JPH0739326B2 - 芝生植生地の雑草防除方法 - Google Patents

芝生植生地の雑草防除方法

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JPH0739326B2
JPH0739326B2 JP3042658A JP4265891A JPH0739326B2 JP H0739326 B2 JPH0739326 B2 JP H0739326B2 JP 3042658 A JP3042658 A JP 3042658A JP 4265891 A JP4265891 A JP 4265891A JP H0739326 B2 JPH0739326 B2 JP H0739326B2
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soil
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は芝生植生地の雑草防除方
法に関し、より詳しくは野球場、ゴルフ場、サッカー
場、テニス場、公園、庭園、病院、工場、学校、遊園
地、道路法面、飛行場等の芝生植生地に雑草が生えない
ようにする方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、野球場、ゴルフ場、サッカー場、
テニス場、公園、庭園、病院、工場、学校、遊園地、道
路法面、飛行場等には芝生が植えられている。これは芝
生の緑色が人間にやすらぎを与え、色彩的に美しく環境
の美観に役立ち、またそこにおいて人間が運動すると
き、クッション性、すべり防止性があるので快適に運動
ができると共に、けがの防止に役立ち、さらに砂塵発生
防止、土壌の流出防止等多くの役割を果たしているから
である。
【0003】しかしながら、上記機能を果たすように芝
生を維持するには、例えば雑草、病害虫、モグラ等の防
除、刈り込み、植え込み、目土、施肥等に努めなければ
ならない。特に雑草の発生に対しては、昔は人手をかけ
て抜き取っていたが、最近は人手不足により防除剤を多
量に使用するようになってきた。例えば、雑草の出芽前
に雑草の発芽を防止するために土壌中に散布する土壌処
理剤が使用され、雑草の発芽後にその根、茎、葉等に施
して発育を阻止するために茎葉処理剤が使用されてい
る。土壌処理剤として1−(2−メチルシクロヘキシ
ル)−3−フェニルウレア、O,O−ジイソプロピル−
3−(2−ベンゼンスルホニルアミノエチル)ホスホロ
ジチオエート、ジメチルテトラクロロテレフタレート等
が多く使用されており、茎葉処理剤としては2,4−ジ
クロロフェノキシ酢酸、2−(2−メチル−4−クロロ
フェノキシ)プロピオン酸、ジナトリウムメタンアルソ
ネート等が多く使用されている。
【0004】しかし、芝生にはコウライシバ、ヒメコウ
ライシバ等の日本芝、バミューダグラス(チイフトンシ
バ)、ライグラス、ベントグラス等の洋芝と種類が多く
あり、芝生地に生える雑草もメヒシバ、スズメノカタビ
ラ、スズメノテッポウ等のイネ科雑草、ハコベ、カヤツ
リグサ、タデ、アカザ、コニシキリウ、ツユクサ、ナズ
ナ、イヌノフグリ等の広葉雑草、チドメグサ、カタバ
ミ、ムラサキカタバミ、シメクサ等の多年性雑草があ
り、上記土壌処理剤や茎葉処理剤自体が全ての雑草の防
除に効果を示すものでなく、しかもそれら防除剤自体が
芝生の生育阻害要因となったりしていた。また、これら
の従来の雑草防除剤は毒性を有し、散布する場合周囲に
いる人間に害を与える可能性があり、散布後の薬効持続
期間も比較的短く、特に雨水、散水等により流出しやす
く、流出した雑草防除剤が水源地、農耕地に入り問題と
なっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、各種の芝生
の生育に対する阻害要因となることがなく、芝生植生地
に生える各種の雑草に対して、その雑草の種類によら
ず、それらの雑草の発芽を阻止し、また既に生育してい
る雑草の生育を阻害することにより、芝生植生地の雑草
発生防止を図る方法であり、かつ使用する雑草防除剤に
より周囲の環境を汚染することがない雑草防除方法を提
供することを課題としてなされた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、多くの
低分子化合物および高分子化合物ならびにこれらの組合
せについて鋭意研究を行った。その結果、驚くべきこと
に、従来除草剤組成物の分散性向上剤またはヌレ性向上
剤として使用されてきたポリアルキレングリコール付加
シリコーン化合物が、それ自体で雑草の生育を抑制する
