JPH0739204A - トラクタによる農作業方式及びこの方式を実行するトラクタ、または作業機 - Google Patents

トラクタによる農作業方式及びこの方式を実行するトラクタ、または作業機

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JPH0739204A
JPH0739204A JP17993693A JP17993693A JPH0739204A JP H0739204 A JPH0739204 A JP H0739204A JP 17993693 A JP17993693 A JP 17993693A JP 17993693 A JP17993693 A JP 17993693A JP H0739204 A JPH0739204 A JP H0739204A
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tractor
working machine
working
link
upper link
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JP17993693A
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Shigetoshi Kimura
重利 木村
Yoshinori Takahashi
義徳 高橋
Masami Onodera
正己 小野寺
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Sugano Farm Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Sugano Farm Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トラクタの牽引力を増加すると共に、作業機
による耕深を表面の凹凸にかかわりなく一定に保ちなが
ら作業をすることができるようにすることにある。 【構成】 トラクタ、または、3点リンクのアッパリン
ク、または、作業機において、互いの取り付け位置を所
定範囲内で作業進行方向に沿った平面内で移動できるよ
うにしたフリ−ゾ−ンを形成して、そのフリ−ゾ−ン内
における移動量をトラクタが備える耕深制御のための機
構などに伝達して作業機を作業環境により上下動させる
ように構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトラクタによる農作業方
式及び、これを実行するトラクタまたは、作業機に関
し、さらに詳しくは、一定の設定耕深による耕起作業な
どを正確に行い得て、かつトラクタの牽引力を増大する
ことができるトラクタによる農作業方式及びトラクタま
たは、作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来知られているトラクタと作業機、と
くにプラウ、サブソイラなどの土壌に対する農作業にお
いては、作業耕深を一定に保持することが大切であり、
そのために、ドラフト機能をトラクタにもたせたり、地
上高を測定しながらリフト機構を作用させる形式のもの
が提案されている。
【0003】具体的には、地表面に接触しながら移動す
るゲ−ジホィ−ルの上下運動、言い換えると、ゲ−ジホ
ィ−ルを支えるホィ−ルア−ムと作業機のフレ−ムとの
角度を検出して作業機を上下させるものや、超音波や、
光を地上に向かって放出し、その反射から耕深検出する
ことで作業機を上下動させることが行われている。例え
ば、前者の代表的なものとして実公平5−1221号公
報を挙げることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような作業方式に
おいては、トラクタと作業機との関係は3点リンク機構
を介して装着されてはいるが両者は剛接合であり、一つ
の剛体と考えることが必要である。そのために、トラク
タの牽引力を越えた過負荷が作業機に加わったときのこ
とを考察すると、まず前輪が浮き上がり、後輪だけが接
地した状態となりトラクタは牽引力を失い、作業を続行
することが不能になったりすることがあった。また、前
輪が浮き上がらない状態での過負荷状態でトラクタの牽
