JPH0739450A - 遮光カーテンおよびその製造方法 - Google Patents

遮光カーテンおよびその製造方法

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JPH0739450A
JPH0739450A JP5205636A JP20563693A JPH0739450A JP H0739450 A JPH0739450 A JP H0739450A JP 5205636 A JP5205636 A JP 5205636A JP 20563693 A JP20563693 A JP 20563693A JP H0739450 A JPH0739450 A JP H0739450A
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JP
Japan
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layer
light
shielding
resin emulsion
surface layer
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Withdrawn
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JP5205636A
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English (en)
Inventor
Sei Arai
聖 新井
Hiroaki Arai
宏明 新井
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Achilles Corp
Original Assignee
Achilles Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ソフトでドレープ性があり、表裏とも織物的
感覚で温もりを保持した快適な外観を備えてファッショ
ン性も高く、遮光性に優れた遮光カーテンを提供する。 【構成】 基布2に、目止め層3、遮光層4、表層5を
順次積層し、該表層5の塗布面に繊維層6として繊維微
粉末を散布して構成した。なお、各層3〜5は、それぞ
れ所定の配合処方のアクリル酸エステル系樹脂エマルジ
ョン、ポリウレタン樹脂エマルジョン、あるいはそのブ
レンド物など合成樹脂エマルジョンの機械発泡液(発泡
倍率2〜3倍)を塗り重ねたものであり、各層とも塗布
乾燥後に、形成された発泡層をクラッシング加工して補
強してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、織物の温もりを保持し
た快適な外観と、ドレープ性、意匠性、物性に優れ、幅
広い用途に使用可能な遮光カーテンおよびその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、遮光カーテンとして種々のものが
考案されているが、加工方法上から大別すると次の3種
類に分類される。すなわち、黒糸を多用したジャガー
ド織、樹脂転写法、発泡コーティング法であるが、
それぞれ品質的に問題が内在している。
【0003】すなわち、上記の従来の方法のうち、ジ
ャガード織は、二重織の分厚いもので、ドレープ性が悪
く、コストも高いばかりか、遮光性も不充分である。ま
た、樹脂転写法は、樹脂が裏面にそのままむき出しと
なるため、外観的にゴム状の感覚となり、一般家庭用に
馴染まないし、意匠性にも乏しい品質のものである。さ
らに、発泡コーティング法は、例えば図2に示す特開
昭63−135106号公報に記載されているもののよ
うに、表面繊維層11と、黒色顔料を配合した遮光層1
2と発泡コーティング層13からなるものであるが、こ
のような方法で得られる遮光カーテンは、発泡コーティ
ング層13の強度が劣り、また遮光層12が必ずしも発
泡を要件としていないため、塗布目付量を多くすること
ができず、充分な遮光性を得ることができなかった。ま
た、この遮光カーテンにおいても、裏面に樹脂がむき出
しとなっているため、樹脂転写法で得られる遮光カー
テンと同様に、意匠性にも乏しい品質のものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の課題を背景になされたもので、ソフトでドレープ
性があり、表裏とも織物的感覚で温もりを保持した快適
な外観を備えてファッション性も高く、遮光性に優れた
遮光カーテンおよびその製造方法を提供するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、基布と、それ
