JPH0739451A - 遮光カーテンおよびその製造方法 - Google Patents

遮光カーテンおよびその製造方法

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JPH0739451A
JPH0739451A JP5205637A JP20563793A JPH0739451A JP H0739451 A JPH0739451 A JP H0739451A JP 5205637 A JP5205637 A JP 5205637A JP 20563793 A JP20563793 A JP 20563793A JP H0739451 A JPH0739451 A JP H0739451A
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JP
Japan
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light
foaming liquid
layer
synthetic resin
resin emulsion
Prior art date
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Withdrawn
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JP5205637A
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English (en)
Inventor
Sei Arai
聖 新井
Hiroaki Arai
宏明 新井
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Achilles Corp
Original Assignee
Achilles Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基布に一定の撥水処理を施し、遮光層の機械
発泡液の粘度条件を規制することにより、基布への浸透
を防止して目止め層を省略しコスト削減を図り、しかも
ソフトでドレープ性があり、ファッション性も高く、幅
広い用途に使用可能な低コストで遮光性に優れた遮光カ
ーテンとその製造方法を提供する。 【構成】 撥水処理した基布2上に、発泡液粘度が5,
000〜50,000cps/20℃の合成樹脂エマル
ジョンの機械発泡液を塗布することによって得られる遮
光層3、合成樹脂エマルジョンの機械発泡液を塗布する
ことによって得られる表層4、さらに必要に応じて被覆
層5を、順次、積層して、遮光カーテン1を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、快適な外観を有し、か
つ低コストである遮光カーテンおよびその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、遮光カーテンとして、黒糸を多用
したジャガード織したものなどの二重織暗幕などが主に
使用されていたが、このような遮光カーテンでは、二重
織の分厚いものとなり、コストが高いばかりか、風合も
ハードでドレープ性に劣り、かつ遮光性も充分なものと
はいえないものであった。
【0003】上記の問題を解決するために、基布上に黒
色顔料を配合した合成樹脂組成物をコーティングして遮
光層を形成した遮光カーテンも提案されている。しかし
ながら、このような遮光カーテンにおいては、基布に遮
光層を直接コーティングすると、コーティングされた黒
色の合成樹脂組成物が基布に浸透し、基布の色相を著し
く変化させてしまうため、黒色などの濃色系の基布を用
いる必要がある。また、この場合、淡色系の基布を用い
るには、基布と合成樹脂からなる遮光層の間に基布の色
と同系色または白色などの目止め層を介在させる必要が
あって、その分、コスト高となり、低コストでかつ淡色
系の基布を用いた遮光カーテンを得ることはできなかっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の課題を背景になされたもので、特に基布に一定の
撥水処理を施し、遮光層の機械発泡液の粘度条件を規制
することにより基布への浸透を防止して目止め層を省略
しコスト削減を図り、しかもソフトでドレープ性があ
り、ファッション性も高く、幅広い用途に使用可能な低
コストで遮光性に優れた遮光カーテンとその製造方法を
提供するものである。
【0005】
【課題を解決するた手段】本発明は、撥水処理した基布
上に、発泡液粘度が5,000〜50,000cps/