引力に任せて強引に作業を行った場合には作業機を破損
してしまうことがあった。このようなトラブルを防止す
るためにトラクタにはドラフト機構が搭載されているも
のがある。
【0005】そこで、この種のトラブルを解決するため
に、従来採用された解決方式は、トラクタの牽引力はそ
の重量に比例することからトラクタを堅牢な車体として
重量を増加すると共に、このトラクタにはこれまた堅牢
な作業機を装着して多少の過負荷に対しては重量増加に
よる牽引力増加によりこれを解決するものであった。
【0006】しかしながら、このようなトラクタならび
に作業機は、アメリカ、ヨ−ロッパなど大規模農場にあ
っては、比較的大型で大出力のトラクタが普及している
が、わが国では比較的小規模の農場が多いために、小回
りのできる比較的小型で小出力のトラクタ、これに対応
した作業機が普及している。
【0007】このようなトラクタと作業機による作業方
式では地形的に複雑な圃場での作業を能率よく行うこと
はできず、結局大型のトラクタに頼らざるを得ないこと
になる。そこで、本発明は、現在普及している比較的軽
量で、小型のトラクタ、小型のクロ−ラ型トラクタであ
っても、必要なときに大きな牽引力を発揮して、良好な
作業を行い得て、耕深を一定に保持しできる作業方式及
び、これを実行するのに適したホィ−ル型、クロ−ラ型
のトラクタ、または作業機を提案することを目的とする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述のような目的を達成
するために、本発明は、トラクタに対して作業機を装着
する3点ヒッチ機構により装着することは従来の方式と
同一であるが、トラクタ、3点ヒッチ機構、作業機の3
者の間において、3点ヒッチ機構にあってはアッパリン
クにおいて作業進行方向に沿った平面内で所定の範囲内
で移動できるようにした部分、言い換えると、自由可動
領域、すなわち、フリ−ゾ−ンを形成して、常態ではこ
のフリ−ゾ−ンの中央にある部材が、作業姿勢により移
動して、その移動量に応じて位置感知し、リフト機構
や、ドラフト機能を動作させて作業機を上下動させるこ
とができようにした方式であり、第1にはアッパリンク
と作業機との取付け部分において、所定の範囲内で移動
できるフリ−ゾ−ンを設け、また、アッパリンク自体に
そのフリ−ゾ−ンを設け、さらには、アッパリンクとト
ラクタとの間においては、そのフリ−ゾ−ンをアッパリ
ンクをトラクタにおける取り付け位置や、ドラフト機構
の内部に設けたリンク系の中にフリ−ゾ−ンを設け、ま
たさらには、作業機においては、その構成部材にフリ−
ゾ−ンを形成して作業姿勢に応じてロアリンクを介して
作業機を上下動させるようにしたことを特徴とするもの
である。
【0009】
【作用】本発明の農作業方式によれば、作業地の地形が
凹凸をもつ波状地の場合には、トラクタと作業機間に屈
曲作用が働き、例えば、両者の関係が「逆ハの字」とな
る場合と、その逆に、トラクタと作業機の関係が「ハの
字」となる場合とがあって、前者の場合には、例えばプ
ラウよる作業の場合には、作業機のボトムは前下がり状
態となり、刺さり込もうとするので、この状態をフリ−
ゾ−ンで検知して耕深制御によりリフト機構は作業機を
持ち上げ、前下がり状態を正常な姿勢に補正し、後者の
場合には、ボトムは前上り状態となり、浮き上がろうと
するので、この姿勢を検知してリフト機構は作業機を下
向きになるように動作して、作業機の姿勢を補正する。
このような姿勢補正により地形の凹凸に関係なく一定の
耕深での作業が可能になるばかりか、作業機に作用する
荷重が大きくなると、ロアリンクを介してその荷重がト
ラクタの車輪に伝達されて、結果的には車輪の接地圧増
大を図り、牽引力を大きくし、比較的小型のトラクタに
よっても所期の作業を行うことができるのである。言い
換えると、トラクタと作業機の関係が、ロアリンクと作
業機の取り付け部分において、「ハ」型、あるいは「逆
ハ型」に屈曲できる構成であるので所期の目的を達成す
ることができる。
【0010】
【実施例】次に、本発明のいくつかの実施例を添付した
図面に沿って説明する。先ず、図1において符号10は
トラクタ全体を示し、符号30は作業機を装着するため
の3点リンク機構を示し、さらに符号50は作業機を代
表して示すプラウ装置を示している。