ぞれ所定の素材を配合し、発泡倍率2〜3倍を有する合
成樹脂エマルジョンの機械発泡液を塗布して乾燥させて
からクラッシング加工してなる、目止め層、遮光層、表
層を順次積層し、さらに該表層の塗布面に施される繊維
層とにより構成することを特徴とした遮光カーテンを提
供するものである。
【0006】また、本発明は、それぞれ所定の素材を
配合し、発泡倍率2〜3倍の合成樹脂エマルジョンの機
械発泡液を、基布に塗布して目止め層を形成し、乾燥後
にクラッシング加工を行う工程、この目止め層の上に
前記機械発泡液を塗布して遮光層を形成し、乾燥後にク
ラッシング加工を行う工程、この遮光層の上に前記機
械発泡液を塗布して表層を形成する工程、この表層塗
布直後の塗布面に繊維層を施し、機械発泡液乾燥後に表
層とともにクラッシング加工を行う工程、以上の工程に
より作成することを特徴とした遮光カーテンの製造方法
を提供するものである。
【0007】
【作用】本発明は、基布としては意匠性を高めるために
比較的薄手で淡色のものが望ましいので、目止め層を塗
布することにより、遮光層(黒層)が基布に浸透し、基
布の外観や色相を変化させたり汚れが生ずるのを防止し
ている。なお、目止め層は、白色または淡色に着色すれ
ば、一層効果的である。また、合成樹脂エマルジョンの
機械発泡液に発泡倍率2〜3倍のものを用いたので、目
標とするドレープ性が得られる一方、物性的に問題を生
ずることがない。さらに、目止め層、遮光層、表層の各
層が発泡層を形成させるようにしたので、均一な乾燥が
でき、塗布目付けが多くなり、そのうえクラッシング加
工を施すため発泡層が補強される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
するが、本発明は、この実施例に限定されるものではな
い。この実施例の遮光カーテン1は、図1の一部断面図
に示すように、基布2に、目止め層3、遮光層4、表層
5の3層を積層し、上記表層5の塗布面に繊維層6とし
て繊維微粉末を散布して構成したものである。なお、目
止め層3、遮光層4および表層5の各層は、アクリル酸
エステル系樹脂エマルジョン、ポリウレタン樹脂エマル
ジョンあるいはそのブレンド物などの合成樹脂エマルジ
ョンの機械発泡液(発泡倍率2〜3倍)を塗り重ねたも
のである。ちなみに、発泡倍率2倍未満では目標とする
ドレープ性が得られず、3倍を超えると物性的に問題を
生じ易くなる。
【0009】目止め層3、遮光層4および表層5の各層
では、各層とも塗布した都度、形成された発泡層をクラ
ッシング加工して補強する。なお、上記合成樹脂エマル
ジョンには、必要に応じて起泡剤、整泡剤、充填剤、難
燃剤、架橋剤、増粘剤などの各種添加剤を添加してもよ
い。
【0010】基布2は、その材質を綿、麻などの天然繊
維でも、レーヨン、スフ、アセテートなどの再生繊維で
も、あるいはポリエステル、ポリアミド、ポリアクリロ
ニトルなどの合成繊維の何れを使用してもよく、また上
記繊維の単独または混紡繊維でもよい。さらには、基布
2の繊維構造は、編布、織布、不織布の何れでもよい。
ただし、比較的薄手で意匠的には淡色のものが望まし
い。基布2の厚さは、目付で好ましくは50〜300g
/m2 、さらに好ましくは80〜130g/m2程度で
ある。
【0011】目止め層3は、遮光層(黒層)4が基布2
に浸透し、基布2の外観や色相を変化させたり汚れが生
ずるのを防止するために設けるものであるので、白色ま
たは淡色に着色する。目止め層3の厚さは、固形分換算
で好ましくは120〜200g/m2 、さらに好ましく
は20〜50g/m2 程度である。
【0012】遮光層4は、光を透過させることなく吸収
するため黒色着色剤(黒色顔料および/または黒色染
料)を配合したものである。遮光層4の厚さは、固形分
換算で好ましくは10〜200g/m2 、さらに好まし
くは30〜80g/m2 程度である。
【0013】表層5は、遮光層4を覆い外観的に基布2
の外観、色相にマッチングした感覚をもたらすために設
けるものであり、それゆえに白色または基布2と同系統
の色に着色する。表層5の厚さは、固形分換算で好まし
くは10〜200g/m2 、さらに好ましくは30〜8
0g/m2 程度である。
【0014】繊維層6は、機械発泡液により表層5を形
成させた直後に繊維微粉末を散布して乾燥させたり、ま
たは植毛した布をラミネートしたり、あるいは静電加工
により植毛したりすることによって得られる植毛パイル
状のものであってもよいし、基布2と同様のものをラミ
ネートしたものであってもよいが、植毛パイル状とした
方が、織物の温もりを保持した快適な外観が得られ、一
