JPH0739692A - 衣類乾燥機 - Google Patents

衣類乾燥機

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JPH0739692A
JPH0739692A JP5206848A JP20684893A JPH0739692A JP H0739692 A JPH0739692 A JP H0739692A JP 5206848 A JP5206848 A JP 5206848A JP 20684893 A JP20684893 A JP 20684893A JP H0739692 A JPH0739692 A JP H0739692A
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rotary drum
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Minoru Kishi
稔 岸
Koichi Tanaka
浩一 田中
Kiyokazu Fujikawa
清和 藤川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転ドラムへの着脱操作が簡便で、簡易に組
立、分解可能なフィルター装置を具備する衣類乾燥機を
提供する。 【構成】 第1フィルター網42を有するフィルター固
定枠体35が回転ドラム13の排気口14に取付けら
れ、第2フィルター網45を有するフィルター基体36
に嵌合するフィルターカバー37は、その通気孔51に
突起49を係合して回り止めし、このフィルター本体を
フィルター固定枠体35に嵌着してフィルター装置15
を作る。フィルター固定枠体35裏面の周状リブ66は
回転ドラムへの取付時に、取付面に圧着してシール構造
を形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回転するドラム内で衣類
を加熱乾燥させる衣類乾燥機に関し、特にこの回転ドラ
ムの排気口に着脱自在に装着されるフィルター装置の構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術として、機枠内に衣類の投入さ
れるドラムが回転自在に支持され、このドラムと後部の
熱気出口および前部の熱気入口とを介して連通する循環
風路が設けられ、そしてこの循環風路に循環ファンとヒ
ータとが配設される一方、ドラムの背部位置に、外気を
一方の面に、そして熱気出口からの空気を反対の面に夫
々流すようにした熱交換型の両面ファンを備え、乾燥風
を除湿しつつ循環し、衣類を乾燥する除湿型の衣類乾燥
機が、特公昭61−41239号公報に示すように知ら
れている。
【0003】ここで回転ドラムの熱気出口には、衣類乾
燥に伴い生じる綿くず、糸くずなどのリントが循環風に
のって回転ドラム外へ出て、軸支部分や両面ファンに絡
まって回転に支障を来さないように、フィルター装置が
設けられている。
【0004】そしてそのフィルター装置は例えば特開平
5−49794号公報に示すように第1フィルターと、
第2フィルターと、第2フィルターを覆うフィルターカ
バーとより成っているが、更に使い捨ての紙フィルター
等の補助フィルターをフィルターカバーと、第2フィル
ターを張設している枠部材との間に適宜装着可能とし
て、よりフィルター機能を万全なものとできるようにし
ている。
【0005】ここで使い捨ての紙フィルターを第2フィ
ルターの枠部材とフィルターカバーとの間に挟持しての
装着が可能とした構造のフィルター装置にあっては、フ
ィルターカバーの固定が不完全で回転するような状況だ
と、紙フィルターに折り曲がりや、しわ寄せを起こして
フィルターの役目をしなくなるので、双方の部材に係り
合って凹凸嵌合する外部操作自在な係合手段等を用い
て、明確な位置合わせを行い、フィルターカバーを固定
している。
【0006】一方、上述したフィルター装置において、
第1フィルターが回転ドラムの熱気出口に取付固定され
る。詳述すれば、第1フィルターを張設している枠部材
が、回転ドラムの内側から熱気出口にネジ、ビスなどで
取付固定される。しかしこの時、枠部材とこれが当る回
転ドラム側の取付部との間に隙間があると、循環空気の