【0011】そして、トラクタ10は作業機を持ち上げ
たり、降ろしたりするためのリフト機能を発揮するため
の油圧回路を備え、後述する3点リンク機構のロアリン
クを介して作業機の上げ下げを行うリフトロッド34を
もっている。
【0012】さらに、トラクタ10はアッパリンク3
1、ロアリンク32、リフトロッド34によって構成さ
れる3点リンク機構30の取り付け部分を備え、特にア
ッパリンク31とトラクタ10との取り付け位置におい
ては、図2に示すようにトラクタ10の後方に張り出し
て設けた支持部11にピン12により下端部を支持され
ているヒンジ板13があり、このヒンジ板13には、例
えば、アッパリンク31の取り付け孔14が上下方向に
2個穿けてあって、アッパリンク31の取り付け位置を
選択できるようになっている。
【0013】このヒンジ板13の上端部にはガイドロッ
ド15が水平方向に伸びて、トラクタ10のガイド部1
6のバカ孔を貫いて、軸方向に移動できるようになって
いて、端部にはワイヤ支持板17が固定されており、ガ
イドロッド15にねじ込んであるナット18によりその
位置をアジャストできるようになっている。
【0014】そして、ワイヤ支持板17にはヒンジ板1
3の動きを伝達するためにワイヤ19の一端部が固定さ
れいて、他端部はガイド部16に取り付けられたワイヤ
ガイド19aを通って後述するドラフト制御の油圧回路
の入力側に固定されている。
【0015】アッパリンク31はその一端部がヒンジ板
13の取り付け孔14のひとつに取り付けられるのであ
って、他端部は作業機であるプラウ装置50のマスト5
1に取り付けられる。この実施例にあっては、ガイドロ
ッド15が移動して変化する状態は図2において符号
X、Y、Zに示す位置においての変化として取り出すこ
とができる。
【0016】また、次の実施例は図3に示すようにトラ
クタのアッパリンク31の取り付け部分に支持板21を
設け、これに水平方向に伸びる長孔22を上下に方向に
2段形成してアッパリンク31の取り付け端部のピン2
3が長孔22の長さ方向に沿って移動できるようにする
もので、ワイヤ24によりその動きを耕深制御の機構に
導くようにしてある。
【0017】以上2つの実施例は第1のものはヒンジ板
13が支点を中心としてアッパリンク31の取り付け端
部が移動できる形式であり、第2のものはヒンジ板13
が省略されて長孔によりアッパリンク31の取り付け端
部が長穴22に沿って移動できる形式のものである。
【0018】次の実施例は、図4に示すように、アッパ
リンク31において、その長さ方向に沿って全長が変化
できるようにしたもので、アッパリンク31を中間部に
おいて2分割して、上部アッパリンク31Aと、下部ア
ッパリンク31Bとにより構成し、上部アッパリンク3
1Aの端部を下部アッパリンク31Bに形成してあるシ
リンダ部31Cに挿入すると共に、上部アッパリンク3
1Aの側面に突出してあるピン31Dを前記シリンダ部
31Cに穿けてある長孔31Eから突出させて長孔31
Eの長さだけ両者が相対的に移動でき、その移動量を後
述するワイヤにより耕深制御のための機構に伝達するよ
うにすることもできる。
【0019】この場合ピン31Dにはアッパリンク31
の長さ方向の変化を耕深制御のための機構に伝達するワ
イヤ33の端部が固定されていて、このワイヤ31はガ
イド34に支えられて、前記機構まで延びている。
【0020】下部アッパリンク31Bの端部はトラクタ
10のアッパリンク31の取り付け部分に取り付け孔1
4を介してピンにより枢着される。
【0021】また、下部アッパリンク31Bとシリンダ
部31Cとはタ−ンバックル機能を持たせるためにねじ
結合されていて、アッパリンク31の全体としての長さ
を調節できるようになっている。
【0022】次に、図5、図6に示す実施例は、作業機
であるプラウ装置50の構成部材であるリアマスト52
において、その長さが変化できるようにしたもので、上
部リアマスト52Aに対して下部リアマスト52Bを挿
入して構成してあって、下部リアマスト52Bに突出し
てあるピン52Cを上部リアマスト52Aに形成してあ
る長孔52Dに覗かせたものである。
【0023】このピン52Cには前に述べた実施例のよ
うにワイヤ53の端部が固定されていて、このワイヤ5
3は耕深制御のための油圧回路まで伸び、プラウ装置5
