JPH0739826U - 覆 布 - Google Patents

覆 布

Info

Publication number
JPH0739826U
JPH0739826U JP7366393U JP7366393U JPH0739826U JP H0739826 U JPH0739826 U JP H0739826U JP 7366393 U JP7366393 U JP 7366393U JP 7366393 U JP7366393 U JP 7366393U JP H0739826 U JPH0739826 U JP H0739826U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
deodorant
metal
cloth
casket
derivative
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7366393U
Other languages
English (en)
Inventor
孝 江良
元泰 斎藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kohjin Holdings Co Ltd
Original Assignee
Kohjin Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kohjin Holdings Co Ltd filed Critical Kohjin Holdings Co Ltd
Priority to JP7366393U priority Critical patent/JPH0739826U/ja
Publication of JPH0739826U publication Critical patent/JPH0739826U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 消臭機能が充分であり、取扱いやすく見栄え
のよい覆布を提供する。 【構成】 カルボキシル基あるいはカルボニル基を有す
るセルロース誘導体と銅等の金属との金属錯体からなる
消臭剤をパルプと混抄しシートとする。これを白色の布
と縫製・接着し覆布とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は遺体の覆布及び該覆布を使用した棺に関する。
【0002】
【従来の技術】
人が死亡すると遺体を清め納棺し、埋葬或いは火葬するまでは2〜3日保管す るのが通常である。保管中の遺体腐敗進行防止のために通常はドライアイス等の 冷剤を遺体の周辺に配置する冷却冷凍保存法が一般的に広く採用されている。冷 却剤以外の遺体保存法としては実開昭61−28607号、特開昭59−186 901号等にみられる薬剤による腐敗防止による死体臭発生防止法、無機薬剤等 の消臭機能を有する粉末を用いた方法、実開昭62−113546号、実開平1 −59126号等にみられる活性炭を脱臭剤として用いる方法、あるいは実開昭 59−150424号にみられる消臭液を不織布に含浸した葬祭用脱臭シート等 が知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、冷却冷凍保存法では気温の高い地域や夏場等は遺体の腐敗進行 が激しく死体臭の発生がみられ臭気対策が必要となり、また、二酸化塩素等の薬 剤による悪臭対策は、薬剤等が揮発し遺体に係わる周囲の人の体へ有害であるこ とは明白であり、人体への影響を少なくするため使用量を抑える等の考慮が必要 となる。すなわち、防臭効果と人体への悪影響のバランスが問題となり薬剤使用 量を増やせば人体への悪影響も増大し、薬剤量を減らせば防臭効果が薄れる欠点 があった。また活性炭やセラミックス等を用いた遺体の脱臭素材等は種々使用さ れているが活性炭の防臭作用が主に吸着作用によるものであるため殺菌剤、芳香 剤、水分等も吸着し相対的に悪臭の吸着総量が減ること、また吸着が飽和した場 合は吸着平衡により吸着した悪臭成分を放出する現象がみられる等の欠点があっ た。 一方、不織布に消臭液を含浸させ消臭シ−トとする方法は取扱いが簡便で上記 の欠点を改善する効果はあるが、含浸量を増やすと消臭薬剤が液状の場合は薬剤 の浸みだし、薬剤が個体の場合は粉体の欠落等があり含浸量に限界がある。遺体 用覆布の場合は日にちが経過するとともに発生する臭気が多くなり消臭剤量の必 要量が増えるため使用含浸不織布の枚数を増やす必要がある。また、遺体用覆布 は遺体発生時に使用するため覆布の運搬や保存時に消臭薬剤が滲みだしたり、消 臭薬剤の粉末が欠落したりして覆布の外観上の見栄えや体裁に悪影響を与えこと は好ましい事ではない。 本考案はかかる従来技術の不満足な点を改善し、より簡便に使用可能な覆布、 更に事故死等で発見が遅れた場合の遺体が発する悪臭の防止に有効な消臭機能を 有する簡便な遺体用覆布を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案者等は、繊維状で消臭容量が大きく且つ取扱いの容易な消臭剤を使用す ることにより上記課題を解決したものである。 すなわち本考案は、カルボキシル基、カルボニル基のいずれかを有するセルロ −ス誘導体と銅、亜鉛、マンガン、コバルト、鉄、モリブデンから選ばれたの1 種以上の金属との金属錯体よりなる消臭機能を有する消臭剤あるいは該消臭剤と パルプとの混合物からなる消臭剤の層と、白色の布より構成された遺体用覆布及 び該覆布を棺の一部とした棺を提供するものである。