効果を持つことを見出し、さらに検討して本発明を完成
させた。
【0007】すなわち、本発明は、芝生植生地の表面に
次式(化2):
【化2】 (式中、mは0〜10、nは1〜10、xは2〜6、y
は3〜10、zは0〜10を表し、Aは−H、−C
、−C、−C、−COCHおよび−
COCから選択される基を表す。)で表されるポ
リアルキレングリコール付加シリコーン化合物を土壌表
面1m 当たり1g以上散布することを特徴とする芝生
植生地の雑草防除方法に関する。
【0008】本発明の芝生植生地の雑草防除方法の好ま
しい実施態様は、土壌表面1m 当たり1g以上の上記
ポリアルキレングリコール付加シリコーン化合物とシリ
コーン系硬化性組成物との併用である。
【0009】本発明において芝生植生地とは、コウライ
シバ、ヒメコウライシバ、バミューダグラス、ライグラ
ス、ベントグラス等の各種の芝生が植えられている野球
場、ゴルフ場、サッカー場、テニス場、公園、庭園、病
院、工場、学校、遊園地、道路法面、飛行場等の土地を
意味する。また、芝生植生地の表面とは、芝生を植生さ
せるため芝生の種子を蒔く土壌の表面、または芝生の種
子を苗床で生育させた後に一定の表面積に切り取られた
芝生ブロックの土壌表面等を意味する。
【0010】本発明において使用するポリアルキレング
リコール付加シリコーン化合物とは上記一般式で表され
るものであり、例えば下記の化学式(化3〜化8)で表
されるものである。
【化3】
【化4】
【化5】
【化6】
【化7】
【化8】
【0011】本発明においてポリアルキレングリコール
付加シリコーン化合物は雑草の種子の発芽防止と、雑草
の生育を阻害し、枯死させる役割を担う。なお、ポリア
ルキレングリコール付加シリコーンは公知の化合物であ
、表面張力降下剤としての種々の用途に使用されてき
た。除草剤の用途では、例えば特公昭47−50380
号公報に開示されているように、除草剤の除草剤溶液中
への分散性向上や除草剤溶液の雑草の葉、茎等へのヌレ
性向上により、除草剤の効果を高める目的で除草剤溶液
に添加されてきた。しかし、本発明のようにポリアルキ
レングリコール付加シリコーン化合物自体に雑草の防除
効果があることについてはこれまで報告されたことはな
く、本発明において初めてこの特性が見出されたもので
ある。
【0012】本発明においてポリアルキレングリコール
付加シリコーン化合物を芝生植生地の土壌表面に散布す
るには、該化合物を水、アルコール類、有機溶媒類に溶
解し、エアースプレー方式で行う方法が望ましい。ま
た、この散布は土壌表面に均一に行うことが望ましい。
土壌表面に対する散布量はポリアルキレングリコール付
加シリコーン化合物が1〜300g/土壌表面1m
特に5〜30g/土壌表面1mの割合となるのが望ま
しい。
【0013】次にポリアルキレングリコール付加シリコ
ーン化合物とシリコーン系硬化性組成物を併用する場合
について説明する。ポリアルキレングリコール付加シリ
コーン化合物単独では、雑草の防除効果は発揮するもの
の、降雨、水の散布により流出されやすい。しかし、こ
れをシリコーン系硬化性組成物と併用することにより、
ポリアルキレングリコール付加シリコーン化合物の流出
が防止され効果の持続を図ることができる。また、シリ
コーン系硬化性組成物は硬化すると薄い被膜を土壌表面
に形成し、土壌の流出防止、砂塵発生防止、雑草生育防
止等の役割を果たす効果も有する。シリコーン系硬化性
組成物としては例えば下記のものが挙げられる。 例1 次式:R1 n Si(OR2 4-n (式中、R1 はメチル基、エチル基、アミル基、フェニ
ル基またはビニル基を表し、R2 はメチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基またはアセチル基を表し、n
は1〜3の整数を表す)で表されるオルガノアルコキシ
シランまたはオルガノアセトキシシランの少なくとも1
種を酸性または中性の水溶液に溶解した後、該水溶液に
ケイ酸リチウムおよび他のケイ酸塩化合物の少なくとも
1種を添加・溶解し、該水溶液をpH11〜12のアル
カリ性に調整した後、金属酸化物を添加して調製した溶
液であり、その詳細は本発明者等による特開昭63−1
7974号公報に記載されている。 例2 分子内に2個以上の水酸基を有するヒドロキシル化ジオ
ルガノポリシロキサン100重量部に対して、架橋剤
(テトラエチルシリケート、テトラプロピルシリケート
等)0.3〜30重量部、硬化触媒(ジブチルスズラウ
レート、ジブチルスズジアセテート、ジブチルスズジオ
クテート、ジオクチルスズジラウレート、ジオクチルス
