JP3210750B2 - 植物生長調節剤 - Google Patents
植物生長調節剤Info
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- JP3210750B2 JP3210750B2 JP35436192A JP35436192A JP3210750B2 JP 3210750 B2 JP3210750 B2 JP 3210750B2 JP 35436192 A JP35436192 A JP 35436192A JP 35436192 A JP35436192 A JP 35436192A JP 3210750 B2 JP3210750 B2 JP 3210750B2
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- acid
- growth regulator
- plant growth
- cultivation
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は１価のフェノール類およ
び有機酸類を有効成分として配合してなる新規な植物生
長調節剤に関し、特に植物の根の発根促進および伸長生
長促進作用に基づく植物生長調節剤に関する。
び有機酸類を有効成分として配合してなる新規な植物生
長調節剤に関し、特に植物の根の発根促進および伸長生
長促進作用に基づく植物生長調節剤に関する。
【０００２】
【従来技術および発明が解決しようとする課題】近年、
農薬による環境汚染が急速に問題化されており、減農薬
栽培・有機農業などが各地で試みられ、良好な成果をあ
げつつある。一方、栽培方法の改良も目ざましく、虫
害、病害、雑草害を防止もしくは軽減する目的で、マッ
ト栽培、水耕栽培、ロックウール栽培、砂耕栽培などが
増加しており、最少量の農薬と肥料による栽培技術が確
立されつつある。
農薬による環境汚染が急速に問題化されており、減農薬
栽培・有機農業などが各地で試みられ、良好な成果をあ
げつつある。一方、栽培方法の改良も目ざましく、虫
害、病害、雑草害を防止もしくは軽減する目的で、マッ
ト栽培、水耕栽培、ロックウール栽培、砂耕栽培などが
増加しており、最少量の農薬と肥料による栽培技術が確
立されつつある。
【０００３】
【課題を解決するための手段】本発明者は、このような
現在の植物栽培状況を鑑み、且つ、施設栽培場面での最
も効果的な栽培方法について検討を重ねた結果、良好な
生育をさせるためには、発根および根の伸長生長を促進
し、肥料の吸収をよくすることが極めて重要であるとの
知見を得た。次いで植物の発根促進作用および根の伸長
促進作用を有する物質についてスクリーニングを重ねた
結果、１価のフェノール類と有機酸類とを配合してなる
ものが、この両方の作用を良好に発揮すること、更に人
や家畜、魚類等の生物に対しは殆ど毒性を示さず、従っ
て環境汚染問題の心配のないものであることを見いだ
し、更に研究を重ねた結果、本発明を完成するに至っ
た。
現在の植物栽培状況を鑑み、且つ、施設栽培場面での最
も効果的な栽培方法について検討を重ねた結果、良好な
生育をさせるためには、発根および根の伸長生長を促進
し、肥料の吸収をよくすることが極めて重要であるとの
知見を得た。次いで植物の発根促進作用および根の伸長
促進作用を有する物質についてスクリーニングを重ねた
結果、１価のフェノール類と有機酸類とを配合してなる
ものが、この両方の作用を良好に発揮すること、更に人
や家畜、魚類等の生物に対しは殆ど毒性を示さず、従っ
て環境汚染問題の心配のないものであることを見いだ
し、更に研究を重ねた結果、本発明を完成するに至っ
た。
【０００４】即ち本発明は、フェノール、グアヤコー
ル、クレオゾール、ピロガロール１，３−ジメチルエー
テル、２，４−キシレノール、４−エチルフェノール、
酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、ｎ−酪酸、イソ吉草
酸、ｎ−吉草酸、クロトン酸、イソカプロン酸、ｎ−カ
プロン酸、チグリン酸およびエナント酸を有効成分とし
