JPH0739466Y2 - 鉄筋結束具とその結束装置 - Google Patents

鉄筋結束具とその結束装置

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JPH0739466Y2
JPH0739466Y2 JP51793U JP51793U JPH0739466Y2 JP H0739466 Y2 JPH0739466 Y2 JP H0739466Y2 JP 51793 U JP51793 U JP 51793U JP 51793 U JP51793 U JP 51793U JP H0739466 Y2 JPH0739466 Y2 JP H0739466Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は鉄筋結束具とその結束装
置に係わり、特に交叉して配置された鉄筋の交叉部を結
束する鉄筋結束具とその結束装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、鉄筋相互の位置を固定するに
は、鉄筋の交叉部を鉄線等により締め付けて固定するよ
うにしているが、その締付作業は手作業が主になるため
作業性に劣るものであった。そこで鉄筋の交叉部を結束
する金属製の結束具が提案されており、例えば特公昭6
2−52651号公報には、切込部を介して四方にU字
型と逆U字型の結束部を設けた結束具と、それらU字型
及び逆U字型結束部をそれぞれ上下鉄筋に圧着する鉄筋
結束機が開示されており、この鉄筋結束機は、枢着した
一対のアームの先端内側にそれぞれ前記結束部を折り曲
げるダイスを設けたものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の結束具を用
いて鉄筋の交叉部を結束する場合、逆U字型結束部を下
鉄筋に差し入れた後、U字型結束部に上鉄筋を挿入配置
するため、上下鉄筋を重ねて配置した後、その結束具を
取り付けることができず、作業性に劣るという問題があ
った。また、上記結束具では、各結束部を折り曲げる構
造であって、該結束部の間にそれぞれ切欠き溝を設けて
おり、上下鉄筋を引き離す方向に力が働くと該切欠き溝
部分から破損し易く、十分な結束強度が得られない虞も
ある。一方、上記結束機を用いた結束作業においては、
上下それぞれ2箇所づつの結束部を折り曲げなければな
らないため作業性に劣る面があり、さらにその折曲作業
は、U字型の結束部を鉄筋に巻き付け密着するまで折曲
なければならず、実際上手作業では困難であり、シリン
ダなどの別途の駆動装置を要し、装置が高価になると共
にその駆動装置を動かすための動力源も必要になるとい
う問題があった。
【0004】そこで本考案は結束強度に優れ、また、作
業性の向上を図ることができる鉄筋結束具とその結束装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案の請求項1の鉄筋
結束具は、交叉して配置した鉄筋の交叉部を結束する結
束具であって、この対をなす結束具は、下部開口から前
記一方の鉄筋を挿入可能な抑え枠部と、この抑え枠部の
下部に設けられ前記一方の鉄筋の長さ方向に延設した脚
部と、この脚部の上端に形成され前記他方の鉄筋下部に
当接可能な当接部とを備え、前記対をなす結束具の相互
に対をなす前記脚部は、前記一方の鉄筋の長さ方向から
一方が他方に嵌入して連結する挿入脚部と受脚部とから
なるものである。
【0006】また本考案の請求項2の結束装置は、下部
に前記鉄筋の交叉部を挿入する挿入部を形成すると共
に、この挿入部内に対向して開口する一対の押出孔を設
けたマガジンボディーと、このマガジンボディー内に設
けられ前記各押出孔位置に前記結束具を供給可能な一対
の供給路と、それら押出孔位置に供給された一対の結束