ズジパルミテート、ジオクチルスズジステアレート、ラ
ウリン酸スズ、オクチル酸スズ、オクチル酸鉄、オクチ
ル酸鉛、テトラブチルチタネート等のカルボン酸の金属
塩、n−ヘキシルアミン、グアニジン等のアミン化合物
またはこれらの塩酸塩等)0.01〜8重量部を添加し
た組成物であり、これらにさらに下記の界面活性剤、
水、アルコール類、繊維、無機粉粒体、油性成分等を配
合してもよい。 例3 分子内に2個以上のビニル基を有するビニル化ジオルガ
ノポリシロキサン100重量部に対して、架橋剤(分子
内に2個以上のSi−H基を有する水素化ジオルガノポ
リシロキサン)20〜100重量部、硬化触媒(塩化白
金酸、白金黒、白金アスベスト、白金シリカゲル、白金
活性炭、塩化白金酸カリウム等)0.001〜3重量部
を添加した組成物であり、これらにさらに下記の界面活
性剤、水、アルコール類、繊維、無機粉粒体、有機溶
剤、油性成分等を配合してもよい。 界面活性剤の例:ポリオキシエチレンオクチルドデシル
アルコール、ポリオキシエチレン2−デシルテトラデシ
ルアルコール、ポリオキシエチレンオレイルアルコール
エーテル、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノ
ラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエ
ート、グリセリルモノオレエート、グリセリルモノミリ
ステアレート、ポリオキシエチレングリセリルモノオレ
エート、ポリオキシエチレンジヒドロコレステロールエ
ーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェノールエーテ
ル、グリセロールモノイソステアリルエーテル、ポリオ
キシエチレングリセロールモノイソステアレート、ジグ
リセリルモノステアレート、デカグリセリルデカステア
レート;ミリスチン酸、ステアリン酸、オレイン酸等の
高級脂肪酸のカリウム、ナトリウム、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、アミノ酸等の塩;特にジオ
ルガノポリシロキサン−ポリオキシアルキレン共重合
体。 アルコール類の例:エタノール、ブタノール、エチレン
グリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリ
コール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセ
リン、テトラグリセリン、グルコース、マルトース、マ
ルチトース、サッカロース、フルクトース、キシリトー
ス、ソルビトール等。 繊維の例:微結晶セルロース、絹フィブロイン、フィブ
ロイン粉末、絹、木綿、羊毛、ナイロン、ポリエステ
ル、ビニロン等の短繊維。 無機粉粒体の例:無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、タ
ルク、カオリン、マイカ、雲母チタン、オキシ塩化ビス
マス、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化亜
鉛、酸化チタン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、
黄酸化鉄、グンジョウ、カーボンブラック、カラミン
等。 有機溶剤の例:ベンゼン、トルエン、キシレン、イソプ
ロピルアルコール、エチレングリコールアセテート、エ
チレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコー
ルモノブチルエーテル、酢酸イソプロピル、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、ジイソプロピルケトン、ジ酢酸エチレ
ングリコール、ジメチルエーテル等。 油性成分の例:牛脂、スクワラン、オリーブ油、月見草
油、米ぬか油、炭化水素、流動パラフィン等。
【0014】本発明においてポリアルキレングリコール
付加シリコーン化合物とシリコーン系硬化性組成物を併
用するとき、ポリアルキレングリコール付加シリコーン
化合物を最初に散布して、次にシリコーン系硬化性組成
物を散布してもよいし、両者を混合液として散布しても
よいし、またはシリコーン系硬化性組成物を最初に散布
して、次にポリアルキレングリコール付加シリコーン化
合物を散布してもよい。
【0015】
【実施例】次に本発明を実施例に基づいて説明するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1 スズメノカタビラの種子100粒を土壌10kgと混合