て含有してなる植物生長調節剤である。
ル、クレオゾール、ピロガロール１，３−ジメチルエー
テル、２，４−キシレノール、４−エチルフェノール、
酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、ｎ−酪酸、イソ吉草
酸、ｎ−吉草酸、クロトン酸、イソカプロン酸、ｎ−カ
プロン酸、チグリン酸およびエナント酸を有効成分とし
て含有してなる植物生長調節剤である。
【０００５】本発明の植物生長調節剤は、通常、各成分
の配合比率が重量比で、フェノール１重量部に対し、グ
アヤコールを０．５〜１．５、クレオゾールを０．２５
〜０．７５、ピロガロール１，３−ジメチルエーテルを
０．１〜０．５、２，４−キシレノールを０．０５〜
０．１５、４−エチルフェノールを０．０１〜０．０
５、酢酸を０．５〜１．５、プロピオン酸を０．５〜
１．０、イソ酪酸を０．０５〜０．１５、ｎ−酪酸を
０．５〜１．０、イソ吉草酸を０．０５〜０．１５、ｎ
−吉草酸を０．１〜０．５、クロトン酸を０．０２５〜
０．１５、イソカプロン酸を０．０５〜０．１５、ｎ−
カプロン酸を０．０２５〜０．０７５、チグリン酸を
０．０２５〜０．０７５、エナント酸を０．０２５〜
０．０７５の範囲内で含有するように構成することが好
ましい。
の配合比率が重量比で、フェノール１重量部に対し、グ
アヤコールを０．５〜１．５、クレオゾールを０．２５
〜０．７５、ピロガロール１，３−ジメチルエーテルを
０．１〜０．５、２，４−キシレノールを０．０５〜
０．１５、４−エチルフェノールを０．０１〜０．０
５、酢酸を０．５〜１．５、プロピオン酸を０．５〜
１．０、イソ酪酸を０．０５〜０．１５、ｎ−酪酸を
０．５〜１．０、イソ吉草酸を０．０５〜０．１５、ｎ
−吉草酸を０．１〜０．５、クロトン酸を０．０２５〜
０．１５、イソカプロン酸を０．０５〜０．１５、ｎ−
カプロン酸を０．０２５〜０．０７５、チグリン酸を
０．０２５〜０．０７５、エナント酸を０．０２５〜
０．０７５の範囲内で含有するように構成することが好
ましい。
【０００６】本発明の植物生長調節剤を実際に使用する
場合、上記有効成分を溶解した溶液（栽培溶液）におい
て、溶液中のフェノールの濃度が０．１〜２５ｐｐｍの
範囲内となるようにし、これにより他の成分もフェノー
ルに対し、上記範囲内の重量比率で含有させることによ
り、良好な発根作用および根の伸長生長作用が発現す
る。なお、本発明の植物生長調節剤の各成分の配合比
は、一般には上記の範囲内に調製したものが多くの植物
に対し高い効果を発揮するが、植物の生育段階により、
この配合比は適宜増減することができる。例えば植物が
幼苗の段階では、上記配合比をフェノール１に対しその
他の成分を１／１０位まで減じることができ、また、十
分に成育した植物では１０倍位まで増加可能である。
場合、上記有効成分を溶解した溶液（栽培溶液）におい
て、溶液中のフェノールの濃度が０．１〜２５ｐｐｍの
範囲内となるようにし、これにより他の成分もフェノー
ルに対し、上記範囲内の重量比率で含有させることによ
り、良好な発根作用および根の伸長生長作用が発現す
る。なお、本発明の植物生長調節剤の各成分の配合比
は、一般には上記の範囲内に調製したものが多くの植物
に対し高い効果を発揮するが、植物の生育段階により、
この配合比は適宜増減することができる。例えば植物が
幼苗の段階では、上記配合比をフェノール１に対しその
他の成分を１／１０位まで減じることができ、また、十
分に成育した植物では１０倍位まで増加可能である。
【０００７】本発明の植物生長調節剤は、通常、各成分
を配合して作製した液剤として使用するが、この液剤を
製造する際、必要に応じ分散剤として界面活性剤を加え
てもよい。また使用目的に応じて殺虫剤、殺菌剤、肥料
或は他の植物生長調節剤等を併用することもできる。
を配合して作製した液剤として使用するが、この液剤を
製造する際、必要に応じ分散剤として界面活性剤を加え
てもよい。また使用目的に応じて殺虫剤、殺菌剤、肥料
或は他の植物生長調節剤等を併用することもできる。
【０００８】