一部がフィルター装置を通らず、この隙間から直接ドラ
ム外へ出てしまう。その結果、フィルター装置で除去さ
れない綿くずなどを含んだ空気が循環し、目づまり時期
を早めるなどという悪影響があるので、一般には第1フ
ィルターの枠部材と、これが取付けられる回転ドラムの
取付面との間には、パッキンを貼付し、循環空気の循環
風路等への直接侵入を防いでいた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、補助フィルタ
ー保護のため、フィルターカバーを回り止めするのに、
従来装置では複雑な構造の回り止め手段を必要とし、ま
たフィルターカバーと第2フィルターの枠部材との嵌合
に方向性があり、取付方向が限定されるため、着脱に係
る操作が不便であったという問題があった。
【0008】次に、リントを含んだ空気を回転ドラム外
へ出さないために、フィルター装置の回転ドラムへの取
付面にパッキンを貼るという方策では、これに係る作業
性やコストの面から、あまり得策ではなかった。
【0009】本発明は以上の点に鑑みて成されたもの
で、第1発明では、フィルターカバーの取付方向を限定
されない容易な着脱ができ、そして補助フィルターはし
わ寄せなど起こさないで装着することのできる衣類乾燥
機を提供することを目的とする。
【0010】第2発明では、フィルター装置の取付面に
パッキンを貼らずとも、循環空気の回転ドラム外への直
接侵入を防ぐ構造が達成でき、製造コストの低減及び組
立作業性を大幅に改善できる衣類乾燥機を提供すること
を目的とする。
【0011】
【作用】上記構成によりフィルター基体にフィルターカ
バーを嵌合すると、フィルター基体の突起が、フィルタ
ーカバーの多数にある通気孔のどれかと引っ掛かってフ
ィルターカバーは回り止めされる。その時、フィルター
カバーとフィルター基体との取付方向に限定がなく、そ
の着脱をスムーズに行える。
【0012】そしてフィルター基体にセットした紙フィ
ルター等の補助フィルターをしわ寄せや折り曲がりを起
こすこと無くフィルターカバーとの間で確実に保持でき
る。
【0013】更に、請求項2の構成によれば、フィルタ
ー固定枠体を、排気口を有した回転ドラムに取付ける
と、フィルター固定枠体の裏面のリブがその取付面に圧
着し、排気口の外を取り囲むようリブは位置して、リン
トを含んだ循環風がドラム外へ直接排出して行くのを防
ぐシール構造をパッキンを用いずとも達成できるように
なっている。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0015】1は衣類乾燥機2の機枠にして、該機枠1
の前面中央には衣類投入口3が形成されている。4は機
枠1の後面に止着された後カバーであり、その中央には
外部空気の導入口5が設けられ、また機枠1の下部には
その導入された外部空気の導出口6が設けられている。
7は前記衣類投入口3を開閉するドアにして、衣類はこ
のドア7を開閉して後述する回転自在なドラム内に投入
される。そして機枠1には衣類投入口3を囲むように取
り付けられ、ドラムを回転自在に支持させる環状の板金
製ドラム支持板8が設けられている。
【0016】一方、機枠1の後部において、その内側に
は前記後カバー4と間隔を有する様に横方向に架設され
た仕切板9が設けられ、この仕切板9には後端を前記後
カバー4に当接させて固定されるファンケーシング10
が装着されて、このファンケーシング10および仕切板
9により前記機枠1内が乾燥室11とファン室12とに
区画されている。13が前記機枠1内、すなわち乾燥室
12内に配設される合成樹脂より形成の回転ドラムで、
その前部内周縁が環状の前記ドラム支持板8の外周縁に
フェルト等を介して回転自在に支持され、後面中央が支
軸15に回転自在に支持されている。そして、この回転
ドラム13の後面中央には排気口14が形成されてい
る。ここでこの排気口14を覆うようにフィルター装置
15が、内側から回転ドラム13に着脱自在に装着され
ている。本発明はこのフィルター装置15の構造に関す
るもので、詳細は後述する。
【0017】16は前記排気口14と対応する乾燥風入
口で、前記ドラム支持板8の下部に形成されている。一
方前記仕切板9には前記乾燥室11とファン室12を連
通する連通口17が設けられ、排気口14から出た風は
連通口17を通り、そして後述する循環風ダクトを介し
て前記乾燥風入口16から回転ドラム13内に入る。そ
して排気口14から出た風が外へ洩れず確実に連通口1
7からファン室12へと送り込むことができるようにす
るために、前記回転ドラム13の後面には、前記仕切板
9に摺接する環状のシール部材18を固定している。
【0018】ところで前記ファン室12内には、前記支
軸15の後部に軸受メタルを介して回転自在に軸支され
た合成樹脂製の両面ファン19が設けられている。この
両面ファン19は前記乾燥室11側に位置する循環ファ
ン20と前記後カバー4側に位置する冷却ファン21と
がそれぞれ放射状に表裏一体に形成されていると共に、
冷却ファン21側中央部にはプーリー22が設けられて
いる。23は前記ファンケーシング10に、前記両面フ
ァン19を囲むように設けられた合成樹脂製の仕切ケー
シングであり、この仕切ケーシング23の中央の円形開
口内に前記両面ファン19を収容することにより、前記
仕切ケーシング23と前記両面ファン19とで共同し
て、前記ファン室12内を乾燥風路24と冷却風路25
とに区画している。
【0019】さて、前記両面ファン19の周縁には、前
記乾燥風路24へ向けて開口する同心状の回転溝群26
が一体形成され、一方前記仕切ケーシング23の内周縁
には、前記冷却風路25へ向けて開口する同心状の固定
溝群27が一体形成されており、前記回転溝群26が前
記固定溝群27に対して相互に非接触状態で遊嵌されて
いる。すなわち、前記回転溝群26と固定溝群27とは
ラビリンス結合を構成している。28は前記乾燥風路2
4の下部と前記乾燥風入口16とを連通する循環風ダク
トであり、前記乾燥風入口16近くのこの循環風ダクト
28内に、セラミック材料をハニカム状にした正温度抵
抗特性の半導体ヒータ29が設けられている。30は前
記循環風ダクト28の最下部に設けられ、ダクト内に凝
縮した除湿水を機外に排出するための排水口、31は駆
動モータであり、前記プーリー22に小プーリー32、
ベルト33を介して接続されていると共に、前記回転ド
ラム13にプーリー34、ベルト35を介して接続され
て、駆動モータ31の回転力が回転ドラム13および両
面ファン19に伝達されるようになっている。
【0020】次に本発明の特徴部分であるフィルター装
置15の構造、その組立方および排気口14への装着等
に付いて説明する。
【0021】フィルター装置15は、回転ドラム13に
固定されるフィルター固定枠体35と、フィルター固定
枠体35に収納されるフィルター基体36と、フィルタ
ー基体36を覆ってフィルター固定枠体35に取り付け
られるフィルターカバー37とからなり、そしてこのフ
ィルター装置15には、一般市販のティッシュペーパー
等からなる使い捨ての紙フィルターなどの補助フィルタ
ー38(図4参照)をフィルターカバー37とフィルタ
ー基体36との間に装着可能としている。
【0022】前記フィルター固定枠体35は合成樹脂等
により形成され、図6、図7に示すように周縁に環状保
持枠39を有し、中央に覆い部40を設け、この覆い部
40と環状保持枠39との間に複数の桟41を渡して仕
切った夫々の面に第1フィルター網42を張設してい
る。そして覆い部40の外端の一ヶ所に取付ネジ部43
を設けると共に、環状保持枠39に近い外周部の裏側に
複数個の固定用の係止爪片44を突設している。
【0023】次のフィルター基体36も合成樹脂等より
形成され、図4、図5に示すように第2フィルター網4
5を、桟46を十字状に渡した略矩形状の開口に張設し
ていると共に、周縁に全周にわたって突出形成した環状
の係合突起47を有している。
【0024】そして補助フィルター38の装着されるフ
ィルター基体36上の面側には、図4に示すように補助
フィルター38の位置決め用リブ48a、48bを上下
左右に一対ずつ有すると共に、左右の位置決めリブ48
b、48bの外側には、次述するフィルターカバー37
との嵌合時にフィルターカバー37の通気孔に係止して
フィルターカバーの回り止めを成す突起49、49が設
けられている。
【0025】フィルターカバー37も合成樹脂等より形
成され、図2、図3に示すように多数の通気孔51を有