具を前記一方の鉄筋に沿って前記交叉部に押し出す押出
手段とを具備するものである。
【0007】
【作用】上記請求項1の構成により、鉄筋の交叉部を挟
んで、一方の鉄筋に一対の結束具の抑え枠を挿入配置
し、それぞれ交叉部に向かってスライドされ、挿入脚部
と受脚部とからなる脚部相互を連結し、これにより抑え
枠と当接部の間に両鉄筋を挟んで結束する。
【0008】また上記請求項2の構成により、マガジン
ボディーの挿入部に鉄筋の交叉部を挿入配置し、押出手
段によって一対の結束具を押出して連結し、該交叉部を
結束する。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例を添付図面を参照して
説明する。図1ないし図8は本考案の第1実施例を示
し、図1ないし図5は本考案の鉄筋結束具1,1Aを示
す図面であり、この鉄筋結束具1,1Aは、交叉して配
置した上下鉄筋A,Bの交叉部Cを結束するものであっ
て、図2ないし図4に示すように、それら対をなす結束
具1,1Aを連結して前記交叉部Cを結束する。その一
方の結束具1は、金属製からなる抑え枠2と同じく金属
製からなる一対の受脚部3とを一体にしてなり、その他
方の結束具1Aは、金属製からなる抑え枠1と同じく金
属製からなる挿入脚部3Aとを一体にしてなり、この挿
入脚部3Aを前記受脚部3に嵌入して対をなす結束具
1,1A相互を連結可能にしている。前記抑え枠2は、
帯板を折曲形成した上板部4と両側部5,5からなり、
その両側部5,5の下部が開口し、この下部開口6から
前記上鉄筋Aを挿入可能にしており、また、前記両脚部
3,3Aは、前記抑え枠2の下部から前記下鉄筋Bの長
さ方向に沿って一体に延設され、また両脚部3,3A
は、前記抑え枠2の下部と連続する延設部7と、この延
設部7の下端を外側に折曲形成した水平部8と、この水
平部8の外端を折曲形成した傾斜部9とからなり、前記
延設部7の上端を脚部3,3Aの先端側に向かって低く
なる傾斜状に形成し、その上端により前記下鉄筋Bの下
部側に当接し、かつ摺動可能な当接部10を構成してい
る。さらに、前記受脚部3は、その水平部8が先端に向
かって幅広に形成された枠状をなし、一方、前記挿入脚
部3Aは、前記受脚部3に対応してその水平部8が先端
に向かって幅狭に形成された枠状をなし、一方の脚部で
ある前記挿入枠部3Aを他方の脚部である前記受脚部3
に嵌入して相互を連結可能に形成している。そして、図
1及び図2に示すように前記交叉部Cを挟んで上鉄筋A
に一対の結束具1,1Aの抑え枠2を挿入配置し、それ
ぞれ交叉部Cに向かってスライドされ、方の受脚部3
の先端開口から方の挿入脚部3Aを嵌入し、これによ
り上鉄筋Aの上部が抑え枠2に抑えられると共に、下鉄
筋Bの下部が当接部10により抑えられ、上下鉄筋A,B
の交叉部Cが結束される。また、前記抑え枠2は弾性変
形可能な金属製あるいは比較的薄い金属板材を用いるこ
とにより、後述する前記傾斜状の当接部10による楔作用
によって弾性変形可能に構成している。
【0010】前記対をなす結束具1,1Aを連結して前
記交叉部Cを結束する結束装置11は、図6の正面方向の
断面図、図7の側面方向の断面図及び図8の斜視図に示
すように、前後の側板12,12と、左右の側板13,13と、
一部が開口した底板14とからなる上部が開口した箱型の
マガジンボディー15を備え、このマガジンボディー15の
下部には、前記交叉部Cを挿入配置する挿入部16が形成
され、この挿入部16は、該マガジンボディー15の前記左
右の側板13,13にそれぞれ前記底板14が開口した左右の
切欠き溝17を形成し、さらに前記前後の側板12,12にそ
れぞれ前記底板14が開口した前後の切欠き溝18を形成す
ると共に、この前後の切欠き溝18を前記左右の切欠き溝
17に比べて低く形成、例えばほぼ上鉄筋Aの直径寸法高