【実施例】次いで実験例、実施例により本発明を更に詳
細に説明するが、本発明はこれにより限定されるもので
はない。
細に説明するが、本発明はこれにより限定されるもので
はない。
【０００９】実験例１ 試供植物として、イネ、キュウリ、トマトを用いた。方
法は先ず１／１００００アールのプラスティック製ポッ
トの口より３ｃｍの深さに金網をつるし固定した。この
ポットの中に後記実施例１に従って製造した液剤を、表
１に示す「栽培溶液中のフェノール濃度」となるように
水により調製して作製した栽培溶液を入れ、イネ、キュ
ウリ、トマトの幼苗（草丈５ｃｍ）を置床した後、２２
〜２７℃のグロースチャンバー内で１４日間生育させ
た。なお、生育期間中は１日の内の１２時間は照度５０
００ルックスで管理した。生育調査は、根数、根長、草
丈を測定した。なお、この実験においては、供試植物を
別々のポットに、それぞれポットあたり１０個体を供試
し、３反復とした。測定結果は対照区（無処理区）に対
する１００分率で示す。この結果は表１に示す通りであ
る。
法は先ず１／１００００アールのプラスティック製ポッ
トの口より３ｃｍの深さに金網をつるし固定した。この
ポットの中に後記実施例１に従って製造した液剤を、表
１に示す「栽培溶液中のフェノール濃度」となるように
水により調製して作製した栽培溶液を入れ、イネ、キュ
ウリ、トマトの幼苗（草丈５ｃｍ）を置床した後、２２
〜２７℃のグロースチャンバー内で１４日間生育させ
た。なお、生育期間中は１日の内の１２時間は照度５０
００ルックスで管理した。生育調査は、根数、根長、草
丈を測定した。なお、この実験においては、供試植物を
別々のポットに、それぞれポットあたり１０個体を供試
し、３反復とした。測定結果は対照区（無処理区）に対
する１００分率で示す。この結果は表１に示す通りであ
る。
【００１０】
【表１】
【００１１】実験例２ 縦３０ｃｍ、横６０ｃｍ、深さ３ｃｍの育苗箱に育苗マ
ットをつめ、イネ、メロン、レタスを播種し軽く覆土し
た。次いで後記実施例１に従って製造した液剤を、表１
に示す「栽培溶液中のフェノール濃度」となるように水
により調製して栽培溶液を作製し、これを１箱あたり１
▲リットル▼散布し、マットに浸透させた。その後は、
２５〜２７℃のビニールハウスで通常の育成・管理を行
い、イネは２０日後に、またメロン、レタスについては
１ヶ月後に、それぞれ根数、根長、草丈の測定を行っ
た。なお本実験においては、供試植物は別々の育苗箱に
播種し、３反復とした。測定結果は対照区（無処理区）
に対する１００分率で示す。結果は表２に示す通りであ
る。
ットをつめ、イネ、メロン、レタスを播種し軽く覆土し
た。次いで後記実施例１に従って製造した液剤を、表１
に示す「栽培溶液中のフェノール濃度」となるように水
により調製して栽培溶液を作製し、これを１箱あたり１
▲リットル▼散布し、マットに浸透させた。その後は、
２５〜２７℃のビニールハウスで通常の育成・管理を行
い、イネは２０日後に、またメロン、レタスについては
１ヶ月後に、それぞれ根数、根長、草丈の測定を行っ
た。なお本実験においては、供試植物は別々の育苗箱に
播種し、３反復とした。測定結果は対照区（無処理区）
に対する１００分率で示す。結果は表２に示す通りであ
る。
【００１２】
【表２】
【００１３】実施例１ 下記に示すフェノール類、有機酸類を各々所定量秤量
し、次いで精製水８０ｍｌに溶解したのち、ノイゲンＥ
Ａ−１７７（第一工業製薬社製）１ｇを添加し、更に精
製水で全量を１００ｇとして液剤とした。 フェノール １．０ ｇ グアヤコール １．０ ｇ クレオゾール ０．５ ｇ ピロガロール１，３−ジメチルエーテル ０．３ ｇ ２，４−キシレノール ０．１ ｇ ４−エチルフェノール ０．０２ｇ 酢酸 １．０ ｇ プロピオン酸 ０．８ ｇ イソ酪酸 ０．１ ｇ ｎ−酪酸 ０．７ ｇ イソ吉草酸 ０．１ ｇ ｎ−吉草酸 ０．２ ｇ クロトン酸 ０．０５ｇ イソカプロン酸 ０．１ ｇ ｎ−カプロン酸 ０．０５ｇ チグリン酸 ０．０５ｇ エナント酸 ０．０５ｇ
し、次いで精製水８０ｍｌに溶解したのち、ノイゲンＥ
