JPH0739086B2 - 粉体表装合板 - Google Patents

粉体表装合板

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JPH0739086B2
JPH0739086B2 JP22255989A JP22255989A JPH0739086B2 JP H0739086 B2 JPH0739086 B2 JP H0739086B2 JP 22255989 A JP22255989 A JP 22255989A JP 22255989 A JP22255989 A JP 22255989A JP H0739086 B2 JPH0739086 B2 JP H0739086B2
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plywood
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wood
heat
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Inventor
端雄 細井
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ウレタン技研工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明はツキ板貼り、プリント紙貼り等の化粧合板の
台板あるいは家具用材、床材等の建築材に使用可能の粉
体表装合板に関するものである。
[従来技術] 従来の合板は薄葉紙、ツキ板等を貼り付けるために熱帯
雨林から産出するラワン系の良材を使用していた。この
ため合板の表面は平滑であり、表面の平滑性は特に問題
とならなかった。
然し近年になって熱帯雨林の保護が問題となり、良質の
ラワン材の入手が困難になり、ラワン原木の値段も高く
なってきた。そこで安価で成長が早く再生サイクルの短
い米松、米栂、ニュージランド松等の針葉樹が注目され
ているが、これらの木材は合板への加工の工程中に材割
れ、節抜け、ムキ肌の悪化等の欠点があり、その用途が
制限されている。
[発明が解決しようとする課題] この発明は材割れ、節抜け、ムキ肌の悪い合板であって
もその少なくとも一面を粉体とウレタン樹脂とで完全に
覆い隠し、又少なくとも一面に粉体とウレタン樹脂とで
立体的な模様を付けることも可能である等用途が広く耐
用年数が長く安価な粉体表装合板を提供することを課題
とする。
[課題を解決するための技術的手段] 上記の課題を解決するためこの発明の粉体表装合板は合
板製の芯材の少なくとも一面を水、熱硬化兼用発泡性ポ
リウレタン樹脂系接着剤を介して粉体で被覆した構成を
有している。
[作用] 合板製の芯材の少なくとも一面(表面又は裏面又は両
面)は水、熱硬化兼用発泡性ポリウレタン樹脂系接着剤
を介して粉体で被覆されているので芯材に材割れ、節抜
け、悪いムキ肌があってもこれらは完全に覆い隠され
る。
実施例1 第1〜2図に示す米松合板製の芯材1は素材合板と表面
の単板とからなっており、芯材1には節の部分が脱落し
た節穴が存在しており、単板には幅3mm、長さ1000mm程
度の割れ溝があり、単板はムキ肌の悪い凹凸のある米松
合板である。この芯材1の表面に後述の水硬化、熱硬化
兼用の発泡性ポリウレタン樹脂系接着剤(以後ウレタン
樹脂接着剤とも言う)2がスプレーにより約100g/m2
塗布量で塗布され、ウレタン樹脂接着剤2の塗布後同接
着剤2に含まれる溶剤が飛散しない内に木質サンディン
グ作業により発生する乾燥した木粉3がウレタン樹脂接
着剤2の塗布面に散布され、ローラによって木粉3を加
圧してウレタン樹脂接着剤2内に食い込ませる。そして
余剰の木粉3を真空吸引で除去すると比較的に平滑な素
材面が得られる。次にこの素材面に第3図に示す離型用
のプラスチックフィルム(離型材でもよい)5を被せ熱
圧プレス機に挿入し、表面温度が約100〜110℃の熱板
(金型、木型、エッチング当板)6で5分間熱圧締めす
る。熱圧締めの圧力は素材面の粗密の度合によって異な
るが実施例1では10kg/cm2程度である。なお、第2、3
図にいて4はウレタン樹脂接着剤が水又は熱により発泡
し固化した状態の泡を示す。熱圧締が終わると冷却して
表面をサンダ仕上げして粉体表装合板となる。その主な
性質は次表の通りとなる。
実施例2 実施例1と同様に米松合板製の芯材1に水硬化、熱硬化
兼用のウレタン樹脂接着剤2をロールコータで塗布し
た。塗布量は200〜300g/m2である。塗布面に実施例1と
同様の木粉を散布し、余剰の木粉を真空吸引で除去した
後直ちに絵模様を施した金型を木粉上に配置し熱圧プレ
スに挿入した。熱圧条件は金型表面温度が100〜110℃、
面圧20〜40kg/cm2で10分間熱圧した。熱圧締め修了後金
型を除いたところ材割れ、節抜け、ムキ肌が全くない凹
凸のある絵模様が出来た。なお、型としてシリコン型、
ウレタン型及び金型を使用したが、それらの耐用回数は
シリコン型、ウレタン型がともに10〜20回、金型は無限
であった。
実施例3 実施例1と同様に米松合板製の芯材1に水硬化、熱硬化
兼用のウレタン樹脂接着剤2をロールコータで塗布し
た。塗布面に実施例1と同様に木粉を散布し、余剰の木
粉を真空吸引で取り除き、表面に直ちにツキ板スライス
単板を載置し、熱圧プレスに挿入した。熱圧条件は金型
表面温度が100〜110℃、面圧10〜30kg/cm2で10分間熱圧
した。熱圧締め修了後金型を除いたところツキ板スライ
ス単板は完全に密着し表面が平滑な合板ボードが得られ
た。
実施例4 実施例1における乾燥した木粉の代りに湿潤木粉を使用
して実施例1と同じ作業工程で粉体表装合板を製作し
た。湿潤木粉の含水率は30%と85%である。この湿潤木
粉を使用して作った粉体表装合板を実施例1と同様の方
法でテストを行った。その結果実施例1と同様の表面が
平滑な粉体表装合板が得られた。
実施例5 実施例1〜4と同じ芯材1を使用し、ウレタン樹脂接着
剤2の中に粉体を容量比で同等以上に混合し、芯材1の
上面に200〜300g/m2程度に厚く塗布し、実施例2と同様
の作業工程及び型材を使用し、立体模様のある合板表面
が得られた。
実施例6 前記実施例1〜5では芯材1中の水分を蒸気化し、蒸気
化した水分がウレタン樹脂2に作用し、反応を促進する
が、加熱の困難な材料例えば塩ビタイル、シート類を芯
材1の表装と同時に常温で接着することが可能である。
即ち実施例3の粉体表装合板を冷圧法で製作する場合に
は水を芯材1の表面にスプレーして芯材表面の水分を多
くするか、実施例4のように湿潤木粉を使用する。ウレ
タン樹脂接着剤2の塗布量は150〜300g/m2として樹脂塗
布面に木粉を散布し余剰の木粉を除去した後木粉上に塩
ビシート載置したものを1セットとする。これの20セッ
トを積み上げ、2kg/cm2の圧力で常温プレスする。これ
を24時間放置した結果塩ビシートは加熱乾燥時の二次発
泡がなく優れた耐水性を有し実施例1〜5と同等の成果
が得られた。
上記各実施例において、水硬化、熱硬化兼用の発泡性ポ
リウレタン樹脂系接着剤はポリメチレンフェニールポリ
イソシアネートとポリオキシアルキレンエーテルとをポ
リウレタン化させたプレポリマーである。ポリオキシア
ルキレンエーテルのアルキレンオキシドとしては炭素数
2〜4のオキシド例えばエチレンオキシド(EO)、プロ
ピレンオキシド(PO)、ブチレンオキシド(BO)の一種
又は二種あるが、エチレンオキシド、プロピレンオキシ
ドの付加混合物のモル比が5/5〜8/2であり、残存NCOの1
2〜29%のものをポリウレタン化反応させたプレポリマ
ーが好ましい。このタイプのポリウレタン樹脂系接着剤
の前記実施例に関する特性はフェノール、メラミン樹脂
に代表される熱硬化性樹脂とビニール、ポリスチレン、
ABS樹脂に代表される熱可塑性樹脂の特性とを兼備して
いることであり、この性質を利用することにより多種、
多様の用途を開くことができる。即ち (イ) ポリウレタン樹脂の発泡圧力は100〜300g/cm2
と低いためゴム弾性を有するシリコン樹脂型でも成形可
能である。
(ロ) ポリウレタン樹脂と粉体とを混合することでポ
リウレタン樹脂膜を薄くすることができ、このことが泡
を小さく均一にする。
(ハ) 熱硬化であるので二次加工時のツキ板、印刷紙
等の加熱接着は120℃までは充分に耐え、二次加熱によ
る二次発泡がない。
なお、前記実施例において粉体を木粉としたが木粉の外
に樹脂バルーン粉体、パーライト粉体、炭化粉体、クレ
ー等、有機、無機の粉体が使用可能である。
又粒度は数ミクロンから16メッシュ程度の荒い粉体まで
使用可能である。従ってこれらの粉体を目的に応じて選
択すると難燃性、防音性、断熱性、電気絶縁性等を有す
る粉体表装合板を自由に製作することができる。
[効果] この発明は上記の構成を有するので次のような優れた効
果を有する。
(イ) 芯材が材割れ、節抜け、ムキ肌の悪い合板であ
っても合板表面を完全に覆い隠し、耐用年数の長い安価
で用途の広い粉体表装合板が得られる。
(ロ) 粉体として木粉、樹脂バルーン粉体、パーライ
ト粉体、炭化物粉体、クレー等、有機、無機の粉体が使
用可能であるので多種、多様の用途を開くことができ
る。
(ハ) 接着剤は合成樹脂系のものが使用されるがこれ
らは入手容易であるので粉体表装合板は多量生産性を有
する。
【図面の簡単な説明】
第1図は合板製芯材に接着剤を塗布し、その上に粉体を
散布した状態の断面図を示す。第2図は第1図の状態の
ものが熱圧された時の拡大図を示す。第3図は第2図の
熱圧中において芯材、粉体とウレタン樹脂接着剤との関
係を示す断面図である。 1……合板製芯材 2……水、熱効果兼用発泡性ポリウレタン樹脂系接着材 3……粉体(木粉) 4……泡

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合板製の芯材の少なくとも一面を水、熱硬
    化兼用発泡性ポリウレタン樹脂系接着剤を介して粉体で
    被覆したことを特徴とする粉体表装合板。
JP22255989A 1989-08-29 1989-08-29 粉体表装合板 Expired - Lifetime JPH0739086B2 (ja)

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JPH0383602A JPH0383602A (ja) 1991-04-09
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ITMI20031390A1 (it) * 2003-07-08 2005-01-09 Turispharma S R L Metodo di estrazione di strutture molecolari attive da resine naturali e/o da oli essenziali.
JP6613017B2 (ja) * 2013-12-25 2019-11-27 Dic株式会社 積層体、木質板、化粧板、及び、積層体の製造方法

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