さ分だけ低く形成し、上鉄筋Aを左右の切欠き溝17の上
端に突き合わせると共に、下鉄筋Bを前後の切欠き溝18
に突き合わせることにより、前記交叉部C箇所をマガジ
ンボディー15の下部中央に挿入配置できるようになって
いる。また、前記マガジンボディー15内の左右には、中
央側左右それぞれの仕切板19,19によって間隔をおいて
仕切られ、かつ重ねて収納した前記結束具1,1Aを後
述する押出孔位置に供給する供給路20,20がそれぞれ形
成され、前記左右の仕切板19,19はそれぞれ前後方向中
央に縦開口部21が上から下まで連続して縦設され、かつ
前記仕切板19,19の下側には、前記挿入部16に臨む押出
孔22,22がそれぞれ開口している。この押出孔22の下部
には、前後に前記一つの脚部3,3Aのみが挿通可能な
脚部用開口部23が設けられ、押出位置すなわち図7に示
すように底板14位置まで脚部3,3Aが降下した最下部
の結束具1,1Aのみが前記押出孔22を挿通できるよう
になっており、その二段目以上の結束具1,1Aは、前
記仕切板19によって前記押出孔22からの抜け出しが防止
されている。また、図6に示すように、略逆へ字状をな
す案内板24が、左右の押出孔22,22の上部を連結し、結
束具1,1Aの抑え枠2の先端側を案内するようにして
おり、また、前記底板14の中央には、交叉部Cに対応し
て結束後の結束具1,1Aが下方向に抜出可能な中央開
口部25が形成されている。さらに、前記マガジンボディ
ー15の上部開口には、取っ手31付きの蓋体32が、取付金
具33を介して着脱自在に設けられ、その蓋体32には、前
記供給路20に重ねた結束具1,1Aの上面を押すプッシ
ャ34とプッシャバネ35とが設けられている。
【0011】前記マガジンボディー15の前後には、それ
ぞれスライドパット41を介して前後別体の押込枠42,42
が左右方向にスライド自在に設けられ、それら押込枠4
2,42の両端側には、前記マガジンボディー15の中央側
に向かって抑え枠用押込片43と、一対の脚部用押込片4
4,44が設けられている。さらに、前記マガジンボディ
ー15の中央には、前記前後の側板12,12を挿通して回転
軸45が軸支され、この回転軸45の両端側にはそれぞれピ
ニオンギヤ46,46が固着されると共に、両端には取付体
47を介して操作ハンドル48がそれぞれ設けられている。
そして、前側の前記押込枠42の上部には前記ピニオンギ
ヤ46と螺合する上向きのラック49が形成され、後側の前
記押込枠42の上部内側には前記ピニオンギヤ46と螺合す
る下向きのラック50が形成され、これにより前記操作ハ
ンドル50を回動すると、前後の押込枠42,42がそれぞれ
前記マガジンボディー15の中央側にスライド移動するよ
うに構成している。そして前記押込枠42,42,回転軸45
及び操作ハンドル48によって、前記結束具1,1Aを押
し出す押出手段51を構成している。
【0012】次ぎに前記結束装置11を用いた結束具1,
1Aによる前記交叉部の結束方法に付き説明すると、ま
ず蓋体32を開いて左右の供給路20,20にそれぞれ結束具
1,1Aを重ね合わせて収納し、蓋体32を閉める。それ
から、上下鉄筋A,Bの交叉部Cにマガジンボディー15
の挿入部16を合わせ、この場合上鉄筋Aを左右の切欠き
溝17の上端に突き合わせると共に、下鉄筋Bを前後の切
欠き溝18に突き合わせることにより、結束装置11を正確
に合わせることができる。この後操作ハンドル48を回動
操作すると、前後の押込枠42,42がそれぞれ中央に向か
ってスライド移動し、図6に示すように、各押込片43,
44が切欠き溝17からマガジンボディー15内に挿入され、
抑え枠2の上板部4を抑え枠用押込片43が押すと共に、
脚部3,3Aを一対の脚部用押込片44が押し、左右1個
つの結束具1,1Aが打ち出されるようにして各押出