【0005】 本考案に使用される消臭剤としては、ハルプ、レ−ヨン、木綿等の形状を有す るセルロ−ス繊維にカルボキシル基、アルデヒト基を導入した繊維状のセルロ− ス誘導体と銅、コバルト、亜鉛、鉄、マンガン、モリブデン等の金属を反応させ 合成した金属セルロ−ス金属錯体、あるいはこれとパルプとの混合物が挙げられ る。繊維状を形成するためには、置換度はピラノ−ス環単位にたいし化学当量で 0.05〜1.0当量の金属の配位した錯体が好ましく、また錯体を形成する金 属としては単独の化合物でも良いし、複数の金属の組み合わせでも良いが、覆布 の色調は白系或い青色系が好ましいことから、銅、亜鉛、コバルトの金属錯体化 合物等が好ましい。カルボキシル基、アルデヒド基を導入したセルロース誘導体 は、公知の方法により、例えば、アルカリ等により活性化された反応性セルロ− スと有機酸ハロゲン化化合物、有機酸の酸無水物等との反応により、あるいはセ ルロ−ス繊維を酸化剤処理することにより製造される。 消臭剤は、抄紙することにより消臭紙として、あるいは成形して顆粒状・粉末 状として使用することができる。
【0006】 本考案では、上記繊維状消臭剤の性能向上のため遺体臭等の消臭に効果のある 消臭剤として悪臭成分の選択的な分解反応により消臭機能を発現する酵素及び酵 素と同様な機能を有するバイオミメテックな消臭機能を有する化合物、或いは悪 臭成分と選択的に反応して消臭機能を発現する化学物質等を上記繊維状消臭剤に 滲み出すことや、欠落することのない範囲ないで吸着させることもできる。 バイオミメティツク化合物としては、ヘマトポルフィリン、ヘム鉄等の補酵素 、或いは金属フタロシアニン誘導体、金属クロロフィル等の金属ポルフィラジン 及び金属ポルフィリン化合物を挙げることができる。また、悪臭成分との選択的 な反応により消臭機能を発現する化学物質としては、脂肪酸と銅、鉄、亜鉛、マ ンガン、コバルト、モリブデン等の金属錯体、カルボキシル基・カルボニル基・ ヒドロキシル基・スルホニル基等を有する有機化合物と銅、鉄、亜鉛、マンガン 、コバルト、モリブデン等の金属よりなる有機化合物酸と金属イオンよりなる金 属錯体化合物、グルタミンサン等のアミノ酸と銅、鉄、亜鉛、マンガン、コバル ト、モリブデン等の金属よりなる金属アミノ酸の錯体化合物等が挙げられる。 更に、上記の消臭素材の消臭機能に殆ど影響を与えない殺菌剤或いは芳香剤を 共存させることにより遺体の腐敗進行の防止や遺体保存にふさわしい芳香を発す ることもできる。
【0007】 以下、図面を用いて本考案を詳しく説明する。 図1及び図2は本考案の覆布1の層構成の例である。図1は消臭剤の層2と白 色の布3、図2は消臭剤の層2に表面側に白色の布3、裏面側にシート4、をシ ート加工により覆布としたものである。消臭剤の層2は、図1ではシート状であ り、図2では、シート状、顆粒状あるいは粉末状いずれでもよい。 各々の層、2、3、4は縫製、接着、折合わせ等の単独或いは組み合わせ加工 により実用レベルの強度・取扱い易さを覆布に付与することが出来る。 消臭剤の層2には、更に悪臭成分の選択的な分解反応により消臭機能を発現す る酵素及び酵素と同様な機能を有するバイオミメテックな消臭機能を有する化合 物、或いは悪臭成分と選択的に反応して消臭機能を発現する化学物質等を担持さ せて消臭機能を更に向上させることができる。また、殺菌作用を有する植物製油 成分等を必要量含浸させることにより、遺体の腐敗進行が遅れるため悪臭発生量 が抑制され、結果として覆布の消臭効果を増大させること、フィトンチット等の 芳香成分を担持させて、遺体の周りに清楚な香りを漂わせることにより遺体の品 位を上げることもできる。 複合された覆布は必要な強度を維持するが、素材の組み合わせ等で比較的柔ら かく且つ覆布を使用する遺体、棺等に合わせた任意の形状に設定でき、必要に応 じて縁部に縁飾りをすることもできる。また、コンパクトな状態に折り畳むこと ができるため事故等で痛んだ遺体の運搬・保管時に用いる消臭機能を有する簡便 に取扱い可能な覆布としても有効である。 図3は覆布1を棺の一部に使用した棺5の図であり、覆布1を下敷きとして使 用した例である。
【0008】
【考案の効果】
本考案の覆布は、保存、移動中に消臭薬剤に起因する汚れや見栄えの低下が無 くなるため見栄えがよく、また高濃度の消臭剤が存在することとなり充分な消臭 機能の発現が可能である。更に消臭剤そのものが繊維であるため、簡便で保存・ 移動・使用時の取扱いが容易であるため、遺体・棺にあわせて任意の形状に設定 できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の覆布の層構成の例である。
【図2】本考案の覆布の層構成の他の例である。
【図3】本考案の覆布を一部とした棺の例である。
【符号の説明】
1 覆布 2 消臭剤の層 3 白色の布 4 シート 5 棺

