JPH0739046U - ペリクルケース - Google Patents
ペリクルケースInfo
- Publication number
- JPH0739046U JPH0739046U JP6966693U JP6966693U JPH0739046U JP H0739046 U JPH0739046 U JP H0739046U JP 6966693 U JP6966693 U JP 6966693U JP 6966693 U JP6966693 U JP 6966693U JP H0739046 U JPH0739046 U JP H0739046U
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- JP
- Japan
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- pellicle
- case
- upper lid
- lid
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ペリクルを載置するためのペリクル載置部と
ペリクルを覆うための蓋部とを容易に引き離すことがで
きるペリクルケースを提供する。 【構成】 ペリクルを載置するためのペリクル載置部2
と、ペリクルを覆うための蓋部3との少なくとも一方
に、異物の通過を阻止するためのフィルタ5を取り付け
た通気孔4を設けて、通気孔4から空気が流入できるよ
うにし、ペリクル載置部2と蓋部3とを容易に引き離せ
るようにした。
ペリクルを覆うための蓋部とを容易に引き離すことがで
きるペリクルケースを提供する。 【構成】 ペリクルを載置するためのペリクル載置部2
と、ペリクルを覆うための蓋部3との少なくとも一方
に、異物の通過を阻止するためのフィルタ5を取り付け
た通気孔4を設けて、通気孔4から空気が流入できるよ
うにし、ペリクル載置部2と蓋部3とを容易に引き離せ
るようにした。
Description
【0001】
本考案は、集積回路の製造工程などで使用されるマスク、レチクル(以下、マ スクと総称する)に異物付着防止の目的で装着されるペリクルを収納するための ペリクルケースに関するものである。
【0002】
従来のペリクルケースの一例を図6、図7に示す。 図6はペリクルケース100の斜視図である。ペリクルケース100は、ペリ クルを載置するためのトレイ部101とトレイ部101に載置されたペリクルを 覆うための上蓋102とを備えている。トレイ部101は矩形の平面板である。 また、上蓋102は、トレイ部101と合わせたときに内部にペリクルを収納す るための空間をなす矩形の凸部102aと、この凸部102aの周囲に一体形成 され、トレイ部101と重なり合う平面部102bとから構成されている。
【0003】 図7はペリクルを収納した状態でのペリクルケースの断面図を示す。 ペリクル103は、矩形形状のフレーム103aの一面にペリクル膜103b を張設したもので、ペリクル膜103bが上蓋側になるようにトレイ部101に 載置されている。トレイ部101と上蓋102とを重ね合わせたときに形成され る凸部102a内部の空間(ペリクルケース内)は、ペリクル103が接触しな い程度に、必要最小限の大きさとなっている。これは、ペリクルケース内の空気 の量が少ない程、ペリクルケース内の空気の洗浄度を保ことができ、また、ペリ クルケース内壁(凸部102a内壁)の表面積が小さい程、ペリクルケース内壁 に付着していた異物によるペリクル膜105の汚染を防ぐことができるからであ る。
【0004】 また、上蓋102の凸部102a内壁四隅には傾斜部が形成されており、ペリ クル103を収納したときに、ペリクル103の上部四隅が凸部102a内壁四 隅の傾斜部に点接触して、ペリクル103がペリクルケース内で位置ずれを起こ さないようになっている。
【0005】
上記の如き従来のペリクルケースにおいては、収納されたペリクル103のペ リクル膜103bが汚染されないように、トレイ部101と上蓋102の平面部 102aとが密着しているためにトレイ部101と上蓋102とを引き離すのが 困難であった。
【0006】 また、トレイ部101と上蓋102とを引き離しに手間取ると、摩擦によりト レイ部101と上蓋102の平面部102aとの接触部分に異物が生じ、その異 物がペリクルケース内に入り込んでペリクル膜103bを汚染してしまう場合が あった。 本考案はこのような従来の問題点に鑑みてなされたもので、ペリクルを載置す るためのペリクル載置部(トレイ部)と、ペリクルを覆うための蓋部(上蓋)と を容易に引き離すことができるペリクルケースを提供することを目的とする。
【0007】
上記問題点の解決の為に本考案は、ペリクル10を載置するためのペリクル載 置部2と、ペリクル載置部2に載置されたペリクル10を覆うための蓋部3とを 具備し、ペリクル載置部2と蓋部3との間に形成された空間内に、ペリクル10 をほぼ密閉状態で収納するペリクルケースにおいて、 ペリクル載置部2と蓋部3のうちの少なくとも一方に通気孔4を設けると共に 、該通気孔4に異物の通過を阻止するためのフィルタ5を取り付けることした。
【0008】
本考案においては、ペリクル載置部2と蓋部3とを引き離すときに、通気孔4 からペリクル載置部2と蓋部3との接触部分の隙間に空気が流入するので、ペリ クル載置部2と蓋部3とを容易に引き離すことができる。また、通気孔4には異 物を除去するためのフィルタが取り付けられているので、通気孔4から空気が流 入したとしても、ペリクル10のペリクル膜10bが汚染されることがない。
【0009】
図1は本考案に係るペリクルケースの第1実施例の斜視図を示す。図2は、ペ リクルを収納した状態を示すペリクルケースの断面図である。 ペリクルケース1は、ペリクルを載置するためのトレイ部2とトレイ部2に載 置されたペリクルを覆うための上蓋3とを備えている。ペリクル10は、矩形形 状のフレーム10aの一面にペリクル膜10bを張設したもので、ペリクル膜1 0bが上蓋側になるようにトレイ部2に載置されている。トレイ部2は矩形の平 面板である。また、上蓋3は、トレイ部2と合わせたときに内部にペリクル10 を収納するための空間をなす矩形の凸部3aと、この凸部3aの周囲に一体形成 され、トレイ部2と重なり合う平面部3bとから構成されている。上蓋3の凸部 3aの上面中央には、数10mm四方程度の大きさ通気孔4が設けられている。 この通気孔4にはフィルタ5が取り付けられている。フィルタ5は通気孔4の大 きさに比べて一回り大きいサイズのもので、上蓋3の凸部3aの上面に接着固定 されている。また、フィルタ5は通気性の異物除去フィルタで、φ10μm程度 の大きさの異物を除去できるものである。このフィルタ5には、例えばセルロー ス混合エステルを材料とした市販のMFミリポアフィルタ(商品名)を用いるこ とができる。
【0010】 図3はトレイ部2と上蓋3とを引き離すときの空気の流れを示すもので、図中 の矢印が空気の流れる方向を示している。 トレイ部2と上蓋3とを引き離すときに、通気孔4からペリクルケース内に空 気が流入する。通気孔4から流入した空気は、ペリクル膜10bの表面を通って トレイ部2と上蓋3との隙間からペリクルケースの外へ排出される。このように 、トレイ部2と上蓋3とを引き離すときに、通気孔4からトレイ部2と上蓋3の 平面部3aとの隙間に空気が流入するので、トレイ部2と上蓋3を容易に引き離 すことができる。また、トレイ部2と上蓋3との隙間にペリクルケース内からペ リクルケース外に向かって空気の流れが発生し、トレイ部2と上蓋3との接触部 分に付着していた異物をペリクルケース外へ排出することができるので、ペリク ル載置部2と蓋部3との接触部分に生じた異物によるペリクル膜の汚染を防ぐこ とができる。
【0011】 図4は本考案に係るペリクルケースの第2実施例の上蓋を示す上面図である。 なお、図1と同一部分には同一符号を付し詳細説明は省略する。 第1実施例のペリクルケースとの相違は、上蓋3の平面部3bに通気孔4a、 4b、4c、4dが形成した点である。通気孔4a、4b、4c、4dの大きさ は通気孔4に比べて小さくなっている。通気孔4a、4b、4c、4dには、フ ィルタ5a、5b、5c、5dが取り付けられている。フィルタ5a、5b、5 c、5dは、通気孔4a、4b、4c、4dのサイズよりも大きく、上蓋3の平 面部3b上面に接着固定されている。
【0012】 このように、上蓋3の平面部3bにフィルタを取り付けた通気孔を設けると、 トレイ部2(図2参照)と上蓋3とを引き離すときに、通気孔4a、4b、4c 、4dから、トレイ部2と上蓋3との接触部分の隙間に僅かながら空気が流入し 、トレイ部2と上蓋3との密着性は直ちに解除されるので、第1実施例のペリク ルケースに比べてトレイ部2と上蓋3との引き離しがさらに容易になる。
【0013】 図5は第3の実施例のペリクルケースのペリクルを収納した状態を示す断面図 である。なお、図1と同一部分には同一の符号を付し、詳細説明は省略する。 図2のペリクルケースと相違は、ペリクル10を載置するためのトレイ部6の中 央に通気孔7が形成されている点である。通気孔7にはフィルタ8が取り付けら れている。通気孔7は通気孔4とほぼ同じ大きさである。フィルタ8は通気孔7 のサイズに比べて大きく、トレイ部6の外側表面に接着固定されている。また、 通気孔7はペリクルケース内に収納されたペリクル10内とペリクルケースの外 との通気を行うものなので、フィルタ8は、φ1μm程度の異物を除去できるフ ィルタが好ましい。
【0014】 このように、ペリクルケース内に収納されたペリクル10内とペリクルケース の外との通気を行うための通気孔7をトレイ部6に設けると、トレイ部6に載置 されたペリクル10内の空間とペリクルケース1の外側とで気圧差が生じること がないので、ペリクル膜10bがへこんだり、膨らんだりすることがなく、ペリ クル膜10bが膨らんで、ペリクル膜10bがペリクルケース内壁(上蓋3の内 面)に接触して汚染されてしまうのを防ぐこともできる。