孔22から交叉部Cに向かって押出される。この場合、仕
切板19及び案内板24によって次ぎの結束具が飛び出すこ
となく、かつ押出される結束具1,1Aは押込片43,4
4,44により3箇所を押されて安定して押出され、受脚
部3内に挿入脚部3Aが圧入状態で嵌合され両結束具
1,1Aが連結される。この際、図2に示すように、押
出孔22から押出された脚部3,3Aの当接部10の先端側
が下鉄筋Bに当接し、さらに結束具1,1Aが進むと、
該当接部10の傾斜による楔作用によって、両鉄筋A,B
を挟み付ける方向に力が働き、この力により図3に示す
ように上板部4が上鉄筋Aの上面に圧着し、上下鉄筋
A,Bが強固に結束される。そして、今度は操作ハンド
ル48を逆方向に回動操作すると、押込片43,44,44がマ
ガジンボディー15から抜け出し、同時に待機していた次
ぎの結束具1,1Aが、プッシャ34により押出孔22位置
に供給され、連続して交叉部Cを結束することができ
る。
【0013】このように本実施例では、交叉して配置し
た鉄筋A,Bの交叉部Cを結束する結束具1,1Aであ
って、この対をなす結束具1,1Aは、下部開口6から
一方の鉄筋Aを挿入可能な抑え枠部2と、この抑え枠部
2の下部に設けられ一方の鉄筋Aの長さ方向に延設した
脚部3,3Aと、この脚部3,3Aの上端に形成され他
方の鉄筋Bの下部に当接可能な当接部10とを備え、対を
なす結束具1,1Aの相互に対をなす脚部3,3A及び
脚部3,3Aは、一方の鉄筋Aの長さ方向から一方が他
方に嵌入して連結する挿入脚部3Aと受脚部3とからな
ものであるから、鉄筋A,Bの交叉部Cを挟んで、一
方の鉄筋Aに一対の結束具1,1Aの抑え枠2を挿入配
置し、それぞれ交叉部Cに向かってスライドされ、脚部
3,3A相互を連結し、これにより抑え枠2と当接部10
の間に上下鉄筋A,Bを挟んで強固に結束することがで
き、このように鉄筋A,Bを重ね合わせた後に結束でき
ため作業が容易となり、また、単に結束具1,1Aをス
ライドして連結するため、作業時間も短縮され作業性の
向上を図ることができる。
【0014】またこのように本実施例では、下部に鉄筋
A,Bの交叉部Cを挿入する挿入部16を形成すると共
に、この挿入部16内に対向して開口する一対の押出孔2
2,22を設けたマガジンボディー15と、このマガジンボ
ディー15内に設けられ各押出孔22,22位置に結束具1,
1Aを供給可能な一対の供給路20,20と、それら押出孔
22,22位置に供給された一対の結束具1,1Aを一方の
鉄筋Aに沿って交叉部Cに押し出す押出手段51とを具備
するものであるから、マガジンボディー15の挿入部16に
鉄筋A,Bの交叉部Cを挿入配置し、押出手段51によっ
て一対の結束具1,1Aを押出して連結し、その交叉部
Cを結束することができ、鉄筋Aへの結束具1,1Aが
一度にでき、かつ結束具1,1Aの連結も簡便に行うこ
とができ作業性の向上を図ることができる。しかも、従
来の巻き付け圧着式のものと異なり、結束具1,1Aを
用いて結束するものであるから、別途に動力などを用い
ることなく手動による操作も可能となり、装置も比較的
安価なものとなる。
【0015】また実施例上の効果として、脚部3,3A
の上端の当接部10を傾斜状に形成したことにより、両結
束具1,1Aを連結すると、当接部10の傾斜による楔作
用により強固に結束することができ、さらに、傾斜状の
当接部10を設けると共に、抑え枠2を角状に形成し、か
つ弾性変形可能に構成したことによって、当接部10の傾
斜による楔作用によって締付力が働くと抑え枠2が鉄筋
Aに沿って弾性変形して鉄筋Aに密着し、強固かつ安定
して連結されると共に、直径の異なる鉄筋Aをも1種類
の結束具1,1Aを用いて結束することができる。ま
た、脚部3,3Aを枠状に形成したため、該脚部3,3
Aの強度が向上し、鉄筋A,Bを強固に結束することが