Ａ−１７７（第一工業製薬社製）１ｇを添加し、更に精
製水で全量を１００ｇとして液剤とした。 フェノール １．０ ｇ グアヤコール １．０ ｇ クレオゾール ０．５ ｇ ピロガロール１，３−ジメチルエーテル ０．３ ｇ ２，４−キシレノール ０．１ ｇ ４−エチルフェノール ０．０２ｇ 酢酸 １．０ ｇ プロピオン酸 ０．８ ｇ イソ酪酸 ０．１ ｇ ｎ−酪酸 ０．７ ｇ イソ吉草酸 ０．１ ｇ ｎ−吉草酸 ０．２ ｇ クロトン酸 ０．０５ｇ イソカプロン酸 ０．１ ｇ ｎ−カプロン酸 ０．０５ｇ チグリン酸 ０．０５ｇ エナント酸 ０．０５ｇ
【００１４】
【発明の効果】本発明は人や家畜、魚類に対し毒性がな
く、環境汚染問題の心配のない植物生長調節剤組成物を
提供する。
く、環境汚染問題の心配のない植物生長調節剤組成物を
提供する。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A01N 37/06 A01N 37/02 A01N 31/16 A01N 31/08
Claims (1)
- 【請求項１】フェノール、グアヤコール、クレオゾー
ル、ピロガロール１，３−ジメチルエーテル、２，４−
キシレノール、４−エチルフェノール、酢酸、プロピオ
ン酸、イソ酪酸、ｎ−酪酸、イソ吉草酸、ｎ−吉草酸、
クロトン酸、イソカプロン酸、ｎ−カプロン酸、チグリ
ン酸およびエナント酸を有効成分として含有することを
特徴とする植物生長調節剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35436192A JP3210750B2 (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | 植物生長調節剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35436192A JP3210750B2 (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | 植物生長調節剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06157208A JPH06157208A (ja) | 1994-06-03 |
| JP3210750B2 true JP3210750B2 (ja) | 2001-09-17 |
Family
ID=18437041
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35436192A Expired - Fee Related JP3210750B2 (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | 植物生長調節剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3210750B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3805599B2 (ja) * | 2000-04-10 | 2006-08-02 | 花王株式会社 | 植物活力剤 |
| JP2001316204A (ja) * | 2000-04-28 | 2001-11-13 | Kao Corp | 植物活力剤 |
| US7318930B2 (en) * | 2001-11-09 | 2008-01-15 | William Steed | Control methods for boring bark beetles |
-
1992
- 1992-11-27 JP JP35436192A patent/JP3210750B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06157208A (ja) | 1994-06-03 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |