメラミン化粧板などの化粧材を貼付けた装飾加工品などがある。 近年になり、スタッコ状またはリシン様仕上面の壁材として、合板などの板状 基材面に、白色セメントや合成樹脂をバインダ−として、寒水石や硅石などの骨 材を混入したセメントモルタルや樹脂モルタルを、吹付け又はコテ塗りした砂壁 調複合材もある。
【0003】
しかし、天然石や人造大理石からなる壁材は、高価で、重く、切削加工性が悪 いなどの欠点があり、塗装仕上げや化粧材貼り加工品は、単調な平面になりやす く、装飾効果性に欠点があった。また、前記の如き砂壁調複合材の外観は、裏面 に凹凸はあるものの、斑点模様が出る程度の単調な色相であった。
【0004】 本考案の目的は、比較的軽量で、切削や接着加工性が良く、しかも、外観が凹 凸面で、色相も多彩で深みのある点描調の複合材を提供することにある。
【0005】
本考案は、シ−ト状ないしは板状の基材に、合成樹脂及び骨材を主成分とする 中間層を介して、合成樹脂に平均粒径20〜400μmの着色合成樹脂からなる 顔料、及び/又は、最大寸法5〜500μmの粉末状の着色繊維を混入した表面 層を形成している点描調複合材である。
【0006】 次に、本考案を図1の側断面図により説明する。 本考案でのシ−ト状ないしは板状の基材1としては、合板やパ−チクルボ−ド などの木質製品、石膏ボ−ドや硅カル板などの窯業製品、紙類や不織布などのシ −ト状基材などの建築用材料として使用されている切削や接着加工性の良い板状 ないしはシ−ト状の基材が適用される。
【0007】 基材1の表面に形成される中間層2は、合成樹脂21及び骨材22を主成分と する塗材を固化させたもので、合成樹脂21としては、アクリル酸、アクリル酸 エステル類、メタクリル酸、メタクリル酸エステル類、スチレン類、ビニルエス テル類、ビニルエ−テル類、塩化ビニリデンなどの重合体ないしは共重合体、エ チレン、プロピレン、ブタジエンなど共重合可能な単量体の共重合体、エポキシ 系化合物、ウレタン系化合物、アルキッド樹脂など耐水性の優れた合成樹脂の溶 液型またはエマルジョン型の樹脂で、接着性と物理的及び化学的性質の優れてい る塗料用の合成樹脂が適用される。
【0008】 骨材22としては、寒水石、硅砂、天然石、大理石、人工骨材、軽量骨材(中 空体)などの粒径0.05〜5mmの粒子ないしは粉体が適用され、着色骨材も適 用される。
【0010】 合成樹脂21と骨材22との配合比率は、固形分重量換算値で、100対30 0〜1000の範囲で任意の比率で混合される。また、その他に、増粘保水剤( MC、CMC、PVA等)、可塑剤、成膜助剤、着色顔料などが、任意に使用さ れる。
【0011】 表面層3は、合成樹脂31に、平均粒径20〜400μmの着色合成樹脂から なる顔料32、及び/又は、最大寸法5〜500μmの粉末状の着色繊維33を 混入した塗材(トップコ−ト用コ−ティング材)を固化させたもので、合成樹脂 31としては、前記の中間層2を構成する合成樹脂21と同系統の樹脂で、耐候 性の良い透明被膜を形成する塗料用の樹脂が適用される。
【0012】 着色合成樹脂からなる顔料32としては、ポリエステル、ポリエチレン、アク リル樹脂、ポリ塩化ビニルなどの着色合成樹脂からなる球状顔料といわれるもの 及びその表面に着色顔料をコ−テイングしたものが挙げられる。点描感を付与す る着色合成樹脂からなる顔料32は、通常の着色に使用する顔料(チタン白、ベ ンガラなど)より粒径が大きいものがあり、概ね、平均粒径20μm以上のもの である。20μm未満のものは点描の点が小さすぎるために点描調としての意匠 性が呈しがたい。また、反対に粒径が400μmより大きすぎると、中間層2で 形成された凹凸内におさまらず、はみ出す等の意匠上の問題を生ずるため、適用 される平均粒径としは20〜400μmが適当である。
【0013】 点描感を付与する粉末状の着色繊維33としては、カット、粉砕、ドライ粉砕 などの処理をしたものであり、最大寸法が5〜500μmのものであれば使用で きる。なお、最大寸法が500μmを超えるもの及び5μm未満のものは、点描調 としての意匠性が呈しがたい。粉末状の着色繊維は染料で着色したものは耐候性 に難点があるため、顔料にて原染できるものが好ましく、例えば、原染レ−ヨン やパルプ繊維等を顔料で着色したメラミン樹脂等で耐水性を付与したもの等が挙 げられる。
【0014】 これら着色合成樹脂からなる顔料32、及び/又は、着色繊維33の混入量と しては、固形分重量換算値で、前記表面層用の合成樹脂100部に対して、0. 1〜150部であり、通常は5〜50部である。
【0015】 また、必要に応じて、消泡剤、防腐剤、防黴剤、着色材などの添加剤を適宜添 加するが、透明な合成樹脂31中に、点描感を付与する前記の特定の着色顔料3 2、及び/又は着色繊維33を混入した表面層を形成する方が点描感が鮮明であ る。
【0016】 本考案の点描調複合材の製法としては、基材1の表面に必要に応じてシ−ラ− 処理または接着剤4を介して、中間層2を構成する合成樹脂21と骨材22の液 状混合物を、吹付け、ロ−ラ−、コテ塗り、フロ−コ−タ−式などの塗布手段で 表面層3を形成することにより得られる。
【0017】 なお、中間層2と表面層3との界面は、不規則な凹凸状である方が密着性が良 く、点描調の外観が立体的に見えるので意匠効果も大きい。
【0018】
本考案の点描調複合材では、平面からなる基材に凹凸模様からなる中間層を介 して、点描感を付与する前記特定の着色顔料、及び/又は着色繊維により、優れ た点描調の外観を呈し、しかも、基材がシ−ト状ないしは板状のために、切削や 接着などの二次加工がし易いので、建築または構築用の建材として有用である。
【図1】本考案の点描調複合材の側断面図。
【符号の説明】 1 基材 2 中間層 21 合成樹脂 22骨材 3 表面層 31 合成樹脂 32 着色合成樹脂からなる顔料 33 着色繊維 4 接着剤
Claims (1)
- 【請求項1】 シ−ト状ないしは板状の基材に、合成樹
脂及び骨材を主成分とする中間層を介して、合成樹脂に
平均粒径20〜400μmの着色合成樹脂からなる顔
料、及び/又は、最大寸法5〜500μmの粉末状の着
色繊維を混入した表面層を形成していることを特徴とす
る点描調複合材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3917693U JPH074033U (ja) | 1993-06-23 | 1993-06-23 | 点描調複合材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3917693U JPH074033U (ja) | 1993-06-23 | 1993-06-23 | 点描調複合材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH074033U true JPH074033U (ja) | 1995-01-20 |
Family
ID=12545813
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3917693U Pending JPH074033U (ja) | 1993-06-23 | 1993-06-23 | 点描調複合材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH074033U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014237268A (ja) * | 2013-06-07 | 2014-12-18 | 株式会社エフコンサルタント | 積層体 |
-
1993
- 1993-06-23 JP JP3917693U patent/JPH074033U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014237268A (ja) * | 2013-06-07 | 2014-12-18 | 株式会社エフコンサルタント | 積層体 |
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