0はプラウ54をそのフレ−ム55に取り付けて構成さ
れている。
【0024】リアマスト52を扁平な板材により形成し
た場合には、図6に示すように、上部リアマスト52A
と下部リアマスト52とにそれぞれガイド部52D、5
2Eをそれぞれ形成して、互いに端部を挿通し合い、上
部リアマスト52Aに形成してある長孔52Fに、下部
リアマスト52Bに突出させたピン52Gを覗かせて長
孔52の長さに相当するストロ−ク分だけリアマスト5
2が長さ方向に沿って変化できるようにしてある。
【0025】リアマスト52をパイプ状の部材により構
成した場合は、図7に示すように、上部リアマスト52
Aと下部リアマスト52Bとを互いに挿通でものにし
て、上部マスト52Aには長孔52Fを穿け、下部リア
マスト52Bとこの長孔52Fに共通的なピン52Cを
通してこのピン52Cの移動をワイヤ53によりトラク
タ側に伝達できるようにすることもできる。
【0026】次に、アッパリンク31の取り付け部分の
位置的変化や、アッパリンク31の長さ変化、さらに
は、作業機の姿勢変化を耕深制御のための油圧回路など
に伝達する過程の構成について説明する。図8に示すよ
うに姿勢などの変化を伝達するワイヤ、例えばワイヤ1
9、33、53は一旦回転センサ101のア−ム102
の端部に接続され、回転センサ101においてワイヤの
動きを電気信号に置き換えて、その信号に対応した出力
によりコントロ−ルボックス(図示省略)などで出力を
得て、これにより耕深制御のための油圧回路に備えた切
換弁103のスプ−ル切換動作に用いる。
【0027】前記ドラフト機構の油圧回路を図8により
説明する。この機構は最終的にはロアリンク32を上下
動させるための油圧回路に信号を送るためのもので、ポ
ンプ104から前記切換弁103を通ってリフトシリン
ダ105に延びる油圧菅路106をもち、リフトシリン
ダ105の伸縮をリフトア−ム107に伝達して、リフ
トア−ム107の端部が連結されているロアリンク32
を上下動することができるようにしたものである。
【0028】次に、作業状態について説明する。通常の
作業姿勢においては、図9に示すように、言い換える
と、マスト51は垂直状態にあり、フリ−ゾ−ンZにお
いてアッパリンク31とマスト51とをピンPを介して
取り付けている場合には、ピンPはフリ−ゾ−ンZの中
央にあり、作業中に、プラウの先端部(シェヤ−ポイン
ト)は刺さり込み傾向の姿勢、言い換えると、前下がり
姿勢になりフリ−ゾ−ンZにおけるピンPの位置はその
フリ−ゾ−ンZの後ろ寄りに移動する(図10)ので、
これを検知した耕深制御のための機構はロアリンク32
を持ち上げ、プラウ54の先端部を持ち上げて水平に近
い状態に戻すのである。
【0029】また、前述とは逆の作業状態になると、プ
ラウの先端部は上向き状態、言い換えると、図11に示
すように浮き上がり姿勢になり、フリ−ゾ−ンZにおい
て、ピンPはフリ−ゾンの前端部(トラクタ寄り)に移
動する。この姿勢になると耕深制御のための機構はロア
リンク32を押し下げる方向に作動して前記浮き上がり
姿勢を補正する。
【0030】以上の説明では、作業機の姿勢の変化をワ
イヤを通じて耕深制御のための機構に伝達するものを示
したが、図12に示すように、アッパリンク31に差圧
発生シリンダ311を組み込み、ここで発生する流体に
よる差圧により、前記切換弁103を直接あるいは間接
的に駆動してロアリンク32を上下させる制御に用いる
ようにすることもできる。
【0031】また、図13は前記差圧発生シリンダ31
1を直接にアッパリンク31に組み込まず、これと平行
に張り出して設け、アッパリンク31の伸縮を流体の差
圧として取り出すようにすることもできる。
【0032】以上の説明では、作業機としてプラウ装置
を挙げて説明したが、サブソイラやドリル、さらには山
芋、ビ−ト、じゃがいもなどの掘取収穫機などにも適用
できることはもちろんである。
【0033】図14、図15は作業機50のマスト51
の頂端に作業進行方向に沿った平面内で可動する可動マ
スト51Aがピン51Bにより枢着されていて、可動マ
スト51Aはマスト51の前後端部に設けたストッパ5
8、57の間において可動状態を保持している。
【0034】この可動マスト51Aの頂端部にアッパリ
ンク31の取り付け孔が穿けらており、可動マスト51
