JPH0739486A - 電気掃除機の吸込口体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、吸込口体の巾を短くすることが
できるとともに部屋の隅部の塵埃をも吸引することので
きる吸込口体を提供する。 【構成】 吸込口本体１２ａの底面１２ｂに塵埃を吸引
する吸込開口１３を設け、その底面１２ｂに走行用のロ
ーラ１７，１７を設けた電気掃除機の吸込口体１２であ
って、前記ローラ１７，１７を前記吸込開口１３よりも
後方に配設し、前記吸込口本体の前端下縁部の両側にク
ッション部材１５，１６を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、吸込口本体の下面に
塵埃を吸引する吸込開口や走行用のローラを設けた電気
掃除機の吸込口体に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来から、図６に示す電気掃除機の吸込
口体２が知られている。

【０００３】この吸込口体２には、吸込口本体２ａの底
面２ｂに略長方形形状の開口を有する吸込開口３が形成
されている。この吸込開口３には、軸周囲の配設された
複数のブレード４ａを回転させて前記塵埃を掻き揚げる
回転清掃体４が、長手方向に沿って回転自在に軸支され
ている。なお、１は吸込口本体２ａに設けられた接続部
で図示しない延長管等が接続される。

【０００４】この吸込開口３よりも前側の両側には、走
行用のローラ６，６が設けられている。また、前記吸込
開口３よりも後方の両側には後輪８，８が設けられてい
る。

【０００５】また、この底面２ｂには、吸込口体２の移
動とともに回転していく検知ローラ９が設けられてい
る。１０は吸込口体２の移動を補助する駆動輪で図示し
ない駆動モータによって回転清掃体４とともに回転駆動
される。ローラ６，６および後輪８，８は被清掃面と吸
込口本体２ａの底面２ｂとの距離を設定するとともに、
吸込口体２を床に載置した際にその床を傷つけないよう
に緩衝材としての機能を有している。

【０００６】この吸込口本体２ａの本体ケース２cの外
側面周囲には、樹脂性の衝撃吸収用のバンパ１１が配設
されている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかし、このような構
成の電気掃除機の吸込口体２では、ローラ６，６を前記
吸込開口３よりも前側に設けているので、このローラ
６，６を配設する分、吸込口体２の前後方向における巾
が長くなってしまう。

【０００８】また、そのローラ６，６の配設する部分だ
け吸込開口３が吸込口本体２ａの前縁５から遠ざかり、
このため壁ぎわ等の部屋の隅部の被清掃面の塵埃を吸引
することができないという問題があった。

【０００９】そこで、この発明は、吸込口体の巾を短く
することができるとともに部屋の隅部の塵埃をも吸引す
ることのできる電気掃除機の吸込口体を提供することを
課題とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】この発明は、かかる課題
に着目してなされたもので、吸込口本体の下面に塵埃を
吸引する吸込開口を設け、その下面に走行用のローラを
設けた電気掃除機の吸込口体であって、前記ローラを前
記吸込開口よりも後方に配設し、前記吸込口本体の前端
下縁部の両側にクッション部材を設けたことを特徴とす
る。

【００１１】

【作 用】かかる手段によれば、ローラを前記吸込開口
よりも後方に配設したので吸込口体の前後方向の巾を短
くすることができるとともに、吸込口本体の前縁から吸
込開口までの距離を短くすることができるので、壁ぎわ
等の部屋の隅部の塵埃を吸引することができる。また、
吸込口本体の前端下縁部の両側にクッション部材を設け
たので、吸込口体を床に載置する際に吸込口本体の前端
の下部を床に当てしまうことが防止され、床を傷つけて
しまうことを防止することができる。

【００１２】

【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。

【００１３】図１乃至図５は、この発明の一実施例を示
すものである。なお、従来と同一乃至均等な部分につい
ては同一符号を付して説明する。

【００１４】まず構成を説明すると、１２ａは吸込口体
１２の吸込口本体で、吸込口本体１２aは延長管(図示せ
ず)が接続される接続部１の先端１aに上下方向に回動自
在に取り付けられている。この吸込口本体１２ａの底面
１２ｂには塵埃を吸引するための略長方形形状の開口を
形成した吸込開口１３が設けられている。この吸込開口
１３には、複数のブレード４ａを回転させて塵埃を掻き
上げる回転清掃体４が、長手方向に沿って回転自在に軸
支されている。１４はシールリップである。