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルボキシル基、カルボニル基のいずれ
    かを有するセルロ−ス誘導体と銅、亜鉛、マンガン、コ
    バルト、鉄、モリブデンから選ばれた1種以上の金属と
    の金属錯体よりなる消臭機能を有する消臭剤あるいは該
    消臭剤とパルプとの混合物からなる消臭剤の層と、白色
    の布より構成された遺体用覆布。
  2. 【請求項2】 消臭剤の層が該消臭剤成分とは反応しな
    い抗菌剤、殺菌剤、あるいは芳香剤成分を担持した素材
    と複合したものである請求項1記載の遺体用覆布。
  3. 【請求項3】 消臭剤の層が金属フタロシアニン誘導
    体、へム鉄、金属クロロフィル誘導体等の金属ポルフィ
    ラジン及び金属ポルフィリン誘導体を担持した素材と複
    合したものである請求項1及び2記載の遺体用覆布。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3記載の覆布を棺の一部とし
    た消臭機能を有する棺。
JP7366393U 1993-12-27 1993-12-27 覆 布 Pending JPH0739826U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7366393U JPH0739826U (ja) 1993-12-27 1993-12-27 覆 布

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7366393U JPH0739826U (ja) 1993-12-27 1993-12-27 覆 布

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0739826U true JPH0739826U (ja) 1995-07-18

Family

ID=13524733

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7366393U Pending JPH0739826U (ja) 1993-12-27 1993-12-27 覆 布

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0739826U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005261446A (ja) * 2004-03-16 2005-09-29 Sanyo Chem Ind Ltd 被災者用収納袋

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005261446A (ja) * 2004-03-16 2005-09-29 Sanyo Chem Ind Ltd 被災者用収納袋

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1251034A (en) Chemically-active composition containing divalent iron ions
EP1274789A1 (en) Humidity sensitive composition
US20030044314A1 (en) Paper product for use in sterilizing an area
JPH0739826U (ja) 覆 布
FI97630B (fi) Kuitumateriaali ja menetelmä sen valmistamiseksi
JP2001213701A (ja) 精油含有ドライアイス
JPH0482558A (ja) 消臭、除菌組成物
JPH0739393U (ja) ペット用シート
JPS62236516A (ja) 脱臭作用を有する清浄用製品
DE102007040742A1 (de) Luftreiniger
JPH0739841U (ja) ウッドチップ
JPH0234894Y2 (ja)
JP3025797U (ja) カバン
KR200380167Y1 (ko) 의류용 골판지
JPH03251253A (ja) 脱臭材
JPH09316435A (ja) エアゾール組成物およびそれを用いた防汚防臭処理方法
JPS62235371A (ja) 脱臭用塗料およびそれを用いた脱臭シ−ト
JPS63147468A (ja) 消臭・吸液用複合材料体
JP2005314849A (ja) 羽毛及び当該羽毛を詰めた寝具類並びに同羽毛を詰めた衣類
JPH04354533A (ja) 防臭性多孔質顆粒材料
JP3050507U (ja) 消臭剤包装体
JPH0383904A (ja) 衣類用防虫剤
JPH07255825A (ja) 室内の脱臭装置
JP3013553U (ja) 仏 衣
JPH0951937A (ja) 消臭剤と、それを使用する包装消臭剤、消臭剤パック