Aの動きをワイヤ53により耕深制御のための機構に伝
達している。
【0035】また、図16、図17には作業機のマスト
51に直接アッパリンク31を取り付けずに、以下、説
明する中間マスト71を介して、これを作業機50に取
り付けるように構成する。
【0036】すなわち、ア−チ型の中間マスト71を形
成し、下端部両側にはロアリンク32を取り付けるため
のピン72が突出形成されており、頂端部にはアッパリ
ンク31を取り付ける取り付け座73が形成されてい
る。
【0037】さらに、ア−チ型の中間マスト71の作業
機側の頂端部にはストッパ74が張出しており、作業機
のマスト51に設けてあるピン59にその後(作業機)
側からフックできるようになっている。
【0038】このストッパ部74aとピン59との間に
は僅かの隙間があり、前記中間マスト71と作業機のマ
スト51とが平行状態で起立している状態では両者は当
たらず、作業機50が前傾状態になると、そのマスト5
1が中間マスト71に当たってこれを押し、後傾状態に
なるとマスト51のピン59がストッパ74のストッパ
部74aに当たって中間マスト71を作業機側に引き寄
せる作用をする。
【0039】前記中間マスト71の下端部作業機側に
は、作業機50がもつロアリンク32を取り付けるため
のピン56に対して取り付けるための座75が突出して
いて、前記ピン59を捕らえることができるようになっ
ている。したがって、ストッパ部74aと中間マスト7
1との間がフリ−ゾ−ンとして機能する。
【0040】次に図18、図19により本発明の作業方
式による作業の実際を説明する。圃場の状態を少し極端
に表現して説明を加える。図18は波状地においてトラ
クタ10が頂部から下り状態を示し、従来のものではプ
ラウ53は前上がり状態で尻上がりの浮き上がり状態に
なり、圃場の表面近くを耕起することになるが、耕深制
御の機構が動作することで、作業機50、言い換える
と、プラウは水平になりトラクタは地面の形状に沿って
移動するのであるが、プラウはトラクタの姿勢に関係な
く一定の深さを水平に移動する。
【0041】また、図19に示す波状地において、 ト
ラクタ後輪が凹部にあると、トラクタは前上り状態、プ
ラウは前下がりの状態になるが耕深制御の機構の作用に
よって、プラウは水平の状態となり一定の深さの耕深に
なるように補正される。
【0042】波状地での作業状態では、トラクタと作業
機との関係は、フリ−ゾ−ンの存在により「ハ」状態、
あるいは「逆ハ」状態に変化することができるので、こ
れを感知した耕深制御の機構は地面の形状に関係なく一
定の深さにプラウがあるように制御して圃場の耕起を行
うことができる。
【0043】また、耕地は大なり小なり波状地の連続で
あるので後輪が下がったときに、図20に示すように、
耕深制御の機構はロアリンク32を上げる方向に動作す
るので、ロアリンクに加わる負荷は矢印Mのようにトラ
クタ10に対してその後輪を押しつける方向のモ−メン
トとして作用し、その牽引力を増加することになる。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のトラクタによる農作業方式によれば走行するトラクタ
のと作業機の姿勢変化の状態をフリ−ゾ−ンで検出され
た信号としてトラクタのもつリフト機構に与え、その信
号に応じて作業機を上下方向に動かすようにしたから、
耕深を一定に保持しながら作業をすることができ、しか
もその姿勢変化が牽引力を大きくしたり、小さくするこ
とになり、作業環境に応じた必要な牽引力を引き出すこ
とが可能であるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方式を実施する作業機としてのプラウ
装置の側面図である。
【図2】トラクタの後端部に改良を施した実施例を示す
説明図である。
【図3】同じく、トラクタの後端部だけの部分説明図で
ある。
【図4】トップリンクに改良を施した実施例を示す説明
図である。
【図5】作業機のリア−マストに改良を施した実施例を
示す説明図である。
【図6】リア−マストの実施例による一部分解斜面図で
ある。
【図7】他の実施例によるリア−マストの一部分解斜面
図である。
【図8】作業機の姿勢検出とドラフト機構の関係を示す
説明図である。