すると共に、周縁の外周側に全周にわたって嵌合突起5
2が形成され、内周側の数ヶ所には前記フィルター基体
36の環状係合突起47と係合する係合突起53が設け
られている。
【0026】従ってフィルター装置15を組立てるに
は、先ずフィルター固定枠体35を回転ドラム13の後
面13bに形成している排気口14に回転ドラム13の
内側から当てがう。ここで、回転ドラム13の後面13
bには図8に示すように複数の取付穴64が穿けられて
おり、この取付穴64にフィルター固定枠体35の係止
爪片44が挿入係止され、そして取付ネジ65(図7参
照)が取付ネジ部43にねじ止めされることでフィルタ
ー固定枠体35を回転ドラム13に取付固定される。
【0027】次に、補助フィルター38をフィルター基
体36に位置決めリブ48a、48bによって位置決め
してセットする。次にこのフィルター基体36にフィル
ターカバー37を覆う如く嵌合する(フィルター基体3
6をフィルターカバー37の内部に嵌め込む如く装着す
る取付方でも良い)。すると図8に示すように、フィル
ターカバー37の通気孔51にフィルター基体36の突
起49、49が係合しフィルターカバー37の回り止め
が行われると同時に、フィルター基体36とフィルター
カバー37の係合突起47、53同士が嵌合して、両部
品は一体化してフィルター本体が組み立てられる。そし
て補助フィルター38はフィルター基体36の方に設け
た弧状をした複数個の押えリブ55と、フィルターカバ
ー37の裏面から全周にわたって形成した押えリブ56
とで挟持固定される。
【0028】こうして、補助フィルター38は前記フィ
ルター基体36の位置決めリブ48a、48bにその端
部を位置決めすることにより第2フィルター網45を覆
うようにフィルター基体36の表面全体に亘って配置さ
れた状態で前記フィルターカバー37とフィルター基体
36との間に着脱自在に位置決め装着されるものである
が、この補助フィルター38は使用しなくてもよい。
【0029】ところで上述したように、フィルターカバ
ー37はその通気孔51を利用して、これにフィルター
基体36の突起49、49を係合させてフィルター基体
36に回り止め固定しており、従ってこの通気孔51は
フィルターカバー37に全周的に多数設けられているた
め、フィルターカバー37をフィルター基体36に取付
ける際にその取付方向を意識することなく取付けること
ができるので、組立作業が簡単となる。
【0030】次にフィルター基体36を内部に保持した
フィルターカバー37をフィルター固定枠体35内に収
納するよう嵌合する。ここでフィルター固定枠体35に
おいて、その環状保持枠39の内周側の数ヶ所に、図8
に示すようにステンレス製の板バネ部材を折曲して上端
に弾性係止部58bを屈曲形成した固定バネ58が取付
固定されている。
【0031】よってフィルターカバー37の嵌合突起5
2にこの固定バネ58の弾性係止部58bが掛止してフ
ィルターカバー37はフィルター固定枠体35に止着し
て、フィルター装置15の組立てが完了する。なお、こ
の時、フィルター基体36の周縁の下側に環状に設けて
いる溝61と、フィルター固定枠体35の外周部上面に
環状に形成している溝62とが互い違いに嵌まり合って
いる。この溝61、62の互い違いに嵌合させる構造に
よってフィルター基体36とフィルター固定枠体35と
の当接部のシール効果を高め、循環空気の漏れを防いで
いる。
【0032】なお、66はフィルター固定枠体35の裏
面に全周的に一体に突出形成されて、取付面である回転
ドラム13の後面13bに圧接している第2発明に係る
リブで、回転ドラム13から循環空気がフィルター装置
15を通過しないで直接出るのを防止しているが、その
詳細は後述する。
【0033】係る構成で衣類乾燥運転を開始すると、駆
動モータ31の作動により回転ドラム13および両面フ
ァン19が回転し、半導体ヒータ29は加熱する。
【0034】両面ファン19が回転すると、半導体ヒー
タ29で加熱された乾燥風は乾燥風入口16を介して回
転ドラム13内に入り、回転ドラム13内で衣類を加熱
乾燥して水分を吸収して高温多湿の温風となり、フィル
ター装置15、排気口14、連通口17を介して乾燥風
路24に入り、両面ファン19の循環側、循環風ダクト
28、半導体ヒータ29の順に循環し、冷却用の外部空