般家庭用として馴染むものが得られるので、より好まし
い。
【0015】最後に、必要により前記各層に形成した発
泡層の架橋反応をさせるため、加熱処理を行う。なお、
場合によっては、基布2面に柄プリントを施すことや繊
維層6に染色し着色したもの、またはさらに捺染加工し
たものを使用することにより、意匠性を高めることも可
能である。
【0016】次に、本発明の遮光カーテンの製造方法に
ついて詳述すると、表1に見られる配合処方の目止め層
3を基布2の裏面に塗布して90〜100℃で1〜5
分、好ましくは2分程度乾燥して、常温でクラッシング
加工(2本ロール、線圧1〜3ton、好ましくは2t
on程度)を行う。次いで、遮光層4を塗布して同一条
件で乾燥し、クラッシングする。さらに、表層5を塗布
して直ちに基布2と同系色に染色した繊維微粉末として
粉砕綿パイルを散布し、上記条件で乾燥、クラッシング
してから150〜160℃で1〜5分、好ましくは2分
程度キュアする。これにより得られた製品の遮光率は、
99.99%(JIS L 1055 A法)である。
【0017】次に、表1に淡色ポリエステルポンジー
(目付け100g/m2 )の基布2の裏面に塗布する機
械発泡液の配合処方を示す。
【0018】
【表1】
【0019】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は、この実施例に必ずしも限定されることはなく、要
旨を逸脱しない範囲での設計変更などがあっても本発明
に含まれる。
【0020】
【発明の効果】本発明の遮光カーテンは、基布の裏面に
目止め層を設ける構成としたため遮光層(黒層)が基布
に浸透することが防止されるので、基布の外観や色相が
変化したり汚れたりしない。また、合成樹脂エマルジョ
ンの機械発泡液に発泡倍率2〜3倍のものを採用したの
で、所望のドレープ性が得られ、物性にも優れる。さら
に、発泡コーティング法により柔軟性を向上させるだけ
でなく、クラッシング加工を行うので発泡層は強度を増
大している。これらにより、ソフトでドレープ性があ
り、表裏とも織物感覚で温もりを有しており、ファッシ
ョン性が高く完全に光を透過させない遮光カーテンを得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例の遮光カーテンの一部断面
図である。
【図2】従来の遮光カーテンの一部断面図である。
【符号の説明】
1 遮光カーテン 2 基布 3 目止め層 4 遮光層 5 表層 6 繊維層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基布と、それぞれ所定の素材を配合し、
    発泡倍率2〜3倍を有する合成樹脂エマルジョンの機械
    発泡液を塗布して乾燥させてからクラッシング加工して
    なる、目止め層、遮光層、表層を順次積層し、さらに該
    表層の塗布面に施される繊維層とにより構成することを
    特徴とした遮光カーテン。
  2. 【請求項2】 それぞれ所定の素材を配合し、発泡倍
    率2〜3倍の合成樹脂エマルジョンの機械発泡液を、基
    布に塗布して目止め層を形成し、乾燥後にクラッシング
    加工を行う工程、この目止め層の上に前記機械発泡液
    を塗布して遮光層を形成し、乾燥後にクラッシング加工
    を行う工程、この遮光層の上に前記機械発泡液を塗布
    して表層を形成する工程、この表層塗布直後の塗布面
    に繊維層を施し、機械発泡液乾燥後に表層とともにクラ
    ッシング加工を行う工程、以上の工程により作成するこ
    とを特徴とした遮光カーテンの製造方法。
JP5205636A 1993-07-29 1993-07-29 遮光カーテンおよびその製造方法 Withdrawn JPH0739450A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004536979A (ja) * 2001-08-01 2004-12-09 コーティング イノヴェイションズ ピーティーワイ リミテッド ビスコースフロック加工の代替品
KR101025303B1 (ko) * 2008-07-18 2011-03-29 (주)디케이티 암막 스크린 제조방법
CN105696233A (zh) * 2016-01-29 2016-06-22 常州泰伦纺织有限公司 一种百褶帘面料的发泡涂白方法
KR20200016015A (ko) * 2018-08-06 2020-02-14 주식회사 나경 터치감이 우수한 롤스크린용 암막직물의 제조방법

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