したものを、露地の上に厚さ1cm、面積1m2 に敷き
詰めた。次に次式(化9):
【化9】 で表されるポリアルキレングリコール付加シリコーン化
合物を5%水溶液として調製したものをハンドスプレー
ガンを使用して500g/m2 となるように上記土壌表
面に散布した。ポリアルキレングリコール付加シリコー
ン化合物を散布しない箇所は早いもので5日後に上記雑
草が発芽したが、ポリアルキレングリコール付加シリコ
ーン化合物を散布した箇所は1ヵ月経過しても全く発芽
しなかった。一方、上記土壌の一部にコウライシバの株
分け株を移植していたが、生育には全く影響はなかっ
た。
【0016】実施例2 ヒエの種子100粒を土壌10kgと混合したものを、
露地の上に厚さ1cm、面積1m2 に敷き詰めた。次に
次式(化10):
【化10】 で表されるポリアルキレングリコール付加シリコーン化
合物を3%水溶液として調製したものをハンドスプレー
ガンを使用して50g/m2 となるように上記土壌表面
に散布した。ポリアルキレングリコール付加シリコーン
化合物を散布しない箇所は早いもので6日後に上記雑草
が発芽したが、ポリアルキレングリコール付加シリコー
ン化合物を散布した箇所は1ヵ月経過しても全く発芽し
なかった。一方、上記土壌の一部にヒメコウライシバの
株分け株を移植していたが、生育には全く影響はなかっ
た。
【0017】実施例3 ハコベの種子100粒を土壌10kgと混合したもの
を、露地の上に厚さ1cm、面積1m2 に敷き詰めた。
次に次式(化11):
【化11】 で表されるポリアルキレングリコール付加シリコーン化
合物を6%水溶液として調製したものをハンドスプレー
ガンを使用して100g/m2 となるように上記土壌表
面に散布した。ポリアルキレングリコール付加シリコー
ン化合物を散布しない箇所は早いもので4日後に上記雑
草が発芽したが、ポリアルキレングリコール付加シリコ
ーン化合物を散布した箇所は1ヵ月経過しても全く発芽
しなかった。一方、上記土壌の一部にバミューダグラス
の株分け株を移植していたが、生育には全く影響はなか
った。
【0018】実施例4 アオビユの種子100粒を土壌10kgと混合したもの
を、露地の上に厚さ1cm、面積1m2 に敷き詰めた。
次に次式(化12):
【化12】 で表されるポリアルキレングリコール付加シリコーン化
合物を8%水溶液として調製したものをハンドスプレー
ガンを使用して1000g/m2 となるように上記土壌
表面に散布した。ポリアルキレングリコール付加シリコ
ーン化合物を散布しない箇所は早いもので5日後に上記
雑草が発芽したが、ポリアルキレングリコール付加シリ
コーン化合物を散布した箇所は1ヵ月経過しても全く発
芽しなかった。一方、上記土壌の一部にライグラスの株
分け株を移植していたが、生育には全く影響はなかっ
た。
【0019】実施例5 チドメグサの種子100粒を土壌10kgと混合したも
のを、露地の上に厚さ1cm、面積1m2 に敷き詰め
た。次に次式(化13):
【化13】 で表されるポリアルキレングリコール付加シリコーン化
合物を13%水溶液として調製したものをハンドスプレ
ーガンを使用して2000g/m2 となるように上記土
壌表面に散布した。ポリアルキレングリコール付加シリ
コーン化合物を散布しない箇所は早いもので6日後に上
記雑草が発芽したが、ポリアルキレングリコール付加シ
リコーン化合物を散布した箇所は1ヵ月経過しても全く
発芽しなかった。一方、上記土壌の一部にベントグラス
の株分け株を移植していたが、生育には全く影響はなか
った。
【0020】実施例6 オオイヌノフグリの種子100粒を土壌10kgと混合
したものを、露地の上に厚さ1cm、面積1m2 に敷き
詰めた。次に次式(化14):
【化14】 で表されるポリアルキレングリコール付加シリコーン化
合物を3%水溶液として調製したものをハンドスプレー
ガンを使用して300g/m2 となるように上記土壌表
面に散布した。ポリアルキレングリコール付加シリコー
ン化合物を散布しない箇所は早いもので5日後に上記雑
草が発芽したが、ポリアルキレングリコール付加シリコ
ーン化合物を散布した箇所は1ヵ月経過しても全く発芽
しなかった。一方、上記土壌の一部にコウライシバの株
分け株を移植していたが、生育には全く影響はなかっ
た。
【0021】実施例7 水78部にメチルトリメトキシシラン4部を攪拌しなが
らゆっくり添加し、水溶液が均一な透明になったところ
でケイ酸リチウム12部とケイ酸ナトリウム2部を添加
し、均一になるまで攪拌した後、水酸化ナトリウムでp
Hを12に調整した。さらに、酸化アルミニウム2部を