気は両面ファン19の回転により、導入口5から冷却風
路25に入り両面ファン19の冷却側を通過して導出口
6から外部に排気される。
【0035】回転ドラム13内での衣類の乾燥作業で生
じた綿クズ等のリントはフィルター装置15のフィルタ
ー基体36の前側に装着された補助フィルター38(紙
フィルター)で捕捉される。この補助フィルター38は
目が細かいので微細なリントまで捕捉でき、第2フィル
ター網45をリントで汚すことがない。ここで補助フィ
ルター38を使用しない時はリントはフィルター基体3
6の第2フィルター網45で捕捉される。
【0036】高温多湿の乾燥風は、両面ファン19で外
部空気と熱交換し、冷却されて水分を凝縮させ、その後
半導体ヒータ29で再加熱されて回転ドラム13に供給
され続ける。凝縮水は排水口30から排出される。
【0037】一方、フィルター装置15にリントが多量
に捕捉されたときは、フィルター装置15を清掃する。
このときは、手指をフィルターカバー37の中央部分に
開いている前記通気孔51より大きめの通風孔68に引
っ掛けるなどして前方に取り出す。するとフィルターカ
バー37の嵌合突起52がフィルター固定枠体35の固
定バネ58の弾性係止部58bから外れて、フィルター
基体36とフィルターカバー37は一体となったまま、
すなわちフィルター本体をフィルター固定枠体35より
取り外すことができる。取り外したフィルター本体はフ
ィルターカバー37とフィルター基体36とに更に分離
することが簡単にできる。
【0038】よってフィルターカバー37の清掃、フィ
ルター基体36の第2フィルター網45の清掃が行える
と共に、回転ドラム13側に取り付けてあるフィルター
固定枠体35の第1フィルター網42の除塵をするな
り、その清掃も行える。
【0039】更に必要ならば、取付ネジ65を外してフ
ィルター固定枠体35を完全に取り外して清掃も行えば
よい。
【0040】清掃後、新品の補助フィルター38をフィ
ルター基体36の上面にセットし、フィルターカバー3
7をフィルター基体36に嵌合する。この嵌合時にフィ
ルターカバー37の取付方向に注意せずとも、嵌合すれ
ばフィルターカバー37の通気孔51のどれかにフィル
ター基体36の突起49、49が係合して回り止めされ
て、補助フィルター38は折れ曲がりやしわ寄せといっ
たことを起こさず、補助フィルター38を良い取付状態
で簡単に装着することができる。
【0041】この後、フィルター本体をフィルター固定
枠体35に嵌合すれば、再び嵌合突起52と固定バネ5
8との掛合により、ワンタッチで装着固定できる。
【0042】次に、フィルター装置とそれが取付けられ
る回転ドラムの取付面との間に、従来のようにパッキン
を装着してシールせずとも、フィルター装置を装着する
だけシールできる本発明の第2発明に係るシール構造に
ついて説明する。
【0043】図8に示すように、フィルター固定枠体3
5の裏面外周に三角形状の断面を持ったリブ66が全周
に形成されている。
【0044】フィルター装置15はそのフィルター固定
枠体35が回転ドラム13の取付面、すなわちドラム後
面13bに直に取付固定されるのであるが、従来ではこ
の取付面部の間にパッキンを介在させていたが、本発明
では、フィルター固定枠体35を回転ドラム13へ取り
付けた際に、リブ66の頂点が回転ドラム13の後面1
3bに圧着し、シールすることができる。
【0045】これによって図8で点線矢印に示すように
リントを含んだ循環風が隙間部分へと入って来ても、排
気口14の外を取り囲むよう存在しているリブ66によ
ってそれ以上侵入せず、排気口14からはフィルター装
置15を通過する実線矢印に示す循環風のみ出て、半導
体ヒータ29を目詰まりさせる等するリントを含んだ循
環風のドラム13外への直接排気を防止するシール構造
を簡単に形成することができる。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、回転ドラ
ム内に着脱可能なフィルター装置は、相互に分離自在な
フィルター固定枠体と、フィルター基体とフィルターカ
バーとより成ると共に、使い捨ての紙フィルター等をフ
ィルター基体とこれに嵌合するフィルターカバーとの間
に装着可能とし、清掃などで分離したフィルター基体と