【0015】 なお、上述の実施例においては、φ10μm程度の異物を除去できるフィルタ を用いているが、除去すべき異物の大きさは、その異物が付着したペリクル膜を マスクに装着して露光装置でマスク上のパターンをウエハ上に転写したときに、 この転写に支障がない大きさであればよく、必要に応じた異物除去性能をもった フィルタを使用するようにすればよい。
【0016】 また、上述の実施例においては、フィルタを上蓋の外側あるいはトレイ部の外 側表面に接着固定しているが、フィルタは上蓋の内側あるいはトレイ部の内側に 接着固定してもよい。 さらに、通気孔の位置は上記の実施例に限られず、上蓋の平面部にのみ、或い はトレイ部の上蓋との接触部分にのみ通気孔を設けるようにしてもよい。
【0017】
以上のように本考案によれば、ペリクルを載置するためのペリクル載置部と、 このペリクル載置部に載置されたペリクルを覆うための蓋部との少なくとも一方 にフィルタを取り付けた通気孔を設けたので、ペリクル載置部と蓋部とを容易に 引き離すことができる。
【図1】本考案に係るペリクルケースの第1の実施例の
斜視図である。
斜視図である。
【図2】本考案に係るペリクルケースの第1の実施例の
断面図である。
断面図である。
【図3】図2のペリクルケースにおいてトレイ部と上蓋
とを引き離すときの空気の流れを説明する図である。
とを引き離すときの空気の流れを説明する図である。
【図4】本考案に係るペリクルケースの第2の実施例の
上蓋の上面図である。
上蓋の上面図である。
【図5】本考案に係るペリクルケースの第3の実施例の
断面図である。
断面図である。
【図6】従来のペリクルケースの斜視図である。
【図7】従来のペリクルケースの断面図である。
1 ペリクルケース 2、6 トレイ部 3 上蓋 4、4a、4b、4c、4d、7 通気孔 5、5a、5b、5c、5d、8 フィルタ 10 ペリクル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/68 T
Claims (1)
- 【請求項1】ペリクルを載置するためのペリクル載置部
と、該ペリクル載置部に載置された前記ペリクルを覆う
ための蓋部とを具備し、前記ペリクル載置部と前記蓋部
との間に形成された空間内に、前記ペリクルをほぼ密閉
状態で収納するペリクルケースにおいて、 前記ペリクル載置部と前記蓋部のうちの少なくとも一方
に通気孔を設けると共に、該通気孔に異物の通過を阻止
するためのフィルタを取り付けたことを特徴とするペリ
クルケース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6966693U JPH0739046U (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | ペリクルケース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6966693U JPH0739046U (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | ペリクルケース |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0739046U true JPH0739046U (ja) | 1995-07-14 |
Family
ID=13409392
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6966693U Pending JPH0739046U (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | ペリクルケース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0739046U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008535283A (ja) * | 2005-04-04 | 2008-08-28 | インテグリス・インコーポレーテッド | 制御環境を有するレチクルsmifポッド |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP6966693U patent/JPH0739046U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008535283A (ja) * | 2005-04-04 | 2008-08-28 | インテグリス・インコーポレーテッド | 制御環境を有するレチクルsmifポッド |
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