20℃の合成樹脂エマルジョンの機械発泡液を塗布する
ことによって得られる遮光層と、合成樹脂エマルジョン
の機械発泡液を塗布することによって得られる表層と
を、順次、積層したことを特徴とする遮光カーテンを提
供するものである。
【0006】また、本発明は、基布に一定の撥水処理
を施す工程、発泡液粘度が5,000〜50,000
cps/20℃の合成樹脂エマルジョンの機械発泡液を
塗布、乾燥させて遮光層を形成する工程、遮光層上に
合成樹脂エマルジョンの機械発泡液を塗布、乾燥させて
表層を形成する工程、以上の工程により作成することを
特徴とする遮光カーテンの製造方法を提供するものであ
る。
【0007】
【作用】本発明は、基布にあらかじめ一定の撥水処理を
施しておくとともに、遮光層を形成するための合成樹脂
エマルジョンの機械発泡液の粘度を適当なものを用いて
塗布することにより、遮光層(黒層)が基布に浸透し、
基布の外観や色相を変化させたり汚れが生ずるのを防止
しており、これによって目止め層を省略するものであ
る。また、各層に合成樹脂エマルジョンの機械発泡液か
らなる発泡層を形成させるようにしたので、均一な乾燥
ができ、塗布目付けが多くすることができ、ソフトでド
レープ性があり、ファッション性も高く、幅広い用途に
使用可能な低コストで遮光性に優れる遮光カーテンが得
られる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
するが、本発明は、この実施例に限定されるものではな
い。この実施例の遮光カーテン1は、図1の一部断面図
に示すように、基布2に、遮光層3、表層4を順次積層
し、上記表層4の塗布面にさらに繊維微粉末を散布して
なる被覆層5を形成して構成したものである。
【0009】基布2は、その材質としては綿、麻などの
天然繊維でも、レーヨン、スフ、アセテートなどの再生
繊維でも、あるいはポリエステル、ポリアミド、ポリア
クリロニトルなどの合成繊維の何れを使用してもよく、
また上記繊維の単独または混紡繊維でもよい。さらに
は、基布2の繊維構造は、編布、織布、不織布の何れで
もよい。ただし、比較的薄手で意匠的には淡色のものが
望ましい。基布2の厚さは、目付で好ましくは50〜3
00g/m2 、さらに好ましくは80〜130g/m2
程度である。基布2は、ワックス型、金属錯塩型、シリ
コン型、フッ素型など通常の撥水剤を使用し、JIS
L 1079撥水度、A法(スプレー法)で70以上の
撥水処理を行っておく。
【0010】遮光層(黒層)3は、光を透過させること
なく吸収するため、黒色着色剤(黒色顔料および/また
は黒色染料)を合成樹脂エマルジョンの機械発泡液に配
合し、基布2の裏面に塗布したものである。この機械発
泡液は、発泡液粘度5,000〜50,000cps/
20℃のものを選定してある。発泡液粘度が5,000
cps/20℃未満では、遮光層3となる機械発泡液を
基布2上に塗布すると、該基布側へ浸透し易く、一方5
0,000cps/20℃を超えると、遮光層3となる
機械発泡液を塗布し難くなる。
【0011】なお、遮光層3は、アクリル酸エステル系
樹脂エマルジョン、ポリウレタン樹脂エマルジョンある
いはそのブレンド物などの合成樹脂エマルジョンの機械
発泡液(発泡倍率2〜3倍)を塗り重ねたものである。
ちなみに、発泡倍率2倍未満では目標とするドレープ性
が得られず、3倍を超えると物性的に問題を生じ易くな
る。また、遮光層3は、塗布・乾燥後、クラッシング加
工して補強するのが好ましい。遮光層3の厚さは、固形
分換算で好ましくは10〜200g/m2 、さらに好ま
しくは30〜80g/m2 程度である。
【0012】表層4は、遮光層3を覆い外観的に基布2
の外観、色相にマッチングした感覚をもたらすために設
けるものであり、それゆえに白色または基布2と同系統
の色に着色した、上記遮光層3と同様の合成樹脂エマル
ジョンの機械発泡液であるが、発泡液粘度については、
特に限定されない。
【0013】なお、表層4は、遮光層3と同様に、アク
リル酸エステル系樹脂エマルジョン、ポリウレタン樹脂
エマルジョンあるいはそのブレンド物などの合成樹脂エ
マルジョンの機械発泡液(発泡倍率2〜3倍)を塗り重
ねたものである。ちなみに、発泡倍率2倍未満では目標
とするドレープ性が得られず、3倍を超えると物性的に
問題を生じ易くなる。なお、表層4は、塗布・乾燥後、
クラッシング加工して補強するのが好ましい。表層4の
厚さは、固形分換算で好ましくは10〜200g/
2 、さらに好ましくは30〜80g/m2 程度であ
る。
【0014】なお、上記遮光層3および表層4を構成す