フィルターカバーの再組立時に、フィルター基体に設け
た突起をフィルターカバーが全周に有する通気孔を利用
して、これに掛止して回り止め固定するようにしたの
で、フィルターカバーとフィルター基体との取付方向に
自由度があり、取付方向を意識することなく両部材の着
脱を簡単に行うことができると共に、その固定手段も従
来のような複雑な掛止構造でなく通気孔を利用した簡単
なもので達成できる。しかも補助フィルターは折れ曲が
りやしわ寄せといったことを起こすことなく、確実に保
持でき、その交換装着等も容易に行える。
【0047】また請求項2の記載によれば、フィルター
固定枠体を回転ドラムに取付ける際に、その取付面に圧
着するリブをフィルター固定枠体の裏面の全周に一体的
に設けるだけで、フィルター装置を通過せず直接循環風
がドラム外へ出るのを防止するシール構造が、従来のよ
うにパッキンを使用せずとも構築でき、フィルター装置
の着脱時に、パッキンの脱落を心配するなどの注意を払
わずとも済み、着脱操作が簡単となると共に部品コスト
を下げられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る衣類乾燥機の全体の側面断面図。
【図2】フィルターカバーの平面図。
【図3】フィルターカバーの半縦断側面図。
【図4】フィルター基体の平面図。
【図5】フィルター基体の半縦断側面図。
【図6】フィルター固定枠体の平面図。
【図7】フィルター固定枠体の半縦断側面図。
【図8】フィルター装置の要部側断面図。
【符号の説明】
2 衣類乾燥機 13 回転ドラム 15 フィルター装置 35 フィルター固定枠体 36 フィルター基体 37 フィルターカバー 38 補助フィルター 49 突起 51 通気孔 66 リブ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面に衣類投入口が形成された機枠と、
    この機枠内に回転自在に設けられ、前記衣類投入口から
    投入された衣類を乾燥させるための回転ドラムと、この
    回転ドラムの排気口に着脱可能に装着したフィルター装
    置とを備えた衣類乾燥機において、 前記フィルター装置は前記回転ドラムの排気口を内側か
    ら覆うごとく取り付けられた第1フィルター網を有した
    フィルター固定枠体と、 第2フィルター網を有すると共に前記フィルター固定枠
    体に着脱自在に取り付けられるフィルター基体と、 前記フィルター基体を覆って前記フィルター固定枠体に
    着脱自在に取り付けられ、多数の通気孔を有するフィル
    ターカバーとからなり、 前記フィルターカバーと前記フィルター基体との間に補
    助フィルターを挟持して装着可能とした構造とする一
    方、前記フィルター基体には前記フィルターカバーの通
    気孔に係合して該フィルターカバーの回り止めをさせる
    突起を形成したことを特徴とする衣類乾燥機。
  2. 【請求項2】 前面に衣類投入口が形成された機枠と、
    この機枠内に回転自在に設けられ、前記衣類投入口から
    投入された衣類を乾燥させるための回転ドラムと、この
    回転ドラムの排気口に着脱可能に装着したフィルター装
    置とを備えた衣類乾燥機において、 前記フィルター装置は前記回転ドラムの排気口を内側か
    ら覆うごとく取り付けられた第1フィルター網を有した
    フィルター固定枠体と、 第2フィルター網を有すると共に前記フィルター固定枠
    体に着脱自在に取り付けられるフィルター基体と、 前記フィルター基体を覆って前記フィルター固定枠体に
    着脱自在に取り付けられ、多数の通気孔を有するフィル
    ターカバーとからなり、 前記フィルター固体枠体には、前記フィルター装置が取
    り付けられる前記回転ドラムの取付面に当り、前記排気
    口の外側を囲む周状のリブを一体に設けたことを特徴と
    する衣類乾燥機。
JP5206848A 1993-07-30 1993-07-30 衣類乾燥機 Expired - Lifetime JP3011580B2 (ja)

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