でき、さらに、先端側が比較的大きく開いた受脚部3内
に先側が細い挿入脚部3Aを挿入するものであるから、
挿入脚部3Aスムーズに挿入することができ、さらに、
脚部3,3Aには傾斜部8を設けたから、結束具1,1
A相互が同一軸方向に正しく導かれると共に、結束後の
垂直方向への位置ずれも防止される。また、押出孔22は
1個の結束具1,1Aのみが押出し可能で、次ぎの結束
具の抜出しを防止するように構成し、加えてプッシャ34
により順次押出孔22位置に結束具1,1Aを自動的に供
給するようにしたから、連続使用が可能となり作業性の
大幅な向上が可能となる。
【0016】図9は本考案の第2実施例を示し、上記第
1実施例と同一部分に同一符号を付しその詳細な説明を
省略して詳述すると、この例では、結束具の抑え枠2
は、側板5,5を彎曲状の上板部4Aにより連結したも
のを示し、第1実施例と同様な作用,効果を奏し、ま
た、このように上板部4Aを彎曲状に形成することによ
り、上板部4Aが鉄筋Aに密着し易くなる。
【0017】図10及び図11は本考案の第3実施例を
示し、上記第1実施例と同一部分に同一符号を付しその
詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、結束具
の脚部を変形した例を示すものであり、その結束具1B
は,図10に示すように、一方の水平部8を先端に向か
って幅狭に形成した挿入脚部3Aを形成し、他方の水平
部8を先端に向かって幅広に拡大する受脚部3を形成し
たものを示し、使用に当たっては前記マガジンボディー
15の左右の供給路20,20に同じ結束具1B,1Bを向き
合って挿入し、上記第1実施例と同様に押し出すと、そ
れぞれ挿入脚部3Aが受脚部3に嵌入して左右の結束具
1B,1Bが連結される。尚、この例では、側板5は受
脚部3を設ける側を挿入脚部3Aに比べて水平部8の厚
さ分だけ長くすることが好ましい。
【0018】このように本実施例においては、交叉して
配置した鉄筋A,Bの交叉部Cを結束する結束具1B,
1Bであって、この対をなす結束具1B,1Bは、下部
開口6から一方の鉄筋Aを挿入可能な抑え枠部2と、こ
の抑え枠部2の下部に設けられ一方の鉄筋Aの長さ方向
に延設した脚部3,3Aと、この脚部3,3Aの上端に
形成され他方の鉄筋Bの下部に当接可能な当接部10とを
備え、対をなす結束具1B,1Bの相互に対のなす脚部
3A,3及び脚部3,3Aは、一方の鉄筋Aの長さ方向
から一方が他方に嵌入して連結する挿入脚部3Aと受脚
部3とからなるものであるから、鉄筋A,Bの交叉部C
を挟んで、一方の鉄筋Aに一対の結束具1B,1Bの抑
え枠2を挿入配置し、それぞれ交叉部Cに向かってスラ
イドされ、脚部3,3A相互を連結し、これにより抑え
枠2と当接部10の間に上下鉄筋A,Bを挟んで強固に結
束することができ、第1実施例と同様な作用,効果を奏
し、また、結束具1Bにそれぞれ挿入脚部3Aと受脚部
3とを設けることによって、1種類の結束具1Bを対に
して使用することができ、2種類の結束具を用いる場合
に比べて製造が容易になると共に、使用時マガジンボデ
ィー15に充填する場合も、左右の供給路20,20に区別し
て結束具を入れる必要がなく作業性の向上が図れる。
【0019】尚、本考案は上記実施例に限定されるもの
ではなく、本考案の要旨の範囲内において種々の変形実
施が可能である。例えば当接部10の水平に対する角度は
適宜選定可能であり、また水平でもよい。また、結束具
は、金属製に限らず合成樹脂等各種材質のものを用いる
ことができる。さらに、使用する鉄筋A,Bは丸棒状の
ものあるいは異形鉄筋、さらには丸に限らず角型のもの
にも使用することができる。さらにまた、実施例の押出
手段51は操作ハンドル48を操作する手動式のものを示し
たが、シリンダあるいはモータ駆動等で押込枠42をスラ