【図9】プラウの姿勢とフリ−ゾ−ンとの関係を示す説
明図である。
【図10】前下がり状態のプラウの姿勢とフリ−ゾ−ン
との関係を示す説明図である。
【図11】尻上がり状態のプラウの姿勢とフリ−ゾ−ン
との関係を示す説明図である。
【図12】アッパリンクの実施例を示す説明図である。
【図13】アッパリンクの他の実施例を示す説明図であ
る。
【図14】作業機のマストの実施例を示す説明側面図で
ある。
【図15】図14の一部正面図である。
【図16】中間マストと作業機の関係を示す側面図であ
る。
【図17】中間マストの正面図である。
【図18】波状地でのプラウ前上り状態を示す説明図で
ある。
【図19】波状地でのプラウ前下がり状態を示す説明図
である。
【図20】トラクタの牽引力増加の状態を説明する図で
ある。
【符号の説明】
10 トラクタ 11 支持部 12 ピン 13 ヒンジ板 14 取り付け孔 15 ガイドロッド 16 ガイド部 17 ワイヤ支持板 18 ナット 19 コ−ルタ 19a ワイヤガイド 21 支持板 22 長孔 30 3点リンク機構 31 アッパリンク 32 ロアロンク 33 ワイヤ 50 作業機としてのプラウ装置 51 マスト 52 リアマスト 53 ワイヤ 54 プラウ 55 フレ−ム 56 ロアリンクを取り付けるピン 101 回転センサ 102 ア−ム 103 切換弁 104 ポンプ 105 リフトシリンダ 106 油圧菅路 107 リフトア−ム 311 差圧発生シリンダ Z フリ−ゾ−ン P ピン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともロアリンクを上下動させる油
    圧リフト機構を備えるトラクタに対して3点リンク機構
    を介して農作業機を装着して作業を行うトラクタによる
    農作業方式において、トラクタ、または3点リンク機構
    を形成するアッパリンク、または作業機の3者の少なく
    ともいずれか一つにおいて、作業機の作業姿勢により作
    業進行方向を含む平面内で所定の範囲内で、前記3者の
    何れかが相対的に移動することが許容されている自由可
    動領域が存在しており、この自由可動領域内での移動量
    に応じてロアリンクを上下動させる機能をもたせて、作
    業機が常に所定の深さにおいて作業できると共に、牽引
    力を制御できるようにしたトラクタによる農作業方式。
  2. 【請求項2】アッパリンクの作業機側の取付位置におい
    て、作業機構成部材に形成した長孔に対してアッパリン
    クが取り付けられていて、作業機の姿勢によりアッパリ
    ンクの取付位置が所定の範囲内で作業進行方向の平面に
    沿って移動できるように構成したことを特徴とする作業
    機。
  3. 【請求項3】 作業機を構成するリア−マストに作業機
    の作業姿勢によりその長さが所定の範囲内で変化する部
    分を設けて構成したが形成されていることを特徴とする
    作業機。
  4. 【請求項4】 アッパリンクとトラクタとの取付け位置
    において、アッパリンクが作業機の作業姿勢により取付
    位置が作業進行方向の平面内で移動できる構成したこと
    を特徴とするトラクタ。
  5. 【請求項5】 アッパリンクが軸線方向に所定のストロ
    −ク内で伸縮できるように構成したことを特徴とするト
    ラクタ。
  6. 【請求項6】 トラクタが備えるドラフト機構内に、リ
    ンク系により形成される負荷感知伝達系に所定の範囲内
    で動くことができる自由可動領域を設けて構成したこと
    を特徴とするトラクタ。
JP17993693A 1993-05-21 1993-06-25 トラクタによる農作業方式及びこの方式を実行するトラクタ、または作業機 Pending JPH0739204A (ja)

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JP17993693A Pending JPH0739204A (ja) 1993-05-21 1993-06-25 トラクタによる農作業方式及びこの方式を実行するトラクタ、または作業機

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