る合成樹脂エマルジョンには、必要に応じて起泡剤、整
泡剤、難燃剤、架橋剤、増粘剤などの各種添加剤を添加
してもよい。
【0015】本発明の遮光カーテン1には、本実施例の
ように、表層4の上に、繊維質の被覆層5を設けること
もできる。被覆層5は、機械発泡液により表層4を形成
させた直後に繊維微粉末を散布して乾燥させたり、静電
加工により植毛したり、あるいは基布2と同様の布をラ
ミネートしたりしてもよい。被覆層5を設けることによ
り、織物の温もりを保持した外観の遮光カーテンを得る
ことができる。なお、被覆層5の形成・乾燥後、クラッ
シング加工して、表層4を補強するのが好ましい。
【0016】最後に、必要により上記発泡層である各層
(遮光層および表層)の架橋反応をするため加熱処理を
行う。なお、場合によっては、基布2の外面に柄プリン
トを施すことや被覆層5に染色し着色したものを使用す
ることにより、意匠性を高めることも可能である。
【0017】次に、本発明の遮光カーテンの製造方法に
ついて詳述すると、表1に見られる配合処方の遮光層3
の機械発泡液を基布2の裏面に塗布して90〜100℃
で1〜5分、好ましくは2分程度乾燥させる。なお、乾
燥後、発泡層である遮光層3の補強のために、常温でク
ラッシング加工(2本ロール、線圧1〜3ton、好ま
しくは2ton程度)を行うのが好ましい。次いで、表
1の配合処方の表層4の機械発泡液を塗布して直ちに基
布2と同系色に染色した繊維微粉末として粉砕綿パイル
を散布し、被覆層5を形成させ、上記条件で乾燥、クラ
ッシングしてから150〜160℃で1〜5分、好まし
くは2分程度キュアする。これにより得られた製品の遮
光率は、99.99%(JIS L 1055A法)で
ある。
【0018】次に、フッ素型撥水剤2重量%の水溶液に
含浸し、絞り(絞り率100重量%)乾燥させた淡色ポ
リエステルポンジー(目付け100g/m2 )の基布2
の裏面に塗布する、各機械発泡液の素材配合表を表1に
示す。
【0019】
【表1】
【0020】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は、この実施例に必ずしも限定されることはなく、要
旨を逸脱しない範囲での設計変更などがあっても本発明
に含まれる。
【0021】
【発明の効果】本発明の遮光カーテンによれば、基布に
あらかじめ一定の撥水処理を施しておき、その裏面に発
泡液粘度を規制した合成樹脂エマルジョンの機械発泡液
を塗布することによって得られる遮光層を設ける構成と
したため、遮光層(黒層)が基布に浸透することが防止
されるので、基布の外観や色相が変化したり汚れたりし
ない。また、遮光層、表層に、合成樹脂エマルジョンの
機械発泡液からなる発泡層を形成させるようにしたの
で、均一な乾燥ができ、塗布目付けが多くすることがで
き、ソフトでドレープ性があり、ファッション性も高
く、幅広い用途に使用可能な低コストで遮光性に優れる
遮光カーテンが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例の遮光カーテンの一部断面
図である。
【符号の説明】
1 遮光カーテン 2 基布 3 遮光層 4 表層 5 被覆層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撥水処理した基布上に、発泡液粘度が
    5,000〜50,000cps/20℃の合成樹脂エ
    マルジョンの機械発泡液を塗布することによって得られ
    る遮光層と、合成樹脂エマルジョンの機械発泡液を塗布
    することによって得られる表層とを、順次、積層したこ
    とを特徴とする遮光カーテン。
  2. 【請求項2】 基布に一定の撥水処理を施す工程、
    発泡液粘度が5,000〜50,000cps/20℃
    の合成樹脂エマルジョンの機械発泡液を塗布、乾燥させ
    て遮光層を形成する工程、遮光層上に合成樹脂エマル
    ジョンの機械発泡液を塗布、乾燥させて表層を形成する
    工程、以上の工程により作成することを特徴とする遮光
    カーテンの製造方法。
JP5205637A 1993-07-29 1993-07-29 遮光カーテンおよびその製造方法 Withdrawn JPH0739451A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101025303B1 (ko) * 2008-07-18 2011-03-29 (주)디케이티 암막 스크린 제조방법
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