イド駆動するようにしてもよい。
【0020】
【考案の効果】本考案は、交叉して配置した鉄筋の交叉
部を結束する結束具であって、この対をなす結束具は、
下部開口から前記一方の鉄筋を挿入可能な抑え枠部と、
この抑え枠部の下部に設けられ前記一方の鉄筋の長さ方
向に延設した脚部と、この脚部の上端に形成され前記他
方の鉄筋下部に当接可能な当接部とを備え、前記対をな
す結束具の相互に対をなす前記脚部は、前記一方の鉄筋
の長さ方向から一方が他方に嵌入して連結する挿入脚部
と受脚部とからなるものであり、作業が容易で結束強度
に優れた鉄筋結束具を提供することができる。
【0021】また本考案は、下部に前記鉄筋の交叉部を
挿入する挿入部を形成すると共に、この挿入部内に対向
して開口する一対の押出孔を設けたマガジンボディー
と、このマガジンボディー内に設けられ前記各押出孔位
置に前記結束具を供給可能な一対の供給路と、それら押
出孔位置に供給された一対の結束具を前記一方の鉄筋に
沿って前記交叉部に押し出す押出手段とを具備するもの
であり、結束強度に優れ、また、作業性の向上を図るこ
とができる鉄筋結束具の結束装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示す結束具の斜視図であ
る。
【図2】本考案の第1実施例を示す結束部の正面図であ
る。
【図3】本考案の第1実施例を示す結束部の側面図であ
る。
【図4】本考案の第1実施例を示す結束具の平面図であ
る。
【図5】本考案の第1実施例を示す結束具の平面図であ
る。
【図6】本考案の第1実施例を示す結束装置の正面方向
の断面図である。
【図7】本考案の第1実施例を示す結束装置の側面方向
の断面図である。
【図8】本考案の第1実施例を示す結束装置の斜視図で
ある。
【図9】本考案の第2実施例を示す結束具の斜視図であ
る。
【図10】本考案の第3実施例を示す結束具の平面図で
ある。
【図11】本考案の第3実施例を示す結束具の側面図で
ある。
【符号の説明】
1,1A,1B 結束具 2 抑え枠 3 受脚部(脚部) 3A 挿入脚部(脚部) 6 下部開口 10 当接部 11 結束装置 15 マガジンボディー 16 挿入部 20 供給路 22 押出孔 51 押出手段 A 上鉄筋 B 下鉄筋 C 交叉部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交叉して配置した鉄筋の交叉部を結束す
    る結束具であって、この対をなす結束具は、下部開口か
    ら前記一方の鉄筋を挿入可能な抑え枠部と、この抑え枠
    部の下部に設けられ前記一方の鉄筋の長さ方向に延設し
    た脚部と、この脚部の上端に形成され前記他方の鉄筋下
    部に当接可能な当接部とを備え、前記対をなす結束具
    相互に対をなす前記脚部は、前記一方の鉄筋の長さ方向
    から一方が他方に嵌入して連結する挿入脚部と受脚部と
    からなることを特徴とする鉄筋結束具。
  2. 【請求項2】 下部に前記鉄筋の交叉部を挿入する挿入
    部を形成すると共に、この挿入部内に対向して開口する
    一対の押出孔を設けたマガジンボディーと、このマガジ
    ンボディー内に設けられ前記各押出孔位置に前記結束具
    を供給可能な一対の供給路と、それら押出孔位置に供給
    された一対の結束具を前記一方の鉄筋に沿って前記交叉
    部に押し出す押出手段とを具備することを特徴とする請
    求項1記載の鉄筋結束具の結束装置。
JP51793U 1993-01-12 1993-01-12 鉄筋結束具とその結束装置 Expired - Lifetime JPH0739466Y2 (ja)

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