添加して均一な透明液体(シリコーン系硬化性組成物)
を得た。一方、実施例1と同様な方法で準備した苗床の
上に実施例1と同様な方法でポリアルキレングリコール
付加シリコーン化合物を散布した後、上記透明液体を2
00ml/m2 の割合で散布した。スズメノカタビラの
種子の発芽は3ヵ月後も全く認められず、土壌表面は硬
化膜で保護され、土壌の雨水による流出およびポリアル
キレングリコール付加シリコーン化合物自体の流出がな
く、1年経過後もスズメノカタビラの発芽は全く認めら
れなかった。
【0022】実施例8 ヒドロキシル化ジメチルポリシロキサン(分子量300
00)40重量部、ポリエチレングリコール(分子量4
000)5重量部、ステアリン酸2重量部、ポリオキシ
エチレンソルビタンステアレート3重量部、水200重
量部、テトラエチルシリケート5重量部、ジブチルスズ
ジラウレート0.7重量部を攪拌混合し、さらに次式
(化15):
【化15】 で表される化合物40重量部を添加し攪拌混合し、処理
液(ポリアルキレングリコール付加シリコーン化合物と
シリコーン系硬化性組成物との混合液)を調製した。次
にヒエの種子100粒を土壌10kgと混合したもの
を、露地の上に厚さ1cm、面積1m2 に敷き詰めた土
壌表面に上記処理液を500ml/m2 の割合で散布し
た。散布1年経過後もヒエの種子の発芽は全く認められ
なかった。また、土壌の雨水による流出、ポリアルキレ
ングリコール付加シリコーン化合物の流出もなく、効果
の持続性が確認された。
【0023】実施例9 ビニル化ジメチルポリシロキサン(分子量20000)
30重量部、ポリオキシエチレンオクチルドデシルアル
コール6重量部、グリセリンモノステアレート3重量
部、水100重量部、グリセリン3重量部、水素化ジメ
チルポリシロキサン(分子量8000)15重量部、白
金シリカゲル0.6重量部、ワセリン5重量部を攪拌混
合し、処理液(シリコーン系硬化性組成物)とした。次
にハコベの種子100粒を土壌10kgと混合したもの
を、露地の上に厚さ1cm、面積1m2 に敷き詰めた。
その土壌表面に次式(化16):
【化16】 のポリアルキレングリコール付加シリコーン化合物を1
0%水溶液として調製したものをハンドスプレーガンを
使用して100g/m2 となるように散布し、さらにそ
の上に上記処理液を100ml/m2 の割合で散布し
た。散布1年経過後もハコベの種子の発芽は全く認めら
れなかった。また、土壌の雨水による流出、ポリアルキ
レングリコール付加シリコーン化合物の流出もなく、効
果の持続性が確認された。
【0024】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明は、
ポリアルキレングリコール付加シリコーン化合物を使用
して芝生植生地の表面を処理することにより、芝生自体
に悪影響を及ぼすことなく、さまざまな種類の雑草のみ
の種子発芽および生育を防止することを可能としたもの
である。また、本発明のポリアルキレングリコール付加
シリコーン化合物は、一般に使用されている芝生用防除
剤のような毒性がなく、水源地等に流入した場合でも通
常の浄水処理法で除去され、人体に害を与えるものでは
ない。
【0025】さらに、このシリコーン化合物とシリコー
ン系硬化性組成物とを併用することにより、該シリコー
ン化合物の保持効果が高められて雑草防除効果を長期間
持続させる。また、シリコーン系硬化性組成物は芝生植
生地の表面に薄い被膜を形成し、土壌の雨水・散水によ
る流出が防止されるので、ゴルフ場等において農薬問題
を引き起こすことがない。

Claims (2)

    【整理番号】 C175 【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芝生植生地の表面に次式(化1): 【化1】 (式中、mは0〜10、nは1〜10、xは2〜6、y
    は8〜10、zは0〜10を表し、Aは−H、−C
    、−C、−C、−COCHおよび−
    COCから選択される基を表す。)で表されるポ
    リアルキレングリコール付加シリコーン化合物を土壌表
    面1m 当たり1g以上散布することを特徴とする芝生
    植生地の雑草防除方法。
  2. 【請求項2】 土壌表面1m 当たり1g以上の請求項
    1記載のポリアルキレングリコール付加シリコーン化合
    物とシリコーン系硬化性組成物を併用する請求項1記載
    の芝生植生地の雑草防除方法。
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