【００１５】吸込口本体１２ａの前端下縁部の両側５
ａ，５ａには、クッション部材１５，１６が設けられて
いる。すなわち、吸込口本体１２ａの底面１２ｂの前端
部から本体１２ａの前面の下部にかけてクッション部材
１５，１６が設けられている。

【００１６】クッション部材１５，１６は、後方に毛先
が延びている起毛１５ａ，１６ａを有している（図４参
照）。

【００１７】また、この吸込体本体１２ａの底面１２ｂ
には、吸込開口１３の後方であって駆動輪１０を挟む位
置に走行用のローラ１７，１７が設けられている。更
に、この底面１２ｂには、後輪８，８と、吸込口体２の
移動とともに回転していく検知ローラ９とが設けられて
おり、この検知ローラ９はその回転方向によって吸込口
体２の前進や後退を検知するものである。ローラ１７，
１７と後輪８，８とで吸込口体２の底面１２ｂから被清
掃面(図示せず)までの距離が設定されるとともに、被清
掃面が床の場合、駆動輪１０，１０が床に接しないよう
に設定されている。

【００１８】吸込口本体１２ａ内には、回転清掃体４と
駆動輪１０，１０を回転させるための駆動モータ(図示
せず)が配置されている。この駆動モータは、正逆転可
能な直流モータで検知ローラ９の回転に基づいて正転し
たり逆転したりして吸込口体２の移動を補助するように
駆動輪１０，１０を回転させるものである。１１は樹脂
性の衝撃吸収用のバンパ１１である。

【００１９】このように構成された電気掃除機の吸込口
体１２では、ローラ１７，１７を吸込開口１３よりも後
方位置に設けたので、吸込開口１３を前縁５によせて形
成することができる。このため、壁ぎわ等の部屋の隅部
の被清掃面Ｙの塵埃も吸引することができる。

【００２０】また、クッション部材１５，１６が、吸込
口本体１２ａの前端下縁部の両側５ａ，５ａに設けられ
ているので、この吸込口体１２を被清掃面Ｙである床に
載置する際に、吸込口本体１２aが接続部１の先端１aに
回動自在に取り付けられていることにより、図３の二点
鎖線で示すように垂れ下がってしまうが、クッション部
材１５，１６により吸込口本体１２ａの前端の下部が床
に直接当たらない。このため床を傷つけてしまうことが
防止される。

【００２１】更に、この実施例の吸込口体１２によれ
ば、クッション部材１５，１６は、後方に毛先が延びて
いる起毛１５ａ，１６ａを有しているので、図５に示す
ように、吸込口体１２を前進させた後に後退させる際
に、その起毛１５ａ，１６が被清清掃面Ｙに付着してい
る塵埃を掻き上げていき、再度、吸込口体１２を前進さ
せるときにその掻き上げた塵埃を吸引していく。この結
果、被清掃面Ｙの清掃を効率よく行うことができること
となる。

【００２２】

【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ローラを前記吸込開口よりも後方に配設したので吸
込口体の前後方向の巾を短くすることができるととも
に、吸込口本体の前縁から吸込開口までの距離を短くす
ることができるので、壁ぎわ等の部屋の隅部の塵埃を吸
引することができる。また、吸込口本体の前端下縁部の
両側にクッション部材を設けたので、吸込口体を床に載
置する際に吸込口本体の前端の下部を床に当てしまうこ
とが防止され、床を傷つけてしまうことを防止すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例の電気掃除機の吸込口体を
示した正面図である。

【図２】同一実施例の吸込口体の底面を示した底面図で
ある。

【図３】同一実施例の吸込口体の側面を示した側面図で
ある。

【図４】クッション材を説明した説明図である。

【図５】クッション部材の起毛の作用を説明するための
説明図である。

【図６】従来の電気掃除機の吸込口体を示した底面図で
ある。

【符号の説明】

5 前縁 7 後縁 12 吸込口体 12ａ 吸込口本体 13 吸込開口 15，16 クッション部材 17 ローラ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】吸込口本体の下面に塵埃を吸引する吸込開
   口を設け、その下面に走行用のローラを設けた電気掃除
   機の吸込口体であって、 前記ローラを前記吸込開口よりも後方に配設し、前記吸
   込口本体の前端下縁部の両側にクッション部材を設けた
   ことを特徴とする電気掃除機の吸込口体。